JPH10111006A - 対向翼ダンパー - Google Patents

対向翼ダンパー

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JPH10111006A
JPH10111006A JP26754096A JP26754096A JPH10111006A JP H10111006 A JPH10111006 A JP H10111006A JP 26754096 A JP26754096 A JP 26754096A JP 26754096 A JP26754096 A JP 26754096A JP H10111006 A JPH10111006 A JP H10111006A
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valve
damper
valve plate
opening
pair
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JP26754096A
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Noboru Muto
登 武藤
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SANKO KOGYOSHO KK
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SANKO KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対向翼ダンパーにおいて、弁開度に対する流
量特性の変化率の変動が大きくてリニアな開度−流量特
性が得られない弁板の角度領域を避けて、全閉位置から
全開位置に亘る全部の弁作動領域を定めることができる
ようにし、以て、開弁初期よりダンパーに極力リニアな
開度−流量特性を付与して、ダンパーによる流量調整等
を行い易くする。 【解決手段】 各弁板31 ,32 は、それの全閉位置S
で、該弁板31 ,32 の先端部3a1 ,3a2 が弁軸2
1 ,22 よりも下流側に偏位するように、流体通路Rの
直交面fに対し傾斜して配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気等の流体の通
路を有するケーシングと、該通路の流体流れ方向と直交
する互いに平行な一対の弁軸と、その一対の弁軸にそれ
ぞれ連結されて該通路を開閉し得る一対の弁板とを備
え、両弁軸を手動により直接的に、又は電動モータ等の
アクチュエータにより遠隔的に回動操作することによ
り、一対の弁板を開閉揺動させるようにしたダンパー、
特に弁板の開閉揺動のために両弁軸を互いに反対方向に
回動操作するようにした対向翼ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】上記対向翼ダンパーは、両弁軸の回動操
作により、一対の弁板を、それらの先端部相互が当接す
る全閉位置と、相互に離間する所定の全開位置との間で
開閉揺動させるようにしたものであって、弁板の開き角
度に対する流体流量の変化特性が平行翼ダンパーのそれ
に比べてリニアに近いものとなるため、従来より主とし
て流量調節に用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の対向翼
ダンパーにおいては、各弁板が全閉位置で流体通路の流
れ方向に対して直交するように配置されており、特にそ
の全閉位置から所定の中間開度(ダンパーの機種によっ
て異なるが、全閉位置からの傾斜角度は概ね20度〜4
0度)までは、弁開度に対する流量特性の変化率の変動
が比較的大きく、即ち、その変化率が一定勾配の直線と
ならず、リニアな開度−流量特性が得られないため、流
量調節を行いにくい問題があった。
【0004】また従来の対向翼ダンパーにおいて、開弁
時に流体が通過しようとする弁通路の急拡大(延いては
通過流体の急拡散)に因り乱流が生じることに伴う騒音
や振動等の発生を防止するために、例えば図7に示す如
く両弁板の、開弁時に相対面する一側面に、該一側面に
沿って流れる流体をスムーズに案内し且つ滑らかに体積
変化させる横断面略円弧状のアール面rを形成すること
が考えられるが、このアール面rが弁板の先端縁eまで
延びていると、その先端縁eの直下流側において、該ア
ール面rを案内されてきた流体に渦流Xが生じて乱流を
