JPH09245943A - 発熱体の絶縁構造 - Google Patents

発熱体の絶縁構造

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JPH09245943A
JPH09245943A JP4932696A JP4932696A JPH09245943A JP H09245943 A JPH09245943 A JP H09245943A JP 4932696 A JP4932696 A JP 4932696A JP 4932696 A JP4932696 A JP 4932696A JP H09245943 A JPH09245943 A JP H09245943A
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JP
Japan
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heating element
adhesive
insulating
metal
heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4932696A
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English (en)
Inventor
Takashi Kaimoto
隆 貝本
Koichi Inanaga
浩一 稲永
Osamu Nakano
修 中野
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Nippon Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁機能を維持しながら、熱効率を改善する
ことができる発熱体の絶縁構造を提供すること 【解決手段】 発熱体3の少なくとも一部を接着剤7の
みを介在させて金属放熱体9に接着し、接着剤7に接着
と絶縁の二つの機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体の絶縁構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、導電体に通電してジュール熱
を発生させ、このジュール熱により対象物を加熱する発
熱体が知られている。この発熱体は、一般に、導電体を
絶縁板を介して放熱体に接着する構造を有している。放
熱体は、導電体で発生した熱を効率よく利用したり均熱
性を持たせるために使用される。この放熱体としては、
熱伝導率が高いという理由で、一般に金属板が使用され
る。従って、放熱体は導電性を有する。また、絶縁板
は、導電体と放熱体とを電気的に絶縁するために、ま
た、導電体の電位の異なる部分が放熱体により短絡され
ないように設けられている。この絶縁板としては、従来
から、マイカ、アルミナ等の無機材料や、ポリイミド、
シリコン等のシート状からなる有機材料が一般的によく
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発熱体の熱効率を高め
るためには、導電体と放熱体とを密に熱結合する必要が
ある。しかしながら、導電体と放熱体との間には、絶縁
板が介在しているため、絶縁板が存在しない場合に比べ
て熱効率は低下する。また、導電体と絶縁体との間、或
いは、絶縁体と放熱体との間には、僅かではあるがすき
間が存在するため、一層熱効率が低下する。
【0004】熱効率を改善するために、導電体と絶縁体
との間、絶縁体と放熱体との間にグリースや接着剤を塗
布することが行なわれているが、熱効率が充分改善され
ているとは言い難い。
【0005】また、熱効率を改善するために、絶縁体の
厚みを薄くすることが考えられるが、この場合には、絶
縁体の強度が低くなって、ひび割れや欠けが生じて絶縁
機能が低下するという問題がある。
【0006】更に、シート上の絶縁体を導電体と放熱体
との間の全面に介在させる絶縁体の表面が平滑であるた
め、絶縁体と放熱体との間に介在している接着剤と絶縁
体との間の接着強度が不足し、接着剤が剥離しやすいと
いう問題がある。
【0007】そこで本発明は、絶縁機能を維持しなが
ら、熱効率及び信頼性を改善することができる発熱体の
絶縁構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発熱体の絶縁構
造は、発熱体の少なくとも一部を接着剤のみを介在させ
て金属放熱体に接着したことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記発熱体の全面を前記
接着剤のみを介在させて前記金属放熱体に接着したこと
を特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記発熱体の一部を前記
