JP3200426B2 - 流量調整用ダンパー - Google Patents
流量調整用ダンパーInfo
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- JP3200426B2 JP3200426B2 JP34252299A JP34252299A JP3200426B2 JP 3200426 B2 JP3200426 B2 JP 3200426B2 JP 34252299 A JP34252299 A JP 34252299A JP 34252299 A JP34252299 A JP 34252299A JP 3200426 B2 JP3200426 B2 JP 3200426B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気通路を有する
ダクト本体に、該通路を流れる空気の流量を調整する弁
装置を設けた流量調整用ダンパーに関する。
ダクト本体に、該通路を流れる空気の流量を調整する弁
装置を設けた流量調整用ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】バタフライ形の弁板を有する従来の流量
調整用ダンパーでは、図15(b)に例示するようにそ
の開弁状態で弁装置V′の開口部分がダクト本体1内の
空気通路断面の一部に片寄って形成されてしまい、この
ため、空気通路を流れる空気流は、弁装置V′を通過す
る際に空気通路断面の局所に片寄った部位で大きく絞ら
れ、また弁通過後は急速に膨張しつつ空気通路断面の全
体に戻るように流れるので、弁装置V′の前後で通過空
気流に大きな乱流を生じ、これが騒音、振動の発生原因
となっている。
調整用ダンパーでは、図15(b)に例示するようにそ
の開弁状態で弁装置V′の開口部分がダクト本体1内の
空気通路断面の一部に片寄って形成されてしまい、この
ため、空気通路を流れる空気流は、弁装置V′を通過す
る際に空気通路断面の局所に片寄った部位で大きく絞ら
れ、また弁通過後は急速に膨張しつつ空気通路断面の全
体に戻るように流れるので、弁装置V′の前後で通過空
気流に大きな乱流を生じ、これが騒音、振動の発生原因
となっている。
【0003】そこで斯かる問題を解決するために、例え
ば特開平10−160237号公報に開示されるように
ダンパーの弁装置が、ダクト本体に固定されて該通路を
塞ぐ固定弁板と、この固定弁板に重合、接触するように
配置されて該固定弁板に対し所定の第1摺動位置と第2
摺動位置との間を往復摺動し得る可動弁板とを備え、固
定弁板には、該固定弁板の上流側と下流側とを連通させ
る多数の小孔が相互に間隔をおいて形成され、その多数
の小孔に対応して前記可動弁板には多数の弁孔が形成さ
れ、可動弁板が第1摺動位置から第2摺動位置へ向かっ
て摺動するのに応じて各小孔に対する各弁孔の位置のず
れ量が漸増して該小孔の総有効開度を漸減させるように
したものが既に提案されている。
ば特開平10−160237号公報に開示されるように
ダンパーの弁装置が、ダクト本体に固定されて該通路を
塞ぐ固定弁板と、この固定弁板に重合、接触するように
配置されて該固定弁板に対し所定の第1摺動位置と第2
摺動位置との間を往復摺動し得る可動弁板とを備え、固
定弁板には、該固定弁板の上流側と下流側とを連通させ
る多数の小孔が相互に間隔をおいて形成され、その多数
の小孔に対応して前記可動弁板には多数の弁孔が形成さ
れ、可動弁板が第1摺動位置から第2摺動位置へ向かっ
て摺動するのに応じて各小孔に対する各弁孔の位置のず
れ量が漸増して該小孔の総有効開度を漸減させるように
したものが既に提案されている。
【0004】この提案のものでは、可動弁板が第1摺動
位置から第2摺動位置へ向かって摺動するのに応じて各
小孔に対する各弁孔の位置のずれ量(従って該可動弁板
による各小孔の絞り量)が漸増して該小孔の総有効開度
を漸減させることができるから、弁装置の開口部分(多
数の小孔)を、空気通路を横切る固定弁板の略全面に亘
って分散配置でき、このため、弁装置の設置によって
も、ダクト本体の空気通路断面の略全域に亘り片寄りな
く空気を流動通過させることができる上、各小孔を通過
した直後の空気流相互を適度に干渉させることができ、
従って弁装置前後の乱流の発生、延いてはダンパーから
の振動、騒音の発生が効果的に抑えられる利点がある。
位置から第2摺動位置へ向かって摺動するのに応じて各
小孔に対する各弁孔の位置のずれ量(従って該可動弁板
による各小孔の絞り量)が漸増して該小孔の総有効開度
を漸減させることができるから、弁装置の開口部分(多
数の小孔)を、空気通路を横切る固定弁板の略全面に亘
って分散配置でき、このため、弁装置の設置によって
も、ダクト本体の空気通路断面の略全域に亘り片寄りな
く空気を流動通過させることができる上、各小孔を通過
した直後の空気流相互を適度に干渉させることができ、
従って弁装置前後の乱流の発生、延いてはダンパーから
の振動、騒音の発生が効果的に抑えられる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記提案のダ
ンパー構造では、可動弁板が第1摺動位置にあるときに
は各弁孔が対応する各小孔と略合致する位置に在って該
小孔の総有効開度を最大とし、また同可動弁板が第2摺
動位置にあるときには各弁孔が固定弁板(相隣なる2つ
の小孔の中間壁部分)により完全に塞がれた位置に在っ
て小孔の総有効開度を最小(即ち開度ゼロ)とするよう
に構成されているため、可動弁板を駆動するアクチュエ
ータの故障等により可動弁板が第2摺動位置にロックさ
れてしまったような事態が万一発生すると、ダンパーの
全閉状態を解除できなくなって空気の流通が実質的に不
能となってしまう虞れがある。
ンパー構造では、可動弁板が第1摺動位置にあるときに
は各弁孔が対応する各小孔と略合致する位置に在って該
小孔の総有効開度を最大とし、また同可動弁板が第2摺
動位置にあるときには各弁孔が固定弁板(相隣なる2つ
の小孔の中間壁部分)により完全に塞がれた位置に在っ
