JP6456219B2 - サーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタ - Google Patents

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本発明は、サーマルプリントヘッド、及び当該サーマルプリントヘッドが設けられるサーマルプリンタに関するものである。
サーマルプリントヘッドは、発熱領域に配列された複数の発熱抵抗体を発熱させ、これら複数の発熱抵抗体の熱により感熱記録紙等の感熱記録媒体に文字や図形等の画像を形成する出力用デバイスである。そしてサーマルプリントヘッドは、バーコードプリンタ、デジタル製版機、ビデオプリンタ、イメージャ、シールプリンタ等のサーマルプリンタ(すなわち記録機器)に広く利用されている。
図5に示すように、従来のサーマルプリントヘッド100は、放熱板101と、当該放熱板101の一面に熱可塑性の樹脂である接着剤102によって接着されるヘッド基板103及び回路部104を有している。ヘッド基板103は、Al等のセラミックからなる支持基板110にグレーズ層111が積層されている。
グレーズ層111の一面には、副走査方向S3に長く、当該副走査方向S3と直交する主走査方向(図示せず)へ順に所定の間隔を空けて配列された複数の発熱抵抗体113が形成されると共に、当該複数の発熱抵抗体113の両端に共通電極114及び個別電極115が形成され、これらが複数の発熱素子を構成している。
一方、回路部104は、副走査方向S3に沿って並ぶ保持板120の一面及びセラミック板121の一面に亘り熱可塑性の樹脂である接着剤122によって、接続回路が形成されたフレキシブル基板123が接着されている。またフレキシブル基板123の一面において、セラミック板121の上側となるヘッド基板103寄りの端部に、複数の発熱素子を制御可能なスイッチング機能を有する複数の駆動用IC(Integrated Circuit)124が主走査方向に沿って順に配置されている。
そして複数の駆動用IC124は、ボンディングワイヤ125、126を介して、対応するヘッド基板103の個別電極115及びフレキシブル基板123の基板電極に接続されている。また複数の駆動用IC124及びボンディングワイヤ125、126は、ヘッド基板103の一面及びフレキシブル基板123の一面に塗布形成されたエポキシ樹脂でなる封止体127によって封止されている。
このようなサーマルプリントヘッド100が設けられるサーマルプリンタ(図示せず)には、プラテンローラ(図示せず)がローラ軸を主走査方向と平行にし、外周面をヘッド基板103の一面の発熱領域(すなわち複数の発熱抵抗体113の配列された帯状の領域)に接触させた状態で、当該ローラ軸を中心にして回転可能に設けられている。
これによりサーマルプリンタは、プラテンローラの回転により、当該プラテンローラと発熱領域との間に挿入された感熱記録媒体(図示せず)を発熱領域に押し付けつつ副走査方向S3へ移動させながら、複数の発熱抵抗体113を選択的に発熱させることで、感熱記録媒体の表面に所望の画像を形成していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−56707公報(第5頁、第6頁、図1乃至図5)
ところで従来のサーマルプリントヘッド100の製造時には、接着工程において、放熱板101の一面に回路部104のセラミック板121及びフレキシブル基板123を、熱可塑性の樹脂である接着剤102、122を順次介在させて積層して所定時間、所定の温度で加熱することで接着剤102、122を固化させる。これにより接着工程では、放熱板101の一面にセラミック板121及びフレキシブル基板123を順に接着剤102、122を介して接着した後、これらを常温まで冷却している。
またサーマルプリントヘッド100の製造時には、次いでIC接続工程において、ダイボンディングによりフレキシブル基板123の一面に複数の駆動用IC124を固着する。この後、IC接続工程では、周囲温度を例えば150[℃]程度にした接続処理環境下でワイヤボンディングにより複数の駆動用IC124を、ボンディングワイヤ125、126を介してヘッド基板103の対応する個別電極115及びフレキシブル基板123の対応する基板電極と電気的に接続している。
ところが接着工程では、加熱時、セラミック板121及びフレキシブル基板123が熱膨張し、冷却時には、これらセラミック板121及びフレキシブル基板123が熱収縮する。そしてフレキシブル基板123は、セラミック板121に比べて熱膨張係数が大きい。このため接着工程では、冷却時、フレキシブル基板123の収縮力が、固化した接着剤122を介して、セラミック板121に加わり、フレキシブル基板123と共にセラミック板121が主走査方向の中央部を副走査方向S3へ突出させるような弓形状に変形する。