接着剤のみを介在させて前記金属放熱体に接着したこと
を特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記発熱体と前記金属放
熱体の間に、接着剤が充填される切り込み部を有する絶
縁シートを介在させたことを特徴とする。
【0012】本発明においては、接着剤が絶縁性を有
し、且つ、或る程度の熱伝導性を有していることに着目
し、接着剤を絶縁剤としても機能させる。これにより、
接着剤は、接着と絶縁という、発熱体に必要な二つの機
能を同時に果たすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の発熱体の絶縁構造は、発
熱体の全面を接着剤のみを介在させて金属放熱体に接着
している。
【0014】また、本発明の発熱体の絶縁構造は、発熱
体と金属放熱体の間に、接着剤が充填される切り込み部
を有する絶縁シートを介在させ、発熱体の一部を接着剤
のみを介在させて金属放熱体に接着している。
【0015】接着剤の厚みは約0.5mm以下である。
【0016】
【実施例】
[実施例1]図1は、実施例1の平面構造図を示し、図
2は同断面構造図を示す。
【0017】薄板状の50mm×80mm×1mmの大
きさでキュリー点を220°Cに持つPTCセラミック
発熱素子3に電極層4を形成し、接着剤7を介して60
mm×90mm×1mmのアルミニウムからなる金属放
熱板1に接着した。接着剤7としては、エポキシ系、或
いは、シリコン系の接着剤を使用した。また、接着剤7
の厚みは、0.1mmであった。電極層4は、充電部5
によりリード線6を接合している。
【0018】電極間の抵抗値は600Ωを示し、100
V電圧を印加したところ、表面温度180°C、定常出
力は30Wであった。加熱−冷却を5分間サイクルで5
000回繰り返したが、特性に影響はなかった。
【0019】[実施例2]図3は、実施例2の平面構造
図を示し、図4は実施例2の断面構造図を示す。
【0020】実施例2は、実施例1と同様な構成を有し
ているが、金属放熱板1と接着剤7の層との間に、中間
に切り込み部10を有する絶縁シート8を介在させた点
が異なっている。
【0021】実施例2においては、絶縁特性が低下しや
すい発熱素子3の外周部分においては、発熱素子3と金
属放熱板1との間に、接着剤7と絶縁シート8とから成
る二重の絶縁層が存在するので、十分な絶縁特性を得る
ことができる。また、発熱素子3の発熱中心と金属放熱
板1との間には接着剤7の層しか存在しないので、発熱
素子3からの熱を金属放熱板1に十分伝導することがで
きる。電極間抵抗値は750Ωを示し、100V電圧を
印加したところ、表面温度185°C、定常出力は28
Wであった。加熱−冷却を5分間サイクルで5000回
繰り返したが、特性に影響はなかった。
【0022】[比較例1]図5は、比較例1の平面構造
図を示し、図6は同断面構造図を示す。
【0023】比較例1においては、発熱素子3と金属放
熱板1との間に、セラミック絶縁板2として、0.3m
m厚のアルミナ基板を介在させてヒーターユニットを作
成した。発熱素子3とセラミック絶縁板2との間、及
び、セラミック絶縁板2と金属放熱板1との間は、それ
ぞれ接着剤7により接着した。このヒーターユニットは
570Ωを示し、100V電圧を印加したところ、表面
温度160°C、定常出力は20Wであった。加熱−冷
却を5分間サイクルで5000回繰り返したが、特性に
影響はなかった。しかし、表面温度と定常出力は、実施
例1と実施例2のいずれよりも低い値であった。
【0024】[比較例2]図7は、比較例2の平面構造
図を示し、図8は同断面構造図を示す。
【0025】比較例2においては、発熱素子3と金属放
熱板1との間に、絶縁シート8として0.1mm厚のポ
リイミド樹脂のシートを介在させてヒーターユニットを
作成した。発熱素子3と絶縁シート8との間は、接着剤
7により接着した。このヒーターユニットは580Ωを
示し、100V電圧を印加したところ、表面温度180
°C、定常出力は30Wであったが、加熱−冷却を5分
間サイクルで1000回繰り返した時点で、絶縁シート
8と接着剤7との間で剥離を生じた。
【0026】表1は、上記した実施例1,2と比較例
1,2の特性を示す。
【0027】
【表1】 以上示したように、接着剤自体を絶縁層として機能させ
ることにより、熱効率を上げて長期耐久性に優れたヒー
ターユニットを提供することができる。
【0028】ただし、接着剤7のみでセラミック発熱素
子3を支持する場合には、図9のように、セラミック発
熱素子3の中央部が接着剤7の層にめり込んでソリが生
じたり、図10のように、セラミック発熱素子3の一部
が金属放熱板1に接触することも考えられる。
【0029】そこで、実施例2においては、接着剤7の
層と金属放熱板1との間に、切り込み部10を有する絶
縁シート8を介在させ、シートの厚み分だけ空間を保
