JPH10116945A - 放熱板 - Google Patents

放熱板

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JPH10116945A
JPH10116945A JP27090796A JP27090796A JPH10116945A JP H10116945 A JPH10116945 A JP H10116945A JP 27090796 A JP27090796 A JP 27090796A JP 27090796 A JP27090796 A JP 27090796A JP H10116945 A JPH10116945 A JP H10116945A
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radiating plate
plate
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Akio Yamaguchi
晃生 山口
Asaharu Nakagawa
朝晴 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体に簡単かつ確実に接着でき、しかも発
熱体の熱を効率よく受け取ることのできる放熱板を提供
する。 【解決手段】 アルミニウムの金属板からなる熱伝導層
12と、ジルコニア系のセラミックからなり、熱伝導層
12の表面を一部の除いて被覆するように形成された熱
放射層14とを備え、放熱板10の一方の面の中央部に
は、熱伝導層4を露出させたままにしてなる取付面10
aが設けられている。そして、取付面10aの部分を、
両面テープ16により電子部品Pの上面に接着して使用
する。取付面10aに熱伝導層12が露出されているの
で、電子部品Pの熱が速やかに放熱板10伝えられ、効
率よく放熱が行われる。また金属板からなる熱伝導層1
2は、表面が滑らかなため、両面テープ16を確実に接
着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品等の発熱
体に取り付けられて、該発熱体の放熱を行うために用い
られる放熱板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の放熱板の一つとし
て、例えば、特開平8−167682号公報に開示され
ているように、熱伝導性の大きい材料をシート状に形成
した熱伝導層の両面に、熱放射性の大きい材料からなる
熱放射層を形成してなる放熱体が知られている。
【0003】この放熱板は、電子部品の上面等に取り付
けて使用するのであるが、この取付作業を効率良く行う
ため、両面テープ等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような放
熱板の表面において熱放射層を形成する材料としては、
通常、セラミック等が用いられるが、セラミックは粗い
表面を有しているため、放熱板に取り付けた両面テープ
が剥がれ易いという問題があった。
【0005】また、このような放熱板では、熱放射層が
発熱体に接触することになるため、発熱体からの熱を効
率よく受け取ることができないという問題もあった。本
発明は、上記問題点を解決するために、発熱体に簡単か
つ確実に接着でき、しかも発熱体の熱を効率よく受け取
ることのできる放熱板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、熱
伝導率の大きい材料からなる熱伝導層と、該熱伝導層の
両面に積層され、熱放射率の大きい材料からなる熱放射
層と、を備え、電子部品等の発熱体に取り付けられて、
該発熱体の放熱を行う放熱板において、上記発熱体への
取付部位には、上記熱伝導層が露出されていることを特
徴とする。
【0007】なお、熱伝導層を構成する熱伝導率の大き
い材料(以下、熱伝導性材料という)としては、例え
ば、金属又はその酸化物、若しくは炭素が挙げられる。
一方、熱放射層を構成する熱放射率の大きい材料(以
下、熱放射性材料という)としては、各種セラミック
や、黒鉛,カーボンブラック,炭素繊維等が挙げられ
る。この内、セラミックとしては、例えばアルミナ,ジ
ルコニア,チタニア等を用いることができるが、遠赤外
線の放射率が高いものとして、コージライト(2MgO
・2Al23・5SiO2 ),チタン酸アルミニウム
(Al23・Ti23),β−スポジューメン(Li2
O・Al23・4SiO2),炭化ケイ素(SiC)等
も好適に用いられる。更に、全赤外域で放射率の高いセ
ラミックとして、遷移元素酸化物系のセラミックス(
一例として、MnO2:60%,Fe23:20%,C
uO:10%,CoO:10%)を用いることもでき
る。また、上記各性質を有する材料は、夫々所定の基材
に混合された複合材料としても良く、該複合材料が、混
合された各材料の性質を維持していれば良い。
【0008】このように構成された請求項1に記載の放
熱板は、例えば、熱伝導層が露出された取付部位に両面
テープを取り付けて、この両面テープを介して電子部品
等の発熱体の上面等に貼付することで使用される。そし
て、熱伝導層は、発熱体から受け取った熱を放熱板全体
に伝導し、熱放射層が、熱伝導層によって伝導された熱
を、電磁波(主に赤外線や遠赤外線)に変換して外部に
放射する。
【0009】このように、本発明の放熱板によれば、発
熱体への取付部位に熱伝導層が露出されており、熱伝導
層が、熱放熱層を介することなく、発熱体の熱を直接受
