JPH10118888A - 切削加工装置 - Google Patents

切削加工装置

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Publication number
JPH10118888A
JPH10118888A JP27823896A JP27823896A JPH10118888A JP H10118888 A JPH10118888 A JP H10118888A JP 27823896 A JP27823896 A JP 27823896A JP 27823896 A JP27823896 A JP 27823896A JP H10118888 A JPH10118888 A JP H10118888A
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JP
Japan
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work
cutting tool
data
rotation
cutting
Prior art date
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Application number
JP27823896A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kubotani
洋 窪谷
Tsutomu Sato
勉 佐藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの回転軸と平行な方向へ切削工具を移
動制御するための加工データのデータ量を小さくするこ
とが可能な切削加工装置を提供する。 【解決手段】コントローラ10は、スピンドル3を一定
回転速度で回転させるとともに、切削工具Bを一定速度
でX方向に移動させる。この時、コントローラ10は、
エンコーダ5によってワークWの回転角を監視する。そ
して、コントローラ10は、ワークWの回転角が各変曲
点に対応する角度になる都度、切削工具BをZ方向に移
動させて、切り込み深さを深さaと深さbとの間で切り
換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、スピンドルの先端
にワークを取り付けるとともに、切削工具をスピンドル
軸に対する径方向に移動させつつスピンドル軸と平行な
方向に進退させて、この切削工具をワークの端面に押し
付けて切削加工を行う切削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転するワークの表面に切削工具
(バイト)を押し当ててこのワークの表面を任意の形状
に加工する切削加工装置(旋盤)が、一般に用いられて
いる。この種の切削加工装置においては、図5に示され
るように、切削工具Bは、回転するワークWの表面に沿
って、X方向(ワークWの回転に対する径方向)に移動
される。その結果、ワークWの回転速度及び切削工具B
の移動速度を一定に保てば、ワークWの表面における切
削工具Bの移動軌跡は、図5に示されるように、螺旋状
となる。
【0003】従って、ワークW表面上における全ての点
は、その分解能(ワークWが一回転する間における切削
工具Bの移動量)の制限内において、一本の移動軌跡
(点線)上に並べられるとともに、切削工具Bによって
切削可能となっている。そのため、加工開始時点の位置
からのワークWの回転角(若しくは、加工開始時点から
の経過時間)に応じて切削工具BのZ方向(ワークWの
回転軸と平行な方向)の移動量(切り込み深さ)を制御
すれば、ワークWの表面を任意の形状(任意の切り込み
深さから成る形状)に加工することができる。
【0004】例えば、図6に示すように、ワークWの中
心に正三角形の凸部(斜線部)を加工する場合を想定し
てみる。このとき、正三角形の輪郭の内部の切り込み深
さをaとし、その周囲の部分の切り込み深さをbとす
る。この場合、加工開始点X0から点X1までを切り込み
深さbにて切削加工するとともに点X1から点X2までを
切り込み深さaにて加工する。以後、同様に、切り込み
深さを制御すれば、ワークWの端面を所望の形状に加工
することができるのである。
【0005】ところで、従来の切削加工装置において
は、切削工具BのZ方向への移動量(切り込み深さ)を
制御するための加工データは、切削工具Bの移動軌跡上
における各点でのZ方向への移動量を示すデータから構
成されている。例えば、図6の例においては、白丸の点
に対応する切り込み深さbのデータと、黒丸の点に対応
する切り込み深さaのデータとから、加工データが構成
される。具体的には、図7に示されるように、ワークW
