JPH10118565A - 帯電防止性塗膜 - Google Patents

帯電防止性塗膜

Info

Publication number
JPH10118565A
JPH10118565A JP9113614A JP11361497A JPH10118565A JP H10118565 A JPH10118565 A JP H10118565A JP 9113614 A JP9113614 A JP 9113614A JP 11361497 A JP11361497 A JP 11361497A JP H10118565 A JPH10118565 A JP H10118565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
thermal transfer
transfer sheet
antistatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9113614A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Katajima
明彦 片島
Norikatsu Ono
典克 小野
Masayoshi Tanaka
正義 田中
Masayuki Ando
雅之 安藤
Shigeki Nakajo
茂樹 中條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Inctec Inc
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Inctec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd, Inctec Inc filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP9113614A priority Critical patent/JPH10118565A/ja
Priority to US08/918,233 priority patent/US5968871A/en
Priority to DE1997621667 priority patent/DE69721667T2/de
Priority to EP19970306499 priority patent/EP0826514B1/en
Publication of JPH10118565A publication Critical patent/JPH10118565A/ja
Priority to US09/945,468 priority patent/US6825261B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な帯電防止性(及び耐熱滑性層)を有す
る熱転写シート等に有用な帯電防止性塗膜を提供するこ
と。 【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に無機
導電性材料を含むプライマー層を介して保護層若しくは
他の機能を有する層を設けたことを特徴とする帯電防止
性塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は帯電防止性塗膜と該
帯電防止性塗膜を応用した熱転写シート、包装材料等に
関し、更に詳しくは特定の材料からなる優れた帯電防止
性を有する新規な帯電防止性塗膜、該帯電防止性塗膜を
応用した熱転写シート、電子部品の包装材料等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の包装材料、熱転写シー
ト等の如く、種々のフイルム素材においては、静電気の
帯電による問題が常に存在している。フイルム素材の帯
電防止方法としては種々の方法が提案されており、その
主たるものはカチオン性界面活性剤を帯電防止剤として
使用するものである。この方法は簡便な方法であるが、
帯電防止効果の持続性等が不十分であるという問題があ
る。
【0003】以下、フイルム素材の代表例として熱転写
シートについて説明する。熱転写シートは、ポリエステ
ルフイルム等の一方の面に昇華性染料とバインダーとか
らなる染料層を設けた昇華型熱転写シートと、該染料層
の代わりに顔料とワックスとからなるインキ層を設けた
熱溶融型の熱転写シートが知られている。これらの熱転
写シートはその背面からサーマルヘッドによって画像状
に加熱され、染料層の染料又はインキ層を被転写材に転
写させ画像を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】上記熱転写シート
によりサーマルヘッドで画像形成を行う場合、基材フイ
ルムがポリエステルフイルム等の熱可塑性フイルムであ
る場合には、サーマルヘッドが当接する面の表面固有抵
抗値が1014以上と高いため、画像形成時に静電気が発
生し、帯電し易いという問題がある。
【0005】熱転写シートが帯電するとその表面に埃等
が付着し易く、その結果サーマルヘッドに埃等が付着
し、形成される画像の解像性が低下するという問題があ
る。又、同様に紙等の被転写材も帯電し、被転写材の搬
送性に問題が生じる。更に甚だしい場合には、熱転写ロ
ールや被転写材の交換や挿入時にスパークしたり、人体
に衝撃を与える場合がある。
【0006】このような問題を解決する方法として、熱
転写シートの背面に帯電防止層を形成することが知られ
ている。帯電防止層を界面活性剤等で形成する場合に
は、熱転写シートにベタつきが発生したり、熱転写シー
トをロール状に巻いた場合、帯電防止剤が色材層に移行
したり、逆に色材が背面に移行したりするという問題が
ある。更にこれらの問題に付随して、帯電防止層の帯電
防止効果が経時的に低下するという問題がある。
【0007】別の方法として導電性カーボンブラック等
の導電剤とバインダーとを用いて導電層を形成する方法
もあるが、この場合にはサーマルヘッドの摩耗が激し
く、又、黒色以外の熱転写シートの場合には全体が黒色
となり、外観に劣るだけでなく、熱転写シートに形成さ
れている検知マークの検知が困難になるという問題があ
る。従って、本発明の目的は、帯電防止性に加えて、耐
熱性、被膜性、スリップ性等に優れ、サーマルヘッドの