起こし易く、これに因っても騒音や振動等を発生させて
しまう恐れがある。
【0005】更に従来の対向翼ダンパーにおいては、弁
板を全開させた状態でも該弁板が流体通路内に大きく張
り出しているため、該弁板自体が全開時のダンパーの流
動抵抗を増加させる原因となっていた。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑みてなされたもの
で、従来のものの上記問題を解決することができる対向
翼ダンパーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
各請求項の発明は、流体通路を有するケーシングと、該
通路の流れ方向と直交する互いに平行な一対の弁軸と、
その一対の弁軸を介して前記ケーシングに基端部がそれ
ぞれ回動可能に支持されて該通路を開閉し得る一対の弁
板とを備え、前記両弁軸を互いに反対方向に回動操作す
ることにより、前記一対の弁板を、それらの先端部相互
が当接する全閉位置と、相互に離間する所定の全開位置
との間で開閉揺動させるようにした対向翼ダンパーにお
いて、前記各弁板が、それの前記全閉位置で、該弁板の
先端部が弁軸よりも下流側に偏位するように流体通路の
直交面に対し傾斜して配置されることを特徴とし、また
特に請求項2の発明は、請求項1の発明の特徴に加え
て、前記一対の弁板の、開弁時に相対面する一側面に
は、前記弁軸と直交する横断面の形状を略円弧状とした
アール面が、該弁板の先端寄りに形成され、更にそのア
ール面と各弁板の先端縁との間には、該先端縁に沿って
延びる平坦な帯状平面が形成されることを特徴とし、更
に請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加
えて、前記ケーシングの、流体通路に臨む内面には、全
開位置にある時の前記各弁板を受容する凹部を設けたこ
とを特徴とし、更に請求項4の発明は、請求項1,2又
は3の発明の特徴に加えて、前記弁板を通常は任意開度
に保持し、且つ火災発生時の熱に応動して同弁板を全閉
位置まで自動的に閉弁させる自動閉弁機構付き弁開度調
節装置が、前記弁板に連結されており、防火用ダンパー
として使用されることを特徴としている。
【0008】
【作 用】請求項1の発明の上記特徴によれば、弁開度
に対する流量特性の変化率の変動が大きくリニアな開度
−流量特性が得られにくい弁板の角度領域を避けて、全
閉位置から全開位置に亘る全部の弁作動領域を定めるこ
とができるため、開弁初期よりダンパーに極力リニアな
開度−流量特性を付与することができる。
【0009】また特に請求項2の発明の上記特徴によれ
ば、一対の弁板の、開弁時に相対面する一側面に設けた
アール面が、その一側面に沿って流れる流体をスムーズ
に案内し且つ滑らかに体積変化させることができるた
め、弁通路の急拡大、延いては通過流体の急拡散が回避
され、その急拡散に因る乱流発生、延いては騒音振動の
発生を防止できる。その上、斯かるアール面と各弁板の
先端縁との間に設けた平坦な帯状平面によって、アール
面を案内されてきた流体を直線的に案内することができ
るから、弁板先端縁の直下流でアール面のために渦流が
生じることを極力防止でき、その渦流による乱流発生、
延いては騒音振動の発生が抑えられる。
【0010】更に請求項3の発明の上記特徴によれば、
ケーシングの、流体通路に臨む内面に設けた凹部に、全
開位置にある時の各弁板を受容することができるため、
全開時において弁板が流体の流れに及ぼす影響が極力回
避される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0012】添付図面において、図1は、本発明の第1
実施例に係る対向翼ダンパーの縦断側面図(図2の1−
1矢視断面図)、図2は図1の2矢視正面図、図3は図
2の3−3矢視断面図、図4は第1実施例の対向翼ダン
パーの弁板の要部拡大側面図、図5は第2実施例に係る
対向翼ダンパーの、図1と同様の縦断側面図、図6は第
3実施例に係る対向翼ダンパーの、図2と同様の正面
図、図7は、第3実施例の要部を示す一部破断拡大側面
図(図6の7矢視の拡大図)、図8は、対向翼ダンパー
の弁板の比較例における流体の流れ状況を示す要部拡大
側面図である。
【0013】先ず、図1〜4に示す第1実施例におい
て、対向翼ダンパーDのケーシング1は、横断面が方形
の角筒状に形成されており、その内周面は、流体通路と
しての空気通路Rとなる。このケーシング1の両端部開
口縁には、該ケーシング1を他のダクトDu,Du′と
