JPH10107721A - 車載通信機 - Google Patents

車載通信機

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Publication number
JPH10107721A
JPH10107721A JP8256652A JP25665296A JPH10107721A JP H10107721 A JPH10107721 A JP H10107721A JP 8256652 A JP8256652 A JP 8256652A JP 25665296 A JP25665296 A JP 25665296A JP H10107721 A JPH10107721 A JP H10107721A
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JP
Japan
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vehicle
antenna
beacon
directivity
communication device
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Application number
JP8256652A
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English (en)
Inventor
Junichi Ikeda
純一 池田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上を図る
ことができる車載通信機を提供すること。 【解決手段】車載通信機は、車両Cがビーコン10の正面
位置を通過する前では、ビーコン10が存在する前方向C1
に指向性が向いているアンテナ22a を選択する(P2)。車
両Cがビーコン10の正面位置を通過したことをAM成分
の位相の変化から検出した場合、ビーコン10が存在する
後方向C2に指向性が向いているアンテナ22b を選択する
(P3)。車両Cがビーコン10のサービスエリアを退出した
ことを受信レベルRr がしきい値RrTH 未満に低下した
ことから検出した場合、アンテナ22a を再度選択し(P
4)、次のサービスエリアへの進入の準備をする。 【効果】限られたタイミングでのみアンテナ指向性が切
り替えられるから、簡単かつ安価な構成で、通信品質の
向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され、
路上に設置された路側ビーコンとの間で通信ができる車
載通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】道路管理者と車両との間の通信需要は、
今後ますます増加する方向にある。特に高速道路におい
て、車両の運転者に負担をかけずに、かつ、互いに事故
を起こさないような道路走行を実現しようとすれば、道
路側の情報と車両側の情報とを頻繁にやりとりする必要
がある。このようなシステムを発展させていくと、車両
と道路との両方に各種センサやカメラを網羅し、道路側
と車両側とで緊密に連絡しあって運転する自動運転シス
テムにつながっていく(特願平7−43260号明細
書)。
【0003】自動運転システムへの将来的拡張を考慮
し、車両に対する運転支援システム(以下「路車間通信
システム」という)を構築するにあたり、現在、道路の
路側に車載通信機と通信するためのビーコンアンテナが
設置されつつある。一方、ビーコンアンテナとの間で通
信を行う車載通信機には、通常、1本の無指向性のアン
テナが備えられている。しかし、1本の無指向性アンテ
ナでは、ビーコンアンテナから放射されている電波だけ
でなく、不要な妨害波やノイズを受信するので、通信品
質が劣化するという問題がある。
【0004】そこで、たとえば異なる方向に指向性が向
けられている複数のアンテナを車載通信機に備え、各ア
ンテナでの受信レベルなどの通信状態を比較判定し、通
信状態の良いアンテナを選択して使用する技術が提案さ
れている。この構成によれば、通信状態の良いアンテナ
を選択することができるから、妨害波やノイズを効率的
に排除でき、通信品質の向上を図ることができるはずで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案技術
では、通信状態に応じてアンテナが切り替えられるか
ら、車両の走行に伴って通信状態が変化し、アンテナが
不必要に頻繁に切り替えられる場合がある。したがっ
て、通信品質や伝送効率の劣化を招くという不具合が生
じる。しかも、通信状態の比較判定のためのアルゴリズ
ムを実現する切替装置を車載通信機に備える必要もある
ことから、装置構成の複雑化やコストアップを招くとい
う新たな不具合が生じることにもなる。
【0006】そこで、本発明の目的は、前述の技術的課
題を解決し、簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上を
図ることができる車載通信機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、車両に搭載され、道路の路側
に設置されたビーコンアンテナとの間で通信を行うため
の車載通信機であって、車両の前方向が主放射方向であ
る第1アンテナ指向性と、車両の後方向が主放射方向で
ある第2アンテナ指向性とを有する車載アンテナと、ビ
ーコンアンテナから放射されている電波に基づいて、車
両がビーコンアンテナの正面位置を通過したことを検出
するための通過検出手段と、当該ビーコンアンテナのサ
ービスエリアにおいて、前記通過検出手段により車両が
ビーコンアンテナの正面位置を通過したことが検出され
るまでは、前記車載アンテナのアンテナ指向性を第1ア
ンテナ指向性に設定し、この通過検出手段により車両が
ビーコンアンテナの正面位置を通過したことが検出され
た場合に、前記車載アンテナのアンテナ指向性を第2ア
ンテナ指向性に切り替えるための指向性切替手段とを含
むことを特徴とする車載通信機である。
【0008】なお、前記車載受信機は、前記車載アンテ
ナで受信されたビーコンアンテナから放射されている電
波の受信レベルを検出するためのレベル検出手段をさら
に含むものであってもよく、この場合に、前記通過検出
手段は、前記レベル検出手段で検出された受信レベルが
最大受信レベルから所定割合だけ低下したこと、または
