JPH10121936A - ユニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置 - Google Patents
ユニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置Info
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- JPH10121936A JPH10121936A JP26053497A JP26053497A JPH10121936A JP H10121936 A JPH10121936 A JP H10121936A JP 26053497 A JP26053497 A JP 26053497A JP 26053497 A JP26053497 A JP 26053497A JP H10121936 A JPH10121936 A JP H10121936A
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- crankcase
- engine
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
ンテナンス性の良いユニットスイング型4サイクルエン
ジンのブリーザー装置を提供する。 【解決手段】本発明に係るユニットスイング型4サイク
ルエンジンのブリーザー装置は、シリンダー10と、ク
ランクケース11と、クランクケース11に一体成形さ
れてベルト伝導機構および減速ギア機構を収納するスイ
ングケース12とを有して車体フレーム24に上下方向
に揺動可能に支持され、シリンダー10を構成するシリ
ンダーヘッド14には着脱可能な蓋体(例えばカムスプ
ロケットキャップ18)が設けられたユニットスイング
型4サイクルエンジンにおいて、上記蓋体にブリーザー
ホース29の一端を接続し、このブリーザーホース29
の他端をエアクリーナー16に接続したことを特徴とす
る。
Description
型4サイクルエンジンのブリーザー装置に関する。
ランクケースの内圧は、ピストンの往復運動やピストン
とシリンダーの間からクランクケース内に漏出するブロ
ーバイガスの圧力の影響を受けて絶えず激しく変動す
る。このため、4サイクルエンジンにはブリーザー装置
が設けられている。
変動を外部に逃がしてピストンの動きをスムーズに保つ
とともに、クランクケースやオイルパン内に貯溜されて
いるオイルが外部へ噴出するのを防止できるよう迷路構
造を備えて構成され、クランクケースの内部上方等に一
体的に設置される。
ーホースが接続され、その他端がエアクリーナーに接続
される。これにより、未燃焼のままで排出された有害な
ブローバイガスが再度エンジンに吸入されて燃焼される
ので、排出ガスの浄化にも貢献できる。
ター型車両に搭載されているユニットスイング型の4サ
イクルエンジンでは、エンジン全体が非常に小型である
上、シート下方に設けられる収納ボックスの底部がクラ
ンクケースの直上部に位置している関係で、クランクケ
ースの内部に充分な容量のブリーザー装置を設けること
ができない。このため、高いブリーザー効果が得られな
かった。
(ブリーザー室)がクランクケースに一体的に設けられ
るため、クランクケースの構造が複雑化し、鋳造性等を
損なう原因となっていた。さらに、ブリーザー装置の内
部洗浄等を行うにはクランクケースを分解しなければな
らず、メンテナンス性が非常に悪かった。
になされたもので、構造が簡素でブリーザー効果が高
く、しかもメンテナンス性の良いユニットスイング型4
サイクルエンジンのブリーザー装置を提供することを目
的とする。
め、本発明に係るユニットスイング型4サイクルエンジ
ンのブリーザー装置は、シリンダーと、クランクケース
と、クランクケースに一体成形されてベルト伝導機構お
よび減速ギア機構を収納するスイングケースとを有して
車体フレームに上下方向に揺動可能に支持され、シリン
ダーを構成するシリンダーヘッドには着脱可能な蓋体が
設けられたユニットスイング型4サイクルエンジンにお
いて、上記蓋体にブリーザーホースの一端を接続し、こ
のブリーザーホースの他端をエアクリーナーに接続した
ことを特徴とする。
合、クランクケース内の圧力変動(特に圧力上昇)はカ
ムチェーン室やシリンダーヘッドの内部で充分に減圧さ
れてから蓋体に達し、ブリーザーホースからエアクリー
ナーへ逃がされる。このため、クランクケースの内圧が
ブリーザーホースから勢い良く抜け出すことがなく、オ
イルが噴出しにくくなってブリーザー効果が高められ
る。
ー効果を一段と高めることができるが、蓋体はクランク
ケースやシリンダーヘッド等よりもはるかに小型な部品
であるため、エンジンの製造性を損なうことなく迷路構
造を容易に設けられる。
ジン構成部品には一切加工する必要がなく、エンジンに
当初から設けられている蓋体にブリーザーホースを接続
するだけでよいため、非常に簡素な構造にすることがで
きる。
装置の内部洗浄等のメンテナンスを行うことができるた
め、非常にメンテナンス性が良い。
て図面を参照しながら説明する。
4サイクルエンジンを搭載したスクーター型車両を左方
から見た縦断面図であり、図2は図1のII矢視によるユ
ニットスイング型4サイクルエンジンの下面図である。
ハンドル3で操舵される前輪1と、ユニットスイング型
4サイクルエンジン4で駆動される後輪2とが前後に配
置され、ハンドル3とシート5の間は低く湾入してステ
ップボード6が敷かれ、シート5は収納ボックス7を兼
ねたリアボディ8上に設置され、このリアボディ8の下
にユニットスイング型4サイクルエンジン4が配置され
る。上記収納ボックス7は、少なくともヘルメット9を
収納し得る大きさを有する。
は、後輪2が直接軸支されるパワーユニットであり、図
示しないピストンを内設するシリンダー10と、このシ
リンダー10を連設しクランクシャフト11Aを収容す