の回転角をメモリ番地の値とするとともにワークWの回
転数をデータセグメントの値としたマトリックス状のメ
モリ領域に、ワークW表面上の各点における切削工具B
のZ方向移動量(a又はb)を示すデータ(Z出力値)
が、登録されている。なお、図7は、ワークWの回転角
を検出するエンコーダの分解能が3600である場合に
おける加工データ例である。
【0006】このような加工データを用いて切削加工を
行う際における切削加工装置の制御内容を、図8のフロ
ーチャートに従って説明する。先ず、切削加工装置は、
ワークWを回転させるとともに切削工具BをワークWの
回転中心に向けてX方向へ移動させる。そして、この切
削工具Bが切り込み開始位置X0に達した時点で(S1
1)、ワークWの回転角を検出するエンコーダからのデ
ータに基づいて、ワークWの回転角を検出する(S1
2)。次に、検出した回転角に対応するメモリ番地及び
ワークWの回転数に基づいて、対応するZ出力値を読み
込み(S13)、読み込んだZ出力値に応じて切削工具
Bを移動させて、切り込みを行う(S14)。最後に、
上述したS12乃至S14のループ処理を必要回数だけ
実行したかどうかをチェックし(即ち、メモリ内の全デ
ータ(Z出力値)数と同数だけ実行したかどうかをチェ
ックし)、未だ必要回数に達していなければ処理をS1
2に戻し、既に必要回数に達していれば処理を終了す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の切削加工装置の加工データの構成によると、ワ
ークWの表面上の全点における切削工具Bの移動量が加
工データ内に規定されているので、加工データ全体のデ
ータ量が莫大なものとなってしまっていた。しかも、こ
のデータ量は、加工精度(分解能)を細かくすればする
ほど大きくなってしまう。従って、加工データを作成す
るのに長時間を要するばかりか、一旦作成された加工デ
ータを保存するための媒体の容量との関係で、加工デー
タの大きさ,即ち、加工精度(分解能)が制限されてし
まっていた。
【0008】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、回転するワークの端面に切削工具を押し当てて
回転に対する径方向へ移動させてワークの端面を加工す
る切削加工装置であって、ワークの回転軸と平行な方向
へ切削工具を移動制御するための加工データのデータ量
を小さくすることが可能な切削加工装置を提供すること
を、課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものである。即ち、請求項1記載
の発明は、回転するワークの端面に切削工具を押し当て
つつ、この切削工具をワークの回転速度に同期した速度
でその回転方向に対する径方向へ移動させることによ
り、前記ワークの端面に所定の形状を加工する切削加工
装置であって、前記ワークの端面上における前記切削工
具の相対的移動軌跡と前記所定の形状の輪郭との各交点
の位置を前記ワークの回転角として示した角度データが
前記移動軌跡に沿った順序で並べられて構成された加工
データを記憶する記憶手段と、前記ワークの回転角を検
知する回転角検知手段と、前記記憶手段から前記角度デ
ータを前記移動軌跡に沿った順序で読み出す読出手段
と、この読出手段によって各角度データが読み出される
毎に、この読み出された角度データを前記回転角検知手
段によって検知された回転角と比較する比較手段と、前
記回転角検知手段によって検知された前記ワークの回転
角が前記読出手段によって読み出された角度データと一
致した時に、前記ワークの回転軸方向における前記切削
工具の前記ワークに対する相対位置を切り換える相対位
置切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】このように構成された切削加工装置による
と、ワークが回転するとともに切削工具がこのワークの
回転に対する径方向へ移動するので、ワークの端面上に
おける切削工具の相対的移動軌跡は、螺旋状となる。記
憶手段は、この移動軌跡と加工対象である所定の形状の
輪郭との交点の位置情報を、ワークの回転角に応じた角
度データとして保持しているとともに、これら各角度デ
ータを、移動軌跡に沿った順序で並べている。読出手段
は、この記憶手段に記憶されている各角度データを、そ
の移動軌跡に沿った順番で読み出す。比較手段は、読出
手段によって各角度データが読み出される都度、読み出
された角度データを、回転角検知手段によって検出され
た回転角と比較する。そして、相対位置切替手段は、後
者が前者に一致した時に、前記ワークの回転軸方向にお
ける前記切削工具の前記ワークに対する相対位置を切り
換える。これにより、記憶手段に記憶された各角度デー
