JPH08108642A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH08108642A
JPH08108642A JP6268035A JP26803594A JPH08108642A JP H08108642 A JPH08108642 A JP H08108642A JP 6268035 A JP6268035 A JP 6268035A JP 26803594 A JP26803594 A JP 26803594A JP H08108642 A JPH08108642 A JP H08108642A
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parts
transfer sheet
thermal transfer
heat
group
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JP6268035A
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Junichi Hiroi
順一 広井
Haruo Takeuchi
春夫 竹内
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • Y10T428/31551Of polyamidoester [polyurethane, polyisocyanate, polycarbamate, etc.]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑性や離型性等の加熱応答性に優れ、サーマ
ルヘッドによる加熱冷却後もヘッド滓を生じたりせず、
更に印画時に皺が発生せず、高品質の画像を与える熱転
写シートを提供すること。 【構成】 基材フイルムの一方の面に熱転写色材層を有
し、他方の面にイソシアネート基と反応する基を片末端
に有する直鎖脂肪族炭化水素とポリイソシアネートとの
反応生成物を含有する耐熱滑性層を有することを特徴と
する熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくは特定の材料からなる優れた耐熱滑性層を有
し、滑性や離型性等の加熱応答性に優れ、サーマルヘッ
ドによる加熱冷却後もヘッド滓を生じたりせず、更に印
画時に皺が発生せず、高品質の画像を与える熱転写シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写シートとしては、基材フイ
ルムとしてポリエステルフイルム等のプラスチックフイ
ルムを使用し、該基材フイルムの一方の面に昇華性染料
とバインダー樹脂とからなる染料層を設けた昇華型熱転
写シートと、該染料層の代わりに着色剤を含む熱溶融性
組成物からなるインキ層を設けた熱溶融型の熱転写シー
トが知られている。これらの熱転写シートはその背面か
らサーマルヘッドによって画像状に加熱され、染料層の
染料又はインキ層を被転写材に転写させ画像を形成する
ものである。
【0003】更に従来の熱転写シートで基材フイルムと
してプラスチックフイルムの様に、サーマルヘッドから
の熱で溶融する材料を用いる場合には、画像形成時にサ
ーマルヘッドの剥離及びスリップ性が損なわれたり、基
材フイルムが破れたりする等の問題が発生した。この様
な問題を解決する為に、基材フイルムの色材層面と反対
の面に熱硬化性樹脂やシリコーン樹脂等の変性樹脂単
独、又は各種架橋剤を併用することにより耐熱滑性層を
形成する方法がとられてきた。しかしながら、プリンタ
ーの印画速度の高速化や画質の向上に伴い、耐熱滑性層
には更なる耐熱性と滑性が求められる様になった。その
為、滑性や熱離型性を有する界面活性剤、オイル、有機
金属塩或はワックス等の滑剤を耐熱滑性層に添加含有さ
せることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】上記熱転写シー
トによりサーマルヘッドで画像形成を行うに際し、各印
画濃度に対応する印加エネルギーを該熱転写シートに付
加させた場合、全てのエネルギ範囲において安定した滑
性及び離型性が必要とされる。しかしながら、添加され
る滑剤が液体の場合には、耐熱滑性層を形成するバイン
ダー樹脂との相溶性が劣ったり、滑剤が低粘性の液体で
ある場合、製造工程や加工工程中に該滑剤が基材フイル
ムの反対面や搬送ロール等に移行し、最終製品時の熱転
写シートには充分な滑剤量が確保出来ず、滑性の低下が
生じたり、熱転写シートを小巻形状にした場合、耐熱滑
性層と合い重なる色材層の染料が耐熱滑性層に移行して
耐熱滑性層が汚染される等の問題があった。
【0005】又、滑剤が固体粉末やワックスである場
合、サーマルヘッドによる瞬時の加熱に対する応答性が
悪く、滑性や離型性が不十分であったり、サーマルヘッ
ドでの加熱後、冷却される際に滑剤がヘッド滓としてサ
ーマルヘッドに堆積し、印画面へ悪影響を及ぼす等の問
題があった。又、画像形成時に、印画部と非印画部とが
同一ライン上に存在する場合、サーマルヘッドから付与
される熱量が異なることにより、両者の間に滑り(摩擦
係数)の差が発生し、熱転写シートに印画皺が発生する
という問題があった。従って、本発明の目的は、滑性や
離型性等の加熱応答性に優れ、サーマルヘッドによる加
熱冷却後もヘッド滓を生じたりせず、更に印画時に皺が
発生せず、高品質の画像を与える熱転写シートを提供す
ることである。
【0006】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フイルムの
一方の面に熱転写色材層を有し、他方の面にイソシアネ
ート基と反応する基を片末端に有する直鎖脂肪族炭化水
素とポリイソシアネートとの反応生成物を含有する耐熱
滑性層を有することを特徴とする熱転写シートである。
【0007】
【作用】熱転写シートの耐熱滑性層に、耐熱滑性層のバ
インダー樹脂と相溶性が良く、且つ移行性も低い滑剤を
使用することにより、滑性や離型性での加熱応答性に優
れ、加熱冷却後もヘッド滓を生じたりせず、更に印画時
