JPH10121968A - ラジエータファンシステムの故障診断装置 - Google Patents

ラジエータファンシステムの故障診断装置

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JPH10121968A
JPH10121968A JP27832396A JP27832396A JPH10121968A JP H10121968 A JPH10121968 A JP H10121968A JP 27832396 A JP27832396 A JP 27832396A JP 27832396 A JP27832396 A JP 27832396A JP H10121968 A JPH10121968 A JP H10121968A
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radiator fan
cooling water
water temperature
fan system
control
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Katsuhito Takamori
勝仁 高森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ラジエータファンシステムに対する故障診断精
度、及び故障診断結果の信頼性を向上する。 【解決手段】システムの故障診断に使用する各センサ、
スイッチ類が全て正常、車輌停車中のアイドル状態、エ
アコンが停止、且つ、バッテリ電圧がファンを回転駆動
する電動モータを正規に作動させる下限値以上の時、診
断条件成立と判断し、この診断条件下において、ファン
の停止制御から回転制御への移行後、電子制御装置30
から正規に制御信号を出力しているにも関わらず、冷却
水温度Twの低下がなく(S69)、或いは冷却水温度低
下量ΔTwがシステムの正常時における水温低下判定値
Tw1未満となり(S72)、且つ、冷却水温度が、シス
テムが正常であれば到達しない異常水温判定値Tw2以
上となって(S76)、この冷却水温度の異常状態がシス
テムの異常と見なし得る設定値CRASにより定まる所定
時間継続した時(S77)、システムの故障と診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータファン
の回転制御時におけるエンジンの冷却水温度変化に基づ
いてラジエータファンシステムの故障診断を行うラジエ
ータファンシステムの故障診断装置に関し、詳しくは、
ラジエータファンシステムに対する診断精度及び診断結
果の信頼性を向上するラジエータファンシステムの故障
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の車輌におけるエン
ジンの水冷式冷却装置では、エンジンを冷却して高温と
なった冷却水をラジエータに循環して冷却し、再びエン
ジンに供給するようにしており、ラジエータにおける熱
交換を促進するため電動式ラジエータファンを備えてい
る。そして、本出願人による特開平4−41921号公
報に開示されているように、電子制御装置によりエンジ
ンの冷却水温度、車速、エアコンの作動状態等の条件に
応じてラジエータファンの作動を制御し、エンジンの冷
却水温度を適正に保持すると共にエンジンの動力損失を
低減し、騒音レベルの低減を図るようにしている。
【0003】しかし、電動式ラジエータファンのファン
モータ自体の故障によるラジエータファンの回転数低
下、ファンモータの焼き付き、固着、或いは、ファンモ
ータ制御系の断線、リレーの故障、ラジエータファンの
ファンブレード(回転羽)の破損等、ラジエータファン
システムに故障が生じると、電子制御装置から正規に制
御信号を出力してもラジエータファンが正常に作動せ
ず、冷却水温度の異常上昇を招き、また、ファンブレー
ドの破損時にはラジエータファンが正常に作動しても十
分なラジエータへの送風が得られず、同様に冷却水温度
の異常上昇を招いてしまう。
【0004】このため、例えば、特開平7−25956
2号公報には、ラジエータファンの高回転制御時におい
ては、水温センサで検出されるエンジンの冷却水温度が
所定値以上の状態が所定時間以上継続したとき、ラジェ
ータファンシステムの故障と判定し、また、ラジエータ
ファンの低回転制御時においては、冷却水温度が所定温
度(1°C)上昇するに要した時間を計測し、この上昇
時間が所定値以上のとき、ラジエータファンシステムの
故障と診断することで、実際にラジエータファンの回転
駆動による冷却効果が得られているか否かを診断し、ラ
ジエータファンシステムが正常に機能しているか否かを
診断可能とした技術が開示されてる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン冷却水温度の挙動は、ラジエータファンシステムの正
常時においては、エンジン冷却水温度の上昇によるラジ
エータファンの停止から作動への移行直後は、図14に
示すように、ラジエータファン作動による冷却効果が直
ちに得られず、そのまま上昇を続け、その後、ラジエー
タファン駆動による冷却効果により冷却水温度の上昇が
抑制されて上昇が止まり、やがて冷却水温度が次第に低
下する。すなわち、エンジンの冷却水温度の挙動は一様
ではなく、上記先行例では、単にラジエータファンの回
転制御時に、エンジンの冷却水温度が所定値以上の状態
が所定時間以上継続したとき、或いは、冷却水温度が所
定温度上昇するに要した時間が所定値以上のとき、ラジ
エータファンシステムの故障と診断しているので、ラジ
エータファンの停止から作動直後において誤診断を生じ
る虞があり、正確な故障診断を行うことができず、ラジ
エータファンシステムに対する故障診断結果に十分な信
頼性を得られない不都合がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、ラジエータフ
ァンシステムに対する診断精度を向上し、診断結果の信
頼性を向上することが可能なラジエータファンシステム
の故障診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ラジエータファンの回転制
御時におけるエンジンの冷却水温度変化に基づいてラジ
エータファンシステムの故障診断を行うラジエータファ
ンシステムの故障診断装置において、図1(a)の基本
構成図に示すように、ラジエータファンの停止制御から
回転制御への移行を判断する判別手段と、ラジエータフ
ァンの停止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の
低下がない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未
満の状態が所定時間継続したとき、ラジエータファンシ
ステムの故障と診断する診断手段とを備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、ラジエータファン
の回転制御時におけるエンジンの冷却水温度変化に基づ
いてラジエータファンシステムの故障診断を行うラジエ
ータファンシステムの故障診断装置において、図1
(b)の基本構成図に示すように、ラジエータファンシ
ステムに対する故障診断に使用する各パラメータを検出
するための各センサ,スイッチ類が正常の時、車輌停車
中のアイドル時、エアコンの停止時、及び、バッテリ電
圧がラジエータファンを回転駆動するための電動モータ
を正規に作動させることのできる下限値以上の時の全て
の条件が成立しているとき、診断条件成立と判断する診
断条件判別手段と、ラジエータファンの停止制御から回
転制御への移行を判断する回転制御移行判別手段と、上
記診断条件の成立時、ラジエータファンの停止制御から
回転制御への移行後、冷却水温度の低下がない状態、或
いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態が所定時間
継続したとき、ラジエータファンシステムの故障と診断
する診断手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1或いは請
求項2記載の発明において、上記診断手段は、ラジエー
タファンの停止制御から回転制御への移行後、冷却水温
度の低下がなく、或いは冷却水温度の低下量が所定値未
満で、且つ冷却水温度が所定値以上の状態が所定時間継
続したとき、ラジエータファンシステムの故障と診断す
ることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、ラジエータファン
の回転制御時におけるエンジンの冷却水温度変化に基づ
いてラジエータファンシステムの故障診断を行うラジエ
ータファンシステムの故障診断装置において、ラジエー
タファンの停止制御から回転制御への移行を判断する判
別手段と、ラジエータファンの停止制御から回転制御へ
の移行後、冷却水温の低下がない状態、或いは冷却水温
度の低下量が所定値未満の状態の時間を累積し、この累
積時間が所定時間に達したとき、ラジエータファンシス
テムの故障と診断する診断手段とを備えたことを特徴と
する。
【0011】請求項5記載の発明は、ラジエータファン
