JP3155319U - ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドカバーが高くなるのを抑制したブリーザ装置を備えたエンジンおよび鞍乗型車両を提供する。【解決手段】ブリーザ装置25は、カム軸33に固定されたカム軸スプロケットとカム軸33を挟んでカム軸スプロケットと反対側に位置するとともに、カム軸33方向視でカム軸33と重なるように位置する。これより、ブリーザ装置25の高さを抑えることができるので、シリンダヘッドカバー24の高さを抑制することができる。また、エンジンの大型化を抑制することができる。【選択図】図3

Description

この考案は、ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両に関する。
一般に、エンジン内にて発生するブローバイガスをエンジン外に排出する際、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するブリーザ装置が備えられている。ピストンシリンダで発生したブローバイガスはクランクケースを通過する際にミスト状のオイルを含む。オイルミストを含むブローバイガスは、カムチェーン室を経てシリンダヘッド内に流入する。このようにエンジン内部に充満したブローバイガスをエンジン外部に排出しなければ、エンジン内の圧力が高まる。
そこで、シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバーに設けられた排出口からブローバイガスをエンジン外部に排出する。この際、排出されるガスはブリーザ装置にて気液分離される。オイルを分離されたガスはエンジン外部に排出された後、エアークリーナに戻される。エアークリーナに戻されたガスは、再度エンジンに吸入される。また、分離されたオイルは、エンジンオイルとしてクランクケースに戻される。
特許文献1に記載の技術
特許文献1に記載のエンジンは、ブリーザ装置をシリンダヘッドの上部のシリンダヘッドカバー内に配置している。さらに、ブリーザ装置は、カム軸よりもシリンダヘッドの上部側に配置されている。シリンダヘッドカバーは中心部の長手方向に窪みが形成され、この窪みを囲むように、ブリーザ装置が形成されている。ブリーザ装置に設けられたブローバイガスの入口は、カム軸方向ではなく、窪みを形成したシリンダヘッドカバーの窪みの側面側に向けて形成されている。
このような構成のエンジンでは、カム軸よりも上部にブリーザ装置を設けており、ブローバイガスの入口がシリンダヘッドカバーの窪みの側面側に向けて形成されているので、カム軸の回転によるオイルの飛沫がブリーザ装置内へ侵入するのを防ぐことができる。また、シリンダヘッドカバーの中心部に形成された窪みを囲むように、ブリーザ装置内のブローバイガスの流路が形成されているので、ブローバイガスをオイルとガスとに気液分離するのに十分な流路が確保されている。
特開2009−13941号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のブリーザ装置では、ブリーザ装置専用の空間をカム軸よりも上部に配置するので、シリンダヘッドカバーの高さが高くなり、エンジンが高さ方向に大型化する。エンジンが高さ方向に大型化した場合、自動二輪車両のメインフレームの設計を変更しなければならないので、自動二輪車両も大型化してしまう。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エンジンを大型化することなく、エンジン上部にブリーザ装置を備えたエンジンおよび鞍乗型車両を提供することを目的とする。
この考案は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の考案は、シリンダと、前記シリンダに結合されるシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、前記カム軸に固定されたカム軸スプロケットと、前記カム軸を挟んで前記カム軸スプロケットとは反対側に位置するとともに、前記カム軸方向視で前記カム軸と重なって位置するブリーザ装置とを備えるエンジンである。
請求項1に記載の考案によれば、カム軸スプロケットが固定されたカム軸の反対側に、カム軸方向視でカム軸と重なってブリーザ装置が位置するので、ブリーザ装置の高さを抑えることができる。これより、シリンダヘッドカバーの高さを抑えることができるので、エンジンの大型化を抑制することができる。
また、本考案において、前記シリンダヘッドに対して前記シリンダとの結合部とは反対側に着脱可能なシリンダヘッドカバーを備え、前記ブリーザ装置は、少なくともその一部が前記シリンダヘッドカバー側に位置することが好ましい。
