JPH044391Y2 - - Google Patents

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JPH044391Y2
JPH044391Y2 JP1986011322U JP1132286U JPH044391Y2 JP H044391 Y2 JPH044391 Y2 JP H044391Y2 JP 1986011322 U JP1986011322 U JP 1986011322U JP 1132286 U JP1132286 U JP 1132286U JP H044391 Y2 JPH044391 Y2 JP H044391Y2
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JP
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temperature coefficient
positive temperature
corrugated fin
coefficient thermistor
thermistor
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JP1986011322U
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Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 この考案は、正特性サーミスタを熱源として用
いた正特性サーミスタ発熱体に関する。
(b) 従来技術とその欠点 正特性サーミスタは、その自己温度調節機能に
より温度制御装置が不要となることから、温風こ
たつやヘヤードライヤー等の熱源として用いられ
る。この場合、正特性サーミスタが発した熱を温
風に変換するための熱交換器としてコルゲートフ
インが用いられることが多い。ところが、従来の
このような正特性サーミスタ発熱体は、第2図に
示すように、正特性サーミスタ1とコルゲートフ
イン2との間に基板3を介して構成していた。こ
のため、正特性サーミスタ1で発生した熱は一旦
基板3に伝導した後にコルゲートフイン2に伝え
られることになり、熱伝導が悪くなつて熱交換器
としての効率が低下するという欠点を有してい
た。またこのように従来の正特性サーミスタ発熱
体では、第2図に示すように、コルゲートフイン
2と基板3との間および基板3と正特性サーミス
タ1との間を熱伝導の良い接合材で固定する必要
があり、製造工程が複雑になるという欠点も有し
ていた。
(c) 考案の目的 この考案は、上記事情に鑑みなされたものであ
つて、接着剤を用いてコルゲートフインを正特性
サーミスタに接着する必要がなく、熱効率が良く
しかも製造工程を簡略化することができる正特性
サーミスタ発熱体を提供することを目的とする。
(d) 考案の構成および効果 この考案の正特性サーミスタ発熱体は、両面に
電極を形成した板状の正特性サーミスタと、導電
性の良好な2つの金属部を対向させて、両者を絶
縁体を介して一体化した略角筒状のケースと、金
属製コルゲートフインとからなり、 コルゲートフインが正特性サーミスタの電極と
ケースの内面にそれぞれ接する状態で、コルゲー
トフインの弾性によつて、コルゲートフインと正
特性サーミスタをケース内に保持したことを特徴
とする。
この考案を上記のように構成すると、コルゲー
トフインは正特性サーミスタとケース内面との間
に保持され、コルゲートフイン自体の弾性によつ
てコルゲートフインが正特性サーミスタの電極と
ケースの金属部に、強く押圧固定される。したが
つて、この考案によれば次のような効果を奏す
る。
(1) コルゲートフインを正特性サーミスタに強く
押圧固定することができるので、正特性サーミ
スタで発生した熱が低い熱抵抗で直接コルゲー
トフインに伝わり、放熱効率が向上する。
(2) コルゲートフインと正特性サーミスタとを機
械的に固定するので、接着剤などの接合材を用
いる必要がなく、組み付けがより容易となり、
製造工程を簡略化することができる。
(3) カバーを導電性の良好な2つの金属部に別け
て、絶縁体を介して一体化したため、カバーの
金属部に電源からの端子を接続することによつ
て、コルゲートフインを介して正特性サーミス
タに通電することができるので、正特性サーミ
スタ発熱体に対する給電が容易となる。
(e) 実施例 第1図はこの考案の実施例である正特性サーミ
スタ発熱体の正面図である。
この実施例は、正特性サーミスタ1とコルゲー