またIC接続工程では、ワイヤボンディング処理時、周囲温度が比較的高いためにセラミック板121及びフレキシブル基板123が再び熱膨張する。このためIC接続工程では、セラミック板121及びフレキシブル基板123の変形が緩和された状態で、複数の駆動用IC124をヘッド基板103の個別電極115及びフレキシブル基板123の基板電極に接続している。
ただしIC接続工程では、複数の駆動用IC124をヘッド基板103の個別電極115及びフレキシブル基板123の基板電極に接続すると、これらを常温まで冷却している。このためIC接続工程では、セラミック板121及びフレキシブル基板123が再び熱収縮して弓形状に変形する。
そしてIC接続工程では、このようにセラミック板121及びフレキシブル基板123が再び熱収縮して変形すると、これに伴い駆動用IC124とヘッド基板103の個別電極115とを接続しているボンディングワイヤ125や、当該駆動用IC124とフレキシブル基板123の基板電極とを接続しているボンディングワイヤ126が引っ張られて破断する場合がある。このため従来のサーマルプリントヘッド100は、生産性がわるいという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、サーマルプリントヘッドの生産性を向上し得るサーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、サーマルプリントヘッドに、放熱板と、当該放熱板の一面に接着されたヘッド基板と、放熱板の一面に、ヘッド基板に隣接させて接着された第1セラミック板と、放熱板の一面に、第1セラミック板にヘッド基板とは反対側で隣接させて接着された第2セラミック板と、当該第2セラミック板の一面に接着されたフレキシブル基板と、第1セラミック板の一面に配置された駆動用ICとを設け、駆動用ICを、ヘッド基板側ボンディングワイヤを介してヘッド基板と電気的に接続すると共に、フレキシブル基板側ボンディングワイヤを介してフレキシブル基板と電気的に接続するようにした。
従って本発明では、サーマルプリントヘッドの製造時のワイヤボンディング処理においてフレキシブル基板が冷却による熱収縮によって変形しても、駆動用ICとヘッド基板とを電気的に接続するヘッド基板側ボンディングワイヤや、当該駆動用ICとフレキシブル基板とを電気的に接続するフレキシブル基板側ボンディングワイヤが破断することを防止することができる。
本発明によれば、サーマルプリントヘッドに、放熱板と、当該放熱板の一面に接着されたヘッド基板と、放熱板の一面に、ヘッド基板に隣接させて接着された第1セラミック板と、放熱板の一面に、第1セラミック板にヘッド基板とは反対側で隣接させて接着された第2セラミック板と、当該第2セラミック板の一面に接着されたフレキシブル基板と、第1セラミック板の一面に配置された駆動用ICとを設け、駆動用ICを、ヘッド基板側ボンディングワイヤを介してヘッド基板と電気的に接続すると共に、フレキシブル基板側ボンディングワイヤを介してフレキシブル基板と電気的に接続することにより、サーマルプリントヘッドの製造時のワイヤボンディング処理においてフレキシブル基板が冷却による熱収縮によって変形しても、駆動用ICとヘッド基板とを電気的に接続するヘッド基板側ボンディングワイヤや、当該駆動用ICとフレキシブル基板とを電気的に接続するフレキシブル基板側ボンディングワイヤが破断することを防止することができ、かくしてサーマルプリントヘッドの生産性を向上し得るサーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタを実現することができる。
本発明の実施の形態に係るサーマルプリントヘッドの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るサーマルプリントヘッドを構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態に係るサーマルプリントヘッドが設けられたサーマルプリンタの構成を示す部分断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るサーマルプリントヘッドの構成を示す部分断面図である。 従来のサーマルプリントヘッドの構成を示す部分断面図である。
本発明に係るサーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタの実施の形態を、図1乃至図3を参照して説明する。因みに図2は、図1のV1−V1矢視断面図である。なお本実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。
図1及び図2に示すように、サーマルプリントヘッド1は、放熱板2、ヘッド基板3、回路部5及び駆動IC6を有し、当該放熱板2の一面に主走査方向S1と直交する副走査方向S2に沿って回路部5、駆動IC6及びヘッド基板3が順に配置されている。放熱板2は、アルミニウム等の放熱性の良い金属により主走査方向S1に長い板状に形成されている。