タに対応する位置にてその表面の高さが切り替わるよう
に、ワークの端面が加工されるので、ワークの端面上に
所定の形状が形成されるのである。
【0011】なお、相対位置切替手段は、切削工具をワ
ークに対して離接させても良いし、ワークを切削工具に
対して離接させても良い。また、加工データには、各角
度データに対応させて、ワークの回転軸方向における切
削工具のワークに対する相対位置が登録されていても良
い。この場合、相対位置切替手段は、この加工データか
ら読み出した相対位置に基づいて、切削工具をワークに
対して離接させる。これに反して、加工データには、切
削工具のワークに対するワークの回転軸方向における相
対位置が登録されていなくても良い。この場合、相対位
置切替手段は、回転角検知手段によって検出された回転
角が加工データから読み出した角度データと一致する毎
に、第1の相対位置と第2の相対位置との間で切削工具
の位置を切り換える。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1における
相対位置切り替え手段が、2通りの相対位置の間で、前
記切削工具の前記ワークに対する相対位置を切り換える
ことで、特定したものである。
【0013】請求項3記載の発明は、回転するワークの
端面に切削工具を押し当てつつ、この切削工具をワーク
の回転速度に同期した速度でその回転に対する径方向へ
移動させることにより、前記ワークの端面に所定の形状
を加工する切削加工装置であって、前記ワークをその回
転軸先端に保持して回転させる回転手段と、前記切削工
具を保持して前記回転に対する径方向へ移動させる移動
手段と、前記ワークの端面上における前記切削工具の相
対的移動軌跡と前記所定の形状の輪郭との各交点の位置
を前記ワークの回転角として示した角度データが前記移
動軌跡に沿った順序で並べられて構成された加工データ
を記憶する記憶手段と、前記回転軸の回転角を検知する
回転角検知手段と、前記記憶手段から前記角度データを
前記移動軌跡に沿った順序で読み出す読出手段と、この
読出手段によって各角度データが読み出される毎に、こ
の読み出された角度データを前記回転角検知手段によっ
て検知された回転角と比較する比較手段と、前記回転角
検知手段によって検知された前記回転角が前記読出手段
によって読み出された角度データと一致した時に、前記
回転手段と前記移動手段との前記回転軸方向における相
対位置を切り換える相対位置切替手段とを備えたことを
特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3における
回転手段の回転軸が一定回転速度で回転するとともに、
移動手段が前記切削工具を一定速度で前記径方向へ移動
させることで、特定したものである。
【0015】請求項5記載の発明は、回転するワークの
端面に切削工具を押し当てつつ、この切削工具をワーク
の回転速度に同期した速度でその回転に対する径方向へ
移動させることにより、前記ワークの端面に所定の形状
を加工する切削加工装置であって、前記ワークの端面上
における前記切削工具の相対的移動軌跡と前記所定の形
状の輪郭との各交点の位置を加工開始時点からの経過時
間として示した経過時間データが前記移動軌跡に沿った
順序で並べられて構成された加工データを記憶する記憶
手段と、加工開始時点からの経過時間が前記記憶手段に
記憶された前記加工データ中の経過時間データと一致し
た時に、前記ワークの回転軸方向における前記切削工具
の前記ワークに対する相対位置を切り換える相対位置切
替手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。 <切削加工装置のハード構成>図1は、本発明による切
削加工装置の実施の形態であるNC(Numerical Contro
l)旋盤のハード構成図である。図1において、固定台
1の上面には、スピンドルホルダ2によってスピンドル
(主軸)3が固定されている。このスピンドル3は、そ
の内部のスピンドル軸(図示略)を内蔵モータ(図示
略)によって回転させるものである(回転手段に相
当)。このスピンドル軸の先端には、ワーク(被加工
物)Wが取り付けられるとともに、そのスピンドル軸の
他端には、このスピンドル軸の回転角を一回転当たり3
600段階の分解能で検出するインクリメンタル式エン
コーダ5が取り付けられている(回転角検知手段に相
当)。
【0017】また、この固定台1の上面には、また、Z
スライドテーブル6が固定されており、このZスライド
テーブル6の上面にはXスライドテーブル7が載置され
ており、このXスライドテーブル7の上面には工具ホル
ダ8が載置されている。このZスライドテーブル6は、
Xスライドテーブル7をZ方向(図1における左右方
向)にスライド移動させるためのテーブルである(相対
