JPH08189329A - 消音器 - Google Patents

消音器

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Publication number
JPH08189329A
JPH08189329A JP32893094A JP32893094A JPH08189329A JP H08189329 A JPH08189329 A JP H08189329A JP 32893094 A JP32893094 A JP 32893094A JP 32893094 A JP32893094 A JP 32893094A JP H08189329 A JPH08189329 A JP H08189329A
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JP
Japan
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valve
exhaust gas
silencer
main body
exhaust
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Pending
Application number
JP32893094A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kobayashi
雅之 小林
Akihiro Mayama
昭宏 間山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08189329A publication Critical patent/JPH08189329A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/16Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
    • F01N1/166Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for changing gas flow path through the silencer or for adjusting the dimensions of a chamber or a pipe

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全開状態から全閉状態への切り換え時、ある
いは全閉状態から全開状態への切り換え時に音が急変す
ることがなく、かつ簡単な構造で精度、耐久性が得られ
る消音器を提供する。 【構成】 本発明は、排出ガスが導入される消音器本体
51と、消音器本体51内の排出ガスを外部に排出する
排気管53とを備え、消音器本体51内又は排気管53
内を流通する排出ガス量を制御して消音する消音器47
であって、前記消音器本体47又は排気管53内に、排
出ガスの流れ方向に向けて螺旋状に次第に撓んで開閉す
る螺旋型弁49を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気管内を流通する排
出ガスの流量を制御して消音する消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、実開平2−24027号公
報、実開平2−46033号公報に記載のものと類似の
消音器1を示す。同図において、この消音器1は、エン
ジンからの排出ガスが導入される消音器本体3と、消音
器本体3内の排出ガスを外部(大気中)に放出する排気
管5と、排気管5の途中に設けられて排出ガス管内を流
通する排出ガスの流量を制御する制御弁7とを有してい
る。
【0003】上記消音器本体3は、両側が閉鎖された筒
状で、内部が隔壁9、11、13で4つの膨脹室15、
17、19、21に区画されている。膨脹室17内に
は、エンジンから排出される排気が挿入される導入管2
3が連通されている。この膨脹室17と隣接する膨脹室
15はパスチューブ25で連通されている。また、膨脹
室15と膨脹室21は、膨脹室17、19を挿通するバ
イパス管27で連通されている。このバイパス管27の
膨脹室17内では、複数の連通孔29が周方向に沿って
全域に形成されている。このため、膨脹室15、17、
21はバイパス管27により連通されている。
【0004】膨脹室21からは、ショートテールチュー
ブ31が膨脹室19、17、15を挿通して導入管23
と反対側に引き出されている。膨脹室19からは、ロン
