JP2518847Y2 - フィンヒータ - Google Patents

フィンヒータ

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JP2518847Y2
JP2518847Y2 JP1991058073U JP5807391U JP2518847Y2 JP 2518847 Y2 JP2518847 Y2 JP 2518847Y2 JP 1991058073 U JP1991058073 U JP 1991058073U JP 5807391 U JP5807391 U JP 5807391U JP 2518847 Y2 JP2518847 Y2 JP 2518847Y2
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▲薫▼ 清水
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Sekisui Kasei Co Ltd
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  • Resistance Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正特性サーミスタから
成る発熱体を備えると共に、主に、室内の暖房に供せら
れるフィンヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱されたフィンに風を通し、温
風を室内に送り込む、例えば、特公昭63−46547
号公報に開示されているようなフィンヒータは、図5に
示すように、発熱体として、自己温度制御機能を備える
正特性サーミスタ(以下、PTC〔Positive Temperatu
re Coefficient Thermistor 〕と称する)21を有して
いる。略直方体形状に成型されたPTC21は、その上
下両面に、例えば、アルミニウム溶射等によりそれぞれ
電極面21a・21bが形成されている。これら各電極
面21a・21bには、各々複数の小穴22a…が穿設
された金属板22・22が当接された状態で、各放熱部
材24・24が、金属板22・22の小穴22a…を通
じて、シリコン樹脂、あるいはエポキシ樹脂等からなる
耐熱性に優れた接着剤23・23により貼着されてい
る。
【0003】そして、上記のようなフィンヒータは、P
TC21に形成された各電極面21a・21bが、金属
板22・22を介して各放熱部材24・24に導通され
て形成されることにより、各金属板22・22間、ある
いは各放熱部材24・24間に電圧が印加されると、金
属板22・22間に挾装されたPTC21が発熱し、こ
の熱が各金属板22・22を介して、放熱部材24・2
4のフィン25…に伝達されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、PTC21
と放熱部材24・24とを固定するために用いられる接
着剤23・23には、その耐熱温度に限界があるため、
上記接着剤23・23の耐熱温度によって、フィンヒー
タの加熱温度にも限界がある。また、シリコン樹脂系の
接着剤は、接着剤の中でも比較的耐熱温度は高いが、硬
度が不十分である。したがって、接着剤の耐熱温度以上
にPTC21が発熱する場合には、接着剤23・23が
劣下、あるいは分解するため、高温のフィンヒータに使
用することは不可能である。
【0005】また、PTC21と放熱部材24・24と
の間には、金属板22・22及び接着剤23・23が介
在するため、PTC21から放熱部材24・24への熱
の伝達効率が低下するという問題を生じている。
【0006】さらに、PTC21は、上下両面から固定
されているため、発熱による熱膨張、あるいは室温に冷
却した際の収縮等の変化が生じた場合、PTC21が破
損するという恐れがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のフィンヒータ
は、上記課題を解決するために、正特性サーミスタから
成る複数個の発熱体が並設されると共に、これら発熱体
から伝達される熱を放熱する複数のフィンを備え、各発
熱体の両側にそれぞれ設けられた電極面に上記フィンを
介して電圧を印加することにより、各発熱体を発熱させ
るフィンヒータにおいて、上記各フィンの一部をそれぞ
れ対応する一個の発熱体の一電極面に接触させるべく押
圧する押圧バネが複数設けられると共に、各押圧バネが
それぞれ隣り合う発熱体の間に介装されることを特徴と
している。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、発熱体の両電極面と各フ
ィンとは、押圧バネのバネ力により接触している。そし
て、上記電極面に電圧を印加することにより、発熱体が
発熱し、発熱体の熱が上記各フィンに伝達されて放熱さ
れる。
