JPH0143449Y2 - - Google Patents

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JPH0143449Y2
JPH0143449Y2 JP16336384U JP16336384U JPH0143449Y2 JP H0143449 Y2 JPH0143449 Y2 JP H0143449Y2 JP 16336384 U JP16336384 U JP 16336384U JP 16336384 U JP16336384 U JP 16336384U JP H0143449 Y2 JPH0143449 Y2 JP H0143449Y2
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exhaust
muffler
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valve
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、自動車用エンジンの排気系におい
てメインマフラの上流側に配設されるプリマフラ
の改良に関する。
従来の技術 第11図は従来における自動車用エンジンの排
気系全体の構成を示すもので、エンジン41の排
気マニホルド42にフロントチユーブ43、第1
センタチユーブ44および第2センタチユーブ4
5が順次接続されて排気通路を構成しているとと
もに、フロントチユーブ43と第1センタチユー
ブ44との間に触媒46が、第1、第2センタチ
ユーブ44,45間にプリマフラ47が、夫々介
装されており、かつ第2センタチユーブ44後端
にメインマフラ48が接続され、該メインマフラ
48からテールチユーブ49が延設されている。
ここで、メインマフラ48は第12図に示すよう
に複数の拡張要素と共鳴要素とを適宜組み合わせ
た消音構造を有している。またプリマフラ47と
しては、第13図に示すように拡張室50に臨ん
で排気管51に多数の小孔52…を開口した所謂
多孔拡張型消音器構造が一般に採用されており、
主に高周波領域の消音を行つている。尚、仕様に
応じてメインマフラ48と同様に共鳴要素を組み
合わせた消音構造のプリマフラ47が用いられる
場合もある。そして、低周波の脈動音を主とした
エンジン低速域における排気騒音の低減を図るた
めに、排気通路つまり各チユーブ43,44,4
5,49の管径を極力小さく設定していた(実開
昭55−158213号公報等参照)。
考案が解決しようとする問題点 しかし、上記のように管径を小さくしてエンジ
ン低速域における消音量の確保を図つた構成で
は、高速域においては排圧の増大を招いてエンジ
ン出力が低下してしまい、また気流により二次的
に発生する高周波の気流騒音が増大し、排気騒音
全体としては却つて悪化してしまう。しかも、管
径を小さくするには自から限度があるので、低速
域における低周波脈動音の消音も必ずしも十分に
行うことができない。
問題点を解決するための手段 この考案は、プリマフラをエンジン低速域、高
速域で夫々の消音に適した共鳴要素あるいは拡張
要素に切り換えて使用するとともに、この切換に
伴い低速域において排気が通流するバイパス通路
の通路断面積を小さく設定することで、低周波脈
動音の消音を図つている。すなわち、この考案に
係る自動車用エンジンのプリマフラは、排気通路
のメインマフラより上流位置に介装され、かつ拡
張室あるいは共鳴室として機能する容積室と、こ
の容積室の排気入口あるいは排気出口の何れか一
方に配設された開閉弁と、上記排気入口あるいは
排気出口の他方に設けられた頚管部と、上記開閉
弁をエンジン低速域で閉、エンジン高速域で開と
するアクチユエータと、上記容積室をバイパスし
て形成され、かつ排気通路の一般部に対し通路断
面積が小さく設定されたバイパス通路とを備えて
構成されている。
作 用 エンジン高速域では、開閉弁が開いており、排
気は容積室を通つて下流側に流れる。このとき容
積室は拡張室として機能し、主として高周波領域
の消音作用が行われる。また排気は十分な通路断
面積が与えられた部分を通流するので、排圧の増
大や二次気流音の増大を招くことはない。一方、
エンジンの低速域では、開閉弁が閉じており、排
気は総てバイパス通路を通つて下流側に流れる。
このときバイパス通路は通路断面積が小さく設定
されているので、排気脈動音を主体とした騒音が
全体として低減される。また開閉弁にて一方が閉
じられた容積室は他方の頚管部を介して共鳴室と
して機能し、予め設定された共鳴周波数近傍の騒
音を良好に消音することができる。
実施例 第1図〜第3図はこの考案に係るプリマフラ1
を示し、また第4図はこのプリマフラ1を備えた
排気系全体の構成を概略的に示している。
上記プリマフラ1は、断面長円の円筒状をなす
センタハウジング2と、その前端および後端に
夫々配置されたフロントハウジング3およびリヤ
ハウジング4から大略構成されている。上記セン
タハウジング2の内部に画成された容積室5は、
前端および後端に排気入口6および排気出口7を
有し、これらに夫々接続されたフロントハウジン