て小孔の総有効開度を最小(即ち開度ゼロ)とするよう
に構成されているため、可動弁板を駆動するアクチュエ
ータの故障等により可動弁板が第2摺動位置にロックさ
れてしまったような事態が万一発生すると、ダンパーの
全閉状態を解除できなくなって空気の流通が実質的に不
能となってしまう虞れがある。
【0006】また上記提案のダンパー構造では、弁装置
の開口部分(多数の小孔)の数が多けれが多いほど、固
定弁板を通過する空気流を細かく分散させて、ダンパー
からの振動、騒音の発生をより効果的に抑えることがで
きるものであるが、上記小孔の設置個数を多くするにも
限界がある。
の開口部分(多数の小孔)の数が多けれが多いほど、固
定弁板を通過する空気流を細かく分散させて、ダンパー
からの振動、騒音の発生をより効果的に抑えることがで
きるものであるが、上記小孔の設置個数を多くするにも
限界がある。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、可動弁板を駆動するアクチュエータの故障等により
可動弁板がどのような摺動位置にロックされても、ダン
パーにおける必要最小限の空気流通は確実に確保できる
ようにし、また固定弁板における小孔の数を特別多くし
なくても、固定弁板を通過する空気流を細かく分散させ
て、ダンパーからの振動、騒音の発生をより効果的に抑
えることができるようにした構造簡単な流量調整用ダン
パーを提供することを目的とする。
で、可動弁板を駆動するアクチュエータの故障等により
可動弁板がどのような摺動位置にロックされても、ダン
パーにおける必要最小限の空気流通は確実に確保できる
ようにし、また固定弁板における小孔の数を特別多くし
なくても、固定弁板を通過する空気流を細かく分散させ
て、ダンパーからの振動、騒音の発生をより効果的に抑
えることができるようにした構造簡単な流量調整用ダン
パーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、空気通路を有するダクト本体に
設けられて該通路の空気流量を調整する弁装置が、前記
ダクト本体に固定されて該通路を塞ぐ固定弁板と、この
固定弁板に重合、接触するように配置されて該固定弁板
に対し所定の第1摺動位置と第2摺動位置との間を往復
摺動し得る可動弁板とを備え、前記固定弁板には、該固
定弁板の上流側と下流側とを連通させる多数の小孔が相
互に間隔をおいて形成され、その多数の小孔に対応して
前記可動弁板には多数の弁孔が形成され、前記可動弁板
が前記第1摺動位置から第2摺動位置へ向かって摺動す
るのに応じて前記各小孔に対する各弁孔の位置のずれ量
が漸増して該小孔の総有効開度を漸減させるようにした
流量調整用ダンパーにおいて、前記可動弁板が前記第1
摺動位置にあるときには前記各弁孔が対応する前記各小
孔と略合致する位置に在って該小孔の総有効開度を最大
とし、また同可動弁板が前記第2摺動位置にあるときに
は前記各弁孔が対応する前記各小孔と、該対応する各小
孔に隣接した小孔とに跨がる位置に在って該小孔の総有
効開度を最小とするように、前記多数の小孔及び前記多
数の弁孔の各々の形状・位置が設定されたことを特徴と
する。
に、請求項1の発明は、空気通路を有するダクト本体に
設けられて該通路の空気流量を調整する弁装置が、前記
ダクト本体に固定されて該通路を塞ぐ固定弁板と、この
固定弁板に重合、接触するように配置されて該固定弁板
に対し所定の第1摺動位置と第2摺動位置との間を往復
摺動し得る可動弁板とを備え、前記固定弁板には、該固
定弁板の上流側と下流側とを連通させる多数の小孔が相
互に間隔をおいて形成され、その多数の小孔に対応して
前記可動弁板には多数の弁孔が形成され、前記可動弁板
が前記第1摺動位置から第2摺動位置へ向かって摺動す
るのに応じて前記各小孔に対する各弁孔の位置のずれ量
が漸増して該小孔の総有効開度を漸減させるようにした
流量調整用ダンパーにおいて、前記可動弁板が前記第1
摺動位置にあるときには前記各弁孔が対応する前記各小
孔と略合致する位置に在って該小孔の総有効開度を最大
とし、また同可動弁板が前記第2摺動位置にあるときに
は前記各弁孔が対応する前記各小孔と、該対応する各小
孔に隣接した小孔とに跨がる位置に在って該小孔の総有
効開度を最小とするように、前記多数の小孔及び前記多
数の弁孔の各々の形状・位置が設定されたことを特徴と
する。
【0009】この特徴によれば、可動弁板を駆動する操
作機構の故障等により可動弁板がどのような摺動位置
(例えば弁装置の最小開度である第2摺動位置)で万一
ロックされても、ダンパーにおける必要最小限の空気流
通は確実に確保され、流通不能となる事態は回避され
る。また可動弁板が上記第2摺動位置又はその近くにあ
る状態では、可動弁板の各弁孔が、固定弁板の相隣なる
2つの小孔に跨がる位置に在って、その両方の小孔を同
時に一部開口するので、固定弁板における小孔の数を特
別多くしなくても、固定弁板を通過する空気流を細かく
分散させることができると共に、その分散空気流相互を
適度に干渉させることができ、これにより、弁装置前後
の乱流の発生を効果的に抑制できるため、ダンパーから
の振動、騒音の発生がより効果的に抑えられる。
作機構の故障等により可動弁板がどのような摺動位置
(例えば弁装置の最小開度である第2摺動位置)で万一
ロックされても、ダンパーにおける必要最小限の空気流
通は確実に確保され、流通不能となる事態は回避され
る。また可動弁板が上記第2摺動位置又はその近くにあ
る状態では、可動弁板の各弁孔が、固定弁板の相隣なる
2つの小孔に跨がる位置に在って、その両方の小孔を同
時に一部開口するので、固定弁板における小孔の数を特
別多くしなくても、固定弁板を通過する空気流を細かく
分散させることができると共に、その分散空気流相互を
適度に干渉させることができ、これにより、弁装置前後
の乱流の発生を効果的に抑制できるため、ダンパーから
の振動、騒音の発生がより効果的に抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明す
る。