グテールチューブ33が膨脹室21を挿通して導入管2
3側へ引き出されている。導入管23側へ引き出された
ロングテールチューブ33はU字状に屈曲されてショー
トテールチューブ31側に引き出されている。このロン
グテールチューブ33の膨脹室19、21内では、周方
向に全域に連通孔35が形成されている。このため、膨
脹室19、21は連通されている。また、ロングテール
チューブ33はショートテールチューブ31と消音器本
体3の外側で連通管37により連通されており、上記排
気管5を形成している。また、ショートテールチューブ
31には、消音器本体3と連通管35との間に制御弁7
が配置されている。
【0005】制御弁7は、図13(a)、(b)に示す
ように、いわゆるバタフライ弁で、ショートテールチュ
ーブ31内に配置された円板状の弁体39の直径方向に
回転軸41が連結されている。この回転軸41は、ワイ
ヤー43を介してアクチュエータ45と連結されてい
る。そして、アクチュエータ45の駆動力で回転軸41
が回転することにより、弁体39が回転軸41を中心に
回転し、図13(a)に示す全閉状態及び、図13
(b)に示す全開状態となる。
【0006】この制御弁7は、エンジンの回転数に応じ
てアクチュエータ45が作動し、排気管5を流通する排
気ガス量を制御している。これにより、エンジンの低回
転時から高回転時における排気騒音の低減が図られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
タフライ弁は、その形状から全開時、全閉時以外の途中
の状態では、弁体39の排気ガスの流通方向の下流側で
乱流が発生しやすく、この乱流が気流音となって車室
内、外への騒音を悪化させる。このため、上記のような
バタフライ弁は、全開状態、全閉状態でのみ使用し、半
開放状態では用いることがなかった。
【0008】ところが、全閉状態から全開状態、あるい
は全開状態から全閉状態にする際には、排気管内を急激
に開放したり閉鎖するため、排気音が急変し、不自然な
音を発生していた。
【0009】また、このような構造のバタフライ弁を排
気管内に設ける場合、回転軸を支持する軸受けを排気管
内に設ける必要があるため、構造が複雑になり、コスト
が高くついていた。
【0010】さらに、弁体39を排気管内で回転させる
ために全開状態、あるいは全閉状態にしたときの精度を
向上することが出来なかった。
【0011】また、回転軸41で弁体39を回転させる
構造であるため、耐久性が得られなかった。
【0012】そこで、本発明は、上記事情を考慮し、全
開状態から全閉状態への切り換え時、あるいは全閉状態
から全開状態への切り換え時に排気音が急変することが
なく、かつ簡単な構造で精度、耐久性が得られる消音器
の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、排出ガスが導入される消音器本
体と、消音器本体内の排出ガスを外部に排出する排気管
とを備え、消音器本体内又は排気管内を流通する排出ガ
ス量を制御して消音する消音器であって、前記消音器本
体又は排気管内に、排出ガスの流れ方向に向けて螺旋状
に次第に撓んで開閉する螺旋型弁を設けたことを特徴と
している。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記螺旋型弁が、消音器本体内又は排気管
内に固定される基部と、排出ガスの流通方向に向けて基
部に対して突出可能な弁中心部と、この弁中心部と基部
との間を螺旋状に連結する可撓性の弁主体部とからな
り、弁中心部が基部側に位置して消音器本体内又は排気
管内を閉鎖し、弁中心部が基部に対して排出ガスの流通
方向に沿って突出し弁主体部が撓んで消音器本体内又は
排気管内を開放することを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の発明であって、前記弁主体部は、消音器本
体又は排気管を流通する排出ガスの圧力により弁中心部
が基部から突出する突出量に応じて消音器本体内又は排
気管内を開閉することを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、螺旋型弁は、排出ガ
スの流れ方向に向けて作動することにより消音器本体又
は排気管内を開放する。この作動では、消音器本体内又
は排気管内を次第に開放するので、全閉状態から全開状
態への切り換え時に排気音が急変することがなく、自然
に変化する。
【0017】請求項2の発明によれば、螺旋型弁の弁中
心部が排気ガスの流通方向に向けて基部から突出する
と、可撓性の弁主体部が次第に撓んで全開状態となる。