位置切換手段に相当)。また、Xスライドテーブル7
は、工具ホルダ8をX方向(図1の紙面に直交する方
向)にスライド移動させるためのテーブルである(移動
手段に相当)。また、工具ホルダBは、切削工具9をス
ピンドル軸の中心と同じ高さ位置に保持してワークWと
対向させるためのホルダである。この切削工具Bとして
は、ワークWが光学ガラスである場合にはダイヤモンド
バイトが用いられる。
【0018】上述のエンコーダ5から出力された検出パ
ルスは、コントローラ10に入力され、3600を一サ
イクルとしてカウントされる。このコントローラ10に
は、Zドライバ11,Xドライバ12,及び変位計13
が接続されている。このZドライバ11は、コントロー
ラ10による制御に応じてZスライドテーブル6を駆動
する駆動回路である。同様に、Xドライバ12は、コン
トローラ10による制御に応じてXスライドテーブル7
を駆動する駆動回路である。また、変位計13は、Xス
ライドテーブル7によってX方向にスライド移動された
工具ホルダ8の位置情報(変位量)を検出して、コント
ローラ10に入力する。
【0019】コントローラ10は、NC旋盤全体の制御
を行う制御装置であり、エンコーダ5から入力されたス
ピンドル軸の回転角に応じた検出パルス及び変位計13
から入力された工具ホルダ8の位置情報に基づいて、両
ドライバ11,12,及びスピンドル3の図示せぬ内蔵
モータを制御する。コントローラ10は、この制御を行
う際に用いられる加工データを記憶しているメモリ14
(記憶手段に相当)を、その内部に備えている。 <加工データの構造>本実施形態においては、ワークW
の端面上に加工される面形状は、2通りの高さ(切り込
み深さ)を組み合わせてなる面形状に限定されている。
従って、これら2通りの高さ(切り込み深さ)が切り替
わる点のデータさえ持っていれば、ワークWの端面上の
各点に対応する切削工具BのZ方向移動量を逐一記憶し
ていなくても、Zドライバ11を制御して切削工具Bを
Z方向へ適切に移動させることが可能となるのである。
【0020】即ち、図6に対応する図4に示すように、
本実施形態における加工データは、ワークWの端面上に
おける切削工具Bの移動軌跡(点線)と加工対象形状の
輪郭(実線)との各交点(黒丸)の位置データのみから
構成されており、これらの位置データが、切り込み深さ
を切り換える変曲点,即ち、Zスライドテーブル6を駆
動して切削工具Bを移動させる点を示すデータとして扱
われるのである。つまり、図4に示すように、コントロ
ーラ10は、加工開始点X0から最初の変曲点X1まで
は、切削工具BのZ方向位置が切り込み深さbに対応し
た位置となるように、Zドライバ11を制御する。次
に、コントローラ10は、最初の変曲点X 1から次の変
曲点X2までは、切削工具BのZ方向位置が切り込み深
さaに対応した位置となるように、Zドライバ11を制
御する。以後、コントローラ10は、変曲点に達する毎
に、切削工具BのZ方向位置を、切り込み深さaに対応
した位置と切り込み深さbに対応した位置との間で切り
換える。なお、最初の変曲点を加工開始点に設定すれ
ば、被加工形状の輪郭を同じにしながら、被加工形状の
凹凸を逆にすることが可能となる。
【0021】図3は、コントローラ10内のメモリ14
上に展開される加工データの構造を示している。図3に
示されるように、メモリ14は、夫々メモリ番地(1
〜)が付与された複数の領域から構成されている。そし
て、各領域には、移動軌跡上に存する各変曲点に対応す
る角度データ(エンコーダ5からの検出パルスのカウン
ト値)(ワークの端面上における切削工具の相対的移動
軌跡と所定の形状の輪郭との交点の位置をワークの回転
角として示した角度データ)が、加工開始点から移動軌
跡に沿った順序で、1番地から一つづつ格納されてい
る。なお、図3において、7番地に対応する内容(角度
データ)が6番地に対応する内容(角度データ)よりも
小さいのは、ワークWの回転が一回転目から二回転目に
入ったためである。なお、スピンドル3の回転角度が一
定であるという前提下においては、角度データの値は、
加工開始時点からの経過時間を示す経過時間データとし
て認識することも可能である。 <コントローラの制御内容>次に、以上のように構成さ
れた加工データに基づいてZドライバ11を制御するた
めのコントローラ10の制御内容を、図2のフローチャ
ートを用いて説明する。図2のフローチャートに示され
た処理が実行される前提として、スピンドル3が一定回
転速度で回転しているものとする。また、Zスライドテ
ーブル6は、初期状態として、切削工具BのワークWに
対する切り込み深さが深さbとなる位置に移動されてい
るものとする。
【0022】そして、コントローラ10に接続された図
示せぬスイッチが投入されることにより、図2のフロー