の回転制御時におけるエンジンの冷却水温度変化に基づ
いてラジエータファンシステムの故障診断を行うラジエ
ータファンシステムの故障診断装置において、ラジエー
タファンシステムに対する故障診断に使用する各パラメ
ータを検出するための各センサ,スイッチ類が正常の
時、車輌停車中のアイドル時、エアコンの停止時、及
び、バッテリ電圧がラジエータファンを回転駆動するた
めの電動モータを正規に作動させることのできる下限値
以上の時の全ての条件が成立しているとき、診断条件成
立と判断する診断条件判別手段と、ラジエータファンの
停止制御から回転制御への移行を判断する回転制御移行
判別手段と、上記診断条件の成立時、ラジエータファン
の停止制御から回転制御への移行後、冷却水温の低下が
ない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状
態の時間を累積し、この累積時間が所定時間に達したと
き、ラジエータファンシステムの故障と診断する診断手
段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4或いは請
求項5記載の発明において、上記診断手段は、ラジエー
タファンの停止制御から回転制御への移行後、冷却水温
の低下がなく、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満
で、且つ冷却水温度が所定値以上の状態の時間を累積
し、この累積時間が所定時間に達したとき、ラジエータ
ファンシステムの故障と診断することを特徴とする。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明では、ラジ
エータファンの停止制御から回転制御への移行を判断
し、停止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低
下がない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満
の状態が所定時間継続したとき、ラジエータファンシス
テムの故障と診断する。
【0014】請求項2記載の発明では、ラジエータファ
ンシステムに対する故障診断に使用する各パラメータを
検出するための各センサ,スイッチ類が正常の時、車輌
停車中のアイドル時、エアコンの停止時、及び、バッテ
リ電圧がラジエータファンを回転駆動するための電動モ
ータを正規に作動させることのできる下限値以上の時の
全ての条件が成立しているときに、診断条件成立と判断
し、この診断条件の成立下において、ラジエータファン
の停止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低下
がない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の
状態が所定時間継続したとき、ラジエータファンシステ
ムの故障と診断する。
【0015】更に、請求項3記載の発明では、故障診断
に際し、ラジエータファンの停止制御から回転制御への
移行後、冷却水温度の低下がなく、或いは冷却水温度の
低下量が所定値未満で、且つ冷却水温度が所定値以上の
状態が所定時間継続したとき、ラジエータファンシステ
ムの故障と診断する。
【0016】請求項4記載の発明では、ラジエータファ
ンの停止制御から回転制御への移行を判断し、停止制御
から回転制御への移行後、冷却水温の低下がない状態、
或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態の時間を
累積し、この累積時間が所定時間に達したとき、ラジエ
ータファンシステムの故障と診断する。
【0017】請求項5記載の発明では、ラジエータファ
ンシステムに対する故障診断に使用する各パラメータを
検出するための各センサ,スイッチ類が正常の時、車輌
停車中のアイドル時、エアコンの停止時、及び、バッテ
リ電圧がラジエータファンを回転駆動するための電動モ
ータを正規に作動させることのできる下限値以上の時の
全ての条件が成立しているときに、診断条件成立と判断
し、この診断条件の成立下において、ラジエータファン
の停止制御から回転制御への移行後、冷却水温の低下が
ない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状
態の時間を累積し、この累積時間が所定時間に達したと
き、ラジエータファンシステムの故障と診断する。
【0018】更に、請求項6記載の発明では、故障診断
に際し、ラジエータファンの停止制御から回転制御への
移行後、冷却水温の低下がなく、或いは冷却水温度の低
下量が所定値未満で、且つ冷却水温度が所定値以上の状
態の時間を累積し、この累積時間が所定時間に達したと
き、ラジエータファンシステムの故障と診断する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図2〜図13に基づいて本
発明の実施の一形態を説明する。
【0020】先ず、図12に基づきエンジンの冷却系の
概略構成について説明する。同図において符号1は自動
車等の車輌用水冷式エンジンであり、本実施の形態にお
いては水平対向エンジンである。このエンジン1のシリ
ンダブロック2及び左右バンクのシリンダヘッド3にウ
ォータジャケット4が形成され、このウォータジャケッ
ト4の冷却水入口5にウォータポンプ6の吐出側が接続
されている。
【0021】そして、上記ウォータポンプ6の吸入側通
路7にサーモスタット8が配設され、このサーモスタッ
ト8の入口側が冷却水通路9を経てラジエータ10に接
続されいる。
【0022】また、エンジン1の上方で各バンクからの
ウォータジャケット4に合流通路11が連通接続し、こ
の合流通路11に上記ラジエータ10に連通するリター
ン通路12が接続されている。更に、上記合流通路11
にアイドル回転数制御弁(ISC弁)13、スロットル
ボディ14を経由する吸気予熱用冷却水通路15とヒー
タ16を経由するヒータ用冷却水通路17とが接続され
ている。そして、これら冷却水通路15,17が循環通
路18に合流して上記ウォータポンプ6の吸入側通路7
(サーモスタット8の出口側)に接続されている。
【0023】なお、各バンクからの冷却水が合流する上
記合流通路11には、エンジン1からの冷却水の温度を
検出する冷却水温センサ19が配設されている。
【0024】そして、冷却水温度の低温時にはサーモス
タット8の閉弁により通路15,17、循環通路18を
介して冷却水が流れ、冷却水温度の上昇に応じてサーモ
スタット8が開き、上記冷却水の循環に加え、ラジエー
タ10により冷却された冷却水をウォータポンプ6によ
ってエンジン1の下方から該エンジン1のウォータジャ
ケット4に送出し、ウォータジャケット4で熱交換され
た冷却水をエンジン1の上方から上記ラジエータ10に
戻すダウンフロー方式を採用している。
【0025】また、上記ラジエータ10に、ラジエータ
10からオーバーフローした冷却水を貯溜するリザーブ
タンク20が接続されている。更に、ラジエータ10の
前面にエアコン用のコンデンサ21が配設され、ラジエ
ータ10の裏面に吸引送風によってラジエータ10及び
コンデンサ21を冷却する2組のラジエータファン22
a,22bが配設されており、これらラジエータファン
22a,22bは、それぞれ電動モータ23a,23b
によって回転駆動される。
【0026】上記電動モータ23a,23bには、図1
3に示すように、ラジエータファン22a,22bの回
転数を高(HIGH)・低(LOW)の2段階に制御するため
のHIGH入力端子HiとLOW入力端子Lとがそれぞれ設け
られており、HIGH入力端子HiにはHIGH用リレーRY2
を介してバッテリ24からの電源電圧が印加され、ま
た、LOW入力端子LにはLOW用リレーRY1を介して電源
電圧がそれぞれ印加される。
【0027】上記各LOW用リレーRY1、HIGH用リレー
RY2は電子制御装置30によってそれぞれON,OF
F制御される。そして、LOW用リレーRY1及びHIGH用
リレーRY2が共にOFFの停止モード(OFFモー
ド)のとき、電動モータ23a,23bの両入力端子H
i,Lが共に電源から遮断され、電動モータ23a,2
3bが停止し、この電動モータ23a,23bの出力軸
に取付固定された上記ラジエータファン22a,22b
が停止状態となる。一方、LOWモードで、LOW用リレ
ーRY1のみがONされると、電動モータ23a,23
bのLOW入力端子Lにのみ電源電圧が印加され、ラジエ
ータファン22a,22bが所定の低回転数で回転駆動
され、また、HIGHモードで、両リレーRY1,RY
2が共にONされると、電動モータ23a,23bの各
入力端子Hi,L共に電源電圧が印加され、ラジエータ
ファン22a,22bが所定の高回転数で回転駆動され
るようになっている。
【0028】上記電子制御装置30は、燃料噴射制御、
点火時期制御等のエンジン制御に加え、エンジン1の冷
却水温度、車速、エアコンの作動状態等の条件に応じて
上記リレーRY1,RY2をON,OFF制御して、ラ
ジエータファン22a,22bの作動状態を最適制御
し、エンジンの冷却水温度を適正に保持すると共にエン
ジンの動力損失を低減し、騒音レベルの低減を図るよう
にしている。
【0029】次に、図13に基づいて上記電子制御装置