最大受信レベルからの低下検出が所定時間継続したこと
に基づいて、車両がビーコンアンテナの正面位置を通過
したことを検出するものであってもよい(請求項2)。
【0009】また、前記ビーコンアンテナは、道路の上
り方向および下り方向にそれぞれ主放射方向を有し、互
いに逆相である振幅変調成分を含む第1送信信号および
第2送信信号が給電される一対のアンテナエレメントを
備えるものであってもよく、この場合に、前記車載アン
テナで受信されたビーコンアンテナから放射されている
電波から前記振幅変調成分を抽出するためのAM成分抽
出手段をさらに含み、前記通過検出手段は、前記AM成
分抽出手段により抽出された振幅変調成分の位相の変化
に基づいて、車両がビーコンアンテナの正面位置を通過
したことを検出するものであるようにしてもよい(請求
項3)。
【0010】また、前記ビーコンアンテナは、道路の上
り方向および下り方向にそれぞれ主放射方向を有し、互
いに異なるエリア識別コードを含む送信データフレーム
をそれぞれ有する第1送信信号および第2送信信号が給
電される一対のアンテナエレメントを備えるものであっ
てもよく、この場合に、前記車載アンテナで受信された
ビーコンアンテナから放射されている電波から前記エリ
ア識別コードを抽出するためのコード抽出手段をさらに
含み、前記通過検出手段は、前記コード抽出手段により
抽出されたコードの変化に基づいて、車両がビーコンア
ンテナの正面位置を通過したことを検出するものであっ
てもよい(請求項4)。
【0011】本発明では、ビーコンアンテナのサービス
エリアにおいて、車両が当該ビーコンアンテナの正面位
置を通過するまでは、車載アンテナのアンテナ指向性は
第1アンテナ指向性に設定されている。車両がビーコン
アンテナの正面位置を通過するまでは、車両の前方向に
ビーコンアンテナがある。したがって、車載アンテナの
アンテナ指向性はビーコンアンテナに向けられる。
【0012】また、車両がビーコンアンテナの正面位置
を通過したことが検出されると、車載アンテナのアンテ
ナ指向性が第2アンテナ指向性に切り替えられる。車両
がビーコンアンテナの正面位置を通過した後は、ビーコ
ンアンテナは車両の後方向にある。したがって、この場
合にも、車載アンテナのアンテナ指向性はビーコンアン
テナに向けられる。
【0013】このように、ビーコンアンテナのサービス
エリアにおいて、車載アンテナのアンテナ指向性を当該
ビーコンアンテナに常に向けることができる。したがっ
て、電波を十分な電界強度で送受信することができる。
そのため、通信品質の向上を図ることができる。しか
も、この作用を実現するために、車両がビーコンアンテ
ナの正面位置を通過したと検出された場合に車載アンテ
ナのアンテナ指向性を切り替えるだけでよい。したがっ
て、通信状態の良いアンテナを選択するためにアンテナ
を頻繁に切り替える必要もなく、またこの切替えのため
のアルゴリズムを実現する切替装置も不要である。その
ため、簡単な構成で、かつ安価に、前記作用を実現する
ことができる。
【0014】請求項5記載の発明は、車両がビーコンア
ンテナのサービスエリアを退出したことを検出するため
の退出検出手段をさらに含み、前記指向性切替手段は、
前記退出検出手段で車両がサービスエリアを退出したと
検出された場合に、前記車載アンテナのアンテナ指向性
を第1アンテナ指向性に切り替えるものであることを特
徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
記載の車載通信機である。
【0015】前記退出検出手段は、前記車載アンテナで
受信されたビーコンアンテナから放射されている電波の
受信レベルを検出するための手段と、検出された受信レ
ベルが予め定めるしきい値未満か否かを判別するための
手段と、検出された受信レベルが前記しきい値未満であ
ると判別された場合に、車両はビーコンアンテナのサー
ビスエリアを退出したと検出する手段とを含むものであ
ってもよい(請求項6)。
【0016】また、前記退出検出手段は、前記ビーコン
アンテナとの通信が完了したか否かを判別するための手
段と、前記ビーコンアンテナとの通信が完了したと判別
された場合に、車両はビーコンアンテナのサービスエリ
アを退出したと検出する手段とを含むものであってもよ
い(請求項7)。本発明では、車両がビーコンアンテナ
のサービスエリアを退出したと検出されたときには、車
載アンテナのアンテナ指向性が第1アンテナ指向性に切
り替えられる。したがって、次のビーコンアンテナのサ
ービスエリアへの進入に対する準備を確実に行うことが
できる。
【0017】請求項8記載の発明は、前記車載アンテナ
は、所定間隔が空けられて配置された無指向性の一対の
アンテナと、この一対のアンテナがそれぞれ接続された
ハイブリッドリング回路とを含むものであることを特徴
とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
項5、請求項6または請求項7記載の車載通信機であ
る。
【0018】請求項9記載の発明は、前記車載アンテナ
は、所定間隔が空けられて配置され、車両の前後左右方
向に対して線対称となる指向性を有する一対のアンテナ
と、この一対のアンテナが接続されたハイブリッドリン
グ回路とを含むものであることを特徴とする請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6ま
たは請求項7記載の車載通信機である。
【0019】前記所定間隔は、たとえばλg /4(λg
は波長)にとる。これら各発明では、アンテナ指向性と
して、車両の前方向に強く、かつ車両の後方向がほとん
ど零である第1カージオイド指向性と、その反対に、車
両の後方向に強く、かつ車両の前方向がほとんど零であ
る第2カージオイド指向性とを生成することができる。
したがって、ビーコンアンテナの正面位置を通過するま
では第1カージオイド指向性を選択し、ビーコンアンテ
ナの正面位置を通過した後は第2カージオイド指向性を
選択するようにすれば、車載アンテナのアンテナ指向性
をビーコンアンテナに常に向けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。 〈第1実施形態〉この第1実施形態は、請求項1、請求
項3、請求項5および請求項6記載の発明にかかるもの
である。
【0021】図1は、本発明の第1実施形態が適用され
る路車間通信システムの概要を説明するための図であ
る。この路車間通信システムは、道路の路側に設置され
