JP5064453B2 - 車両用エンジンの排気管に設けられる消音器 - Google Patents

車両用エンジンの排気管に設けられる消音器 Download PDF

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Description

本発明は、車両用のエンジンの排気管に設けられる消音器に関し、特に、排気音の低周波数成分の音圧減衰効果を高めるようにした、消音器に関する。
従来、車両用エンジンの排気管に設けられる消音器において、排気管3の途中に介入される内筒10と、この内筒10を収容してそれとの間に膨張室11を形成するハウジング12とを備え、ハウジング12内の膨張室11を半径方向内側の内側膨張室11aと半径方向外側の外側膨張室11bとに区画する仕切り筒17を設け、外側膨張室11bに吸音材23を充填すると共に、仕切り筒17に内側膨張室11aと外側膨張室11bとを連通する小孔群22を形成し、更に内筒10にその内部を内側膨張室11aに連通する小孔群21を形成して、排気管3を伝播する排気音を、内筒10の小孔群21から内側膨張室11aに行き渡らせた後、仕切り管17の小孔群22から外側膨張室11bに行き渡らせ、外側膨張室11bにより排気音の音圧を減衰させるものが知られている(後記特許文献1参照)
特開2008−138608号公報
ところで、吸音材は排気音の高周波数(500Hz〜)成分の音圧を減衰させる効果が大きいが、排気音の低周波数(〜100Hz)成分の音圧を減衰させる効果が小さく、前記特許文献1に開示される消音器は、高周波数成分の音圧を効果的に減衰できる一方で、低周波数成分の音圧を十分に減衰できない課題が残る。
一般に、排気音の低周波数成分の音圧を減衰するには、
(1) 排気管の径を小さくする、つまり排気通路を絞る、
(2) 排気管の長さを伸ばす、つまり排気通路を長くする、
(3) 膨張室の容積を増加する、
等の対策が効果を奏するが、前記(1) は排気の背圧(排気の吐出を妨げる圧力)を高めて、エンジン出力を低下させる要因になり、前記(2) は、車両全長長さの制約、車両床下の他部品との干渉という制約から排気管の長さを伸ばせない場合があり、前記(3) は同じく車両床下の他部品との干渉という制約から膨張室の容積を増加できないことがあって、(1) 〜(3) の対策は、それぞれ新たな課題があり、また実施する上での困難さを伴う。
本発明は、こうした技術背景を基になされたもので、前記特許文献1に開示される消音器における「低周波数成分の音圧を十分に減衰できない」という課題を、前記(2) の「排気管の長さを伸ばす」対策により解決し、しかも車両全長長さの制約や、車両床下の他部品の干渉という制約を受けないで、この対策を実施できるようにした、新規な車両用エンジンの排気管に設けられる消音器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本請求項1記載の発明は、車両用エンジンの排気管に設けられる消音器であって、
排気管の途中に介入する内筒と、この内筒を収容してそれとの間に膨張室を形成するハウジングとを備え、
ハウジング内に膨張室を半径方向内側の内側膨張室と半径方向外側の外側膨張室とに区画する仕切り筒を設け、外側膨張室に吸音材を充填すると共に、仕切り筒に内側膨張室と外側膨張室とを連通する仕切り筒小孔群を形成し、内筒にその内部を内側膨張室に連通する内筒小孔群を形成するものにおいて、
内筒を流れる排気ガスの流れ方向において、仕切り筒小孔群は、内筒小孔群よりも上流側にあって、仕切り筒小孔群と内筒小孔群とを軸方向に重なり合わせることなく、かつ軸方向に所定距離を隔てて形成したことを特徴としている。
本請求項1記載の発明によれば、内筒を流れる排気ガスの流れ方向において、仕切り筒小孔群は、内筒小孔群よりも上流側にあって、仕切り筒小孔群と内筒小孔群とを軸方向に重なり合わせることなく、且つ軸方向に所定距離隔てて形成したので、内筒内側の排気通路から膨張室に至るまでの間に、内筒の外周と仕切り筒の内周とで前記所定距離の円環状(小孔のない)の排気通路が形成されることになり、エキゾーストマニホールドの集合部から消音器の膨張室に至るまでの排気通路の長さが前記所定距離に相当する分伸び、また消音器の膨張室からテールパイプの開放端に至るまでの長さも前記所定距離に相当する分伸び、前記特許文献1に開示のものに比べて排気通路全体の長さを伸ばすことができ、排気管の長さや消音器の容積を拡大することなく、排気音の低周波数成分の音圧減衰効果が向上する。