ストフイン2とカバー4とで構成される。正特性
サーミスタ1は、ここでは方形のセラミツクス基
板5の両面にニツケル合金等の電極6,6を形成
したものを用いる。コルゲートフイン2は、アル
ミニウム等の熱伝導のよい板材を波板状に折り曲
げたものであり、容積のわりに表面積が広くなる
ので熱交換器として用いられるものである。この
コルゲートフイン2は、正特性サーミスタ1の上
下両面にそれぞれ配置される。カバー4は、導電
性の良いアルミニウム板等で形成された、正特性
サーミスタ1およびこの両面に配置されたコルゲ
ートフイン2,2の上下面および両側面を覆う枠
体であり、上下部分に分かれ絶縁体7,7を介し
て一体に、例えばビス、ナツト(図示せず)で固
定できるようになつている。また、このカバー4
の上下の固定に際して、上下に配置されたコルゲ
ートフイン2,2を正特性サーミスタ1の両面に
強く押圧固定する。
上記のように構成されたこの実施例の正特性サ
ーミスタ発熱体は、カバー4の上下部分に電源8
からの端子を接続することにより押圧接続された
コルゲートフイン2を介して正特性サーミスタ1
の両面の電極6,6間に電圧を加えることができ
る。そして、カバー4内の上下のコルゲートフイ
ン2,2部分に背後から冷風を送り込めば、正特
性サーミスタ1で発生した熱がコルゲートフイン
2に伝わりこの冷風を温めて手前側より温風を送
り出すことができる。
このように、この実施例は、正特性サーミスタ
1で発生した熱を直接コルゲートフイン2に伝え
て空気を温めることができるので、従来のような
基板を介する場合に比べ熱効率を向上させること
ができる。また、接合材を用いる必要がないの
で、組み付けがより容易となり製造工程を簡略化
することができる。
なお、上記実施例のようにコルゲートフイン2
をカバー4の機械的圧力により正特性サーミスタ
1に固定する場合には、これらの接触部にシリコ
ングリス等を塗布しておけば、コルゲートフイン
2への熱伝導をさらに向上させることができる。
また、コルゲートフイン2は、正特性サーミス
タ1の片面にだけ固定することも可能であるが、
実施例のように両面に固定すれば、裏面側からの
発熱も有効に利用することができる。さらに、正
特性サーミスタ1とコルゲートフイン2とを交互
に多層状に重ねて固定することにより大容量の発
熱体を構成することもできる。
以下に従来例と実施例との比較試験の結果を示
す。25mm×15mm×2.5mmの正特性サーミスタ1と、
フイン高さ10mmであり幅が15mmであるコルゲート
フイン2とを用いて、従来例と実施例との正特性
サーミスタ発熱体を構成し、これらのコルゲート
フイン2部分に風速6m/秒の風を送り込んだ場
合のそれぞれの消費電力を測定した。この結果、
従来例の場合には出力が250Wであるのに対し、
実施例では320Wの出力が得られ、約30%の出力
向上を見た。これは、実施例の方が放熱効率が良
いために正特性サーミスタ1における発熱量も多
くなり電力消費量が増えたためである。したがつ
て、この実施例は、従来と同じ正特性サーミスタ
1やコルゲートフイン2を使用した場合には約30
%の出力向上を図ることができ、また、従来と同
一出力でよい場合には、サイズを約3/4に縮小す
ることができ、装置の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である正特性サーミ
スタ発熱体の正面図、第2図は従来の正特性サー
ミスタ発熱体の斜視図である。 1……正特性サーミスタ、2……コルゲートフ
イン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 両面に電極を形成した板状の正特性サーミスタ
    と、導電性の良好な2つの金属部を対向させて、
    両者を絶縁体を介して一体化した略角筒状のケー
    スと、金属製コルゲートフインとからなり、 コルゲートフインが正特性サーミスタの電極と
    ケースの内面にそれぞれ接する状態で、コルゲー
    トフインの弾性によつて、コルゲートフインと正
    特性サーミスタをケース内に保持したことを特徴
    とする正特性サーミスタ発熱体。
JP1986011322U 1986-01-28 1986-01-28 Expired JPH044391Y2 (ja)

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JPS62123093U JPS62123093U (ja) 1987-08-05
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