(ECU)30について説明する。
【0030】上記ECU30は、CPU31、ROM3
2、RAM33、バックアップRAM34、及びI/O
インターフェイス35がバスライン36を介して互いに
接続されるマイクロコンピュータを中心として構成さ
れ、各部に安定化電源を供給する定電圧回路37、上記
I/Oインターフェイス35に接続される駆動回路3
8、及びA/D変換器39等の周辺回路が内蔵されてい
る。
【0031】上記定電圧回路37は、2回路のリレー接
点を有する電源リレー41の第1のリレー接点を介して
上記バッテリ24に接続され、バッテリ24に、上記電
源リレー41のリレーコイルがイグニッションスイッチ
42を介して接続されている。また、上記定電圧回路3
7は、直接、上記バッテリ24に接続されており、イグ
ニッションスイッチ42がONされて電源リレー41の
接点が閉となるとECU30内の各部へ電源を供給する
一方、上記イグニッションスイッチ42のON,OFF
に拘らず、常時、上記バックアップRAM34にバック
アップ用の電源を供給する。更に、上記バッテリ24に
は、電源リレー41の第2のリレー接点を介して各アク
チュエータに電源を供給するための電源線が接続されて
いる。
【0032】上記I/Oインターフェイス35の入力ポ
ートには、エンジン運転状態等を検出するためのセン
サ、スイッチ類としてスロットル弁全閉状態検出のため
のアイドルスイッチ43、ノッキング検出のためのノッ
クセンサ44、エンジン回転数検出用のクランク角セン
サ45、気筒判別用のカム角センサ46、車速を検出す
るための車速センサ47、エアコンの作動状態を検出す
るためエアコンスイッチ48が接続されており、更に、
上記A/D変換器39を介して上記冷却水温センサ1
9、吸入空気量センサ49、スロットル開度センサ5
0、及びO2センサ51が接続されると共に、バッテリ
電圧VBが入力されてモニタされる。
【0033】一方、上記I/Oインターフェイス35の
出力ポートには、上記各LOW,HIGH用リレーRY1,R
Y2のリレーコイルの一方側端子、上記ISC弁13、
インジェクタ52、及び、図示しないインストルメント
パネルに配設され各種警報を集中表示する警報ランプ5
3が上記駆動回路38を介して接続されると共に、イグ
ナイタ54が接続されている。
【0034】なお、上記各LOW,HIGH用リレーRY1,
RY2のリレーコイルの他方側端子はイグニッションス
イッチのIG端子に接続されている。
【0035】また、上記I/Oインターフェイス35に
は、外部接続用コネクタ55が接続されており、この外
部接続用コネクタ55にシリアルモニタ(携帯型故障診
断装置)60を接続することで、シリアルモニタ60に
よってECU30における入出力データ及びECU30
の自己診断機能により上記バックアップRAM34にス
トアされた故障部位、故障内容を表すトラブルデータを
読み出して診断可能としている。更に、上記シリアルモ
ニタ60によって、ラジエータファンシステムの故障が
生じたことを示す後述するラジエータファンシステム異
常フラグFRANGを含むトラブルデータのイニシャルセッ
ト(クリア)が行えるようになっている。
【0036】なお、このシリアルモニタ60によるトラ
ブルデータの診断、及びイニシャルセットについては、
本出願人による特公平7−76730号公報に詳述され
ている。
【0037】上記CPU31では、ROM32に記憶さ
れている制御プログラムに従って、I/Oインターフェ
イス35を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの
検出信号、及びバッテリ電圧VB等を処理し、RAM3
3に格納される各種データ、バックアップRAM34に
格納されている各種学習データ、ROM32に記憶され
ている固定データ等に基づき、燃料噴射量、点火時期、
ISC弁13に対する駆動信号のデューティ比等を演算
し、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御
等のエンジン制御を行うと共に、冷却水温度、車速、エ
アコンの作動状態等の条件に応じて上記リレーRY1,
RY2をON,OFF制御して、ラジエータファン22
a,22bの作動状態を最適制御し、エンジンの冷却水
温度を適正に保持するよう制御する。
【0038】このような制御系において、上記電動モー
タ23a,23bの故障によるラジエータファン22
a,22bの回転数低下、電動モータ23a,23bの
焼き付き、固着、或いは、ECU30から上記リレーR
Y1,RY2を介して電動モータ23a,23bに至る
制御系の断線、電源線の断線、コネクタハーネスの接続
不良、リレーRY1,RY2の故障、ラジエータファン
22a,22bのファンブレード(回転羽)の破損等、
ラジエータファンシステムに故障が生じると、ECU3
0から正規に制御信号を出力してもラジエータファン2
2a,22bが正常に作動せず、冷却水温度の異常上昇
を招く。また、ラジエータファン22a,22bのファ
ンブレードの破損時にはラジエータファン22a,22
bが正常に作動しても十分なラジエータへの送風が得ら
れず、同様に冷却水温度の異常上昇を招いてしまう。
【0039】このため、上記CPU31では、ROM3
2に記憶された故障診断プログラムに従って、ラジエー
タファンシステムに対する故障診断を行うようになって
おり、所定の診断条件が成立しているか否かを判断し、
診断条件が成立しているとき、ラジエータファン22
a,22bの停止制御から回転制御への移行を判断し、
停止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低下が
なく、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満で、且つ
冷却水温度が所定値以上の状態が所定時間継続したと
き、ラジエータファンシステムの故障と診断する。
【0040】すなわち、ECU30によって本発明に係
る判別手段、診断手段、及び、診断条件判別手段、回転
制御移行判別手段の各機能が実現される。
【0041】以下、上記ECU30によって実行される
本発明に係る制御処理及び故障診断処理について、図2
〜図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0042】先ず、イグニッションスイッチ42がON
され、ECU30に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM34に格納され
ている各種学習値及びトラブルデータを除く、各フラ
グ、各カウンタ類が初期化される。そして、スタータス
イッチ(図示せず)がONされてエンジンが起動する
と、クランク角センサ45から所定クランク角毎にクラ
ンク角信号が入力され、このクランク角信号に基づきエ
ンジン回転数を算出し、カム角センサ46からの信号に
基づき気筒判別を行う。なお、この気筒判別結果は、こ
こでは詳述しないが、燃料噴射制御、点火時期制御等に
反映される。
【0043】そして、所定時間毎に、図2〜図5に示す
各ルーチンが実行される。
【0044】先ず、ラジエータファンシステムに対する
故障診断に先立ち、本形態のラジエータファン制御につ
いて図2及び図3に示すラジエータファン制御ルーチン
に基づいて説明する。
【0045】このラジエータファン制御ルーチンは、冷
却水温度、車速、エアコンの作動状態等の条件に応じて
上記各リレーRY1,RY2をON,OFF制御して、
ラジエータファン22a,22bの作動状態を最適制御
するものであり、先ず、ラジエータファン22a,22
bに対する制御モードを決定するための冷却水温条件を
ステップS1〜S6で判断する。
【0046】すなわち、ステップS1で、冷却水温度Tw
が高温判定値RATW以上の高温状態をフラグセット状
態で示す水温条件判別フラグFTWを参照し、FTW=0の
ラジエータファン制御ルーチンの初回実行時、或いは前
回のルーチン実行時において冷却水温度Twが低温側の
ときには、ステップS2へ進み、第1の高温判定値RAT
WH(例えば、95°C)により高温判定値RATWを設
定し、また、FTW=1で前回のルーチン実行時に冷却水
温度Twが高温側のときには、ステップS3へ進み、第2
の高温判定値RATWL(例えば、89°C)により高温
判定値RATWを設定する。
【0047】続くステップS4で、冷却水温センサ19に
よる冷却水温度Twを高温判定値RATWと比較し、T
w≧RATWの冷却水温度Twが高温側のとき、ステッ
プS5へ進み、水温条件判別フラグFTWをセットし(FTW
←1)、Tw<RATWの冷却水温度Twが低温側のと
き、ステップS6へ進み、水温条件判別フラグFTWをクリ
アする(FTW←0)。これにより、図6に示すように、
冷却水温判定に基づくラジエータファン22a,22b
の作動切換えにヒステリシスを設け、制御ハンチングを
防止する。
【0048】次いで、ステップS7〜S12で車速条件を判
断する。ステップS7では、車速VSPが車速判定値RA
VSP以上の高速側の状態をフラグセット状態で示す車
速条件判別フラグFVSPを参照し、FVSP=0のラジエー
タファン制御ルーチンの初回実行時、或いは前回のルー
チン実行時において車速VSPが低速側のときには、ス