グ3の主通路部3aおよびリヤハウジング4の主
通路部4aが互いに同一直線上に配置されてい
る。上記排気出口7には所定寸法の頚管8が容積
室5内に突出した状態で取り付けられている。ま
た上記排気入口6には、音響的な密閉度に優れた
スイングバルブ型の開閉弁9が第3図に詳示する
ように装着されており、かつその駆動軸9aの一
端にリンク10を介してダイヤフラム式負圧アク
チユエータ11が連結されている。上記負圧アク
チユエータ11は、負圧室12に負圧が導入され
ない状態ではコイルスプリング13の付勢力によ
つて上記開閉弁9を閉状態に保ち、また所定の負
圧が導入されると開閉弁9を開作動する構成とな
つている。
一方、上記フロントハウジング3およびリヤハ
ウジング4には、主通路部3a,4aから分岐し
て夫々バイパス通路部3b,4bが形成されてお
り、これらのバイパス通路部3b,4bと容積室
5を貫通したバイパス管14とによつてバイパス
通路15が構成されている。このバイパス通路1
5は、その通路断面積が主通路部3a,4a等排
気通路の一般部に対して十分に小さく設定されて
いる。
第4図は上記プリマフラ1を備えた排気系全体
の構成を示しており、16はエンジン17の排気
マニホルド、18はフロントチユーブ、19は触
媒、20は第1センタチユーブ、21は第2セン
タチユーブ、22はメインマフラ、23はテール
チユーブを示している。また上記の負圧アクチユ
エータ11の駆動機構として、この実施例では吸
気マニホルド24内の負圧を導く負圧通路25に
電磁弁26を介装し、回転速度センサ27からの
信号に基づき制御回路28を介して所定回転数で
上記電磁弁26をON、OFF制御する構成となつ
ている。尚、排気通路を構成するフロントチユー
ブ18や第1、第2センタチユーブ21,22等
の管径は、それ自体で消音量を確保する必要がな
いので従来のものよりも大径化することが可能で
ある。
上記のように、プリマフラ1は触媒19とメイ
ンマフラ22との間に配設されるが、その具体的
な位置は排気通路内の気柱振動を考慮して定めら
れる。すなわち、触媒19をエンジン17とメイ
ンマフラ22との間の約1/3の位置に配設すると、
第5図イ,ロに示すような共振モードが極めて狭
い周波数帯域で生じる。プリマフラ1を共鳴要素
として利用して効果的な消音を行うには、その周
波数に同調させたプリマフラ1を共振モードの腹
の位置M1,M2に配設すれば良いので、エンジン
17とメインマフラ22間の距離をLとして、触
媒19をエンジン17側から約1/3Lの位置に、 プリマフラ1をエンジン17側から約2/3Lの位 置に夫々配設するのが最も効果的である。また、
このときの気柱の共振周波数は、排気の音速を
cとして3c/4Lであり、容積室5や頚管8の各部の 寸法から定まるプリマフラ1の共振周波数をこれ
に等しく設定してある。尚、これらの数値は実験
的には10%程度の誤差であれば良好な消音効果を
維持できる。
次に上記のように構成されたプリマフラ1の作
用を説明する。
先ず、エンジンの低速域、例えば3500rpm以下
では開閉弁9が閉状態にあり、排気は総てバイパ
ス通路15を通流する。このバイパス通路15
は、その通路断面積を十分に小さく設定してある
ので、縮流による消音効果が非常に良好に得られ
る。尚、このときには排気流量自体が少ないこと
から排圧上昇の問題が無く、従つてバイパス通路
15の通路断面積をかなり小さくすることが可能
である。また、容積室5が共鳴室として機能し、
上述のように排気通路の気柱共振として最も顕著
に発生する周波数帯域の脈動音を良好に低減でき
る。第6図はエンジン回転3次成分について、共
鳴室となるプリマフラ1の有無ならびにバイパス
通路15の通路断面積による排気音の変化を示し
たもので、プリマフラ1を具備せず、かつバイパ
ス通路15の通路断面積を他の一般部と等しくし
た場合イに対し、バイパス通路15の口径を一般
部の2/3としたロによれば、エンジン回転数の全
域に亘つて数dB程度騒音低減が可能である。そ
して、更に共鳴要素を所定位置に付加したハによ
れば、イ,ロの場合に2600rpm近傍で発生する共
振騒音を効果的に消音できる。尚、バイパス通路
15の口径は、この2600rpm近傍での排圧の上昇
を2倍以内とするためには一般部の3/4程度(断
面積では1/2程度)とするのが望ましい。
一方、エンジンの高速域、例えば3500rpm以上
では開閉弁9が開となり、排気の大部分は容積室
5内を直線的に通流する。このように、排気が直
線的に流れ、しかも通路断面積が十分に与えられ
ていることから、排圧の上昇は極めて小さい。そ
して、容積室5は高周波消音用の拡張室として機
能し、高速域で主体となる高周波騒音を効果的に
低減できる。
上記のようにプリマフラ1を3500rpmにおいて
共鳴要素および拡張要素に切換えて用いた場合の
排圧特性を第7図に示す。イは開閉弁9を常に閉
として共鳴要素とした場合、ロは同じく常に開と
して拡張要素とした場合であり、両者を切換えて
用いればハのようになり、共鳴要素とした場合の
高速域での排圧の上昇を回避できる。
また同じくプリマフラ1を3500rpmにおいて共
