JPH0415929Y2 - - Google Patents

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JPH0415929Y2
JPH0415929Y2 JP4202186U JP4202186U JPH0415929Y2 JP H0415929 Y2 JPH0415929 Y2 JP H0415929Y2 JP 4202186 U JP4202186 U JP 4202186U JP 4202186 U JP4202186 U JP 4202186U JP H0415929 Y2 JPH0415929 Y2 JP H0415929Y2
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exhaust
sound
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downstream
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JP4202186U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンの排気系に備えられる排気サ
イレンサー、特に吸音タイプの排気サイレンサー
の構造に関する。
(従来の技術) エンジンの排気系には、排気音を低減もしくは
消音するための排気サイレンサーが備えられる
が、この排気サイレンサーとしては、排気ガスの
膨脹及び共鳴効果を利用して排気音を低減させる
タイプのものと、吸音材を用いて排気音を低減さ
せるタイプのものとがある。このうち、吸音タイ
プのサイレンサーは、例えば実開昭49−104530号
公報に示されているように、排気管自体もしくは
これに連設されて内側が排気通路とされた内筒
と、これを外側から覆う外筒と、その両者間に充
填されたスチールウールやグラスウール等でなる
吸音材とで構成され、排気音を上記内筒に形成さ
れた多数の孔を介して吸音材に吸収させるように
したものである。このタイプの排気サイレンサー
は消音効果が高く、しかも排気ガスの流動に対す
る抵抗となることが少なくて、エンジンの排圧を
上昇させないという特長を有する。そして、特に
上記公報によれば、内筒と外筒との間の吸音空間
の内層部に耐熱性及び耐振強度に優れた吸音材を
充填し、且つ外層部に耐熱性等の点では劣るが、
吸音性に優れた吸音材を充填する構成が示されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、この吸音タイプの排気サイレンサー
は、特に排気ガス中のカーボン含有量が多いエン
ジンに用いた場合に、このカーボンが内筒に設け
られた孔を介して吸音材に付着し、該吸音材を目
詰りさせてその吸音性を次第に低下させるという
問題がある。また、排気ガスが高い圧力で脈動
し、この脈動が上記孔を介して吸音材に作用する
ため、該吸音材を構成する繊維が互いの絡み合い
を解かれて上記孔から内筒の内側に吸い出される
という問題がある。この問題は、上記公報に示さ
れているように、吸音空間の内層部を耐振強度に
優れた吸音材で構成することによりある程度解消
されるが、このような吸音材を用いることは、そ
の反面において吸音性能を犠牲にすることにな
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は吸音タイプの排気サイレンサーに関す
る上記のような問題点を解決し、吸音材を構成す
る繊維の吸い出しがなく、しかも優れた吸音性能
が長期間にわたつて維持される排気サイレンサー
を実現することを目的とするもので、この目的達
成のため、次のように構成したことを特徴とす
る。
即ち、本考案に係る排気サイレンサー構造は、
多数の孔が設けられた内筒と、該内筒を覆う外筒
と、その両者間に充填された吸音材とで構成さ
れ、且つ上記内筒の内側が排気通路とされた排気
サイレンサーにおいて、上記内筒をいずれも多孔
板で形成された外側部材と内側部材とでなる二重
構造とする。そして、外側部材は、排気ガスの流
動方向に対して下流側ほど拡開させて先太り状に
形成すると共に、内側部材の下流部にその内部通
路を絞縮する絞り部を設け、且つこの絞り部の近
傍で外側部材と内側部材とで形成される空間の下
流端部を開口させた構成とする。
(作用) 上記の構成によれば、当該エンジンの運転時に
おいて排気サイレンサーの内筒内を排気ガスが通
過する時に、排気音が該内筒に設けられた多数の
孔を介してその外側に充填された吸音材に吸収さ
れ、これにより排気音が低減もしくは消音される
ことになる。その場合に、上記内筒が外側部材と
内側部材とでなる二重構造とされて両部材間に空
間が設けられているから、内側部材の内側を通過
する排気ガスが外側部材の外側に充填された吸音
材に直接接することがなくなつて、排気ガス中の
カーボンが吸音材に付着して目詰りを生じさせる
ことが防止され、また、排気ガスの圧力が上記空
間により低下され或いは脈動が減衰された上で吸
音材に作用することになつて、該吸音材を構成す
る繊維が吸い出されるといつた問題が防止され
