JP3793248B2 - 消音器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、膨張室と、膨張室に排気を流入させる排気流入管と、膨張室から排気を流出させる排気流出管と、排気流出管の下流側に接続されたテールパイプとを備えた消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンから延びる排気管の中間部に介装される消音器であって、単一の膨張室の内部において排気流入管の出口端部を開口させるとともに排気流出管の入口端部を開口させたものが知られている(実公昭53−30605号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の消音器は、排気流出管が膨張室から外部に延出する部分の末端、即ちテールパイプの大気開放端部が単純な切り離し状態(一定直径のパイプを単純に切断した状態)になっているため、その部分で渦が発生し、排気流量の減少による出力低下や気流音の発生等の不具合の原因となっていた。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、膨張室から大気に排気をスムーズに排出することにより、排気流量の増加と気流音の低減とを図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、膨張室と、膨張室に排気を流入させる排気流入管と、膨張室から排気を流出させる排気流出管と、排気流出管の下流側に接続されたテールパイプとを備えた消音器において、膨張室内に開口する排気流出管の入口端部を略テーパー状に拡径するとともに、テールパイプの大気開放端部を略テーパー状に拡径し、膨張室内で排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを互いに逆方向に向けて開口させるとともに、その排気流出管の入口端部の略テーパー状に拡径した拡径部の一部に、排気流入管の出口端部に対応して円弧状に凹ませた凹部を形成し、この凹部に排気流入管の出口端部の外周の一部を嵌合させるようにして、排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを相互に重ね合わせたことを特徴とする。
【0006】
【作 用】
上記構成によれば、排気流入管の出口端部から膨張室内に流入した排気は、略テーパー状に拡径する入口端部からスムーズに排気流出管に導かれ、更にテールパイプの略テーパー状に拡径する大気開放端部から渦の発生を抑えて大気にスムーズに排出されるため、排気抵抗が減少して排気流量が増加することでエンジンの出力向上が可能になる。
【0007】
また膨張室内で排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを互いに逆方向に向けて開口させるとともに、排気流出管の入口端部の略テーパー状に拡径した拡径部の一部に、排気流入管の出口端部に対応して円弧状に凹ませた凹部を形成し、この凹部に排気流入管の出口端部の外周の一部を嵌合させるようにして、排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを相互に重ね合わせているので、排気流入管の出口端部から膨張室内に流入した排気は、膨張室の内壁面に沿ってループ状に回転して排気流出管の入口端部に達し、排気流出管を経て膨張室から排出される。従って、排気流速が増加しても、その排気は短絡することなく且つスムーズに膨張室内を循環するため、消音効果が確保されるとともに排気抵抗の増加が最小限に抑えられる。
【0008】
【実施例】
以下、図面により本発明の実施例について説明する。
【0009】
図1〜図7は本発明の第1実施例を示すもので、図1は車両の全体平面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図1の5−5線拡大断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図1の7−7線拡大断面図である。
【0010】
図1に示すように、前輪駆動車両Vの前部に搭載されたエンジンEの排気マニホールド1の後端に、フレキシブルジョイント2を介して排気装置3が接続される。排気装置3は車体下面に沿って前後方向に配置されており、前記フレキシブルジョイント2に接続された第1排気管4と、第1排気管4に接続された排気ガス浄化触媒5と、排気ガス浄化触媒5に接続された第2排気管6及び第3排気管7と、第3排気管7に接続されるた副消音器8と、副消音器8に接続されて燃料タンク9の下部に配置された第4排気管10と、第4排気管10に接続された主消音器11と、主消音器11に接続されたテールパイプ12と、テールパイプ12に接続されたディフューザ13とから構成される。
【0011】