上記構成によれば、ブリーザ装置は少なくともその一部がシリンダヘッドカバー側に位置するので、シリンダヘッドカバー内の空間をブリーザ装置として有効に利用することができ、ブリーザ装置の高さを抑えることができる。これより、シリンダヘッドカバーの高さを抑えることができ、エンジンの大型化を抑制することができる。
また、本考案において、前記カム軸を2本備える場合、前記ブリーザ装置は、2本の前記カム軸の軸心の間隔よりも幅広に形成されることが好ましい。ブリーザ装置が2本のカム軸の軸心の間隔よりも幅広に形成されることで、ブリーザ装置内でブローバイガスからオイルを十分に分離することができる。
また、本考案において、前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーにおける前記カム軸の軸線とは垂直方向の一端から他端にかけて形成されることが好ましい。ブリーザ装置が、シリンダヘッドカバーにおけるカム軸の軸線とは垂直方向の一端から他端にかけて形成されることで、ブリーザ装置内でブローバイガスからオイルをより十分に分離することができる。
また、本考案において、前記シリンダヘッドカバーとは別体として構成されるプレートを備え、前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーの内壁面と前記プレートから構成される第1ブリーザ室を有することが好ましい。第1ブリーザ室がシリンダヘッドカバーとは別体として構成されるプレートとシリンダヘッドカバーの内壁面とから構成されることで、シリンダヘッドカバー内の限られた空間内にブリーザ装置を形成することができる。これより、ブリーザ装置の省スペース化をすることができる。
また、本考案において、前記シリンダヘッドカバーは、前記シリンダヘッドとの合わせ面に対向する内天面を有し、前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーの前記内天面からも構成されることが好ましい。第1ブリーザ室がプレートとシリンダヘッドカバーの内壁面とシリンダヘッドカバーの内天面とから構成されることで、シリンダヘッドカバー内の限られた空間内にブリーザ装置を形成することができる。これより、ブリーザ装置の省スペース化をすることができる。
また、本考案において、前記プレートはブローバイガスを流入させる流入孔と分離されたオイルを排出するオイル排出孔とを有することが好ましい。プレートが流入孔を有することで、第1ブリーザ室内へブローバイガスを流入させることができる。また、プレートがオイル排出孔を有することで、第1ブリーザ室内で液化したオイルをシリンダヘッドへ還流できる。
また、本考案において、前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーと一体に形成された隔壁と、前記隔壁により前記ブローバイガスが流れる迷路状の流路とを有することが好ましい。シリンダヘッドカバーと一体に形成された隔壁を第1ブリーザ室が有することで、第1ブリーザ室はブローバイガスが流れる迷路状の流路を有する。迷路状の流路を有することで、第1ブリーザ室が小さな容積であっても経路の長い流路を確保することができる。これより、ブローバイガスが第1ブリーザ室の壁と衝突する頻度が高くなるので、ブローバイガスのオイルを十分に分離することができる。
また、本考案において、前記流入孔と前記オイル排出孔は、前記プレートの両端部に形成され、前記ブローバイガスが流れる迷路状の前記流路は、前記プレートの一端からもう一方の端まで形成された後、折り返して形成されることが好ましい。小さなスペースであっても経路の長い流路を確保することができ、ブローバイガスが第1ブリーザ室の壁と衝突する頻度が高くなるので、ブローバイガスのオイルを十分に分離することができる。
また、本考案において、前記プレートは、前記流入孔および前記オイル排出孔を有するプレート本体と、前記プレート本体から突出し、オイルの侵入を防ぐ第1の防止壁を有し、前記ブリーザ装置は、前記プレート本体と前記シリンダヘッドの内壁面と前記第1の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有することが好ましい。第2ブリーザ室を構成するプレート本体、シリンダヘッドの内壁面や第1の防止壁にブローバイガスが衝突することでオイルが分離される。粒径の大きいオイルほど先に分離されやすいので、第2ブリーザ室ではブローバイガスに含まれる粒径の大きいオイルを分離することができる。これより、第2ブリーザ室は粒径の大きいオイルが第1ブリーザ室へ流入するのを防ぐことができる。また、ブローバイガスのオイルの分離を第1ブリーザ室と第2ブリーザ室とで2段階で実施することで、効率よくオイルを分離することができる。