また放熱板2は、一面において副走査方向S2とは反対側に当該副走査方向S2側よりも1段低い段差部が形成されている。因みに以下の説明では、放熱板2の一面において副走査方向S2の一段高い平坦な部分を特に上段面2AXとも呼び、当該上段面2AXよりも一段低い副走査方向S2とは反対側の平坦な部分を特に下段面2AYとも呼ぶ。
ヘッド基板3は、Al等のセラミックによって主走査方向S1に長い板状に形成された支持基板10を有し、当該支持基板10の一面にSiO等のガラス膜でなるグレーズ層11が配置されている。グレーズ層11の一面には、副走査方向S2に長く、主走査方向S1へ順に所定の間隔を空けて配列された複数の発熱抵抗体12が形成されている。
またグレーズ層11の一面には、複数の発熱抵抗体12の副走査方向S2に沿った両端部に共通電極13及び個別電極14が形成されている。これによりヘッド基板3は、複数の発熱抵抗体12における共通電極13及び個別電極14間の抵抗体露出部分が主走査方向S1に沿って順に並び、これら抵抗体露出部分の並ぶ主走査方向S1に沿った帯状の領域が発熱領域15になっている。
さらにグレーズ層11の一面には、複数の発熱抵抗体12、共通電極13及び個別電極14を覆う保護膜16が形成されている。そしてヘッド基板3は、放熱板2の上段面2AXに、両面テープ又はシリコン樹脂等の熱可塑性の樹脂である接着剤17を介して支持基板10の他面が接着されている。
ここでヘッド基板3は、例えば、次のようにして形成される。まず、セラミックからなる支持基板10を形成し、当該支持基板10の一面にガラスからなるグレーズ層11を融着させる。次いでグレーズ層11の一面全体に、スパッタ装置等の薄膜形成装置によって、抵抗体層及び導電体層を順に積層形成する。
続いてフォトエングレービングプロセスによって、導電体層を個別電極14及び共通電極13の所定の形状に形成した後、抵抗体層を所定の発熱抵抗体12の形状に形成する。次いで発熱抵抗体12、個別電極14及び共通電極13を覆う保護膜16を形成し、フォトエングレービングプロセスにより、保護膜16において個別電極14の、後述するボンディングワイヤ18との接続箇所上に当該接続箇所を露出させる開口を形成する。因みに以下の説明では、個別電極14の接続箇所に一端が接続されるボンディングワイヤ18を、ヘッド基板側ボンディングワイヤ18とも呼ぶ。
また放熱板2は、下段面2AYにおいて上段面2AXとの境界部分に、第1セラミック板20が配置されている。第1セラミック板20は、Al等のセラミックによって所定の厚みを有し、主走査方向S1に長い板状に形成され、放熱板2の下段面2AYに、両面テープ又はシリコン樹脂等の熱可塑性の樹脂である接着剤21を介して他面が接着されている。
そして第1セラミック板20の一面には、複数の駆動用IC6が主走査方向S1に沿って所定の間隔で順に並べて配置されている。複数の駆動用IC6は、それぞれ発熱抵抗体12である発熱素子を制御可能なスイッチング機能を有する制御素子である。
一方、回路部5は、Al等のセラミックによって主走査方向S1に長い板状に形成された第2セラミック板25と、例えばガラスエポキシ樹脂によって主走査方向S1に長い板状に形成された保持板26とを有している。また回路部5は、接続回路(図示せず)が形成された主走査方向S1に長いフレキシブル基板27も有している。
保持板26及び第2セラミック板25は、副走査方向S2に沿って所定の間隔で順に並べられ、当該第2セラミック板25に対して第1セラミック板20が副走査方向S2で所定の間隔を空けて隣り合うように、放熱板2の下段面2AYに配置されている。第2セラミック板25は、例えば第1セラミック板20と同一の厚さに形成され、他面全体が接着剤21を介して、放熱板2の下段面2AYに接着されている。
また保持板26も、例えば第1セラミック板20と同一の厚さに形成され、他面の副走査方向S2の端部が接着剤21を介して放熱板2の下段面2AYに接着されている。そしてフレキシブル基板27は、他面が両面テープ又はシリコン樹脂等の熱可塑性の樹脂である接着剤28を介して第2セラミック板25の一面及び保持板26の一面に接着されている。
また回路部5は、フレキシブル基板27の一面において副走査方向S2とは逆方向の端部に、Al等のセラミックによって主走査方向S1に長い板状に形成された第3セラミック板29が、その他面を両面テープ又はシリコン樹脂等の熱可塑性の樹脂である接着剤30を介して接着させて配置されている。さらに回路部5は、保持板26の他面において副走査方向S2とは逆方向の端部にコネクタ31、32が実装されている。コネクタ31、32は、外部からフレキシブル基板27の接続回路に駆動電力及び制御信号を入力するものである。
