JPS628324Y2 - - Google Patents

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JPS628324Y2
JPS628324Y2 JP1978095488U JP9548878U JPS628324Y2 JP S628324 Y2 JPS628324 Y2 JP S628324Y2 JP 1978095488 U JP1978095488 U JP 1978095488U JP 9548878 U JP9548878 U JP 9548878U JP S628324 Y2 JPS628324 Y2 JP S628324Y2
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JP
Japan
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expansion chamber
end wall
exhaust gas
inlet
exhaust pipe
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JP1978095488U
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JPS5512087U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、スノーモビルや自動2輪車などの
エンジンに使用される消音器に関し、その消音効
果を向上させることを目的とする。
従来、この種消音器としては、たとえば第9図
および第10図に示す2サイクルエンジン用の消
音器のように、横断面円形の第1の膨張室81の
一端壁82に、末すぼまり状の排気管83に連通
する1つの流入口84と、第1の膨張室81の下
流側に設けられた第2の膨張室85に連通する2
つの流出口86とを設けるとともに、第1の膨張
室81の他端壁87を平板状に形成し、上記流入
口84から第1の膨張室81内へ流入した排ガス
Eをこの膨張室81内で膨張させてエネルギレベ
ルを低下させたのち上記流出口86から流出させ
ていた。
ところが、上記構成では、排気管83は末すぼ
まり状なので、排ガスEはこの排気管83内で十
分絞り込まれたのち、その後端の流入口84から
膨張室81内へ流入して一気に膨張することにな
り、エネルギレベルの低下が大きくなる利点はあ
るが、その反面、上記流入口84から流入する排
ガスEの主流E0の流速が大きくなるのに対し
て、上記第1の膨張室81の他端壁87に上記主
流E0がほぼ直角に当るため、この主流E0と反射
流E1とが干渉し、排ガスEの円滑な流れが妨げ
られて膨張室81内の背圧の増加による出力低下
を招くとともに、膨張室81内に渦を発生させ
る。しかも、上記他端壁87は平板状であるた
め、この他端壁87と周壁88との連結部が直角
又は、極めて小さいRの隅部89となるから、上
記干渉による渦発生と相まつて、この隅部89に
強い渦が発生し、この発生した渦が原因となり、
騒音を発生するという欠点のあることがわかつ
た。
この考案は上記従来の欠点を解消して消音効果
を向上させたもので、以下この考案の実施例を図
面にしたがつて説明する。
第1図および第2図は、この考案を第9図およ
び第10図で示した従来の2サイクルエンジン用
消音器に実施した場合を示すもので、同図におい
て、11は円筒状の消音器本体ケース、12は本
体ケース11に左方から挿入された末すぼまり状
の排気管、13は本体ケース11内の端部に設け
られた第1の膨張室で、この膨張室13の一端壁
14には1つの流入口15と2つの流出口16と
が膨張室13の周壁19に近接し、かつ、膨張室
13の軸心17を挾んでほぼ対向する位置に設け
られており、上記流入口15は上記排気管12に
連通している。第1の膨張室13の他端壁18
は、排ガスEの流れを円滑にするよう、球面で形
成されており、したがつて、周壁19に対して滑
らかに連結される。20は第1の膨張室13の下
流側に位置する第2の膨張室で、本体ケース11
内に設けられて、第1の膨張室13に上記一端壁
14を介して隣接し、上記流出口16に2本のパ
イプ21を介して連通している。22は上記パイ
プ21の補強板、23は第2の膨張室20の周壁
24に設けられた排出パイプである。この実施例
の構成は、上記他端壁18の形状が異なつている
以外は、すべて第8図および第9図に示した従来
例と同一であり、第1の膨張室13の軸方向長さ
aおよび径bも、第8図の従来例と同一である。
上記構成において、エンジン(図示せず)から
排出された排ガスEは、排気管12を経て流入口
15から第1の膨張室13内へ流入し、この膨張
室13の他端壁18に沿つて流れて、流出口16
から第2の膨張室20へ流出口する。このとき、
上記他端壁18は球面により滑らかに形成されて
いるから、上記流入15からの排ガスEが他端壁
18に直角に当たることがなく、したがつて従来
のように反射流による干渉が生じることがなく、
排ガスEはこの他端壁18に沿つて円滑に流れる
ので、出力低下と渦の発生が抑制される。しか
も、他端壁18と周壁19とは滑らかに連結され
るので、従来におけるような、他端壁18と周壁
19との連結部が直角又は、極めてRの小さい隅
部となつて渦を発生させることもなくなり、排ガ
スEの流れは一層円滑になる。このように、第1
の膨張室13内の排ガスEの流れが円滑になるた
め、他端壁18からの反射流や隅部が原因となつ
て渦により音が発生することもなく、さらに膨張
室13内での背圧の増加も少なく出力的にも好結
果が得られる。勿論、排気管12は末すぼまり状
であるから、膨張室13内でのエネルギレベルの
低下が大きい利点は従来例と同様に維持される。
この考案による騒音低下の効果を明らかにする
ため、第3図および第4図に騒音の測定結果を示
す。測定は、同一の2サイクルエンジンに第1図
および第2図に示したこの考案の消音器、ならび