テップS8へ進み、第1の車速判定値RAVSPH(例え
ば、20km/h)により車速判定値RAVSPを設定して
ステップS10へ進む。また、FVSP=1で前回のルーチン
実行時に車速VSPが高速側のときには、ステップS9へ
進み、第2の車速判定値RAVSPL(例えば、10km/
h)により車速判定値RAVSPを設定して、ステップS
10へ進む。
【0049】ステップS10では、車速センサ47による
車速VSPを車速判定値RAVSPと比較し、VSP≧
RAVSPの車速VSPが高速側のとき、ステップS11
へ進み、車速条件判別フラグFVSPをセットし(FVSP←
1)、VSP<RAVSPの車速VSPが低速側のと
き、ステップS12へ進み、車速条件判別フラグFVSPをク
リアする(FVSP←0)。その結果、図7に示すよう
に、車速判定に基づくラジエータファン22a,22b
の作動切換えにヒステリシスが設けられ、制御ハンチン
グが防止される。
【0050】そして、ステップS13〜S19で、上記各フラ
グFTW,FVSP、及びエアコンの作動状態に応じて制御
モードを決定する。すなわち、ステップS13で、水温条
件判別フラグFTWを参照し、FTW=1で冷却水温度TW
が高温側のときには、ステップS14へ進み、エアコンス
イッチ48がONかOFFかを判断し、エアコンスイッ
チ48がOFFのエアコン停止時には、ステップS17へ
ジャンプし、エアコンスイッチ48がONのエアコン作
動状態のとき、ステップS15へ進んで、制御モードデー
タMODEを“11”とし(MODE←11)、HIG
Hモードを選択する。上記制御モードデータMODEは
2ビットデータであり、MODE=11のときHIGH
モードが、MODE=10のときLOWモードが、MO
DE=00のとき停止モード(OFFモード)がそれぞ
れ選択される。
【0051】すなわち、冷却水温度Twが高温状態であ
り、且つエアコンの作動時には、車速状態に拘らずHI
GHモード(MODE=11)を選択することで、ラジ
エータファン22a,22bを所定の高回転数で回転作
動させ、ラジエータ10による冷却水の冷却効果を向上
させると共に、コンデンサ21による冷媒の放熱効果を
向上させる。
【0052】また、上記ステップS13で、FTW=0の冷
却水温度Twが低温側のときには、ステップS16へ進
み、エアコンスイッチ48によりエアコン作動状態かを
判断し、エアコンスイッチ48がONでエアコン作動状
態のときには、ステップS17へ進む。
【0053】そして、上記ステップS14或いはステップS
16からステップS17へ進むと、車速条件判別フラグFVSP
を参照し、FVSP=1で車速VSPが高速側にある車輌
走行時には、上記ステップS15へ進んで、HIGHモー
ドを選択し(MODE←11)、また、FVSP=0で車
輌停止或いは車輌低速走行時には、ステップS18へ進
み、制御モードデータMODEを“10”とし(MOD
E←10)、LOWモードを選択する。すなわち、エア
コンが停止しているときであっても冷却水温度Twが高
温側のとき、或いは、冷却水温度Twが低温側であって
もエアコン作動時には、車速が高速側の車輌走行下にお
いては暗騒音が大きくラジエータファン22a,22b
作動による騒音が無視でき、且つ図示しないオルタネー
タの発電によって、ラジエータファン22a,22bを
回転駆動する電動モータ23a,23bの電源電圧に対
する負荷の影響が小さく、従って、このときには、HI
GHモードを選択してラジエータファン22a,22b
を高回転で作動させることで、ラジエータ10による冷
却水の冷却効果の向上、或いは、コンデンサ21による
冷媒の放熱効果の向上を優先する。
【0054】また、エアコン停止で冷却水温度Twが高
温側、或いは冷却水温度Twが低温側でエアコン作動が
作動している状態下であって、車輌の停止時、或いは車
輌の低速走行時には、LOWモードを選択して(MOD
E=10)、ラジエータファン22a,22bを所定の
低回転数で回転作動させることで、ラジエータ10によ
る冷却水の冷却効果、或いは、コンデンサ21による冷
媒の放熱効果を損なわない範囲で、ラジエータファン2
2a,22bを作動させ、ラジエータファン22a,2
2bの作動による騒音を低減すると共に、ラジエータフ
ァン22a,22bを回転駆動する電動モータ23a,
23b作動に伴う負荷を低減する。
【0055】一方、上記ステップS16で、エアコンスイ
ッチ48がOFFのとき、すなわち、冷却水温度Twが
低温側であり、且つエアコンの停止時には、ステップS1
9へ進み、制御モードデータMODEを“00”とし、
停止モード(OFFモード)を選択する。
【0056】すなわち、冷却水温度Twが低温側で、且
つエアコンの停止時には、車速状態に拘らずOFFモー
ド(MODE=00)を選択することで、ラジエータフ
ァン22a,22bの回転を停止し、必要以上の冷却水
温度Twの低下を防止すると共に、ラジエータファン2
2a,22b作動による騒音を防止し、且つラジエータ
ファン22a,22bを回転駆動する電動モータ23
a,23bの作動による無駄なエネルギの浪費を防止す
る。
【0057】そして、ステップS20以降の処理で、上記
制御モードデータMODEによる制御モードに応じて前
記各リレーRY1,RY2をON、OFF制御すると共
に、制御モードの切換わり時には、ディレイ制御(遅延
制御)を行い、ラジエータファン22a,22bの回転
作動と停止とのハンチングを防止し、制御モード切換え
の円滑化を図る。なお、以上の冷却水温度Tw、車速V
SP、及びエアコンの作動状態の条件に応じた制御モー
ド、及び、この制御モードに対応する上記各リレーRY
1,RY2に対するON,OFF制御を、まとめて図8
の図表に示す。
【0058】ステップS20では、制御モードデータMO
DEを参照し、MODE=00で停止モードが選択され
ているときには、ステップS21へ進み、制御モード切換
わり後の時間を計時するためのディレイ時間カウント値
CDLをクリアし(CDL←0)、続くステップS22,S23
で、各LOW用リレーRY1、HIGH用リレーRY2をそれ
ぞれOFFして、ルーチンを抜ける。従って、停止モー
ドが選択されているときには、各LOW用リレーRY1、H
IGH用リレーRY2のOFFにより電動モータ23a,
23bの両入力端子Hi,Lが共に電源から遮断され、
電動モータ23a,23bが停止し、この電動モータ2
3a,23bの出力軸に取付固定された上記ラジエータ
ファン22a,22bが停止する。
【0059】また、上記ステップS20で、MODE≠0
0でLOWモード或いはHIGHモードが選択されてい
るときには、ステップS24へ進み、ディレイ時間カウン
ト値CDLを第1の遅延時間設定値DL1(例えば、2se
c相当値)と比較する。そして、CDL<DL1でLOW
モード或いはHIGHモード条件成立の継続時間が第1
の遅延時間設定値DL1により定まる設定時間に達して
いないときには、ステップS28へジャンプし、ディレイ
時間カウント値CDLをカウントアップして(CDL←CDL
+1)、ルーチンを抜ける。
【0060】一方、上記ステップS24で、CDL≧DL1
のときには、ステップS25へ進み、ディレイ時間カウン
ト値CDLを第2の遅延時間設定値DL2(DL2>DL
1;例えば、2.7sec相当値)と比較する。そして、
CDL<DL2でLOWモード或いはHIGHモード条件
成立の継続時間が、上記第1の遅延時間設定値DL1と
第2の遅延時間設定値DL2との間にあるときには、ス
テップS26へ進んで、上記LOW用リレーRY1をOFFす
ると共に、ステップS27でHIGH用リレーRY2をON
し、ステップS28で、上記ディレイ時間カウント値CDL
をカウントアップしてルーチンを抜ける。
【0061】そして、LOWモード或いはHIGHモー
ド条件成立の継続時間が、第2の遅延時間DL2に達す
ると、CDL≧DL2により上記ステップS25からステッ
プS29へ分岐して、再び制御モードデータMODEを参
照し、現在選択されている制御モードはMODE=10
のLOWモードかMODE=11のHIGHモードかを
判断する。
【0062】そして、現在選択されている制御モードが
LOWモード(MODE=10)のとき、ステップS29
からステップS30へ進んで、LOW用リレーRY1をON
し、続くステップS31で、HIGH用リレーRY2をOFF
してルーチンを抜ける。
【0063】従って、両リレーRY1,RY2が共にO
FFでラジエータファン22a,22bが停止している
停止モードからLOWモードへの切換わり時には、図9
に示すように、LOWモード条件成立の継続時間が、第
1の遅延時間設定値DL1により定まる第1の設定時間
を経過するまでは、両リレーRY1,RY2が共にOF
Fのまま保持される。そして、第1の設定時間(DL
1)に達した時点で、HIGH用リレーRY2のみがONさ
れ、電動モータ23a,23bのHIGH入力端子Hiのみ
に電源電圧が印加されて電動モータ23a,23bによ
るラジエータファン22a,22bの回転が開始され
る。その後、第2の設定時間(DL2)に達すると、HI
GH用リレーRY2がOFFされ、LOW用リレーRY1が
ONし、電動モータ23a,23bのLOW入力端子Lに
のみ電源電圧が印加されて、ラジエータファン22a,