そして複数の駆動用IC6は、ヘッド基板3側の図示しない複数の端子(以下、これをヘッド基板接続用端子とも呼ぶ)が複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18を介して当該ヘッド基板3の対応する個別電極14の接続箇所に電気的に接続されている。また複数の駆動用IC6は、フレキシブル基板27側の図示しない複数の端子(以下、これをフレキシブル基板接続用端子とも呼ぶ)が複数のボンディングワイヤ35を介して、当該フレキシブル基板27の接続回路に形成された対応する基板電極(図示せず)と電気的に接続されている。因みに以下の説明では、フレキシブル基板27の基板電極に一端が接続されるボンディングワイヤ35を、フレキシブル基板側ボンディングワイヤ35とも呼ぶ。
そのうえで複数の駆動用IC6、複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18及び複数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35は、エポキシ樹脂からなる封止体36によって封止されている。封止体36は、ヘッド基板3の一面の第1セラミック板20寄りの箇所、当該第1セラミック板20の一面、及びフレキシブル基板27の一面の第1セラミック板20寄りの箇所に対して、複数の駆動用IC6、複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18及び複数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を封止している。
このようなサーマルプリントヘッド1が設けられたサーマルプリンタ40について、図3を用いて説明する。サーマルプリンタ40は、プラテンローラ41がローラ軸42を主走査方向S1と平行にし、外周面をヘッド基板3の一面の発熱領域15に接触させた状態で、当該ローラ軸42を中心にして回転可能に設けられている。これによりサーマルプリンタ40は、プラテンローラ41の回転により、当該プラテンローラ41と発熱領域15との間に挿入された感熱記録媒体Pを発熱領域15に押し付けつつ副走査方向S2へ移動させながら、複数の発熱抵抗体12を選択的に発熱させることで、感熱記録媒体Pの表面に所望の画像を形成する。
ところで、サーマルプリントヘッド1の製造時には、接着工程において、放熱板2の上段面2AXに接着剤17を介在させてヘッド基板3を載上すると共に、当該放熱板2の下段面2AYに接着剤21を介在させて第1セラミック板20を載上する。また接着工程では、放熱板2の下段面2AYに、回路部5の第2セラミック板25及び保持板26と、フレキシブル基板27とを順に、接着剤21、28を介在させて載上する。
この状態で接着工程では、放熱板2と共に、当該放熱板2上のヘッド基板3、第1セラミック板20、回路部5及び接着剤17、21、28全体を所定時間、所定の温度で加熱することで、これら接着剤17、21、28を固化させる。これにより接着工程では、放熱板2の上段面2AXに接着剤17を介してヘッド基板3を接着すると共に、当該放熱板2の下段面2AYに接着剤21を介して第1セラミック板20を接着する。また接着工程では、放熱板2の下段面2AYに接着剤21を介して第2セラミック板25及び保持板26を接着すると共に、当該第2セラミック板25及び保持板26の一面に接着剤28を介してフレキシブル基板27を接着する。
次いでサーマルプリントヘッド1の製造時には、IC接続工程において、ダイボンディングにより第1セラミック板20の一面に複数の駆動用IC6を固着する。この後、IC接続工程では、周囲温度を例えば150[℃]程度にした接続処理環境下でワイヤボンディングにより複数の駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子を、ヘッド基板側ボンディングワイヤ18を介してヘッド基板3の対応する個別電極14と電気的に接続すると共に、当該複数の駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子を、フレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を介してフレキシブル基板27の対応する基板電極と電気的に接続している。
このようなサーマルプリントヘッド1の製造時の接着工程では、放熱板2の下段面2AYに、駆動用IC6を配置するための第1セラミック板20を単独で接着して、フレキシブル基板27とは何ら接着させていない。よって接着工程では、第1セラミック板20が加熱時には僅かに熱膨張し、その後の冷却時には熱収縮するものの、放熱板2の下段面2AYに当該第1セラミック板20を何ら変形させずに接着することができる。
従ってIC接続工程では、ワイヤボンディング処理時、周囲温度の影響で第1セラミック板20が熱膨張するが何ら変形していない。このためIC接続工程では、第1セラミック板20上の複数の駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子を、例えば従来のIC接続工程の場合と同様の長さのボンディングワイヤのように、ワイヤボンディング後の熱収縮を考慮するものの、無駄に長くすることなく最適な長さのヘッド基板側ボンディングワイヤ18を介してヘッド基板3の対応する個別電極14と接続している。