に示す本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明す
る。
【0011】図1は、本発明に係るダンパーを組み込ん
だ換気システムの一例を示す概要図、図2は前記ダンパ
ーの全体斜視図、図3は前記ダンパーを上流側より見た
正面図(図2の3矢視図)、図4は図3の4矢視拡大平
面図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は図3の
6−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線拡大断面
図、図8は図7の8−8線拡大断面図、図9は図3の9
−9線断面図、図10は図3の10矢視部拡大図(可動
弁板は第1摺動位置)、図11は図10の11−11線
断面図、図12は可動弁板が第2摺動位置にある状態を
示す図10対応図、図13は図12の13−13線断面
図、図14は、可動弁板が第1摺動位置から第2摺動位
置に至る過程での弁開口部の変化を示す説明図、図15
の(a)は本発明のダンパー開弁時の空気流の流れを簡
略的に示す説明図、また(b)はバタフライ形弁板を用
いた従来例のダンパー開弁時の空気流の流れを簡略的に
示す説明図である。
だ換気システムの一例を示す概要図、図2は前記ダンパ
ーの全体斜視図、図3は前記ダンパーを上流側より見た
正面図(図2の3矢視図)、図4は図3の4矢視拡大平
面図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は図3の
6−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線拡大断面
図、図8は図7の8−8線拡大断面図、図9は図3の9
−9線断面図、図10は図3の10矢視部拡大図(可動
弁板は第1摺動位置)、図11は図10の11−11線
断面図、図12は可動弁板が第2摺動位置にある状態を
示す図10対応図、図13は図12の13−13線断面
図、図14は、可動弁板が第1摺動位置から第2摺動位
置に至る過程での弁開口部の変化を示す説明図、図15
の(a)は本発明のダンパー開弁時の空気流の流れを簡
略的に示す説明図、また(b)はバタフライ形弁板を用
いた従来例のダンパー開弁時の空気流の流れを簡略的に
示す説明図である。
【0012】先ず、図1において、コンサートホール等
の換気システムの空気配管Pの途中には本発明の空気流
量調整用ダンパーDが介装されており、その配管Pの上
流側には、該配管に所定風量の空気を供給する送風ファ
ンFが接続される。またその配管Pの下流側は、グラス
ウール等の吸音材を内装した吸音ダクトSDを介して室
内への空気吹出し口Oに接続される。
の換気システムの空気配管Pの途中には本発明の空気流
量調整用ダンパーDが介装されており、その配管Pの上
流側には、該配管に所定風量の空気を供給する送風ファ
ンFが接続される。またその配管Pの下流側は、グラス
ウール等の吸音材を内装した吸音ダクトSDを介して室
内への空気吹出し口Oに接続される。
【0013】次に図2〜13を参照して前記ダンパーD
の構造を具体的に説明する。このダンパーDは、空気通
路Aを有するダクト本体1と、該通路Aを流れる空気の
流量を調整する弁装置Vとから構成される。
の構造を具体的に説明する。このダンパーDは、空気通
路Aを有するダクト本体1と、該通路Aを流れる空気の
流量を調整する弁装置Vとから構成される。
【0014】そのダクト本体1は、上流側開口端と下流
側開口端とにそれぞれ外向きフランジ部1a,1bを一
体的に有する角筒体より形成され、その角筒体の横断面
方形の中空部が空気通路Aとされる。前記各フランジ部
1a,1bには、隣接するダクトの開口端がそれぞれ着
脱可能に接続される。
側開口端とにそれぞれ外向きフランジ部1a,1bを一
体的に有する角筒体より形成され、その角筒体の横断面
方形の中空部が空気通路Aとされる。前記各フランジ部
1a,1bには、隣接するダクトの開口端がそれぞれ着
脱可能に接続される。
【0015】前記弁装置Vは、空気通路Aを横切るよう
にダクト本体1に固定されて該通路Aを塞ぐ一枚の固定
弁板Vfと、この固定弁板Vfの上流側一面の少なくと
も一部(図示例では略全面)に重合、接触するように配
置されて該固定弁板Vfに対し所定の第1摺動位置X1
と第2摺動位置X2との間を摺動し得る1枚の可動弁板
Vmとを備えている。
にダクト本体1に固定されて該通路Aを塞ぐ一枚の固定
弁板Vfと、この固定弁板Vfの上流側一面の少なくと
も一部(図示例では略全面)に重合、接触するように配
置されて該固定弁板Vfに対し所定の第1摺動位置X1
と第2摺動位置X2との間を摺動し得る1枚の可動弁板
Vmとを備えている。
【0016】固定弁板Vfは、前記空気通路Aの断面形
状に略一致する方形状をなしており、その外周部が、ダ
クト本体1の内周面に沿って固着(図示例ではネジ止
め)した複数のアングル材2を介してダクト本体1に着
脱可能に固定される。またダクト本体1には、上下及び
左右にそれぞれ細長く延びて相互に結合される複数条の
支持板よりなる梯子状の支持枠3が固定弁板Vfに近接
して固着され、その支持枠3と固定弁板Vfの上流側一
面との間に可動弁板Vmが、空気通路Aを横切る方向に
のみ摺動可能に挟持される。
状に略一致する方形状をなしており、その外周部が、ダ
クト本体1の内周面に沿って固着(図示例ではネジ止
め)した複数のアングル材2を介してダクト本体1に着
脱可能に固定される。またダクト本体1には、上下及び
左右にそれぞれ細長く延びて相互に結合される複数条の
支持板よりなる梯子状の支持枠3が固定弁板Vfに近接
して固着され、その支持枠3と固定弁板Vfの上流側一
面との間に可動弁板Vmが、空気通路Aを横切る方向に
のみ摺動可能に挟持される。
【0017】前記固定弁板Vfには、該固定弁板Vfの
上流側と下流側とを連通させる多数の小孔Hfが上下及
び左右に相互に等間隔をおいて且つ該弁板Vfの略全面
に亘り形成され、その各小孔Hfは、図示例では直径1
0mmの円形孔とされる。
上流側と下流側とを連通させる多数の小孔Hfが上下及
