JP2000043305A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
サーマルヘッドおよびその製造方法Info
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Abstract
その製造方法を提供すること。 【解決手段】 放熱基板11と、発熱部を有する複数の
抵抗素子16bが形成され、放熱基板11上に配置され
た抵抗基板16とを具備したサーマルヘッドにおいて、
発熱部の直下部分を含む第1領域の放熱基板11と抵抗
基板16との間に介在するゲル13と、第1領域とは異
なる第2領域の放熱基板11と抵抗基板16との間に介
在する両面粘着テープ14とを設けている。
Description
字に使用されるサーマルプリントヘッドおよびその製造
方法に関する。
図2の断面図を参照して説明する。符号21は放熱基板
で、金属など熱伝導性が良好な材料で構成されている。
放熱基板21上のたとえば図の左側部分に両面粘着テー
プ22aが配置され、両面粘着テープ22aによって抵
抗基板23が接着されている。抵抗基板23は、セラミ
ック基板と、それぞれに発熱部が設けられ、セラミック
基板上に形成された複数の抵抗素子などから構成されて
いる。
部分には、両面粘着テープ22bが配置され、回路基板
24が接着されている。回路基板24には、抵抗基板2
3上に形成された抵抗素子に対し、電流を流すための駆
動回路などが設けられている。
抵抗素子に対し、回路基板24上の駆動回路から電流が
流される。これによって、電流の流れた抵抗素子の発熱
部が発熱し、接触する感熱紙などに文字や画などが印画
される。
ルプリントヘッドは、抵抗素子の発熱部が発熱すると抵
抗基板23が膨脹する。このとき、セラミックからなる
抵抗基板23と放熱基板21との熱膨張率の差によっ
て、サーマルプリントヘッドを湾曲させるような力が作
用する。そのため、従来のサーマルプリントヘッドで
は、抵抗基板23と放熱基板21とを両面粘着テープ2
2aで接着し、両面粘着テープ22aの横方向の柔軟性
を利用して、抵抗基板23と放熱部材21との熱膨張に
よる延びの差を吸収している。
が低いという性質がある。したがって、抵抗基板23で
発生した熱が両面粘着テープ22aの部分に蓄積され
る。そして、蓄積した熱が印画する際の濃度制御を困難
にし、画質を低下させる。
熱伝導率の良い接着剤を使用する方法が考えられる。し
かし、接着剤を使用すると、抵抗基板23と放熱基板2
1との熱膨張率の差による延びの差を吸収できなくな
り、サーマルプリントヘッドが湾曲する。このため、サ
ーマルプリントヘッドと記録媒体との接触が不均一にな
る。その結果、印画濃度の制御が困難になり、画質が低
下する。
で、画質が良好なサーマルプリントヘッドおよびその製
造方法を提供することを目的とする。
発熱部を有する複数の抵抗素子が設けられ、前記放熱基
板上に配置される抵抗基板とを具備したサーマルヘッド
において、前記発熱部の直下部分を含む第1領域の前記
放熱基板と前記抵抗基板との間に介在するゲルまたはゴ
ムと、前記第1領域とは異なる第2領域の前記放熱基板
と前記抵抗基板との間に介在する粘着材とを設けたこと
を特徴としている。
製造方法は、溝が形成された放熱基板上の前記溝の一方
の側にゲルまたはゴムを配置し、前記放熱基板上の前記
溝の他方の側に粘着材を配置する第1工程と、一方の面
に形成される複数の抵抗素子の発熱部の部分が前記ゲル
またはゴムの上方に位置するように、前記溝を跨いで前
記放熱基板上の前記ゲルまたはゴムと前記粘着材との間
に抵抗基板を配置する第2工程と、前記放熱基板と前記
抵抗基板とを前記ゲルまたはゴムと前記粘着材とを介し
て接合する第3工程と、この第3工程の後、前記ゲルま
たはゴムを硬化させる第4工程とからなっている。
断面図を参照して説明する。符号11は放熱基板で、熱
伝導のよい金属などから構成されている。放熱基板11
には、図の表側から裏側方向に溝12が形成されてい
る。そして、溝12を基準にして放熱基板11上の一方
の側、たとえば溝12の左側に放熱性ゲル剤13が塗布
される。また、溝12を基準にして放熱基板11上の他
方の側、たとえば溝12の右側に粘着材、たとえば厚さ
50μmの両面粘着テープ14が貼られる。また、両面
粘着テープ14の右側に、粘着材たとえば厚さ50μm
