JP3264136B2 - 自動車用排気消音装置 - Google Patents

自動車用排気消音装置

Info

Publication number
JP3264136B2
JP3264136B2 JP10754295A JP10754295A JP3264136B2 JP 3264136 B2 JP3264136 B2 JP 3264136B2 JP 10754295 A JP10754295 A JP 10754295A JP 10754295 A JP10754295 A JP 10754295A JP 3264136 B2 JP3264136 B2 JP 3264136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
muffler
valve
engine
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10754295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0828243A (ja
Inventor
春樹 屋代
哲 佐々木
和茂 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP10754295A priority Critical patent/JP3264136B2/ja
Publication of JPH0828243A publication Critical patent/JPH0828243A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3264136B2 publication Critical patent/JP3264136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の排気管から
発生する騒音を低減する自動車用排気消音装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用排気消音装置としては、
エンジンの低回転域の排気騒音を低減するとともに、同
じく中・高回転域の排気損失を低減しながら排気騒音の
低減を行うものが提案されており、例えば特開昭64−
60709号公報に開示されるようなものが知られてい
る。
【0003】これは、エンジンの低回転域における排気
騒音の低減を重視する第1の排気管路と、エンジンの
中、高回転域における排気騒音の低減を重視する第2の
排気管路とを備えたマフラにおいて、第2の排気管路に
介装した制御弁をエンジンの低回転域で閉弁する一方、
中・高回転域で開弁するもので、低回転域では第1の排
気管路のみで排気を行う一方、高回転域では第1及び第
2の排気管路により排気を行うことで排気損失(背圧の
増大)を抑制しながら騒音を低減するものである。
【0004】また、実開昭57−13832号公報に開
示されるように、2サイクルエンジンの排気チャンバ内
をバッフル板によって2つの拡張室に画成し、このバッ
フル板に設けた2本のチューブでそれぞれの拡張室を連
通させ、一方のチューブに排気の圧力に応じて開閉する
リードバルブを設けることにより低速時の出力を確保し
ながら、中・高回転域の出力を向上させるものが知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者のような装置においては、制御弁をエンジンの回転数
に応じてモータ等で駆動するため、制御手段が必要とな
って装置全体が複雑になるとともに、製造コストを増大
させてしまうという問題があり、また、上記後者の装置
においてはリードバルブの開閉にかかわらず排気管路の
断面積が一定であるため、拡張室との拡張比を大きく設
定することができず、排気騒音を低減するためには拡張
室の容積を増大する必要があり、装置の大型化を招くだ
けでなく、拡張比を大きく設定することができないため
にリードバルブから発生する気流音を充分消音すること
ができず、排気騒音の低減が確実に行えない場合がある
という問題点があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、エンジンの全回転域において消音性能を確
保しながら出力の低下を抑制するとともに、製造コスト
の増大を抑制可能な自動車用排気消音装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エンジン
の排気を常時排出する第1の排気管路と、エンジンの高
回転域における排気を行う第2の排気管路とを備えた自
動車用排気消音装置において、マフラ内部に画成されて
エンジンからの排気導入管路及び第1の排気管路と連通
するとともに、エンジンの低回転域における排気騒音の
低減を重視する第1の消音手段と、同じくマフラ内部に