これによりIC接続工程では、ワイヤボンディング後の冷却により第1セラミック板20が熱収縮するが、当該第1セラミック板20が特に変形してはいないため、駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子とヘッド基板3の対応する個別電極14とを接続したヘッド基板側ボンディングワイヤ18が破断することを確実に防止することができる。
ただし回路部5においてフレキシブル基板27は、第2セラミック板25に比べて熱膨張係数が大きい。このため接着工程では、従来の接着工程と同様に、放熱板2の下段面2AYに積層した状態で接着した第2セラミック板25及びフレキシブル基板27が変形する。すなわち接着工程では、加熱後の冷却においてフレキシブル基板27の収縮力が、固化した接着剤28を介して、第2セラミック板25に加わり、当該フレキシブル基板27と共に第2セラミック板25が主走査方向S1の中央部を副走査方向S2へ突出させるような弓形状に変形する。
従ってIC接続工程では、ワイヤボンディング処理時、周囲温度の影響で第2セラミック板25及びフレキシブル基板27が熱膨張して、これらの変形が緩和されるものの、ワイヤボンディング後の冷却時には再び変形することになる。このためIC接続工程では、第1セラミック板20上の複数の駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子を、例えば従来のIC接続工程の場合よりも長いボンディングワイヤのように、ワイヤボンディング後のフレキシブル基板27の熱収縮による変形の変形量に応じた所定の長さのフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を介して当該フレキシブル基板27の対応する基板電極と接続している。
すなわちIC接続工程では、複数の駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子とフレキシブル基板27の複数の電極とを、当該フレキシブル基板27がワイヤボンディング後に変形した際の複数のフレキシブル基板接続用端子と、対応する基板電極との距離に応じた長さのフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を介して接続している。これによりIC接続工程では、ワイヤボンディング後の冷却により第2セラミック板25及びフレキシブル基板27が熱収縮して変形するが、駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子とフレキシブル基板27の対応する基板電極とを接続したフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35が、当該フレキシブル基板27の変形によって引っ張られても、破断することを確実に防止することができる。
ところで複数の駆動用IC6は、それぞれヘッド基板3側に比較的多い複数のヘッド基板接続用端子が設けられるものの、フレキシブル基板27側にはヘッド基板接続用端子の個数より格段的に少ない複数のフレキシブル基板接続用端子が設けられている。すなわち複数の駆動用IC6のヘッド基板3側には、それぞれサーマルプリントヘッド1により感熱記録媒体Pの表面に形成する画像の解像度に応じて(すなわち接続対象の個別電極14の個数分の)128個や192個、また256個等のように比較的多い個数のヘッド基板接続用端子が設けられている。また複数の駆動用IC6のフレキシブル基板27側には、それぞれ当該駆動用IC6用の駆動電力や制御信号の授受のために20個のような格段的に少ない個数のフレキシブル基板接続用端子が設けられている。
よってIC接続工程では、駆動用IC6毎に、当該駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子とヘッド基板3の複数の個別電極14とを、これらの個数に応じた128本や192本、また256本等のように比較的多い本数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18を介して接続している。またIC接続工程では、駆動用IC6毎に、当該駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子とフレキシブル基板27の基板電極とを、これらの個数に応じた20本のように格段的に少ない本数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を介して接続している。