また、本考案において、前記第1の防止壁の前記プレート本体から突出した高さは、前記カム軸に固定されたカムの最大径よりも大きいことが好ましい。第1の防止壁により、カム軸およびカム軸に固定されたカムの回転により飛散するオイルが第1ブリーザ室および第2ブリーザ室へ侵入するのを阻止することができる。
また、本考案において、前記プレートの前記流入孔および前記オイル排出孔を囲みつつ、前記シリンダヘッドと一体に形成された、オイルの侵入を防ぐ第2の防止壁を備え、前記ブリーザ装置は、前記プレートと前記シリンダヘッドの内壁面と前記第2の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有することが好ましい。第2ブリーザ室を構成するプレート、シリンダヘッドの内壁面や第2の防止壁にブローバイガスが衝突することでオイルが分離される。粒径の大きいオイルほど先に分離されやすいので、第2ブリーザ室ではブローバイガスに含まれる粒径の大きいオイルを分離することができる。これより、第2ブリーザ室は粒径の大きいオイルが第1ブリーザ室へ流入するのを防ぐことができる。また、ブローバイガスのオイルの分離を第1ブリーザ室と第2ブリーザ室とで2段階で実施することで、効率よくオイルを分離することができる。
また、請求項13に記載の考案は、請求項1から12のいずれか1つに記載のエンジンを備えた鞍乗型車両である。
請求項13に記載の考案によれば、エンジン上部にブリーザ装置を設けつつも、シリンダヘッドカバーの高さを高くする必要がないブリーザ装置を備えたエンジンを搭載するので、鞍乗型車両の大型化を抑制することができる。
なお、ここでいう「鞍乗型車両」とは、自動二輪車両、水上バイク、スノーモービル、など、エンジンを搭載して人や荷物などを運搬可能なものをいう。
この考案に係るエンジンによれば、ブリーザ装置が、カム軸スプロケットが固定されたカム軸の反対側に、カム軸方向視でカム軸と重なって位置するので、ブリーザ装置の高さを抑えることができる。これより、シリンダヘッドカバーの高さを抑えることができるので、エンジンの大型化を抑制することができる。
また、この考案に係る鞍乗型車両によれば、エンジン上部にブリーザ装置を設けつつも、シリンダヘッドカバーの高さを高くする必要がないブリーザ装置を備えたエンジンを搭載するので、鞍乗型車両の大型化を抑制することができる。
実施例1に係る自動二輪車両の概略構成を示す側面図である。 実施例1に係るエンジンの概略構成を示す縦断面図である。 図2に示したブリーザ装置周辺部の拡大図である。 実施例1に係るブリーザ装置に備わるプレートの正面図である。 図4に示したプレートのA−A矢視図である。 実施例1に係るブリーザ装置に備わるプレートの側面図である。 実施例1に係るブリーザ装置に備わるプレートの底面図である。 実施例1に係るブリーザ装置をカム軸方向視した図である。 実施例1に係るシリンダヘッドカバーの一部水平断面図である。 実施例1に係るブリーザ装置の概略構成を示す斜視図である。 実施例2に係るブリーザ装置周辺部の縦断面図である。 実施例3に係るブリーザ装置周辺部の縦断面図である。
以下、図面を参照して、本考案のブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両について説明する。実施例1に係る鞍乗型車両として、自動二輪車両を例に挙げて説明する。
1.自動二輪車両の構成
図1は、本実施例に係る自動二輪車両の概略構成を示す側面図である。自動二輪車両1はメインフレーム2を備えている。メインフレーム2の前端上部にはヘッドパイプ3が設けられている。ヘッドパイプ3にはステアリングシャフト4が挿通されている。ステアリングシャフト4の上端部にはハンドル5が連結されている。ステアリングシャフト4の下端部には一対のフロントフォーク6が連結されている。これより、ハンドル5の操作によってフロントフォーク6が揺動する。フロントフォーク6の下端部には前輪7が回転可能に取り付けられている。
メインフレーム2の上部には、燃料タンク8とシート9とが前後に並んで保持されている。燃料タンク8の下方にあたる位置には、エンジン10と変速機11とがメインフレーム2に保持されている。変速機11は、エンジン10で発生した動力を出力するドライブ軸12を備えている。ドライブ軸12にはドライブスプロケット13が連結されている。
メインフレーム2の下部後側にはスイングアーム14が揺動可能に支持されている。スイングアーム14の後端部には、ドリブンスプロケット15および後輪16が回転可能に支持されている。ドライブスプロケット13とドリブンスプロケット15との間には、チェーン17が懸架されている。エンジン10で発生した動力は、変速機11(ドライブ軸12)、ドライブスプロケット13、チェーン17およびドリブンスプロケット15を介して後輪16に伝達される。また、エンジン10の上部にはエアークリーナ18が設けられている。
2.エンジン10の概略構成
