JP3155319U - ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載のエンジンは、ブリーザ装置をシリンダヘッドの上部のシリンダヘッドカバー内に配置している。さらに、ブリーザ装置は、カム軸よりもシリンダヘッドの上部側に配置されている。シリンダヘッドカバーは中心部の長手方向に窪みが形成され、この窪みを囲むように、ブリーザ装置が形成されている。ブリーザ装置に設けられたブローバイガスの入口は、カム軸方向ではなく、窪みを形成したシリンダヘッドカバーの窪みの側面側に向けて形成されている。
すなわち、従来のブリーザ装置では、ブリーザ装置専用の空間をカム軸よりも上部に配置するので、シリンダヘッドカバーの高さが高くなり、エンジンが高さ方向に大型化する。エンジンが高さ方向に大型化した場合、自動二輪車両のメインフレームの設計を変更しなければならないので、自動二輪車両も大型化してしまう。
すなわち、請求項1に記載の考案は、シリンダと、前記シリンダに結合されるシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、前記カム軸に固定されたカム軸スプロケットと、前記カム軸を挟んで前記カム軸スプロケットとは反対側に位置するとともに、前記カム軸方向視で前記カム軸と重なって位置するブリーザ装置とを備えるエンジンである。
図1は、本実施例に係る自動二輪車両の概略構成を示す側面図である。自動二輪車両1はメインフレーム2を備えている。メインフレーム2の前端上部にはヘッドパイプ3が設けられている。ヘッドパイプ3にはステアリングシャフト4が挿通されている。ステアリングシャフト4の上端部にはハンドル5が連結されている。ステアリングシャフト4の下端部には一対のフロントフォーク6が連結されている。これより、ハンドル5の操作によってフロントフォーク6が揺動する。フロントフォーク6の下端部には前輪7が回転可能に取り付けられている。
図2を参照して、エンジン10の概略を説明する。図2はエンジン10の概略構成を示す縦断面図である。エンジン10は、DOHC(Double Overhead Cam Shaft)エンジンを例示する。
以下では、実施例1のブリーザ装置25をさらに詳細に説明する。
ブリーザ装置25の全体構成について、図3を参照して説明する。図3は図2におけるブリーザ装置25の周辺部の拡大図である。
プレート51の構成について、図4〜8を参照して説明する。図4はプレート51の正面図であり、図5は図4のA−A矢視断面図であり、図6はプレート51の側面図であり、図7はプレート51の底面図であり、図8はブリーザ装置25をカム軸方向視した図である。
第1ブリーザ室の構成について、図9および図10を参照して説明する。図9はシリンダヘッドカバーの一部水平断面図であり、図10はブリーザ装置の斜視図である。
図3および図10を参照する。第2ブリーザ室53は、流入孔55およびオイル排出孔57のシリンダヘッド23側にそれぞれ配置されている。第2ブリーザ室53は、プレート本体51aの底面、オイル侵入防止壁51bとシリンダヘッド23の側壁23aとで囲まれて形成される。第2ブリーザ室53の下方は開放されており、ブローバイガスが第2ブリーザ室へ流入する入口と、分離されたオイルがシリンダヘッド23へ排出される出口とが同じ開放口である。第2ブリーザ室53と第1ブリーザ室52とは、流入孔55またはオイル排出孔57により連通している。
次に、ブリーザ装置25の機能について図3、図9、図10を参照して説明する。
シリンダヘッド23とシリンダヘッドカバー24との間の空間に充満したブローバイガスBGは、入口が開放されている第2ブリーザ室53に流入する。この際、カム軸33およびカム38の回転により飛沫する液状または粒径の大きいオイルはオイル侵入防止壁51bにより第2ブリーザ室53への流入が阻止される。オイル侵入防止壁51bに衝突したオイルは、その自重によりシリンダヘッド23へ落下し、クランクケース21へ戻される。
10 … エンジン
22 … シリンダブロック
23 … シリンダヘッド
23a … 側壁
23b、23c … 隔壁
24 … シリンダヘッドカバー
24a、24b、24e … 隔壁
24c … 側壁
24d … 天面
25、61、65 … ブリーザ装置
33 … カム軸
34 … カム軸スプロケット
51、67 … プレート
52 … 第1ブリーザ室
53、62、66 … 第2ブリーザ室
51b … オイル侵入防止壁
55 … 流入孔
56 … 切り起こし片
57 … オイル排出孔
58 … 流路
BG … ブローバイガス
SI … オイル
Claims (13)
- シリンダと、
前記シリンダに結合されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、
前記カム軸に固定されたカム軸スプロケットと、
前記カム軸を挟んで前記カム軸スプロケットとは反対側に位置するとともに、前記カム軸方向視で前記カム軸と重なって位置するブリーザ装置と
を備えるエンジン。 - 請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記シリンダヘッドに対して前記シリンダとの結合部とは反対側に着脱可能なシリンダヘッドカバーを備え、
前記ブリーザ装置は、少なくともその一部が前記シリンダヘッドカバー側に位置するエンジン。 - 請求項1または2に記載のエンジンにおいて、