たビーコンアンテナ10と車両Cに搭載された車載通信
機20との間で通信を行うためのものである。ビーコン
アンテナ10からは、道路に向けて交通情報データを含
むビーコン電波が放射される。交通情報データには、当
該ビーコンアンテナ10固有のビーコン番号、車両識別
番号データ要求、位置データ、道路方向データ、混雑状
況、工事およびその他の道路使用状況などの交通情報、
ビーコンアンテナ10が設置されている箇所の周辺にお
ける施設や住宅の配置、個人名をも含む詳細な地図情
報、ならびにビーコンアンテナ10が設置されている箇
所を含むある程度広い範囲にわたる道路地図情報が含ま
れる。
【0022】ビーコンアンテナ10のサービスエリアS
E は、ビーコンアンテナ10の設置位置を中心に道路の
上り方向X1および下り方向X2に向けて広がるような
範囲となっている。車両Cがビーコンアンテナ10のサ
ービスエリアSE に進入すると、車載通信機20ではビ
ーコン電波が受信され、このビーコン電波に含まれる交
通情報データが抽出され、処理される。車載通信機20
は、前記交通情報データの中に応答すべき内容があれ
ば、応答データを含む返信電波をビーコンアンテナ10
に向けて放射する。応答データには、車両の識別番号デ
ータや車両故障時における故障メッセージが含まれる。
【0023】図2は、ビーコンアンテナ10に関連する
構成について詳述するための図である。ビーコンアンテ
ナ10には、第1アンテナエレメント10aおよび第2
アンテナエレメント10bが備えられている。第1アン
テナエレメント10aは、道路の下り方向X2側に配置
され、第2アンテナエレメント10bは道路の上り方向
X1側に配置されている。第1および第2アンテナエレ
メント10a,10bには、ビーコン用データ処理部1
1から互いに逆相の第1送信信号および第2送信信号が
それぞれ給電される。
【0024】ビーコン用データ処理部11では、交通情
報データを含む送信データフレームに対応するように第
1の変調波が定振幅変調方式によって変調される。定振
幅変調方式には、PSK(Phase Shift Keying)、FSK
(Frequency Shift Keying)、またはGMSK(Gaussian
Minimum Shift Keying) が含まれる。この変調の結果作
成された第1変調信号は二分され、さらに、この二分さ
れた各第1変調信号に対応するように、互いに逆相で、
かつ送信データフレームに同期した第2の振幅変調が施
される。これにより、互いに逆相のAM成分を含む第2
変調信号が作成される。この第2変調信号が第1および
第2送信信号としてそれぞれ第1および第2アンテナエ
レメント10a,10bに供給される。
【0025】したがって、第1アンテナエレメント10
aから放射されるビーコン電波では、図3(a) に示すよ
うに、送信データフレームの先頭と送信信号の立ち上が
りとが同期するようになっている。また、第2アンテナ
エレメント10bから放射されるビーコン電波では、図
3(b) に示すように、送信データフレームの先頭と送信
信号の立ち下がりとが同期するようになっている。
【0026】図2に戻って、第1および第2アンテナエ
レメント10a,10bの主放射方向は互いに異なる。
具体的には、第1アンテナエレメント10aの主放射方
向は、ビーコンアンテナ10の設置位置に対して道路の
下り方向X2に向けられている。したがって、第1アン
テナエレメント10aの放射エリアは、ビーコンアンテ
ナ10の設置位置を基準にして道路の下り方向X2に向
けて広がるような分布となる。
【0027】第2アンテナエレメント10bの主放射方
向は、ビーコンアンテナ10の設置位置を基準にして道
路の上り方向X1に向けられている。したがって、第2
アンテナエレメント10bの放射エリアは、ビーコンア
ンテナ10の設置位置に対して道路の上り方向X1に向
けて広がるような分布となる。第1および第2アンテナ
エレメント10a,10bの放射エリアは、ビーコンア
ンテナ10の設置位置(正面位置)付近で重なる。この
重畳しているエリア(以下「キャンセルエリア」とい
う。)は、第1および第2アンテナエレメント10a,
10bから重畳AM成分が逆相のビーコン電波が到来す
るエリアであるから、ビーコン電波に含まれるAM成分
はほぼ零となる。
【0028】なお、以下では、便宜上、第1アンテナエ
レメント10aの放射エリアからキャンセルエリアを除
いたエリアを「AM同相エリア」、第2アンテナエレメ
ント10bの放射エリアからキャンセルエリアを除いた
エリアを「AM逆相エリア」と呼ぶ。このように、第1
および第2アンテナエレメント10a,10bの放射エ
リアが道路の下り方向X2および上り方向X1にそれぞ
れ向くように設定されているために、受信レベルR
r は、実線で示すように、ビーコンアンテナ10の設置
位置付近で凹または凸となり、かつビーコンアンテナ1
0を中心にして道路に沿って広がる分布となる。
【0029】図4は、車載通信機20の構成を示すブロ
ック図である。車載通信機20には、この車載通信機2
0の制御中枢として機能する制御回路21、およびビー
コンアンテナ10との間で電波の送受信を直接行うため
の2本の第1および第2車載アンテナ22a,22b
(以下総称するときは「車載アンテナ22」という。)
が備えられている。制御回路21は、CPU、ROM、
RAM、I/Oインタフェースを含むマイクロコンピュ
ータで構成されたものである。制御回路21は、車載ア
ンテナ22でビーコンアンテナ10から放射されている
ビーコン電波が受信されると、この受信されたビーコン
電波から受信データを抽出し、この抽出された受信デー
タを処理する。また、受信データを処理した結果、応答
すべき内容があれば、当該応答すべき内容に関する送信
データを含む送信電波を車載アンテナ22からビーコン
アンテナ10に向けて放射させる。
【0030】第1および第2車載アンテナ22a,22
bは、たとえば図5に示すように、車両Cの屋根に取り
付けられている。第1および第2車載アンテナ22a,
22bは、車両の前方向C1および後方向C2に向けら
れた、第1アンテナ指向性および第2アンテナ指向性で
ある単一指向性をそれぞれ有するものである。各指向性
の境界部分は互いに重なるようになっている。いずれの
車載アンテナ22を選択するかは、制御回路21がアン
テナ切替駆動回路23を介してアンテナ切替回路24を
制御することによって決定される。
【0031】図6は、車載通信機20のさらに詳細な構
成を示すブロック図である。車載通信機20に備えられ