走行性が良好で且つサーマルヘッドが摩耗したりしない
良好な帯電防止性(及び耐熱滑性層)を有する熱転写シ
ート等に有用な帯電防止性塗膜を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に無機導電性材料を含むプライマー層
を介して保護層若しくは他の機能を有する層を設けたこ
とを特徴とする帯電防止性塗膜、該プライマー層を利用
した熱転写シート、電子部品の包装材料である。
【0009】以下、本発明の代表例として熱転写シート
について説明する。熱転写シートの基材フイルムと耐熱
滑性層との間のプライマー層に無機導電性材料を含有さ
せ、耐熱滑性層を薄く形成することによって帯電防止性
に優れ且つサーマルヘッドを摩耗させない耐熱滑性層を
有する熱転写シートが提供される。好ましい実施態様で
は、無機導電性材料としてのカーボンブラックを含むプ
ライマー層を薄く形成することで、熱転写シートに形成
されている検知マークを隠蔽することがない。
【0010】更に好ましい実施形態では、耐熱滑性層
を、ポリビニルブチラールの如き水酸基を有する熱可塑
性樹脂とポリイソシアネートとの反応物、又はアクリル
変性ポリビニルブチラール樹脂から形成することによっ
て、上記帯電防止性に加えて、被膜性、スリップ性等に
優れ、サーマルヘッドの走行性が良好で且つサーマルヘ
ッドが摩耗したりしない良好な帯電防止性及び耐熱滑性
層を有する熱転写シートを提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートで
使用する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐
熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよ
く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μ
m程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフイル
ム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリサルホンフイルム、アラミドフイルム、ポリカーボ
ネートフイルム、ポリビニルアルコールフイルム、セロ
ファン等であり、特に好ましいものはポリエステルフイ
ルムである。これらの基材シートは枚葉式であってもよ
いし、連続フイルムであってもよく特に限定されない。
これらの中で特に好ましいものはポリエチレンテレフタ
レートフイルムであり、又、必要に応じて該フイルムの
一方の面又は両面に夫々プライマー層や接着層を形成す
ることも好ましい。
【0012】上記基材シートの一方の面に形成する帯電
防止性プライマー層は、基材フイルムと耐熱滑性層の両
方に良好な接着性を有するバインダーと帯電防止剤とし
てのカーボンブラックを主体として形成する。上記バイ
ンダーとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルホルマ
ール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂等が
挙げられるが、これらの中ではカルボキシル基を有する
水溶性若しくは水分散性ポリエステル樹脂が、基材に対
する密着性、カーボンブラックの分散性、耐熱滑性層に
対する密着性等の点で特に好ましく、例えば、日本合成
化学工業(株)等からポリエスターWR−961等の商
品名で入手して本発明で使用することができる。
【0013】帯電防止剤として使用する無機導電性材料
としては、具体的には、例えば、カーボンブラック、チ
タン酸ランタン(LaTiO3)、酸化スズ(Sn
2)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム亜鉛酸化物
(In23−ZnO)、アンチモン・スズ酸化物(Sb
SnO2)、酸化インジウム(In23)、亜鉛・スズ
・インジウム酸化物((Zn,Sn)In23)、アル
ミナ・亜鉛酸化物(ZnO−Al23)、ガリウム・亜
鉛酸化物(ZnO−Ga23)等が挙げられる。
【0014】上記無機導電性材料として特にカーボンブ
ラックが有用である。本発明において帯電防止剤として
使用するカーボンブラックとしては、一次粒径40nm
以下、比表面積130m2/g以上、望ましくは一次粒
径35nm以下、比表面積250m2/g以上の物性を
有するカーボンブラックを使用する。又、上記カーボン
ブラックは吸油量50ml/100g以上、更には75
ml/100g以上であることが好ましい。これらの物
性を有するカーボンブラックは、その分散性が良好であ
り且つ帯電防止性にも優れるものである。
【0015】これらの物性を有するカーボンブラックと
しては、例えば、三菱化学製のCB950(一次粒径1
6nm、比表面積250m2/g、吸油量80ml/1
00g)、三菱化学製のCB970(一次粒径16n
m、比表面積250m2/g、吸油量80ml/100
g)、ライオン製のカーボンECP(一次粒径30n
m、比表面積800m2/g、吸油量360ml/10
0g)、ライオン製のカーボンECP600JD(一次
粒径30nm、比表面積1200m2/g、吸油量49
0ml/100g)等が挙げられるが、本発明はこれら
のカーボンブラックに限定されず、前記物性を有するも
のであれば他のカーボンブラックでもよい。
【0016】本発明におけるプライマー層は、上記バイ
ンダーと上記カーボンブラックを主成分として形成さ
れ、形成方法としては水を含む溶媒、例えば、水と、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノル
マルプロピルアルコール等の水溶性有機溶剤との混合物
に前記バインダー及び前記カーボンブラックを溶解及び
分散させた塗工液を作製する。この塗工液には、カーボ
ンブラックを分散させるための各種分散剤、塗工時にお
ける基材シートの濡れ性向上のために界面活性剤や、気
泡を抑制するための消泡剤等の任意の添加剤を添加する
ことができる。特に界面活性剤としては燐酸エステル系
の界面活性剤の使用が好ましい。
【0017】プライマー層用塗工液の組成としては、バ
インダー樹脂約1.5〜7.0重量%、好ましくは2.