の両面粘着テープ15が貼られている。
れた部分と両面粘着テープ14が貼られた部分との間
に、両者の間を渡すように抵抗基板16を載せ、また、
両面粘着テープ15が貼られた部分に回路基板17を載
せる。
に複数の抵抗素子16bを並べて形成し、そして、抵抗
素子16b上の一方の側に共通電極16cを設け、ま
た、他方の側に個別電極16dを設けている。
された絶縁基板17a上に集積回路17bなどの電気部
品が搭載されている。絶縁基板17aに形成された回路
パターンや集積回路17bは、例えば、抵抗基板16上
に形成された複数の抵抗素子16bに電流を流し、発熱
部を発熱させる駆動回路を構成している。
それぞれ荷重を加え、抵抗基板16と放熱基板11と
を、ゲル剤13および両面粘着テープ14で接合する。
このとき、抵抗基板16はゲル剤13の表面に密着し、
また、両面粘着テープ14と接着する。また、回路基板
17と放熱基板11は両面粘着テープ15を介して接着
される。
それぞれ両面粘着テープ14、15を介して接着した放
熱基板11を120℃のオーブン内に2時間放置し、ゲ
ル剤13を硬化させる。このとき、ゲル剤13の硬化
で、発熱部16eの直下部分を含む領域における抵抗基
板16の裏面と放熱基板11との間が良好な接触状態に
なる。
回路基板17上の集積回路17bとの間、そして、回路
基板17上の集積回路17bと回路パターンとの間が、
適宜、ワイヤWによって電気的に接続される。
16eを形成し、また、コネクタ等の部分実装を行い、
サーマルプリントヘッドが完成する なお、上記した実施形態では、抵抗基板16および回路
基板17をそれぞれ両面粘着テープ14、15で接着し
た後にゲル剤13を硬化させている。しかし、これとは
逆に、ゲル剤13を硬化させた後に、抵抗基板16およ
び回路基板17に荷重を加え、ゲル剤13や両面粘着テ
ープ14、15と接合させ、ゲル剤13と密着し、両面
粘着テープ14、15と接着するようにしてもよい。
剤13が固まり柔軟度が小さくなる。そのため、抵抗基
板16とゲル剤13との密着度が悪くなる。したがっ
て、柔軟度が大きい硬化前に、抵抗基板16とゲル剤1
3とを接合し、密着させた方が、放熱基板11への熱の
伝達度が大きくなる。
は、発熱部の直下部分を含む第1領域と、第1領域とは
異なる第2領域とに区分され、抵抗基板の第1領域は熱
伝導性がよく接着性のないゲル剤を介して放熱基板面に
結合している。この場合、ゲル剤は接着性がなく、抵抗
基板や放熱基板はゲル剤と良好に密着した状態になって
いる。また、抵抗基板の第2領域は両面粘着テープを介
して放熱基板面と接着している。
作状態に入り、発熱部で熱が発生すると、発生した熱は
ゲル剤を通して放熱基板に伝わり放熱される。また、抵
抗基板と放熱基板との熱膨脹による延びの差は両面粘着
テープの横方向の柔軟性によって吸収される。このと
き、ゲル剤は硬化した状態でも柔軟性があるため、抵抗
基板と放熱基板とがバイメタル効果によって湾曲するよ
うなことはない。その結果、サーマルプリントヘッドと
記録媒体との接触が均一化し、良好な印画品質が得られ
る。
る。この場合、硬化する前のゲル剤の流れが溝で遮断さ
れる。したがって、抵抗基板と放熱基板とを接着する両
面粘着テープがゲル剤で濡れるようなことがない。
のシリコン系ゲルが適し、熱伝導率は1.0×10-3c
al/cm/sec・℃以上のものが有効となってい
る。また、ゲル剤の厚さは両面粘着テープの厚さにもよ
るが、20〜200μmの範囲が有効である。
いるが、ゲル剤に代えてゴムを用いることもできる。
プリントヘッドおよびその製造方法を実現できる。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 放熱基板と、発熱部を有する複数の抵抗
素子が設けられ、前記放熱基板上に配置される抵抗基板
とを具備したサーマルヘッドにおいて、前記発熱部の直
下部分を含む第1領域の前記放熱基板と前記抵抗基板と
の間に介在するゲルまたはゴムと、前記第1領域とは異
なる第2領域の前記放熱基板と前記抵抗基板との間に介
在する粘着材とを設けたことを特徴とするサーマルヘッ
ド。 - 【請求項2】 一部に溝が形成された放熱基板と、発熱
部を有する複数の抵抗素子が設けられ、前記溝を跨いで
前記放熱基板上に配置される抵抗基板とを具備したサー
マルヘッドにおいて、前記溝を基準にして前記発熱部の