そしてIC接続工程では、複数の駆動用IC6のヘッド基板3側の比較的本数の多いヘッド基板側ボンディングワイヤ18の長さを、何れも例えば従来のIC接続工程の場合と同様の長さにし、これら複数の駆動用IC6のフレキシブル基板27側の格段的に本数の少ないフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35の長さのみを、例えば従来のIC接続工程の場合よりも僅かに長くしている。このためサーマルプリントヘッド1は、フレキシブル基板側ボンディングワイヤ35の長さを従来に比して長くするものの、その本数が格段的に少ないため、製造コストの増大を極力抑えて、製造時のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35の破断を防止することができる。
ところでサーマルプリントヘッド1は、フレキシブル基板27が接着される第2セラミック板25と等しい厚さの第1セラミック板20上に複数の駆動用IC6を直接配置している。このためサーマルプリントヘッド1は、従来のサーマルプリントヘッドのように、フレキシブル基板に複数の駆動用ICを配置する場合に比して、放熱板2の一面(すなわち下段面2AY)から駆動用IC6の一面までの高さを、従来に比してフレキシブル基板27の厚み分だけ低くすることができる。よってサーマルプリントヘッド1は、複数の駆動用IC6、複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18及び複数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を封止体36によって封止するが、例えばヘッド基板3の一面から封止体36の頂上までの高さを従来に比して低くすることができる。
またサーマルプリントヘッド1は、放熱板2の一面に段差部を形成し、その一面において1段高い上段面2AXにヘッド基板3を接着し、当該一面において1段低い下段面2AYに第1セラミック板20を接着している。そしてサーマルプリントヘッド1は、第1セラミック板20の一面に複数の駆動用IC6を配置している。従ってサーマルプリントヘッド1は、ヘッド基板3の一面から、これら複数の駆動用IC6、複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18及び複数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を封止する封止体36の頂上までの高さを、さらに低くすることができる。これによりサーマルプリントヘッド1は、従来に比してサーマルプリントヘッド1全体の厚みを薄型化することができる。
そしてサーマルプリントヘッド1は、このようにヘッド基板3の一面から封止体36の頂上までの高さを低くし得る分、感熱記録媒体Pへの画像の形成時にプラテンローラ41と発熱領域15との間に挿入する感熱記録媒体Pのヘッド基板3の一面に対する挿入角度を比較的浅くすることができる。よってサーマルプリントヘッド1は、これらプラテンローラ41と発熱領域15との間に感熱記録媒体Pを挿入し易くすることができる。
以上の構成において、サーマルプリントヘッド1は、放熱板2の一面に、ヘッド基板3を接着すると共に、これに隣接させて第1セラミック板20を接着して、当該第1セラミック板20上に複数の駆動用IC6を配置する。またサーマルプリントヘッド1は、放熱板2の一面に、第1セラミック板20に隣接させて、第2セラミック板25及びフレキシブル基板27を有する回路部5を接着する。そしてサーマルプリントヘッド1は、複数の駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子を、ヘッド基板側ボンディングワイヤ18を介してヘッド基板3の対応する個別電極14と電気的に接続すると共に、当該複数の駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子を、ワイヤボンディング後のフレキシブル基板27の熱収縮による変形の変形量に応じた長さのフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を介してフレキシブル基板27の対応する基板電極と電気的に接続する。
以上の構成によれば、サーマルプリントヘッド1は、その製造時のワイヤボンディング処理においてフレキシブル基板27が冷却による熱収縮によって変形しても、複数の駆動用IC6の複数のヘッド基板接続用端子とヘッド基板3の複数の個別電極14とを接続したヘッド基板側ボンディングワイヤ18が破断することを防止することができると共に、これら複数の駆動用IC6の複数のフレキシブル基板接続用端子とフレキシブル基板の対応する基板電極とを接続したフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35が破断することを防止することができる。これによりサーマルプリントヘッド1は、従来に比して生産性を向上させることができる。