図2を参照して、エンジン10の概略を説明する。図2はエンジン10の概略構成を示す縦断面図である。エンジン10は、DOHC(Double Overhead Cam Shaft)エンジンを例示する。
図2に示すように、エンジン10は、クランクケース21と、シリンダブロック22と、シリンダヘッド23と、シリンダヘッドカバー24と、ブリーザ装置25とを備えている。クランクケース21の上面にはシリンダブロック22が結合され、シリンダブロック22の上面にはシリンダヘッド23が結合されている。
シリンダブロック22には2つのシリンダ26が並列に配置されている。シリンダ26はシリンダヘッド23に結合されており、シリンダヘッド23の下面にシリンダ26と連結した燃焼室27が形成されている。これらシリンダ26の中をピストン28がシリンダ軸方向に往復運動する。ピストン28はコンロッド29を介してクランク軸30に接続されている。クランク軸30はクランクケース21内において車幅方向に配置されている。ピストン28が往復運動することにより、クランク軸30が回転運動をする。
クランク軸30の一方の端部には交流発電機31が設けられている。クランク軸30の他方の端部には、駆動スプロケット32が固定されている。また、シリンダヘッド23内には、シリンダヘッド23に回転可能に軸支されるカム軸33を備える。カム軸33は平行に2本備えられている。それぞれのカム軸33の一方の端部にはカム軸スプロケット34が固定されている。駆動スプロケット32とカム軸スプロケット34とには、カムチェーン35が架け渡されている。これより、クランク軸30の回転駆動力をカム軸33へ伝達し、シリンダヘッド23に配置されている吸排気弁を所定のタイミングで駆動することができる。このように、エンジン10には、カム軸33に固定されたカム軸スプロケット34から、クランク軸30に固定された駆動スプロケット32までを貫通するカムチェーン室36が設けられている。
シリンダヘッド23には点火プラグ37が装着されている。点火プラグ37の下端は燃焼室27に突出し、点火プラグ37の上端はシリンダヘッドカバー24から一部突出している。シリンダヘッド23に軸支されている2本のカム軸33は、それぞれ、カム38を回転させる。シリンダヘッドカバー24は、ボルト39によりシリンダヘッド23の上部にシリンダ軸方向、つまりシリンダヘッド23に対してシリンダ26との結合部とは反対側に着脱可能に取り付けられる。
シリンダヘッド23とシリンダヘッドカバー24とで形成される空間内に、カム軸33の方向視でカム軸33と重なるようにブリーザ装置25が配置されている。また、ブリーザ装置25は、カム軸スプロケット34が固定されたカム軸33の反対側に配置されている。ブリーザ装置25の上には、シリンダヘッドカバー24を貫通してブリーザ装置25と連通する継ぎ手40が設けられている。継ぎ手40の上端は、ホース(図示省略)を介してエアークリーナ18と連結される。
燃焼室27で発生した未燃焼ガスは、シリンダ26とピストン28との隙間からクランクケース21へ吹き抜けることでブローバイガスになる。このブローバイガスは、クランクケース21内を吹き抜ける過程で、クランク軸30の回転により飛沫したミスト状のエンジンオイルを含むことになる。ミスト状のオイルを含むブローバイガスは、クランク軸30を伝ってカムチェーン室36内に流入し、さらにカムチェーン35を伝ってシリンダヘッド23内に流入する。シリンダヘッド23内に流入したブローバイガスは、シリンダヘッド23とシリンダヘッドカバー24とで形成される空間に充満する。この充満したブローバイガスはブリーザ装置25内に流入することで、オイルとガスとに気液分離され、ガスのみが継ぎ手40からエアークリーナ18へ戻される。
3.ブリーザ装置25の構成
以下では、実施例1のブリーザ装置25をさらに詳細に説明する。
3.1 ブリーザ装置25の全体構成
ブリーザ装置25の全体構成について、図3を参照して説明する。図3は図2におけるブリーザ装置25の周辺部の拡大図である。
ブリーザ装置25は、プレート51と、第1ブリーザ室52と、第2ブリーザ室53とを有する。プレート51はシリンダヘッドカバー24とは別体として構成されている。プレート51は、シリンダヘッドカバー24と一体形成された隔壁24a、隔壁24bに固定されている。さらにプレート51は、プレート本体51aとオイル侵入防止壁51bと切り起こし片51cとを備えている。
第1ブリーザ室52は、シリンダヘッドカバー24の側壁24cの内側と、シリンダヘッドカバー24の天面24dの内側と、隔壁24a、隔壁24bとプレート本体51aとで形成される。第1ブリーザ室52は天面24dの内側を利用しているが、プレートのような他の代用物を利用してもよい。天面24dの内側を利用すると、ヘッドカバー24内の空間を有効に利用することができる。第1ブリーザ室52の全部または一部がシリンダヘッドカバー24側に位置する。第2ブリーザ室53は、プレート本体51aの底面とオイル侵入防止壁51bとシリンダヘッドの側壁23aの内側とで形成される。天面24dは、シリンダヘッドカバー24とシリンダヘッド23との合わせ面と対向している。隔壁24aと隔壁24bは天面24dから、シリンダヘッドカバー24とシリンダヘッド23との合わせ面に向けて延出している。天面24dは本考案における内天面に相当する。