ている制御回路21には、通信制御回路30が備えられ
ている。通信制御回路30には、データ処理回路30a
が備えられている。データ処理回路30aには、データ
復調回路31から受信データが与えられるようになって
いる。データ復調回路31は、車載アンテナ22で受信
されたビーコン電波に対応する受信信号を復調し、受信
データを抽出する。復調方式は、ビーコン電波の変調方
式に応じたものが選択されている。データ処理回路30
aは、受信データが与えられると、当該受信データに対
して所定のデータ処理を施す。
【0032】データ処理回路30aは、また、送信デー
タをデータ変調回路32に与える。データ変調回路32
は、送信データが与えられると、当該送信データを所定
の変調方式で変調し、返信信号を作成する。作成された
返信信号は車載アンテナ22に与えられ、返信電波とし
てビーコンアンテナ10に向けて放射される。通信制御
回路30には、使用すべき車載アンテナ22を特定する
ために、アンテナ切替駆動回路23に対して判定信号を
出力するアンテナ切替判定回路30bが備えられてい
る。アンテナ切替駆動回路23は、アンテナ切替判定回
路30bから与えられる判定信号に応じてアンテナ切替
回路24を制御し、使用すべき車載アンテナ22を選択
する。すなわち、この第1実施形態では、アンテナ切替
判定回路30b、アンテナ切替駆動回路23およびアン
テナ切替回路24が指向性切替手段に相当する。
【0033】アンテナ切替判定回路30bにおいていず
れの車載アンテナ22を使用するかの決定は、正面位置
通過判定回路30cおよびエリア外退出判定回路30d
における判定結果に応じて判断される。第1車載アンテ
ナ22aを選択する場合、アンテナ切替判定回路30d
は、第1判定信号をアンテナ切替駆動回路23に与え
る。一方、第2車載アンテナ22bを選択する場合に
は、第2判定信号をアンテナ切替駆動回路23に与え
る。
【0034】正面位置通過判定回路30cは、車両Cが
ビーコンアンテナ10の正面位置を通過したか否かを判
定するためのものである。この判定は、ビーコンアンテ
ナ10のサービスエリアSE がAM同相エリア、キャン
セルエリアおよびAM逆相エリアに分かれていること
(図2参照)を利用して行われる。さらに具体的には、
正面位置通過判定回路30cには、重畳AM復調回路3
4からAM成分が与えられるAM位相判定回路33が接
続されている。重畳AM復調回路34には、受信信号の
一部が分岐して与えられている。重畳AM復調回路34
は、この与えられる受信信号からAM成分を抽出する。
この抽出されたAM成分がAM位相判定回路33に与え
られる。
【0035】AM位相判定回路33には、さらに、デー
タ処理回路30aからフレーム同期信号が与えられる。
すなわち、データ処理回路30aは、データ復調回路3
1から与えられる受信データに基づいて送信データフレ
ームの先頭を認識し、フレーム同期信号を作成する。A
M位相判定回路33は、データ処理回路30aから与え
られるフレーム同期信号に基づいて、重畳AM復調回路
34から与えられるAM成分が同相であるか逆相である
かを判定する。具体的には、フレーム同期信号がAM成
分の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジのいずれ
と一致するかを判別する。
【0036】その結果、AM成分の立ち上がりエッジと
一致すると判別された場合には、AM成分は同相である
と判定される。一方、AM成分の立ち下がりエッジと一
致すると判別された場合には、AM成分は逆相であると
判定される。さらに、AM成分のいずれのエッジとも一
致しないと判別された場合には、判定不能であると判定
される。
【0037】正面位置通過判定回路30cは、AM位相
判定回路33での判定結果に基づき、AM成分が同相で
あると判定された場合には、車両CはAM同相エリアに
存在すると認識する。また、AM成分が逆相であると判
定された場合には、車両CはAM逆相エリアに存在する
と認識する。一方、データ処理回路30aで取得された
受信信号に含まれるビーコン番号に基づいて同一のビー
コンアンテナ10であって、かつAM成分が同相または
逆相であると判定されていた状態から判定不能状態を経
てAM成分が逆相または同相であると判定されたとき、
車両Cはビーコンアンテナ10の正面位置を通過したと
認識する。正面位置通過判定回路30cは、車両Cがビ
ーコンアンテナ10の正面位置を通過したと認識したタ
イミングで、正面位置通過信号をアンテナ切替判定回路
30bに与える。
【0038】このように、この第1実施形態では、重畳
AM復調回路34がAM成分抽出手段に相当し、正面位
置通過判定回路30cおよびAM位相判定回路33が通
過検出手段に相当する。エリア外退出判定回路30d
は、車両Cがビーコンアンテナ10のサービスエリアS
E を退出したか否かを判定するためのものである。この
判定は、図2に示すように、ビーコンアンテナ10のサ
ービスエリアSE の縁部に向かって低下していくことを
利用して行われる。
【0039】さらに具体的には、エリア外退出判定回路
30dには、受信レベル検出回路35で検出された受信
信号の受信レベルRr が与えられる。エリア外退出判定
回路30dは、与えられる受信レベルRr が予め定める
しきい値RrTH 未満であるか否かを判別する。その結
果、受信レベルRr がしきい値RrTH 未満であると判別
されれば、車両Cはビーコンアンテナ10のサービスエ
リアSE を退出したと判定し、エリア外退出信号をアン
テナ切替判定回路30dに与える。
【0040】このように、この第1実施形態では、エリ
ア外退出判定回路30dおよび受信レベル検出回路35
が退出検出手段に相当する。前記しきい値RrTH は、サ
ービスエリアSE 内でのフェージングや他の車両からの
遮蔽による瞬間的な受信レベルRr の低下などを考慮
し、サービスエリアSE 内での計算上の最低受信レベル
より低い値に設定されている。これにより、フェージン
グやレベル低下などに起因する誤動作を避けることがで
きる。
【0041】なお、エリア外退出判定回路30dにタイ
マ回路または積分回路を付加し、受信レベルRr が一定
時間以上前記しきい値RrTH 未満である場合に、車両C
がビーコンアンテナ10のサービスエリアSE を退出し
たと判定するようにしてもよい。この構成によれば、サ
ービスエリアSE 内でのフェージングや瞬間的なレベル
低下による誤動作を避けることができる。
