JPH10116081A - 電子楽器のエディット装置 - Google Patents

電子楽器のエディット装置

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Publication number
JPH10116081A
JPH10116081A JP8267601A JP26760196A JPH10116081A JP H10116081 A JPH10116081 A JP H10116081A JP 8267601 A JP8267601 A JP 8267601A JP 26760196 A JP26760196 A JP 26760196A JP H10116081 A JPH10116081 A JP H10116081A
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JP
Japan
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tone
partial
switch
category
timbre
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JP8267601A
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English (en)
Inventor
Takeshi Katagiri
毅 片桐
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の部分音音色のエディットを同時に行なう
場合に小さな表示面積を有する表示器であっても使用者
が戸惑うことなくエディット操作を行なうことのできる
電子楽器のエディット装置を提供する。 【解決手段】複数の部分音音色それぞれを有する各部分
音複数を合成することにより、1つの音色を有する楽音
を生成する電子楽器における、音色を規定するパラメー
タをエディットするエディット装置であって、複数の部
分音音色を規定するパラメータをエディットするにあた
り、これら複数の部分音音色の中から表示対象とする部
分音音色を選択し、選択された部分音音色を規定するパ
ラメータを表示し、また今回エディット対象とするか否
かを問わない全ての部分音音色に関して、それら各部分
音音色がエディット対象として選択されているか否か、
およびエディット対象として選択されている場合であっ
ても、さらに表示対象として選択されているか否かを識
別した態様で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部分音色そ
れぞれを有する各部分音複数を合成することにより、1
つの音色を有する楽音を生成する機能を備えた電子楽器
における、音色を規定するパラメータをエディットする
エディット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器において、複数の部分音
音色それぞれを有する部分音複数を混合したり、乗算し
たり、あるいはある部分音で他の部分を変調したりし
て、ある音色の楽音を生成することが行なわれている。
部分音としては、例えばアタック部分の音、強く演奏し
た時の音、ノイズ音などがある。このように1つの楽音
を複数の部分音から合成し、これらの部分音の混合割合
や他の部分音に対する変調の度合などを、押鍵強さや、
押鍵により指定される音高などの要素により変化させる
ことにより、多様化した音色を生成することができる。
また、この電子楽器の使用者は、複数の部分音音色をそ
れぞれ規定するパラメータをエディット(設定,変更)
することができる。
【0003】ここで、複数の部分音音色を同時にエディ
ットする電子楽器のエディット装置が提案されている。
このエディット装置では、複数の部分音音色をそれぞれ
規定するパラメータが同じ値に設定されたり、あるいは
これらのパラメータがエディット前の値に対して同じ割
合いで相対的に変更されたりする。またエディット中に
は使用者がエディット対象のパラメータを把握しやすい
ようにエディット対象のパラメータの種類および値が表
示器に表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このエディット装置で
は、複数の部分音音色を同時にエディットするにあた
り、使用者のエディット装置の面からは、エディットす
る複数の部分音音色を規定する複数のパラメータを同時
に表示することが好ましい。しかしながら、この場合、
大きな表示面積を有する表示器が必要となりコストアッ
プの原因になるという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、複数の部分音
音色のエディットを同時に行なう場合に小さな表示面積
を有する表示器であっても使用者が戸惑うことなくエデ
ィット操作を行なうことのできる電子楽器のエディット
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電子楽器のエディット装置は、複数の部分音音色そ
れぞれを有する各部分音複数を合成することにより、1
つの音色を有する楽音を生成する電子楽器における、音
色を規定するパラメータをエディットするエディット装
置であって、 (1)上記複数の部分音音色の中からエディットの対象
とする部分音音色を、複数の部分音音色を同時にエディ
ットの対象とすることを許容して選択するエディット対
象選択手段 (2)上記エディット対象選択手段によりエディットの
対象として選択された部分音音色を規定するパラメータ
をエディットとするエディット手段 (3)表示対象とする部分音音色を選択する表示対象選
択手段 (4)上記表示対象選択手段により表示対象として選択
された部分音音色を規定するパラメータを表示する第1
の表示手段 (5)上記複数の部分音音色に関して、各部分音音色が
上記エディット対象選択手段によりエディット対象とし
て選択されているか否か、および上記表示対象選択手段
により表示対象として選択されているか否かを識別した
態様で表示する第2の表示手段 を備えたことを特徴とする。
【0007】ここで、表示対象選択手段による表示対象
の選択方法として、例えばエディット対象とし選択され
た部分音音色の中から表示対象とする部分音音色を選択
してもよい。本発明は、複数の部分音音色を規定するパ
ラメータをエディットするにあたり、これら複数の部分
音音色の中から表示対象とする部分音音色を選択し、選
択された部分音音色を規定するパラメータを表示し、ま
た今回エディット対象とするか否かを問わない全ての部