に皺が発生せず、高品質の画像を与える熱転写シートを
提供することが出来る。
【0008】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートを構
成する基材フイルムとしては、従来公知のある程度の耐
熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよ
く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μ
m程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフイルム、
1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
トフイルム、ポリエチレンナフタレートフイルム、ポリ
フェニレンサルファイドフイルム、ポリスチレンフイル
ム、ポリプロピレンフイルム、ポリサルホンフイルム、
アラミドフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリビ
ニルアルコールフイルム、セロハン、酢酸セルロース等
のセルロース誘導体、ポリエチレンフイルム、ポリ塩化
ビニルフイルム、ナイロンフイルム、ポリイミドフイル
ム、アイオノマーフイルム等の他に、コンデンサー紙、
パラフィン紙等の紙類や不織布等又は紙や不織布と樹脂
との複合体であってもよい。
【0009】上記基材フイルムの一方の面に形成する耐
熱滑性層は、バインダー樹脂と、イソシアネート基と反
応する基を片末端に有する直鎖脂肪族炭化水素とポリイ
ソシアネートとの反応生成物からなる熱離型剤の少なく
とも1種とから形成されることを特徴としている。耐熱
滑性層を形成するバインダー樹脂は、特に限定されず、
熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂の単独又は混合物を用いる
ことが出来、これらの樹脂が反応性基を有する場合に
は、耐熱性向上の為に各種イソシアネート硬化剤や不飽
和結合を有するモノマー、オリゴマーとの反応生成物で
もよく、硬化方法は、加熱、電子線や紫外線等の電離放
射線の照射等、硬化手段は特に限定されない。又、バイ
ンダー樹脂をシリコーンや長鎖アルキルによって変性し
た各種変性樹脂も使用可能である。
【0010】好ましいバインダー樹脂としては、例え
ば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリレ
ート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリ
ド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセト
アセタール樹脂等が挙げられ、これらの中で特に好まし
い樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂及びポリアセトア
セタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂である。変
性樹脂としては、市販の各種変性シリコーン樹脂や、ア
クリルポリオールやアセタール樹脂等の水酸基を有する
樹脂に1価の高級アルコールをイソシアネート変性した
ものを反応させた樹脂等が挙げられる。
【0011】本発明の好ましい実施態様では、耐熱滑性
層に耐熱性、塗膜性及び基材フイルムとの密着性を付与
させる目的でポリイソシアネートを架橋剤として併用す
ることが好ましい。これらのポリイソシアネートとして
は従来公知の塗料、接着剤或はポリウレタンの合成等に
使用されているいずれのポリイソシアネートでもよい。
これらのポリイソシアネート化合物は、例えば、タケネ
ート(武田薬品製)、バーノック(大日本インキ化学
製)、コロネート(日本ポリウレタン製)、デュラネー
ト(旭化成工業製)、ディスモジュール(バイエル製)
等の商品名で入手して本発明で使用することが出来る。
【0012】ポリイソシアネートの添加量は、耐熱滑性
層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し5〜2
80重量部の範囲が適当である。NCO/OHの比では
0.6〜2.0程度の範囲が好ましい。ポリイソシアネ
ートの使用量が少なすぎると架橋密度が低く耐熱性が不
十分で、一方、多すぎると形成される塗膜の収縮が制御
出来ない、硬化時間が長くなる他、未反応のNCO基が
耐熱滑性層中に残存する場合、空気中の水分と反応した
り、転写性色材層のバインダー樹脂や染料と反応する等
マイナスに作用することがある。
【0013】又、上記ポリイソシアネートの代わりに或
は併用して、耐熱滑性層に耐熱性、塗膜性及び基材フイ
ルムとの密着性を付与させる目的で、不飽和結合を有す
るモノマーやオリゴマーを併用することができる。不飽
和結合を有するモノマーやオリゴマー等を架橋剤として
用いる場合には、その硬化方法は、電子線又はUV照射
硬化のどちらでもよいが、フィラー添加量が多い場合に
は電子線照射による硬化が好ましい。不飽和結合を有す
るモノマーやオリゴマーとしては、例えば、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート{(メタ)アク
リレートとはアクリレートとメタクリレートの双方を意
味する。以下同じ}、ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レート等の2官能単量体、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
等の3官能モノマ−、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、トリメトキシエトキシビニルシ
ラン等、及び5官能以上の単量体及びこれらの単量体か
らなるオリゴマーやマクロマー等が挙げられる。
【0014】本発明で使用する熱離型剤は、イソシアネ
ート基と反応する基を片末端に有する直鎖脂肪族炭化水