3.2 プレート51の構成
プレート51の構成について、図4〜8を参照して説明する。図4はプレート51の正面図であり、図5は図4のA−A矢視断面図であり、図6はプレート51の側面図であり、図7はプレート51の底面図であり、図8はブリーザ装置25をカム軸方向視した図である。
プレート51は図4〜図7に示すように、プレート本体51aの一方の端にブローバイガスを第1ブリーザ室52に流入する流入孔55を設けている。流入孔55は、プレート本体51aの一部分を切り起こすことで形成される。切り起こされた切り起こし片51cはプレート本体51aからオイル侵入防止壁51bの方向を向くように形成される。切り起こし片51cの傾斜角度θは、切り起こし片51cの傾斜の起端点からオイル侵入防止壁51bの下端とを結ぶ角度α以下である。
流入孔55とは反対側に第1ブリーザ室52で分離されたオイルをシリンダヘッド23内へ戻すオイル排出孔57がプレート本体51aに設けられている。エンジン10は傾斜されて自動二輪車両1に搭載されているので、プレート51がシリンダヘッドカバー24に固定された際、プレート本体51aの上側に流入孔55が配置され、下側にオイル排出孔57が配置されるようにそれぞれ形成される。
オイル侵入防止壁51bは、流入孔55またはオイル排出孔57を囲むようにL型に形成されている。これより、カム軸33の回転により飛散する液状のオイルが流入孔55およびオイル排出孔57から第1ブリーザ室52へ侵入するのを阻止することができる。プレート51は金属で形成されることが好ましく、特にFe(鉄)が好ましい。金属であれば、シリンダヘッドカバー24に固定する際、ネジで締め付けても割れることがない。また、鉄であれば安価にて形成することができる。
図3および図8に示すように、プレート51はカム軸33方向視で2本のカム軸33と重なるようにシリンダヘッドカバー24に取り付けられている。さらに、オイル侵入防止壁51bのプレート本体51aから突出した高さは、カム軸33に固定されたカム38の最大径よりも大きい。
3.3 第1ブリーザ室
第1ブリーザ室の構成について、図9および図10を参照して説明する。図9はシリンダヘッドカバーの一部水平断面図であり、図10はブリーザ装置の斜視図である。
第1ブリーザ室52は、隔壁24aおよび隔壁24bにより迷路状の流路58を有する。ブローバイガスは第1ブリーザ室52を構成する隔壁24aおよび隔壁24bとの衝突を繰り返すことで、含まれていたオイルを分離する。オイルが分離されたガスは継手40よりエンジン10の外部に排出され、エアークリーナ18に戻される。
第1ブリーザ室52は、2本のカム軸33の軸心の間隔よりも幅広に形成されている。また、第1ブリーザ室52は、シリンダヘッドカバー24におけるカム軸33の軸線とは垂直方向の一端から他端にかけて形成されている。流路58も、プレート51の一端に形成された流入孔55から、プレート51の長手方向の他端に形成されたオイル排出孔57に向けて形成されている。オイル排出孔57の流入孔55側には隔壁24aの一部が突出した隔壁24eが形成され、流路58はここで折り返しシリンダヘッドカバー24の短手方向の中央部に向けて形成されている。なお、隔壁24a、隔壁24b、隔壁24eは本考案における内壁面に相当する。
流路58はシリンダヘッドカバー24の中央部で、シリンダヘッドカバー24を貫通して継ぎ手40に接続される。継ぎ手40の開口面積の半分以上が隔壁24aと接触しているので、ここでも、ガスは隔壁24aに接触しながら排気される。
隔壁24eの下端部には、流路58からオイル排出孔57へ分離されたオイルが流れる切り欠き59が形成されている。エンジン10が自動二輪車両1に搭載された際、プレート51は流入孔55からオイル排出孔57に向けて傾斜を有する。これより、第1ブリーザ室52内で分離されたオイルは自重により、プレート本体51aの表面に落下し、その後、プレート本体51aの傾斜に従って流れ落ち、オイル排出孔57へ導かれる。
3.4 第2ブリーザ室
図3および図10を参照する。第2ブリーザ室53は、流入孔55およびオイル排出孔57のシリンダヘッド23側にそれぞれ配置されている。第2ブリーザ室53は、プレート本体51aの底面、オイル侵入防止壁51bとシリンダヘッド23の側壁23aとで囲まれて形成される。第2ブリーザ室53の下方は開放されており、ブローバイガスが第2ブリーザ室へ流入する入口と、分離されたオイルがシリンダヘッド23へ排出される出口とが同じ開放口である。第2ブリーザ室53と第1ブリーザ室52とは、流入孔55またはオイル排出孔57により連通している。
