JP3835591B2 - 楽音音色選択装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子楽器の楽音音色選択装置および方法に関し、特に多数の音色から所望の音色を素早く効率よく選択できる装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の楽音発生装置(電子楽器、音源モジュール、パソコンによるもの、携帯電子機器などを含む)は、多種多様な音色の楽音を発生できるようになっている。そのため、多数の音色から演奏者の望む音色を、素早く、効率よく選択できる方法が必要となっている。
【0003】
従来より、電子楽器の楽音音色選択には、選択候補の音色の一覧を表示しその中からカーソルを用いて音色を選択する方法が知られている。さらに、電子楽器の楽音音色選択に関連する従来技術として、特開平3−208096号「電子楽器の音色設定装置」がある。該公報では、音色をピアノ系、管楽器系、擦弦楽器系、撥弦楽器系などのカテゴリに分けてグループ化し、その中から所望の音色を選択する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の楽音音色選択装置によると、音色数が数十乃至数百にも及ぶように多くなった場合、その中から所望の音色を見つけだして選択することは容易ではない。上記公報に記載の技術においても、音色がカテゴリ分けされているとはいえ音色数が増えるほどカテゴリも増えてしまうおそれもあり、所望の音色を選択するまでのキー操作が増大し相当の時間と労力を要する。
【0005】
この発明は、ユーザが所望の音色を、より素早く、効率的に選択できるようにした楽音音色選択装置および方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器に適用し、ユーザが所望の音色を選択する機能を提供する楽音音色選択装置であって、複数の音色を一覧表示する表示手段と、前記一覧表示した中から任意の音色にマーキングするマーキング手段と、前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択手段と、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示する表示制御手段であって、前記カテゴリ選択手段により新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるよう前記表示手段に再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御手段と、前記一覧表示されたマーキングされた音色の中から所望の音色を選択する音色選択手段と、選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器に適用し、ユーザが所望の音色を選択する機能を提供する楽音音色選択装置であって、第1のモードと第2のモードとを切り替えるモード切り替え手段と、前記第1のモードにおいて、複数の音色のすべてを一覧表示する表示手段と、前記第1のモードにおいて、前記一覧表示された複数の音色の中から任意の音色をマーキングするマーキング手段と、前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択手段と、前記モード切り替え手段で第2のモードに切り替えたとき、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示する表示制御手段であって、前記カテゴリ選択手段により新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるよう前記表示手段に再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御手段と、前記マーキングされた音色のみが一覧表示された中から所望の音色を選択する音色選択手段と、選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または2の何れかに記載の楽音音色選択装置において、前記マーキングした音色のマーキングを消す手段を、さらに備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器において、ユーザが所望の音色を選択する楽音音色選択方法であって、複数の音色を一覧表示する表示ステップと、前記一覧表示した中から任意の音色にマーキングするマーキングステップと、前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択ステップと、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示するとともに、前記カテゴリ選択ステップにより新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるように再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御ステップと