また、この状態から弁中心部を基部側へ戻すと可撓性の
弁主体部が元の形状に次第に戻り、全閉状態となる。
【0018】請求項3の発明によれば、連通管又は排気
管内の排出ガスの圧力が所定の値より高くなると、弁中
心部が基部から排気ガスの流通方向に向けて次第に突出
する。弁中心部が突出すると可撓性の弁主体部が次第に
撓んで全開状態となる。また、排出ガスの圧力が低くな
ると弁中心部は基部側へ弁主体部の復元力により元の形
状に次第に戻り全閉状態となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る消音器の実施例について
説明する。
【0020】第1実施例 第1実施例の消音器47について説明する。図1は消音
器47に用いられた螺旋型弁49を示し、(a)は全閉
状態を示し、(b)は全開状態を示す。図2は、消音器
47を示す斜視図、図3は消音器本体51内を示す断面
図である。
【0021】図2及び図3に示すように消音器47は、
エンジンからの高温、高圧の排出ガスが導入される消音
器本体51と、消音器本体51内の排出ガスを外部(大
気中)に排出する排気管53と、排気管53内に設けら
れた螺旋型弁49とを備えている。
【0022】消音器本体51は、両側が閉鎖された筒状
で、内部が隔壁55、57により3つの膨脹室59、6
1、63に区画されている。膨脹室61内には、エンジ
ンから排出される排出ガスが導入される導入管65が連
通されている。この膨脹室61と隣接する膨脹室59は
連通管67で連通されている。また、膨脹室61は、膨
脹室59と反対側の膨脹室63と連通管69で連通され
ている。膨脹室63からは、導入管65へロングテール
チューブ71の一端が連通されている。ロングチューブ
テール71の他端は、略U字状に屈曲されて導入管65
と反対側に引き出されている。また、膨脹室63には、
膨脹室59、61を挿通し導入管65と反対側に引き出
されたショートテールチューブ73が連通されている。
そして、ロングテールチューブ71とショートテールチ
ューブ73とで排気管53を形成している。また、ショ
ートテールチューブ73の端部に上記螺旋型弁49が設
けられている。
【0023】螺旋型弁49は、図1(a)、(b)に示
すように、全体形状が円板状で、ショートテールチュー
ブ73の内壁73aに固定される基部75と、排出ガス
の流通方向(矢印a方向)に向けて基部75に対して突
出可能な弁中心部77と、この弁中心部77と基部75
との間を渦巻状に連結する弁主体部79とからなる。
【0024】基部75は、ショートチューブテール73
の内壁73aに外周部分が密着して固定されている。こ
の基部75の内側に弁主体部79が連続して形成されて
いる。弁主体部79は、長尺、可撓性の弁体81が中心
に向けて渦巻き状に巻き付けられて形成され、最中心部
に弁中心部77が形成されている。
【0025】そして、閉状態では、弁中心部77が基部
75側に位置して、弁体81が渦巻き状に密着して巻き
付けられ、ショートテールチューブ73内を閉鎖する。
また、開状態では、弁中心部77がショートレールチュ
ーブ73内を流通する排気ガスの流通方向に向けて基部
75側から突出し、弁体81が排気ガスの流通方向に沿
ってずれて螺旋状に変形する。このため、弁体81に沿
って螺旋状に隙間83が形成されることにより、ショー
トテールチューブ73内を開放する。この場合、基部7
5からの弁中心部77の突出量により、上記隙間83の
大きさが決まる。また、基部75側からの弁中心部77
の突出量、すなわち弁主体部79の開閉量は、ショート
テールチューブ73内を流通する排気ガスの流通圧力に
より設定されている。
【0026】以下に螺旋型弁49が開閉する際の、排出
ガスの圧力P1と弁主体部79に加わる力P2と撓みδ
との関係について図4及び図5を用いて説明する。な
お、図4において、弁体主体部79の最大半径すなわ
ち、基部75と弁中心部77までの最大の半径をR1、
最小半径をR2とし、弁体81の板厚をdとする。ま
た、弁体81の巻数をn、横弾性係数をGとする。さら
に、弁主体部79のばね定数Kは、弁主体部79が円錐
ばねに近似できるのでそのときの板厚dは円錐ばねの等
価直径とする。そして、弁主体部79のばね定数Kは、 K=16n(R12 +R22 )(R1+R2) となり、弁主体部79に加わる力P2と撓みδとの関係
は、 P2={Gd4 /16n(R12 +R22 )(R1+R
2)}×δ である。この関係は、縦軸を力P2、横軸をδとした図
5に示す曲線C1で示される。この場合、ばね定数Kの
値、すなわち、弁体81の巻数nと板厚dにより、所定