オイル侵入防止壁51bと側壁23aとは突き合せで接触していることが好ましいが隙間が形成されていてもよい。オイル侵入防止壁51bと側壁23aとの隙間が小さいほど、オイル分離機能は高くなる。オイル侵入防止壁51bは本考案における第1の防止壁に相当する。
4.ブリーザ装置の機能
次に、ブリーザ装置25の機能について図3、図9、図10を参照して説明する。
シリンダヘッド23とシリンダヘッドカバー24との間の空間に充満したブローバイガスBGは、入口が開放されている第2ブリーザ室53に流入する。この際、カム軸33およびカム38の回転により飛沫する液状または粒径の大きいオイルはオイル侵入防止壁51bにより第2ブリーザ室53への流入が阻止される。オイル侵入防止壁51bに衝突したオイルは、その自重によりシリンダヘッド23へ落下し、クランクケース21へ戻される。
第2ブリーザ室53へ流入したブローバイガスBGは、オイル侵入防止壁51bの下端からプレート本体51aの底面までの高低差を上る過程で、オイル侵入防止壁51bまたは、シリンダヘッド23の側壁23aと衝突を繰り返す。第1ブリーザ室52と連通している流入孔55には、切り起こし片51cが形成されているので、ブローバイガスBGはこの切り起こし片51cとも衝突する。第2ブリーザ室53は、ブローバイガスBGがオイル侵入防止壁51bまたは、側面23aまたは、切り起こし片51cに衝突してからでないと第1ブリーザ室52へ流入しにくい構造である。このように、第2ブリーザ室53は、流入したブローバイガスBGが壁等に衝突することなく第1ブリーザ室52へ直接流入するのを低減している。第2ブリーザ室53内でブローバイガスBGが壁等に衝突を繰り返すことで、粒径の大きいオイルが分離される。分離されたオイルは、自重により、シリンダヘッド23へ落下する。第2ブリーザ室53は、粒径の大きいオイルが第1ブリーザ室52へ侵入するのを防ぐ機能も持つ。
オイル排出孔57側の第2ブリーザ室53においても、ブローバイガスBGは、壁等の衝突により粒径の大きいオイルが分離される。また、オイル排出孔57より第1ブリーザ室52内で分離されたオイルが排出されるので、ブローバイガスBGは、オイル排出孔57から第1ブリーザ室52への流入が阻止される。
また、第1ブリーザ室52には、ブローバイガスBGがオイル排出孔57から流入した場合にもオイルを分離するための隔壁24eが形成されている。隔壁24eはシリンダヘッドカバー24と一体に形成されている。ブローバイガスBGがオイル排出孔57から流入した場合、ブローバイガスBGは隔壁24eに衝突してオイルが分離される。このように、ミスト状のオイルを含むブローバイガスBGが継ぎ手40を通ってエンジン10の外部に流れるのを防ぐことができる。
オイル侵入防止壁51bを設けることで、気液分離機能が発揮されるブリーザ装置25への入口を、第1ブリーザ室52への流入孔55から第2ブリーザ室53のオイル侵入防止壁51bの下端にまで、実質的に下げることができる。これより、限られたスペースの中で、高さ方向にオイル分離を行うことができる。第2ブリーザ室53は一方が第1ブリーザ室52に連通し、もう一方がシリンダヘッド23側に開放され、その経路が壁等に囲まれた空間ともいえる。
第2ブリーザ室53から流入孔55を通って第1ブリーザ室52へ流入したブローバイガスBGは、第1ブリーザ室52内に形成された迷路状の流路58に沿って壁等に衝突を繰り返しながら流れる。ブローバイガスBGがシリンダヘッドカバー24の隔壁24a、隔壁24b、側壁24cの内側、隔壁24eと天面24dの内側の内天面とに衝突を繰り返す過程で、粒径の細かいミスト状のオイルも分離することができる。分離されたオイルSIは自重により、プレート本体51aへ落下し、オイル排出孔57へ導かれる。
ブローバイガスBGは、流路58に沿って、シリンダヘッドカバー24の短手方向の一端から他端へ流れた後折り返して、シリンダヘッドカバー24の短手方向の中央部に設けられた継ぎ手40からエンジン10の外部へ排出される。
このように、実施例1に係るブリーザ装置25を備えるエンジン10によれば、第1ブリーザ室52と第2ブリーザ室53を有するブリーザ装置25がカム軸33の方向視でカム軸33と重なるように配置されているので、ブリーザ装置25の高さを抑えることができる。これより、シリンダヘッドカバー24の高さを抑制することができるので、エンジン10の大型化を抑制することができる。