、前記一覧表示されたマーキングされた音色の中から所望の音色を選択する音色選択ステップと、選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定ステップとを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器において、ユーザが所望の音色を選択する楽音音色選択方法であって、第1のモードにおいて、複数の音色のすべてを一覧表示する表示ステップと、前記第1のモードにおいて、前記一覧表示された複数の音色の中から任意の音色をマーキングするマーキングステップと、前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択ステップと、前記第1のモードから第2のモードに切り替えるモード切り替えステップと、前記第2のモードにおいて、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示するとともに、前記カテゴリ選択ステップにより新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるように再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御ステップと、前記マーキングされた音色のみが一覧表示された中から所望の音色を選択する音色選択ステップと、選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定ステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項4または5の何れかに記載の楽音音色選択方法において、前記マーキングした音色のマーキングを消すステップを、さらに備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、この発明に係る楽音音色選択装置を適用した電子楽器のシステム構成を示す。この電子楽器は、中央処理装置(CPU)101、プログラムメモリ102、音色パラメータメモリ103、ランダムアクセスメモリ(RAM)104、音源105、鍵盤106、操作パネル部107、およびシステムバスライン108を備える。
【0020】
CPU101は、この電子楽器全体の制御を行なう。特にCPU101は、鍵盤106の操作を検出しその操作に応じて音源105に発音指示を行なったり、操作パネル部107上の各種操作子の操作を検出しその操作に応じて音色選択を行なう。プログラムメモリ102は、CPU101が実行する制御プログラムや各種の定数データなどを格納する。音色パラメータメモリ103は、あらかじめプリセットされている音色パラメータ群(図7の音色リスト)を格納する。RAM104は、CPU101のワーク領域および各種のバッファなどに用いられる。音源105は、CPU101の指示に基づいて、選択設定された音色の楽音信号を生成出力する。鍵盤106は、演奏者が演奏操作するための複数の鍵を備えた鍵盤である。操作パネル部107は、この電子楽器のパネル上に設けられた各種の操作子、および各種の情報を表示する表示装置を示す。システムバスライン108は、これらの各部を相互接続するバスラインである。
【0021】
図2は、図1に示した電子楽器の操作パネル部107の詳細を示す。パネル上には、表示部201、ファンクション・キー202、インクリメント・キー(INC/+1)203、デクリメント・キー(DEC/−1)204、イグジット・キー(EXIT)205、エンター・キー(ENTER)206、カーソル移動キー207、フェイバリット・キー(Favorite)208、バンク・キー(BANK1〜BANK4)209、カテゴリ・サーチ・キー(Category Search)211、ボイス・キー(Voice)212、ボイス・エディット・キー(Voice Edit)213、およびジョグタイヤル214を備える。
【0022】
表示部201は、各種情報を表示するためのディスプレイである。ファンクション・キー202には、カテゴリ・サーチ・モードとフェイバリット・セレクト・モード(モードについては後述する)のときに使用する各種機能が割り当てられる。カテゴリ・サーチ・モードにおいては、ファンクションキー202の[F1]キー〜[F3]キーがサブ・カテゴリの選択を行なうキーとなり、[F5]キーが音色のフェイバリット登録または登録削除を行なうキーとなり、[F6]キーがフェイバリット登録されている音色を全て登録削除するキーとなる。[F4]キーは使用しない。フェイバリット・セレクト・モードにおいては、[F5]キーが音色のフェイバリット登録または登録削除を行なうキーとなり、[F6]キーがフェイバリット登録されている音色を全て登録削除するキーとなる。[F1]キー〜[F4]キーは使用しない。
【0023】