接続するためのフランジ部1fが一体に連設される。
【0014】ケーシング1の中間部には、その上下壁部
1u,1d内面の近傍で空気通路Rを横切る方向(即ち
空気通路Rの流れ方向Aと直交する方向)にそれぞれ延
びる互いに平行な第1,第2弁軸21 ,22 と、それら
弁軸21 ,22 に基端部3b 1 ,3b2 がそれぞれ連結
されて空気通路Rの中間部を開閉し得る一対の第1,第
2弁板31 ,32 とが設けられており、その両弁軸
1 ,22 を互いに反対方向に回動操作することによ
り、第1,第2弁板31 ,32 を、それらの先端部3a
1 ,3a2 相互が当接する全閉位置Sと、相互に十分に
離間した所定の全開位置(図1の鎖線位置O)との間で
開閉揺動し得るようになっている。
【0015】図1からも明らかなように各弁板31 ,3
2 は、それの前記全閉位置Sで、該弁板31 ,32 の先
端部3a1 ,3a2 が弁軸21 ,22 よりも下流側に偏
位するように、弁軸21 ,22 を通って空気通路Rの流
れ方向Aと直交する平面fに対し所定角度α(図示例で
は20度〜40度の範囲で選択された所定角度)傾斜し
て配置されており、この点に本発明(請求項1)の特徴
がある。
【0016】前記第1,第2弁軸21 ,22 は、ケーシ
ング1の上下壁部1u,1d内面にそれぞれ沿うように
配置されてケーシング1の左右側壁部1sに回動自在に
貫通支持されている。これら弁軸21 ,22 の、ケーシ
ング1外の一端部は、共通のアクチュエータとしてのモ
ータMにリンク式連動機構INを介して連動連結されて
おり、そのモータMの回転により両弁軸21 ,22 が互
いに反対方向に同一角度ずつ連動回転し得るようになっ
ている。即ち、ケーシング1の一側壁に固着した扁平な
伝動ハウジング10内には、一対の弁軸21 ,22 に基
端部を各々固着されて先端部が互いに反対方向に延びる
揺動アーム111 ,112 と、その両アーム111 ,1
2 の先端部相互間を枢支連結13して該両アーム11
1 ,11 2 相互を反対方向に同量ずつ同調揺動させる連
動リンク12とが収容されており、また一方の弁軸21
には、伝動ハウジング10に装着されたモータMの出力
軸(図示せず)が連動連結されている。而してこのモー
タMを、これに接続される制御回路(図示せず)からの
制御信号に応じて所定角度回動させることにより、両弁
軸21 ,22 、従って弁板31 ,32 を所定開度に同調
回転させ、同開度に保持することができる。
【0017】尚、前記両弁軸21 ,22 を互いに反対方
向に同一角度ずつ回転させるために、個々の弁軸21
2 を各々専用のモータに連動連結させて個別に回転駆
動してもよく、また個々の弁軸21 ,22 を、連動機構
INを介して(又は介することなく)手動操作で互いに
反対方向に同一角度ずつ回転操作して弁板31 ,32
所望開度に調節保持できるように構成してもよい。
【0018】第1,第2弁板31 ,32 は、ケーシング
1の中間部をそれぞれ開閉し得るように基本的に略長方
形の平板状に形成されており、その左右両側部は略90
度に折り曲げられていて、ケーシング1の側壁1s内面
に摺接する弁板側面部を構成しており、またその各弁板
1 ,32 の基端部3b1 ,3b2 にはそれぞれ弁軸2
1 ,22 が嵌合固着される。
【0019】各弁板31 ,32 の、開弁時に他方の弁板
2 ,31 と対向する一側面3i1,3i2 には、弁軸
1 ,22 と直交する横断面の形状が略円弧状に形成さ
れ且つ該弁軸21 ,22 に沿って延びるアール面r1
2 が、該各弁板31 ,32の中央よりその先端側に偏
位して形成されている。前記一側面3i1 ,3i2
は、弁板基端部3b1 ,3b2 と前記アール面r1 ,r
2 の弁板基端側の側縁rb1 ,rb2 との間が、該アー
ル面r1 ,r2 に滑らかに連続し且つ基端部3b 1 ,3
2 側に向かって緩く下る平坦な傾斜平面Fb1 ,Fb
2 に形成される。また前記一側面3i1 ,3i2 には、
弁板先端縁e1 ,e2 と前記アール面r1,r2 の弁板
先端側の側縁ra1 ,ra2 との間が、該アール面
1 ,r2 に滑らかに連続し且つ弁板先端縁e1 ,e2
に沿って細長く延びる平坦な帯状平面Fa1 ,Fa2
形成されており、その帯状平面Fa1 ,Fa2 は、弁板
先端縁e 1 ,e2 に向かって下る、前記傾斜平面F
1 ,Fb2 よりも急勾配の傾斜面である。
【0020】次に前記実施例の作用について説明する。
今、空気通路Rの上流側から下流側(図1で左側から右