22bが所定の低回転数で回転駆動される。これによ
り、停止モードからLOWモードへの切換わり時におけ
るラジエータファンの回転作動と停止とのハンチングが
防止され、且つ、ラジエータファン22a,22bの回
転作動を停止する停止モードから所定の低回転数でラジ
エータファン22a,22bを回転作動させるLOWモ
ードへ円滑に切換えることが可能となる。
【0064】一方、上記ステップS29において、MOD
E≠10、すなわちMODE=11でHIGHモードが
選択されているときには、ステップS32に分岐し、ディ
レイ時間カウント値CDLを第3の遅延時間設定値DL3
(DL3>DL2;例えば、5sec相当値)と比較す
る。そして、CDL<DL3でHIGHモード条件成立の
継続時間が、上記第2の遅延時間設定値DL2と第3の
遅延時間設定値DL3との間にあるときには、上記ステ
ップS28を経てルーチンを抜ける。従って、このときに
は、LOW用リレーRY1のみONのLOWモードが保持
される。
【0065】やがて、HIGHモード条件成立の継続時
間が上記第3の遅延時間設定値DL3に達し、CDL≧D
L3となると、ステップS33へ進み、上記LOW用リレーR
Y1をONすると共に、ステップS34で、HIGH用リレー
RY2をONして、ルーチンを抜ける。
【0066】すなわち、両リレーRY1,RY2が共に
OFFでラジエータファン22a,22bが停止してい
る停止モードからHIGHモードへの切換わり時には、
図10に示すように、HIGHモード条件成立の継続時
間が、第1の遅延時間設定値DL1により定まる第1の
設定時間を経過するまでは、両リレーRY1,RY2が
共にOFFのまま保持される。そして、第1の設定時間
(DL1)に達した時点で、HIGH用リレーRY2のみが
ONされ、電動モータ23a,23bのHIGH入力端子H
iのみに電源電圧が印加されて電動モータ23a,23
bによるラジエータファン22a,22bの回転が開始
される。そして、第2の設定時間(DL2)に達する
と、HIGH用リレーRY2がOFFされ、LOW用リレーR
Y1がONし、電動モータ23a,23bのLOW入力端
子Lにのみ電源電圧が印加されて、ラジエータファン2
2a,22bが所定の低回転数で回転駆動される。その
後、第3の設定時間(DL3)を経過した時点で、LOW
用リレーRY1に加えてHIGH用リレーRY2がONさ
れ、両リレーRY1,RY2のONにより電動モータ2
3a,23bの各入力端子Hi,L共に電源電圧が印加
されて、電動モータ23a,23bの回転駆動によって
ラジエータファン22a,22bが所定の高回転数で回
転作動される。従ってこの場合においても、停止モード
からHIGHモードへの切換わり時におけるラジエータ
ファン22a,22bの回転作動と停止とのハンチング
が防止され、且つ、ラジエータファン22a,22bの
回転作動を停止する停止モードから所定の高回転数でラ
ジエータファン22a,22bを回転作動させるHIG
Hモードへ円滑に切換えることが可能となる。
【0067】なお、LOWモードからHIGHモードへ
の切換わり時には、HIGHモード条件成立の継続時間
がDL3−DL2(例えば、5−2.7=2.3sec)
を経過した後、両リレーRY1,RY2がONされ、電
動モータ23a,23bの各入力端子Hi,L共に電源
電圧が印加されて、電動モータ23a,23bの回転駆
動によってラジエータファン22a,22bが所定の高
回転数で回転作動される。また、LOWモード或いはH
IGHモードから停止モードへの切換わり時には、ディ
レイ制御を行わず、停止モード条件成立時、直ちに両リ
レーRY1,RY2がOFFされ、ラジエータファン2
2a,22bの回転が停止される。
【0068】そして、以上のラジエータファン制御ルー
チンに対し、図4及び図5に示すラジエータファンシス
テム故障診断ルーチンが所定時間毎に実行され、ラジエ
ータファンシステムに対する故障診断を行う。
【0069】このラジエータファンシステム故障診断ル
ーチンにおいては、先ず、ステップS51〜S56で診断条件
が成立しているか否かを判断する。ステップS51では、
故障診断に使用する各パラメータを検出するためのセン
サ、スイッチ類が正常であるか否かを判断する。すなわ
ち、故障診断に使用する各パラメータを検出するための
センサ、スイッチ類が異常の時には、故障診断を行って
も適正な診断結果が得られず、ラジエータファンシステ
ムに対する故障診断を行っても誤診断を招く。従って、
エンジン回転数NEを検出するためのクランク角センサ
45、カム角センサ46、スロットル弁の全閉状態を検
出するアイドルスイッチ43、上記冷却水温センサ1
9、及び車速センサ47の全てが正常か否かを判断し、
全てが正常の時のみ、ステップS52へ進み、何れか一つ
でも異常の時には診断条件不成立と判断し、ステップS5
7へジャンプする。
【0070】ステップS52〜S54では、車輌停車中のアイ
ドル状態か否かを判断する。すなわち、ステップS52
で、エンジン回転数NEが下限値NL(例えば、500rp
m)と上限値(例えば、1500rpm)との間のアイドル
回転数にあるかを判断し、ステップS53で、アイドルス
イッチ43がONのスロットル弁全閉状態かを判断し、
続くステップS54で、車速VSP=0の車輌停車状態か
を判断する。そして、NL≦NE≦NHのアイドル回転
数、且つアイドルスイッチ43がONのスロットル弁全
閉状態、且つVSP=0のとき、車輌停車中のアイドル
状態と判断し、ステップS55へ進み、エアコンの作動状
態を判断する。また、上記ステップS52で、NE<NL或
いはNE>NHのとき、或いはステップS53で、アイドル
スイッチ43がOFFの非アイドル時、或いは、ステッ
プS54で、VSP≠0の車輌走行状態の時には、診断条
件不成立と判断して該当ステップからステップS57へジ
ャンプする。
【0071】すなわち、NE<NLのときにはエンストを
生じる虞があり、また、NE>NH或いはアイドルスイッ
チ43がOFFのスロットル弁の開弁時には、エンジン
回転数或いはエンジン負荷の変化により冷却水温度Tw
の挙動が変化し、更に、VSP≠0の車輌走行時には車
速VSPによる走行風の変化に起因して冷却水温度Tw
の挙動が変化するため、冷却水温度Twに基づいてラジ
エータファンシステムに対する故障診断を行っても適正
な故障診断結果が得られず、従って、このときを除外す
るのである。
【0072】ステップS55では、エアコンスイッチ48
がOFFか否かを判断し、エアコンスイッチ48がOF
Fのエアコン停止時、ステップS56へ進み、バッテリ電
圧VBを判断し、また、エアコンスイッチ48がONの
エアコン作動時には、診断条件不成立と判断してステッ
プS57へジャンプする。エアコンスイッチ48がONの
エアコン作動時には、上述のように冷却水温度Twの低
下を目的としてラジエータファン22a,22bを作動
させるのみならず、コンデンサ21による冷媒の放熱効
果を得るためラジエータファン22a,22bを回転作
動させており、このとき、冷却水温度Twに基づいてラ
ジエータファンシステムに対する故障診断を行っても、
同様に、適正な故障診断結果が得られない。従って、こ
のときも故障診断から除外するのである。
【0073】続くステップS56では、バッテリ電圧VBを
下限値VBL(例えば、8V)と比較する。バッテリ電圧
VBが下限値VBLよりも低いときには、電動モータによ
り回転駆動されるラジエータファン22a,22bの回
転数が正規の回転数よりも低下し、このため、ラジエー
タファン22a,22bによるラジエータ10への送風
が減少し、ラジエータファンシステムが正常であっても
冷却効果が低下し、適正な故障診断結果が得られない。
従って、VB<VBLのときには、診断条件不成立と判断
してステップS57へ進む。
【0074】そして、VB≧VBLのとき、すなわち、ラ
ジエータファンシステムの故障診断に使用する各パラメ
ータを検出するためのセンサ、スイッチ類が全て正常で
あり、且つ、車輌停車中のアイドル状態、且つ、エアコ
ンが停止しており、且つ、バッテリ電圧VBが下限値VB
L以上のとき、診断条件成立と判断して、ステップS60へ
進み、ステップS60以降の処理で、冷却水温度Twの上
昇を条件としてラジエータファン22a,22bの停止
制御から回転制御へ移行したかを判断し、回転制御への
移行後、ラジエータファンシステムに対する故障診断を
行う。
【0075】一方、上記ステップS51〜S56の何れかで診
断条件の不成立時には、該当するステップからステップ
S57へ進み、ラジエータファンシステムに対する診断条
件の成立時にセットされるラジエータファンシステム診
断条件判別フラグFRAをクリアし(FRA←0)、ステッ
プS58で、ラジエータファン制御における冷却水温度条
件が低温側から高温側に移行したときにセットされる診
断開始条件判別フラグFCHをクリアし(FCH←0)、続
くステップS59で、冷却水温度Twの挙動異常の継続時
間を計時するための冷却水温異常継続時間カウント値C
RAをクリアして(CRA←0)、ルーチンを抜ける。
【0076】診断条件の成立によりステップS60へ進む
と、ラジエータファンシステム診断条件判別フラグFRA
を参照する。このラジエータファンシステム診断条件判
別フラグFRAは、上記ステップS51〜S56による診断条件