画成されて前記第2の排気管路を介して外部と連通する
とともに、エンジンの高回転域における排気騒音を低減
する第2の消音手段と、前記第1及び第2の消音手段を
連通する排気通路と、この排気通路に介装されるととも
に前記第1の消音手段の排気圧力に応じてこの排気通路
を開閉するバルブとを備え、前記第2消音手段は、前記
バルブの開弁時に排気が流入する第2の拡張室を備え
る。
【0008】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1消音手段が、エンジンからの排気導入管
路及び第1の排気管路と連通する第1の拡張室と、この
第1の拡張室と連通して、前記バルブの閉弁時には共鳴
器を構成する一方、前記バルブの開弁時には第2の拡張
室を介して外部と連通して拡張要素を構成するように選
択的に切り換えられる容積室を備える。
【0009】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記容積室は、首管を介して前記第1の拡張室と
連通し、前記バルブの閉弁時にはこれら首管及び容積室
が共鳴器を構成する。
【0010】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記バルブが、前記
排気通路を開閉可能に配設された弁体と、第1の消音手
段の排気圧力が所定値未満のときに前記弁体を閉弁する
一方、同じく圧力が所定値以上のときに前記弁体を開弁
させる付勢手段とからなる。
【0011】また、第5の発明は、前記第4の発明にお
いて、前記付勢手段がマフラの所定の外部に配設され
る。
【0012】また、第6の発明は、前記第1ないし第5
の発明のいずれかひとつにおいて、前記第2の排気管路
の一端を封止するとともにこの端部から前記第2の消音
手段へ貫入させ、この第2の消音手段に貫入した第2の
排気管路の所定の周面に多孔部を形成する。
【0013】また、第7の発明は、前記第1ないし第6
の発明のいずれかひとつにおいて、前記第1及び第2の
消音手段を連通する前記排気通路を複数形成するととも
に、これら排気通路に前記バルブを介装し、これら排気
通路及びバルブのうちの少なくともひとつが前記排気導
入管と対峙する所定の位置に配設される。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】第1の発明は、エンジンの低回転域では第1の
消音手段及び第1の排気管路を介して排気の騒音が減衰
される一方、エンジンの高回転域では圧力の増大した排
気によって第1消音手段の内圧が上昇するためバルブが
開弁し、第2の拡張室へ流入した排気は第2の消音手段
及び第2の排気管路からも排気が行われるとともに排気
騒音の減衰が行われ、第1及び第2の排気管路によって
排気損失を低減し、排気圧力に応じて選択的に排気の経
路を切り換えることでエンジンの全回転域での消音性能
を確保しながら出力の低減を抑制することができる。
【0017】また、第2の発明は、エンジンの低回転域
では第1の消音手段の第1の拡張室及び第1の排気管路
を介して排気の騒音が減衰されるのに加えて、バルブは
閉弁しているため容積室は共鳴器として作用して排気脈
動音を確実に低減することができ、一方、エンジンの高
回転域では圧力の増大した排気によって第1消音手段の
第1の拡張室及び容積室の内圧が上昇するためバルブが
開弁し、第1消音手段から第2消音手段の第2の拡張室
介して第2の排気管路からも排気が行われ、このとき
容積室は拡張要素として作用するため第2消音手段と共
に排気騒音の減衰を効果的に行いながら、第1及び第2
の排気管路によって排気損失を低減し、排気圧力に応じ
て選択的に排気の経路を切り換えるとともに、容積室を
共鳴器または拡張要素の一方へ切り換えることでエンジ
ンの全回転域での消音性能を確保しながら出力の低減を
抑制することができる。
【0018】また、第3の発明は、前記バルブの閉弁時
には、首管及び容積室から構成された共鳴器によってエ
ンジンの低回転域における低周波騒音を効果的に低減す
る一方、バルブが開弁するエンジンの高回転域では首管
を介して第1の拡張室から容積室へ排気が流入し、容積
室において騒音を低減された排気がバルブを介して第2
消音手段へ流入するため、エンジンの高回転域における
騒音も効果的に低減することができる。
【0019】また、第4の発明は、第1の消音手段の排
気圧力が所定値を越えると付勢手段に抗して弁体が開弁
して第1及び第2の消音手段を連通する一方、排気圧力
が所定値未満であれば付勢手段によって弁体は閉弁して
第1の消音手段から第2の消音手段への排気を遮断す
る。
【0020】また、第5の発明は、前記付勢手段がマフ
ラの所定の外部に配設されたため、付勢手段は高温の排
気と接触することがなくなって耐熱性、耐食性を緩和す
ることができる。
【0021】また、第6の発明は、第2の消音手段に貫