び左右に相互に等間隔をおいて且つ該弁板Vfの略全面
に亘り形成され、その各小孔Hfは、図示例では直径1
0mmの円形孔とされる。
【0018】また前記可動弁板Vmにも、その上流側と
下流側とを連通させる多数の弁孔Hmが前記小孔Hfに
対応して形成され、その弁孔Hmは図示例では小孔Hf
と同形・同寸・同一ピッチとされる。尚、上記両弁板V
f,Vmは、図示例では何れもパンチングメタルを所定
形状に裁断して形成されるが、その材料選択は任意であ
り、例えば合成樹脂材で成形してもよい。
下流側とを連通させる多数の弁孔Hmが前記小孔Hfに
対応して形成され、その弁孔Hmは図示例では小孔Hf
と同形・同寸・同一ピッチとされる。尚、上記両弁板V
f,Vmは、図示例では何れもパンチングメタルを所定
形状に裁断して形成されるが、その材料選択は任意であ
り、例えば合成樹脂材で成形してもよい。
【0019】そして可動弁板Vmは、それが一方への摺
動限界である前記第1摺動位置X1にあるときに、その
各弁孔Hmを対応する各小孔Hfに合致させる小孔全開
位置(図10,11と図14の(a)を参照)にあり、
そのときに、図示例では空気通路Aの通路断面の約5
3.6%が開かれた状態となる。
動限界である前記第1摺動位置X1にあるときに、その
各弁孔Hmを対応する各小孔Hfに合致させる小孔全開
位置(図10,11と図14の(a)を参照)にあり、
そのときに、図示例では空気通路Aの通路断面の約5
3.6%が開かれた状態となる。
【0020】また可動弁板Vmは、それが他方への摺動
限界である前記第2摺動位置X2にあるときに、各弁孔
Hmが、対応する各小孔Hf及びそれと隣接する小孔H
fに跨がる小孔最大絞り位置(図12,13と図14の
(e)を参照)にあり、そのときに、図示例では空気通
路Aの通路断面の約25.2%が開かれた状態となって
いる。
限界である前記第2摺動位置X2にあるときに、各弁孔
Hmが、対応する各小孔Hf及びそれと隣接する小孔H
fに跨がる小孔最大絞り位置(図12,13と図14の
(e)を参照)にあり、そのときに、図示例では空気通
路Aの通路断面の約25.2%が開かれた状態となって
いる。
【0021】而して図14の(a)〜(e)に示すよう
に可動弁板Vmが第1摺動位置X1から第2摺動位置X
2へ向かって徐々に摺動するのに応じて、各小孔Hfに
対する各弁孔Hmの位置のずれ量(従って可動弁板Vm
による各小孔Hfの絞り量)が漸増することにより、該
小孔Hfの総有効開度が漸減する。これにより、可動弁
板Vmの摺動量に応じた、空気通路Aにおける空気流量
調整が可能であり、即ち、弁装置Vは、可動弁板Vmが
第1摺動位置X1にあるときに最大開度となり、また第
2摺動位置X2にあるときに最小開度となる。
に可動弁板Vmが第1摺動位置X1から第2摺動位置X
2へ向かって徐々に摺動するのに応じて、各小孔Hfに
対する各弁孔Hmの位置のずれ量(従って可動弁板Vm
による各小孔Hfの絞り量)が漸増することにより、該
小孔Hfの総有効開度が漸減する。これにより、可動弁
板Vmの摺動量に応じた、空気通路Aにおける空気流量
調整が可能であり、即ち、弁装置Vは、可動弁板Vmが
第1摺動位置X1にあるときに最大開度となり、また第
2摺動位置X2にあるときに最小開度となる。
【0022】また特に本発明によれば、可動弁板Vmが
図14の(a)に示す第1摺動位置X1にあるときには
各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと略合致する位置に在
って該小孔Hfの総有効開度を最大とし、また同可動弁
板Vmが図14の(e)に示す第2摺動位置X2にある
ときには、各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと、該対応
する各小孔Hfに隣接した小孔Hfとに跨がる位置に在
って該小孔Hfの総有効開度を最小とするように、多数
の小孔Hf及び多数の弁孔Hmの各々の形状・位置が設
定される。
図14の(a)に示す第1摺動位置X1にあるときには
各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと略合致する位置に在
って該小孔Hfの総有効開度を最大とし、また同可動弁
板Vmが図14の(e)に示す第2摺動位置X2にある
ときには、各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと、該対応
する各小孔Hfに隣接した小孔Hfとに跨がる位置に在
って該小孔Hfの総有効開度を最小とするように、多数
の小孔Hf及び多数の弁孔Hmの各々の形状・位置が設
定される。
【0023】たとえば、図示例では、各小孔Hfと弁孔
Hmが同寸の円形孔であり、また相隣なる小孔Hf,H
f(弁孔Hm,Hm)相互の間隔aが各小孔Hf(弁孔
Hm)の直径Dよりも小さく設定される。更に可動弁板
Vmが第2摺動位置X2に向かう閉弁過程で一つの弁孔
Vmが、隣接する2つの小孔Vf,Vfに跨がる位置に
なってからは(即ち図14の(c)〜(e))では、一
つの弁孔Hmの2つの開口部Hm1,Hm2のうち、可
動弁板Vmが第2摺動位置X2に近づくにつれて徐々に
開度を増す摺動方向前側の弁開口部Hm1の開度変化量
よりも、徐々に開度を減じる摺動方向後側の弁開口部H
m2の開度変化量の方が大きくなるように、換言すれ
ば、その両弁開口部Hm1,Hm2の総合開度が可動弁
板Vmの第2摺動位置X2への接近につれて漸減するよ
うに、各小孔Hf(弁孔Hm)の直径Dと、小孔Hf,
Hf(弁孔Hm,Hm)相互の間隔aが設定される。
Hmが同寸の円形孔であり、また相隣なる小孔Hf,H
f(弁孔Hm,Hm)相互の間隔aが各小孔Hf(弁孔
Hm)の直径Dよりも小さく設定される。更に可動弁板
Vmが第2摺動位置X2に向かう閉弁過程で一つの弁孔
Vmが、隣接する2つの小孔Vf,Vfに跨がる位置に
なってからは(即ち図14の(c)〜(e))では、一
つの弁孔Hmの2つの開口部Hm1,Hm2のうち、可
動弁板Vmが第2摺動位置X2に近づくにつれて徐々に