が全て成立している状態下で、ラジエータファン制御に
おける冷却水温度条件が低温側から高温側に移行して、
上記リレーRY1に対しOFF制御からON制御に移行
し、ラジエータファン22a,22bの停止状態からラ
ジエータファン22a,22bを作動させる制御信号が
出力セットされたとき、セットされる。
【0077】従って、上記ステップS60においてFRA=
0のときには、ステップS61へ進み、ステップS61〜S64
で、冷却水温度Twの上昇を条件としてラジエータファ
ン22a,22bの停止状態からラジエータファン22
a,22bを作動させる制御信号が出力セットされ、ラ
ジエータファン22a,22bの停止制御から回転制御
へ移行したかを判断する。すなわち、ステップS61で、
上記LOW用リレーRY1に対する制御信号出力状態を判
断し、LOW用リレーRY1に対しOFF信号出力中であ
り(RY1=OFF)、ラジエータファン22a,22
bが停止状態のとき、ステップS62へ進み、上述のラジ
エータファン制御ルーチンにおいて設定される水温条件
判別フラグFTWを参照し、水温条件判別フラグFTWがク
リアからセットに移行したかによって、冷却水温度条件
が低温側から高温側に移行したかを判断する。
【0078】ここで、上述のラジエータファン制御ルー
チンにおいては、図8の図表に示すように、エアコン停
止(エアコンOFF)且つ車輌停車中(車速条件LO
W)の状態下で、冷却水温度条件が低温側(LOW)か
ら高温側(HIGH)に移行したとき、各リレーRY
1,RY2をOFFしてラジエータファン22a,22
bを停止する停止モードからLOW用リレーRY1をON
して電動モータ23a,23bによりラジエータファン
22a,22bを回転駆動するLOWモードに切換わ
り、且つ、このとき上述のようにディレイ制御を採用し
ている。従って、上記LOW用リレーRY1に対する制御
信号出力状態と水温条件判別フラグFTWの変化とに基づ
いて、冷却水温度Twの上昇を条件としてラジエータフ
ァン22a,22bの停止状態からラジエータファン2
2a,22bを作動させる制御信号が出力セットされ、
ラジエータファン22a,22bの停止制御から回転制
御へ移行したかを判断するのである。
【0079】そして、上記ステップS62において、水温
条件判別フラグFTWがクリアからセットに移行していな
いときには、冷却水温度条件が低温側から高温側に移行
しておらず、条件不成立のため、そのままルーチンを抜
け、一方、前回ルーチン実行時に水温条件判別フラグF
TWがクリアされており(FTW=0)、今回のルーチン実
行時、水温条件判別フラグFTWがセットされているとき
は、冷却水温度Twが低温側から高温側に移行したと判
断し、ステップS63で、診断開始条件判別フラグFCHを
セットして(FCH←1)、ルーチンを抜ける。
【0080】そして、この状態下で、上述のラジエータ
ファン制御ルーチンによって上記LOW用リレーRY1に
対しON信号が出力セットされると、ステップS51〜S60
を介しステップS61からステップS64へ進み、診断開始条
件判別フラグFCHを参照し、FCH=1のとき、冷却水温
度Twの上昇を条件としてラジエータファン22a,2
2bの停止状態からラジエータファン22a,22bを
作動させる制御信号が出力セットされ、ラジエータファ
ン22a,22bの停止制御から回転制御へ移行したと
判断し、ラジエータファンシステム診断実行条件の成立
によりステップS65で、ラジエータファンシステム診断
条件判別フラグFRAをセットし(FRA←1)、ステップ
S66で、診断開始条件判別フラグFCHをクリアし(FCH
←0)、続くステップS67で、現在の冷却水温度Twを
読込み、この冷却水温度Twによって極大値TwMAXを
初期設定して(Tw←TwMAX)、ルーチンを抜ける。
【0081】上記極大値TwMAXは、ラジエータファン
システム診断実行条件成立時、冷却水温度Twの挙動に
よりラジエータファンシステムに対する故障診断を行う
ためのもので、このときの冷却水温度Twの極大値を示
し、冷却水温度Twの上昇に応じ、該冷却水温度Twに
より順次更新される。
【0082】なお、上記ステップS64で、FCH=0のと
きには、ステップS51〜S56による診断条件の成立以前か
らLOW用リレーRY1がONであり、ラジエータファン
システム診断実行条件の不成立により、そのままルーチ
ンを抜ける。
【0083】そして、冷却水温度Twの上昇を条件とす
るラジエータファン22a,22bの停止制御から回転
制御への移行によりラジエータファンシステム診断条件
判別フラグFRAがセットされたことで、次回以降のルー
チン実行時には、ステップS51〜S56の条件が成立しステ
ップS60へ進むと、FRA=1によりステップS68へ進み、
ステップS68以降で冷却水温度Twに基づいてラジエー
タファンシステムに対する故障診断を行う。
【0084】ステップS68では、冷却水温センサ19に
よる現在の冷却水温度Twを読込み、ステップS69で、
現在の冷却水温度Twを極大値TwMAXと比較する。そ
して、冷却水温度Twの低下がなく、冷却水温度Twの
上昇によりTwMAX<Twのときには、ステップS70へ進
み、極大値TwMAXを現在の冷却水温度Twによって更
新し(TwMAX←Tw)、ステップS76へジャンプする。
【0085】一方、上記ステップS69でTw≦TwMAXの
ときには、ステップS71へ進み、極大値TwMAXから冷却
水温度Twを減算して冷却水温度低下量ΔTwを算出し
(ΔTw←TwMAX−Tw)、ステップS72で、この冷却
水温度低下量ΔTwを、ラジエータファンシステムの正
常時において取り得る予め設定された水温低下判定値T
w1と比較する。
【0086】そして、ΔTw≧Tw1でラジエータファ
ンシステムが正常であると判断されるだけ冷却水温度T
wの低下が認められたとき、ステップS73へ進み、バッ
クアップRAM34の所定アドレスにストアされラジエ
ータファンシステムが異常であることを示すラジエータ
ファン異常フラグFRANGをクリアして、ラジエータファ
ンシステムが正常であると確定し、次回の故障診断に備
えステップS74で、ラジエータファンシステム診断条件
判別フラグFRAをクリアし、ステップS75で、冷却水温
度Twの挙動異常の継続時間を計時するための冷却水温
異常継続時間カウント値CRAをクリアして、ルーチンを
抜ける。
【0087】また、上記ステップS72においてΔTw<
Tw1のときには、ステップS76へ進む。
【0088】そして、上記ステップS70或いはステップS
72からステップS76へ進むと、現在の冷却水温度Twを
ラジエータファンシステムが正常であれば到達しない予
め設定された異常水温判定値Tw2と比較し、Tw<T
w2のときには、上記ステップS75を経てルーチンを抜
ける。
【0089】一方、Tw≧Tw2のとき、すなわち、ラ
ジエータファン22a,22bの停止制御から回転制御
への移行後、冷却水温度Twの低下がなく、或いは冷却
水温度の低下量ΔTwが水温低下判定値Tw1による所
定値未満の状態下で、冷却水温度Twがラジエータファ
ンシステムが正常であれば到達しない予め設定された異
常水温判定値Tw2以上のときには、ステップS77へ進
み、その冷却水温度Twの異常挙動の継続時間を判断
し、所定時間継続したとき、ラジエータファンシステム
の故障と診断する。
【0090】すなわち、ステップS77で、冷却水温異常
継続時間カウント値CRAを設定値CRAS(例えば、30s
ec相当値)と比較し、CRA<CRASのときには、ステッ
プS78で、冷却水温異常継続時間カウント値CRAをカウ
ントアップして(CRA←CRA+1)、ルーチンを抜け
る。そして、上記ステップS77において、CRA≧CRASで
冷却水温度Twの挙動異常が設定値CRASにより定まる
所定時間継続したとき、ステップS79へ進み、ラジエー
タファンシステム異常フラグFRANGをセットし(FRANG
←1)、ラジエータファンシステムの異常と確定して、
ラジエータファンシステムの故障と診断すると共に、警
報ランプ53を点灯して運転者にラジエータファンシス
テムの故障を報知し、ルーチンを抜ける。
【0091】ここで、冷却水温度Twの挙動は、ラジエ
ータファンシステムの正常時には、図11のタイムチャ
ートに実線で示すように、冷却水温度Twの上昇により
冷却水温度Twが前記高温判定値RATW(=第1の高
温判定値RATWH;例えば、95°C)に達した後、T
w≧RATWの継続時間が、第2の遅延時間DL2に達
した時点で、停止制御からラジエータファン回転制御に
移行し、前記LOW用リレーRY1がONされ、電動モー
タ23a,23bのLOW入力端子Lに電源電圧が印加さ
れ、電動モータ23a,23bによってラジエータファ
ン22a,22bが所定の回転数で回転駆動される。そ
して、ラジエータファン22a,22bの回転作動直後
は、ラジエータファン作動によるラジエータ10を介し
ての冷却効果が直ちに得られず、冷却水温度Twは、そ
のまま上昇を続け、このとき、冷却水温度Twの上昇に
応じて上記極大値TwMAXが順次更新される。その後、
ラジエータファン回転による送風冷却効果により冷却水
温度Twの上昇が抑制されて冷却水温度Twの上昇が止
まり、やがて冷却水温度Twが次第に低下する。
