JP2014188683A - サーマルプリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッド基板と回路基板との間に架け渡したボンディングワイヤーの健全性を確保する。
【解決手段】サーマルプリントヘッドに放熱板30とヘッド基板20と回路基板40と第1樹脂封止体91と第2樹脂封止体92と第3樹脂封止体93とを備える。ヘッド基板20と回路基板40との間には、ヘッド基板20と回路基板40とを電気的に接続するボンディングワイヤー44が架け渡されている。第1樹脂封止体91は、ボンディングワイヤー44のヘッド基板20との接続部分を封止する。第2樹脂封止体92は、ボンディングワイヤー44の回路基板40との接続部分を封止する。第1樹脂封止体91と第2樹脂封止体92との間のボンディングワイヤー44は、第3樹脂封止体93で封止される。第3樹脂封止体93は、第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92よりも軟らかい。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルプリントヘッドおよびその製造方法に関する。
近年、サーマルプリントヘッドは、ビデオプリンターやイメージャー、シールプリンターなどの出力用デバイスとして注目されている。サーマルプリントヘッドは、保温層を有する支持基体上に配列された発熱抵抗体を発熱させることによって、感熱紙や、製版フィルム印画紙、メディアなどに記録を行うものである。サーマルプリントヘッドに関して、低騒音、低ランニングコストなどの利点から、様々な開発が行われている。
サーマルプリントヘッドの支持基体は、たとえばアルミナなどのセラミック基板上に、保温層としてグレーズ層を形成したものである。この支持基体の表面に抵抗体層および導電層をスパッタ法などの薄膜形成法によって積層形成し、パターニングプロセスを通すことによって、対となる発熱抵抗体と個別電極とが一線上に形成される。さらに、抵抗体層および導電層の必要部位に保護被膜層をスパッタ法などの薄膜形成法で形成することによって、サーマルプリントヘッドのヘッド基板が形成される。
このヘッド基板と別途製造された回路基板とが放熱板で合体される。ヘッド基板の放熱板への接着には、接着剤による固定、両面テープによる固定などの方法が一般的に用いられる。ヘッド基板、回路基板および放熱板の合体の後、電極に駆動IC(Integrated Circuit)を介して回路基板とボンディングワイヤーで接続される。このボンディングワイヤーを樹脂封止するなどして、サーマルプリントヘッドが完成する。
ボンディングワイヤーを封止する樹脂として、硬化後に常温で十分な強度を持つエポキシ系樹脂が用いられる場合が多い。熱硬化型のエポキシ系樹脂でボンディングワイヤーを封止する場合、熱硬化後にヘッド基板がたわみ、発熱抵抗体の配列が曲がってしまう場合がある。これは、硬化の際の温度上昇に伴うヘッド基板および回路基板の熱膨張が異なる状態で両者がヘッド基板および回路基板に跨って配置された硬質の樹脂によって固定されるからである。そこで、ヘッド基板および回路基板に跨る部分を軟質のシリコーン系樹脂で封止し、この封止部分をたとえば金属製のカバーで保護する方法がある。
特開2000−296633公報
サーマルプリントヘッドのヘッド基板および回路基板に架け渡したボンディングワイヤーを熱硬化型樹脂で封止すると、加熱時の熱膨張差に起因して発熱抵抗体の配列の直線性を確保できない場合がある。しかし、ボンディングワイヤーを軟質のシリコーン系樹脂などで封止すると、健全性を確保するために、硬質の部材で形成したカバーなどを設ける必要がある。このようなカバーを用いるとサーマルプリントヘッドの小型化を阻害する。
そこで、本発明は、サーマルプリントヘッドの小型化を阻害することなく、ヘッド基板と回路基板との間に架け渡したボンディングワイヤーの健全性を確保することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、サーマルプリントヘッドにおいて、放熱板と、絶縁基板の表面に間隔を置いて配列されたヒータとそれぞれのヒータの両端部に接続された電極とを有して前記放熱板に載置されたヘッド基板と、前記ヘッド基板と同じ側で前記放熱板に載置された回路基板と、前記ヘッド基板と前記回路基板との間に架け渡されて前記ヒータのそれぞれと前記回路基板とを電気的に接続する複数のボンディングワイヤーと、前記回路基板から離間して前記ヘッド基板の表面で帯状に延びて前記ボンディングワイヤーの前記ヘッド基板との接続部分を封止する第1樹脂封止体と、前記ヘッド基板から離間して前記回路基板の表面で帯状に延びて前記ボンディングワイヤーの前記回路基板との接続部分を封止する第2樹脂封止体と、前記第1樹脂封止体および前記第2樹脂封止体よりも軟らかく前記第1樹脂封止体と前記第2樹脂封止体との間のボンディングワイヤーを封止する第3樹脂封止体と、を具備することを特徴とする。