素とポリイソシアネートとの反応生成物である。イソシ
アネート基と反応する基としては、水酸基、アミノ基、
カルボキシル基及びメルカプト基が挙げられ、これらの
中では水酸基及びアミノ基、特に水酸基が好ましい。具
体的には、上記の直鎖脂肪族炭化水素の1例としては、
1価の高級アルコールであり、特に長鎖脂肪族飽和アル
コールが好ましく使用され、これらのアルコールの具体
例としては、例えば、オクチル、カプリル、ノニル、デ
シル、ウンデシル、ラウリル、トリデシル、ミリスチ
ル、ペンタデシル、セチル、ヘプタデシル、ステアリ
ル、ノナデシル、エイコシル、セリル、メリシルアルコ
ール等の脂肪族飽和アルコールが挙げられる。又、直鎖
脂肪族炭化水素の他の例としては、脂肪族第1級アミン
であり、長鎖脂肪族飽和第1級アミンが好ましく使用さ
れ、これらのアミンの具体例としては、例えば、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ラウリル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、セチル、ヘプタデシ
ル、ステアリルアミン等の脂肪族飽和高級アミンが挙げ
られる。
【0015】本発明において使用するポリイソシアネー
ト化合物とは、2個以上のイソシアネート基を有する化
合物のことであり、従来のポリウレタン系樹脂等に関す
る技術において使用されているポリイソシアネート化合
物はいずれも使用出来、例えば、TDI(トルエンジイ
ソシアネート)、MDI(ジフェニルメタンジイソシア
ネート)、NDI(1,5−ナフレンジイソシアネー
ト)、TODI(トリジンジイソシアネート)、HDI
(ヘキサメチレンジイソシアネート)、IPDI(イソ
ホロンジイソシアネート)、p−フェニレンジイソシア
ネート、XDI(キシリレンジイソシアネート)、水添
HDI、水添MDI、LDI(リジンジイソシアネー
ト)、TMXDI(テトラメチルキシレンジイソシアネ
ート)、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,
11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソ
シアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,
3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロ
ヘプタントリイソシアネート、TMDI(トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート)等を挙げることが出来
るが、他にもイソシアネート基を有するものであれば使
用可能であり、これらのものに限られるものではない。
これらのポリイソシアネートの中で本発明の目的に好ま
しいものは、芳香族のポリイソシアネートである。
【0016】以上の1価の高級アルコール及び/又はア
ミンとポリイソシアネートとは、一般的なウレタンの合
成方法に準じて反応させられるが、その際、必要に応じ
て有機金属、アミン系等の触媒を用いてもよい。1価の
高級アルコール及び/又はアミンとポリイソシアネート
との反応はNCO/OH(NH2)の比率が約0.8〜
1.4の比率で行うことが好ましい。反応生成物は、高
級アルコール及び/又はアミンとポリイソシアネートと
の各組み合わせ及びその反応比率により、その性状及び
物性が異なるが、好ましくはラウリル、セチル、ステア
リルアルコール及び/又はアミン程度の炭素数を有する
高級アルコール及び/又はアミンとTDI、MDI、H
DI等の汎用のポリイソシアネートとの組み合わせが挙
げられ、特に好ましくはステアリルアルコール及び/又
はアミンとTDIとから得られるOH(NH)/NCO
=約1:1の反応生成物が挙げられる。
【0017】以上の如き反応生成物の1種又はそれ以上
を耐熱滑性層に添加することにより、耐熱滑性層に十分
な活性及び離型性を付与することが出来る。添加量は耐
熱滑性層を形成する前記バインダー樹脂100重量部当
たり1〜100重量部であり、好ましくは2〜50重量
部である。上記熱離型剤の添加量が少ないと、サーマル
ヘッドに対する熱離型性が充分ではなく、印字皺やヘッ
ド滓、スティッキングの原因となり、一方、添加量が多
すぎる場合には、サーマルヘッドでの加熱冷却後、添加
された熱離型剤がヘッド滓としてサーマルヘッドに堆積
する場合がある。又、場合によっては、更に性能向上及
び性能安定化の為に、他の滑剤を併用することも可能で
あり、これらの併用する滑剤としては、ポリエチレンワ
ックス、パラフィンワックス等のワックス類、高級脂肪
族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボ
ン酸及びその誘導体、長鎖脂肪族化合物が挙げられ、例
えば、リン酸エステル系界面活性剤、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸エステル、長鎖脂肪族化合物、低分子量ポリ
プロピレン、酸化エチレンと酸化プロピレンとの共重合
体、脂肪酸塩類とポリエーテル化合物の縮合物、パーフ
ルオロアルキルエチレンオキシド付加物、ソルビタン酸
エステル系等の非イオン性界面活性剤、長鎖アルキルス
ルホン酸ナトリウム塩等が挙げられる。これらの使用量
は前記反応生成物100重量部当たり5〜100重量部
であり、好ましくは5〜50重量部である。
【0018】又、本発明では、熱転写シートの加工適性
や印画走行性安定化、サーマルヘッドのクリーニング性
付与の為に、無機又は有機のフイラーを用いることが望
ましい。フィラーを選択するに際しては、耐熱滑性層の
表面に凹凸形状を形成するのに充分な粒径と形状を有
し、且つサーマルヘッドの磨耗が少ないことが条件とさ
れる。用いるのに適当なフィラーとしては、例えば、タ
ルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、沈降性硫酸バリウム、ハ