1〜4.3重量%、カーボンブラック約0.4〜2.0
重量%、好ましくは0.6〜1.5重量%、分散剤約0
〜1.5重量%、好ましくは0.2〜1重量%、消泡剤
約0〜1.0重量%及び残量の溶媒からなる組成が好ま
しい。プライマー層の形成は上記塗工液を基材シートの
一方の面に、例えば、グラビアコーター、ロールコータ
ー、ワイヤーバー等の慣用の塗工方式で塗工及び乾燥し
て形成される。
【0018】塗工量は塗工液の固形分として約0.05
〜0.2g/m2、好ましくは約0.07〜0.13g
/m2の範囲であり、塗工量が上記範囲未満であると、
プライマー層及び帯電防止層としての性能が不十分であ
り、一方、塗工量が上記範囲を超えると、該プライマー
層の隠蔽性が大きくなり、熱転写シートに設けてある検
知マークの検知が困難になり、更にその厚みに比例して
前記性能が向上する訳ではないので、経済的に不利であ
るばかりでなく、サーマルヘッドから熱転写性色材層へ
の熱伝導性が低下するので好ましくない。
【0019】本発明では、上記のプライマー層(帯電防
止層)の表面に熱可塑性樹脂から耐熱滑性層を形成す
る。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリ
アクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ス
チレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド
樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂等の熱可塑性樹脂或はこれらのシリコーン
変性物等が用いられ、これらの中で好ましい樹脂は、ポ
リビニルブチラール樹脂及びポリアセトアセタール樹脂
等のポリビニルアセタール樹脂或はこれらのシリコーン
変性物の如くイソシアネート基と反応する水酸基を有す
る樹脂である。
【0020】本発明の好ましい実施形態では、耐熱滑性
層に耐熱性、塗膜性及びプライマー層との密着性を付与
させる目的でポリイソシアネートを架橋剤として併用す
ることが好ましい。これらのポリイソシアネートとして
は従来公知の塗料、接着剤、ポリウレタンの合成等に使
用されているいずれのポリイソシアネートでもよい。こ
れらのポリイソシアネート化合物は、例えば、タケネー
ト(武田薬品製)、バーノック(大日本インキ化学
製)、コロネート(日本ポリウレタン製)、ヂュラネー
ト(旭化成工業製)、ディスモジュール(バイエル製)
等の商品名で入手して本発明で使用することができる。
【0021】ポリイソシアネートの添加量は、耐熱滑性
層を構成する樹脂バインダー100重量部に対し5〜2
00重量部の範囲が適当である。NCO/OHの比では
0.8〜2.0程度の範囲が好ましい。ポリイソシアネ
ートの含有量が少なすぎると架橋密度が低く耐熱性が不
十分で、一方、多すぎると形成される塗膜の収縮が制御
できない、硬化時間が長くなる、未反応のNCO基が耐
熱滑性層中に残存し空気中の水分と反応する等マイナス
に働く。
【0022】上記のポリイソシアネートを架橋剤として
使用して耐熱滑性層を形成する方法は、前記通常の熱可
塑性樹脂から形成した耐熱滑性層に比べて、耐熱性等の
諸物性に優れているが、上記ポリイソシアネートを使用
する方法では、ポリイソシアネートによる架橋を十分に
するために熟成処理(例えば、60℃のオーブン中に5
日間保持等)が要求され、熱転写シートの生産計画、熟
成中の熱転写シートの保管場所の確保等に問題がある。
又、通常の紫外線及び電子線等の電離放射線硬化性樹脂
(エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリ
エステルアクリレート等)を用いて耐熱滑性層を形成し
た場合には、耐熱滑性層の架橋密度が低いと耐熱性が劣
り、一方、架橋密度が高いと形成される層の柔軟性が劣
る欠点がある。
【0023】以上の如き問題点は、耐熱滑性層の形成に
使用する樹脂として、アクリル変性ポリビニルブチラー
ルを使用することによって解決される。アクリル変性ポ
リビニルブチラールとは、ポリビニルブチラール中に残
存している水酸基を利用して、分子中に更に(メタ)ア
クリロイル基を導入した樹脂である。該樹脂の1例を構
造式で表すと以下の通りである。
【0024】上記式中におけるXは水素原子又はアセチ
ル基を表し、Yは(メタ)アクリロイル基を有する基で
ある。該(メタ)アクリロイル基は、芳香族、脂肪族、
脂環族等の連結基を介してポリビニルブチラールの水酸
基に結合したものでもよい。又、式中のl(エル)とm
とnとの合計を100とした場合に、lは40〜85、
mは0〜10、nは15〜50の整数であり、全体の分
子量としては、約3万〜20万のものが好ましい。以上
の如く、従来のポリビニルブチラール樹脂中に残存して
いる水酸基を利用して、分子中に多数の(メタ)アクリ
ロイル基を導入したアクリル変性ポリビニルブチラール
によって熱転写シートの耐熱滑性層を形成する場合に
は、硬化手段として紫外線や電子線等の電離放射線が使
用できるために、層を形成した後の熟成処理は不要とな
り、しかも高架橋密度でありながら柔軟性及び耐熱性に
優れた耐熱滑性層を形成することができる。
【0025】上記のアクリル変性ポリビニルブチラール
は、ポリビニルブチラール樹脂を溶解可能な溶剤、例え