しかも、前記内筒小孔群と仕切り筒小孔群の軸方向における相対位置を変更するだけなので、排気管長さを伸ばすときに生じ易い車両全長長さの制約や車両床下の他部品との干渉という制約を受けない。
本発明の消音器を備えた車両用エンジンの排気系の全体側面図(施例) 図1の2−2線に沿う拡大断面図(施例) 図2の3矢視仮想線囲い部分の拡大図(施例) 図2の4−4線に沿う断面図(施例) 図2と同じ断面図(施例の変形例) 図2と同じ断面図(参考例 周波数に対する音圧減衰量の変化を示す図表
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
本実施例は、本発明の消音器を自動車用多気筒エンジンの排気系に実施した場合である。
まず、図1〜4により、本発明の実施例について説明する。
図1において、自動車車体Bのエンジンルームに搭載される多気筒エンジンEの排気ポートにはエキゾーストマニホールド1が接続され、このエキゾーストマニホールド1の排気集合部1aから大気に開口するテールパイプの大気開放口2に至る排気管3が自動車車体Bに床下に縦走配置される。
この排気管3には、その上流側、すなわちエンジンE側から触媒コンバータ5、プリ・マフラ(補助消音器)6およびメイン・マフラ(主消音器)7が順次に間隔を置いて介装される。
前記プリ・マフラ6は、本発明にかかる消音器であって、以下に、このプリ・マフラ6の構造について詳細に説明する。
図2〜4に示すように、プリ・マフラ6は、排気管3の途中に介入して、それをエキゾーストマニホールド1側の上流側排気管3aと大気開放口2側の下流側排気管3bとの分割する内筒10と、この内筒10を収容して、それとの間に膨張室11を画成するハウジング12とを備える。ハウジング12は、内筒10を略同心円状に囲繞する外筒13と、この外筒13の開口両端にカシメ結合される一対の環状の端板14,14′とで密閉状に形成される。これらの端板14,14′は、内筒10の両端部外周面に嵌合するボス14a,14′aを有しており、これらのボス14a,14′aと内筒10の両端部とは、上流側排気管3aおよび下流側排気管3bの互いに対向する端部外周面に嵌合して、環状溶接部15により気密に結合される。こうして上流側排気管3aおよび下流側排気管3bは、内筒10を介して相互に連通される。
また、ハウジング12内には、前記膨張室11を半径方向内方側の内側膨張室11aと、半径方向外側方の外側膨張室11bとに区画する仕切り筒17が配設される。この仕切り筒17は、内筒10を略同心円状に囲繞しており、その前後両端が先細りのコーン状に形成されていて、溶接部を介して内筒10の外周面に結合される。また、仕切り筒17の下流側排気管3bに近い下流側部分17dは、残余の部分よりも径大に形成されている。
内筒10には、その内部を前記内側膨張室11aに連通する内筒小孔群21が穿設される。その内筒小孔群21は、図2に示すように、内筒10の全長の1/2よりも短い下流側領域A(仕切り筒17の下流側部分17dに対応する領域)において、その略全周にわたり設けられる。
また、仕切り筒17の筒部18には、その全長の1/2よりも長い上流側領域Bにおいて、その略全周にわたり、内側膨張室11aと外側膨張室11bとを連通する仕切り筒小孔群22が穿設される。
しかして、図2に示すように、内筒(10)を流れる排気ガスの流れ方向において、仕切り筒小孔群(22)は、内筒小孔群(21)よりも上流側にあって、内筒小孔群21と、仕切り筒小孔群22とは、軸方向で重なりあうことがなく、内筒小孔群21領域Aと、仕切り筒小孔群22領域Bとの間の所定距離Cには、内筒10と仕切り筒17の何れにも小孔が穿設されない。
内筒小孔群21を穿設した内筒10および仕切り筒小孔群22を穿設した仕切り筒17は、いずれも多数の小孔を穿設したパンチングプレートを筒状に丸め、その両端を突き合せ溶接して製作される。