入した第2の排気管路の端部が封止されたため、第2の
消音手段からの排気は第2の排気管路に形成した多孔部
を介して外部へ排出され、この多孔部で排気は整流され
て気流音の発生を抑制する。
【0022】また、第7の発明は、エンジンの回転数が
上昇すると排気導入管と対峙する位置に配設されたバル
ブが排気導入管からの吐出圧力に応じてまず開弁し、さ
らに第1の消音手段の排気圧力が上昇するとその他のバ
ルブが開弁するため、エンジンの回転数に応じて段階的
に複数のバルブを開弁させて第2の消音手段へ排気を導
くことができる。
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0026】図1〜4に示すように、ほぼ長円形状の断
面を備えた自動車用のマフラ1の内周にはバッフル板
6、7、8が前記長円の径方向に配設され、これらバッ
フル板6、7、8によって図1における左側より拡張室
4、3、2、5が順次隣合う位置でそれぞれ画成され
る。
【0027】図示しないエンジンからの排気をマフラ1
へ導く排気導入管路としてのインレットチューブ9は、
拡張室4、3を順次貫通した後に拡張室2に開口し、エ
ンジンからの排気を拡張室2へ導く。
【0028】拡張室2と拡張室3はバッフル板6を貫通
したパスチューブ10を介して連通しており、同様に拡
張室3と拡張室4はバッフル板7を貫通したパスチュー
ブ11を介して連通して、拡張室2と拡張室4が連通す
る。これら拡張室2〜4はエンジンの低回転域における
排気騒音の低減を重視する所定の容量を備えて第1の消
音手段を構成する。
【0029】そして、拡張室4には外部と連通する第1
の排気管路としてのテールチューブ12が開口し、この
テールチューブ12は拡張室4から拡張室3、2、5を
順次貫通した後にマフラ1の外部に突出するもので、エ
ンジンの低回転域における排気騒音の低減を重視する所
定の径及び長さを備える。
【0030】拡張室2と隣合う位置でバッフル板8を介
して画成された拡張室5は、エンジンの中・高回転域に
おける排気騒音の低減を重視する所定の容量を備えて第
2の消音手段を構成しており、この拡張室5には外部と
連通する第2の排気管路としてのテールチューブ13が
開口し、このテールチューブ13は上記テールチューブ
12と平行してマフラ1の外部へ突出する。
【0031】拡張室2と拡張室5とを画成するバッフル
板8には第1及び第2の消音手段を連通する排気通路と
しての貫通孔14がインレットチューブ9と対峙する所
定の位置に形成される。
【0032】そして、バッフル板8の拡張室5側には貫
通孔14を開閉するバルブ16が設けられる。
【0033】このバルブ16は図2〜4に示すように板
状部材で形成されるとともに、バッフル板8に固設され
た軸受18、18を介して図2、図3の上下方向に軸支
された軸15でバルブ16の一端が結合し、バルブ16
は回動自在に支持されて貫通孔14と接離可能となる。
なお、軸15は上端部にナット19を螺合して脱落を防
止している。
【0034】軸15にはコイル状に形成された付勢部材
としてのリターンスプリング17が挿通され、このリタ
ーンスプリング17の両端はそれぞれ外周に向けて突出
するとともにほぼL字状に形成され、リターンスプリン
グ17の端部17aがバルブ16を貫通孔14へ向けて
付勢するとともに、端部17bがバッフル板8で係止さ
れ、バルブ16は常時貫通孔14へ向けて所定の力で付
勢される。
【0035】バルブ16が接離する貫通孔14の拡張室
5側にはリング状の緩衝材20が固設されて、バルブ1
6が着座する際の衝撃を緩和する。
【0036】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0037】エンジンからの排気はインレットチューブ
9を介してまず拡張室2へ流入する。エンジンの低回転
域においては排気圧力が低いためリターンスプリング1
7で付勢されたバルブ16は開弁せず、拡張室2の排気
はパスチューブ10、11を介して拡張室3から拡張室
4へ流入し、テールチューブ12より外部へ排出され
る。
【0038】第1消音手段としての拡張室2〜4の容量
がこの低回転域に応じた所定の容量を備えているため、
エンジンの回転数に同期する排気の脈動成分が拡張室2
〜4を順次通過する際に減衰されることで排気騒音を低
減することができ、また、バルブ16を閉弁してテール
チューブ12のみから排気を吐出することで、拡張室2
〜4とテールチューブ12との拡張比をエンジンの低回
転域に対応した所定の値に確保することができ、排気流
量の低いエンジンの低回転域における消音性能を向上さ
せることができるのである。
【0039】一方、エンジンの中・高回転域になるとイ
ンレットチューブ9から流入する排気圧力が増大し、拡
張室2の内圧が所定値を越えるとリターンスプリング1
7に抗してバルブ16が開弁する。