ば、ケトン、セルソルブ、DMSO等に溶解させ、この
溶液を撹拌させながら、イソシアネート基を有する(メ
タ)アクリル酸又はその誘導体を滴下及び反応させるこ
とにより、イソシアネート基が、ポリビニルブチラール
樹脂の水酸基と反応してウレタン結合を生じ、該ウレタ
ン結合を介して樹脂中に(メタ)アクリロイル基を導入
することができる。この際使用するイソシアネート基含
有(メタ)アクリル酸化合物の使用量は、ポリビニルブ
チラール樹脂の水酸基とイソシアネート基との比率で、
水酸基1モル当たりイソシアネート基0.1〜5モル、
好ましくは0.5〜3モルの範囲になる量である。
【0026】又、別の製造方法としては、ポリビニルブ
チラール樹脂を溶解可能な溶剤、例えば、ケトン、セル
ソルブ、DMSO等に溶解させ、この溶液を撹拌させな
がら、(メタ)アクリル酸クロライド又はその誘導体を
滴下及び反応させることにより、酸クロライド基がポリ
ビニルブチラール樹脂の水酸基と反応してエステル結合
を生じ、該エステル結合を介して樹脂中に(メタ)アク
リル酸化合物の残基を導入することができる。この際使
用する(メタ)アクリル酸クロライド又はその誘導体の
使用量は、ポリビニルブチラール樹脂の水酸基と酸クロ
ライド基との比率で、水酸基1モル当たり酸クロライド
基が0.1〜5モル、好ましくは0.5〜3モルの範囲
になる量である。
【0027】次に上記アクリル変性ポリビニルブチラー
ル樹脂の製造例を示す。 製造例1 温度計、撹拌機、滴下ロート及び冷却管を取付けた四つ
口フラスコに、ポリビニルブチラール(エスレックBX
−1、積水化学製)2.5g、メチルエチルケトン97
g及びジブチルチンジラウレート0.03gを仕込み、
内温を50℃にして撹拌した。これにメタクリロイルオ
キシエチルイソシアネート(カレンズMOI、昭和電
工)1.07gを滴下した。滴下後、50℃で加熱反応
を行ない、アクリル変性ポリブチラール−1を得た。反
応は、反応液のイソシアネート量を逆滴定分析により測
定し、仕込んだイソシアネートが90%以上反応してい
ることを確認して終了とした。
【0028】製造例2 製造例1と同様に、反応器にポリビニルブチラール(エ
スレックBX−1)2.5g、MEK97g及びトリエ
チルアミン0.68gを仕込み、内温を60℃にして撹
拌した。これにアクリル酸クロリド(東京化成)1.0
6gを滴下し、滴下後60℃で加熱反応を行ない、反応
終了後析出したトリエチルアミン塩酸塩を遠心分離器に
て取り除き、アクリル変性ポリビニルブチラール−2を
得た。
【0029】製造例3 製造例1と同様に、反応器にポリビニルブチラール(エ
スレックBX−1)2.5g及びMEK97gを仕込
み、内温を50℃にして撹拌した。これにメタクリロイ
ルイソシアネート(MAI、日本ペイント)2.93g
を滴下し、滴下後50℃で加熱反応を行ない、アクリル
変性ポリビニルブチラール−3を得た。
【0030】製造例4 製造例1と同様に、反応器にポリビニルブチラール(エ
スレックBL−SH、積水化学)2.5g、MEK97
g及びジブチルチンジラウレート0.03gを仕込み、
内温を50℃にして撹拌した。これに、カレンズMOI
の0.65gを滴下し、滴下後50℃で加熱反応を行な
い、アクリル変性ポリビニルブチラール−4を得た。
又、本発明では上記の材料から耐熱滑性層を形成するに
当り、耐熱滑性層のスリップ性を向上させる目的でワッ
クス、高級脂肪酸アミド、エステル、界面活性剤等の熱
離型剤や滑剤或いはフッ素樹脂のような有機粉末、シリ
カ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子を包
含させることができる。
【0031】耐熱滑性層を形成するには、上記の如き材
料をアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン等の適当な溶剤中に溶解又は分散させて塗工液を調製
し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、
ワイヤーバー等の慣用の塗工手段により塗工及び乾燥
し、次いで加熱処理、又は紫外線や電子線等の電離放射
線の照射によって架橋処理することによって形成され
る。その塗工量即ち耐熱滑性層の厚みも重要であって、
本発明では固形分基準で2.0g/m2以下、好ましく
は0.1〜1.0g/m2の厚みで充分な性能を有する
耐熱滑性層を形成することができる。厚みが0.1g/
2未満では耐熱滑性層としての性能が不十分であり、
一方、厚みが2.0g/m2を超えると、その下に形成
されている帯電防止層の帯電防止効果が低下するので好
ましくない。
【0032】上記基材シートの一方の面に形成する色材
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。
【0033】染料層に使用する染料としては、従来公知
の熱転写シートに使用されている染料はいずれも本発明
に有効に使用可能であり特に限定されない。例えば、幾
つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red
G、 Macrolex Red Violet R、CeresRed7B、 Samaron Red
HBSL、 Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料
としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、 PTY-52、マ
クロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料と
しては、カヤセットブルー714、 ワクソリンブルーAP-F
W、ホロンブリリアントブルーS-R、 MSブルー100 等が挙
げられる。
【0034】上記の如き染料を担持するためのバインダ
ー樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシ
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)ア
クリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セ
ルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及
びポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の
点から好ましいものである。
【0035】染料層は、前記の基材シートの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することができる。このよ
うにして形成する染料層は0.2〜5.0μm、好まし
くは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層
中の昇華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好
ましくは10〜70重量%の量で存在するのが好適であ
る。
【0036】形成する染料層は所望の画像がモノカラー
である場合は前記染料のうちから1色を選んで形成し、
又、所望の画像がフルカラー画像である場合には、例え
ば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に
応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及び
シアン(更に必要に応じてブラック)の染料層を形成す
る。
【0037】上記の如き熱転写シートを用いて、画像を
形成するために使用する受像シートは、その記録面が前
記の染料に対して染料受容性を有するものであればいか
なるものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金
属、ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくと
も一方の表面に染料受容層を形成すればよい。又、熱溶
融型の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定さ
れず、通常の紙やプラスチックフイルムであってもよ
い。
【0038】上記の熱転写シート及び上記の如き受像シ
ートを使用して熱転写を行う際に使用するプリンターと
しては公知の熱転写プリンターがそのまま使用可能であ
り、特に限定されない。尚、以上の説明では、耐熱滑性
層がプライマー層を介して基材シートに形成されている
例を挙げて本発明を説明したが、基材シートに易接着処
理が施されていたり、耐熱滑性層の基材シートに対する
密着性が良好である場合には、帯電防止剤であるカーボ
ンブラックは、前記プライマー層に添加すると同様な方
法で耐熱滑性層に添加して、耐熱滑性層に帯電防止性を
付与することも可能である。
【0039】又、本発明の帯電防止性塗膜は、帯電を嫌
う電子部品の包装材料にも応用することができる。電子
部品の包装材料としては種々の材料が知られているが、
本発明の帯電防止性塗膜をこれらの電子部品の包装材料
に適用させる場合には、従来公知の電子部品包装材料の
基材シート又はフイルムの少なくとも一方の面に、前述
した帯電防止層を設け、更にその表面に適当な保護層や
ヒートシール層を設ければよい。帯電防止性塗膜の形成
方法は前述の通りであり、その表面に設ける層の材料及
び方法はいずれも従来公知の材料及び方法でよく、特に
限定されない。
【0040】又、本発明の帯電防止性塗膜は、帯電防止
性が要求されるプラスチックシート製品や樹脂成形物に
も応用することができる。本発明の帯電防止性塗膜をこ
れらのプラスチックシート製品や樹脂成形物に適用する
場合には、従来公知のプラスチックシート製品や樹脂成
形物の表面に前述した帯電防止層を設け、更にその表面
に適当なハードコート保護層や機能層を設ければよい。
このような例として、例えば、フロッピーディスクや光
カードが挙げられ、フロッピーディスクとしては基材フ
イルム上に本発明の帯電防止層を形成し、その上に磁性
層を設ければよく、又、光カードとしては、光記録層と
透明保護層との間に本発明の帯電防止層を形成すればよ
い。
【0041】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0042】実施例1〜6及び比較例1〜3プライマー層(帯電防止層)用インキ: カーボンブラック(後記表1参照) 1.5部 水溶性ポリエステル樹脂(ポリエスターWR−961、日本合成化学工業製、 固形分30重量%) 3.5部(固形分) 水 55.0部 イソプロピルアルコール 40.0部 上記成分を混合し、カーボンブラックの平均粒径が40