け取るようにされているため、発熱体から受け取った熱
を速やかに放熱板全体に伝導することができ、延いて
は、効率よく放熱を行うことができる。
【0010】また、発熱体への取付部位に露出された熱
伝導層を構成する熱伝導性材料は、金属など表面形状の
滑らかな材料からなるため、発熱体との接着に両面テー
プを用いた場合は、これを確実に取り付けることがで
き、延いては、発熱体への取付を両面テープによって簡
単かつ確実に行うことができる。
【0011】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の放熱板において、上記取付部位に、熱伝導性の
粘着層を設けたことを特徴とする。従って、本発明によ
れば、発熱体への取付の際に、別途、両面テープや接着
剤等の接着用の部材を用意する必要がないので、取付作
業をより簡単のものとすることができる。
【0012】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の放熱板において、当該放熱板の
縁部に切込みを形成し、該切込みにより切り分けられた
部分が、互いに異なる角度に折曲げられていることを特
徴とする。
【0013】このように構成された請求項3に記載の放
熱板によれば、切込みにより切り分けられた部分が、よ
り広い範囲の空間に分散して配置されることになるた
め、効率よく放熱を行うことができる。即ち、放熱板で
は、熱を電磁波に変換して放射するだけでなく、放熱板
の表面から、放熱板と外気との温度差によっても放熱を
行っているが、放熱板の表面積が同じである場合、それ
が広い範囲の空間に分散して配置されている方が、放熱
板付近の暖められた空気が効率よく拡散されるため、放
熱の効率が向上するのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1(a)は、第1実施例の放熱板の構成
を表す平面図、(b)はその断面図であり、図2は、本
実施例の放熱板10の使用状態を表す説明図である。
【0015】本実施例の放熱板10は、熱伝導率の大き
いアルミニウムの金属板(厚さ0.2mm)からなる熱
伝導層12と、熱放射率の大きいジルコニア系のセラミ
ック(厚さ40μm)からなり、熱伝導層12の表面を
一部を除いて被覆するように形成された熱放射層14と
を備え、放熱板10の一方の面の中央部には、熱放射層
14を形成せずに熱伝導層12を露出させたままにして
なる取付面10aが設けられている。なお、熱放射層1
4は、熱伝導層12を構成する金属板に、セラミック材
料を溶射したり、セラミック材料をバインダに混入して
なる塗料を塗布すること等により形成することができ
る。
【0016】このように構成された放熱板10は、取付
面10aに、例えば両面テープ16を取り付け、この両
面テープ16が取り付けられた取付面10aを、図2に
示すように、基板Bに載置されたIC等の電子部品Pの
上面に接着することにより使用される。なお、両面テー
プ16は、熱伝導率の大きい材料にて構成されたものを
用いることが望ましい。
【0017】そして、電子部品Pにて発生した熱が、放
熱板10の取付面10aを介して熱伝導層12に伝えら
れると、熱伝導層12は、この熱を速やかに熱伝導層1
2全体に伝導して、その表面に形成された熱放射層14
を加熱し、加熱された熱放射層14は、外気との温度差
により、その表面から放熱を行うと共に、熱を電磁波
(赤外線)に変換して熱放射層14の内部からも放熱を
行う。
【0018】以上、説明したように、本実施例の放熱板
10によれば、電子部品Pと接する取付面10aに、熱
伝導層12が露出されているので、電子部品Pに発生し
た熱を速やかに受け取ることができ、しかも、この伝え
られた熱を速やかに放熱板10全体に行き渡らせること
ができるので、効率よく放熱を行うことができる。
【0019】また、本実施例によれば、取付面10aに
露出された熱伝導層12は、滑らかな表面を有するアル
ミニウムの金属板からなるので、粗い表面を有するセラ
ミック等に比べて両面テープを確実に接着させることが
でき、延いては、この両面テープを用いて、当該放熱板
10を電子部品Pに簡単かつ確実に接着することができ
る。
【0020】また、本実施例の放熱板10は、金属板か
らなる熱伝導層12の表面に、セラミックからなる熱放
射層14を薄く(40μm)形成することにより構成さ
れているため、金属板の有する弾性により板バネとして
作用する。つまり、当該放熱板10は、外力に応じて柔
軟に変形するため、外部の物体が接触しても、当該放熱
板10が破損してしまったり、接触してきた物体を傷つ
けてしまうことがく、安全性の高い装置を構成できる。
【0021】また、熱伝導層12を形成する金属板の性
質により、局部的に所定以上の力を加えれば、任意の形
状に変形させることができるので、様々な場所に、しか
も放熱板10の面積を減少させることなく適用すること
ができる。次に、第2実施例について説明する。
【0022】図3(a)は第2実施例の放熱板20の平
面図、図3(b)はその断面図である。本実施例の放熱
板20は、第1実施例と同様に、熱伝導率の大きい材料
からなる熱伝導層22と、熱放射率の大きい材料からな
る熱放射層24とを備え、更に、熱伝導層22が露出さ
れた取付面10aには、予め粘着層26が設けられ、更
にその表面には、剥離紙28が取り付けられている。
【0023】なお、本実施例において、熱伝導層22
は、シリコーンとアルミナを重量比2:1で混合し薄膜