また、本発明は、サーマルプリントヘッドの製造方法において、絶縁基板の表面に間隔を置いて配列されたヒータとそれぞれのヒータの両端部に接続された電極とを有して前記放熱板に載置されたヘッド基板と、回路基板と、を放熱板の同じ側の表面に載置する載置工程と、前記載置工程の後に、前記ヒータのそれぞれと前記回路基板とを電気的に接続する複数のボンディングワイヤーを前記ヘッド基板と前記回路基板との間に架け渡すボンディング工程と、前記ボンディング工程の後に、前記ボンディングワイヤーの前記ヘッド基板との接続部分を前記回路基板から離間して前記ヘッド基板の表面で帯状に延びた熱硬化性の第1樹脂封止体で封止する第1封止工程と、前記ボンディング工程の後に、前記ボンディングワイヤーの前記回路基板との接続部分を前記ヘッド基板から離間して前記回路基板の表面で帯状に延びた熱硬化性の第2樹脂封止体で封止する第2封止工程と、前記第1封止工程および前記第2封止工程の後に、前記第1樹脂封止体および前記第2樹脂封止体よりも軟らかく前記第1樹脂封止体と前記第2樹脂封止体との間のボンディングワイヤーを第3樹脂封止体で封止する第3封止工程と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、サーマルプリントヘッドの小型化を阻害することなく、ヘッド基板と回路基板との間に架け渡したボンディングワイヤーの健全性を確保することができる。
本発明に係るサーマルプリントヘッドの一実施の形態の断面図である。 本発明に係るサーマルプリントヘッドの一実施の形態の一部切欠き上面図である。 本発明に係るサーマルプリントヘッドの一実施の形態を用いたサーマルプリンタの一部の断面図である。
本発明に係るサーマルプリントヘッドの一実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。
図1は、本発明に係るサーマルプリントヘッドの一実施の形態の断面図である。図2は、本実施の形態におけるサーマルプリントヘッドの一部切欠き上面図である。
本実施の形態のサーマルプリントヘッド10は、ヘッド基板20、放熱板30および回路基板40を有している。ヘッド基板20は、長方形板状の絶縁基板22を有している。絶縁基板22は、たとえばアルミナなどのセラミック板21の表面にガラスのグレーズ層25を被着させた、電気絶縁性の平板である。
絶縁基板22の表面には、たとえば絶縁基板22の長辺方向に所定の間隔を置いて短辺方向に延びる抵抗体層23と、その抵抗体層23の表面に形成された金属配線層28とが積層されている。金属配線層28は、絶縁基板22の短辺方向の一部に切欠部が形成されていて、抵抗体層23の金属配線層28と重なり合わない部分が発熱抵抗体26となる。発熱抵抗体26に接続された金属配線層28は、発熱抵抗体に電流を供給する電極となる。発熱抵抗体26の列は、絶縁基板22の一方の表面に長辺に沿って帯状に延びる発熱領域24を形成している。発熱領域24が延びる方向を主走査方向と呼ぶ。絶縁基板22、発熱抵抗体26および金属配線層28は、保護膜29で被覆されている。保護膜29には、金属配線層28の一部を露出させる開口が形成されている。
発熱抵抗体26を発熱させる駆動回路は、たとえば回路基板40に搭載された駆動用IC42などによって形成されている。ヘッド基板20および回路基板40は、放熱板30の同じ側の面に載置されている。放熱板30は、たとえばアルミニウムなどの金属で形成された板である。ヘッド基板20および回路基板40は、両面テープ61あるいは樹脂によって放熱板30に固定される。
駆動用IC42と金属配線層28とは、保護膜に形成された開口を通じて、ボンディングワイヤー44によって電気的に接続されている。また、駆動用IC42と回路基板40に形成された配線パターンの間も、ボンディングワイヤー44によって電気的に接続されている。発熱領域24に所定の発熱パターンを形成するための制御信号や駆動電力は、たとえばコネクタを介して回路基板40に入力される。
ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44のヘッド基板20との接続部分は、第1樹脂封止体91で封止されている。第1樹脂封止体91は、エポキシ系の熱硬化型樹脂である。第1樹脂封止体91は、回路基板40から離間している。すなわち、第1樹脂封止体91は、ヘッド基板20上にのみ位置していて、回路基板40には接触していない。第1樹脂封止体91は、ヘッド基板20の表面で主走査方向に帯状に延びている。
ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44の回路基板40との接続部分は、第2樹脂封止体92で封止されている。第2樹脂封止体92は、回路基板40に搭載された駆動用IC42および駆動用IC42から回路基板40に形成された配線パターンとの間のボンディングワイヤー44も封止している。第2樹脂封止体92は、ヘッド基板20から離間している。すなわち、第2樹脂封止体92は、回路基板40上にのみ位置していて、ヘッド基板20には接触していない。第2樹脂封止体92は、回路基板40の表面で主走査方向に帯状に延びている。
ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44の第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92で封止された部分の間は、第3樹脂封止体93で封止されている。第3樹脂封止体93は、第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92よりも軟らかいシリコーン系樹脂で形成されている。第3樹脂封止体93は、ヘッド基板20および回路基板40に跨る領域で主走査方向に帯状に延びている。
ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44は、第1樹脂封止体91の頂部稜線よりも回路基板40側の斜面から出ている。また、ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44は、第2樹脂封止体92の頂部稜線よりもヘッド基板20側の斜面から出ている。第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92のそれぞれの頂部稜線近傍に跨って保護板94が配置されている。つまり、保護板94は、ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44よりも放熱板30から遠い位置に位置している。保護板94は、たとえば硬質の樹脂板である。保護板94は、たとえば第3樹脂封止体93に埋め込まれている。
図3は、本実施の形態のサーマルプリントヘッドを用いたサーマルプリンタの一部の断面図である。
本実施の形態のサーマルプリントヘッド10を用いたサーマルプリンタは、所定の弾性を持つ材料で円筒状に形成されたプラテンローラ58を有している。このプラテンローラ58は、発熱領域24が延びる方向である主走査方向に平行な直線上に軸59を持つ。また、プラテンローラ58の側面が発熱領域24に接するように配置され、軸59を中心に回転可能に設けられる。
プラテンローラ58の回転によって、プラテンローラ58と発熱領域24との間に挿入された感熱紙などの被印刷体57は、主走査方向に垂直な副走査方向に移動する。プラテンローラ58によって被印刷体57を発熱領域24に押し付けつつ、その被印刷体57を副走査方向に移動させ、発熱領域24の発熱パターンを被印刷体57の移動とともに変化させることにより、所望の画像を媒体上に形成する。
次に、このサーマルプリントヘッドの製造方法について説明する。
まず、ヘッド基板20、放熱板30および回路基板40をそれぞれ製造する。次に、放熱板30に両面テープを貼り、ヘッド基板20および回路基板40を放熱板30に固定する。
その後、回路基板40に駆動用IC42を取り付ける。また、駆動用IC42とヘッド基板20との間、および、駆動用IC42と回路基板40上の端子との間をボンディングワイヤー44で結線する。
ボンディングワイヤー44での結線の後、ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44のヘッド基板20との接続部分に熱硬化性エポキシ系樹脂を帯状に塗布する。また、ボンディングワイヤー44での結線の後、ヘッド基板20と回路基板40との間に架け渡されたボンディングワイヤー44の回路基板40との接続部分に熱硬化性エポキシ系樹脂を帯状に塗布する。熱硬化性エポキシ系樹脂を塗布した後、放熱板30に固定されたヘッド基板20および回路基板40を熱硬化性エポキシ系樹脂の硬化温度以上に加熱することにより、第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92を形成する。
第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92が形成された後、シリコーン系樹脂を第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92との間の領域にボンディングワイヤー44を覆う程度に塗布し、保護板94を載置した後、さらにシリコーン系樹脂を塗布する。その後、そのシリコーン系樹脂を硬化させ、第3樹脂封止体93を形成する。その後、コネクタなどの部品をはんだ付けするなどしてサーマルプリントヘッド10が完成する。
このようなサーマルプリントヘッド10では、硬質の熱硬化性樹脂がヘッド基板20および回路基板40に跨って配置されていないため、熱硬化時に、ヘッド基板20および回路基板40はそれぞれ独立して熱膨張および収縮する。その結果、熱硬化時のヘッド基板20および回路基板40の熱膨張差に起因するヘッド基板20のたわみは生じない。したがって、ヘッド基板20上の発熱抵抗体26の配列の直線性は損なわれない。
ボンディングワイヤー44は、硬質の第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92、あるいは、軟質の第3樹脂封止体93で封止されているため、動作時などにおいても健全性が維持できる。シリコーン系樹脂などの軟質の樹脂を用いているものの、その部分を保護する硬質のカバーは不要であるため、サーマルプリントヘッド10の小型化は阻害されない。