【0040】マフラ1へ流入した排気は上記低回転域と
同様にして拡張室2〜4を介してテールチューブ12か
ら外部へ排出されるとともに、第2消音手段としての拡
張室5を介してテールチューブ13からも排出され、マ
フラ1から排出される排気の管路面積はテールチューブ
12の断面積にテールチューブ13の断面積が加わるた
め、排気管路の径を拡大することと等価となって排気流
量の増大する中・高回転域における排気損失(背圧の増
大)を低減してエンジン出力の低下を抑制するととも
に、排気の気流騒音を低減することができる。
【0041】そして、拡張室5は中・高回転域に応じた
所定の容積を備えているため、拡張室2から流入した排
気に含まれる高周波成分の騒音を減衰することができ、
中・高回転域においても排気騒音の低減を確実に行うこ
とができるのである。
【0042】このようにして、エンジンの回転域に応じ
て開閉するバルブ16を拡張室2と拡張室5を連通する
貫通孔14に設け、排気の圧力に応じて中・高回転域で
の消音を行う拡張室5及びテールチューブ13を拡張室
2と選択的に連通するようにしたため、エンジンの低回
転域では拡張室2〜4及びテールチューブ12によって
排気の低周波成分の消音を効率良く行う一方、排気圧力
及び流量の増大する中・高回転域では拡張室5及びテー
ルチューブ13からも排気を排出することで、排気損失
を低減しながら高周波成分の消音を行うことができ、エ
ンジンの全回転域において出力の低下を抑制しながら確
実に排気騒音を低減することが可能となり、特別な制御
手段を必要とすることなく装置の構成を簡素にして製造
コストの増大を抑制することができる。
【0043】図5は第2の実施例を示し、前記第1実施
例におけるバルブ16及びリターンスプリング17をリ
ードバルブ21に置き換えたもので、その他の構成、作
用は前記第1実施例と同様である。
【0044】リードバルブ21を使用することにより、
前記第1実施例に比して部品点数を削減することが可能
となり、さらに装置の構成を簡素にするとともに、小型
化及び軽量化を促進することが可能となる。
【0045】図6は第3の実施例を示し、前記第1実施
例における拡張室5を共鳴室5′とする一方、拡張室
4′に面したバッフル板7に貫通孔14及びバルブ16
を設けたものである。
【0046】共鳴室5′はバッフル板8を貫通した首管
23、24を介して拡張室2と常時連通し、拡張室2は
パスチューブ10を介して拡張室3と連通してエンジン
の低回転域における消音を行う第1消音手段を構成す
る。
【0047】そして、拡張室3には第1排気管路として
のテールチューブ12′の一端が開口して外部と連通す
る一方、バッフル板7のバルブ16を介して選択的に拡
張室3と連通するとともにエンジンの中・高回転域の騒
音を減衰する第2消音手段としての拡張室4′には第2
排気管路としてのテールチューブ13′が開口して外部
と連通する。
【0048】これらテールチューブ12′、13′はバ
ッフル板6、8をそれぞれ貫通してからマフラ1の外部
へ突出しており、これらバッフル板6、8を貫通する区
間ではテールチューブ12′、13′に多数の貫通孔2
5を形成するとともに、これら貫通孔25を形成したテ
ールチューブ12′、13′の外周には吸音材26が設
けられるとともに、この吸音材26の外周を覆うように
外筒27が形成されてテールチューブ12′、13′か
らの排気の漏れを防止する。
【0049】エンジンの低回転域においては、拡張室2
に流入した排気が共鳴室5′及び拡張室3で騒音を減衰
した後、テールチューブ12′の貫通孔25、吸音材2
6によりさらに騒音を減衰してからマフラ1の外部に排
出される。
【0050】一方、エンジンの中・高回転域では拡張室
3の排気圧力が増大するため、拡張室3の排気は拡張室
4′にも流入し、この拡張室4′で高周波成分の騒音を
減衰した後に、テールチューブ13′の貫通孔25、吸
音材26によりさらに騒音を減衰してからマフラ1の外
部に排出され、前記第1実施例と同様に2つのテールチ
ューブ12′、13′から排気を行うことで排気損失を
低減することができる。
【0051】共鳴室5′で低周波成分を効率良く減衰さ
せることができるとともに、テールチューブ12′、1
3′にそれぞれ貫通孔25を介して吸音材26を設けた
ため排気の気流音を効率良く減衰させて前記第1実施例
に比してさらに消音性能を向上させることができるとと
もに、テールチューブ13′をバッフル板6、8で支持
することにより支持剛性を向上させることができるので
ある。
【0052】図7は第4の実施例を示し、前記第1実施
例におけるテールチューブ12を前記第3実施例におけ
るテールチューブ12′に置き換えるとともに、テール
チューブ13をテールチューブ13”に置き換えたもの
であり、その他の構成は前記第1実施例と同様である。
【0053】このテールチューブ13”は一端を拡張室