分音音色に関して、それら部分音音色がエディット対象
として選択されているか否か、およびエディット対象と
して選択されている場合であっても、さらに表示対象と
して選択されているか否かを識別した態様で表示するた
め、表示用に選択された部分音音色を規定するパラメー
タおよび各部分音音色の状態が表示される。従って、表
示面積が小さな表示器を用いた場合であっても使用者が
戸惑うことはなくエディット操作を行なうことができ、
コストの低減化、その電子楽器の小型化が図られる。
【0008】また、(a)それぞれが音色の集合をあら
わす複数のカテゴリと複数の音色との対応関係と、複数
の音色とを記憶する記憶手段と、(b)前記複数のカテ
ゴリの中から所望のカテゴリを選択するカテゴリ選択手
段と、(c)前記カテゴリ選択手段により所望のカテゴ
リが選択されたことを受けて、前記対応関係に基づいて
該所望のカテゴリに属する音色を検索する音色検索手段
と、(d)前記音色検索手段により検出された所望のカ
テゴリに属する音色の中から所望の音色を、前記カテゴ
リ選択手段により選択された所望のカテゴリの中で再選
択自在に選択する音色選択手段とから電子楽器のエディ
ット装置を構成することが好ましい。
【0009】ここで、「再選択自在」にとは、カテゴリ
を選択するという作業を経由する必要がないことを意味
する。一般に電子楽器のエディット装置では、使用者が
自由に音色を生成し任意の音色番号を付けることができ
るため、同じカテゴリに属する音色が音色番号順に並ん
でいるとは限らない。従って、ある音色を選択した後
に、その音色と類似の音色を、音色番号を入力して探す
のは容易ではない。ここでは、カテゴリを選択した時に
類似の音色が集められて選択対象とすることができ、従
ってある音色を選択した後にその音色と類似の音色を容
易に選択することができ、従来のような、使用者が予め
音色の類似性を考慮して音色番号の並びを決める作業が
不要になる。また音色選択手段により、所望の音色が所
望のカテゴリの中で再選択自在に選択されるため、同じ
カテゴリに属する音色であるにも拘らずいちいちカテゴ
リを選択し直すという作業が不要になる。
【0010】さらに、上記の(a)〜(d)を備えた電
子楽器のエディット装置において、(e)前記複数のカ
テゴリそれぞれに対応するテスト発音フレーズを記憶す
るフレーズ記憶手段と、(f)前記音色選択手段により
所望の音色が選択されたことを受けて、該所望の音色が
属するカテゴリに対応するテスト発音フレーズに従って
該所望の楽音を生成する楽音生成手段とを備えることが
好ましい。
【0011】選択された所望の音色が属するカテゴリに
対応するテスト発音フレーズに従ってその所望の楽音を
生成すると、その音色に相応したフレーズでのテスト発
音が行なわれるため、音色の特徴を容易につかむことが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の電子楽器のエディット装置
の一実施形態を含む電子楽器のブロック図である。図1
に示すMIDI_IN端子11は、外部に接続された電
子楽器(図示せず)から演奏情報のMIDI信号を入力
する。この図1に示す電子楽器は、MIDI_IN端子
11から入力される演奏情報に基づいて曲を演奏するよ
うに構成されている。
【0013】CPU12は、ROM13に格納されたプ
ログラムをデータバス19を経由して読み出し、種々の
処理を実行する。ROM13には、この図1に示すエデ
ィット装置全体の制御を行なうためのプログラムや、そ
れぞれが音色の集合をあらわす複数のカテゴリに関する
データ等が格納されている。
【0014】WORK_RAM14には、CPU12が
ROM13に格納されているプログラムを実行するため
に必要な作業領域等が備えられている。TONE_RA
M15には、音色データが格納されている。この音色デ
ータはバックアップされているため、電源がオフ状態に
なった場合であっても音色データが保持される。
【0015】EXT_RAM16は、メモリカード等の
着脱自在な外部記憶媒体であり、このEXT_RAM1
6にも音色データが格納されている。このEXT_RA
M16も、TONE_RAM15と同様にバックアップ
されている。パネル17には、詳細は後述するが、音色
選択や音色を規定するパラメータをエディットするため
の表示器やスイッチ等が備えられている。
【0016】楽音生成装置18は、音色を規定するパラ
メータのエディットにあたり、テスト発音フレーズに従
って所望の音色の楽音を生成する。図2は、図1に示す
パネルを示す図である。パネル17を構成す表示器(L
CD)21には、音色選択のための情報やパラメータを
エディットするための情報が表示される。
【0017】また本実施形態の電子楽器には、音色を選
択し演奏を行なうためのプレイモードと、選択した音色
のパラメータをエディットするためのエディットモード
とがあり、プレイスイッチ22の操作によりプレイモー
ドが選択され、エディットスイッチ23の操作によりエ
ディットモードが選択される。カテゴリスイッチ24
は、詳述は後述するが、カテゴリという概念を用いて音
色を選択するときに使用される。
【0018】エンタスイッチ25は、カテゴリや音色等
を確定するために使用される。イニシャライズスイッチ
26は、パラメータのエディット時に全てのパラメータ
を初期化するために使用され、ROM13にはこの初期
化用のデータが格納されている。テスト発音スイッチ2
7は、選択した音色の楽音をテスト発音させる時に使用
される。
【0019】パラメータ選択ダイアル28は、エディッ
トモードにおいてエディット対象のパラメータを切り替
えるために使用される。INCスイッチ29は、音色番
号やパラメータの値を増加させたり、カテゴリやカテゴ
リ内の音色を選択するために使用される。またDECス
イッチ30は、音色番号やパラメータの値を減少させた
り、カテゴリやカテゴリ内の音色を選択するために使用
される。
【0020】テンキースイッチ31は、音色番号やパラ
メータ値を数値入力するために使用される。部分音音色
選択スイッチ32は、エディット対象の部分音音色を選
択するために使用されるもので、本実施形態では1つの
音色が4つの部分音音色から構成されており、これら4
つの部分音音色に対応して4つの部分音音色選択スイッ
チが設けられている。
【0021】またLED33が、4つの部分音音色選択
スイッチに対応して4つ配置されており、これら4つの
LEDにより4つの部分音音色の選択状態が表示され
る。図3は、図1に示すROMに格納された、カテゴリ
に関するデータを示す図である。カテゴリは、大カテゴ