チャートがスタートする。スタート後最初のS01で
は、コントローラ10は、切削工具BがワークWの回転
中心に向かって一定速度(ワークの回転速度に同期した
速度)で移動するようにXスライドテーブル7を駆動す
る様、Xドライバ12に対して命令する。続いて、コン
トローラ10は、変位計13によって検出される工具ホ
ルダ8の位置情報を監視し、S02において、切削工具
BがワークW端面における切り込み開始位置X0(に対
応する径方向位置)に達するのを待つ。
【0023】そして、切削工具BがワークW端面におけ
る切り込み開始位置X0に達した時には、エンコーダ5
からの検出パルスのカウント値をリセットするととも
に、S03〜S06のループ処理を実行する。このルー
プ処理における最初のS03では、コントローラ10
は、メモリ14から、1番地(ループ処理の実行回数が
2度目以降である場合には、前回のループ処理において
読み出した番地の次の番地)の領域に書き込まれている
内容(角度データ)を読み出す(読出手段に相当)。
【0024】次のS04では、コントローラ10は、エ
ンコーダ5からの検出パルスのカウント値をS03にて
読み込んだ角度データと比較し(比較手段に相当)、ワ
ークWの回転角がS03にて読み込んだ角度データに対
応する角度になるのを待つ。
【0025】そして、ワークWの回転角がS03にて読
み込んだ角度データに対応する角度になった時,即ち、
エンコーダ5からの検出パルスのカウント値がS03に
て読み込んだ角度データと一致した時には、コントロー
ラ10は、S05において、切削工具BのワークWに対
する切り込み深さが深さbからa,又はaからb(処理
が最初にこのループに入ってきた場合には、深さbから
a)に切り換わるようにZスライドテーブル6を駆動さ
せる様、Zドライバ11を制御する(相対位置切換手段
に相当)。その結果、切り換えられた切り込み深さに
て、ワークWの端面が切削工具Bによって切削加工され
る。
【0026】次に、コントローラ10は、S03〜S0
5の処理の実行回数が必要回数(メモリ14内の全角度
データの数と同数)に達したかどうかをチェックする。
そして、未だ必要回数に達していない場合には、処理を
S03に戻し、次の変曲点を待つ。これに対して、必要
回数に達した場合には、ワークWの回転中心までの切削
加工が完了したものとして、この制御を終了する。 <実施形態の作用>ここでは、被加工形状の輪郭の内側
が突出するようにワークWの端面を加工するものとして
実施形態の作用を説明する。最初に、一定速度で回転し
ているワークWの端面に対して、切り込み深さが深さb
となるような位置(Z方向位置)にて切削工具Bを当て
つけて、この切削工具BをワークWの回転中心へ向けて
一定速度で移動させる。すると、切削工具Bが切り込み
開始位置X0を経過した時点でワークWの回転角検出が
開始される。そして、ワークWの回転角が最初の変曲点
に対応するものになると、切削工具Bの切り込み深さが
深さaに切り替わる。ワークWの回転角が次の変曲点に
対応するものになると、切削工具Bの切り込み深さが深
さbに切り替わる。
【0027】このような切り込み深さの切り替えは、ワ
ークW端面における切削工具Bの移動軌跡(加工軌跡)
に沿って、切削工具BがワークWの端面における回転中
心に達する迄繰り返される。
【0028】このように、本実施形態の切削加工装置に
よれば、メモリ14に格納される加工データは、ワーク
Wの端面上における切削工具Bの移動軌跡(加工軌跡)
と加工対象形状の輪郭との交点の位置データ(角度デー
タ)のみから構成されており、それ以外の点に関するデ
ータや、切削工具BのZ軸方向への移動量に関するデー
タを含んでいない。従って、加工データのデータ量を小
さくすることができるので、たとえ分解能(加工精度)
を高くしたとしても、加工データを作成するに要する時
間が短くて済むとともに、加工データを容量の小さい媒
体に格納することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の研削加
工装置によれば、回転するワークの端面に切削工具を押
し当てて回転に対する径方向へ移動させてワークの端面
を加工する切削加工装置において、ワークの回転軸と平
行な方向へ切削工具を移動制御するための加工データの
データ量を小さくすることが、可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切削加工装置の実施の形態であるN
C旋盤の概略構成図
【図2】 図1のコントローラで実行される制御内容を
示すフローチャート
【図3】 図1のメモリ内に格納されている加工データ
の構造図
【図4】 図3の加工データの説明図
【図5】 従来における加工状態を示す斜視図