の力P2に対する弁主体部79の撓み量δを調節するこ
とが出来る。
【0027】一方、排出ガスの圧力P1は、ショートテ
ールチューブ73の断面積をAとすると、 P1=P2/A、(A=πR12 ) で求められる。
【0028】そして、エンジンの回転数と排出ガスの圧
力P1の関係は、図5の曲線C2に示すように、回転数
の上昇に伴って圧力P1は上昇する。
【0029】この結果、例えば、エンジン回転数aのと
き開状態にするには、排出ガスの圧力P1と等しい力P
2が加わったときの撓みδ=0となるようにばね定数K
を設定する。すなわち、弁主体部79の巻数nと板厚d
を設定することにより、エンジン回転数a以上で開き始
める螺旋型弁49を形成することが出来る。
【0030】次に消音器47の作用を説明すると共に、
螺旋型弁49の作用について説明する。
【0031】エンジンからの排出ガスは、導入管65に
より、消音器本体51の膨脹室61内に導入される。膨
脹室61内に挿入された排出ガスは、連通管67を通っ
て膨脹室59内に排出されると共に、連通管69内を通
って膨脹室63内に排出される。膨脹室63内に排出さ
れた排出ガスは、ショートテールチューブ73内に入り
螺旋型弁49まで流通する。
【0032】このとき、所定の回転数a以下で、そのと
きの排出ガスの圧力がP1以下の場合には、弁主体部7
9は撓むことがないので、螺旋型弁49は全閉状態を維
持する。また、膨脹室63内の排出ガスはロングテール
チューブ71を通って、大気中に排出される。従って、
エンジンから排出された高温、高圧の排出ガスは、消音
器本体51内の膨脹室59、61、63を通過すること
により、圧力が下げられ、低温にされて大気中に放出さ
れることで排気音が消音される。
【0033】一方、エンジンの回転数が所定の回転数a
より高い場合には、膨脹室63からショートテールチュ
ーブ73内に流通する排出ガスの圧力により、弁中心部
77及び弁主体部79が押圧されて、弁中心部77が基
部75に対して排出ガスの流通方向に向けて突出し始め
る。弁中心部77が排出ガスの流通方向に向けて突出す
ると弁主体部79の弁体81が螺旋状に撓んで、弁体8
1に沿って螺旋状に隙間83が次第に形成される。そし
て、この螺旋状の隙間83から排出ガスがショートテー
ルチューブ73の後部側へ流通して、大気中へ排出され
る。
【0034】弁体81が螺旋状の次第に撓む際には、隙
間83が徐々に形成されて排出ガスの流通量が徐々に増
加して、最後に全開状態となるため、図7に示す切換領
域A−B間で音の変化が略リニアに変化する。
【0035】すなわち、図6及び図7に示すエンジンの
回転数(rpm)と音圧(dB)との関係において、全
開状態における音圧(dB)は全閉状態における音圧よ
り高い。このため、エンジン回転数が低い場合、すなわ
ち排出ガスの流通圧力が低い場合には、排気音は全閉状
態の音圧で変化するが、エンジン回転数が所定の回転数
を越えて、排出ガスの圧力が高くなると、全開状態時の
音圧で変化する。
【0036】本実施例の螺旋型弁49では、弁中心部7
7が基部75側から圧力の上昇(エンジンの回転数)に
伴って徐々に突出して、弁体81に沿う隙間83が次第
に広くなるため、リニアな曲線を描いて全開時の音圧の
変化になる。
【0037】また、エンジンの回転数が低くなると、弁
主体部79の弁体81の復元力により弁中心部77が基
部75側へ移動し、隙間83を狭め、所定のエンジン回
転数以下になると、全閉状態となる。
【0038】これに対して、図6に示すように、従来の
バタフライ弁では、弁体が回転軸により全閉状態から全
開状態に急激に変化するため切換位置Aにおいて音圧が
急激に変化する。このため、エンジン回転数が所定の値
以上になると排気音が急変し不自然である。またこの逆
の場合、エンジン回転数が所定の値以下になると全開状
態から全閉状態に急激に変化するため、この場合にも排
気音が急変し不自然である。
【0039】このように、本実施例によれば、全開状態
から全閉状態への切り換え時、あるいは全閉状態から全
開状態への切り換え時に排気音が急変することがなく、
リニアに変化するため排気音がエンジン回転数の変化に
伴って自然に変化する。
【0040】また、本実施例によれば、螺旋型弁49
は、従来のバタフライ弁に比較して、回転軸や、回転駆
動するためのアクチュエータを必要としないので、簡単
な構造になる。また、弁体81の渦巻きの巻数nと厚み
dを設定することにより、所定のエンジン回転数(所定
の排気ガスの圧力)に応じて精度良く開閉することが出
来る。さらに、弁中心部77が排出ガスの圧力により基