【0042】次に、車載通信機20の動作について詳述
する。なお、以下の説明では、車両Cが道路の上り方向
X1に向かって走行している場合を想定する。アンテナ
切替判定回路30bは、車両Cがビーコンアンテナ10
のサービスエリアSE に進入していない初期状態では、
第1判定信号をアンテナ切替駆動回路23に与える。そ
の結果、アンテナ切替駆動回路23は、アンテナ切替回
路24を駆動し、第1車載アンテナ22aを制御回路2
1に接続させる。そのため、車載アンテナ22の指向性
は、図2に状態P1として示すように、車両Cの前方向
C1に向く。
【0043】その後、車両Cがビーコンアンテナ10の
サービスエリアSE のAM同相エリアに進入した場合、
AM位相判定回路33ではAM成分は同相であると判定
される。したがって、アンテナ切替判定回路30bは第
1判定信号を出力したままとなる。そのため、車載アン
テナ22の指向性は、図2に状態P2として示すよう
に、車両Cの前方向C1に向いたままとなる。一方、A
M同相エリアでは、ビーコンアンテナ10の指向性は、
道路の下り方向X2、すなわち車両Cの後方向C2に向
いている。その結果、車載アンテナ22の指向性とビー
コンアンテナ10の指向性とは互いに向き合うような方
向となる。したがって、車載通信機20は、返信電波お
よびビーコン電波を十分な電界強度で送受信することが
できる。
【0044】その後、車両CがAM同相エリアを通過し
てキャンセルエリアに進入し、さらにキャンセルエリア
を退出してAM逆相エリアに進入した場合、AM位相判
定回路33では、AM成分が同相であると判定されてい
る状態から判定不能状態になり、さらにAM成分は逆相
であると判定される。その結果、正面位置通過判定回路
30cは、車両Cはビーコンアンテナ10の正面位置を
通過したと認識し、正面位置通過信号をアンテナ切替判
定回路30bに与える。
【0045】アンテナ切替判定回路30bは、正面位置
通過信号が与えられると、第1判定信号に代えて第2判
定信号をアンテナ切替駆動回路23に与える。その結
果、アンテナ切替駆動回路23は、アンテナ切替回路2
4を制御し、第2車載アンテナ22bを制御回路21に
接続させる。その結果、車載アンテナ22の指向性は、
図2に状態P3として示すように、車両Cの後方向C2
に反転する。一方、AM逆相エリアでは、ビーコンアン
テナ10の指向性は、道路の上り方向X1、すなわち車
両Cの前方向C1に向いている。その結果、車載アンテ
ナ22とビーコンアンテナ10とは互いに指向性が向き
合うことになる。そのため、車両Cがビーコンアンテナ
10の正面位置を通過した後でも、車載アンテナ22
は、返信電波およびビーコン電波を十分な電界強度で送
受信することができる。
【0046】その後、車両CがAM逆相エリアを退出す
る場合、エリア外退出判定回路30dにおいて受信レベ
ルRr がしきい値RrTH 未満であると判定される。その
結果、アンテナ切替判定回路30bは、第1判定信号を
アンテナ切替駆動回路23に与える。その結果、第1車
載アンテナ22aが通信制御回路30に接続される。そ
のため、車載アンテナ22の指向性は、図2に状態P4
として示すように、車両Cの前方向C1に再度向く。こ
れにより、次のビーコンアンテナ10のサービスエリア
E への進入の準備が完了する。
【0047】以上のようにこの第1実施形態の路車間通
信システムによれば、サービスエリアSE 内において車
載アンテナ22の指向性をビーコンアンテナ10に常時
向けることができるから、車載アンテナ22のアンテナ
利得を向上できる。したがって、受信電力を向上でき、
また送信時におけるビーコンアンテナ10方向への実効
的な輻射電力を増大することができる。さらに、不要方
向へのアンテナ利得を軽減できるから、干渉妨害信号を
排除することができる。そのため、通信品質の向上を図
ることができる。
【0048】しかも、このような通信品質の向上を図る
ために必要な構成は、車両Cがビーコンアンテナ10の
正面位置を通過したと判定されたときに、車載アンテナ
22の指向性を切り替える構成だけである。したがっ
て、通信状態の良いアンテナを選択するために常時各ア
ンテナの通信状態を比較判定する複雑な構成は不要であ
る。そのため、簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上
を図ることができる。
【0049】なお、前記説明では、車両Cがサービスエ
リアSE を退出したか否かを受信レベルRr がしきい値
rTH 未満になったか否かに基づいて判定するようにし
ている。しかし、たとえばAM成分を抽出できなくなっ
た場合に、車両CがサービスエリアSE を退出したと判
定するようにしてもよい。 〈第2実施形態〉この第2実施形態は、主として、請求
項4記載の発明にかかるものである。
【0050】図7は、本発明の第2実施形態の車載通信
機が適用される路車間通信システムにおいて、ビーコン
アンテナの構成を説明するための概略図である。この図
7において、前記図2と同じ機能部分については同一の
参照符号を使用する。前記第1実施形態では、車両Cが
ビーコンアンテナ10の正面位置を通過したか否かをビ
ーコンアンテナ10から放射されるビーコン電波のAM
成分の位相に基づいて判定している。これに対して、こ
の第2実施形態では、車両Cがビーコンアンテナ10の
正面位置を通過したか否かを送信データフレームに含ま
れるエリア識別コードに基づいて判定する。
【0051】ビーコンアンテナ10に備えられる2つの
アンテナエレメント、すなわち第1アンテナエレメント
10aおよび第2アンテナエレメント10bには、前述
したように、それぞれ、送信データフレームにより変調
された第1送信信号および第2送信信号が与えられる。
第1アンテナエレメント10aに与えられる第1送信信
号に含まれる送信データフレームには、図8(a) に示す
ように、エリア識別コード「A」が含められる。第2ア
ンテナエレメント10bに与えられる第2送信信号に含
まれる送信データフレームには、図8(b) に示すよう
に、エリア識別コード「B」が含められる。送信データ
フレーム内のエリア識別コード以外の内容は、第1およ
び第2アンテナエレメント10a,10bのいずれに与
えられるかにかかわらず同一である。
【0052】したがって、ビーコンアンテナ10の設置
位置よりも道路の下り方向X2側では、車載通信機20
では、エリア識別コード「A」を含む送信データフレー
ムに対応するビーコン電波が受信される。また、ビーコ