【図6】 従来における加工データの説明図
【図7】 従来における加工データの構造図
【図8】 従来における切削加工装置において実行され
る制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
3 スピンドル 5 エンコーダ 6 Zスライドテーブル 7 Xスライドテーブル 10 コントローラ B 切削工具 W ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するワークの端面に切削工具を押し当
    てつつ、この切削工具をワークの回転速度に同期した速
    度でその回転に対する径方向へ移動させることにより、
    前記ワークの端面に所定の形状を加工する切削加工装置
    であって、 前記ワークの端面上における前記切削工具の相対的移動
    軌跡と前記所定の形状の輪郭との各交点の位置を前記ワ
    ークの回転角として示した角度データが前記移動軌跡に
    沿った順序で並べられて構成された加工データを記憶す
    る記憶手段と、 前記ワークの回転角を検知する回転角検知手段と、 前記記憶手段から前記角度データを前記移動軌跡に沿っ
    た順序で読み出す読出手段と、 この読出手段によって各角度データが読み出される毎
    に、この読み出された角度データを前記回転角検知手段
    によって検知された回転角と比較する比較手段と、 前記回転角検知手段によって検知された前記回転角が前
    記読出手段によって読み出された角度データと一致した
    時に、前記ワークの回転軸方向における前記切削工具の
    前記ワークに対する相対位置を切り換える相対位置切替
    手段とを備えたことを特徴とする切削加工装置。
  2. 【請求項2】前記相対位置切替手段は、2通りの相対位
    置の間で、前記切削工具の前記ワークに対する相対位置
    を切り換えることを特徴とする請求項1記載の切削加工
    装置。
  3. 【請求項3】回転するワークの端面に切削工具を押し当
    てつつ、この切削工具をワークの回転速度に同期した速
    度でその回転に対する径方向へ移動させることにより、
    前記ワークの端面に所定の形状を加工する切削加工装置
    であって、 前記ワークをその回転軸先端に保持して回転させる回転
    手段と、 前記切削工具を保持して前記回転に対する径方向へ移動
    させる移動手段と、 前記ワークの端面上における前記切削工具の相対的移動
    軌跡と前記所定の形状の輪郭との各交点の位置を前記ワ
    ークの回転角として示した角度データが前記移動軌跡に
    沿った順序で並べられて構成された加工データを記憶す
    る記憶手段と、 前記回転軸の回転角を検知する回転角検知手段と、 前記記憶手段から前記角度データを前記移動軌跡に沿っ
    た順序で読み出す読出手段と、 この読出手段によって各角度データが読み出される毎
    に、この読み出された角度データを前記回転角検知手段
    によって検知された回転角と比較する比較手段と、 前記回転角検知手段によって検知された前記回転角が前
    記読出手段によって読み出された角度データと一致した
    時に、前記回転手段と前記移動手段との前記回転軸方向
    における相対位置を切り換える相対位置切替手段とを備
    えたことを特徴とする切削加工装置。
  4. 【請求項4】前記回転手段の回転軸は一定回転速度で回
    転するとともに、前記移動手段は前記切削工具を一定速
    度で前記径方向へ移動させることを特徴とする請求項3
    記載の切削加工装置。
  5. 【請求項5】回転するワークの端面に切削工具を押し当
    てつつ、この切削工具をワークの回転速度に同期した速
    度でその回転に対する径方向へ移動させることにより、
    前記ワークの端面に所定の形状を加工する切削加工装置
    であって、 前記ワークの端面上における前記切削工具の相対的移動
    軌跡と前記所定の形状の輪郭との各交点の位置を加工開
    始時点からの経過時間として示した経過時間データが前
    記移動軌跡に沿った順序で並べられて構成された加工デ
    ータを記憶する記憶手段と、 加工開始時点からの経過時間が前記記憶手段に記憶され
    た前記加工データ中の経過時間データと一致した時に、
    前記ワークの回転軸方向における前記切削工具の前記ワ
    ークに対する相対位置を切り換える相対位置切替手段と
    を備えたことを特徴とする切削加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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