るクランクケース11と、このクランクケース11に一
体に連設されて後方へ延びるスイングケース12とを有
して構成される。このスイングケース12内に図示しな
いVベルト変速機構及び減速ギア機構等が収納され、こ
の減速ギア機構に連結された図示しないリアアクスルに
後輪2が軸支される。
リンダーブロック13およびシリンダーヘッド14を有
して構成され、クランクケース11の前端からほぼ水平
に前方へ延びるように設置される。シリンダーヘッド1
4には、図示しない燃焼室に連通する吸気ポート及び排
気ポート(共に図示せず)が形成され、この吸気ポート
にキャブレタ15及びエアクリーナー16が順次連結さ
れる。また、排気ポートにはエキゾーストパイプ17が
連結され、このエキゾーストパイプ17は車両後方へ延
びる図示しないマフラに連結される。
プロケットキャップ18やタペットクリアランス調整用
キャップ19が取付けられる。これらの部材18,19
は、請求項1に記載した蓋体となるものである。更に、
シリンダーブロック13及びシリンダーヘッド14は強
制空冷カバー20に覆われ、クランクシャフト11Aに
より回転される図示しないクーリングファンからの強制
冷却風が、矢印のように流れることにより強制的に空冷
される。
L側クランクケースエレメント21とR側クランクケー
スエレメント22とが接合して構成され、スイングケー
ス12はL側クランクケースエレメント21に一体成形
される。これらL側およびR側クランクケースエレメン
ト21及び22の前方下部、かつクランクシャフト11
Aの前方位置に左右一対のエンジン懸架ブラケット23
がそれぞれ突設される。
1に示すように車体フレーム24に軸支されて、ユニッ
トスイング型4サイクルエンジン4が車両上下方向に揺
動可能に支持される。また、スイングケース12の後上
部はリアクッションユニット25により支持されて、ユ
ニットスイング型4サイクルエンジン4が緩衝懸架され
る。
のエンジン懸架ブラケット23の間に挟まれるようにし
てオイルパン26が配置される。このオイルパン26は
図2に示すように、L側クランクケースエレメント21
に一体成形されたL側オイルパンエレメント27と、R
側クランクケースエレメント22に一体成形されたR側
オイルパンエレメント28とが接合され、図3に示すよ
うに断面ほぼL字形状の一体構造に形成される。このオ
イルパン26内に、ユニットスイング型4サイクルエン
ジン4の各部を潤滑するオイルが貯溜される。
の上部外壁は、強制空冷カバー20の取付座面のシール
の一部を通して機能する。従って、強制空冷カバー20
内を流れる強制冷却風は、強制空冷カバー20に形成さ
れた排風口30を出てオイルパン26の外壁に当るよう
構成される。
ンジン懸架ブラケット23間に配置すれば、エンジン懸
架ブラケット23が縁石や、車両走行中に車輪によって
跳ね上げられた石からオイルパン26を保護するので、
オイルパン26の破損を防止できる。
ットスイング型4サイクルエンジン4の揺動中心であ
り、オイルパン26がこのエンジン懸架ブラケット23
の近傍に設けられたので、オイルパン26内のオイルの
撹拌を低減できる。この結果、オイルの泡立ちを防止で
き、オイル中へのエアの混入を回避できる。
右のエンジン懸架ブラケット23間の空間にオイルパン
26を配置したので、デットスペースを有効利用してユ
ニットスイング型4サイクルエンジン4の小型化を図る
ことができる。
1の前方下部に配置されているので、走行風の当り面積
が増大しており、しかも強制空冷カバー20の取付座面
のシールの一部としてオイルパン26の外壁を利用した
ことから、オイルパン26に走行風ばかりか強制冷却風
も当るため、オイルパン中のオイル冷却効率を格段に向
上させることができる。
エンジン4にはブリーザー装置Bが設けられている。こ
のブリーザー装置Bは、シリンダーヘッド14に設けら
れた蓋体、例えばカムスプロケットキャップ18にブリ
ーザーホース29の一端を接続し、このブリーザーホー
ス29の他端をエアクリーナー16に接続したものであ
る。なお、ブリーザーホース29はシリンダーヘッド1
4から上方に延びてエアクリーナー16に接続されるよ
うに配設する必要がある。
側には図示しない迷路構造が設けられている。このた
め、シリンダーヘッド14の内部空間はカムスプロケッ
トキャップ18の迷路構造とブリーザーホース29とを
経てエアクリーナー16に連通している。
により、クランクケース11の内圧変動が外部に逃がさ
れてピストンの動きがスムーズに保たれる。また、クラ
ンクケース11内の温度変化も緩和される。さらに、未
燃焼のままでクランクケース11内に排出された有害な
ブローバイガスがブリーザーホース29とエアクリーナ
ー16を経て再度エンジンに吸入され、燃焼、浄化され
る。
ロケットキャップ18とブリーザーホース29の設置位
置はクランクケース11から遠く離れており、ブリーザ
ー装置Bとクランクケース11との間にはカムチェーン
室やシリンダーヘッド14の内部空間が介在するため、
クランクケース11内の圧力変動(特に圧力上昇)はカ
ムチェーン室やシリンダーヘッド14内で充分に減圧さ
れてからカムスプロケットキャップ18に達し、迷路構
造を通ってブリーザーホース29からエアクリーナー1
6へ逃がされる。したがって、クランクケース11の内
圧がブリーザーホース29から勢い良く抜け出しにく
く、オイルが噴出しにくくなってブリーザー効果が高め
られる。
路構造を設けたので、万一オイルがカムスプロケットキ
ャップ18の位置に達してもオイルが噴き出しにくく、
ブリーザー効果が一段と高められている。カムスプロケ
ットキャップ18はクランクケース11やシリンダーヘ
ッド14等よりもはるかに小型な部品であるため、エン
ジンの製造性を損なうことなく迷路構造を容易に設けら
れる。
エンジン構成部品には一切加工する必要がなく、エンジ
ンに当初から設けられているカムスプロケットキャップ