直下部分が位置する側の前記放熱基板と前記抵抗基板と
の間に介在するゲルまたはゴムと、前記溝を基準にして
前記発熱部の直下部分が位置しない側の前記放熱基板と
前記抵抗基板との間に介在する粘着材とを設けたことを
特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項3】 ゲルまたはゴムは、厚さが20〜300
μmの範囲で、熱伝導率が1.0×10-3cal/cm
/sec・℃以上で、接着性を有していない請求項1ま
たは請求項2記載のサーマルプリントヘッド。 - 【請求項4】 粘着材が両面粘着テープである請求項1
または請求項2記載のサーマルプリントヘッド。 - 【請求項5】 溝が形成された放熱基板上の前記溝の一
方の側にゲルまたはゴムを配置し、前記放熱基板上の前
記溝の他方の側に粘着材を配置する第1工程と、一方の
面に形成される複数の抵抗素子の発熱部の部分が前記ゲ
ルまたはゴムの上方に位置するように、前記溝を跨いで
前記放熱基板上の前記ゲルまたはゴムと前記粘着材との
間に抵抗基板を配置する第2工程と、前記ゲルまたはゴ
ムを硬化させる第3工程と、この第3工程の後、前記放
熱基板と前記抵抗基板とを前記ゲルまたはゴムと前記粘
着材とで接合する第4工程とからなるサーマルプリント
ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 溝が形成された放熱基板上の前記溝の一
方の側にゲルまたはゴムを配置し、前記放熱基板上の前
記溝の他方の側に粘着材を配置する第1工程と、一方の
面に形成される複数の抵抗素子の発熱部の部分が前記ゲ
ルまたはゴムの上方に位置するように、前記溝を跨いで
前記放熱基板上の前記ゲルまたはゴムと前記粘着材との
間に抵抗基板を配置する第2工程と、前記放熱基板と前
記抵抗基板とを前記ゲルまたはゴムと前記粘着材とを介
して接合する第3工程と、この第3工程の後、前記ゲル
またはゴムを硬化させる第4工程とからなるサーマルプ
リントヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21694898A JP2000043305A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21694898A JP2000043305A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043305A true JP2000043305A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16696443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21694898A Pending JP2000043305A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000043305A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009184164A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | サーマルプリントヘッド |
WO2018016573A1 (ja) | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 凸版印刷株式会社 | カラーフィルタおよび反射型表示装置 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP21694898A patent/JP2000043305A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009184164A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | サーマルプリントヘッド |
WO2018016573A1 (ja) | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 凸版印刷株式会社 | カラーフィルタおよび反射型表示装置 |
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