ンアンテナ10の設置位置よりも道路の上り方向X1側
では、車載通信機20では、エリア識別コード「B」を
含む送信データフレームに対応するビーコン電波が受信
される。
【0053】そのため、ビーコンアンテナ10のサービ
スエリアSE は、前記第1実施形態と同様に、ビーコン
アンテナ10の正面位置付近のキャンセルエリア、AM
同相エリアに対応するコードAエリア、およびAM逆相
エリアに対応するコードBエリアに分けられる。車載通
信機20の通信制御回路30には、図9に示すように、
車載アンテナ22で受信される受信信号からエリア識別
コードを抽出するための識別コード認識回路40が備え
られている。識別コード認識回路40では、データ処理
回路30aの出力からエリア識別コードを読み出し、車
両Cがキャンセルエリアに存在するとき、判定不能と認
識する。識別コード認識回路40での認識結果は、正面
位置通過判定回路30cに与えられる。
【0054】正面位置通過判定回路30cにおける正面
位置通過判定は、たとえば車両Cが道路の上り方向X1
に向かって走行している場合、次のようにして行われ
る。すなわち、前記第1実施形態と同様に、同一のビー
コンアンテナ10であって、かつ与えられた認識結果が
エリア識別コード「A」から判定不能になり、さらにエ
リア識別コード「B」になった場合に、ビーコンアンテ
ナ10の正面位置を通過したと判定される。
【0055】以上のようにこの第2実施形態の路車間通
信システムによっても、前記第1実施形態と同様に、車
両Cがビーコンアンテナ10の正面位置を通過したと判
定されたときに、車載アンテナ22の指向性を切り替え
るだけで、車載アンテナ22の指向性をビーコンアンテ
ナ10に常に向けることができる。そのため、簡単かつ
安価な構成で、通信品質の向上を図ることができる。 〈第3実施形態〉この第3実施形態は、主として、請求
項7記載の発明にかかるものである。
【0056】図10は、本発明の第3実施形態の車載通
信機が適用される路車間通信システムにおいて、ビーコ
ンアンテナの構成を説明するための概略図である。この
図10において、前記図2と同じ機能部分については同
一の参照符号を使用する。前記第1および第2実施形態
では、車両Cがビーコンアンテナ10のサービスエリア
E を退出したか否かを判定するための基準として、受
信レベルRr がしきい値RrTH 未満に低下したか否かが
採用されている。これに対して、この第3実施形態で
は、車両Cがビーコンアンテナ10のサービスエリアS
E を退出したか否かを判定するための基準として、ビー
コンアンテナ10との通信が完了したか否かが採用され
ている。
【0057】この路車間通信システムでは、車両Cがサ
ービスエリアSE に進入してきたときに、ビーコンアン
テナ10と車載通信機20との間で通信が開始され、そ
の後、車両の走行に伴って通信が行われていき、車両C
がサービスエリアSE を退出する直前に通信が終了する
ようになっている。通信が終了するときには、ビーコン
アンテナ10または車載通信機20から通信完了メッセ
ージが送信される。
【0058】この第3実施形態の車載通信機20の制御
回路21には、図11に示すように、通信完了か否かを
判定するための通信完了判定回路50が備えられてい
る。通信完了判定回路50は、データ処理回路30aで
取得された受信データに基づいて通信完了メッセージが
受信されたか否か、またはデータ処理回路30aからデ
ータ変調回路32に対して通信完了メッセージが与えら
れたか否かを判別する。その結果、通信完了メッセージ
が受信された、または通信完了メッセージがデータ変調
回路32に与えられたと判別された場合に、車両Cがサ
ービスエリアSEを退出したと判定する。
【0059】以上のようにこの第3実施形態の路車間通
信システムによっても、前記第1または第2実施形態と
同様に、車両Cがビーコンアンテナ10の正面位置を通
過したと判定されたときに、車載アンテナ22の指向性
を切り替えるだけで、車載アンテナ22の指向性をビー
コンアンテナ10に常に向けることができる。そのた
め、簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上を図ること
ができる。 〈第4実施形態〉この第4実施形態は、主として、請求
項8および請求項9記載の発明にかかるものである。
【0060】図12は、本発明の第4実施形態の車載通
信機が適用される路車間通信システムにおける車載アン
テナの構成を説明するための概略ブロック図である。図
12において、図6と同じ機能部分については同一の参
照符号を使用する。前記第1ないし第3実施形態では、
車両Cの前後方向C1,C2に単一指向性がそれぞれ向
けられている2つの第1および第2車載アンテナ22
a,22bを切り換えて使用している。これに対して、
この第4実施形態では、無指向性(オムニダイレクショ
ナル)の2つの第1および第2車載アンテナ60a,6
0b(以下総称するときは「車載アンテナ60」とい
う。)を、たとえば図14(b) に示すように、線対称の
カージオイド(心臓型)指向性が生成できるように使用
する。
【0061】図12において、第1および第2車載アン
テナ60a,60bは、車両Cの前後方向C1,C2に
沿って互いにλg /4(ただしλg は波長)の間隔を空
けて設置されている。第1および第2車載アンテナ60
a,60bは、それぞれ、A端子およびB端子を介して
ハイブリッドリング回路61に接続されている。ハイブ
リッドリング回路61の残りのC端子およびD端子に
は、アンテナ切替回路24に備えられている切替スイッ
チSWの各切替端子62a,62bに接続されている。
切替スイッチSWの共通端子63は制御回路21に接続
されている。
【0062】図13は、車載アンテナ60の構成をさら
に詳しく説明するための図である。前述のように、第1
および第2車載アンテナ60a,60b間はλg /4だ
け間隔が空けられている。第1および第2車載アンテナ
60a,60bは、それぞれ、フィーダ線70a,70
bを介してA端子およびB端子に接続されている。各フ
ィーダ線70a,70bは、当該フィーダ線70a,7
0bを伝搬する信号の位相θ1 ,θ2 がそれぞれ同一と
なるような長さに設定されている。
【0063】この構成において、第1車載アンテナ60
aからフィーダ線70aを経てA端子に出力される受信
信号の受信電力をW1 、第2車載アンテナ60bからフ
ィーダ線70bに出力される受信信号の受信電力をW2
とする場合、C端子およびD端子の出力Cout ,Dout