次に、図2〜図4に基づいて副消音器8の構造を説明する。
【0012】
副消音器8の内部には、断面楕円状の消音器本体21の前後開口部にそれぞれ前部端板22及び後部端板23を溶接するとともに、消音器本体21の内部に仕切り板24を溶接することにより、比較的に小容積の第1膨張共鳴室25と、比較的に大容積の第2膨張共鳴室26とが形成される。
【0013】
前部端板22及び仕切り板24を排気流入管27が前後に貫通しており、その排気流入管27の前端は前部端板22及び第3排気管7の後端に溶接されるとともに、その排気流入管27の後端は仕切り板24に溶接される。排気流入管27には、第1膨張共鳴室25に連通する多数のパンチング孔271 …が穿設される。
【0014】
後部端板23に嵌合する排気流出管28は、その後端を後部端板23及び第4排気管10の前端に溶接される。第2膨張共鳴室26の内部に延びる排気流入管27の後端と排気流出管28の前端とが、S字状の連結管29の前端及び後端にそれぞれ溶接される。連結管29はその軸線を含む平面で上部半体291 及び下部半体292 に2分割されており、両半体291 、292 はそのフランジ部において一体に溶接される。排気流出管28には、第2膨張共鳴室26に連通する多数のパンチング孔281 …が穿設される。
【0015】
次に、図5〜図7に基づいて主消音器11の構造を説明する。
【0016】
主消音器11の内部には、断面楕円状の消音器本体30の前後開口部にそれぞれ前部端板31及び後部端板32を溶接することにより、単一の膨張室33が形成される。
【0017】
前部端板31に嵌合する排気流入管34は、その前端を前部端板31及び第4排気管10の後端に溶接される。後部端板32に嵌合する排気流出管35は、その後端を後部端板32及びテールパイプ12の前端に溶接される。膨張室33の前後方向中間部まで延びて後方に向かって開口する排気流入管34の出口端部341 と、膨張室33の前端近くまで延びて前方に向かって開口する排気流出管35の入口端部351 とは距離Aの範囲で重なり合っており、その部分で排気流入管34と排気流出管35とが一体に溶接される。
【0018】
即ち、排気流出管35の入口端部351 近傍には、前方に向かってテーパー状に拡径する拡径部352 が形成されており、この拡径部352 の一部を円弧状に凹ませた凹部353 (図5参照)に排気流入管34の出口端部341 近傍が嵌合する。従って、距離A1 の範囲で排気流入管34の外周及び排気流出管35の外周が線接触して溶接されるとともに、距離A2 の範囲で排気流入管34の外周及び排気流出管35の凹部353 が面接触して溶接される。
【0019】
テールパイプ12の後端に溶接されたディフューザ13は、内壁38及び外壁39を有する2重構造を持ち、内壁38及び外壁39間のグラスウール収納室40にはグラスウール41が充填される。ディフューザ13の内壁38は後方に向けてテーパー状に拡開するとともに、内壁38及び外壁39間のグラスウール収納室40に連通する多数のパンチング孔381 …が穿設される。
【0020】
而して、第1、第2膨張共鳴室25、26の容積が小さい副消音器8(容積6リットル)では主として中・高周波の排気騒音の減衰が行われ、容積が大きい主消音器11(容積13リットル)では主として低・中周波の排気騒音の減衰が行われる。このように、中・高周波の排気騒音の減衰を副消音器8に分担させ、低・中周波の排気騒音の減衰を主消音器11に分担させることにより、単一の消音器で全周波数帯の排気騒音の減衰を行う場合に必要となる消音器の内部構造の複雑化が解消され、コストの削減に寄与することができる。特に、低・中周波の排気騒音の減衰を分担する主消音器11を、単一の膨張室33を備えた1室構造とすることができるため、低周波の排気騒音の減衰効果の向上と部品点数の削減とが可能となる。
【0021】
また、主消音器11においては、後方に向けて開口する排気流入管34の出口端部341 と、前方に向けて開口する排気流出管35の入口端部351 とが相互に重ね合わされているため、排気流速が増加しても該排気が排気流入管34から排気流出管35へと短絡することがなくなり、図6に矢印で示すように膨張室33の内壁に沿って回転する。これにより排気流速が増加しても充分な消音効果が得られるだけでなく、膨張室33内で排気をスムーズに循環させることにより、排気抵抗の増加を最小限に抑えてエンジンEの出力低下を回避することができる。しかも、排気流入管34と排気流出管35とが膨張室33の内部において溶接で一体化されているため、第4排気管10及びテールパイプ12から加わる曲げモーメントに対する剛性を、前記溶接部により飛躍的に高めることができる。
【0022】
