JP3243304B2 - 熱転写シート及び塗工液 - Google Patents

熱転写シート及び塗工液

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JP3243304B2 JP30806292A JP30806292A JP3243304B2 JP 3243304 B2 JP3243304 B2 JP 3243304B2 JP 30806292 A JP30806292 A JP 30806292A JP 30806292 A JP30806292 A JP 30806292A JP 3243304 B2 JP3243304 B2 JP 3243304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくは特定の材料からなる優れた耐熱滑性層を有す
る新規な熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写シートとしては、ポリエス
テルフイルム等の一方の面に昇華性染料とバインダーと
からなる染料層を設けた昇華型熱転写シートと、該染料
層の代わりに顔料とワックスとからなるインキ層を設け
た熱溶融型の熱転写シートが知られている。これらの熱
転写シートはその背面からサーマルヘッドによって画像
状に加熱され、染料層の染料又はインキ層を被転写材に
転写させて画像を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記熱転写シー
トによりサーマルヘッドで画像形成を行う場合、基材フ
イルムがポリエステルフイルム等の熱可塑性フイルムで
ある場合には、サーマルヘッドが高温に加熱されている
為、サーマルヘッドが基材フイルムに融着し、サーマル
ヘッドの良好な走行性が阻害され、熱転写シートに破
損、皺等が発生するという問題がある。これらの問題を
解決する方法として、サーマルヘッドの接触面に耐熱性
の樹脂からなる背面層を形成する方法が知られている
が、耐熱性の樹脂からは、感度を低下させることがない
程度の薄い被膜を形成することが困難である。又、形成
することが出来たとしてもサーマルヘッドのスリップ性
が不十分であり、サーマルヘッドの走行性が満足出来な
い。又、被膜性の良好な熱可塑性或は熱硬化性樹脂を含
む塗料中に、タルク等の無機粒子や熱硬化性樹脂の微粒
子及び滑剤等を充填させて、耐熱性及び滑性の良好な背
面層を形成する方法が知られているが、これらの粒子は
微粒子であること、サーマルヘッドを摩耗させないこと
及び形成される塗膜中に均一に分散することが要求され
るが、タルク等の無機微粒子はサーマルヘッドの摩耗が
激しく、又、樹脂粒子の場合には微粒子化及び均一分散
が困難であるという問題がある。従って、本発明の目的
は、耐熱性、被膜性、スリップ性等に優れ、サーマルヘ
ッドの走行性が良好で且つサーマルヘッドに滓が溜まっ
たり、サーマルヘッドが摩耗したりしない良好な耐熱滑
性層を有する熱転写シートを提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一
方の面に熱転写性色材層を形成し、他方の面に耐熱滑性
層が形成されてなる熱転写シートにおいて、上記耐熱滑
性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートと
の反応生成物からなる耐熱性微粒子とバインダーとから
なることを特徴とする熱転写シート、及び上記の耐熱性
微粒子を含む上記耐熱滑性層の形成に用いる塗工液であ
る。
【0005】
【作用】熱転写シートの耐熱滑性層に、水酸基含有熱可
塑性樹脂とポリイソシアネートとの反応生成物からなる
耐熱性微粒子を包含させることによって、被膜性、スリ
ップ性等に優れ、サーマルヘッドの走行性が良好で且つ
サーマルヘッドに滓が溜まったり、サーマルヘッドが摩
耗したりしない良好な耐熱滑性層を有する熱転写シート
が提供される。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートで使
用する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱
性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、
例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程
度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフイルム、ポ
リスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリサ
ルホンフイルム、アラミドフイルム、ポリカーボネート
フイルム、ポリビニルアルコールフイルム、セロファン
等であり、特に好ましいものはポリエステルフイルムで
ある。これらの基材シートは枚葉式であってもよいし、
連続フイルムであってもよく特に限定されない。これら
の中で特に好ましいものはポリエチレンテレフタレート
フイルムであり、又、必要に応じて該フイルムの一方の
面又は両面に夫々接着層を形成することも好ましい。
【0007】上記基材シートの一方の面に形成する耐熱
滑性層は、水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネー
トとの反応生成物からなる耐熱性微粒子とバインダーと
から形成する。水酸基含有熱可塑性樹脂としては、ポリ
エステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリレート樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性
樹脂が用いられ、これらの中で特に好ましい樹脂は、分
子中に多くの水酸基を有しているポリビニルブチラール
樹脂及びポリアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセ
タール樹脂である。
【0008】上記水酸基含有熱可塑性樹脂と反応して微
粒子を形成するポリイソシアネートとしては、従来公知
の塗料、接着剤、ポリウレタンの合成等に使用されてい
るいずれのポリイソシアネートでもよい。これらのポリ
イソシアネート化合物は、例えば、タケネート(武田薬
品製)、バーノック(大日本インキ化学製)、コロネー
ト(日本ポリウレタン製)、ジュラネート(旭化成工業
製)、ディスモジュール(バイエル製)等の商品名で入
手して本発明で使用することが出来る。上記の耐熱性微
粒子の製造方法は、いずれの方法でもよいが、好ましい
方法は生成する微粒子に対しては非溶剤であるが、原料
のポリイソシアネート及び水酸基含有樹脂をよく溶解す
る有機溶剤中に溶解したポリイソシアネートの溶液に、
水酸基含有樹脂の有機溶剤溶液を温度を適度に調整しな
がら滴下し、常にポリイソシアネートが過剰な条件下で
両者を反応させることによって得られる。反応に使用す
る有機溶剤はアセトン、メチルエチルケトン、トルエ
ン、キシレン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド等の有機溶剤を適当な比率で混合すること
によって容易に調合することが出来る。
【0009】ポリイソシアネートの使用量は、水酸基含
有樹脂のどの位の割合を微粒子化させるかによって決定
され、樹脂の全量を微粒子化する場合には、樹脂とのN
CO/OH比を1.2〜2程度とする。又、樹脂の50
重量%を微粒子化する場合には、NCO/OHの比は、
全体としては上記の1/2であるが、実際には上記の滴
下方法によって合成するので、相互に反応する樹脂とポ
リイソシアネートの比NCO/OHは全量反応させる場
合と同様である。この様にして水酸基含有樹脂の任意の
割合を樹脂粒子とすることが出来る。本発明の最も好ま
しい実施態様では、上記の製造方法において、有機溶剤
中で水酸基含有樹脂の一部をポリイソシアネートと反応
させて微粒子として析出させ、未反応又は反応不十分の
樹脂を溶解状態とした溶解分散液とする。この場合は生
成した微粒子を一旦分離することなく、該溶解分散液に
他の必要な添加剤、例えば、他の公知のバインダー樹
脂、滑剤、帯電防止剤等を添加して、耐熱滑性層を形成
する為の塗工液として使用することが出来る。この様に
すれば、未反応或は不完全反応の熱可塑性樹脂が保護コ
ロイドとして作用し、微粒子は極めて微細で均一且つ安
定に分散しているので、従来技術の様に微粒子の困難な
分散処理工程を省略することが出来る。勿論、上記の微
粒子は一旦有機溶剤から分離して使用することも出来る
が、この場合には微粒子が二次凝集しない様に、微粒子
を乾燥することなく溶剤で濡れた状態で使用して再分散
することが好ましい。
【0010】又、本発明では上記の材料から耐熱滑性層
を形成するに当り、耐熱滑性層のスリップ性を向上させ
る目的でワックス、高級脂肪酸アミド、エステル、界面
活性剤等の熱離型剤や滑剤、帯電防止剤或いはフッ素樹
脂の様な有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カル
シウム等の無機粒子を本発明の目的達成を妨げない範囲
で包含させることが出来る。更に得られる熱転写シート
の帯電防止性を向上させる為に界面活性剤等の帯電防止
剤やカーボンブラックの様な導電剤を添加することも出
来る。耐熱滑性層を形成するには上記の如き塗工液を、
必要に応じてアセトン、メチルエチルケトン、トルエ
ン、キシレン等の適当な溶剤で適当な粘度及び固形分に
調整し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコータ
ー、ワイヤーバー等の慣用の塗工手段により塗工し乾燥
することによって形成される。その塗工量、即ち耐熱滑
性層の厚みも重要であって、本発明では固形分基準で
5.0g/m2 以下、好ましくは0.1〜1.0g/m
2 の厚みで充分な性能を有する耐熱滑性層を形成するこ
とが出来る。尚、本発明においては耐熱滑性層を形成
後、その層中に未反応のイソシアネート基が残っている
場合は、層の形成後十分な熟成処理を施すのが好まし
い。この様な処理によって耐熱滑性層は鉛筆硬度でH〜
2H程度の硬度になる。又、上記の耐熱滑性層を形成す
るに先立って、ポリウレタン樹脂等からなるプライマー
層を形成することも有効である。
【0011】上記基材シートの一方の面に形成する色材
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。染料層に使用する染料としては、従来公知の
熱転写シートに使用されている染料はいずれも本発明に
有効に使用可能であり特に限定されない。例えば、幾つ
かの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red