また、ブローバイガスBGが第1ブリーザ室52に流入する前に、ブローバイガスBGを通過させる第2ブリーザ室53をブリーザ装置25に設けることで、ブリーザ装置25は2段階のオイル分離機能を持つことができる。第2ブリーザ室53はブローバイガスBGから粒径の大きいオイルを分離させ、粒径の大きいオイルが第1ブリーザ室52へ侵入するのを阻止する。第1ブリーザ室52は粒径の小さいミスト状のオイルを分離させる。第2ブリーザ室53の入口は開放されているので、粒径の大きいオイルが分離してもその自重により速やかにシリンダヘッド23へ落下するので、気液分離機能が低下することがない。
第1ブリーザ室52内で粒径の大きいオイルが分離されると、分離されたオイルはオイル排出口57から排出されるまで流路58の底面を流れる。これより、第1ブリーザ室52内で粒径の大きいオイルが大量に分離されると、第1ブリーザ室52のブローバイガスBGが流れる流路58の容積が小さくなり、ブローバイガスBGの気液分離機能が低下する。しかしながら、第1ブリーザ室52へブローバイガスBGを流入させる前に、第2ブリーザ室53で粒径の大きいオイルを分離することで、第1ブリーザ室52の気液分離機能の低下を防ぐことができる。このように、ブリーザ装置25は、効率のよいオイル分離機能を発揮することができる。
以下、図11を参照してこの考案の実施例2を説明する。図11は、実施例2におけるブリーザ装置の要部縦断面図である。なお、実施例2の自動二輪車両1の構成は実施例1と同様であるので説明を省略し、実施例2におけるブリーザ装置61を中心に説明する。また、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例2の特徴は、ブリーザ装置61が、第1ブリーザ室52とプレート51に加え、オイル侵入防止壁51bの下部にシリンダヘッド23と一体形成された隔壁23bを有する第2ブリーザ室62を備える点である。第2ブリーザ室62は、実施例1の第2ブリーザ室53に、シリンダヘッド23の隔壁23aと隔壁23bとで囲まれて形成される空間を加えたものである。隔壁23bはオイル侵入防止壁51bと同様にL字状に形成されていることが好ましい。オイル侵入防止壁51bと隔壁23bは突き合せで接触することが好ましいが、隙間が空いていてもよい。隙間が小さいほどオイルの分離機能が向上する。
実施例2の第2ブリーザ室62は、実施例1の第2ブリーザ室53よりも容積が大きく形成されている。さらに、第2ブリーザ室62の入口が実施例1よりもシリンダ軸方向に下に下がる。これより、第2ブリーザ室62の入口から流入孔55までの経路長は実施例1よりも長く、ブローバイガスBGからオイルを分離する機能をさらに向上することができる。
以下、図12を参照してこの考案の実施例3を説明する。図12は、実施例3におけるブリーザ装置の要部縦断面図である。なお、実施例3の自動二輪車両1の構成は実施例1と同様であるので説明を省略し、実施例3のブリーザ装置65を中心に説明する。また、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例3の特徴は、ブリーザ装置65が第1ブリーザ室52と、プレート本体51aと切り起こし片51cとを有するプレート67と、シリンダヘッド23と一体形成された隔壁23cをオイル侵入防止壁として有する第2ブリーザ室66を備える点である。隔壁23cは実施例1におけるオイル侵入防止壁51bと同様にL字状に形成されていることが好ましい。隔壁23cとプレート67とは突き合せで接触することが好ましいが、隙間が空いていてもよい。隙間が小さいほどオイルの分離機能が向上する。
プレート67は、実施例1におけるプレート51からオイル侵入防止壁51bを取り外したものである。実施例3では、オイル侵入防止壁51bの代わりに、シリンダヘッド23と一体形成された隔壁23cがオイル侵入防止壁の機能を果たす。すなわち、第2ブリーザ室66は、プレート本体51aの底面とシリンダヘッド23の側壁23aと隔壁23cとで構成される。隔壁23cは本考案における第2の防止壁に相当する。
実施例3によれば、オイル侵入防止壁として隔壁23cが設けられているので、実施例1と同様に、カム軸33およびカム38の回転により飛沫するオイルが第1ブリーザ室52および第2ブリーザ室66へ流入するのを防ぐことができる。
この考案は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、シリンダヘッドカバー24とシリンダヘッド23との接合面がカム軸33と交差するエンジン10であったが、シリンダヘッドカバー24とシリンダヘッド23との接合面がカム軸33よりもシリンダ軸方向に下であってもよいし、上であってもよい。また、第2ブリーザ室53は、プレート本体51aの底面と、オイル侵入防止壁51bと、シリンダヘッドカバー24の側壁24cと、シリンダヘッド23の側壁23aとで形成されてもよい。
(2)上述した各実施例では、エンジン装置10として、DOHCエンジンを例示したがこれに限られない。たとえば、SOHC(シングルオーバーヘッドカムシャフト)構造でもよい。また、シリンダ26の数も適宜に変更することができる。