リと小カテゴリに分類されている。大カテゴリとして
は、ピアノ、ギター、ベース、ストリングスが設定され
ている。小カテゴリは、大カテゴリをさらに細分化した
ものであり、例えばピアノの大カテゴリはさらに、アコ
ースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノの2つ
の小カテゴリに、ギターの大カテゴリはさらに、アコー
スティック・ギター、エレクトリック・ギターの2つの
小カテゴリにそれぞれ分類されている。これら各カテゴ
リの名称、および大カテゴリと小カテゴリとの対応関係
を示すデータがROM13に格納されている。
【0022】図4は、図1に示すTONE_RAMおよ
びEXT_RAMに格納されている音色データを示す図
である。TONE_RAMおよびEXT_RAMには多
数の音色データが格納されている。これら音色データ
は、TONE_RAMおよびEXT_RAMの各格納領
域に対応して、音色番号と、音色名と、その音色に対応
する自然楽器を示すカテゴリ(小カテゴリ)と、その音
色の楽音を生成するための楽音生成パラメータとから構
成されている。
【0023】使用者はこれらのパラメータをエディット
することにより任意の音色を生成することができ、また
生成された音色に任意のカテゴリを付すことができる。
さらに、音色番号を付け直すことにより、生成した音色
データを任意の格納領域に格納することができる。音色
選択には2つの方法がある。第1の方法は、音色番号
を、図2に示すテンキースイッチの操作で直接指定した
り、あるいは既に選択されている音色の音色番号をIN
Cスイッチ/DECスイッチの操作で増加/減少するこ
とにより指定したりして入力する方法である。この音色
選択方法は、所望の音色に対応する音色番号を使用者が
知っている場合に便利な方法である。音色を選択する
と、選択した音色の音色番号と音色名が表示される。
【0024】第2の方法は、カテゴリを使用する方法で
あり、図2に示すカテゴリスイッチを操作することによ
り、この選択方法になる。カテゴリスイッチを操作する
と大カテゴリのリストが表示器に表示される。図5は、
カテゴリスイッチの操作により表示器に表示された大カ
テゴリのリストを示す図である。
【0025】図5に示す表示器21には大カテゴリのリ
ストが表示されており、表示された大カテゴリのリスト
のうち現在選択されている大カテゴリにカーソル51が
付されている。カーソル51はINCスイッチの操作で
ピアノ、ギター、ベース、ストリングスの順に移動し、
DECスイッチの操作でこの逆の順に移動する。使用者
はカーソル51を所望の大カテゴリに移動させエンタス
イッチを操作する。すると、選択された大カテゴリをさ
らに分類する小カテゴリのリストが表示器21に表示さ
れる。
【0026】図6は、エンタスイッチの操作により表示
器に表示された小カテゴリのリストを示す図である。図
6に示す表示器21には小カテゴリのリストが表示され
ており、また選択されている大カテゴリ(ピアノ)も表
示されている。表示されている小カテゴリのうち現在選
択されている小カテゴリにカーソル51が付されてい
る。カーソル51はINCスイッチ/DECスイッチの
操作で移動する。
【0027】使用者はカーソル51を所望の小カテゴリ
に移動させエンタスイッチを操作する。すると、カーソ
ル51で指定された小カテゴリに分類されている音色の
リストが表示される。図7は、エンタスイッチの操作に
より表示器に表示された音色のリストを示す図である。
【0028】図7に示す表示器21には、選択されてい
る小カテゴリが表示されるとともに、現在選択されてい
る音色にカーソル51が付されて表示されている。また
各音色に対応して各音色番号も表示されている。カーソ
ル51はINCスイッチ/DECスイッチの操作で移動
する。使用者はカーソル51を所望の音色に移動させ
る。すると、エンタスイッチの操作を行なうことなく、
カーソル51を移動させただけで音色が選択される。即
ち、その音色の楽音生成パラメータが読み出され図1に
示す楽音生成装置18にセットされ、その音色による楽
音の生成の準備が完了する。この音色選択方法は、使用
者が所望の音色に対応する自然楽器名が分かっている場
合に便利な方法である。またこの状態でINCスイッチ
/DECスイッチの操作を行なうことにより、現在選択
されているカテゴリ内の別の音色が選択される。即ち、
同一のカテゴリ内では、カテゴリを指定し直すことな
く、音色を選択し直すことができる。同じ小カテゴリに
属する複数の音色の中から自分のイメージに最も近い音
色を容易に見つけ出すことができる。
【0029】一般に電子楽器のエディット装置では、使
用者が自由に音色を生成し任意の音色番号を付けること
ができるため、同じカテゴリに属する音色が音色番号順
に並んでいるとは限らない。従って、ある音色を選択し
た後に、その音色と類似の音色を、音色番号を入力して
探すのは容易ではない。このような場合に備えて、従来
の電子楽器のエディット装置では、使用者が予め音色の
類似性を考慮して音色番号の並びを決めている。しか
し、本実施形態では、カテゴリを選択した時に類似の音
色が集められて選択対象とされるため、ある音色を選択
した後にその音色と類似の音色を容易に選択することが
できる。
【0030】使用者は所望の音色が見つかったらエンタ
スイッチを操作する。すると、カテゴリを使用した第2
の音色選択方法が停止され第1の音色選択方法の状態に
戻る。エンタスイッチは第1の音色選択方法の状態に戻
るためのものであり、音色を選択するためのものではな
く、従ってエンタスイッチを操作せずにカーソルの移動
のみで選択された音色による演奏を行なうこともでき
る。
【0031】図8は、プレイモードにおいて、カテゴリ
スイッチが押されたときに処理されるルーチンを示すフ
ローチャートである。プレイ画面が表示された状態でカ
テゴリスイッチが押され、カテゴリスイッチが操作され
たことが検出されると、ステップS1においてオンイベ
ントにしてステップS2に進む。ステップS2では、カ
テゴリスイッチの操作に応じて、図5に示す大カテゴリ
のリストを表示する。この場合、カーソルの表示位置を
初期化して、図5に示すように先頭の大カテゴリである
ピアノの位置に配置してもよいし、あるいは前回選択さ
れた大カテゴリを記憶しておきその位置にカーソルを配
置してもよいし、あるいは現在選択されている音色が属
している大カテゴリの位置にカーソルを配置してもよ
い。次にステップS3に進み、INCスイッチ/DEC
スイッチが操作されたか否かが判断される。INCスイ
ッチ/DECスイッチが操作されたと判断された場合は