5へ貫入させてバッフル板8を貫通する一方、他端をマ
フラ1の外部へ所定量だけ突出させており、バッフル板
8を貫通した端部はプラグ29で封止される。
【0054】そして、拡張室5に貫入したテールチュー
ブ13”の周面には多数の貫通孔で形成された多孔部2
8が形成される一方、マフラ1から突出したテールチュ
ーブ13”には前記第3実施例と同様にして多数の貫通
孔25、吸音材26及び外筒27が形成される。
【0055】エンジンの中・高回転域にバルブ16を介
して拡張室5へ流入した排気は、テールチューブ13”
の多孔部28で整流された後にテールチューブ13”へ
流入するため、多孔部28の整流効果によって気流音の
発生を抑制することができ、さらに吸音材26によって
騒音を減衰するため中・高回転域における消音性能をさ
らに向上させることができる。
【0056】図8は第5の実施例を示し、前記第3実施
例の図6に示した第2消音手段としての拡張室4′を拡
張室2と共鳴室5′との間に配設した拡張室4”とした
もので、拡張室2と拡張室4”を画成するバッフル板
7′に貫通孔14及びバルブ16を配設したものであ
り、拡張室2と共鳴室5′とは拡張室4”を貫通した首
管23を介して連通する。
【0057】作用については前記第3実施例と同様であ
るが、第2消音手段としての拡張室4”をマフラ1のほ
ぼ中央部に配設したため、第1消音手段を構成する拡張
室2、3及び共鳴室5′の設計の自由度を向上させるこ
とができるのである。
【0058】図9は第6の実施例を示し、前記第4実施
例の図7に示した貫通孔14、バルブ16を複数の貫通
孔30、31及びバルブ32、33に置き換えたもの
で、その他の構成は前記第4実施例と同様である。
【0059】バッフル板8に形成した貫通孔32、33
の開口面積の合計値を前記貫通孔14と等しく設定すれ
ば、バルブ32、33の面積は前記バルブ16に比して
減少させることができ、したがって軸34、35を介し
てそれぞれ回動するバルブ32、33を小型化すること
で回動半径を減少させることができ、拡張室5の小型化
をはかることが可能となってマフラ1全体の小型化を推
進することができる。
【0060】図10は第7の実施例を示し、前記第6実
施例の図9に示した複数の貫通孔30、31及びバルブ
32、33のうちのひとつである貫通孔30及びバルブ
32をインレットチューブ9と対峙する位置に配設した
もので、その他の構成は前記第6実施例と同様である。
【0061】バルブ32はインレットチューブ9から吐
出される排気圧力に応じて開閉する一方、バルブ33は
拡張室2の内圧に応じて開閉し、エンジンの低回転域に
おいてはバルブ32、33共に閉弁するが、中回転域に
なるとインレットチューブ9からの吐出圧力によりバル
ブ32が開弁し、高回転域になると拡張室2の内圧が上
昇してバルブ32、33共に開弁する。
【0062】前記第6の実施例における作用に加えて複
数のバルブ32、33を段階的に開閉することが可能と
なり、エンジンの全回転域で排気の脈動音及び気流音を
効果的に低減することができるのである。
【0063】図11は第8の実施例を示し、前記第1実
施例の図2〜4に示したリターンスプリング17をマフ
ラ1の外部に配設したリターンスプリング38に置き換
えたものである。
【0064】バルブ16は前記第1実施例と同様にして
軸15及び軸受18を介して回動自由に支持される。そ
して、マフラ1の外周に固設されたケース37に軸支さ
れた軸36がマフラ1に形成した貫通孔40を介して拡
張室5の内周に突出するとともに、軸36の下端が軸1
5の上端と結合する。
【0065】ケース37の内周では円筒状のカラー39
がスペーサ41及びナット42を介して軸36に同軸的
に結合され、さらにカラー39の外周に嵌合したコイル
状のリターンスプリング38はその一端をケース37で
係止される一方、他端をカラー39と結合することで、
軸36を回転方向に付勢するもので、軸15を介してバ
ルブ16は貫通孔14へ向けて付勢されるのである。
【0066】こうして、バルブ16を付勢するリターン
スプリング38をマフラ1の外部に配設することによっ
て、リターンスプリング38に課せられる耐熱性、耐食
性等を緩和することが可能となって、信頼性を向上させ
ることができるのである。
【0067】図12は第9の実施例を示し、前記第4実
施例の図7に示したバッフル板6を廃止して、バッフル
板7′、8の2つによって、第1消音手段を構成する拡
張室2と、第2消音手段を構成する拡張室4”と、首管
23を介して拡張室2と連通するとともに共鳴器または
拡張要素に切り換えられる容積室5”を画成する一方、
拡張室4”と容積室5”を画成するバッフル板8に貫通
孔14及びバルブ16を配設し、テールチューブ1
2′、13′は拡張室2、4”とマフラ1の外部とをそ
れぞれ連通したものである。