開度を増す摺動方向前側の弁開口部Hm1の開度変化量
よりも、徐々に開度を減じる摺動方向後側の弁開口部H
m2の開度変化量の方が大きくなるように、換言すれ
ば、その両弁開口部Hm1,Hm2の総合開度が可動弁
板Vmの第2摺動位置X2への接近につれて漸減するよ
うに、各小孔Hf(弁孔Hm)の直径Dと、小孔Hf,
Hf(弁孔Hm,Hm)相互の間隔aが設定される。
【0024】次にダクト本体1の外側より可動弁板Vm
の摺動量を任意に微調節して空気通路A内の空気流の流
量調整をきめ細かく的確に行うための調節操作装置AJ
の構成を説明する。
の摺動量を任意に微調節して空気通路A内の空気流の流
量調整をきめ細かく的確に行うための調節操作装置AJ
の構成を説明する。
【0025】この調節操作装置AJは、ダクト本体1の
上壁に装着されたハウジング4と、このハウジング4に
第1軸受b1を介して回転可能に支持された操作ハンド
ル5と、このハンドル5の回転変位を駆動レバー6の揺
動変位に変換する第1連動機構M1と、駆動レバー6の
揺動変位を可動弁板Vmの摺動変位に変換する第2連動
機構M2とから構成される。
上壁に装着されたハウジング4と、このハウジング4に
第1軸受b1を介して回転可能に支持された操作ハンド
ル5と、このハンドル5の回転変位を駆動レバー6の揺
動変位に変換する第1連動機構M1と、駆動レバー6の
揺動変位を可動弁板Vmの摺動変位に変換する第2連動
機構M2とから構成される。
【0026】第1連動機構M1は、操作ハンドル5と直
交してハウジング4に第2軸受b2を介して回転可能に
支持された中間軸7と、この中間軸7と操作ハンドル5
間に設けられてその間を連動回転させるネジ歯車機構8
とを有しており、その中間軸7に前記駆動レバー6が固
着される。
交してハウジング4に第2軸受b2を介して回転可能に
支持された中間軸7と、この中間軸7と操作ハンドル5
間に設けられてその間を連動回転させるネジ歯車機構8
とを有しており、その中間軸7に前記駆動レバー6が固
着される。
【0027】また第2連動機構M2は、駆動レバー6に
一端が枢支連結9された第1短リンク10と、この第1
短リンク10の他端に一端が枢支連結11された長リン
ク12と、ハウジング4に第3軸受b3を介して回転可
能に支持され且つ中間軸7と平行な支持軸13と、この
支持軸13を介して長リンク12の他端に基端が固着さ
れた第2短リンク14と、この第2短リンク14の先端
に形成された長孔14aに先部が摺動可能に係合すると
共に基部が可動弁板Vmの上部に固着されたL字状係合
片15とより構成される。
一端が枢支連結9された第1短リンク10と、この第1
短リンク10の他端に一端が枢支連結11された長リン
ク12と、ハウジング4に第3軸受b3を介して回転可
能に支持され且つ中間軸7と平行な支持軸13と、この
支持軸13を介して長リンク12の他端に基端が固着さ
れた第2短リンク14と、この第2短リンク14の先端
に形成された長孔14aに先部が摺動可能に係合すると
共に基部が可動弁板Vmの上部に固着されたL字状係合
片15とより構成される。
【0028】而して操作ハンドル5を回転操作すれば、
その回転がネジ歯車機構8を介して中間軸7に伝えら
れ、それにより駆動レバー6が揺動する。その揺動は、
更に第1短リンク10、長リンク12及び支持軸13を
介して第2短リンク14に伝えられ、その第2短リンク
14が揺動するのに応じて係合片15を介して可動弁板
Vmが左右方向、即ち空気通路Aを横切る方向に摺動す
る。この場合、操作ハンドル5の回転変位がネジ歯車機
構8により減速して駆動レバー6に伝えられ、そのレバ
ー6の動きが、第1短リンク10、長リンク12、支持
軸13及び第2短リンク14を介して係合片15に減速
して伝えられるので、該係合片15と一体の可動弁板V
mを、操作ハンドル5の比較的大きな操作変位量で少し
ずつ摺動させることができ、これにより、操作ハンドル
5を回転操作することで可動弁板Vmの摺動量を微調節
することができる。
その回転がネジ歯車機構8を介して中間軸7に伝えら
れ、それにより駆動レバー6が揺動する。その揺動は、
更に第1短リンク10、長リンク12及び支持軸13を
介して第2短リンク14に伝えられ、その第2短リンク
14が揺動するのに応じて係合片15を介して可動弁板
Vmが左右方向、即ち空気通路Aを横切る方向に摺動す
る。この場合、操作ハンドル5の回転変位がネジ歯車機
構8により減速して駆動レバー6に伝えられ、そのレバ
ー6の動きが、第1短リンク10、長リンク12、支持
軸13及び第2短リンク14を介して係合片15に減速
して伝えられるので、該係合片15と一体の可動弁板V
mを、操作ハンドル5の比較的大きな操作変位量で少し
ずつ摺動させることができ、これにより、操作ハンドル
5を回転操作することで可動弁板Vmの摺動量を微調節
することができる。
【0029】また前記ハウジング4の上部には、弁装置
Vの開度を表す表示部Iが設けられる。即ち、ハウジン
グ4の上方には、中間軸7の上端に固着されてそれと一
体に回動する指針16が配設され、その指針16の回動
軌跡に沿うように刻まれた目盛り17がハウジング4の
上面に設けられ、それら指針16及び目盛り17により
前記表示部Iが構成される。その目盛り17には、可動
弁板Vmが第1摺動位置X1にあって固定弁板Vfの各
小孔Hfを最も開いている(図示例では全開状態)を示
す「開」の表示と、可動弁板Vmが第2摺動位置X2に
あって各小孔Hfを最も絞っている(図示例では略半開
状態)を示す「閉」の表示とが付されている。
Vの開度を表す表示部Iが設けられる。即ち、ハウジン
グ4の上方には、中間軸7の上端に固着されてそれと一
体に回動する指針16が配設され、その指針16の回動
軌跡に沿うように刻まれた目盛り17がハウジング4の
上面に設けられ、それら指針16及び目盛り17により
前記表示部Iが構成される。その目盛り17には、可動
弁板Vmが第1摺動位置X1にあって固定弁板Vfの各
小孔Hfを最も開いている(図示例では全開状態)を示
す「開」の表示と、可動弁板Vmが第2摺動位置X2に