前記外側膨張室11bには吸音材23が充填される。この吸音材23は、特に耐熱性の高い第1グラスウール層23aと、この第1グラスウール層23aを囲繞する、それよりも耐熱性が低いが廉価な第2グラスウール層23bとで構成される。このような構成により、総合的に吸音性は勿論、耐熱性およびコストを満足させる吸音材23を得ることができる。この吸音材23が仕切り筒小孔群22から内側膨張室11aへ引き込まれるのを防ぐために、仕切り筒17の外周面には、耐熱性の高い、たとえば、ステンレスウールなどの濾過材24が纏着される。
つぎに、前記構成のプリ・マフラ6の組立順序について説明する。
内筒10の外周面に仕切り筒17を嵌合し、両者を両端で一体に溶接したものに、濾過材24、第1グラスウール層23aおよび第2グラスウール層23bを順に巻き付け、それを外筒13に差し込んだ後、外筒13の両端に端板14,14′を取り付け、外筒13の両端に端板14,14′をそれぞれカシメ結合する。その後、内筒10の両端に上流側排気管3aと下流側排気管3bを差し込み、端板14、内筒10の一端および上流側排気管3aと、端板14′、内筒10の他端および下流側排気管3bをそれぞれ溶接する。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
エンジンEの運転中、そこから排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド1を経て排気管3に導かれ、触媒コンバータ5によりHC、CO、NOxなどの有害成分が除去された後、プリ・マフラ6およびメイン・マフラ7を順次通過しながら消音され、大気に放出される。
つぎに、前述のように構成されるプリ・マフラ6内に流入した排気音の消音過程について説明する。
上流側排気管3aを流れる排気ガスは、ハウジング12内の内筒10に導かれる。内筒10内を流れる排気ガスの一部は、内筒側小孔群21を通過して内側膨張室11aに流れ、そこから仕切り筒小孔群22を通って外側膨張室11bへと流れ、ここで吸音材23により吸音される。
ところで、内筒10を流れる排気ガスの流れ方向において、仕切り筒小孔群22は、内筒小孔群21よりも上流側にあって、内筒小孔群21と、仕切り筒小孔群22とは、軸方向に重なり合わせることなく、軸方向に所定距離Cを隔てて形成したので、内筒10内側の排気通路から内側膨張室11aに至るまでの間に、内筒10の外周と仕切り筒17の内周とで所定距離Cの、小孔の存しない円環状の排気通路pが形成されることになり、この排気通路pによって内筒10の一端から内側膨張室11aに至るまでの排気通路の長さが、所定距離Cに相当する分伸びることになり、さらに、内筒10の他端から内側膨張室11aに至るまでの排気通路の長さも前記所定距離Cに相当する分伸びることになる。結局、エキゾーストマニホールド1の集合部から内側膨張室11aに至るまでの排気通路の長さが所定距離Cに相当する分伸び、また内側膨張室11aからテールパイプの大気開放口2に至るまでの長さも所定距離Cに相当する分伸び、排気通路の全体の実質的な長さが伸びたことと同じになるので、プリ・マフラ6を流れる排気音の低周波数成分の音圧減衰効果が向上する。
また、内筒小孔群21と仕切り筒小孔群22の軸方向における相対位置を変更するだけなので、排気管長さを伸ばすときに生じ易い車両全長長さの制約や車両床下の他部品との干渉という制約を受けない。
つぎに、図5を参照して、前記施例の変形例について説明する。
この変形例において、前記施例と同じ要素には同じ符号が付される。
図5において、内筒10の軸方向の中間部には、軸方向の領域Aにおいて、その略全周にわたり内筒小孔群21が穿設され、一方、仕切り筒17には、内筒小孔群21の軸方向両側に所定距離C,C(小孔が穿設されない)をあけて軸方向の領域B,Bにおいて、その略全周にわたり仕切り筒小孔群22,22が穿設される。その他の構成は前記施例と同じである。