インクリメント・キー203、デクリメント・キー204、およびカーソル移動キー207は、表示部201に一覧表示されている音色から所望の音色を選択するときに使用する。イグジット・キー205は、現在のモードを抜けるためのキーである。エンター・キー206は、選択された音色の決定や現在のモードを抜けるためのキーである。フェイバリット・キー208は、カテゴリ・サーチ・モードとフェイバリット・セレクト・モードの切替えを行なうキーである。バンク・キー209は、カテゴリ・サーチ・モードおよびフェイバリット・セレクト・モードにおいてメイン・カテゴリの選択(切り替え)を行なうキーである。カテゴリ・サーチ・キー211は、カテゴリ・サーチ・モードとボイス・プレイ・モードの切替えを行なうキーである。ボイス・キー212は、ボイス・プレイ・モードに戻るためのキーである。ボイス・エディット・キー213は、ボイス・プレイ・モードで音色の編集を行なうときに用いる。ジョグダイヤル214は、各種数値を入力するときに用いる。
【0024】
この電子楽器の楽音音色選択装置では、ボイス・プレイ・モード、カテゴリ・サーチ・モード、およびフェイバリット・セレクト・モードの3つのモードがある。ボイス・プレイ・モードは通常の演奏モードであり、このモードにおいて鍵盤106を演奏操作すると、その時点で音源105に設定されている音色で発音が行なわれる。ボイス・プレイ・モードの状態で、カテゴリ・サーチ・キー211を押すとカテゴリ・サーチ・モードに移る。カテゴリ・サーチ・モードでは、音色の一覧を表示部201に表示し、その中から所望の音色を選択し音源105に設定することができる。また、一覧表示した中から、任意の音色のチェックボックスにチェックマークを付けてフェイバリット登録することができる。カテゴリ・サーチ・モードの状態で、もう一度カテゴリ・サーチ・キー211を押すか、エンター・キー206、イグジット・キー205、またはボイス・キー212を押すことにより、ボイス・プレイ・モードに戻る。カテゴリ・サーチ・モードでフェイバリット・キー208を押すとフェイバリット・セレクト・モードに移る。フェイバリット・セレクト・モードでは、カテゴリ・サーチ・モードでフェイバリット登録した音色の一覧を表示部201に表示し、その中から所望の音色を選択し音源105に設定することができる。さらに、もう一度フェイバリット・キー208を押すとカテゴリ・サーチ・モードに戻る。
【0025】
図3は、カテゴリ・サーチ・モードに入ったとき表示部201に表示される初期画面の例である。音色は、メイン・カテゴリで大きく分類され、そのメイン・カテゴリの中でさらにサブ・カテゴリで分類されている。カテゴリ・サーチ・モードでは、301に現在選択されているメイン・カテゴリが表示され、領域302にそのメイン・カテゴリに属する音色の一覧がリスト表示される。1つのメイン・カテゴリに属する複数の音色は3つのサブ・カテゴリに分類されるが、領域302にはそれらのサブ・カテゴリの順(後述する図7に示した音色の順)に当該メイン・カテゴリのすべての音色を並べた中から一部分を表示している。すなわち、領域302には、初めに当該メイン・カテゴリの第1のサブ・カテゴリに属する音色の一覧が並べられ、次に第2のサブ・カテゴリに属する音色の一覧が並べられ、最後に第3のサブ・カテゴリに属する音色の一覧が並べられて、その中から一部分が表示される。領域302の右側のスクロールバーを操作することにより、どのサブ・カテゴリの音色も表示させることができる。
【0026】
カテゴリ・サーチ・モードに入った初期状態では、デフォルト設定値として、メイン・カテゴリがピアノ(後述する図7の音色の順で第1のメイン・カテゴリ)、サブ・カテゴリがアコースティック・ピアノ(後述する図7の音色の順で第1のメイン・カテゴリの第1のサブ・カテゴリ)に設定してある。したがって、図3ではメイン・カテゴリ301は「Piano」になっており、領域302には第1のサブ・カテゴリであるアコースティック・ピアノに属する音色の先頭のものが領域302の最上位行に来るように位置合わせされて表示されている。カテゴリ・サーチ・モードに入ったとき、デフォルト設定値の音色を表示する代わりに、前回カテゴリ・サーチ・モードに入ったときの状態を再現するようにしてもよい。
【0027】
304〜306は、現在選択されているメイン・カテゴリに属する3つのサブ・カテゴリの表示であり、それぞれその表示の下側に位置する[F1]キー〜[F3]キー(図2)に対応している。[F1]キー〜[F3]キーをオンすることにより、対応するサブ・カテゴリの音色を頭出しして表示できる。例えば、図3の状態から表示305のサブ・カテゴリ「E.Piano」に対応する[F2]キーをオンすると、図4のように、そのサブ・カテゴリ「E.Piano」に属する先頭の音色が領域402の最上位行に来るように頭出しされて表示される。このとき、当該サブ・カテゴリに対応する表示405は、反転や濃度変更表示がなされ、当該サブ・カテゴリが頭出しされたことを表すようになっている。このようにして、メイン・カテゴリ中の所望のサブ・カテゴリの音色を簡単かつ迅速に表示できる。
【0028】