る。そして、特に、上記外側部材が下流側に向つ
て先太り状とされて外側部材と内側部材との間の
空間の容積が大きくされているから、上記の作用
が一層効果的に実現されると共に、この空間が排
気ガスに対する膨脹空間として作用して排気音を
低減させることになる。更に、内側部材の下流部
に設けられた絞り部により該部材の内側を通過す
る排気ガスの流速が高められると共に、これに伴
つて該排気ガスの圧力が低下するから、この絞り
部の近傍に開口する上記空間内から該空間内のガ
スを吸い出す作用が生じ、これにより該ガス中の
カーボンが上記空間内に滞留することが防止され
て、吸音材への付着が一層効果的に防止されるこ
とになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
第1図に示すように、本実施例に係る排気サイ
レンサー1は上流側排気管Aと下流側排気管Bと
の間に設置されていると共に、該サイレンサー1
の外殻は外筒2と、その両端部を閉鎖するエンド
プレート3,3とで構成され、これらのエンドプ
レート3,3の中央部に上記上流側排気管Aの下
流端部及び下流側排気管Bの上流端部が夫々嵌合
されている。
また、この排気サイレンサー1の内部には、外
側部材4と内側部材5とにより二重構造とされた
内筒6が設けられている。この内筒6を構成する
上記外側部材4及び内側部材5は、いずれも多数
の孔4a……4a,5a……5aが設けられた多
孔板で形成されていると共に、内側部材5の内側
が上記上流側及び下流側排気管A,Bを連通させ
る排気通路7とされ、また外側部材4とその外側
の外筒2との間が吸音空間とされて、グラスウー
ルやスチールウール等でなる吸音材8が充填され
ている。
然してこの内筒6を構成する外側部材4は上流
端部における上流側排気管Aとの接続部から下流
側に向つて径が次第に拡開されて先太り状とされ
ている。そして、下流部は再び絞縮されて上記下
流側排気管Bに接続されている。また、内側部材
5は、上流端部が上記外側部材4と共に上流側排
気管Aに接続され、この接続部から直円筒状に下
流側に延びていると共に、下流部は径が絞縮され
て絞り部5bとされ、その先端開口部5cが上記
外側部材4と下流側排気管Bの接続部の径より小
径とされている。従つて、この絞り部5bの近傍
において、外側部材4と内側部材5とで形成され
る空間9の下流端部が下流側排気管B内に対して
直接開口された状態となつている。
尚、この実施例においては、第2図に示すよう
に内筒6を構成する外側部材4及び内側部材5が
共に2分割された2つの半円筒状部材4′,4′及
び5′,5′を接合することにより筒状とされてい
ると共に、内側部材5の2つの部材5′,5′の接
合部からは半径方向外方へ延長鍔部5″,5″が突
出され、これらの鍔部5″,5″が外側部材4を構
成する半円筒状部材4′,4′の接合鍔部4″,
4″間に挟持され、これにより外側部材4と内側
部材5とが結合されて一体的な内筒6が形成され
ている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
エンジンの運転時に燃焼室から排出される排気
ガスは上流側排気管Aから排気サイレンサー1に
おける内筒6(内側部材5)の内側の排気通路7
を通過した後、下流側排気管Bを経て外部に放出
されるが、上記排気通路7内を通過する時に、内
筒6を構成する内側部材5と外側部材4とに形成
された多数の孔5a……5a,4a……4aを介
して、外側部材4と外筒2との間に充填された吸
音材8により排気音が吸収されることになる。そ
の場合に、上記排気通路7を構成する内側部材5
は直円筒状とされているので排気ガスの流れに対
する抵抗が少なく、従つてエンジンの排圧を高め
て出力性能を悪化されるということがない。
そして、特にこの排気サイレンサー7において
は、上記のように内筒6が外側部材4と内側部材
5とでなる二重構造とされて、両部材4,5間に
空間9が設けられているから、内側部材5の内側
の排気通路7を通過する排気ガスが外側部材4の
外側に充填された吸音材8に直接接することがな
くなる。従つて、排気ガス中に含まれているカー
ボンが上記吸音材8に付着することが少なくなつ
て該吸音材8の目詰りが防止もしくは軽減され
る。また、排気ガスが高い圧力で脈動していて
も、この圧力ないし脈動は内側部材5と外側部材
4との間の空間9を介して吸音材8に作用するの
で、該吸音材8に対しては比較的低い圧力で、し
かも脈動が減衰された状態で作用することにな
る。従つて、高い圧力の脈動を直接受ける場合の
ように、吸音材を構成する繊維が互いの絡み合い
を解かれて排気通路側に吸い出されるといつた不
具合が防止されることになる。
そして、更にこの排気サイレンサー1において
は、内筒6を構成する外側部材4が下流側に向つ
て先太り状とされて、内側部材5との間の空間9
の容積ができるだけ大きくされているから、この
空間9による排気ガスの圧力を低下させ且つ脈動
を減衰させる作用が顕著となつて、吸音材8を構
成する繊維の吸い出しが一層効果的に防止される
と共に、この空間9が排気ガスに対する膨張空間
としての機能を果たすことになり、上記吸音材8