【0068】エンジンの低回転域においては、排気圧力
が低いためバルブ16は閉弁して排気は拡張室2からテ
ールチューブ12′へ排気が流れるが、このときバルブ
16の閉弁によって容積室5”と首管23は共鳴器を構
成し、インレットチューブ9から流入した排気は拡張室
2で騒音を減衰されるのに加えて、容積室5”と首管2
3で構成される共鳴器によって、エンジン回転に同期す
る排気脈動騒音のうちの低周波騒音を効果的に減衰する
ことができ、消音性能をさらに向上させることができ
る。
【0069】一方、エンジンの中・高回転域では容積室
5”の圧力が増大するため、バルブ16は開弁して拡張
室4”にも排気が流入して、テールチューブ12′、1
3′共に排気を行うことで、上記実施例と同様に排気損
失の増大を抑制しながら中・高回転域の消音が効果的に
行われる。
【0070】このとき、容積室5”はバルブ16の開弁
によって拡張室4”を介して外部と連通するため、拡張
要素として作用し、排気流量の増大に伴って増大する内
部気流音を効果的に抑制するとともに、バルブ16が開
弁するエンジンの中回転域において支配的な中周波数の
排気騒音を大幅に低減することができる。なお、バルブ
16を通過する際に発生した気流音は、充分な拡張比を
もった拡張室4”で消音される。
【0071】こうして、容積室5”はバルブ16の開閉
に応じて共鳴器と拡張要素に選択的に切り換えられ、エ
ンジンの全回転域に渡って消音を行うことができるた
め、マフラ1の構成を簡易にして部品点数の削減を図り
ながらも全回転域に渡って排気騒音の低減を図ることが
でき、廉価でありながらも消音性能の高いマフラ1を提
供できるのである。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、エン
ジンの低回転域では第1の消音手段及び第1の排気管路
を介して排気の騒音が減衰される一方、エンジンの高回
転域では排気圧力の増大によって第1消音手段の内圧が
上昇するためバルブが開弁し、第2の消音手段の第2の
拡張室及び第2の排気管路からも排気が行われるととも
に排気騒音の減衰を行いながら排気損失を低減すること
ができ、エンジンの全回転域において出力の低下を抑制
しながら確実に排気騒音を低減することが可能となり、
さらに、前記従来例のように特別な制御手段を必要とし
ないために装置の構成を簡素にすることができ、製造コ
ストの増大を抑制することができる。
【0073】また、第2の発明は、排気圧力に応じて容
積室を共鳴器または拡張要素に切り換えることで、エン
ジンの低回転域では容積室を共鳴器として作用させて排
気脈動音の低減を効果的に行う一方、エンジンの高回転
域では容積室を拡張要素として作用させることでエンジ
ンの回転域に応じた消音特性を得ながら全回転域での消
音性能を向上させることが可能となるとともに、排気損
失を低減して出力を確保することができ、さらに、ひと
つの容積室で複数の回転域の消音を行うことができるた
め、装置の構成を簡易にして廉価でありながらも高い消
音性能を確保することが可能となる。
【0074】また、第3の発明は、前記バルブの閉弁時
には、首管及び容積室から構成された共鳴器によってエ
ンジンの低回転域における低周波騒音を効果的に低減す
る一方、バルブが開弁するエンジンの高回転域では首管
を介して第1の拡張室から容積室へ排気が流入し、容積
室において騒音を低減された排気がバルブを介して第2
消音手段へ流入するため、エンジンの高回転域における
騒音を効果的に低減することができ、簡易な構成であり
ながら全回転域において消音性能を向上させることが可
能となる。
【0075】また、第4の発明は、第1の消音手段の排
気圧力が所定値を越えると付勢手段に抗して弁体が開弁
し、第1及び第2の消音手段を連通することでき、特別
な制御手段を必要とすることなく排気圧力に応じて排気
の排出経路を切り換えることが可能となって、装置の構
成を簡素にして製造コストの増大を抑制することができ
る。
【0076】また、第5の発明は、前記付勢手段がマフ
ラの所定の外部に配設されたため、付勢手段は高温の排
気と接触することがなくなって耐熱、耐食性を緩和する
ことができ、信頼性を向上させることが可能となる。
【0077】また、第6の発明は、第2の消音手段から
の排気は第2の排気管路に形成した多孔部で整流されて
から外部へ排出され、この多孔部によって高回転域にお
ける気流音を低減することができ、消音性能を向上させ
ることができる。
【0078】また、第7の発明は、エンジンの回転数に
応じて複数のバルブを段階的に開弁させて第2の消音手
段へ排気を導くことができ、エンジンの全回転域で排気
の脈動音及び気流音を効果的に低減することが可能とな
る。
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すマフラの断面図。
【図2】同じく図1のA−A矢視断面図。