図3および図4のようなカテゴリ・サーチ・モードの画面において、バンク・キー209を用いてメイン・カテゴリを変更することができる。バンク・キー209の4つのキーには、ピアノ(BANK1[Piano])、オルガン(BANK2[Organ])、ストリングス(BANK3[Strings])、およびウィンド(BANK4[Wind])のメイン・カテゴリがそれぞれ割り当てられている。ユーザは、これらのバンク・キー209の中の1つのキーを押すことで、メイン・カテゴリを任意に変更できる。メイン・カテゴリを変更したときは、メイン・カテゴリの表示301,401は、変更後のものになる。デフォルトとして、そのメイン・カテゴリの第1番目のサブ・カテゴリに属する最初の音色が領域302や402の最上位行に来るように位置合わせされて表示される。
【0029】
図3および図4では省略したが、領域302や402の音色のリスト表示中にはカーソルが表示されている。カーソルが位置する音色が、選択状態にある音色である。カーソルは、カテゴリ・サーチ・モードに入ったときや、メイン・カテゴリまたはサブ・カテゴリの変更を行なったときには、領域302や402の最上位行の音色に位置付けされる。カーソル移動キー207を用いてカーソルを移動することができる。カーソルが領域302や402の最上位行の音色に位置するときカーソルを上方向に移動すると、領域302や402に表示されている音色全体が1行分下に自動スクロールし、上側に隠れていた音色が最上位行に表示され、その音色にカーソルがセットされる。反対方向の自動スクロールも同様である。ユーザは、カーソルを任意の音色にセットし、エンター・キー206を押すことで、当該音色を音源105に設定することができる。すなわち、エンター・キー206のオンにより、選択状態にある音色のパラメータデータが音源部105に転送され、設定される。この後、ボイス・プレイ・モードではその音色で演奏を行なうことができる。
【0030】
図3や図4の画面で、ユーザは任意の音色をフェイバリット登録することができる。具体的には、カーソル移動キー207によりカーソルを任意の音色にセットし、[F5]キーを押すことで、チェックボックスにチェックマークを付ける。図3のチェックボックス303は、当該音色がチェックされていることを示す。チェックされている音色がフェイバリット登録された音色である。チェックされた音色にカーソルをセットし、[F5]キーを押すことで、チェックボックスのチェックマークをはずすことができる。図4のチェックボックス403は、当該音色がチェックされていないことを示す。チェックされていない音色はフェイバリット登録されていない音色である。図3の表示307は、この表示の下に位置する[F5]キーがフェイバリット登録/解除キーであることを示す「SET/CLR」の表示である。図3の表示308は、この表示の下に位置する[F6]キーがフェイバリット登録をすべて解除するキーであることを示す「CLR ALL」の表示である。ユーザは[F6]キーをオンすることにより、すべての音色のチェックをはずしてフェイバリット登録を解除することができる。
【0031】
図5は、カテゴリ・サーチ・モードからフェイバリット・セレクト・モードに移ったとき表示部201に表示される画面の例である。501は、現在のモードがフェイバリット・セレクト・モードであることを示す表示である。領域502には、フェイバリット登録されている音色の一覧(全メイン・カテゴリに渡る)がリスト表示される。音色の並びの順番は、メイン・カテゴリとサブ・カテゴリの順(後述する図7に示した音色の順)である。フェイバリット・セレクト・モードに入った初期状態では、その順番の先頭の音色が領域502の最上位行に来るように位置合わせされて表示される。また、カーソルは最上位行の音色にセットされている。フェイバリット登録されている音色の数が多く、領域502にそのすべてを表示できない場合は、その一部分を領域502に表示することになるが、右側のスクロールバーを操作することによりフェイバリット登録されたどの音色も表示させることができる。
【0032】
ユーザは、図5に示したようなフェイバリット・セレクト・モードの画面で、バンク・キー209を用いてメイン・カテゴリを指定することにより、当該メイン・カテゴリのフェイバリット登録された音色を頭出しできる。例えば、図6は、図5の状態から、バンク・キー209のうちBANK3をオンしたとき、すなわちメイン・カテゴリ[Strings]を指定したときの画面を示す。領域602の表示では、フェイバリット登録された音色のうちメイン・カテゴリがストリングスの音色が頭出しされている。このとき、デフォルトとして、カーソルは最上位行にセットされるものとする。
【0033】
ユーザは、図5や図6の画面で、カーソルを移動して所望の音色にセットし、エンター・キー206を押すことで、当該音色を音源105に設定することができる。これは、図3や図4で説明したのと同様である。また、ユーザは、図5や図6の画面で、[F5]キーを用いて、表示されている任意の音色のフェイバリット登録の解除(チェックをはずす)を行なうことができる。その操作は、図3や図4で説明したのと同じである。また、[F6]キーですべての音色のチェックをはずしてフェイバリット登録を全解除することができるのも同じである。なお、図5や図6の画面でフェイバリット登録の解除を行なったときは、すぐに画面が再表示され、解除した音色が画面から消える。
【0034】