による吸音効果に加えて膨張効果による排気音の
低減効果も得られることになる。
また、内筒6を構成する内側部材5の下流部に
は絞り部5bが設けられているため、該部材5の
内側の排気通路7を通過する排気ガスの流速がこ
の絞り部5bで上昇されると共に、これに伴つて
圧力が低下することになる。そのため、この絞り
部5bの近傍に開口部9aが設けられた外側部材
4と内側部材5との間の空間9から該空間9内の
ガスが吸い出されることになつて、内側部材5の
孔5a……5aを通つて該空間9内に入つたガス
が上記開口部9aないし下流側排気管B内に向け
て積極的に流動されることになる。これにより、
上記空間9内に入つたカーボンも開口部9aから
下流側排気管B側に排出されることになり、その
結果、空間9内にカーボンが滞留して吸音材8に
付着することが一層確実に防止されることにな
る。
尚、第3,4図に示す本考案の他の実施例にお
いては、内筒16を構成する内側部材15に、該
部材15の周面を外側へ切り起こすことにより多
数の孔15a……15aが形成されていると共
に、その切り起こし部15b……15bが該内側
部材15の上流側に向つて開口されている。従つ
て、この実施例によれば、内側部材15と外側部
材14とで形成される空間19内にその下流端部
における開口部19aに向うガスの流れが生じた
時に、該ガス中のカーボンが上記切り起こし部1
5b……15bに案内されて孔15a……15a
から排気通路17側に積極的に排出されることに
なり、これにより上記外側部材14と外筒12と
の間に充填された吸音材18へのカーボンの付着
が一層効果的に防止されることになる。
(考案の効果) 以上のように本考案に係る排気サイレンサーに
よれば、内筒を外側部材と内側部材とでなる二重
構造としたので、内筒の内側を通過する排気ガス
が該内筒と外筒との間に充填された吸音材に直接
接することがなくなつて、該吸音材へのカーボン
の付着や該吸音材を構成する繊維の吸い出し等の
不具合が防止もしくは軽減されることになる。そ
して、特に上記外側部材を先太り状とし、また内
側部材の下流部に絞り部を設けたことにより、上
記の如き効果が一層確実に得られると共に、排気
ガスの膨張効果による消音効果も得られることに
なる。もつて、エンジンの排気サイレンサーとし
て消音性に優れ、しかもその消音効果が長期にわ
たつて維持されるサイレンサーが実現されること
になる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の実施例に係る排気サイレ
ンサーを示すもので、第1図は該サイレンサーの
縦断側面図、第2図は第1図−線で切断した
同縦断正面図である。また、第3,4図は本考案
の他の実施例を示すもので、第3図は排気サイレ
ンサーの要部拡大縦断側面図、第4図は第3図
−線で見た同要部平面図である。 1……排気サイレンサー、2,12……外筒、
4,14……外側部材、5,15……内側部材、
6,16……内筒、8,18……吸音材、9,1
9……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数の孔が設けられた内筒と、この内筒を覆う
    外筒と、その両者間に充填された吸音材とで構成
    され、且つ上記内筒の内側が排気通路とされた排
    気サイレンサーにおいて、上記内筒をいずれも多
    孔板で形成された外側部材と内側部材とでなる二
    重構造とし、外側部材を排気ガスの流動方向に対
    して下流側を先太り状に形成すると共に、内側部
    材の下流部に上記排気通路を絞縮する絞り部を設
    け、且つこの絞り部近傍で外側部材と内側部材と
    で形成される空間の下流端部を開口させたことを
    特徴とする排気サイレンサー構造。
JP4202186U 1986-03-22 1986-03-22 Expired JPH0415929Y2 (ja)

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JP4202186U JPH0415929Y2 (ja) 1986-03-22 1986-03-22

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JP4202186U JPH0415929Y2 (ja) 1986-03-22 1986-03-22

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JPS62154219U JPS62154219U (ja) 1987-09-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5064453B2 (ja) * 2009-07-31 2012-10-31 本田技研工業株式会社 車両用エンジンの排気管に設けられる消音器

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JPS62154219U (ja) 1987-09-30

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