しかして、この変形例も前記施例と同じ作用を奏するものであって、内筒小孔群21と、仕切り筒小孔群22,22とは、軸方向に重なり合わせることなく、軸方向に所定距離C,Cを隔てて形成したことにより、内筒10内側の排気通路から内側膨張室11aに至るまでの間に、内筒10の外周と仕切り筒17の内周とで所定距離C,Cの、小孔の存しない円環状の排気通路p,pが形成されることになり、これらの排気通路p,pによって内筒10の一端から内側膨張室11aに至るまでの排気通路の長さが、所定距離C,Cに相当する分伸びることになり、さらに、内筒10の他端から内側膨張室11aに至るまでの排気通路の長さも前記所定距離C,Cに相当する分伸びることになり、排気通路の全体の実質的な長さが伸びたことと同じになり、前記施例のものと同様にプリ・マフラ6を流れる排気音の低周波数成分の音圧減衰効果が向上する。
つぎに、図6を参照して、参考例について説明する。
この参考例において、前記実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
この参考例は、排気管3に接続される内筒100が、内側筒100aと外側筒100bとの2重筒により構成され、前記施例の仕切り筒17が省略される。
プリ・マフラ6は、内筒100と、この内筒100を収容して、それとの間に膨張室11を画成するハウジング12とを備える。内筒100は、上流側排気管3aを延長して形成される内側筒100aと、この内側筒100aと下流側排気管3bとを連通する外側筒100bとより構成される。
外側筒100bは、ハウジング12の軸方向の一端(上流端)から他端(下流端)まで延びており、内側筒100aは、その全長にわたり、その筒壁に通孔を有しない無孔筒体に形成して、前記一端で外側筒100bの内周に片持ち状に嵌合支持されていて、外側筒100bとの間に空間を有しながら前記他端側に延びており、その下流側開口端が前記他端よりも手前(上流側)に位置している。また、外側筒100bには、その内部を膨張室11に連通する内筒小孔群21が穿設され、この小孔群21は、内側筒100aの前記開放端よりも所定距離C前記一端(上流端)側に偏倚した位置からその一端寄りの領域Bにその略全周にわたり形成されている。
ハウジング12は、内筒100を略同心円状に囲繞する外筒13と、この外筒13の開口両端にカシメ結合される一対の環状の端板14,14′とで密閉状に形成される。端板14,14′は、外側筒100bの両端外周面に嵌合するボス14a,14a′有しており、ボス14aは外側筒100bの外周面に嵌合して、上流側排気管3aと共に溶接により気密に結合され、また、ボス14a′は、外側筒100bの外周面に嵌合して、下流側排気管3bと共に溶接により気密に結合される。
前記膨張室11には吸音材23が装填される。この吸音材23は、前記施例と同じく、第1グラスウール層23aと、第2グラスウール層23bとで構成される。
この吸音材23が内筒小孔群21から内筒100内へ引き込まれるのを防ぐために、外側筒100bの外周面には、ステンレスウールなどの濾過材24が纏着される。
つぎに、前記構成のプリ・マフラ6の組立順序について説明する。
外側筒100bに濾過材24、第1グラスウール層23aおよび第2グラスウール層23bを順に巻き付け、それを外筒13に差し込んだ後、外筒13の両端に端板14,14′を取り付け、外筒13の両端に端板14,14′をそれぞれカシメ結合する。その後、両端から上流側排気管3aをそのまま延長した内側筒100aと下流側排気管3bを差し込み、端板14、外側筒100bおよび上流側排気管3aを溶接し、端板14′、外側筒100bおよび下流側排気管3bを溶接する。
つぎに、前述のように構成されるプリ・マフラ6内に流入した排気音の消音過程について説明する。
上流側排気管3aより延長される内側筒100aを流れる排気ガスの一部は、内筒小孔群21を通過して膨張室11に流れ、ここで排気音が吸音材23により吸音される。
ところで、内筒100を、内側筒100aと外側筒100bとの2重構造にして、全長にわたり、筒壁に通孔を有しない無孔筒体よりなる内側筒100aの下流側開放端より所定距離C一端側(上流側)に偏倚した位置からその一端寄りの領域Bの外側筒100bに内筒小孔群21を形成したので、内筒100の内部において、外側筒100bと内側筒100aとの間に形成される空間の内、内側筒100aの開放端より所定距離C前記一端側に偏倚した位置から前記一端寄りに形成される領域Bは、内筒100とハウジング12との間に形成される膨張室11と共にそれと一体の膨張室としての機能を有するようになり、この領域Bから内側筒100aの開放端までの前記所定距離Cに対応する部分pは、膨張室11につながる円環状の排気通路としての機能を有するようになる。