なお上述した実施の形態においては、第2セラミック板25の一面にフレキシブル基板27を、第1セラミック板20側へはみ出させずに接着する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、図4に示すように、サーマルプリントヘッド50の回路部51において、第2セラミック板25の一面にフレキシブル基板52を、第1セラミック板20の一面の縁部上に、当該フレキシブル基板52の副走査方向S2の一端部をはみ出させるようにして接着して、その一端部により第2セラミック板25と第1セラミック板20との隙間を閉塞するようにしても良い。本発明は、係る構成によれば、複数の駆動用IC6、複数のヘッド基板側ボンディングワイヤ18及び複数のフレキシブル基板側ボンディングワイヤ35を封止する封止体36が、第2セラミック板25と第1セラミック板20との隙間に入り込んで硬化することを防止することができる。よって本発明は、感熱記録媒体Pへの画像の形成時、放熱板2の熱膨張が第2セラミック板25と第1セラミック板20との隙間の封止体36を介して当該第2セラミック板25や第1セラミック板20に伝わって変形歪みが生じることを防止することができる。
また上述した実施の形成においては、放熱板2の一面に段差部を形成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、放熱板2の一面に段差部を形成せずに、当該一面全体を平坦に形成しても良い。そして本発明は、放熱板2の平坦な一面にヘッド基板3、第1セラミック板20及び回路部5を接着するようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、上述した実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
本発明は、バーコードプリンタやデジタル製版機、ビデオプリンタ、イメージャ、シールプリンタ等のサーマルプリンタと、当該サーマルプリンタに設けられるサーマルプリントヘッドに利用することができる。
1、50……サーマルプリントヘッド、2……放熱板、3……ヘッド基板、5……回路部、6……駆動用IC、18……ヘッド基板側ボンディングワイヤ、20……第1セラミック板、25……第2セラミック板、27……フレキシブル基板、35……フレキシブル基板側ボンディングワイヤ。

Claims (5)

  1. 放熱板と、
    前記放熱板の一面に接着されたヘッド基板と、
    前記放熱板の前記一面に、前記ヘッド基板に隣接させて接着された第1セラミック板と、
    前記放熱板の前記一面に、前記第1セラミック板に前記ヘッド基板とは反対側で隣接させて接着された第2セラミック板と、
    前記第2セラミック板の一面に接着されたフレキシブル基板と、
    前記第1セラミック板の一面に配置された駆動用ICと
    を具え、
    前記駆動用ICは、
    ヘッド基板側ボンディングワイヤを介して前記ヘッド基板と電気的に接続されると共に、フレキシブル基板側ボンディングワイヤを介して前記フレキシブル基板と電気的に接続される
    サーマルプリントヘッド。
  2. 前記駆動用ICは、
    前記第2セラミック板に対する前記フレキシブル基板の接着時の変形の変形量に応じた長さを有する前記フレキシブル基板側ボンディングワイヤを介して前記フレキシブル基板と電気的に接続される
    請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記放熱板は、
    前記一面に段差部が形成され、当該一面における一段高い上段面に前記ヘッド基板が接着され、一段低い下段面に前記第1セラミック板及び前記第2セラミック板が接着される
    請求項1又は請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記フレキシブル基板は、
    前記第2セラミック板の前記一面に、前記第1セラミック板の一面の縁部上に一端部をはみ出させるようにして接着される、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 放熱板と、当該放熱板の一面に接着されたヘッド基板と、前記放熱板の前記一面に、前記ヘッド基板に隣接させて接着された第1セラミック板と、前記放熱板の前記一面に、前記第1セラミック板に前記ヘッド基板とは反対側で隣接させて接着された第2セラミック板と、当該第2セラミック板の一面に接着されたフレキシブル基板と、前記第1セラミック板の一面に配置された駆動用ICとを有し、当該駆動用ICが、ヘッド基板側ボンディングワイヤを介して前記ヘッド基板と電気的に接続されると共に、フレキシブル基板側ボンディングワイヤを介して前記フレキシブル基板と電気的に接続されるサーマルプリントヘッド
    を具えるサーマルプリンタ。
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