イドロタルサイト等等の無機フィラーと、アクリル樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーンやテフロン等か
らなる有機フィラーが挙げられるが、好ましくはタル
ク、カオリン、クレー等のへきかい性を有し、且つ硬度
は比較的低いが、サーマルヘッドのクリーニング性を有
するものが良い。具体的にはタルクの場合、散弾式磨耗
度で15〜100mgのものが好ましく、磨耗度が低い
と、粒子が軟らかすぎて印字の熱や圧力により潰れてヘ
ッド滓を生じ易く、又、高いとサーマルヘッドの保護層
の磨耗が著しくなる。
【0019】次に、耐熱滑性層を形成する方法として
は、上記の材料を塗工適性に合う様に選択したアセト
ン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の溶剤
又は水に溶解、或は分散させて塗工液を作成し、この塗
工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバ
ー等の慣用の塗工手段で塗布、乾燥及び固化させて成膜
する方法が挙げられる。その塗工量、即ち耐熱滑性層の
厚さは固形分基準で3.0g/m2 以下が良く、好まし
くは0.1〜1.0g/m2 の厚さで十分な性能をもつ
耐熱滑性層を形成することが出来る。尚、架橋剤として
ポリイソシアネートを含む耐熱滑性層用塗工液を使用す
る場合は、該塗工液を塗布し、乾燥後にも未反応のイソ
シアネート基がその層中に残存している場合が多いの
で、反応を完結させる為に加熱熟成処理を施するのが好
ましい。
【0020】上記基材フイルムの他の面に形成する熱転
写性色材層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇
華性の染料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写
シートの場合には顔料等で着色した熱溶融性インキ層を
形成する。以下昇華型熱転写シートの場合を代表例とし
て説明するが、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定
されるものではない。昇華型の熱転写色材層に用いられ
る染料としては、従来、公知の熱転写用シートに使用さ
れている染料はいずれも本発明に使用可能であり特に限
定されない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、
赤色染料として、MS Red G、Macrolex Red Violet R、Cer
es Red 7B、SamaronRed HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げ
られ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリアントイ
エロー6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー
6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセット
ブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブ
リリアントブルーS−R、MSブルー100等が挙げら
れる。
【0021】上記の如き染料を担持する為のバインダー
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、
ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)
アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、
セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系
及びポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等
の点から好ましい。
【0022】染料層は、前記の基材フイルムの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤や無機の微粒子等を加えたものを、
トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、シクロヘキサノン、DMF等の適当な
有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分
散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、
グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法
等の手段により塗布及び乾燥して形成することが出来
る。この様にして形成する染料層は0.2〜5.0μ
m、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、
又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の5〜90
重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存在するの
が好適である。形成する染料層は所望の画像がモノカラ
ーである場合には、前記染料のうちから1色を選んで形
成し、又、所望の画像がフルカラー画像である場合に
は、例えば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー(更
に必要に応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼ
ンタ及びシアン(更に必要に応じてブラック)の染料層
を形成する。
【0023】上記の如き熱転写シートを用いて、画像を
形成する為に使用する受像シートは、その記録面が前記
の染料に対して染料受容性を有するものであればいかな
るものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金属、
ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくとも一
方の表面に染料受容層を形成すればよい。又、熱溶融型
の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定され
ず、通常の紙やブラスチックフイルムであってもよい。
上記の熱転写シート及び上記の如き受像シートを使用し
て熱転写を行う際に使用するプリンターとしては、公知
の熱転写プリンターがそのまま使用可能であり、特に限
定されない。
【0024】
【実施例】次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とある
のは特に断りの無い限り重量基準である。 参考例1 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでステアリルアルコール1
5.1部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶剤45.
3部に60℃にて加熱溶解させたものを徐々に滴下し、
80℃で5時間反応させ、固形分25%の反応生成物溶
液を得た。 参考例2 2,4TDIと2,6TDIとの混合物(ディスモジュ
ールT65、日本ポリウレタン製)50部を酢酸エチル
とトルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いで
ステアリルアルコール15.1部を酢酸エチルとトルエ
ンの等量混合溶剤45.3部に60℃にて加熱溶解させ
たものを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固形
分25%の反応生成物溶液を得た。
【0025】参考例3 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでステアリルアルコール
7.5部とラウリルアルコール5.1部を酢酸エチルと
トルエンの等量混合溶剤48部に60℃にて加熱溶解さ
せたものを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固
形分25%の反応生成物溶液を得た。 参考例4 HDI(ジュラネート50M)50部を酢酸エチルとト
ルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いでステ
アリルアルコール15.1部を酢酸エチルとトルエンの
等量混合溶剤45.3部に60℃にて加熱溶解させたも
のを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固形分2
5%の反応生成物溶液を得た。
【0026】参考例5 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでブタノール4.1部を酢
酸エチルとトルエンの等量混合溶剤45.3部に溶解さ
せたものを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固
形分25%の反応生成物溶液を得た。 参考例6 HDI(ジュラネート50M)50部を酢酸エチルとト
ルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いでn−
ヘキシルアルコール5.7部を酢酸エチルとトルエンの
等量混合溶剤17.1部に60℃にて加熱溶解させたも
のを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固形分2
5%の反応生成物溶液を得た。
【0027】参考例7 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでステアリルアミン15部
をトルエン溶剤45.3部に80℃にて加熱溶解させた
ものを徐々に滴下し、80℃で5時間反応させ、固形分
25%の反応生成物溶液を得た。 参考例8 2,4TDIと2,6TDIとの混合物(ディスモジュ
ールT65、日本ポリウレタン製)50部を酢酸エチル
とトルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いで
ステアリルアミン15部をトルエン溶剤45.3部に8
0℃にて加熱溶解させたものを徐々に滴下し、80℃で
5時間反応させ、固形分25%の反応生成物溶液を得
た。
【0028】参考例9 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでステアリルアミン7.5
部とラウリルアミン5.1部をトルエン溶剤48部に8
0℃にて加熱溶解させたものを徐々に滴下し、80℃で
5時間反応させ、固形分25%の反応生成物溶液を得
た。 参考例10 HDI(ジュラネート50M)50部を酢酸エチルとト
ルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いでステ
アリルアミン15部をトルエン溶剤45.3部に80℃
にて加熱溶解させたものを徐々に滴下し、80℃で5時
間反応させ、固形分25%の反応生成物溶液を得た。
【0029】参考例11 2,4TDI(ディスモジュールT100、日本ポリウ
レタン製)50部を酢酸エチルとトルエンの等量混合溶
剤150部に溶解させ、次いでブチルアミン4.1部を
トルエン溶剤45.3部に溶解させたものを徐々に滴下
し、80℃で5時間反応させ、固形分25%の反応生成
物溶液を得た。 参考例12 HDI(ジュラネート50M)50部を酢酸エチルとト
ルエンの等量混合溶剤150部に溶解させ、次いでn−
ヘキシルアミン5.7部をトルエン溶剤17.1部に6
0℃にて加熱溶解させたものを徐々に滴下し、80℃で
5時間反応させ、固形分25%の反応生成物溶液を得
た。
【0030】実施例1 基材フイルムとして4.5μm厚のポリエステルフイル
ムに下記の耐熱滑性層用塗工液Aを乾燥時約1.0g/
になる様に塗布及び乾燥して耐熱滑性層を形成し