【図3】同じく2のバルブの拡大図。
【図4】同じく図3のB−B矢視断面図。
【図5】第2の実施例を示すマフラの断面図。
【図6】第3の実施例を示すマフラの断面図。
【図7】第4の実施例を示すマフラの断面図。
【図8】第5の実施例を示すマフラの断面図。
【図9】第6の実施例を示すマフラの断面図。
【図10】第7の実施例を示すマフラの断面図。
【図11】第8の実施例を示すマフラの断面図。
【図12】第9の実施例を示すマフラの断面図。
【符号の説明】
1 マフラ 2〜5 拡張室 5” 容積室 9 インレットチューブ 12、13 テールチューブ 14 貫通孔 16 バルブ 17 リターンスプリング 21 リードバルブ 25 貫通孔 26 吸音材 27 外筒 28 多孔部 30、31 貫通孔 32、33 バルブ 38 リターンスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−60709(JP,A) 特開 平1−110821(JP,A) 実開 昭57−13832(JP,U) 実開 平2−105508(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/02 F01N 7/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気を常時排出する第1の排気
    管路と、 エンジンの高回転域における排気を行う第2の排気管路
    とを備えた自動車用排気消音装置において、 マフラ内部に画成されてエンジンからの排気導入管路及
    び第1の排気管路と連通するとともに、エンジンの低回
    転域における排気騒音の低減を重視する第1の消音手段
    と、 同じくマフラ内部に画成されて前記第2の排気管路を介
    して外部と連通するとともに、エンジンの高回転域にお
    ける排気騒音を低減する第2の消音手段と、 前記第1及び第2の消音手段を連通する排気通路と、 この排気通路に介装されるとともに前記第1の消音手段
    の排気圧力に応じてこの排気通路を開閉するバルブとを
    備え、 前記第2消音手段は、前記バルブの開弁時に排気が流入
    する第2の拡張室を備えた ことを特徴とする自動車用排
    気消音装置。
  2. 【請求項2】前記第1消音手段が、エンジンからの排気
    導入管路及び第1の排気管路と連通する第1の拡張室
    と、この第1の拡張室と連通して、前記バルブの閉弁時
    には共鳴器を構成する一方、前記バルブの開弁時には
    2の拡張室を介して外部と連通して拡張要素を構成する
    ように選択的に切り換えられる容積室を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の自動車用排気消音装置。
  3. 【請求項3】前記容積室は、首管を介して前記第1の
    張室と連通し、前記バルブの閉弁時にはこれら首管及び
    容積室が共鳴器を構成することを特徴とする請求項2に
    記載の自動車用排気消音装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブが、前記排気通路を開閉可能
    に配設された弁体と、第1の消音手段の排気圧力が所定
    値未満のときに前記弁体を閉弁する一方、同じく排気圧
    力が所定値以上のときに前記弁体を開弁させる付勢手段
    とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかひとつに記載の自動車用排気消音装置。
  5. 【請求項5】前記付勢手段がマフラの所定の外部に配設
    されたことを特徴とする請求項4に記載の自動車用排気
    消音装置。
  6. 【請求項6】前記第2の排気管路の一端を封止するとと
    もにこの端部から前記第2の消音手段へ貫入させ、この
    第2の消音手段に貫入した第2の排気管路の所定の周面
    に多孔部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請
    求項5のいずれかひとつに記載の自動車用排気消音装
    置。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2の消音手段を連通する前
    記排気通路を複数形成するとともに、これら排気通路に
    前記バルブをそれぞれ介装し、これら排気通路及びバル
    ブのうちの少なくともひとつが前記排気導入管と対峙す
    る所定の位置に配設されたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれかひとつに記載の自動車用排気消
    音装置。