部75側から突出したり、弁体81の復元力により基部
75側へ戻るだけの構造なので耐久性が得られる。
【0041】さらに、図8に示すように、バタフライ弁
85の場合には、弁体87が回転すると、回転軸89に
対して交差する側部と排気管の内壁との間に最初に隙間
が形成されて開放されるため、この隙間を通過した排出
ガスが弁体87の裏面側に回り込み、乱流91が発生す
る。
【0042】これに対して螺旋型弁49は、図9に示す
ように、弁体81が撓んで形成される螺旋状の隙間83
に沿って排出ガスが流通するため、排出ガスは渦流とな
って後方へスムーズに流れ、乱流が発生することがな
い。従って、気流音の発生がなく、騒音を悪化させるこ
とがない。
【0043】さらに、本実施例の螺旋型弁49では、上
述したように、開閉動作すなわち、弁体81が螺旋状に
次第に撓んで隙間83を形成するので、急激な音の変化
がなく、乱流が発生することがない。この結果、全閉状
態から全開状態までの全領域で制御することが出来る。
【0044】第2実施例 次に第2実施例の消音器95について図10及び図11
を用いて説明する。本実施例の消音器95は、第1実施
例で説明した螺旋型弁49が、消音器本体97内のバイ
パス管(連通管)99内に設けられている。
【0045】図10及び図11に示すように、本実施例
の消音器95は、消音器本体97内が、2枚の隔壁10
1、103で区画されて3つの膨脹室105、107、
109が形成されている。膨脹室107内には、エンジ
ンからの排出ガスが導入される導入管111が連通され
ている。膨脹室107、105は連通管113で連通さ
れ、膨脹室107、109は連通管115で連通されて
いる。また、膨脹室109からは、2本の排気管11
7、119が連通されている。この排気管117、11
9は膨脹室107、105を挿通して導入管111の反
対側に引き出されている。さらに膨脹室105、107
はバイパス管99により連通されている。このバイパス
管99の途中に、螺旋型弁49が配置されている。この
螺旋型弁49は、上記第1実施例の螺旋型弁49と同構
成なので、重複した説明は省略する。
【0046】本実施例の消音器95において、エンジン
からの排出ガスは、導入管111により消音器本体97
の膨脹室107内に導入され、連通管113を通って膨
脹室105内に排出されると共に、バイパス管99内に
入り螺旋型弁49まで流通する。このときエンジンの回
転数が所定の値以下でそのときの排出ガスの圧力が所定
値a以下の場合には、弁主体部79は撓むことがないの
で、螺旋型弁49は全閉状態を維持する。また、膨脹室
105内に排出された排出ガスは、連通管113を通っ
て膨脹室107に排出され、連通管115を通って膨脹
室109内に排出される。そして、排気管117、11
9内を通って大気中へ排出される。従って、エンジンか
ら排出された高温、高圧の排出ガスは、消音器本体97
内の膨脹室105、107、109を通過することによ
り、減圧、低温化されて大気中に排出されることで排気
音が低減され、消音される。
【0047】一方、エンジンの回転数が所定値aより高
く、排出ガスの圧力が高い場合には、膨脹室105内に
排出されて、バイパス管99内に流通した排出ガスの圧
力により、弁中心部77及び弁主体部79が押圧され
て、弁中心部77が基部75に対して排出ガスの流通方
向に向けて突出する。弁中心部77が排出ガスの流通方
向に向けて突出すると弁主体部79の弁体81が螺旋状
に撓んで、弁体81に沿って螺旋状に隙間83が次第に
形成される。そして、この螺旋状の隙間83から排出ガ
スが膨脹室109内に排出され、排気管117、119
を通って、大気中へ排出される。
【0048】螺旋型弁49の弁体81が排出ガスの圧力
により螺旋状に撓み全閉状態から全開状態になる作用は
上記第1実施例と同様なので、ここでの説明は省略す
る。
【0049】本実施例によれば、上記第1実施例と同様
に、全開状態から全閉状態への切り換え時、あるいは全
閉状態から全開状態への切り換え時に排気音が急変する
ことがなく、リニアに変化するため排気音がエンジン回
転数の変化に伴って自然に変化する。
【0050】また、本実施例においても、螺旋型弁49
は、弁体81の渦巻きの巻数と厚みを設定することによ
り、所定のエンジン回転数(所定の排気ガスの圧力)に
応じて精度良く開閉することが出来る。さらに、弁中心
部77が排出ガスの圧力により基部75側から突出した
り、弁体81の復元力により基部75側へ戻るだけの構
造なので簡単な構造になり、耐久性が得られる。
【0051】なお、上記各実施例では、エンジンの回転
数に対する排出ガスの圧力により螺旋型弁49を開閉し