ステップS4に進み、そのINCスイッチ/DECスイ
ッチの操作内容に応じてカーソルを移動する。
【0032】一方、INCスイッチ/DECスイッチが
操作されていないと判断された場合はステップS5に進
む。ステップS5では、エンタスイッチが操作されたか
否かが判断される。エンタスイッチが操作されていない
と判断された場合はステップS3に戻る。一方、エンタ
スイッチが操作されたと判断された場合はステップS6
に進む。ステップS6では、現在カーソルがある位置の
大カテゴリを選択して、その大カテゴリに対応する、図
6に示す小カテゴリのリストを表示する。この場合、カ
ーソルの表示位置を初期化して先頭の小カテゴリの位置
にカーソルを配置してもよく、あるいは現在選択されて
いる大カテゴリにおいて前回選択された小カテゴリを記
憶しておきその位置にカーソルを配置してもよいし、あ
るいは前述のステップS2において現在選択されている
音色が属している大カテゴリの位置にカーソルを配置し
た場合において大カテゴリのカーソルを移動させずにエ
ンタースイッチを操作したとき、すなわち大カテゴリを
切り替えずに小カテゴリのリスト表示を行ったときには
現在選択されている音色が属している小カテゴリの位置
にカーソルを配置してもよい。
【0033】次にステップS7に進み、INCスイッチ
/DECスイッチが操作されたか否かが判断される。I
NCスイッチ/DECスイッチが操作されたと判断され
た場合はステップS8に進み、そのINCスイッチ/D
ECスイッチの操作内容に応じてカーソルを移動する。
一方、INCスイッチ/DECスイッチが操作されてい
ないと判断された場合はステップS9に進む。ステップ
S9ではエンタスイッチが操作されたか否かが判断され
る。エンタスイッチが操作されていないと判断された場
合はステップS7に戻る。一方、エンタスイッチが操作
されたと判断した場合はステップS10に進み、現在カ
ーソルがある位置の小カテゴリを選択し、その小カテゴ
リに属している音色のリストを、図7に示すように表示
する。
【0034】このようにして、TONE_RAMおよび
EXT_RAMに格納されている音色データのカテゴリ
のデータを音色番号順に調べ、選択した小カテゴリと同
じカテゴリが設定されている音色を拾い上げリストにし
て表示する。またカーソルをいずれかの音色の位置に表
示する。この場合、カーソルの表示位置を初期化して先
頭の音色の位置にカーソルを配置してもよいし、あるい
は現在選択されている小カテゴリにおいて前回選択され
た音色を記憶しておきその位置にカーソルを配置しても
よい。
【0035】さらにステップS11に進み、カーソルが
ある位置の音色を選択してその音色の音色データを楽音
生成装置に供給する。次にステップS12において、I
NCスイッチ/DECスイッチが操作されたか否かが判
断される。INCスイッチ/DECスイッチが操作され
たと判断された場合はステップ13に進み、ステップ1
3において、INCスイッチ/DECスイッチの操作内
容に応じてカーソルを移動してステップS11に戻る。
ステップS11では、カーソルがある位置の音色を選択
してその音色の音色データを楽音生成装置に供給する。
一方、INCスイッチ/DECスイッチが操作されてい
ないと判断された場合はステップS14に進み、エンタ
スイッチが操作されたか否かが判断される。エンタスイ
ッチが操作されていないと判断された場合はステップS
12に戻る。一方、エンタスイッチが操作されたと判断
された場合はステップS15に進み、元のプレイ画面
(第1の音色選択方法が可能な状態)に戻り、このルー
チンを終了する。
【0036】選択された音色の楽音はMIDI_IN端
子に接続された外部の電子楽器を操作することにより生
成されるが、これ以外にテスト発音スイッチによっても
生成される。テスト発音スイッチによって生成される楽
音のフレーズは小カテゴリ毎に異なっている。すなわ
ち、小カテゴリ毎にそのカテゴリに属する楽器の音色に
相応したテスト発音用のフレーズが格納されており、テ
スト発音スイッチが操作された場合には、選択されてい
る音色のカテゴリのフレーズにより楽音が生成される。
音色に相応したフレーズでテスト発音が行なわれるた
め、音色の特徴を容易に掴むことができる。このテスト
発音は音色番号を入力して音色を選択した時にも、カテ
ゴリを使用して音色を選択した時にも同様に行なうこと
ができる。また、カテゴリを使用して音色を選択した場
合には、所望の音色を選択した時点でエンタスイッチを
操作することなくテスト発音を行なうことができる。も
ちろんエンタスイッチを操作した後でもテスト発音を行
なうことができる。また、テスト発音はエディットモー
ドにおいても行なうことができる。
【0037】尚、エディット時にイニシャライズスイッ
チを操作した場合には、エディット中の音色のカテゴリ
として「ノーアサイン(no assign)」が設定
される。この場合には、一定の時間間隔で「ド、レ、
ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」と鳴る単純なフレーズがテ
スト発音用に選択される。これは楽音生成用のすべての
パラメータが初期化されている状態ではまだ音色も機械
的であり、いずれの楽器の音色にも類似していないた
め、かえって単純なフレーズの方が音色の特徴を捉えや
すいからである。
【0038】エディットスイッチを操作すると、選択さ
れている部分音音色を規定するパラメータをエディット
するためのエディットモードになる。図9は、エディッ
トスイッチの操作により表示器に表示されたエディット
画面を示す図である。表示器21には、エディット対象
として選択されたパラメータの名称(TVFcut o
ff)、パラメータの値(87)、およびいずれの部分
音音色がエディット対象、表示対象とされているか示
す、後述する符号(「−」,[2],「*」,「−」)
が表示されている。
【0039】使用者は、部分音音色選択スイッチを操作
してエディット対象の部分音色を選択する。いずれかの
部分音音色選択スイッチを単独で操作した場合にはその
部分音音色選択スイッチに対応する部分音音色がエディ
ット対象として選択され、一方複数の部分音音色選択ス
イッチを操作した場合には、操作された全ての部分音音
色スイッチに対応する部分音音色がエディット対象とし
て選択される。
【0040】本実施形態では、表示器21の表示面積を
小さくすることによりコストの低減化が図られており、
従ってパラメータが表示される部分音音色は1つのみで
ある。複数の部分音音色をエディット対象としている場
合には、そのうち1つの部分音音色のみが表示される。
図9に示す表示器21の右上には、4つの部分音音色選