化した後180℃で加硫し、厚さが1mm、熱伝導率が
2.5×10-3[cal/cm・℃・sec]のフィルムから
なり、一方、熱放射層24は、シリコーンと気相生長炭
素繊維とを重量比1:1で混合し薄膜化した後180℃
で加硫した厚さが1mmのフィルムからなる。そして、
これらフィルムを熱伝導グリースを用いて接着すること
で、放熱板20が構成されている。
【0024】このように構成された放熱板20では、剥
離紙28を剥して、粘着層26が設けられた取付面20
aを電子部品Pの上面等に接着することで、第1実施例
と全く同様に使用される。このように、本実施例の放熱
板20によれば、取付面20aに熱伝導層22が露出さ
れているので、第1実施例の放熱板10と同様に、効率
よく放熱を行うことができる。
【0025】しかも、本実施例によれば、取付面20a
に予め粘着層26が設けられているので、取付面20a
に両面テープを取り付けたり、接着剤を塗布する手間を
省くことができ、取付作業をきわめて簡単なものとする
ことができる。なお、本実施例では、熱伝導層22と熱
放射層24とを熱伝導性グリースを用いて接着したが、
圧着により積層してもよい。
【0026】次に、第3実施例について説明する。図4
は、本実施例の構成を表す説明図である。なお、本実施
例の放熱板30は、第1実施例と全く同様に構成したも
のの外形を加工しただけであり、この外形の形状の異な
る部分についてのみ説明する。
【0027】即ち、本実施例の放熱板30は、図4に示
すように、その長手方向両端部に、長手方向に沿った切
込みを2本ずつ入れることにより形成された端片30
a,30b,30cを夫々備えており、このうち、短手
方向両端の端片30a,30cは、放熱板30の面より
上方に向け、まん中の端片30bは、放熱板30の面よ
り下方に向けて屈曲されている。
【0028】このように構成された本実施例の放熱板3
0によれば、端片30a〜30cが空間的に分散されて
配置されることになり、端片30a〜30cの周囲の空
気が拡散され易くなるため、放熱の効率を向上させるこ
とができる。なお、端片の数,大きさ,形状や、端片を
屈曲させる角度は、当該放熱板30が取り付けられる部
品Pの周囲の空間的な余裕等に応じて適宜決めればよ
い。
【0029】以上、本発明のいくつかの実施例について
説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく様々な態様で実施することができる。例えば、
上記実施例では、熱伝導層12(22)の両面に同じ材
料からなる熱放射層14(24)を形成したが、熱伝導
層の各面に、異なる材料からなる熱放射層を形成しても
よい。
【0030】なお、上記実施例では、取付面10a(2
0a)が熱放熱層14(24)を分断するように形成さ
れているが、例えば、熱放熱層14(24)を繰り抜く
ように形成する等、被接着面の大きさと形状に応じて形
成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の放熱板の構成を表す平面図、及
び断面図である。
【図2】 放熱板が電子部品に取り付けられた状態を表
す説明図である。
【図3】 第2実施例の放熱板の構成を表す平面図、及
び断面図である。
【図4】 第3実施例の放熱板の構成を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
10,20,30…放熱板 10a,20a…取付面 12,22…熱伝導層 14,24…熱放射層 16…両面テープ 26…粘着層 28…剥離紙 30a,30b,30c
…端片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導率の大きい材料からなる熱伝導層
    と、 該熱伝導層の両面に積層され、熱放射率の大きい材料か
    らなる熱放射層と、 を備え、電子部品等の発熱体に取り付けられて、該発熱
    体の放熱を行う放熱板において、 上記発熱体への取付部位には、上記熱伝導層が露出され
    ていることを特徴とする放熱板。
  2. 【請求項2】 上記取付部位に、熱伝導性の粘着層を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の放熱板。
  3. 【請求項3】 当該放熱板の縁部に切込みを形成し、該
    切込みにより切り分けられた部分が、互いに異なる角度
    に折曲げられていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の放熱板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006250513A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Noritake Co Ltd 遠赤外線放射冷却装置
US7418127B2 (en) 2002-10-02 2008-08-26 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for testing infrared camera
KR101012685B1 (ko) * 2009-03-20 2011-02-09 주식회사 신한빛 적층 방열판의 공냉식 방열 통기공간부가 형성된 led 조명등

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