鳴要素および拡張要素に切換えて用いた場合の排
気音A特性を第8図に示す。イは開閉弁9を常に
閉として共鳴要素とした場合、ロは常に開として
拡張要素とした場合であり、両者を切換えて用い
ればハに示すように、低速域および高速域の双方
で効果的な消音が行われ、全体として騒音レベル
の低減が図れる。
また第9図のイは、開閉弁9を同様に切換えた
場合のエンジン回転3次成分についての排気音特
性を示し、比較例(ロ)は排気通路の適当な位置に共
鳴要素を固定的に設けた場合の特性の一例を示し
ている。
上記のように、開閉弁9の開閉切換を行う回転
数N0は、種々の条件を考慮して実験的に定めれ
ば良いが、一般的には N0=1.4×f060/n(ただし、4気筒エンジンで はn=2,6気筒エンジンではn=3とし、また
f0はプリマフラ1の共振周波数である)となる。
次に第10図は、プリマフラ1の異なる実施例
を示している。これは、バイパス通路用チユーブ
31を第1センタチユーブ20と平行に配設し、
その内部に構成されるバイパス通路15を触媒1
9に直接連通させたものである。この構成によれ
ば、触媒19出口側の急激な縮流による排圧上昇
が回避でき、高速域での一層の低排圧化が可能で
あるとともに、開閉弁9を閉じた状態において
も、バイパス通路15へ分岐する部分での通路抵
抗を軽減できる。また、バイパス通路15の通路
長の延長により消音量を増大できるとともに、開
閉弁9を閉じた状態で第1センタチユーブ20自
体が共鳴要素として機能し、これによつて一層の
消音効果が得られる。
上記実施例において開閉弁の作動に負圧を用い
たが、電気的に作動するソレノイド等を用いるこ
とも可能である。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る
プリマフラによれば、排気通路自体の管径は十分
に大きくしたまま低速域での良好な消音が行え、
従来高速域において生じていた排圧の過度の増大
あるいは二次気流音の増大を防止でき、出力低下
を招くことなく排気騒音の大幅な低減を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るプリマフラを一部断面
にて示す正面図、第2図はその側面図、第3図は
その要部の断面図、第4図はこのプリマフラを備
えた排気系全体の構成説明図、第5図は排気系で
生じる共振モードを示す説明図、第6図はエンジ
ン回転3次成分について、通路断面積および共鳴
要素の有無による排気音の変化を示す特性図、第
7図、第8図および第9図は、上記実施例におけ
る排圧特性、排気音A特性およびエンジン回転3
次成分についての排気音特性を夫々示す特性図、
第10図はこの考案に係るプリマフラの異なる実
施例を示す要部のみの断面図、第11図は従来に
おける排気系の構成説明図、第12図および第1
3図は夫々従来のメインマフラおよびプリマフラ
の断面図である。 1……プリマフラ、2……センタハウジング、
3……フロントハウジング、3a……主通路部、
3b……バイパス通路部、4……リヤハウジン
グ、4a……主通路部、4b……バイパス通路
部、5……容積室、6……排気入口、7……排気
出口、8……頚管、9……開閉弁、11……負圧
アクチユエータ、15……バイパス通路、19…
…触媒、22……メインマフラ、26……電磁
弁、27……回転速度センサ、28……制御回
路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 排気通路のメインマフラより上流位置に介装さ
    れ、かつ拡張室あるいは共鳴室として機能する容
    積室と、この容積室の排気入口あるいは排気出口
    の何れか一方に配設された開閉弁と、上記排気入
    口あるいは排気出口の他方に設けられた頚管部
    と、上記開閉弁をエンジン低速域で閉、エンジン
    高速域で開とするアクチユエータと、上記容積室
    をバイパスして形成され、かつ排気通路の一般部
    に対し通路断面積が小さく設定されたバイパス通
    路とを備えてなる自動車用エンジンのプリマフ
    ラ。
JP16336384U 1984-10-29 1984-10-29 Expired JPH0143449Y2 (ja)

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JP16336384U JPH0143449Y2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29

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JP16336384U JPH0143449Y2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29

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JPS6178212U JPS6178212U (ja) 1986-05-26
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