択スイッチに対応して、即ち4つの部分音音色1,2,
3,4に対応して4つの符号が表示されている。エディ
ット対象とされていない部分音音色に関しては「−」が
表示され、エディット対象および表示対象とされている
部分音音色に関してはその部分音音色の番号「2」が表
示されている。また、エディット対象とはされているが
表示対象とはされていない部分音音色に関しては「*」
が表示されている。図9に示す状態では部分音音色2は
エディット対象および表示対象とされており、部分音音
色3はエディット対象とされているが表示対象とはされ
ておらず、部分音音色1、4はエディット対象とされて
いない。
【0041】また、4つの部分音音色選択スイッチに対
応して設けられている、図2に示す4つのLEDにも同
様の表示が行なわれる。即ち、エディット対象とされて
いない部分音色に対応するLEDは消灯しており、エデ
ィット対象および表示対象とされている部分音音色に対
応するLEDは点滅しており、エディット対象とはされ
ているが表示対象とはされていない部分音音色に対応す
るLEDは点灯している。
【0042】このようにして各部分音音色の状態が区別
して表示されているため、表示面積が小さい表示器を用
いた場合であっても使用者がまごつくことはない。尚、
本実施形態では、パラメータを表示する表示器と部分音
音色選択スイッチの近傍に設けられたLEDの双方にエ
ディット対象の部分音音色の選択状態およびパラメータ
表示対象の部分音音色の選択情報が表示される。従っ
て、部分音音色選択スイッチを見ながら操作する場合、
その近傍にあるLEDまで視野に入るため、部分音音色
選択スイッチを操作しながら視線をずらすことなく部分
音音色の状態が確認できる。また、パラメータのエディ
ットを行なう場合、表示されているパラメータの近傍に
ある部分音音色の状態エリアまで視野に入るため、パラ
メータのエディット状態を確認するときに視線をずらす
ことなく部分音音色の状態が確認できる。
【0043】尚、複数の部分音音色をエディット対象と
する場合には、いずれかの部分音音色選択スイッチを操
作しながら他の部分音音色選択スイッチを操作する。こ
の場合、先に操作された部分音音色選択スイッチに対応
する部分音音色がエディット対象および表示対象とさ
れ、後に操作された部分音音色選択スイッチに対応する
部分音音色はエディット対象とはされるが表示対象とさ
れることはない。
【0044】図10は、エディットモードにおいて、い
ずれかの部分音音色選択スイッチが押されたときに処理
されるルーチンを示すフローチャートである。いずれか
の部分音音色選択スイッチが押され、部分音音色選択ス
イッチが操作されたことが検出されると、ステップS1
00においてオンイベントにしてステップS101に進
む。ステップS101では、操作された部分音音色選択
スイッチに対応する部分音音色をエディット対象とす
る。エディット対象とされた部分音音色のパラメータは
テンキースイッチの操作などにより値が設定/変更され
る。
【0045】次にステップS102において、他に操作
されている部分音音色選択スイッチがあるか否かが判断
される。他に操作されている部分音音色選択スイッチと
は、今回操作が検出された部分音音色選択スイッチが操
作される以前から操作されていた部分音音色選択スイッ
チを示す。他に操作されている部分音音色選択スイッチ
がないと判断された場合はステップS103に進み、操
作された部分音音色選択スイッチに対応する部分音音色
を表示器の表示対象として、即ち操作された部分音音色
選択スイッチに対応する部分音音色のパラメータを表示
器に表示してステップS104に進む。ステップS10
4では、表示器の、操作された部分音音色選択スイッチ
に対応する表示領域に、操作された部分音音色選択スイ
ッチの部分音音色の番号を表示し、ステップS105に
進む。ステップS105では、操作された部分音音色選
択スイッチに対応するLEDを点滅させる。これにより
表示対象とされた部分音音色のパラメータが表示器に表
示される。尚、ここではLEDの点滅を指示するのみ
で、実際の点滅処理は、点滅繰り返し時間毎に起動され
る図示しない別のルーチンによって、起動される度に点
灯状態、消灯状態を交互に切り替えることにより行なわ
れる。次にステップS106に進み、表示器の、操作さ
れていない部分音音色選択スイッチに対応する表示領域
に「−」を表示し、ステップS107に進む。ステップ
S107では、操作されていない部分音音色選択スイッ
チに対応するLEDを消灯してこのルーチンを終了す
る。
【0046】一方、ステップS102において、他に操
作されている部分音音色選択スイッチがあると判断され
た場合はステップS108に進む。ステップS108で
は、表示器の、選択された部分音音色選択スイッチに対
応する表示領域に「*」を表示し、ステップS109に
進む。ステップS109では、操作された部分音音色選
択スイッチに対応するLEDを点灯してこのルーチンを
終了する。
【0047】エディット対象のパラメータは、パラメー
タ選択ダイアルを操作することにより切り替えることが
できる。パラメータ選択ダイアルの操作によりエディッ
ト対象のパラメータとしてカテゴリのデータを選択した
場合には、INCスイッチ/DECスイッチの操作によ
り表示される小カテゴリが順に切り替わることにより小
カテゴリを選択することができる。またエディット対象
のパラメータとして音色名を選択した場合には、まず先
頭の文字をINCスイッチ/DECスイッチの操作によ
りアルファベット順に切り替えて表示する。エンタスイ
ッチを操作すると次の文字を入力するための状態とな
る。これ以外のパラメータに関してはテンキースイッチ
あるいはINCスイッチ/DECスイッチを操作するこ
とによりパラメータの値を設定する。
【0048】テンキースイッチを操作した場合には入力
された数値が直接パラメータの値となり、INCスイッ
チ/DECスイッチを操作した場合にはそれ以前に既に
設定されていたパラメータ値が増加/減少される。従っ
て、複数の部分音音色がエディット対象とされている場
合、テンキースイッチを操作した時には全ての部分音音
色のパラメータが同じ値に設定され、INCスイッチ/
DECスイッチを操作した時には、各部分音音色に、そ
れ以前に既に設定されていた値を基準として各部分音音
色のパラメータの値が増加/減少される。即ち、INC
スイッチ/DECスイッチを操作した場合には各部分音
音色のパラメータの値の開きを保ったままパラメータの
値が変更される。尚、テンキースイッチを操作した場合
に、表示器の表示対象として選択されている部分音音色