そして、この円環状の排気通路pによって内筒100の一端から膨張室11に至るまでの排気通路の長さが前記所定距離Cに相当する分伸びることになり、さらに内筒100の他端から膨張室11に至るまでの排気通路の長さも前記所定距離Cに相当する分伸びることになり、結局エキゾーストマニホールド1の集合部から消音器の膨張室11に至るまでの排気通路の長さが所定距離Cに相当する分伸び、また消音器の膨張室11からテールパイプの大気開放口2に至るまでの長さも前記所定距離Cに相当する分伸び、排気通路全体の長さが伸びたことと同じになるので、低周波数成分の音圧減衰効果が向上する。
しかも、内筒100を、外側筒100bと内側筒100aの2重構造にして、内側筒100aの開放端より所定距離C前記一端側に偏倚した位置から前記一端寄りの外側筒100bに小孔群21を形成するだけなので、排気管長さを伸ばすときに生じ易い車両全長長さの制約や車両床下の他部品との干渉という制約を受けない。
図7には、本発明の実施例のものおよび参考例のものと、前記特許文献1に開示されるものとの比較実験例が示される。この実験例は、消音器の入口(上流側)に、スピーカから特定周波数の音を入力し、その出口(下流側)において、入口から入力した音がどの程度減衰しているかを計測し、この計測を入口から入力する音の周波数を変化させながら行ったもので、図7には、縦軸に音圧減衰量(dB)を、横軸に周波数(Hz)をとり、前記施例のものを実線で、参考例のものを一点鎖線で、前記特許文献1と同じ構造のものを点線でそれぞれ示してある。この実験結果によれば、前記実施例および参考例のものは、低周波数領域(〜100Hz)の中でも、2点鎖線で囲まれた領域で安定した減衰量の向上効果が認められた。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、この実施例では、内筒に形成される小孔群の軸方向における位置を一方に偏倚させ「定在波の腹位置に消音器を配置したときと近い消音効果が得られる」という特許文献1のものの作用効果をそのまま奏するようにしているが、本発明はこうした作用効果とは関係なく、内筒に形成される小孔群、たとえ軸方向の中央に位置しても、すなわち内筒に形成する小孔群の位置とは無関係に成立する。もっとも、仕切り筒に形成される小孔群軸方向長さが過度に短くなると、排気音が吸音材へ行き渡りにくくなり、高周波数成分の音圧減衰効果が下がるので、実際上は、こうしたネガティブな面がでない範囲でということになるが、排気通路を長くして低周波数成分の音圧減衰効果を向上させるという本発明の作用効果に着目すれば、本発明は内筒に形成する小孔群の位置とは無関係に成立する。
3・・・・・排気管
10・・・・内筒
11・・・・膨張室
11a・・・内側膨張室
11b・・・外側膨張室
12・・・・ハウジング
17・・・・仕切り筒
21・・・・内筒小孔群
22・・・・仕切り筒小孔群
23・・・・吸音材
C・・・・・所定距

Claims (1)

  1. 車両用エンジンの排気管に設けられる消音器であって、
    排気管(3)の途中に介入する内筒(10)と、この内筒(10)を収容してそれとの間に膨張室(11)を形成するハウジング(12)とを備え、
    ハウジング(12)内に膨張室(11)を半径方向内側の内側膨張室(11a)と半径方向外側の外側膨張室(11b)とに区画する仕切り筒(17)を設け、外側膨張室(11b)に吸音材(23)を充填すると共に、仕切り筒(17)に内側膨張室(11a)と外側膨張室(11b)とを連通する仕切り筒小孔群(22)を形成し、内筒(10)にその内部を内側膨張室(11a)に連通する内筒小孔群(21)を形成するものにおいて、 内筒(10)を流れる排気ガスの流れ方向において、仕切り筒小孔群(22)は、内筒小孔群(21)よりも上流側にあって、仕切り筒小孔群(22)と内筒小孔群(21)とを軸方向に重なり合わせることなく、かつ軸方向に所定距離(C)を隔てて形成したことを特徴とする、車両用エンジンの排気管に設けられる消音器。
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