G、 Macrolex Red Violet R、CeresRed7B、 Samaron Re
d HBSL、 Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の
染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、 PTY-
52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色
染料としては、カヤセットブルー714、 ワクソリンブ
ルーAP-FW、ホロンブリリアントブルーS-R、 MSブルー1
00 等が挙げられる。
【0012】上記の如き染料を担持する為のバインダー
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリ
レート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及びポ
リエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点か
ら好ましいものである。
【0013】染料層は、前記の基材シートの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することが出来る。この様
にして形成する染料層は0.2〜5.0μm、好ましく
は0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層中
の昇華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好ま
しくは10〜70重量%の量で存在するのが好適であ
る。形成する染料層は所望の画像がモノカラーである場
合は前記染料のうちから1色を選んで形成し、又、所望
の画像がフルカラー画像である場合には、例えば、適当
なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に応じてブ
ラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及びシアン
(更に必要に応じてブラック)の染料層を形成する。
【0014】上記の如き熱転写シートを用いて、画像を
形成する為に使用する受像シートは、その記録面が前記
の染料に対して染料受容性を有するものであればいかな
るものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金属、
ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくとも一
方の表面に染料受容層を形成すればよい。又、熱溶融型
の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定され
ず、通常の紙やブラスチックフイルムであってもよい。
上記の熱転写シート及び上記の如き受像シートを使用し
て熱転写を行う際に使用するプリンターとしては公知の
熱転写プリンターがそのまま使用可能であり、特に限定
されない。
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0015】実施例1(耐熱性微粒子の合成) ポリイソシアネート(コロネート2030、日本ポリウ
レタン製)26部を含む混合溶剤(メチルエチルケトン
/トルエン=1/1)30部を撹拌しながらこの中に、
アセトアセタール樹脂(KS−5、積水化学製)の5%
溶液(溶剤:メチルエチルケトン/トルエン=1/1)
200部を30℃で約3時間を要して滴下し、更に10
時間反応を継続させた。得られた乳濁液の一部をサンプ
リングし、濾過し、混合溶剤(メチルエチルケトン/ト
ルエン=1/1)で洗浄及び乾燥したところ、生成した
微粒子は殆どが直径約0.8μmのほぼ球状の粒子であ
った。又、使用したアセトアセタール樹脂の約50%が
粒子に変換され、残りは溶剤中に溶解していた。実施例
2(耐熱性微粒子の合成)ポリイソシアネート(タケネ
ートD218、武田薬品工業製)10部を撹拌しなが
ら、この中に、アセトアセタール樹脂(KS−1、積水
化学製)の5%溶液(溶剤:メチルエチルケトン/トル
エン=1/1)100部を40℃で約3時間を要して滴
下し、更に10時間反応を継続させた。得られた乳濁液
の一部をサンプリングし、遠心分離機により分離濾過
し、混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/
1)で洗浄及び乾燥したところ、生成した微粒子は殆ど
が直径約5μmのほぼ球状の粒子であった。又、使用し
たアセトアセタール樹脂の約70%が粒子に変換され、
残りは溶剤中に溶解していた。
【0016】実施例3耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 80部 ポリイソシアネート硬化剤(タケネートD218、武田薬品工業製) 35部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 5部 実施例1で得られた微粒子 26部 混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 4部 上記インキをPET基材シート(4.5μm、ダイヤホ
イル製)の一方の面にミヤバー*5を用いて乾燥時1.