以上のようにして、ユーザは、自分がよく使う音色をフェイバリット登録しておき、その中から所望の音色を簡単かつ迅速に選択できる。
【0035】
次に、この装置で使用しているフラグや音色データについて説明する。
【0036】
(1)CTGRYSRCHFLAG:カテゴリ・サーチ・フラグである。0のときカテゴリ・サーチ・モードでないこと(すなわち、ボイス・プレイ・モードであること)を示し、1のときカテゴリ・サーチ・モードであることを示す。
【0037】
(2)FAVORITEFLAG:フェイバリット・フラグである。0のときフェイバリット・セレクト・モードでないことを示し、1のときフェイバリット・セレクト・モードであることを示す。
【0038】
(3)音色リスト:音声パラメータメモリ103に保持されている複数の音色の音色パラメータ群である。図7に、音色リストの構造を示す。音色は、4つのメイン・カテゴリ(MainCategory)701に分けられ、各メイン・カテゴリ701はそれぞれ3つのサブ・カテゴリ(SubCategory)702に分けられている。各サブ・カテゴリ702には、そのサブ・カテゴリに属する音色パラメータ(ToneColor)703が複数記憶されている。図7に示したメイン・カテゴリ、サブ・カテゴリ、および音色(トーン・カラー)の順番が、図3〜図6で領域302,402,502,602に音色を表示する際の順番になる。
【0039】
(4)FVCHECK:RAM104に記憶されるフェイバリット・チェック・データを示す。フェイバリット・チェック・データは、音色ごとにその音色がフェイバリット登録されているか否かを示す。音色を引数とした配列形式で表記するものとする。すなわち、音色TCxのフェイバリット・チェック・データを、FVCHECK(TCx)と表記するものとする。FVCHECK(TCx)=0のとき、音色TCxがフェイバリット登録されていないことを示し、FVCHECK(TCx)=1のとき、音色TCxがフェイバリット登録されていることを示す。なお、RAM104上のフェイバリット・チェック・データは不揮発な態様で記憶され、電源をオフしても消えないものとする。
【0040】
図8は、この装置の電源がオンされたときCPU101が実行するメインプログラムの処理手順を示すフローチャートである。ステップ801で、RAM104や音源105などの初期設定を行なう。モードの初期値はボイス・プレイ・モードとする(すなわち、CTGRYSRCHFLAG=0、FAVORITEFLAG=0)。次にステップ802で、音色選択処理を行なう。音色選択処理の詳細は、図9で後述する。ステップ803で、演奏発音処理を行なう。その後、再びステップ802に戻って処理を繰り返す。ステップ803の演奏発音処理は、鍵盤106の演奏操作を検出し、その演奏操作に応じて音源105により現在選択されている音色で発音を行なう処理である。
【0041】
図9は、図8のステップ802の音色選択処理のフローチャートである。ステップ901で、操作パネル部107上の各種操作子の操作イベントを検出する。次にステップ902で、カテゴリ・サーチ・フラグの値が「0」であるか否かを判別する。カテゴリ・サーチ・フラグの値が「0」であるときは、ステップ903に進み、カテゴリ・サーチ・キー211がオンされたか否かを判別する。カテゴリ・サーチ・キー211がオンされていたらステップ904に進む。ステップ904では、カテゴリ・サーチ画面に移行する処理を行なう。これは、表示部201に、図3で説明したカテゴリ・サーチ・モードの初期画面を表示する処理である。この後、ステップ905で、カテゴリ・サーチ・フラグに「1」をセットする。ステップ903で、カテゴリ・サーチ・キー211がオンされていないときは、ステップ906で、ボイス・プレイ・モードでの通常の音色選択処理を実行する。ステップ905,906の後、リターンする。
【0042】
ステップ902で、カテゴリ・サーチ・フラグの値が「1」であるときは、ステップ907に進み、カテゴリ・サーチ・キー211がオンされたか否かを検出する。オンされていたときは、ステップ908でカテゴリ・サーチ・フラグを「0」とし、ステップ909でフェイバリット・フラグを「0」とし、ステップ906に進む。
【0043】
ステップ907で、カテゴリ・サーチ・キー211がオンされていないときは、ステップ910で、フェイバリット・フラグの値が「0」であるか否か判別する。フェイバリット・フラグの値が「0」のときは、ステップ911で、フェイバリット・キー208がオンされたか否かを判別する。フェイバリット・キー208がオンされていないときは、ステップ912でカテゴリ・サーチ処理を行ない、リターンする。カテゴリ・サーチ処理については、図10で詳述する。
【0044】
ステップ911で、フェイバリット・キー208がオンされていたときは、ステップ913に進む。ステップ913では、フェイバリット・セレクト画面に移行する処理を行なう。これは、表示部201に、図5で説明したフェイバリット・セレクト・モードの初期画面を表示する処理である。この後、ステップ914で、フェイバリット・フラグに「1」をセットしてリターンする。
【0045】