た。塗工液A組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 参考例1の溶液 7.2部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 トルエン 11.0部 酢酸エチル 11.0部
【0031】上記耐熱滑性層と反対側の基材フイルム面
に下記組成の染料層形成用インキを乾燥時厚みが1.0
g/m2 になる様に、グラビアコーターにより塗布し、
乾燥温度100〜110℃、乾燥フード内滞留時間30
秒の条件で乾燥して染料層を形成して本発明の熱転写シ
ートを得た。インキ組成 C.I.ソルベントブルー22 5.5部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学製、KS−5) 3.0部 メチルエチルケトン 22.0部 トルエン 68.0部
【0032】実施例2 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液B
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして本発明の
熱転写シートを得た。塗工液B組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 参考例1の溶液 11.5部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 カオリン(土屋カオリン製、カオリナイトASP−072) 0.2部 メチルエチルケトン 28.0部 トルエン 28.0部
【0033】実施例3 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液C
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に、加速電圧175k
eV、3Mradの条件で電子線を照射して架橋硬化処
理を行った以外は、実施例1と同様にして本発明の熱転
写シートを得た。塗工液C組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 多官能性単量体(カヤラッドDPHA、日本化薬製) 0.7部 参考例2の溶液 3.2部 非イオン系界面活性剤(日本油脂製、ノニオン−OP85R) 0.3部 クレー(土屋カオリン製、ASP−200) 0.2部 トルエン 12.0部 酢酸エチル 12.0部
【0034】実施例4 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液D
を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の熱転写
シートを得た。塗工液D組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 参考例3の溶液 2.8部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 トルエン 10.0部 酢酸エチル 10.0部
【0035】実施例5 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液E
を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の熱転写
シートを得た。塗工液E組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 参考例4の溶液 11.5部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 カオリン(土屋カオリン製、カオリナイトASP−072) 0.2部 メチルエチルケトン 28.0部 トルエン 28.0部
【0036】実施例6 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液F
を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の熱転写
シートを得た。塗工液F組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 参考例2の溶液 5.8部 参考例3の溶液 5.8部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 カオリン(土屋カオリン製、カオリナイトASP−072) 0.2部 メチルエチルケトン 28.0部 トルエン 28.0部
【0037】実施例7〜12 実施例1〜6における参考例の離型剤溶液を下記の通り
に変更し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シ
ートを得た。 実施例7……参考例1の溶液→参考例7の溶液 実施例8……参考例1の溶液→参考例7の溶液 実施例9……参考例2の溶液→参考例8の溶液 実施例10……参考例3の溶液→参考例9の溶液 実施例11……参考例4の溶液→参考例10の溶液 実施例12……参考例2の溶液→参考例1の溶液 参考例3の溶液→参考例7の溶液
【0038】比較例1 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液G
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして比較例の
熱転写シートを得た。塗工液G組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 参考例5の溶液 11.5部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 カオリン(土屋カオリン製、カオリナイトASP−072) 0.2部 メチルエチルケトン 33.0部 トルエン 33.0部
【0039】比較例2 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液H