たとえば搬送される被印刷媒体などから受ける横からの力に対しては、硬質の第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92によって、ボンディングワイヤー44への力の伝搬が抑制される。第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92の頂部稜線をボンディングワイヤー44よりも高くしておくことにより、サーマルプリントヘッド10の上側からの力の伝搬を抑制できる。さらに、ボンディングワイヤー44を硬質の第1樹脂封止体91および第2樹脂封止体92ともに保護板94で囲んでおくことによって、ボンディングワイヤー44への外部からの力の伝搬をさらに抑制することができる。
このように、本実施の形態によれば、サーマルプリントヘッドの小型化を阻害することなく、ヘッド基板と回路基板との間に架け渡したボンディングワイヤーの健全性を確保することができる。
なお、本実施の形態では、保護板94を第3樹脂封止体93に埋め込んだ状態としているが、保護板94のボンディングワイヤー44とは反対側の表面は、第3樹脂封止体93から露出していてもよい。保護板94は、金属製であってもよいが、ボンディングワイヤー44との接触による短絡の可能性を低減するためには、少なくとも表面が非導電性材料で形成されることが好ましい。
また、本実施の形態では、ヘッド基板20と回路基板40との間は硬質の樹脂で固定されていない。これに起因して、印刷時などにおけるプラテンローラ58の回動によるヘッド基板20に加えられる副走査方向への力によってヘッド基板20が移動してしまう可能性がある場合には、たとえば放熱板30の端面に押え部を設けて、ヘッド基板20の副走査方向への移動を規制してもよい。
10…サーマルプリントヘッド、20…ヘッド基板、21…セラミック板、22…絶縁基板、23…抵抗体層、24…発熱領域、25…グレーズ層、26…発熱抵抗体、28…金属配線層、29…保護膜、30…放熱板、40…回路基板、42…駆動用IC、44…ボンディングワイヤー、57…被印刷体、58…プラテンローラ、59…軸、61…両面テープ、91…第1樹脂封止体、92…第2樹脂封止体、93…第3樹脂封止体、94…保護板

Claims (5)

  1. 放熱板と、
    絶縁基板の表面に間隔を置いて配列されたヒータとそれぞれのヒータの両端部に接続された電極とを有して前記放熱板に載置されたヘッド基板と、
    前記ヘッド基板と同じ側で前記放熱板に載置された回路基板と、
    前記ヘッド基板と前記回路基板との間に架け渡されて前記ヒータのそれぞれと前記回路基板とを電気的に接続する複数のボンディングワイヤーと、
    前記回路基板から離間して前記ヘッド基板の表面で帯状に延びて前記ボンディングワイヤーの前記ヘッド基板との接続部分を封止する第1樹脂封止体と、
    前記ヘッド基板から離間して前記回路基板の表面で帯状に延びて前記ボンディングワイヤーの前記回路基板との接続部分を封止する第2樹脂封止体と、
    前記第1樹脂封止体および前記第2樹脂封止体よりも軟らかく前記第1樹脂封止体と前記第2樹脂封止体との間のボンディングワイヤーを封止する第3樹脂封止体と、
    を具備することを特徴とするサーマルプリントヘッド。
  2. 前記第1樹脂封止体および前記第2樹脂封止体は熱硬化性エポキシ系樹脂で形成されていて、前記第3樹脂封止体はシリコーン系樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記ボンディングワイヤーよりも前記放熱体から遠い位置で前記前記第1樹脂封止体と前記第2樹脂封止体との間に架け渡された保護板をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記回路基板は基板の表面に載置された駆動ICを備えていて、
    前記ボンディングワイヤーは前記ヘッド基板の表面に形成されたボンディングパッドと前記駆動ICとの間に架け渡されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 絶縁基板の表面に間隔を置いて配列されたヒータとそれぞれのヒータの両端部に接続された電極とを有して前記放熱板に載置されたヘッド基板と、回路基板と、を放熱板の同じ側の表面に載置する載置工程と、
    前記載置工程の後に、前記ヒータのそれぞれと前記回路基板とを電気的に接続する複数のボンディングワイヤーを前記ヘッド基板と前記回路基板との間に架け渡すボンディング工程と、
    前記ボンディング工程の後に、前記ボンディングワイヤーの前記ヘッド基板との接続部分を前記回路基板から離間して前記ヘッド基板の表面で帯状に延びた熱硬化性の第1樹脂封止体で封止する第1封止工程と、
    前記ボンディング工程の後に、前記ボンディングワイヤーの前記回路基板との接続部分を前記ヘッド基板から離間して前記回路基板の表面で帯状に延びた熱硬化性の第2樹脂封止体で封止する第2封止工程と、
    前記第1封止工程および前記第2封止工程の後に、前記第1樹脂封止体および前記第2樹脂封止体よりも軟らかく前記第1樹脂封止体と前記第2樹脂封止体との間のボンディングワイヤーを第3樹脂封止体で封止する第3封止工程と、
    を具備することを特徴とするサーマルプリントヘッドの製造方法。
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