ステップ910でフェイバリット・フラグの値が「1」のときは、ステップ915で、フェイバリット・キー208がオンされているか否かを判別する。オンされているときは、ステップ916でフェイバリット・フラグを「0」とし、ステップ904に進む。ステップ915でフェイバリット・キー208がオンされていないときは、ステップ917でフェイバリット・セレクト処理を行ない、リターンする。フェイバリット・セレクト処理については、図11で詳述する。 図10は、図9のステップ912のカテゴリ・サーチ処理のフローチャートである。ステップ1001では、操作パネル部107上の各種操作子の操作イベントを検出する。ステップ1002では、メイン・カテゴリの選択イベント(図2のバンク・キー209のオンイベント)があるか否かを判別する。メイン・カテゴリの選択イベントがある場合は、ステップ1003で、新たに選択されたメイン・カテゴリ名を表示部201(図3の301)に表示する。ステップ1004では、そのメイン・カテゴリ名に対応するサブ・カテゴリ名を表示部201(図3の304〜306)に表示する。ステップ1005で、選択されているメイン・カテゴリに対応する音色リストを表示部201(図3の302)に表示し、リターンする。
【0046】
ステップ1002でメイン・カテゴリの選択イベントでなかったときは、ステップ1006で、サブ・カテゴリの選択イベント(図2の[F1]〜[F3]キーのオンイベント)があるか否かを判別する。サブ・カテゴリの選択イベントがあったときは、ステップ1007で、選択したサブ・カテゴリの先頭の音色を頭出しした状態で表示(例えば図4の402)を行なう。
【0047】
ステップ1006でサブ・カテゴリの選択イベントでなかったときは、ステップ1008で、フェイバリット登録または解除のイベント、すなわち[F5]キーのオンイベントがあったか否かを判別する。[F5]キーのオンイベントがあったときは、ステップ1009で、現在カーソルが位置していて選択状態にある音色についてチェックボックスにチェックマークがあるか否かを判別する。チェックマークがないときは、ステップ1010でその音色のチェックボックスにチェックマークをつけ、ステップ1011でフェイバリット・チェック・データに「1」をセットしてフェイバリット登録し、リターンする。ステップ1009でその音色にチェックマークが付いているときは、ステップ1012でその音色のチェックボックスのチェックマークを消去し、ステップ1013でフェイバリット・チェック・データを「0」にリセットしてフェイバリット登録をはずし、リターンする。
【0048】
ステップ1008でフェイバリット登録または解除のイベントでなかったときは、ステップ1014で、フェイバリット登録されている全ての音色についてのフェイバリット登録解除の指示、すなわち[F6]キーのオンイベントがあるか否かを判別する。フェイバリット登録されている全音色の登録解除の指示であったときは、ステップ1015で、全音色のフェイバリット・チェック・データを「0」にリセットして、フェイバリット登録を解除し、リターンする。ステップ1014でフェイバリット登録されている全音色の解除の指示でないときは、ステップ1016で、音色選択設定処理を行なって、リターンする。音色選択設定処理は、カーソル移動キー207で所望の音色にカーソルをセットし、エンター・キー206でその音色の音色パラメータを音源105に送って、音色を設定する処理である。
【0049】
図11は、図9のステップ917のフェイバリット・セレクト処理のフローチャートである。この処理は、図5や図6の画面が表示されているフェイバリット・セレクト・モードで各種操作子の操作イベントがあった場合の処理である。
【0050】
ステップ1101で、操作パネル部107上の各種操作子の操作イベントを検出する。ステップ1102で、メイン・カテゴリの指定操作イベント(例えば図5の画面でのバンク・キー209のオン)があるか否かを判別する。メイン・カテゴリの指定操作イベントがあったときは、ステップ1103で、フェイバリット・チェック・データの値が「1」である全音色を抽出し、カテゴリ順(図7の音色リストの順)に並べし、選択されたメイン・カテゴリの先頭音色を第1行にしてリスト表示する。これにより、図6で説明した領域602のような頭出し表示が行なわれる。ステップ1102で、メイン・カテゴリの指定操作イベントでなかったときは、ステップ1104に進む。
【0051】
ステップ1104では、一覧表示されている音色の中の何れかの音色の選択イベントがあるか否かを判別する。音色の選択イベントとは、図5や図6で説明したフェイバリット・セレクト・モードの領域502,602内でカーソルを移動するイベントであり、選択状態にある音色を切り替えるイベントのことである。音色選択イベントがあったときは、ステップ1105で、一覧表示されている音色リスト中で、選択イベントの指示の通りにカーソル移動して表示を行なう。ステップ1104で音色選択イベントでないときは、ステップ1106に進む。
【0052】