あって各小孔Hfを最も絞っている(図示例では略半開
状態)を示す「閉」の表示とが付されている。
【0030】次に前記実施例の作用について説明する。
換気システムの空気配管Pの上流側からは、送風ファン
Fより所定風量の空気が供給され、その空気流は、ダン
パーDで風量調節されつつその下流側に流れ、吸音ダク
トSDで吸音された後、空気吹出し口Oから室内に送ら
れる。
換気システムの空気配管Pの上流側からは、送風ファン
Fより所定風量の空気が供給され、その空気流は、ダン
パーDで風量調節されつつその下流側に流れ、吸音ダク
トSDで吸音された後、空気吹出し口Oから室内に送ら
れる。
【0031】ダンパーDの弁装置Vにおいては、その操
作ハンドル5を回転操作するのに応じて可動弁板Vmを
第1摺動位置X1と第2摺動位置X2との間の適宜摺動
位置に移動保持することができる。而して可動弁板Vm
が第1摺動位置X1から第2摺動位置X2へ向かって摺
動するのに応じて、固定弁板Vfの各小孔Hfに対する
可動弁板Vmの各弁孔Hmの位置のずれ量(従って該可
動弁板Vmによる各小孔Hfの絞り量)が漸増して、該
小孔Hfの総有効開度を漸減させることができるから、
可動弁板Vmの摺動量に応じて弁装置Vの開度が連続的
に増減調整可能であり、その調整位置は、ハウジング4
上面の目盛り17と指針16との関係位置より容易に確
認可能である。
作ハンドル5を回転操作するのに応じて可動弁板Vmを
第1摺動位置X1と第2摺動位置X2との間の適宜摺動
位置に移動保持することができる。而して可動弁板Vm
が第1摺動位置X1から第2摺動位置X2へ向かって摺
動するのに応じて、固定弁板Vfの各小孔Hfに対する
可動弁板Vmの各弁孔Hmの位置のずれ量(従って該可
動弁板Vmによる各小孔Hfの絞り量)が漸増して、該
小孔Hfの総有効開度を漸減させることができるから、
可動弁板Vmの摺動量に応じて弁装置Vの開度が連続的
に増減調整可能であり、その調整位置は、ハウジング4
上面の目盛り17と指針16との関係位置より容易に確
認可能である。
【0032】また、弁装置Vの開口部分(多数の小孔H
f)は、空気通路Aを横切る固定弁板Vfの略全面に亘
って万遍なく分散配置されるため、弁装置Vの特設によ
っても、ダクト本体1の空気通路断面の略全域に亘り片
寄りなく空気流を流動通過させることができ、その上、
各小孔Hfを通過した直後の空気流相互を適度に干渉さ
せることができ(図14の(a)を参照)、それらの結
果、弁装置V前後の乱流の発生、延いてはダンパーDか
らの振動、騒音の発生を効果的に抑えることが可能とな
る。
f)は、空気通路Aを横切る固定弁板Vfの略全面に亘
って万遍なく分散配置されるため、弁装置Vの特設によ
っても、ダクト本体1の空気通路断面の略全域に亘り片
寄りなく空気流を流動通過させることができ、その上、
各小孔Hfを通過した直後の空気流相互を適度に干渉さ
せることができ(図14の(a)を参照)、それらの結
果、弁装置V前後の乱流の発生、延いてはダンパーDか
らの振動、騒音の発生を効果的に抑えることが可能とな
る。
【0033】また前述のように図示例では、可動弁板V
mが図14の(a)に示す第1摺動位置X1にあるとき
には各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと略合致する位置
に在って該小孔Hfの総有効開度を最大とし、また同可
動弁板Vmが図14の(e)に示す第2摺動位置X2に
あるときには、各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと、該
対応する各小孔Hfに隣接した小孔Hfとに跨がる位置
に在って該小孔Hfの総有効開度を最小とするように、
多数の小孔Hf及び多数の弁孔Hmの各々の形状・位置
が設定されている。このため、可動弁板Vmの操作機構
の故障等により可動弁板Vmがどのような摺動位置(例
えば弁装置Vの最小開度である第2摺動位置X2)で万
一ロックされたとしても、ダンパーにおける必要最小限
の空気流通は確実に確保され、流通不能となる事態が確
実に回避される。また可動弁板Vmが第2摺動位置X2
又はその近くにある状態(即ち図14の(c)〜
(e))では、可動弁板Vmの各弁孔Hmが、固定弁板
Vfの相隣なる2つの小孔Hf,Hfに跨がる位置に在
って、その両方の小孔Hf,Hfを同時に一部開口する
ので、固定弁板における小孔Hfの総数を特別多くしな
くても、固定弁板Vfを通過する空気流を細かく分散さ
せることができると共に、その分散空気流相互を適度に
干渉させることができるから、弁装置前後の乱流の発生
を効果的に抑制できて、ダンパーからの振動、騒音の発
生がより効果的に抑えられる。
mが図14の(a)に示す第1摺動位置X1にあるとき
には各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと略合致する位置
に在って該小孔Hfの総有効開度を最大とし、また同可
動弁板Vmが図14の(e)に示す第2摺動位置X2に
あるときには、各弁孔Hmが対応する各小孔Hfと、該
対応する各小孔Hfに隣接した小孔Hfとに跨がる位置
に在って該小孔Hfの総有効開度を最小とするように、
多数の小孔Hf及び多数の弁孔Hmの各々の形状・位置
が設定されている。このため、可動弁板Vmの操作機構
の故障等により可動弁板Vmがどのような摺動位置(例
えば弁装置Vの最小開度である第2摺動位置X2)で万
一ロックされたとしても、ダンパーにおける必要最小限
の空気流通は確実に確保され、流通不能となる事態が確
実に回避される。また可動弁板Vmが第2摺動位置X2
又はその近くにある状態(即ち図14の(c)〜
(e))では、可動弁板Vmの各弁孔Hmが、固定弁板
Vfの相隣なる2つの小孔Hf,Hfに跨がる位置に在
って、その両方の小孔Hf,Hfを同時に一部開口する
ので、固定弁板における小孔Hfの総数を特別多くしな
くても、固定弁板Vfを通過する空気流を細かく分散さ
せることができると共に、その分散空気流相互を適度に