に関しては入力された数値が直接パラメータの値とされ
ると共にそのパラメータの値の変化量を求めておき、エ
ディット対象として選択されている他の部分音音色に関
しては、この変化量と同じだけパラメータの値が変化さ
れるようにしてもよい。即ち、この場合にも各部分音音
色のパラメータの値の開きを保ったままパラメータの値
が変更される。また、エンタスイッチなどの操作子の操
作に応じて、表示器の表示対象とされている部分音音色
のパラメータの値をエディット対象として選択されてい
る他の部分音音色のパラメータにコピーできるようにし
てもよい。こうすることにより表示対象とされている部
分音音色のパラメータの値を変えることなく、他の部分
音音色のパラメータ値を表示対象とされている部分音音
色のパラメータの値に容易に揃えることができる。
【0049】INCスイッチ/DECスイッチを操作し
続けた場合にはパラメータの値は所定の速度で変化す
る。この時、途中から他方の、操作されていないINC
スイッチ/DECスイッチも操作するとパラメータの値
の変化速度が速くなり、その後他方のINCスイッチ/
DECスイッチの操作を止めるとパラメータの値の変化
速度が元に戻る。これによりパラメータの値を所望の値
に一致させることが容易になる。またパラメータによっ
ては標準の値を0として正負の値をとるものがあるが、
この場合には、パラメータの値が0となった時に値の変
化が停止する。再度INCスイッチ/DECスイッチを
操作すると再びパラメータの値が変化し始める。0とい
う値は標準の値であり特別な意味を持っているので、こ
のようにすることにより特別な値に設定するのが容易と
なる。尚、0以外の値、例えば10、20、30などの
切りのよい値や、エディットモードに入った時点の、変
更前の値等を対象にしてもよい。またパラメータの変化
を止めるのではなく、変化速度を遅くしたり、変化が一
旦止るがINCスイッチ/DECスイッチを操作し続け
ていると再び変化し始めるようにしてもよい。
【0050】尚、本実施形態では、エディット対象の部
分音音色のうちパラメータの表示対象の部分音音色を、
部分音音色選択スイッチの操作の順番に基づいて決定す
るようにしたが、別の方法で決定するようにしてもよ
い。例えば、部分音音色選択スイッチの操作に応じてエ
ディット対象の部分音音色を選択し、その後別の操作子
の操作に基づいて、選択されたエディット対象の部分音
音色のなかからパラメータの表示対象の部分音音色を選
択してもよい。また、エディット対象として選択された
部分音音色の中から表示対象とする部分音音色を選択す
るという形態の他に、エディット対象として選択されて
いるか否かに関わらず部分音音色の中から表示対象とす
る部分音音色を選択するようにしてもよい。
【0051】また、本実施の形態では、エディット時に
同時に1つのパラメータに関してのみその名称と値を表
示したが、より表示面積の大きな表示器が使用できる場
合には同時に複数のパラメータに関してその名称と値を
表示してもよい。この場合、表示されている複数のパラ
メータのうちエディット対象として選択されているパラ
メータを他のパラメータと区別するために、このパラメ
ータの値にカーソルを付して表示するとよい。またこの
場合、表示対象として選択されている1つの部分音音色
に関してのみ複数のパラメータを表示する画面と、エデ
ィット対象として選択されている1つのパラメータのみ
を複数の部分音音色に関して表示する画面の2つのパラ
メータ表示画面を設け両者を操作子の操作に応じて任意
に切り替え可能としてもよい。この場合、後者の画面に
おいて、選択されているパラメータの名称と各部分音音
色の番号をマトリクス状に表示し、これらの交り合う位
置に対応するパラメータの値を表示する。また、後者の
画面において、エディット対象として選択されている部
分音音色を他の部分音音色と区別するために、この部分
音音色のパラメータの値にカーソルを付して表示すると
よい。さらに後者の画面において、前者の画面において
表示対象として選択されている部分音音色を、他の部分
音音色と区別するために、この部分音音色の番号にカー
ソルを付して表示するとよい。また、さらに大きな表示
面積の表示器が使用できる場合には、前述の後者の画面
においても複数のパラメータを同時に表示可能としても
よい。この場合にはエディット対象として選択されてい
る部分音のエディット対象として選択されているパラメ
ータの値にカーソルを付して表示するとよい。
【0052】また本実施形態では、カテゴリ(カテゴリ
の適用例としては、例えば、楽音としてサンプリングし
た波形やフレーズ、あるいは自動演奏のフレーズがあ
る)を用いて音色を選択するようにしたが別の要素、例
えば効果や自動演奏の曲目の要素を選択する場合にも同
様の選択手法を用いてもよい。さらに本実施形態では、
各音色がいずれのカテゴリに属するか否かを示す情報
を、各音色毎に格納するようにしたが、逆に各カテゴリ
毎にそのカテゴリに属する音色を格納してもよい。また
本実施形態では、自然楽器の種類に応じてカテゴリを分
けているが他の観点からカテゴリを分けてもよい。例え
ば、伴奏演奏に用いられる音色,メロディ演奏に用いら
れる音色などの観点、クラシック演奏に用いられる音
色,ロック演奏に用いられる音色などの観点からカテゴ
リを分けてもよい。さらに本実施形態では、各音色は1
つのカテゴリにのみ属するようにしたが、複数のカテゴ
リに属するようにしてもよい。例えば、エレクトリック
・ソロ・ギター1の音色を、ギターのカテゴリおよびメ
ロディ演奏に用いられる音色のカテゴリの双方に属する
ようにしてもよい。
【0053】また本実施形態では、各カテゴリ毎に別々
のテスト発音用のフレーズを設けているが、一部のカテ
ゴリに関しては複数のカテゴリで同じフレーズを共用し
てもよい。さらに本実施形態では、カテゴリを選択した
時にそのカテゴリに属する全ての音色を探し出して表示
するようにしたが、まず探し出した1つの音色のみを表
示し次に使用者の操作に応じて次の音色を表示するとい
う、順次表示方式を採用してもよい。この場合、カテゴ
リを選択した時にそのカテゴリに属する全ての音色を探
し出しておいてもよいし、あるいは、カテゴリを選択し
た時にまずそのカテゴリに属する1つの音色のみを探し
出して表示し、音色の切替えが指示されたときにそのカ
テゴリに属する他の音色を探し出して表示するようにし
てもよい。
【0054】さらに、本実施形態の変形例(1)〜
(6)について説明する。 (1)本実施形態では、カテゴリを選択して(図5,
6)そのカテゴリに属する音色を選択した時点(図7)
で初めて音色が選択されるようになっているが、カテゴ
リを選択した時点でそのカテゴリに属するいずれかの音