ステップ1106では、一覧表示されている音色中に選択状態の音色があるか否かを判別する。選択状態の音色があるときは、ステップ1107で、エンター・キー206のオンイベントがあるか否かを判別する。エンター・キー206のオンイベントがあったときは、ステップ1108で、そのとき選択状態にある音色のパラメータデータを音源部105に転送して音色の設定を行ない、リターンする。ステップ1107で、エンター・キー206のオンイベントでなかったときは、ステップ1109に進む。
【0053】
ステップ1109では、フェイバリット登録または解除のイベント、すなわち[F5]キーのオンイベントがあるか否かを判別する。[F5]キーのオンイベントがあったときは、ステップ1110で、選択状態にある音色についてフェイバリット登録を解除する処理を行なう。具体的には、選択状態にある音色のフェイバリット・チェック・データを「0」とし、リスト表示から削除する。ステップ1109でフェイバリット登録または解除の指示でないときは、ステップ1111で、フェイバリット登録されている音色の全登録解除の指示、すなわち[F6]キーのオンイベントがあるか否かを判別する。[F6]キーのオンイベントがあるときは、ステップ1112で、全音色のフェイバリット・チェック・データを「0」とし、リスト表示をすべて抹消して、全音色のフェイバリット登録を解除し、リターンする。ステップ1111で、[F6]キーのオンイベントでないときは、そのままこのフローチャートの処理を終了する。
【0054】
なお、上記実施の形態ではフェイバリット・セレクト・モードに入ったときフェイバリット登録されている音色を抽出して図5のような画面を表示しているが、フェイバリット登録されている音色の抽出はせずに、図3や図4のような画面のままとしても良い。この場合は、カーソル移動キーの操作に応じて、チェックボックスにチェックマークのついた音色にカーソルが順次ジャンプするようにする。また、音色をフェイバリット登録するには、チェックボックスにチェックマーク付ける以外に、色可変や白抜き反転など表示態様の変化でフェイバリット登録されている音色を表現するようにしてもよい。
【0055】
上記実施形態では音色パラメータメモリ103上のプリセットされた音色リストから音色を選択する例を説明したが、これに限らず、例えばRAM104上にユーザ定義の音色パラメータを作成し、ここからも音色選択できるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ユーザがよく使う音色や好みの音色を音色リストからマーキング(例えば、実施の形態のフェイバリット登録)し、そのマーキングした音色の中から所望の音色を選択できるので、音色の数が多数であっても、ユーザは所望の音色をより素早く効率的に選択することができる。特に、モードを切り替えるとマーキングされた音色を一覧表示しその中から選択できるようにしたり、カテゴリの指定操作に応じてそのカテゴリに属する音色を頭出しするなどして再表示するようにすれば、ユーザはより素早く効率的に音色を選択することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る楽音音色選択装置を適用した電子楽器のシステム構成図
【図2】操作パネルの詳細図
【図3】カテゴリ・サーチ・モード(その1)の表示画面例を示す図
【図4】カテゴリ・サーチ・モード(その2)の表示画面例を示す図
【図5】フェイバリット・セレクト・モード(その1)の表示画面例を示す図
【図6】フェイバリット・セレクト・モード(その2)の表示画面例を示す図
【図7】音声パラメータメモリに記憶されている音色リストの図
【図8】実施の形態の電子楽器のメインルーチンのフローチャート図
【図9】音色選択処理のフローチャート図
【図10】カテゴリ・サーチ処理のフローチャート図
【図11】フェイバリット・セレクト処理のフローチャート図
【符号の説明】
101…中央処理装置(CPU)、102…プログラムメモリ、103…音色パラメータメモリ、104…ランダムアクセスメモリ(RAM)、105…音源、鍵盤…106、107…操作パネル部、108…システムバスライン、201…表示部、202…ファンクション・キー、203…インクリメント・キー(INC/+1)、204…デクリメント・キー(DEC/−1)、205…イグジット・キー(EXIT)、206…エンター・キー(ENTER)、207…カーソル移動キー、208…フェイバリット・キー(Favorite)、209…バンク・キー、211…カテゴリ・サーチ・キー(Category Search)、212…ボイス・キー(Voice)、213…ボイス・エディット・キー(Voice Edit)、214…ジョグタイヤル。
Claims (6)
- あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器に適用し、ユーザが所望の音色を選択する機能を提供する楽音音色選択装置であって、
複数の音色を一覧表示する表示手段と、
前記一覧表示した中から任意の音色にマーキングするマーキング手段と、
前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択手段と、