【0009】したがって、発熱体とフィンとが直接接触
しているため、発熱体からフィンへの熱の伝達効率が向
上すると共に、発熱体とフィンとを固定するために、従
来のように、接着剤を用いる必要がないため、接着剤の
耐熱温度に左右されず、より高温のフィンヒータとして
使用することができる。
【0010】また、高温と室温とを繰り返すことによっ
て生じる発熱体及びフィンの熱膨張、あるいは収縮等の
変化を上記押圧バネで吸収することができる。さらに、
隣接する発熱体の間に押圧バネが介装されているので、
隣接する発熱体同士は熱的に接触しておらず、従って、
発熱体間での熱の伝わりが抑制され、各発熱体から伝達
される熱は、各発熱体に接触するフィンによって発熱体
の外側に効率よく放熱される。つまり、隣接する発熱体
同士は熱的影響を相互に受けることがなく、各発熱体か
らの熱は、フィンの発熱体と接触していない部分、即ち
発熱体の外側へと効率よく伝えられるので、熱放散を良
好なものとすることができる。また、一枚のフィンは一
個の発熱体に接触しているので、各発熱体ごとに両側の
二枚のフィンによって放熱されることになり、各発熱体
からの熱を効率よく放散することができる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】本実施例のフィンヒータは、図1(a)及
び(b)に示すように、厚さ2mm、略円環状の複数の
PTC1…(発熱体)と、両側に厚さ0.5mmの複数の
フィン3a…・3b…が並設された、例えば、アルミニ
ウム、あるいは銅からなる一対の放熱部材2・2と、こ
れら放熱部材2・2の内側のフィン3a…間に縮装され
た例えば、ステンレス等からなるバネ(押圧バネ)4…
が、センターピン8を軸として配設されている。
【0013】上記PTC1…の両面には、例えば、アル
ミニウム溶射等により、図示しない電極面がそれぞれ形
成されている。これらPTC1…の両電極面には、PT
C1…の上方と下方に、対向して設けられた放熱部材2
・2のフィン3a…の一部が当接し、さらに上記バネ4
…でPTC1…を挾装したフィン3a…を両側から押圧
することにより、各PTC1…とフィン3a…とを接触
させた状態で保持するようになっている。また、上記フ
ィン3a…には、センターピン8が貫通する支持孔(図
示せず)が穿設されている。上記PTC1…、放熱部材
2・2のフィン3a…、及びバネ4…を貫通するセンタ
ーピン8は、その両端にナット9・9及び座金10・1
0が取付けられており、これにより、このフィンヒータ
の長さが規定されると共に、長さ5mmに縮装された上
記バネ4…のバネ力は、10Kg/cm2 の圧力でPT
C1…とフィン3a…とを接触させるように設定されて
いる。
【0014】一方、上記放熱部材2・2の一端には、放
熱部材2・2に電圧を印加するためのリード線5・5
が、それぞれ取付けられている。このリード線5・5
は、放熱部材2・2を挟んで、例えば、半田付け、ある
いはピン等で固定された金具6・6に取付けられてい
る。また、上記センターピン8は、図2及び図3に示す
ように、例えば、碍子等からなる円筒形状の絶縁体7に
挿入されている。
【0015】上記PTC1は、正特性温度係数を有する
素材、例えば、チタン酸バリウムを主原料とした半導体
磁器からなり、室温からキュリー温度(抵抗急変温度)
までは低抵抗であるがキュリー温度を超えると急峻に抵
抗値が増大する感熱素子である。
【0016】この特性により、PTC1に電圧を印加す
ると、最初は低抵抗なため、初期消費電力が大きく、急
激に温度が上昇し、温度がキュリー温度を超えると抵抗
値が急峻に増大することにより、消費電力が大幅に低下
する。これにより、PTC1は、一定温度以上には上が
らず、安定な温度を保つこととなって、自己温度制御機
能を備える。尚、このPTC1は材料組成により、任意
にキュリー温度を設定することができ、本実施例におい
ては、フィンヒータの適用を考慮して、キュリー温度が
設定されている。
【0017】上記の構成において、放熱部材2・2に接
続されたリード線5・5から、電圧が印加されると、放
熱部材2・2を介して、PTC1…の両側に設けられた
電極面に電圧が印加され、PTC1…が発熱する。この
PTC1…の熱が放熱部材2・2に伝達されることによ
り、この放熱部材2・2が加熱される。そして、加熱さ
れた放熱部材2・2の外側のフィン3b…へ、図示しな
いファンにより風が送り込まれることにより、上記の風
を温風として、送り出すようになっている。
【0018】以上のように、バネ4…を用い、PTC1
…とフィン3a…とを直接接触させることにより、PT
C1…から放熱部材2・2への熱の伝達効率が向上する
と共に、従来のように、接着剤を用いてPTC1…と放
熱部材2・2とを固定していた場合と比較して、接着剤
の耐熱温度に関係なく、より高温のフィンヒータとして
使用することが可能である。