nm以下になるまでサンドミルにて1時間分散処理して
インキを作製した。
【0043】
【表1】 表1:実施例及び比較例で使用したカーボンブラック
【0044】上記の各インキをPET基材シート(6.
0μm、ダイヤホイル製)の一方の面にミヤバー#4を
用いて乾燥時0.1μmの厚み(塗工量0.1g/
2)になるように塗布後、温風乾燥してそれぞれプラ
イマー層(帯電防止層)を形成した。
【0045】耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 80部 ポリイシシアネート硬化剤(タケネートD218、武田薬品工業製)35部 (NCO/OH=1.8) 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0046】上記インキを前記プライマー層のそれぞれ
表面に乾燥時1.0μmの厚みになるように塗布後温風
乾燥し、更に60℃で5日間オーブン中で加熱して硬化
処理を行ってそれぞれの耐熱滑性層を形成した。次に耐
熱滑性層の反対面に下記の染料層形成用インキをそれぞ
れの乾燥時厚みが1.0g/m2になるようにグラビア
印刷にて塗布及び乾燥して本発明及び比較例の9種の熱
転写シートを得た。染料層形成用インキ: C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部
【0047】実施例7 実施例1における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例1におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0048】実施例8 実施例2における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例2と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例2におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0049】実施例9 実施例3における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例3と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例3におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0050】実施例10 実施例4における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例4と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例4におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0051】実施例11 実施例5における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例5と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例1におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0052】実施例12 実施例6における耐熱滑性層用インキとして下記のイン
キを用い、その成膜を窒素ガス雰囲気下で180kvで
加速された電子線を5Mrad照射して行った以外は実
施例6と同様にして本発明の熱転写シートを得た。耐熱滑性層用インキ: 前記製造例4におけるアクリル変性ポリビニルブチラール 50部 燐酸エステル(プライサーフA−208S、第一工業製薬製) 5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 500部
【0053】以上で形成した帯電防止層を含む耐熱滑性
層の各種物性を測定した結果を下記表2に示す。各物性
は以下の方法で測定した。 (1)密着性:メンディングテープ(住友3M製、幅1
8mm)を耐熱滑性層面に貼り、一瞬の間に剥離した時
の耐熱滑性層及び帯電防止層の剥離具合を見た。 ○:剥離なし △:一部に剥離あり (2)半減期:静電気減衰測定機モデル406D(米国
ETS社製)を使用し、印加電圧5kvを耐熱滑性層に
かけ、印加を停止し、耐熱滑性層の帯電圧が2.5kv
に下がるまでの時間を測定した。0.1秒以下であれば
帯電防止性が良好とした。尚、∞は5kvのままで下が
らないことを示す。 (3)表面抵抗:Hiresta Model HT−
210(三菱油化製)を使用し、印加電圧500vで、
抵抗が1010Ω以下であれば帯電防止性が良好とした。 (4)インキ分散度:粒度分布測定装置PAR−III
(大塚電子製、動的光散乱法)を使用し、インキ中の分
散顔料の平均粒径の値を分散度として評価した。
【0054】
【表2】 表2:帯電防止層を含む耐熱滑性層の物性 表中の「単」は耐熱滑性層形成前であり「重」は耐熱滑
性層形成後である。又、実施例3及び4のカーボンブラ
ック/樹脂/溶剤の比率は1.0/4.0/95とし
た。
【0055】上記各熱転写シートを従来使用されている
被熱転写シートと重ね、転写記録装置を用いて下記の転
写条件で転写を行い、サーマルヘッドと熱転写シートと