側)に向かおうとする空気の流れAが、閉鎖状態の対向
翼ダンパーDで阻止されているとする。この状態でダン
パーDの第1,第2弁板31,32 は、それらの先端縁
1 ,e2 相互が当接する全閉位置Sに保持されていて
空気通路Rを全閉している。
【0021】このような状態よりモータMを作動させて
連動機構INを介して第1,第2弁軸21 ,22 を互い
に反対方向に同一角度ずつ回転駆動すると、第1,第2
弁板31 ,32 は徐々に開き始める。そして第1,第2
弁軸21 ,22 の回転角度が所定の最大角度に達すると
第1,第2弁板31 ,32 、従ってダンパーDは全開状
態となる。而してモータMを駆動制御して各弁板31
2 を任意の適当な開度に回動保持すれば、その開度に
応じて通路Rの空気流量が所望の流量に制御可能であ
る。
【0022】ところで各弁板31 ,32 は、それの全閉
位置Sで、該弁板31 ,32 の先端部3a1 ,3a2
弁軸21 ,22 よりも下流側に偏位するように、弁軸2
1 ,22 を通り空気通路Rの流れ方向と直交する平面f
に対し所定角度α(例えば20度〜40度の範囲で選択
された或る角度)だけ傾斜して配置されている。これに
対して従来普通の対向翼ダンパーにおいては、前述のよ
うに各弁板が全閉位置で空気通路の流れ方向に対して直
交するように配置されていて、特にその全閉位置から所
定中間開度(ダンパーの機種によって異なるが、全閉位
置からの傾斜角度が概ね20度〜40度)までは、弁開
度に対する流量特性の変化率の変動が大きくてリニアな
開度−流量特性が得られにくいが、該所定中間開度以上
の開度領域に於いては、前記変化率が略一定勾配の直線
となって、概ねリニアな開度−流量特性となる傾向があ
る。
【0023】この点に着目して本発明では、前記所定中
間開度に相当する弁板31 ,32 の傾斜位置を各弁板3
1 ,32 の全閉位置Sと定めるようにしており、これに
より、リニアな開度−流量特性が得られにくい弁板
1 ,32 の角度領域を避けて、全閉位置Sから全開位
置Oまでの全部の弁作動領域を定めることが可能となる
から、開弁初期よりダンパーDに極力リニアな開度−流
量特性を付与することができる。
【0024】ところで一対の弁板31 ,32 の、開弁時
に相対面する一側面3i1 ,3i2の弁板先端寄りに形
成されたアール面r1 ,r2 は、開弁時に該一側面3i
1 ,3i2 に沿って流れる空気をスムーズに案内し且つ
滑らかに体積変化させることができて、両弁板31 ,3
2 間の弁通路の急拡大、延いては通過空気の急拡散を効
果的に回避することができるため、その急拡散に因り乱
流が生じて騒音振動が発生することを未然に防止でき
る。その上、斯かるアール面r1 ,r2 と各弁板31
2 の先端縁e1 ,e2 との間に形成される平坦な帯状
平面Fa1 ,Fa 2 によって、アール面r1 ,r2 を案
内されてきた空気流を直線的に案内することができるか
ら、弁板先端縁e1 ,e2 の直下流で前記アール面
1 ,r2 のために渦流(乱流)が生じることを効果的
に防止でき、その渦流(乱流)に因る騒音振動の発生が
極力抑えられる。
【0025】図5には本発明の第2実施例が示される。
この実施例では、ダンパーDのケーシング1内の空気通
路Rに臨む内面には、各弁板31 ,32 に対応した凹部
1,92 が形成されており、この凹部91 ,92
に、全開位置Oにある時の各弁板31 ,32 が受容され
るように、該各弁板31 ,32 の設置位置が定められる
が、その他の構成は前実施例と同様であり、前実施例と
対応する構成部材については前実施例と同じ参照符号を
付した。
【0026】而してこの第2実施例のものでも前実施例
と同様の作用効果が期待でき、更にダンパーDの全開時
(即ち各弁板31 ,32 が全開位置Oにある時)におい
て弁板31 ,32 が空気の流れに及ぼす影響を極力回避
することができるため、全開時に於ける流動抵抗軽減が
達成される。
【0027】図6,7には本発明の第3実施例が示され
る。この実施例では、本発明の対向翼ダンパーを、火災
発生に応動して弁板を全閉位置まで自動的に閉弁動作さ
せる防火用ダンパーとして使用できるようにしたもので
ある。即ち、ケーシング1の一側壁1sには、前実施例
のモータM付き連動機構INに代えて、弁板31 ,3 2
を通常は任意開度に保持し且つ火災発生に応動して弁板
1 ,32 を全閉位置Sまで自動的に閉弁させる自動閉
弁機構付き弁開度調節装置Mが装着されており、この装