ち、残存する空間に接着剤7を充填させることにより、
確実に絶縁を確保し、熱効率を上げて、軽量かつ低コス
トのヒーターユニットにすることができる。
【0030】発熱素子の構造としては、図4に示される
ようにセラミック発熱素子3の外側表面に電極層4を形
成する構造に限定されるものではなく、図11に示され
るように、セラミック発熱素子3の内側表面、すなわ
ち、金属放熱板1側に電極層4を形成するようにしても
よい。また、図12に示されるように、セラミック発熱
素子3の両面に電極層4を形成してもよい。更に、図1
3に示されるように、金属発熱体9を用いてもよい。
【0031】また、切り込み部を有する絶縁シート8の
形状としては、図14に示されるように、金属放熱板1
の長手方向の両側に沿って伸延する形状の他に、図15
に示されるように、金属放熱板1の外周部を覆う形状
や、図16に示されるように、属放熱板1の長手方向に
複数の領域に分割された形状や、図17に示されるよう
に、複数の切り込み部が島状に形成された形状でもよ
い。
【0032】また、絶縁シートの材質については、シリ
コン、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、マイカ、セ
ラミック、アルミナ等の、耐熱性、絶縁性のあるもので
あればいずれでもよく、コスト、使用温度等を考慮し選
択される。なお、接着剤7は、弾性力のあるものが加熱
冷却に対して応力緩和になるので都合がよく、具体的に
は、エポキシ系、或いは、シリコン系の接着剤等の使用
が考えられる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁層を極力薄くでき
るため、熱伝導度を大きくとることができ、絶縁板を独
立した部品として用意する必要がなく、低コストで軽量
化を図ることが可能になる。
【0034】また、発熱体と金属放熱板との間には、絶
縁シートを一部介在させることにより、絶縁層の厚みを
確実に保持することができる。
【0035】また、発熱体と金属放熱板とは、少なくと
も一部分において接着剤のみで接合されるので、発熱体
と金属放熱板に対して十分な接着強度を発揮することが
でき、加熱・冷却が繰り返されても、金属放熱板が剥離
する恐れは少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の平面構造図を示す。
【図2】 実施例1の断面構造図を示す。
【図3】 実施例2の平面構造図を示す。
【図4】 実施例2の断面構造図を示す。
【図5】 比較例1の平面構造図を示す。
【図6】 比較例1の断面構造図を示す。
【図7】 比較例2の平面構造図を示す。
【図8】 比較例2の断面構造図を示す。
【図9】 比較例の断面構造図である。
【図10】 他の比較例の断面構造図である。
【図11】 本発明において使用される発熱体の更に他
の変形例を示す断面構造図である。
【図12】 本発明において使用される発熱体の変形例
を示す断面構造図である。
【図13】 本発明において使用される発熱体の他の変
形例を示す断面構造図である。
【図14】 金属放熱板と切り込み部を有する絶縁シー
トのパターンの一例を示す説明図である。
【図15】 金属放熱板と切り込み部を有する絶縁シー
トのパターンの他の例を示す説明図である。
【図16】 金属放熱板と切り込み部を有する絶縁シー
トのパターンの更に他の例を示す説明図である。
【図17】 金属放熱板と切り込み部を有する絶縁シー
トのパターンの更に他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…金属放熱板、2…セラミック絶縁板、3…セラミッ
ク発熱素子、4…電極層、5…充電部、6…リード線、
7…接着剤、8…絶縁シート、9…金属発熱体、10…
切り込み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体の少なくとも一部を接着剤のみを
    介在させて金属放熱体に接着したことを特徴とする発熱
    体の絶縁構造。
  2. 【請求項2】 前記発熱体の全面を前記接着剤のみを介
    在させて前記金属放熱体に接着したことを特徴とする請
    求項1記載の発熱体の絶縁構造。
  3. 【請求項3】 前記発熱体の一部を前記接着剤のみを介
    在させて前記金属放熱体に接着したことを特徴とする請
    求項1記載の発熱体の絶縁構造。
  4. 【請求項4】 前記発熱体と前記金属放熱体の間に、接
    着剤が充填される切り込み部を有する絶縁シートを介在
    させたことを特徴とする請求項3記載の発熱体の絶縁構
    造。
JP4932696A 1996-03-06 1996-03-06 発熱体の絶縁構造 Withdrawn JPH09245943A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20030506