更に、主消音器11の膨張室33内に開口する排気流出管35の入口端部351 が前方に向けてテーパー状に拡径しているので、膨張室33内の排気を排気流出管35にスムーズに導くことができる。また主消音器11の膨張室33から後方に延びるテールパイプ12の後端に設けたディフューザ13の内壁38を後方に向けてテーパー状に拡径しているので、ディフューザ13における渦流の発生を防止し、排気をスムーズに大気に排出することができる。而して、排気流出管35及びテールパイプ12における排気抵抗が減少して排気流量が増加し、エンジンEの出力の増加が可能となる。
【0023】
上述したように排気流量が増加するとディフューザ13において高周波の気流音が発生し易くなるが、ディフューザ13のグラスウール収納室40に収納したグラスウール41により前記気流音を低減することができる。しかも外部から目視可能なテールパイプ12の後端にディフューザ13を設けたことにより、美観の向上を図ることも可能となる。
【0024】
而して、本実施例の排気装置3によれば、エンジン回転数1500rpm〜4500rpmのこもり音領域における排気騒音が大幅に低減し、しかも排気流量が毎秒3リットル増加して1.5馬力相当の出力向上が達成された。
【0025】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0026】
例えば、実施例では主消音器11が1本の排気流出管35を備えているが、図8の第2実施例に示すように、2本の排気流出管35、35を設けることも可能である。また、実施例では排気流出管35とテールパイプ36とを別部材で構成しているが、それらを1部材又は3部材以上で構成することができる。更に排気流出管35の拡径部及びテールパイプ36の拡径部は厳密なテーパー状である必要はなく、例えばラッパ状であっても良い。
【発明の効果】
以上のように発明によれば、膨張室内に開口する排気流出管の入口端部を略テーパー状に拡径するとともに、テールパイプの大気開放端部を略テーパー状に拡径したので、排気流入管の出口端部から膨張室内に流入した排気は、略テーパー状に拡径する入口端部からスムーズに排気流出管に導かれ、更にテールパイプの略テーパー状に拡径する大気開放端部から渦の発生を抑えて大気にスムーズに排出されるようになり、従って、排気抵抗が減少して排気流量が増加し、エンジンの出力向上が可能になる。
【0027】
また張室内で排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを互いに逆方向に向けて開口させるとともに、排気流出管の入口端部の略テーパー状に拡径した拡径部の一部に、排気流入管の出口端部に対応して円弧状に凹ませた凹部を形成し、この凹部に排気流入管の出口端部の外周の一部を嵌合させるようにして、排気流入管の出口端部と排気流出管の入口端部とを相互に重ね合わせたので、排気流入管の出口端部から膨張室内に流入した排気を膨張室の内部で短絡することなく且つスムーズに循環させて排気流出管の入口端部に導くことが可能になり、これにより消音効果の向上及び排気抵抗の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両の全体平面図
【図2】 図1の2−2線拡大断面図
【図3】 図2の3−3線断面図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 図1の5−5線拡大断面図
【図6】 図5の6−6線断面図
【図7】 図1の7−7線拡大断面図
【図8】 第2実施例に係る、前記図6に対応する図
【符号の説明】
12 テールパイプ
33 膨張室
34 排気流入管
341 出口端部
35 排気流出管
351 入口端部
35 3 凹部
381 パンチング孔(小孔)
40 グラスウール収納室(吸音材収納室)
41 グラスウール(吸音材)

Claims (1)

  1. 張室(33)と、膨張室(33)に排気を流入させる排気流入管(34)と、膨張室(33)から排気を流出させる排気流出管(35)と、排気流出管(35)の下流側に接続されたテールパイプ(12)とを備えた消音器において、
    膨張室(33)内に開口する排気流出管(35)の入口端部(351 )を略テーパー状に拡径するとともに、テールパイプ(12)の大気開放端部を略テーパー状に拡径し、
    膨張室(33)内で排気流入管(34)の出口端部(341 )と排気流出管(35)の入口端部(351 )とを互いに逆方向に向けて開口させるとともに、その排気流出管(35)の入口端部(35 1 )の略テーパー状に拡径した拡径部(35 2 )の一部に、排気流入管(34)の出口端部(34 1 )に対応して円弧状に凹ませた凹部(35 3 )を形成し、この凹部(35 3 )に排気流入管(34)の出口端部(34 1 )の外周の一部を嵌合させるようにして、排気流入管(34)の出口端部(341 )と排気流出管(35)の入口端部(351 )とを相互に重ね合わせたことを特徴とする、消音器。
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