1 … 自動二輪車両
10 … エンジン
22 … シリンダブロック
23 … シリンダヘッド
23a … 側壁
23b、23c … 隔壁
24 … シリンダヘッドカバー
24a、24b、24e … 隔壁
24c … 側壁
24d … 天面
25、61、65 … ブリーザ装置
33 … カム軸
34 … カム軸スプロケット
51、67 … プレート
52 … 第1ブリーザ室
53、62、66 … 第2ブリーザ室
51b … オイル侵入防止壁
55 … 流入孔
56 … 切り起こし片
57 … オイル排出孔
58 … 流路
BG … ブローバイガス
SI … オイル

Claims (13)

  1. シリンダと、
    前記シリンダに結合されるシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、
    前記カム軸に固定されたカム軸スプロケットと、
    前記カム軸を挟んで前記カム軸スプロケットとは反対側に位置するとともに、前記カム軸方向視で前記カム軸と重なって位置するブリーザ装置と
    を備えるエンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンにおいて、
    前記シリンダヘッドに対して前記シリンダとの結合部とは反対側に着脱可能なシリンダヘッドカバーを備え、
    前記ブリーザ装置は、少なくともその一部が前記シリンダヘッドカバー側に位置するエンジン。
  3. 請求項1または2に記載のエンジンにおいて、
    前記カム軸を2本備え、
    前記ブリーザ装置は、2本の前記カム軸の軸心の間隔よりも幅広に形成されるエンジン。
  4. 請求項2または3に記載のエンジンにおいて、
    前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーにおける前記カム軸の軸線とは垂直方向の一端から他端にかけて形成されるエンジン。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
    前記シリンダヘッドカバーとは別体として構成されるプレートを備え、
    前記ブリーザ装置は、前記シリンダヘッドカバーの内壁面と前記プレートから構成される第1ブリーザ室を有するエンジン。
  6. 請求項5に記載のエンジンにおいて、
    前記シリンダヘッドカバーは、前記シリンダヘッドとの合わせ面に対向する内天面を有し、
    前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーの前記内天面からも構成されるエンジン。
  7. 請求項5または6に記載のエンジンにおいて、
    前記プレートはブローバイガスを流入させる流入孔と分離されたオイルを排出するオイル排出孔とを有するエンジン。
  8. 請求項7に記載のエンジンにおいて、
    前記第1ブリーザ室は、前記シリンダヘッドカバーと一体に形成された隔壁と、
    前記隔壁により前記ブローバイガスが流れる迷路状の流路と
    を有するエンジン。
  9. 請求項8に記載のエンジンにおいて、
    前記流入孔と前記オイル排出孔は、前記プレートの両端部に形成され、
    前記ブローバイガスが流れる迷路状の前記流路は、前記プレートの一端からもう一方の端まで形成された後、折り返して形成されるエンジン。
  10. 請求項7から9のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
    前記プレートは、前記流入孔および前記オイル排出孔を有するプレート本体と、
    前記プレート本体から突出し、オイルの侵入を防ぐ第1の防止壁を有し、
    前記ブリーザ装置は、前記プレート本体と前記シリンダヘッドの内壁面と前記第1の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有するエンジン。
  11. 請求項10に記載のエンジンにおいて、
    前記第1の防止壁の前記プレート本体から突出した高さは、前記カム軸に固定されたカムの最大径よりも大きいエンジン。
  12. 請求項7から9のいずれか1つに記載のエンジンにおいて、
    前記プレートの前記流入孔および前記オイル排出孔を囲みつつ、前記シリンダヘッドと一体に形成された、オイルの侵入を防ぐ第2の防止壁を備え、
    前記ブリーザ装置は、前記プレートと前記シリンダヘッドの内壁面と前記第2の防止壁とで構成される第2ブリーザ室を有するエンジン。
  13. 請求項1から12のいずれか1つに記載のエンジンを備えた鞍乗型車両。
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