干渉させることができるから、弁装置前後の乱流の発生
を効果的に抑制できて、ダンパーからの振動、騒音の発
生がより効果的に抑えられる。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0035】例えば、前記実施例では、可動弁板Vmの
第1摺動位置X1で該弁板Vmの弁孔Hmと固定弁板V
fの小孔Hfとの位置を完全に合致させ(即ち両孔H
f,Hmの位置のずれ量をゼロとし)たが、本発明では
可動弁板Vmの第1摺動位置X1で両孔Hf,Hmの位
置を多少ずらせるように設定してもよい。
第1摺動位置X1で該弁板Vmの弁孔Hmと固定弁板V
fの小孔Hfとの位置を完全に合致させ(即ち両孔H
f,Hmの位置のずれ量をゼロとし)たが、本発明では
可動弁板Vmの第1摺動位置X1で両孔Hf,Hmの位
置を多少ずらせるように設定してもよい。
【0036】また前記実施例では、可動弁板Vmの弁孔
Hmと固定弁板Vfの小孔Hfの形状・大きさを互いに
同一としたが、本発明ではその両孔Hf,Hmの形状又
は大きさを多少変えるようにしてもよい。
Hmと固定弁板Vfの小孔Hfの形状・大きさを互いに
同一としたが、本発明ではその両孔Hf,Hmの形状又
は大きさを多少変えるようにしてもよい。
【0037】更に前記実施例では、可動弁板Vmの弁孔
Hmと固定弁板Vfの小孔Hfの各形状を円形とした
が、本発明の作用効果が達成されれば、円形以外の適当
な形状、例えば菱形、楕円形、小判形等であってもよ
い。
Hmと固定弁板Vfの小孔Hfの各形状を円形とした
が、本発明の作用効果が達成されれば、円形以外の適当
な形状、例えば菱形、楕円形、小判形等であってもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多数の小
孔を有する固定弁板と、該小孔に対応した多数の弁孔を
有して固定弁板に重合し第1摺動位置と第2摺動位置と
の間を摺動し得る可動弁板とを備え、可動弁板が第1摺
動位置から第2摺動位置へ向かって摺動するのに応じて
各小孔に対する各弁孔の位置のずれ量が漸増して該小孔
の総有効開度を漸減させるようにした流量調整用ダンパ
ーにおいて、可動弁板が第1摺動位置にあるときには各
弁孔が対応する各小孔と略合致する位置に在って該小孔
の総有効開度を最大とし、また同可動弁板が第2摺動位
置にあるときには各弁孔が対応する各小孔と、該対応す
る各小孔に隣接した小孔とに跨がる位置に在って該小孔
の総有効開度を最小とするように、多数の小孔及び多数
の弁孔の各々の形状・位置が設定されるので、可動弁板
を駆動する操作機構の故障等により可動弁板がどのよう
な摺動位置(例えば弁装置の最小開度である第2摺動位
置)で万一ロックされても、ダンパーにおける必要最小
限の空気流通は確実に確保され、流通不能となる事態を
確実に回避することができる。また可動弁板が第2摺動
位置又はその近くにある状態では、可動弁板の各弁孔
が、固定弁板の相隣なる2つの小孔に跨がる位置に在っ
て、その両方の小孔を同時に一部開口するので、固定弁
板における小孔の数を特別多くしなくても、固定弁板を
通過する空気流を細かく分散させることができると共
に、その分散空気流相互を適度に干渉させることがで
き、従って弁装置前後の乱流の発生を効果的に抑制でき
るから、ダンパーからの振動、騒音の発生をより効果的
に抑えることができる。
孔を有する固定弁板と、該小孔に対応した多数の弁孔を
有して固定弁板に重合し第1摺動位置と第2摺動位置と
の間を摺動し得る可動弁板とを備え、可動弁板が第1摺
動位置から第2摺動位置へ向かって摺動するのに応じて
各小孔に対する各弁孔の位置のずれ量が漸増して該小孔
の総有効開度を漸減させるようにした流量調整用ダンパ
ーにおいて、可動弁板が第1摺動位置にあるときには各
弁孔が対応する各小孔と略合致する位置に在って該小孔
の総有効開度を最大とし、また同可動弁板が第2摺動位
置にあるときには各弁孔が対応する各小孔と、該対応す
る各小孔に隣接した小孔とに跨がる位置に在って該小孔
の総有効開度を最小とするように、多数の小孔及び多数
の弁孔の各々の形状・位置が設定されるので、可動弁板
を駆動する操作機構の故障等により可動弁板がどのよう
な摺動位置(例えば弁装置の最小開度である第2摺動位
置)で万一ロックされても、ダンパーにおける必要最小
限の空気流通は確実に確保され、流通不能となる事態を
確実に回避することができる。また可動弁板が第2摺動
位置又はその近くにある状態では、可動弁板の各弁孔
が、固定弁板の相隣なる2つの小孔に跨がる位置に在っ
て、その両方の小孔を同時に一部開口するので、固定弁
板における小孔の数を特別多くしなくても、固定弁板を
通過する空気流を細かく分散させることができると共
に、その分散空気流相互を適度に干渉させることがで
き、従って弁装置前後の乱流の発生を効果的に抑制でき
るから、ダンパーからの振動、騒音の発生をより効果的
に抑えることができる。
【図1】本発明に係るダンパーを組み込んだ換気システ
ムの一例を示す概要図
ムの一例を示す概要図
【図2】前記ダンパーの全体斜視図
【図3】前記ダンパーを上流側より見た正面図(図2の
3矢視図)
3矢視図)
【図4】図3の4矢視拡大平面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】図3の6−6線拡大断面図
【図7】図6の7−7線拡大断面図
【図8】図7の8−8線拡大断面図
【図9】図3の9−9線拡大断面図
【図10】図3の10矢視部拡大図(可動弁板は第1摺
動位置)
動位置)
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】可動弁板が第2摺動位置にある状態を示す図
10対応図
10対応図
【図13】図12の13−13線断面図
【図14】可動弁板が第1摺動位置から第2摺動位置に
至る過程での弁開口部の変化を示す説明図
至る過程での弁開口部の変化を示す説明図
【図15】(a)は本発明のダンパー開弁時の空気流の
流れを簡略的に示す説明図、また(b)はバタフライ形
弁板を用いた従来例のダンパー開弁時の空気流の流れを