置Mのハウジング20からは、各弁軸21 ,22 に一体
的に連動連結された開度位置調節用の操作レバーLが延
出している。前記ハウジング20には、操作レバーLを
任意の弁板開度操作位置Lzに(従って弁板31 ,32
を任意開度Zに)位置調節可能に保持する手動操作式の
位置調節機構(図示せず)と、同調節機構により任意開
度Zに保持された各弁板31 ,32 を強制的に全閉させ
る強制全閉機構(図示せず)と、各弁板31 ,32 より
も上流側の空気通路R内に感熱部21を臨ませ且つ該感
熱部21が火災発生時の熱を検出するのに応じて前記強
制全閉機構を作動させる熱応動機構(図示せず)とを少
なくとも備えており、これら機構の構成は、防火ダンパ
ーの技術分野において従来周知であるので、これ以上の
説明は省略する。
【0028】而してこの第3実施例では、平時は前記位
置調節機構により操作レバーLによる操作位置Lz(従
って各弁板31 ,32 の開度位置Z)を任意位置に保持
して、空気通路Rを通過する空気流を所望の一定流量に
制御できるようにしておき、また火災発生時には、前記
感熱部21が火災発生時の熱を感知するのに応じて前記
熱応動機構が前記強制全閉機構を作動させて各弁板
1 ,32 を自動的に全閉位置Sまで強制回動させ、防
火作用が得られるようにする。尚、この第3実施例にお
いては、自動閉弁機構付き弁開度調節装置Mを個々の弁
軸21 ,22 毎に設けたものを示したが、第1・第2実
施例のように弁軸21 ,22 相互をリンク式連動機構I
Nを介して連動連結して一方の弁軸21 にだけ自動閉弁
機構付き弁開度調節装置Mを設けるようにしてもよい。
【0029】而してこの第3実施例では、前実施例と同
様の作用効果が期待できる他、防火ダンパーとしての上
記機能も併せて達成できる。
【0030】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はそれら実施例に限定されることなく、本発
明の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前実施
例では、一対の弁軸21 ,22 及び一対の弁板31 ,3
2 よりなるダンパーを流体通路Rに1組設けたものを示
したが、斯かるダンパーを流体通路に2組以上並列に設
置してもよい。また流体通路Rの途中に、該通路の流れ
方向と直交する隔壁を設け、その隔壁に本発明のダンパ
ーを設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
対向翼ダンパーの各弁板が、それの全閉位置で、該弁板
の先端部が弁軸よりも下流側に偏位するように流体通路
の直交面に対し傾斜して配置されるので、弁開度に対す
る流量特性の変化率の変動が大きくリニアな開度−流量
特性が得られにくい弁板の角度領域を避けて、前記全閉
位置から全開位置までの全部の弁作動領域を定めること
ができ、従って開弁初期よりダンパーに極力リニアな開
度−流量特性を付与することができるから、ダンパーに
よる流量調整や、その流量調整のための制御が容易とな
る。
【0032】また特に請求項2の発明によれば、一対の
弁板の、開弁時に相対面する一側面には、弁軸と直交す
る横断面の形状を略円弧状としたアール面が、該弁板の
先端寄りに形成されるので、そのアール面により、前記
一側面に沿って流れる流体をスムーズに案内し且つ滑ら
かに体積変化させることができて、弁通路の急拡大、延
いては通過流体の急拡散を回避することができ、従って
その急拡散に因り乱流が生じて騒音振動が発生すること
を未然に防止できる。その上、斯かるアール面と各弁板
の先端縁との間には、該先端縁に沿って延びる平坦な帯
状平面が形成されるので、この帯状平面による流体の直
線的な案内作用により、弁板先端縁の直下流でアール面
のために渦流(乱流)が生じることを効果的に防止で
き、その渦流(乱流)による騒音振動の発生も防止する
ことができる。
【0033】更に請求項3の発明によれば、ケーシング
の、流体通路に臨む内面には、全開位置にある時の各弁
板を受容する凹部を設けたので、全開時において弁板が
流体の流れに及ぼす影響を極力回避することができ、従
ってダンパーの全開時に於ける流動抵抗軽減に大いに寄
与することができる。
【0034】更に請求項4の発明によれば、前記各請求
項の発明の対向翼ダンパーを、火災発生に応動して弁板
が全閉位置まで自動的に閉弁動作する防火用ダンパーと
しても使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る対向翼ダンパーの縦