たが、弁主体部79の撓みをアクチュエータで変化させ
て開閉することも出来る。この場合にも、排出ガスの流
れ方向に向かって次第に開放させることで、全閉状態か
ら全開状態までの排気音をリニアに変化させることが出
来る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、螺旋型弁を連通管又は排気管内に設けたことによ
り、全開状態から全閉状態への切り換え時、あるいはそ
の逆の切り換え時には、急激に開放したり急激に閉鎖す
ることがなく、略リニアに変化する。従って、排気音が
急変することがない。
【0053】請求項2の発明によれば、螺旋型弁が、基
部と弁中心部と、これらの基部と弁中心部とを螺旋状に
連結する弁主体部とからなるので簡単な構造となり、耐
久性が得られる。
【0054】請求項3の発明によれば、排出ガスの圧力
により弁主体部が次第に撓むので、全開状態から全閉状
態への切り換え時、あるいはその逆の切り換え時には、
急激に開放したり急激に閉鎖することがなく、略リニア
に変化する。従って、排気音が急変することがない。ま
た、螺旋弁が、基部と、弁主体部と、弁中心部とからな
るので構造が簡単になり、耐久性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の消音器に用いられた
螺旋型弁を示し、(a)は全閉状態を示す斜視図、
(b)は全開状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の消音器の内部を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の消音器の内部を示す
断面図である。
【図4】螺旋型弁を示す正面図である。
【図5】排出ガスの圧力に対する弁主体部のたわみ量
と、エンジン回転数に対する排出ガスの圧力との関係を
示す線図である。
【図6】バタフライ弁を用いた場合の開閉時におけるエ
ンジンの回転数に対する排気音の音圧を示す線図であ
る。
【図7】螺旋型弁を用いた場合の開閉時におけるエンジ
ンの回転数に対する排気音の音圧を示す線図である。
【図8】バタフライ弁を開放状態にした場合の排気管内
の排出ガスの挙動を示す断面図である。
【図9】螺旋型弁を開放状態にした場合の排気管内の排
出ガスの挙動を示す断面図である。
【図10】本発明に係る第2実施例の消音器の内部を示
す斜視図である。
【図11】本発明に係る第2実施例の消音器の内部を示
す断面図である。
【図12】バタフライ弁を用いた消音器の内部を示す斜
視図である。
【図13】バタフライ弁を示し、(a)は全閉状態を示
す斜視図、(b)は全開状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
47、95 消音器 49 螺旋型弁 51、97 消音器本体 53 排気管 73 ショートテールチューブ 75 基部 77 弁中心部 79 弁主体部 99 連通管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出ガスが導入される消音器本体と、消
    音器本体内の排出ガスを外部に排出する排気管とを備
    え、消音器本体内又は排気管内を流通する排出ガス量を
    制御して消音する消音器であって、前記消音器本体又は
    排気管内に、排出ガスの流れ方向に向けて螺旋状に次第
    に撓んで開閉する螺旋型弁を設けたことを特徴とする消
    音器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記螺旋
    型弁が、消音器本体内又は排気管内に固定される基部
    と、排出ガスの流通方向に向けて基部に対して突出可能
    な弁中心部と、この弁中心部と基部との間を螺旋状に連
    結する可撓性の弁主体部とからなり、弁中心部が基部側
    に位置して消音器本体内又は排気管内を閉鎖し、弁中心
    部が基部に対して排出ガスの流通方向に沿って突出し弁
    主体部が撓んで消音器本体内又は排気管内を開放するこ
    とを特徴とする消音器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明であ
    って、前記弁主体部は、消音器本体又は排気管を流通す
    る排出ガスの圧力により弁中心部が基部から突出する突
    出量に応じて消音器本体内又は排気管内を開閉すること
    を特徴とする消音器。
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