色が選択されるようにしてもよい(画面はカテゴリ選択
画面のまま、生成される楽音の音色が切り替わる)。こ
のとき選択されたカテゴリに属する音色のうち選択され
る音色として、(1)音色番号が小さいもの、(2)カ
テゴリを選択する以前に選択されていた音色に音色番号
が最も近いもの、(3)新たに選択されたカテゴリにお
いてそれ以前に選択されていた音色等とすることができ
る。
【0055】例えば(3)の方法の場合、前回大カテゴ
リ=ピアノ、小カテゴリ=アコースティック・ピアノ、
音色=アコースティックピアノ1を選択しており、現在
ギターの音色を選択している場合、大カテゴリとしてピ
アノを選択し直した時、あるいは小カテゴリとしてアコ
ースティック・ピアノを選択したときにアコースティッ
ク・ピアノ1が選択される。これは、音色番号を用いた
音色選択方法を使用した後にカテゴリを用いた音色選択
方法を使用する場合でも同様である。このようにする
と、カテゴリを切り替えるだけで新たなカテゴリに属す
る音色に切り替わるため、スムーズに音色を切り替える
ことができる。尚、画面の片隅に、選択された音色の音
色名や音色番号等を表示すると、使用者にとって解り易
くなる。同様に、大カテゴリ選択時には音色名や音色番
号に加えて、その選択された音色が属する小カテゴリを
表示してもよい。
【0056】(2)本実施形態では、カテゴリを使用し
た音色選択方法において、大カテゴリ選択、小カテゴリ
選択、音色選択の順に操作手順が進むが、所定の操作に
より、音色リストが表示されているときに小カテゴリリ
ストの表示状態に戻れたり、小カテゴリリストが表示さ
れているときに大カテゴリリストの表示状態に戻れたり
するようにしてもよい。同様に、カテゴリ選択画面を表
示しているときに、所定の操作より、音色番号による音
色選択画面に戻れるようにしてもよい。
【0057】(3)本実施形態では、音色リストとし
て、カテゴリを使用した音色選択方法において表示して
いるのみであるが、音色番号を使用した選択方法におい
ても音色リストを、カテゴリとは無関係に音色番号順に
表示してもよい。この場合、表示画面の面積に合わせ
て、現在選択されている音色の音色番号に近い所定数の
音色のみを表示してもよい。例えば、14番の音色を選
択している場合には、10番台の音色番号=10〜19
の音色リストを表示する。また、この場合、カテゴリボ
タンを押すことにより、カテゴリを使用した音色選択方
法の音色リスト画面に切り替わるようにしてもよい。こ
のときには、現在選択されている音色が属しているカテ
ゴリの音色リストの表示になる。
【0058】(4)本実施形態では、プレイモード表示
画面(音色番号を使用した音色選択が可能な状態)で表
示される文字の大きさに関しては触れなかったが、プレ
イモード表示画面は、カテゴリのリスト画面や音色のリ
スト画面に比べ、表示すべき文字の数が少なくて済むた
め、この場合には他の画面に比べて大きな文字で表示す
ることができる。このようにすると、演奏中に音色や音
色番号の確認が容易になる。
【0059】(5)本実施形態では、カテゴリを使用し
て音色を選択する場合に、表示された音色リストの中か
ら音色を選択するようになっているが、リスト画面の他
に、選択した1音色の音色名や音色番号を大きく表示す
る画面を設けてもよい。この場合であっても、リスト画
面の場合と同様に、INCスイッチ/DECスイッチの
操作に応じて、現在選択されているカテゴリに属する音
色のみが選択されるようにすると便利である(INCス
イッチの操作時には同じカテゴリ内の、現在選択されて
いる音色の音色番号よりも大きな音色番号であって最も
近い音色番号の音色を選択する。DECスイッチの操作
時にはこの逆になる)。
【0060】(6)本実施形態では、リスト以外の画面
からリスト画面へ切り替わるようになっているが、リス
ト画面をいわゆるウインドウとしてリスト以外の画面の
上にリスト画面を上書して表示してもよい。この場合、
画面の一部にのみ上書するようにすれば、リスト画面が
表示されている場合であっても上書されない箇所の一部
の情報は元の画面のまま見ることができる。
【0061】ここで、上記(1)〜(5)の変形例を合
わせ持たせた例を図11に示す。図11は、図1に示す
電子楽器のエディット装置の変形例における操作の流れ
を示す図である。図11では、図2に示した操作子の他
に、リストスイッチ、バックスイッチ、エグジットスイ
ッチが備えられている。
【0062】図11に示す画面Aは、音色番号を使用し
た音色選択が可能なプレイモードにおける表示画面であ
る。この画面Aでは、画面中央に現在選択されている音
色の音色名と音色番号が大きな文字で表示されており、
また画面左上に音色番号を使用した音色選択が可能な画
面であることが表示されている。この画面Aでは、テン
キースイッチあるいはINCスイッチ/DECスイッチ
により音色番号を入力することにより音色を選択するこ
とができる。この状態において、カテゴリスイッチを操
作すると大カテゴリのリスト画面(画面B)に切り替わ
る。
【0063】画面Bでは、画面の左上に大カテゴリのリ
スト画面であることが表示され、画面左側に大カテゴリ
のリストが表示され、画面右側に現在選択されている小
カテゴリおよび音色が表示される。この画面BではIN
Cスイッチ/DECスイッチによりカテゴリを選択する
ことができる。大カテゴリを切り替えた場合には、新た
な大カテゴリにおいて前回選択されていた小カテゴリお
よび音色が選択され、これに伴い画面表示も切り替わ
る。この状態においてバックスイッチを操作すると画面
Aに戻り、エンタスイッチを操作すると小カテゴリのリ
スト画面(画面C)に切り替わる。
【0064】画面Cでは、画面の左上に小カテゴリのリ
スト画面であることが表示され、画面左側に現在選択さ
れている大カテゴリに属する小カテゴリのリストが表示
され、画面右側に現在選択されている大カテゴリおよび
音色が表示される。この画面CではINCスイッチ/D
ECスイッチにより小カテゴリを選択することができ
る。小カテゴリを切り替えた場合には、新たな小カテゴ
リにおいて、前回選択されていた音色が選択され、これ
に伴い画面表示も切り替わる。この状態においてバック
スイッチを操作すると画面Bに戻り、エンタスイッチを
操作すると音色のリスト画面(画面D)に切り替わる。
【0065】画面Dでは、画面の左上に音色のリスト画
面であることが表示され、また画面左側に現在選択され
ている小カテゴリに属する音色のリストが表示され、画
面右側に現在選択されている大カテゴリおよび小カテゴ
リが表示される。この画面DではINCスイッチ/DE