0μmの厚みになる様に塗布後温風乾燥し、更に60℃
で2日間オーブン中で加熱して硬化処理を行って耐熱滑
性層を形成した。次に耐熱滑性層の反対面に下記の染料
層形成用インキを乾燥時厚みが1.0g/m2 になる様に
グラビア印刷にて塗布及び乾燥して本発明の熱転写シー
トを得た。染料層形成用インキ: C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部
【0017】実施例4 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルアセトアセタール樹脂(KS−5、積水化学製) 100部 ポリイソシアネート硬化剤(タケネートD218、武田薬品工業製) 24部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 4部 実施例1で得られた微粒子 20部 実施例5 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 100部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 8部 実施例1で得られた微粒子 30部
【0018】実施例6 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 80部 ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750、大日本インキ製) 35部 滑剤(ノニオンOP−85R、日本油脂製) 5部 実施例1で得られた微粒子 26部 混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 4部 実施例7 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルアセトアセタール樹脂(KS−5、積水化学製) 100部 ポリイソシアネート硬化剤(タケネートD218、武田薬品工業製) 24部 滑剤(ユニスター381F、日本油脂製) 4部 実施例2で得られた微粒子 20部
【0019】実施例8 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 80部 ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750、大日本インキ製) 35部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 5部 実施例1で得られた微粒子 10部 実施例2で得られた微粒子 10部 混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 4部
【0020】比較例1 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして比較例の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: アクリル樹脂(BR−85、三菱レイヨン製、30%溶液) 80部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 5部 微粒子(MR−2G、綜研化学製) 2部 混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 180部 比較例2 実施例3における耐熱滑性層用インキに代えて下記組成
のインキを使用し、他は実施例3と同様にして比較例の
熱転写シートを得た(耐熱滑性層の厚み=1μm)。耐熱滑性層用インキ: ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学製) 100部 ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750、大日本インキ製) 35部 滑剤(プライサーフA208S、第一工業製薬製) 5部 微粒子(フェイメックス、味の素製) 2部 混合溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 4部
【0021】上記熱転写シートを従来使用されている被
熱転写シートと重ね、転写記録装置を用いて下記の転写
条件で転写を行い、サーマルヘッドと熱転写シートとの
融着及び皺の発生及び染料の移行性(60℃、200g
/cm2 、1日間)を調べた結果を下記表1に示す。転写条件 : パルス幅・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・3.0J/cm2
【表1】 評価方法: 融着・皺の発生‥‥肉眼観察による。 染料移行性‥‥耐熱滑性層と染料層とを重ね合わせ、6
0℃の雰囲気中で200g/m2の荷重圧をかけ、24
時間放置後、耐熱滑性層への染料の移行度合いを観察し
て評価した。 ○:移行なし △:やや移行が認められる ○:著しく移行する
【0022】
【効果】以上の如き本発明によれば、熱転写シートの耐
熱滑性層に、水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネ
ートとの反応生成物からなる耐熱性微粒子を包含させる
ことによって、被膜性、スリップ性等に優れ、サーマル
ヘッドの走行性が良好で且つサーマルヘッドに滓が溜ま
ったり、サーマルヘッドが摩耗したりしない良好な耐熱
滑性層を有する熱転写シートが提供される。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に熱転写性色材層
    を形成し、他方の面に耐熱滑性層が形成されてなる熱転
    写シートにおいて、上記耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑
    性樹脂とポリイソシアネートとの反応生成物からなる耐
    熱性微粒子とバインダーとからなることを特徴とする熱
    転写シート。
  2. 【請求項2】 水酸基含有熱可塑性樹脂がアセタール樹
    脂である請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 バインダーがアセタール樹脂である請求
    項1に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】 水酸基含有熱可塑性樹脂及びバインダー
    がポリビニルブチラール又はポリビニルアセトアセター
    ルである請求項1に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】 熱転写シートが昇華転写タイプである請
    求項1に記載の熱転写シート。
  6. 【請求項6】 熱転写シートがワックスタイプである請
    求項1に記載の熱転写シート。
  7. 【請求項7】 有機溶剤と該有機溶剤中に分散した樹脂
    粒子と該有機溶剤中に溶解したバインダーとからなり、
    上記樹脂粒子が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシア
    ネートとの反応生成物からなることを特徴とする請求項
    1の耐熱滑性層の形成に用いる塗工液。
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JPH08108642A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

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