JP10754295A 1994-05-09 1995-05-01 自動車用排気消音装置 Expired - Lifetime JP3264136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10754295A JP3264136B2 (ja) 1994-05-09 1995-05-01 自動車用排気消音装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-95336 1994-05-09
JP9533694 1994-05-09
JP10754295A JP3264136B2 (ja) 1994-05-09 1995-05-01 自動車用排気消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828243A JPH0828243A (ja) 1996-01-30
JP3264136B2 true JP3264136B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=26436590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10754295A Expired - Lifetime JP3264136B2 (ja) 1994-05-09 1995-05-01 自動車用排気消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3264136B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456863B1 (ko) * 1997-08-30 2005-01-17 현대자동차주식회사 자동차 소음기의 구조
KR20020074965A (ko) * 2001-03-23 2002-10-04 기아자동차주식회사 주파수 가변형 소음기의 구조
KR101181007B1 (ko) * 2009-12-02 2012-09-07 현대자동차주식회사 차량용 소음기
JP6392605B2 (ja) * 2014-09-24 2018-09-19 川崎重工業株式会社 エンジンの排気消音装置
JP6473306B2 (ja) * 2014-09-24 2019-02-20 川崎重工業株式会社 エンジンの排気消音装置の背圧バルブ
JP7081144B2 (ja) * 2017-12-27 2022-06-07 スズキ株式会社 エンジンの排気装置
JP7156901B2 (ja) * 2018-10-24 2022-10-19 マレリ株式会社 マフラ
CN114658528A (zh) * 2022-04-06 2022-06-24 辽宁工程技术大学 一种汽车排气管用复合式阻抗消声器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0828243A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3214338B2 (ja) 自動車用排気消音装置
US7967107B2 (en) Muffler apparatus for vehicle
JP3379254B2 (ja) 排気消音装置
JP4024127B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP3017963B2 (ja) 消音器
JPH1030424A (ja) 自動車用排気消音装置
KR20080058321A (ko) 머플러 조립을 위한 방법과 머플러 조립체
JP2007309220A (ja) マフラ
JP3264136B2 (ja) 自動車用排気消音装置
JP3511779B2 (ja) エンジンの排気消音装置
KR100916809B1 (ko) 가변밸브 부착형 소음기
JPH08109815A (ja) 自動車用排気消音装置
JP3334540B2 (ja) 自動車用排気消音装置
JP3793248B2 (ja) 消音器
JPH1122444A (ja) 制御型マフラ
JP3508471B2 (ja) 自動車用排気消音装置
JP3163957B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP3334541B2 (ja) 自動車用排気消音装置
JPH10141040A (ja) 内燃機関用消音装置
JPH0224890Y2 (ja)
JP3028410U (ja) エンジンの消音装置
JPH11315712A (ja) 自動車用排気消音装置
CN114893276B (zh) 一种汽车排气消声器、汽车及消声方法
JPH0143449Y2 (ja)
JPH10299473A (ja) 制御型消音器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term