Cスイッチにより音色を選択することができる。この状
態においてバックスイッチを操作すると画面Cに戻り、
リストスイッチを操作すると画面Eに切り替わる。
【0066】画面Eは変形例(5)で説明した画面であ
り、この画面Eでは画面中央に現在選択されている音色
の音色名と音色番号が大きな文字で表示され、また画面
左上にカテゴリを使用した音色選択が可能な画面である
ことが表示され、さらに画面下に現在選択されている音
色の属する大カテゴリおよび小カテゴリが表示される。
この画面Eでも画面Dのリスト画面の場合と同様に、I
NCスイッチ/DECスイッチの操作に応じて現在選択
されているカテゴリ(小カテゴリ)に属する音色のみが
選択される。INCスイッチの操作時には同じカテゴリ
内の、現在選択されている音色の音色番号よりも大きな
音色番号であって最も近い音色番号の音色が選択され
る。この状態において再度リストスイッチを操作すると
画面Dに戻る。すなわちリストスイッチはリスト表示の
状態をオン/オフにトグルで切り替える作用を有する。
【0067】画面B,C,D,Eにおいてカテゴリスイ
ッチを操作すると画面Aに戻る。すなわちカテゴリスイ
ッチはカテゴリを使用した音色選択の状態をオン/オフ
にトグルで切り替える作用を有する。また画面B,Cに
おいてエグジットスイッチを操作すると画面Eになる。
さらに画面Aにおいてリストスイッチを操作すると画面
Fに切り替わる。画面Fは変形例(3)で説明した画面
であり、この画面Fでは現在選択されているカテゴリと
は無関係に、現在選択されている音色の音色番号と同じ
10の位に属する音色がリスト表示される。この画面F
ではテンキースイッチあるいはINCスイッチ/DEC
スイッチにより音色番号を入力することにより音色を選
択することができる。この状態においてリストスイッチ
を操作すると画面Aに戻る。またカテゴリスイッチを操
作すると画面Dに切り替わり、その画面Dにおいてカテ
ゴリスイッチを操作すると画面Fに戻る。尚、本実施形
態およびその変形例は適宜組み合わせることができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の部分音音色のエディットを同時に行なう場合であ
っても、小さな表示面積を有する表示器で済みコストの
低減化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器のエディット装置の一実施形
態を含む電子楽器のブロック図である。
【図2】図1に示すパネルを示す図である。
【図3】図1に示すROMに格納された、カテゴリに関
するデータを示す図である。
【図4】図1に示すTONE_RAMおよびEXT_R
AMに格納されている音色データを示す図である。
【図5】カテゴリスイッチの操作により表示器に表示さ
れた大カテゴリのリストを示す図である。
【図6】エンタスイッチの操作により表示器に表示され
た小カテゴリのリストを示す図である。
【図7】エンタスイッチの操作により表示器に表示され
た音色のリストを示す図である。
【図8】プレイモードにおいて、カテゴリスイッチが押
されたときに処理されるルーチンを示すフローチャート
である。
【図9】エディットスイッチの操作により表示器に表示
されたエディット画面を示す図である。
【図10】エディットモードにおいて、いずれかの部分
音音色選択スイッチが押されたときに処理されるルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図11】図1に示す電子楽器のエディット装置の変形
例における操作の流れを示す図である。
【符号の説明】
11 MIDI_IN端子 12 CPU 13 ROM 14 WORK_RAM 15 TONE_RAM 16 EXT_RAM 17 パネル 18 楽音生成装置 19 データバス 21 表示器 22 プレイスイッチ 23 エディットスイッチ 24 カテゴリスイッチ 25 エンタスイッチ 26 イニシャライズスイッチ 27 テスト発音スイッチ 28 パラメータ選択ダイヤル 29 INCスイッチ 30 DECスイッチ 31 テンキースイッチ 32 部分音音色選択スイッチ 33 LED 51 カーソル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部分音音色それぞれを有する各部
    分音複数を合成することにより、1つの音色を有する楽
    音を生成する電子楽器における、音色を規定するパラメ
    ータをエディットするエディット装置であって、 前記複数の部分音音色の中からエディットの対象とする
    部分音音色を、複数の部分音音色を同時にエディットの
    対象とすることを許容して選択するエディット対象選択
    手段と、 前記エディット対象選択手段によりエディットの対象と
    して選択された部分音音色を規定するパラメータをエデ
    ィットとするエディット手段と、 表示対象とする部分音音色を選択する表示対象選択手段
    と、 前記表示対象選択手段により表示対象として選択された
    部分音音色を規定するパラメータを表示する第1の表示
    手段と、 前記複数の部分音音色に関して、各部分音音色が前記エ
    ディット対象選択手段によりエディットの対象として選
    択されているか否か、および前記表示対象選択手段によ
    り表示対象として選択されているか否かを識別した態様
    で表示する第2の表示手段とを備えたことを特徴とする
    電子楽器のエディット装置。
JP8267601A 1996-10-08 1996-10-08 電子楽器のエディット装置 Pending JPH10116081A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010282160A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Yamaha Corp 音楽コンテンツ処理装置及びプログラム
WO2023032672A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 ヤマハ株式会社 音発生装置、音発生方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010282160A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Yamaha Corp 音楽コンテンツ処理装置及びプログラム
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