18にブリーザーホース29を接続するだけでよいた
め、非常に簡素な構造にすることができる。さらに、カ
ムスプロケットキャップ18を取り外すだけでブリーザ
ー装置Bの内部洗浄等のメンテナンスを行うことができ
るため、非常にメンテナンス性が良い。
は、ブリーザーホース29がカムスプロケットキャップ
18に接続され、カムスプロケットキャップ18の内側
に迷路構造が形成されているが、ブリーザーホース29
をタペットクリアランス調整用キャップ19や、シリン
ダーヘッド14に設けられた他の蓋体に接続し、これら
の蓋体の内側に迷路構造を形成してもよい。この場合も
ブリーザーホース29がクランク室から遠い位置にある
のでオイルの噴出を防止でき、しかも迷路構造を容易に
形成できる。
ットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置
は、シリンダーヘッドに着脱可能に設けられた蓋体にブ
リーザーホースの一端を接続し、このブリーザーホース
の他端をエアクリーナーに接続したことを特徴とする。
ホースがクランクケースから離れた位置より延出するた
め、クランクケースの内圧がブリーザーホースから勢い
良く抜け出すことがなくなり、オイルが噴出しにくくな
るため、ブリーザー効果を高めることができる。
ジン構成部品には一切加工する必要がなく、エンジンに
当初から設けられている蓋体にブリーザーホースを接続
するだけでよいため、非常に簡素な構造にすることがで
きる。
構造を設ける場合も、エンジンの製造性を損なうことな
く迷路構造を容易に設けることができる。しかも、蓋体
を取り外すだけでブリーザー装置の内部洗浄等のメンテ
ナンスを行うことができるため、非常にメンテナンス性
が良い。
ンジンを搭載したスクーター型車両を左方から見た縦断
面図。
クルエンジンの下面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダー10と、クランクケース11
と、クランクケース11に一体成形されてベルト伝導機
構および減速ギア機構を収納するスイングケース12と
を有して車体フレーム24に上下方向に揺動可能に支持
され、シリンダー10を構成するシリンダーヘッド14
には着脱可能な蓋体が設けられたユニットスイング型4
サイクルエンジンにおいて、上記蓋体にブリーザーホー
ス29の一端を接続し、このブリーザーホース29の他
端をエアクリーナー16に接続したことを特徴とするユ
ニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9260534A JP3047867B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ユニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9260534A JP3047867B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ユニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2251731A Division JP3013417B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 強制空冷式ユニットスィング型4サイクルエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121936A true JPH10121936A (ja) | 1998-05-12 |
JP3047867B2 JP3047867B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=17349308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9260534A Expired - Lifetime JP3047867B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ユニットスイング型4サイクルエンジンのブリーザー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047867B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4670996B1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-04-13 | スズキ株式会社 | エンジンの吸気系通路構造 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP9260534A patent/JP3047867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4670996B1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-04-13 | スズキ株式会社 | エンジンの吸気系通路構造 |
WO2011132562A1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-10-27 | スズキ株式会社 | エンジンの吸気系通路構造 |
JP2011231630A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Suzuki Motor Corp | エンジンの吸気系通路構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3047867B2 (ja) | 2000-06-05 |
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