【0092】従って、ラジエータファンシステムの正常
時には、上記ステップS76において冷却水温度Twが上
記異常水温判定値Tw2を越えることがなく、且つ、上
記ステップS72において、冷却水温度Twの低下に応じ
て算出される冷却水温度低下量ΔTwが、ラジエータフ
ァンシステムの正常時において取り得る予め設定された
水温低下判定値Tw1以上となって、これにより、適正
にラジエータファンシステムの正常を診断することがで
きる。
【0093】一方、上記電動モータ23a,23bの故
障によるラジエータファン22a,22bの回転数低
下、電動モータ23a,23bの焼き付き、固着、或い
は、少なくともECU30から上記リレーRY1を介し
て電動モータ23a,23bに至る制御系の断線、電源
線の断線、コネクタハーネスの接続不良、リレーRY1
の故障、ラジエータファン22a,22bのファンブレ
ード(回転羽)の破損等、ラジエータファンシステムに
故障が生じると、ECU30から正規に制御信号(ON
信号)を出力してもラジエータファン22a,22bが
正常に作動せず、ラジエータファン22a,22bによ
る送風冷却効果が不十分となり、或いは送風冷却効果が
得られず、図11に破線で示すように、冷却水温度の異
常上昇を生じる。また、ラジエータファン22a,22
bのファンブレードの破損時にはラジエータファン22
a,22bが正常に作動しても十分なラジエータへの送
風が得られず、同様に、冷却水温度の異常上昇を生じ
る。
【0094】従って、ラジエータファン22a,22b
の停止制御から回転制御への移行後、ECU30から正
規に制御信号を出力しているにも関わらず、上記ステッ
プS69においてTwMAX<Twで冷却水温度Twの低下が
なく、或いは上記ステップS72において冷却水温度の低
下量ΔTwがラジエータファンシステムの正常時におい
て取り得る水温低下判定値Tw1未満となり、且つ上記
ステップS76で冷却水温度Twが、ラジエータファンシ
ステムが正常であれば到達しない異常水温判定値Tw2
以上となって、この冷却水温度Twの異常状態が上記ス
テップS77で外乱等を除きラジエータファンシステムの
異常と見なし得る上記設定値CRASにより定まる所定時
間継続したとき、ラジエータファンシステムの異常と確
定するので、正確且つ確実にラジエータファンシステム
に対する故障診断を行うことができ、ラジエータファン
システムに対する診断精度を向上し、診断結果の信頼性
を向上することが可能となる。
【0095】そして、ラジエータファンシステムの故障
時には警報ランプ53の点灯により報知され、また、上
述のように外部接続用コネクタ55にシリアルモニタ
(携帯型故障診断装置)60を接続することで、シリア
ルモニタ60によってECU30におけるラジエータフ
ァンシステム異常フラグFRANGによるトラブルデータを
読み出してラジエータファンシステムの故障を判断する
ことができる。
【0096】また、ラジエータファンシステムの故障以
外の要因で、図11に二点鎖線で示すように、一時的に
冷却水温度Twが異常水温判定値Tw2以上となること
があるが、ラジエータファンシステムが正常であれば、
冷却水温度Twが低下し、上記設定値CRASによる設定
時間を経過する以前に、冷却水温低下量ΔTwが上記水
温低下判定値Tw1以上となるため、これが上記ステッ
プS72で判断され、従って、このときにおいてもラジエ
ータファンシステムに対する誤診断が防止される。
【0097】なお、本実施の形態においては、ラジエー
タファンの停止制御から回転制御への移行後における冷
却水温度Twの異常状態の継続時間によってラジエータ
ファンシステムに対する故障診断を行うようにしている
が、本発明は、これに限定されず、ラジエータファンの
停止制御から回転制御への移行後における冷却水温度T
wの異常状態の累積時間によってラジエータファンシス
テムに対する故障診断を行うようにしてもよく、同様の
効果を得ることができ、この場合は、上記冷却水温異常
継続時間カウント値CRAを累積時間の計時に使用し、こ
の冷却水温異常継続時間カウント値CRAをクリアするた
めの上記ステップS59、S75を省略し、且つ上記設定値C
RASを実験等により最適値を求め適宜変更する。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ラジエー
タファンの停止制御から回転制御への移行を判断し、停
止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低下がな
い状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態
が所定時間継続したとき、ラジエータファンシステムの
故障と診断するので、ラジエータファンシステムの正常
時には、冷却水温度の上昇により停止制御からラジエー
タファン回転制御に移行し、ラジエータファンが回転さ
れ、ラジエータファンの回転作動直後は、ラジエータフ
ァン作動によるラジエータを介しての冷却効果が直ちに
得られず、冷却水温度が上昇を続け、その後、ラジエー
タファン回転による送風冷却効果により冷却水温度の上
昇が抑制されて上昇が止まり、やがて冷却水温度が次第
に低下するため、従って、ラジエータファンシステムの
正常時には、冷却水温度の低下がない状態が継続するこ
とはなく、且つ、冷却水温度の低下に応じて算出される
冷却水温度低下量が、所定値以上となって、これによ
り、適正にラジエータファンシステムの正常を診断する
ことができる。
【0099】また、ラジエータファンシステムの故障時
には、回転制御に移行して正規に制御信号を出力しても
ラジエータファンが正常に作動せず、ラジエータファン
による送風冷却効果が不十分となり、或いは送風冷却効
果が得られず、冷却水温度の異常上昇を生じるため、従
って、ラジエータファンの停止制御から回転制御への移
行後、正規に制御信号を出力しているにも関わらず、冷
却水温度の低下がなく、或いは冷却水温度低下量が所定
値未満となり、この冷却水温度の異常状態が外乱等を除
きラジエータファンシステムの異常と見なし得る所定時
間継続したとき、ラジエータファンシステムの異常と確
定され、正確且つ確実にラジエータファンシステムに対
する故障診断を行うことができ、ラジエータファンシス
テムに対する診断精度を向上し、診断結果の信頼性を向
上することができる。
【0100】請求項2記載の発明では、ラジエータファ
ンシステムに対する故障診断に使用する各パラメータを
検出するための各センサ,スイッチ類が正常の時、車輌
停車中のアイドル時、エアコンの停止時、及び、バッテ
リ電圧がラジエータファンを回転駆動するための電動モ
ータを正規に作動させることのできる下限値以上の時の
全ての条件が成立しているときに、診断条件成立と判断
し、この診断条件の成立下において、ラジエータファン
の停止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低下
がない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の
状態が所定時間継続したとき、ラジエータファンシステ
ムの故障と診断するので、上記請求項1記載の発明の効
果に加え、故障診断に使用する各パラメータを検出する
ためのセンサ、スイッチ類の異常によるラジエータファ
ンシステムに対する誤診断を防止することができ、ま
た、車輌走行時の車速の変化による走行風の影響、及
び、エンジン回転数、エンジン負荷の変化の影響を受け
ることなく一定の条件下で冷却水温度に基づいてラジエ
ータファンシステムに対する故障診断を行うことが可能
となり、より正確な故障診断を行うことができる。ま
た、エアコンの作動時、すなわち、冷却水温度の低下を
目的せず冷媒の放熱効果を得るためのラジエータファン
の回転作動時にも、診断を除外するため、このときの冷
却水温度に基づく誤診断を未然に防止することができ
る。更に、バッテリ電圧がラジエータファンを回転駆動
するための電動モータを正規に作動させることのできる
下限値を下回る時のバッテリ電圧低下に伴うラジエータ
ファン回転数の低下による冷却効果低下時の誤診断を未
然に防止することができる効果を有する。
【0101】請求項3記載の発明では、故障診断に際
し、ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行
後、冷却水温度の低下がなく、或いは冷却水温度の低下
量が所定値未満で、且つ冷却水温度が所定値以上の状態
が所定時間継続したとき、ラジエータファンシステムの
故障と診断する。すなわち、ラジエータファンシステム
の故障時には、ラジエータファンの停止制御から回転制
御への移行後、正規に制御信号を出力しているにも関わ
らず、冷却水温度の低下がなく、或いは冷却水温度低下
量が所定値未満となり、且つ、このとき冷却水温度が、
ラジエータファンシステムが正常であれば到達しない所
定値以上となる。従って、この冷却水温度の異常状態が
外乱等を除きラジエータファンシステムの異常と見なし
得る所定時間継続したとき、ラジエータファンシステム
の異常と確定するので、より正確且つ確実にラジエータ
ファンシステムに対する故障診断を行うことができ、ラ
ジエータファンシステムに対する診断精度、及び、診断
結果の信頼性を更に向上することができる。