に第9図および第10図に示した従来の消音器を
選択的に取り付けて行なつた。第3図はエンジン
回転数7000r・p・mにおける周波数分折をした
もので、第4図は第3図の理解を得るためにピー
クを結んだものである。両図において、実線はこ
の考案の消音器の騒音レベルを表わし、破線は従
来の消音器の騒音レベルを表わす。第3図および
第4図から明らかなように、この考案によれば、
騒音レベルは、周波数のほぼ全域で従来品より著
しく低下することがみとめられる。
第5図および第6図はこの考案の他の実施例を
示すもので、同図において、第2の膨張室20の
周壁24の内面には、消音効果を増すために、グ
ラスウールからなる吸音材26が装着されてい
る。なお、排出パイプ23は右方向へ向けられて
おり、また第1の膨張室13と第2の膨張室20
を連通させるパイプ21は1本だけ設けられてい
る。
第7図はさらに他の実施例を示すもので、同図
において、消音器本体ケース11内には、他端壁
18を介して第1の膨張室13に隣接する第3の
膨張室27が設けられるとともに、この第3の膨
張室27と第2の膨張室20とを連結し、かつ、
第3の膨張室27を径方向に貫通する導出パイプ
28が設けられており、排ガスEは第2の膨張室
20から導出パイプ28により上記第3の膨張室
27へ導かれ、パイプ28の周壁に設けられた多
数の小孔29から第3の膨張室27内へ流出し、
さらに、このパイプ28内に設けられた隔壁30
を介して上記小孔29より下流側に設けられた他
の小孔31から、再び導出パイプ28内へ流入
し、このパイプ28の端部開口32から大気中へ
排出される。
第7図に示した構成によれば、第3の膨張室2
7によつて消音効果が一層増大する。
第8図は、第7図に示した実施例の変形例で、
導出パイプ28は、第3の膨張室27に対して径
方向へ貫通することなく挿入され、その内端部3
4は閉塞され、さらに、第3の膨張室27の端壁
35には排出パイプ36が装着され、第3の膨張
室27内の排ガスEは上記排出パイプ36から大
気中へ排出される。この構成は、排ガスEを軸方
向に排出するから、自動2輪車の消音器に適して
いる。
なお、上記各実施例においては、第1の膨張室
13にのみこの考案を実施したが、場合によつて
は、第2および第3の膨張室20,27にこの考
案を実施することもできる。また、第1の膨張室
13の他端壁18は完全な球面状でなくても、排
ガスEを流入口15から流出口16へ円滑にし、
岐点を生じさせないような滑らかなほぼ球面状で
あればよい。
上述のように、この考案によれば、簡単な構成
で消音器の消音効果を顕著に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図は第1図の2−2線に沿つた断面図、第3
図および第4図は騒音レベルを示す特性図、第5
図はこの考案の他の実施例を示す縦断面図、第6
図は第5図の6−6線に沿つた断面図、第7図お
よび第8図はそれぞれこの考案の他の実施例を示
す縦断面図、第9図は従来例を示す縦断面図、第
10図は第9図の10−10線に沿つた断面図で
ある。 11……消音器本体ケース、12……排気管、
13……膨張室、14……一端壁、15……流入
口、16……流出口、17……軸心、18……他
端壁、19……周壁、E……排ガス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 膨張室の一端壁に、排ガスの流入口および流出
    口を膨張室の周壁に近接させ、かつ、膨張室の軸
    心を挾んでほぼ対向する位置に設け、上記流入口
    を末すぼまり状の排気管に連通させるとともに、
    上記膨張室の他端壁を、上記排気管を通つて上記
    流入口から膨張室内へ流入した排ガスが、この他
    端壁に沿つて円滑に流れて上記流出口から流出す
    るよう、滑らかなほぼ球面に形成してなる消音
    器。
JP1978095488U 1978-07-10 1978-07-10 Expired JPS628324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1978095488U JPS628324Y2 (ja) 1978-07-10 1978-07-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978095488U JPS628324Y2 (ja) 1978-07-10 1978-07-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5512087U JPS5512087U (ja) 1980-01-25
JPS628324Y2 true JPS628324Y2 (ja) 1987-02-26

Family

ID=29028474

Family Applications (1)

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JP1978095488U Expired JPS628324Y2 (ja) 1978-07-10 1978-07-10

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57195441U (ja) * 1981-06-02 1982-12-11

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5431247Y2 (ja) * 1976-02-16 1979-09-29

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Publication number Publication date
JPS5512087U (ja) 1980-01-25

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