簡略的に示す説明図
流れを簡略的に示す説明図、また(b)はバタフライ形
弁板を用いた従来例のダンパー開弁時の空気流の流れを
簡略的に示す説明図
1・・・・ダクト本体 A・・・・空気通路 AJ・・・調節操作装置 D・・・・ダンパー Hf・・・小孔 Hm・・・弁孔 V・・・・弁装置 Vf・・・固定弁板 Vm・・・可動弁板 X1・・・第1摺動位置 X2・・・第2摺動位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 政秀 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 山本 英雄 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 伊藤 信治 千葉県佐倉市西志津5−11−12 (72)発明者 武藤 登 神奈川県横浜市金沢区高舟台2−20−1 (56)参考文献 特開 平11−325575(JP,A) 実開 平5−32943(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/12
Claims (1)
- 【請求項1】 空気通路(A)を有するダクト本体
(1)に設けられて該通路(A)の空気流量を調整する
弁装置(V)が、前記ダクト本体(1)に固定されて該
通路(A)を塞ぐ固定弁板(Vf)と、この固定弁板
(Vf)に重合、接触するように配置されて該固定弁板
(Vf)に対し所定の第1摺動位置(X1)と第2摺動
位置(X2)との間を往復摺動し得る可動弁板(Vm)
とを備え、前記固定弁板(Vf)には、該固定弁板(V
f)の上流側と下流側とを連通させる多数の小孔(H
f)が相互に間隔をおいて形成され、その多数の小孔
(Hf)に対応して前記可動弁板(Vm)には多数の弁
孔(Hm)が形成され、前記可動弁板(Vm)が前記第
1摺動位置(X1)から第2摺動位置(X2)へ向かっ
て摺動するのに応じて前記各小孔(Hf)に対する各弁
孔(Hm)の位置のずれ量が漸増して該小孔(Hf)の
総有効開度を漸減させるようにした流量調整用ダンパー
において、 前記可動弁板(Vm)が前記第1摺動位置(X1)にあ
るときには前記各弁孔(Hm)が対応する前記各小孔
(Hf)と略合致する位置に在って該小孔(Hf)の総
有効開度を最大とし、また同可動弁板(Vm)が前記第
2摺動位置(X2)にあるときには前記各弁孔(Hm)
が対応する前記各小孔(Hf)と、該対応する各小孔
(Hf)に隣接した小孔(Hf)とに跨がる位置に在っ
て該小孔(Hf)の総有効開度を最小とするように、前
記多数の小孔(Hf)及び前記多数の弁孔(Hm)の各
々の形状・位置が設定されたことを特徴とする、流量調
整用ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34252299A JP3200426B2 (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 流量調整用ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34252299A JP3200426B2 (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 流量調整用ダンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153447A JP2001153447A (ja) | 2001-06-08 |
JP3200426B2 true JP3200426B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=18354407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34252299A Expired - Fee Related JP3200426B2 (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 流量調整用ダンパー |
Country Status (1)
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TWI408320B (zh) * | 2011-02-15 | 2013-09-11 | Zhi Ming Hsu | Self - adjusting constant pressure type throttling device |
TWI448651B (zh) * | 2012-04-25 | 2014-08-11 | Jjmr Clean Air Solution Tech Services Co Ltd | Throttling device |
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CN111486581B (zh) * | 2020-03-30 | 2021-06-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 风阀组件、空气调节设备及相应的控制方法 |
CN114484677A (zh) * | 2020-10-23 | 2022-05-13 | 广州第赛科技有限公司 | 一种用于快速安装一体窗上的新风装置 |
CN114484676A (zh) * | 2020-10-23 | 2022-05-13 | 广州第赛科技有限公司 | 一种新风一体窗 |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP34252299A patent/JP3200426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001153447A (ja) | 2001-06-08 |
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