断側面図(図2の1−1矢視断面図)
【図2】図1の2矢視正面図
【図3】図2の3−3矢視断面図
【図4】第1実施例の対向翼ダンパーの弁板の要部拡大
側面図
【図5】第2実施例に係る対向翼ダンパーの、図1と同
様の縦断側面図
【図6】第3実施例に係る対向翼ダンパーの、図2と同
様の正面図
【図7】第3実施例の要部を示す一部破断拡大側面図
(図6の7矢視の拡大図)
【図8】対向翼ダンパーの弁板の比較例における流体の
流れ状況を示す要部拡大側面図
【符号の説明】
D・・・・・・・・対向翼ダンパー e1 ,e2 ・・・・先端縁 f・・・・・・・・直交面としての平面 Fa1 ,Fa2 ・・帯状平面 M・・・・・・・・自動閉弁機構付き弁開度調節装置 O・・・・・・・・全開位置 r1 ,r2 ・・・・アール面 R・・・・・・・・流体通路としての空気通路 S・・・・・・・・全閉位置 1・・・・・・・・ケーシング 21 ,22 ・・・・弁軸としての第1,第2弁軸 31 ,32 ・・・・弁板としての第1,第2弁板 3a1 ,3a2 ・・第1,第2弁板の先端部 3b1 ,3b2 ・・第1,第2弁板の基端部 91 ,92 ・・・・凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路(R)を有するケーシング
    (1)と、該通路(R)の流れ方向と直交する互いに平
    行な一対の弁軸(21 ,22 )と、その一対の弁軸(2
    1 ,22 )を介して前記ケーシング(1)に基端部(3
    1 ,3b2 )がそれぞれ回動可能に支持されて該通路
    (R)を開閉し得る一対の弁板(31 ,3 2 )とを備
    え、前記両弁軸(21 ,22 )を互いに反対方向に回動
    操作することにより、前記一対の弁板(31 ,32
    を、それらの先端部(3a1 ,3a2 )相互が当接する
    全閉位置(S)と、相互に離間する所定の全開位置
    (O)との間で開閉揺動させるようにした対向翼ダンパ
    ーにおいて、 前記各弁板(31 ,32 )は、それの前記全閉位置
    (S)で、該弁板(31 ,32 )の先端部(3a1 ,3
    2 )が弁軸(21 ,22 )よりも下流側に偏位するよ
    うに流体通路(R)の直交面(f)に対し傾斜して配置
    されることを特徴とする、対向翼ダンパー。
  2. 【請求項2】 前記一対の弁板(31 ,32 )の、開弁
    時に相対面する一側面(3i1 ,3i2 )には、前記弁
    軸(21 ,22 )と直交する横断面の形状を略円弧状と
    したアール面(r1 ,r2 )が、該弁板(31 ,32
    の先端寄りに形成され、更にそのアール面(r1
    2 )と各弁板(31 ,32 )の先端縁(e1 ,e2
    との間には、該先端縁(e1 ,e2 )に沿って延びる平
    坦な帯状平面(Fa1 ,Fa2 )が形成されることを特
    徴とする、請求項1に記載の対向翼ダンパー。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング(1)の、流体通路
    (R)に臨む内面には、全開位置(O)にある時の前記
    各弁板(31 ,32 )を受容する凹部(91 ,9 2 )を
    設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の対向
    翼ダンパー。
  4. 【請求項4】 前記弁板(31 ,32 )を通常は任意開
    度(Z)に保持し、且つ火災発生時の熱に応動して同弁
    板(31 ,32 )を全閉位置(S)まで自動的に閉弁さ
    せる自動閉弁機構付き弁開度調節装置(M)が、前記弁
    板(31 ,3 2 )に連結されており、防火用ダンパーと
    して使用されることを特徴とする、請求項1,2又は3
    に記載の対向翼ダンパー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185221A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2013145086A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Hisao Maruyama 流量調節装置

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