は、それぞれ、下記(1) ,(2) 式に示すようになる。 Cout =W1 +W2 ×exp(-jπ/2) ‥‥(1) Dout =W2 +W1 ×exp(-jπ/2) ‥‥(2) したがって、ビーコン電波が車両Cの前方向C1に向か
って到来する場合、C端子およびD端子の出力Cout
out は、それぞれ、下記(3) ,(4) 式に示すように、
最大および最小となる。
【0064】 Cout =W1 +W2 ‥‥(3) Dout =0 ‥‥(4) また、ビーコン電波が車両Cの後方向C2に向かって到
来する場合、C端子およびD端子の出力Cout ,Dout
は、それぞれ、下記(5) ,(6) 式に示すように、最小お
よび最大となる。
【0065】 Cout =0 ‥‥(5) Dout =W1 +W2 ‥‥(6) さらに、ビーコン電波が車両Cの横方向S、すなわち車
両Cの左右方向から到来する場合、D端子およびC端子
の出力Cout ,Dout は、下記(7) 式に示すように、互
いに同一となる。
【0066】 Cout =Dout =√(W1 2 +W2 2 ) ‥‥(7) 以上のような関係から、C端子においては、図14(b)
に実線で示すように、車両Cの前方向C1に向かって膨
らむ第1カージオイド指向性70aとなる。また、D端
子においては、図14(b) に破線で示すように、車両C
の後方向C2に向かって膨らむ第2カージオイド指向性
70bとなる。
【0067】この第4実施形態では、車両Cが道路の上
り方向X1に向かって走行し、ビーコンアンテナ10の
サービスエリアSE に進入する場合、切替スイッチSW
を切替端子62aに接続させる。その結果、車載アンテ
ナ60の指向性は、車両Cの前方向C1に存在するビー
コンアンテナ10に向かって膨らみがある第1カージオ
イド指向性70aとなる。
【0068】その後、ビーコンアンテナ10の正面位置
を通過したと判定されるタイミングで、切替スイッチS
Wを切替端子62bに切り換える。その結果、車載アン
テナ60の指向性は、車両Cの後方向C2に存在するビ
ーコンアンテナ10に向かって膨らみがある第2カージ
オイド指向性70bとなる。さらに、サービスエリアS
E を退出したと判定されるタイミングで切替スイッチS
Wを切替端子62aに戻し、車載アンテナ60の指向性
を第1カージオイド指向性70aに復帰させる。
【0069】以上のようにこの第4実施形態の路車間通
信システムによれば、無指向性の第1および第2車載ア
ンテナ60a,60bおよびハイブリッドリング回路6
1を使用し、車両Cの前後方向C1,C2にそれぞれ向
かう第1および第2カージオイド指向性を生成するよう
にしている。したがって、前記第1ないし第3実施形態
と同様に、車両Cがビーコンアンテナ10の正面位置を
通過したと判定されたときに、車載アンテナ22の指向
性を切り替えるだけで、車載アンテナ22の指向性をビ
ーコンアンテナ10に常に向けることができる。そのた
め、簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上を図ること
ができる。
【0070】しかも、ビーコンアンテナ10の正面位置
での通信方向となる車両左右方向では、第1および第2
車載アンテナ60a,60bの感度はほぼ等しくなるか
ら、第1および第2カージオイド指向性を切り換えて
も、アンテナ感度の変化はほぼ無視できる。したがっ
て、受信位相差が生じることを防止できる。そのため、
通信品質を一層向上することができる。
【0071】なお、前記説明では、無指向性の車載アン
テナ60を使用する場合を例にとっている。しかし、た
とえば図15(a) に示すように、楕円形の指向性を有す
る第1および第2車載アンテナ80a,80bを、指向
性の方向を揃えて配置するようにしてもよい。この構成
によっても、図15(b) に示すように、線対称な2つの
カージオイド指向性90a,90bを生成することがで
きるから、前述と同様の効果を奏する。 〈第5実施形態〉この第5実施形態は、主として、請求
項2記載の発明にかかるものである。
【0072】図16は、本発明の第5実施形態の車載通
信機が適用される路車間通信システムにおける正面位置
通過検出について説明するための図である。この図16
において、前記図2と同じ機能部分については同一の参
照符号を使用する。前記第1ないし第4実施形態では、
受信信号に含まれるAM成分の位相の相違、および送信
データフレームに含まれるエリア識別コードの相違に基
づいて、車両Cがビーコンアンテナ10の正面位置を通
過したか否かを判定するようにしている。さらに、この
判定を実現するために、ビーコンアンテナ10を一対の
第1および第2アンテナエレメント10a,10bで構
成している。
【0073】これに対して、この第5実施形態では、1
つのアンテナエレメントで構成されたビーコンアンテナ
100を備え、車載通信機20におけるビーコン電波の
受信レベルRr が最大受信レベルRmax から所定割合R
ra(たとえばRra=1〜5%)だけ低下したときに、車
両Cがビーコンアンテナ10の正面位置を通過したと判
定するようにしている。
【0074】さらに具体的には、ビーコンアンテナ10
0には、送信データフレームに対して変調が施された結
果作成された第1変調信号が与えられる。ビーコンアン
テナ100では、この与えられる第1変調信号に対応す
るビーコン電波を道路に向けて放射する。その結果、受
信レベルRr は、ビーコンアンテナ10の正面位置が最
大受信レベルRmax で、サービスエリアSE の縁部に近
づくほど低下するような分布となる。したがって、受信
レベルRr が最大受信レベルRmax から所定割合Rra
け低下したときには、車両Cはビーコンアンテナ100
のほぼ正面位置を通過していると判断できる。
【0075】なお、受信レベルRr が最大受信レベルR
max から所定割合Rraだけ低下したという条件の代わり
に、たとえば受信レベルRr が最大受信レベルRmax
ら所定時間にわたって低下し続けたという条件を採用し
てもよいのはもちろんである。 〈その他の実施形態〉本発明の実施の形態の説明は以上
のとおりであるが、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で種々の設計変更を施
すことが可能である。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビーコン
アンテナの正面位置を通過したと検出される場合にアン