の融着及び皺の発生、染料の移行性(60℃、17g/
2、3日間)及び検知マークの作動性を調べた結果を
下記表3に示す。転写条件 : パルス幅・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・3.0J/cm2
【0056】
【表3】 表3:熱転写特性
【0057】評価方法: (1)融着・皺の発生:肉眼観察による。 (2)染料移行性:染料層と耐熱滑性層とを合わせた状
態で、200g/cm2の圧をかけ、60℃で24時間
放置後、耐熱滑性層への染料の移行状態を評価した。 ○:移行なし △:やや移行が認められる ×:著しく移行する (3)検知マークの作動性:島津製作所製のUV−31
00を使用し、印刷物の950nm波長での透過率を測
定し、透過率が65%以上であれば検知マークの検知が
良好であり、問題なしとした。
【0058】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、熱転写シー
トの基材フイルムと耐熱滑性層との間の帯電防止層に無
機導電材料、特にカーボンブラックを含有させることに
よって帯電防止性に優れ且つサーマルヘッドを腐食しな
い耐熱滑性層を有する熱転写シートが提供される。特に
カーボンブラックは、その帯電防止性に温度依存性がな
く、透明性には劣るものの、少量の添加で十分な効果が
あり、これを用いて耐熱滑性層の内側に帯電防止層を形
成するので、熱転写シートにベタつきが発生したり、熱
転写シートをロール状に巻いた場合、帯電防止剤が色材
層に移行したり、逆に色材が背面に移行したりするとい
う問題が生じない、又、耐熱滑性層にはハロゲンイオン
を存在させる必要がないのでサーマルヘッドの腐蝕が生
じない。又、本発明の帯電防止性塗膜は、熱転写受像シ
ート、電子部品の包装材料等の用途にも適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正義 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 安藤 雅之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 中條 茂樹 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に無機
    導電性材料を含むプライマー層を介して保護層若しくは
    他の機能を有する層を設けたことを特徴とする帯電防止
    性塗膜。
  2. 【請求項2】 無機導電性材料が、導電性カーボンブラ
    ックである請求項1に記載の帯電防止性塗膜。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックが一次粒径40nm以
    下、且つ比表面積130m2/g以上のカーボンブラッ
    クである請求項2に記載の帯電防止性塗膜。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックの吸油量が75ml/
    100g以上である請求項2に記載の帯電防止性塗膜。
  5. 【請求項5】 プライマー層が、バインダーとしてポリ
    エステル樹脂を含む請求項1に記載の帯電防止性塗膜。
  6. 【請求項6】 プライマー層の厚みが0.05〜0.2
    μmである請求項1に記載の帯電防止性塗膜。
  7. 【請求項7】 基材シートの一方の面に熱転写性色材層
    を形成し、他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層
    が形成されてなる熱転写シートにおいて、上記プライマ
    ー層が請求項1〜6のいずれか1項に記載のプライマー
    層であることを特徴とする熱転写シート。
  8. 【請求項8】 耐熱滑性層が、熱可塑性樹脂とポリイソ
    シアネートとの反応生成物からなる請求項7に記載の熱
    転写シート。
  9. 【請求項9】 耐熱滑性層が、アクリル変性ポリビニル
    ブチラールからなる請求項7に記載の熱転写シート。
  10. 【請求項10】 耐熱滑性層の厚みが0.1〜2μmで
    ある請求項7に記載の熱転写シート。
  11. 【請求項11】 基材シートの一方の面に熱転写性色材
    層を形成し、他方の面に耐熱滑性層が形成されてなる熱
    転写シートにおいて、上記耐熱滑性層が請求項1〜6の
    いずれかに記載の無機導電性材料を含有することを特徴
    とする熱転写シート。
JP9113614A 1996-08-26 1997-04-16 帯電防止性塗膜 Pending JPH10118565A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9113614A JPH10118565A (ja) 1996-08-26 1997-04-16 帯電防止性塗膜
US08/918,233 US5968871A (en) 1996-08-26 1997-08-25 Antistatic coat, thermal transfer sheet having antistatic property and antistatic agent