前記カム軸を2本備え、
前記ブリーザ装置は、2本の前記カム軸の軸心の間隔よりも幅広に形成されるエンジン。 - 請求項2または3に記載のエンジンにおいて、
前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーにおける前記カム軸の軸線とは垂直方向の一端から他端にかけて形成されるエンジン。 - 請求項2から4のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
前記シリンダヘッドカバーとは別体として構成されるプレートを備え、
前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーの内壁面と前記プレートから構成される第1ブリーザ室を有するエンジン。 - 請求項5に記載のエンジンにおいて、
前記シリンダヘッドカバーは、前記シリンダヘッドとの合わせ面に対向する内天面を有し、
前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーの前記内天面からも構成されるエンジン。 - 請求項5または6に記載のエンジンにおいて、
前記プレートはブローバイガスを流入させる流入孔と分離されたオイルを排出するオイル排出孔とを有するエンジン。 - 請求項7に記載のエンジンにおいて、
前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーと一体に形成された隔壁と、
前記隔壁により前記ブローバイガスが流れる迷路状の流路と
を有するエンジン。 - 請求項8に記載のエンジンにおいて、
前記流入孔と前記オイル排出孔は、前記プレートの両端部に形成され、
前記ブローバイガスが流れる迷路状の前記流路は、前記プレートの一端からもう一方の端まで形成された後、折り返して形成されるエンジン。 - 請求項7から9のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
前記プレートは、前記流入孔および前記オイル排出孔を有するプレート本体と、
前記プレート本体から突出し、オイルの侵入を防ぐ第1の防止壁を有し、
前記ブリーザ装置は、前記プレート本体と前記シリンダヘッドの内壁面と前記第1の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有するエンジン。 - 請求項10に記載のエンジンにおいて、
前記第1の防止壁の前記プレート本体から突出した高さは、前記カム軸に固定されたカムの最大径よりも大きいエンジン。 - 請求項7から9のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
前記プレートの前記流入孔および前記オイル排出孔を囲みつつ、前記シリンダヘッドと一体に形成された、オイルの侵入を防ぐ第2の防止壁を備え、
前記ブリーザ装置は、前記プレートと前記シリンダヘッドの内壁面と前記第2の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有するエンジン。 - 請求項1から12のいずれか1つに記載のエンジンを備えた鞍乗型車両。
Priority Applications (1)
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JP2009006214U JP3155319U (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両 |
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JP3155319U true JP3155319U (ja) | 2009-11-12 |
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JP2009006214U Expired - Lifetime JP3155319U (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両 |
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JP (1) | JP3155319U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109113833A (zh) * | 2018-09-26 | 2019-01-01 | 绵阳新晨动力机械有限公司 | 一种双腔独立油气分离器 |
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2009
- 2009-08-31 JP JP2009006214U patent/JP3155319U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109113833A (zh) * | 2018-09-26 | 2019-01-01 | 绵阳新晨动力机械有限公司 | 一种双腔独立油气分离器 |
CN109113833B (zh) * | 2018-09-26 | 2024-02-13 | 绵阳新晨动力机械有限公司 | 一种双腔独立油气分离器 |
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