初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示する表示制御手段であって、前記カテゴリ選択手段により新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるよう前記表示手段に再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御手段と、
前記一覧表示されたマーキングされた音色の中から所望の音色を選択する音色選択手段と、
選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定手段と
を備えたことを特徴とする楽音音色選択装置。 - あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器に適用し、ユーザが所望の音色を選択する機能を提供する楽音音色選択装置であって、
第1のモードと第2のモードとを切り替えるモード切り替え手段と、
前記第1のモードにおいて、複数の音色のすべてを一覧表示する表示手段と、
前記第1のモードにおいて、前記一覧表示された複数の音色の中から任意の音色をマーキングするマーキング手段と、
前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択手段と、
前記モード切り替え手段で第2のモードに切り替えたとき、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示する表示制御手段であって、前記カテゴリ選択手段により新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるよう前記表示手段に再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御手段と、
前記マーキングされた音色のみが一覧表示された中から所望の音色を選択する音色選択手段と、
選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定手段と
を備えたことを特徴とする楽音音色選択装置。 - 請求項1または2の何れかに記載の楽音音色選択装置において、
前記マーキングした音色のマーキングを消す手段を、さらに備えたことを特徴とする楽音音色選択装置。 - あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器において、ユーザが所望の音色を選択する楽音音色選択方法であって、
複数の音色を一覧表示する表示ステップと、
前記一覧表示した中から任意の音色にマーキングするマーキングステップと、
前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択ステップと、
初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示するとともに、前記カテゴリ選択ステップにより新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるように再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御ステップと、
前記一覧表示されたマーキングされた音色の中から所望の音色を選択する音色選択ステップと、
選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定ステップと
を備えたことを特徴とする楽音音色選択方法。 - あらかじめ複数のカテゴリに分類され所定の順序に配列されてなる複数の音色の楽音を発生可能な電子楽器において、ユーザが所望の音色を選択する楽音音色選択方法であって、
第1のモードにおいて、複数の音色のすべてを一覧表示する表示ステップと、
前記第1のモードにおいて、前記一覧表示された複数の音色の中から任意の音色をマーキングするマーキングステップと、
前記複数のカテゴリのうち任意のカテゴリを選択するカテゴリ選択ステップと、
前記第1のモードから第2のモードに切り替えるモード切り替えステップと、
前記第2のモードにおいて、初期状態として前記複数の音色のうち前記マーキングされた音色を前記複数のカテゴリに分類された所定の順序に準じた配列にて一覧表示するとともに、前記カテゴリ選択ステップにより新たなカテゴリが選択された場合は、前記一覧表示されたマーキングされた音色のうち該選択されたカテゴリの先頭の音色が第1行となるように再表示し、スクロールが指示された場合は、その時点で選択されているカテゴリにかかわりなく、前記一覧表示された画面のスクロールを実行する表示制御ステップと、
前記マーキングされた音色のみが一覧表示された中から所望の音色を選択する音色選択ステップと、
選択された音色の音色パラメータを音源に送って音色を設定する設定ステップと
を備えたことを特徴とする楽音音色選択方法。 - 請求項4または5の何れかに記載の楽音音色選択方法において、
前記マーキングした音色のマーキングを消すステップを、さらに備えたことを特徴とする楽音音色選択方法。
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