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして比較例の
熱転写シートを得た。塗工液H組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 参考例6の溶液 11.5部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 メチルエチルケトン 33.0部 トルエン 33.0部
【0040】比較例3 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液I
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして比較例の
熱転写シートを得た。塗工液I組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン(SILWET L− 7602、日本ユニカー製) 2.9部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 メチルエチルケトン 33.0部 トルエン 33.0部
【0041】比較例4 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液J
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして比較例の
熱転写シートを得た。塗工液J組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 ステアリルアルコール 2.9部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 メチルエチルケトン 33.0部 トルエン 33.0部
【0042】比較例5 実施例1の耐熱滑性層用塗工液に代えて下記の塗工液K
を用い、塗工液の塗布及び乾燥後に更に加熱熟成して硬
化処理を行った以外は、実施例1と同様にして比較例の
熱転写シートを得た。塗工液K組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBX−1) 3.6部 ポリイソシアネート(大日本インキ化学製、バーノックD−750−45) 19.2部 エステル系ワックス(花王製、カオーワックス220) 2.9部 燐酸エステル系界面活性剤(東邦化学製、フォスファノールRD720) 0.3部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−3) 0.2部 メチルエチルケトン 33.0部 トルエン 33.0部
【0043】比較例6 比較例1の離型剤溶液として参考例11の離型剤溶液を
使用した以外は、比較例1と同様にして比較例の熱転写
シートを得た。 比較例7 比較例2の離型剤溶液として参考例12の離型剤溶液を
使用した以外は、比較例2と同様にして比較例の熱転写
シートを得た。
【0044】評価方法 1.スティッキング評価 子巻きされた製品形態にて、40℃雰囲気中で48時間
保存した後、スティッキングが発生し易い市販のビデオ
プリンターとパターンジェネレーター(CG−931、
KENWOOD製)を用い、8階調のステップパターン
を10枚連続印画し、スティッキングの発生頻度(ステ
ィッキング発生枚数/10枚)を確認した。尚、印字時
環境は30℃80%RHであった。 2.印画皺評価 小巻きされた製品形態にて、40℃雰囲気中で48時間
保存した後、サーマルヘッドの押圧が偏圧になるように
調整し、印画皺が発生しやすくしたビデオプリンターを
用い、パターンジェネレーター(CG−931、KEN
WOOD製)にて淡色ベタを30℃80%RHの環境下
で印字して皺の発生具合を観察した。 ○:印字皺なし。 △:細かい皺あり。 ×:大きな横皺あり。
【0045】3.ヘッド滓評価 市販のビデオプリンターとパターンジェネレーター(C
G−931、KENWOOD製)を用い、8階調のステ
ップパターンを50枚連続印画した後、サーマルヘッド
の発熱部付近を表面観察し、ヘッド滓付着の有無を確認
した。 ○:ヘッド滓なし。 ×:ヘッド滓あり。 4.染料汚染性 小巻きされた製品形態にて、60℃雰囲気中で48時間
保存した後、耐熱滑性層へ移行している染料の度合いで
評価した。 ○:染料の移行が殆どない。 △:染料の移行が幾分ある。 ×:著しく染料が移行している。 以上の結果を表1に示す。
【0046】表1 評価結果
【0047】
【効果】以上の如き本発明によれば、熱転写シートの耐
熱滑性層に、耐熱滑性層のバインダー樹脂と相溶性が良
く、且つ移行性も低い滑剤を使用することにより、滑性
や離型性での加熱応答性に優れ、加熱冷却後もヘッド滓
を生じたりせず、更に印画時に皺が発生せず、高品質の
画像を与える熱転写シートを提供することが出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フイルムの一方の面に熱転写色材層
    を有し、他方の面にイソシアネート基と反応する基を片
    末端に有する直鎖脂肪族炭化水素とポリイソシアネート
    との反応生成物を含有する耐熱滑性層を有することを特
    徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 イソシアネート基と反応する基が、水酸
    基、アミノ基、カルボキシル基及びメルカプト基のいず
    れかである請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 イソシアネート基と反応する基を片末端
    に有する直鎖脂肪族炭化水素が1価の脂肪族飽和アルコ
    ール又は脂肪族第1級アミンである請求項1又は2に記
    載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネートが芳香族ポリイソシ
    アネートである請求項1に記載の熱転写シート。
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