DE1997621667 DE69721667T2 (de) 1996-08-26 1997-08-26 Antistatische Beschichtung, wärmeempfindliche Übertragungsschicht mit antistatischen Eigenschaften und antistatisches Mittel
EP19970306499 EP0826514B1 (en) 1996-08-26 1997-08-26 Antistatic coat, thermal transfer sheet having antistatic property and antistatic agent
US09/945,468 US6825261B2 (en) 1996-08-26 2001-08-30 Antistatic coat, thermal transfer sheet having antistatic property and antistatic agent

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24098496 1996-08-26
JP8-240984 1996-08-26
JP9113614A JPH10118565A (ja) 1996-08-26 1997-04-16 帯電防止性塗膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10118565A true JPH10118565A (ja) 1998-05-12

Family

ID=26452562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9113614A Pending JPH10118565A (ja) 1996-08-26 1997-04-16 帯電防止性塗膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10118565A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106958A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 熱転写シート
JP2011068004A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106958A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 熱転写シート
US8187999B2 (en) 2005-03-31 2012-05-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Thermal transfer sheet
JP2011068004A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1544683B1 (en) Image forming method
US6310133B1 (en) Antistatic coat, thermal transfer sheet having antistatic property and antistatic agent
EP0826514B1 (en) Antistatic coat, thermal transfer sheet having antistatic property and antistatic agent
JP3309172B2 (ja) 熱転写受像シート
DE60302475T2 (de) Thermisch übertragbares Bildschutzblatt, Verfahren zur Schutzschicht-Bildung und durch das Verfahren hergestellte Aufnahme
JPH10292013A (ja) 樹脂、耐熱塗料及び該塗料を用いた熱転写シート
JP2000272254A (ja) 熱転写シート
JPH10118565A (ja) 帯電防止性塗膜
KR0171630B1 (ko) 열 전사용 기록 시이트
JPH10119444A (ja) 帯電防止性塗膜
JPH0890945A (ja) 熱転写シート
EP0790136B1 (en) Image-receiving sheet for thermal transfer printing and method for manufacturing same
JPH1067182A (ja) 熱転写シート
JPH08118823A (ja) 熱転写受像シート
JP5668302B2 (ja) 昇華型熱転写媒体
JP2005329725A (ja) 熱転写受像シート
JP3084676B2 (ja) 熱転写シート
JP4390408B2 (ja) 熱転写受像シート
JP2005096099A (ja) 保護層転写シート
JP3490786B2 (ja) 熱転写受像シート
JPH1071773A (ja) 熱転写シート
JPH1081078A (ja) 熱転写シート
JPH0852947A (ja) 熱転写シート
JP3553230B2 (ja) 熱転写シート
JP3243304B2 (ja) 熱転写シート及び塗工液

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070320