【0019】また、高温状態での熱膨張、あるいは高温
から室温に冷却した際の収縮等のヒートショックにより
PTC1…及びフィン3a…の形状に変化が生じた場合
でも、この形状変化は上記バネ4…により吸収される。
この結果、PTC1…の破損を防ぐことができる。さら
に、隣接するPTC1の間にバネ4が介装されているの
で、隣接するPTC1同士は熱的に接触していない。従
って、PTC1間での熱の伝わりが抑制され、各PTC
1から伝達される熱は、各PTC1に接触するフィン3
aを通じて放熱部材2の外側のフィン3bへと効率よく
伝えられるので、熱放散を良好なものとすることができ
る。また、一枚のフィン3aは一個のPTC1に接触し
ているので、各PTC1ごとに両側の二枚のフィン3a
を通じて放熱されることになり、各PTC1からの熱を
効率よく放散することができる。
【0020】次に、本考案の他の実施例を図4に基づい
て説明すれは、以下の通りである。
【0021】尚、説明の便宜上、前記実施例の図面に示
した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0022】図4に示すように、本実施例のフィンヒー
タに用いられる放熱部材11・11には、内側にのみフ
ィン12…が設けられている。これら放熱部材11・1
1のフィン12…の間には、PTC1…が挾装されてお
り、PTC1…とフィン12…とは、バネ4…により、
押圧され接触している。また、放熱部材11・11、P
TC1…、及びバネ4…を貫通するセンターピン8の両
端には、ナット9及び座金10が取付けられている。
【0023】上記の構成においても、放熱部材11・1
1に電圧を印加し、PTC1…を発熱させることによ
り、PTC1…からフィン12…に熱が伝達され、放熱
部材11・11が加熱されるようになっている。したが
って、前記実施例のフィンヒータと同様の効果を得るこ
とができる。
【0024】
【考案の効果】本考案のフィンヒータは、以上のよう
に、各フィンの一部を発熱体の両電極面に沿わせて配設
すると共に、各フィンの配設部位を発熱体の両電極面に
接触させるべく押圧する押圧バネが設けられている構成
である。
【0025】以上のように、接着剤を使用せず、押圧バ
ネにより発熱体とフィンとを直接接触させることによ
り、熱の伝達効率が向上し、接着剤の耐熱温度に関係な
く、より高温のフィンヒータとして使用することができ
る。さらに、発熱体及びフィンの熱膨張、あるいは収縮
等による変化を上記押圧バネにより吸収するため、発熱
体の破損を防ぐことができるという効果を奏する。
た、隣接する発熱体の間に押圧バネが介装され、一枚の
フィンは一個の発熱体に接触しているので、各発熱体か
らの熱を効率よく放散することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるフィンヒータの
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】上記フィンヒータの要部断面図である。
【図3】上記フィンヒータに挿入されている絶縁体の断
面図である。
【図4】本考案の他の実施例におけるフィンヒータの正
面図である。
【図5】従来のフィンヒータの断面図である。
【符号の説明】
1 PTC(発熱体) 3a・3b フィン 4 バネ(押圧バネ)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】正特性サーミスタから成る複数個の発熱体
    が並設されると共に、これら発熱体から伝達される熱を
    放熱する複数のフィンを備え、各発熱体の両側にそれぞ
    れ設けられた電極面に上記フィンを介して電圧を印加す
    ることにより、各発熱体を発熱させるフィンヒータにお
    いて、 上記各フィンの一部をそれぞれ対応する一個の発熱体の
    一電極面に接触させるべく押圧する押圧バネが複数設け
    られると共に、各押圧バネがそれぞれ隣り合う発熱体の
    間に介装されることを特徴とするフィンヒータ。
JP1991058073U 1991-07-24 1991-07-24 フィンヒータ Expired - Lifetime JP2518847Y2 (ja)

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JPH0511388U JPH0511388U (ja) 1993-02-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS53122560A (en) * 1977-03-29 1978-10-26 Suekichi Yokoi Method for producing feed and fertilizers from wastes ftc*

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