【0102】請求項4記載の発明では、ラジエータファ
ンの停止制御から回転制御への移行を判断し、停止制御
から回転制御への移行後、冷却水温の低下がない状態、
或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態の時間を
累積し、この累積時間が所定時間に達したとき、ラジエ
ータファンシステムの故障と診断するので、上記請求項
1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0103】請求項5記載の発明では、ラジエータファ
ンシステムに対する故障診断に使用する各パラメータを
検出するための各センサ,スイッチ類が正常の時、車輌
停車中のアイドル時、エアコンの停止時、及び、バッテ
リ電圧がラジエータファンを回転駆動するための電動モ
ータを正規に作動させることのできる下限値以上の時の
全ての条件が成立しているときに、診断条件成立と判断
し、この診断条件の成立下において、ラジエータファン
の停止制御から回転制御への移行後、冷却水温の低下が
ない状態、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状
態の時間を累積し、この累積時間が所定時間に達したと
き、ラジエータファンシステムの故障と診断するので、
上記請求項2記載の発明の効果と同様の効果を得ること
ができる。
【0104】請求項6記載の発明では、故障診断に際
し、ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行
後、冷却水温の低下がなく、或いは冷却水温度の低下量
が所定値未満で、且つ冷却水温度が所定値以上の状態の
時間を累積し、この累積時間が所定時間に達したとき、
ラジエータファンシステムの故障と診断するので、上記
請求項3記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図
【図2】ラジエータファン制御ルーチンのフローチャー
【図3】ラジエータファン制御ルーチンのフローチャー
ト(続き)
【図4】ラジエータファンシステム故障診断ルーチンの
フローチャート
【図5】ラジエータファンシステム故障診断ルーチンの
フローチャート(続き)
【図6】冷却水温判定に基づくラジエータファン作動切
換えの制御ハンチングを防止するためのヒステリシスを
示す説明図
【図7】車速判定に基づくラジエータファン作動切換え
の制御ハンチングを防止するためのヒステリシスを示す
説明図
【図8】各制御条件に対応する制御モード、及びラジエ
ータファン制御の関係を示す図表
【図9】ラジエータファン制御における停止モードから
LOWモードへの切換時の各リレーに対する制御状態を
示すタイムチャート
【図10】ラジエータファン制御における停止モードか
らHIGHモードへの切換時の各リレーに対する制御状
態を示すタイムチャート
【図11】ラジエータファンシステムの正常時と異常時
との冷却水温度の挙動を示すタイムチャート
【図12】エンジン冷却系の概略構成図
【図13】電子制御系の回路構成図
【図14】従来例に係り、エンジンの冷却水温度の挙動
を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン 10 ラジエータ 19 冷却水温センサ 22a,22b ラジエータファン 23a,23b 電動モータ 30 電子制御装置(判別手段、診断手段、診断条件判
別手段、回転制御移行判別手段) RY1,RY2 リレー 43 アイドルスイッチ 45 クランク角センサ 46 カム角センサ 47 車速センサ 48 エアコンスイッチ Tw 冷却水温度 ΔTw 冷却水温度低下量 Tw1 水温低下判定値(所定値) CRAS 設定値(所定時間) VB バッテリ電圧 VBL 下限値 Tw2 異常水温判定値(所定値)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータファンの回転制御時における
    エンジンの冷却水温度変化に基づいてラジエータファン
    システムの故障診断を行うラジエータファンシステムの
    故障診断装置において、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行を判
    断する判別手段と、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行後、
    冷却水温度の低下がない状態、或いは冷却水温度の低下
    量が所定値未満の状態が所定時間継続したとき、ラジエ
    ータファンシステムの故障と診断する診断手段とを備え
    たことを特徴とするラジエータファンシステムの故障診
    断装置。
  2. 【請求項2】 ラジエータファンの回転制御時における
    エンジンの冷却水温度変化に基づいてラジエータファン
    システムの故障診断を行うラジエータファンシステムの
    故障診断装置において、 ラジエータファンシステムに対する故障診断に使用する
    各パラメータを検出するための各センサ,スイッチ類が
    正常の時、車輌停車中のアイドル時、エアコンの停止
    時、及び、バッテリ電圧がラジエータファンを回転駆動
    するための電動モータを正規に作動させることのできる
    下限値以上の時の全ての条件が成立しているとき、診断
    条件成立と判断する診断条件判別手段と、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行を判
    断する回転制御移行判別手段と、 上記診断条件の成立時、ラジエータファンの停止制御か
    ら回転制御への移行後、冷却水温度の低下がない状態、
    或いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態が所定時
    間継続したとき、ラジエータファンシステムの故障と診
    断する診断手段とを備えたことを特徴とするラジエータ
    ファンシステムの故障診断装置。
  3. 【請求項3】 上記診断手段は、ラジエータファンの停
    止制御から回転制御への移行後、冷却水温度の低下がな
    く、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満で、且つ冷
    却水温度が所定値以上の状態が所定時間継続したとき、
    ラジエータファンシステムの故障と診断することを特徴
    とする請求項1或いは請求項2記載のラジエータファン
    システムの故障診断装置。
  4. 【請求項4】 ラジエータファンの回転制御時における
    エンジンの冷却水温度変化に基づいてラジエータファン
    システムの故障診断を行うラジエータファンシステムの
    故障診断装置において、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行を判
    断する判別手段と、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行後、
    冷却水温の低下がない状態、或いは冷却水温度の低下量
    が所定値未満の状態の時間を累積し、この累積時間が所
    定時間に達したとき、ラジエータファンシステムの故障
    と診断する診断手段とを備えたことを特徴とするラジエ
    ータファンシステムの故障診断装置。
  5. 【請求項5】 ラジエータファンの回転制御時における
    エンジンの冷却水温度変化に基づいてラジエータファン
    システムの故障診断を行うラジエータファンシステムの
    故障診断装置において、 ラジエータファンシステムに対する故障診断に使用する
    各パラメータを検出するための各センサ,スイッチ類が
    正常の時、車輌停車中のアイドル時、エアコンの停止
    時、及び、バッテリ電圧がラジエータファンを回転駆動
    するための電動モータを正規に作動させることのできる
    下限値以上の時の全ての条件が成立しているとき、診断
    条件成立と判断する診断条件判別手段と、 ラジエータファンの停止制御から回転制御への移行を判
    断する回転制御移行判別手段と、 上記診断条件の成立時、ラジエータファンの停止制御か
    ら回転制御への移行後、冷却水温の低下がない状態、或
    いは冷却水温度の低下量が所定値未満の状態の時間を累
    積し、この累積時間が所定時間に達したとき、ラジエー
    タファンシステムの故障と診断する診断手段とを備えた
    ことを特徴とするラジエータファンシステムの故障診断
    装置。
  6. 【請求項6】 上記診断手段は、ラジエータファンの停
    止制御から回転制御への移行後、冷却水温の低下がな
    く、或いは冷却水温度の低下量が所定値未満で、且つ冷
    却水温度が所定値以上の状態の時間を累積し、この累積
    時間が所定時間に達したとき、ラジエータファンシステ
    ムの故障と診断することを特徴とする請求項4或いは請
    求項5記載のラジエータファンシステムの故障診断装
    置。
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