テナ指向性を切り替えるだけで、車載アンテナのアンテ
ナ指向性をビーコンアンテナに常に向けることができ
る。したがって、通信状態の良いアンテナを選択して使
用するために各アンテナの通信状態を比較判定する場合
に比べて、簡単かつ安価な構成で、通信品質の向上を図
ることができる。
【0077】特に、請求項5ないし7記載の発明によれ
ば、次のビーコンアンテナのサービスエリアへの進入に
対する準備を確実に行うことができる。したがって、ビ
ーコンアンテナのサービスエリアに進入してからアンテ
ナ指向性の切替えを行う場合に比べて、ビーコンアンテ
ナのサービスエリアを進入したときから高品質な通信が
実現できる。
【0078】また、請求項8および9記載の発明によれ
ば、車両の前後方向に主放射方向を有する第1および第
2カージオイド指向性を生成できるから、ビーコンアン
テナの正面位置での通信方向となる車両の左右方向で
は、アンテナ指向性を切り替えても、車載アンテナの感
度はほぼ等しくなる。したがって、たとえば受信位相差
が生じることが防止でき、通信品質を一層向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車載通信機が適用され
る路車間通信システムの概要を説明するための図であ
る。
【図2】ビーコンアンテナに関連する構成を説明するた
めの図である。
【図3】ビーコンアンテナから放射されるビーコン電波
について説明するための図である。
【図4】車載通信機の構成を示すブロック図である。
【図5】車載アンテナの設置状態を説明するための図で
ある。
【図6】車載アンテナの構成をさらに詳しく示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第2実施形態の車載通信機が適用され
る路車間通信システムにおいて、ビーコンアンテナに関
連する構成を説明するための図である。
【図8】ビーコンアンテナから放射されるビーコン電波
に含まれる送信データフレームについて説明するための
図である。
【図9】車載通信機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態の車載通信機が適用さ
れる路車間通信システムにおいて、ビーコンアンテナに
関連する構成を説明するための図である。
【図11】車載通信機の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態の車載通信機が適用さ
れる路車間通信システムにおける車載アンテナに関連す
る構成を説明するための図である。
【図13】車載アンテナについてさらに詳しく説明する
ための図である。
【図14】車載アンテナの指向性を説明するための図で
ある。
【図15】同じく、車載アンテナを説明するための図で
ある。
【図16】本発明の第5実施形態の車載通信機が適用さ
れる路車間通信システムにおける正面位置通過検出につ
いて説明するための図である。
【符号の説明】
10,100 ビーコンアンテナ 10a 第1アンテナエレメント 10b 第2アンテナエレメント 20 車載通信機 21 制御回路 22,60 車載アンテナ 22a,60a 第1車載アンテナ 22b,60b 第2車載アンテナ 23 アンテナ切替駆動回路 24 アンテナ切替回路 30 通信制御回路 30a データ処理回路 30b アンテナ切替判定回路 30c 正面位置通過判定回路 30d エリア外退出判定回路 33 AM位相判定回路 34 重畳AM復調回路 40 識別コード認識回路 50 通信完了判定回路 61 ハイブリッドリング回路 C 車両 C1 前方向 C2 後方向 SE サービスエリア X1 上り方向 X2 下り方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、道路の路側に設置された
    ビーコンアンテナとの間で通信を行うための車載通信機
    であって、 車両の前方向が主放射方向である第1アンテナ指向性
    と、車両の後方向が主放射方向である第2アンテナ指向
    性とを有する車載アンテナと、 ビーコンアンテナから放射されている電波に基づいて、
    車両がビーコンアンテナの正面位置を通過したことを検
    出するための通過検出手段と、 当該ビーコンアンテナのサービスエリアにおいて、前記
    通過検出手段により車両がビーコンアンテナの正面位置
    を通過したことが検出されるまでは、前記車載アンテナ
    のアンテナ指向性を第1アンテナ指向性に設定し、この
    通過検出手段により車両がビーコンアンテナの正面位置
    を通過したことが検出された場合に、前記車載アンテナ
    のアンテナ指向性を第2アンテナ指向性に切り替えるた
    めの指向性切替手段とを含むことを特徴とする車載通信
    機。
  2. 【請求項2】前記車載アンテナで受信されたビーコンア
    ンテナから放射されている電波の受信レベルを検出する
    ためのレベル検出手段をさらに含み、 前記通過検出手段は、前記レベル検出手段で検出された
    受信レベルが最大受信レベルから所定割合だけ低下した
    こと、または最大受信レベルからの低下検出が所定時間
    継続したことに基づいて、車両がビーコンアンテナの正
    面位置を通過したことを検出するものであることを特徴
    とする請求項1記載の車載通信機。
  3. 【請求項3】前記ビーコンアンテナは、道路の上り方向
    および下り方向にそれぞれ主放射方向を有し、互いに逆
    相である振幅変調成分を含む第1送信信号および第2送
    信信号が給電される一対のアンテナエレメントを備える
    ものであり、 前記車載アンテナで受信されたビーコンアンテナから放
    射されている電波から前記振幅変調成分を抽出するため
    のAM成分抽出手段をさらに含み、 前記通過検出手段は、前記AM成分抽出手段により抽出
    された振幅変調成分の位相の変化に基づいて、車両がビ
    ーコンアンテナの正面位置を通過したことを検出するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の車載通信機。
  4. 【請求項4】前記ビーコンアンテナは、道路の上り方向
    および下り方向にそれぞれ主放射方向を有し、互いに異
    なるエリア識別コードを含む送信データフレームをそれ
    ぞれ有する第1送信信号および第2送信信号が給電され
    る一対のアンテナエレメントを備えるものであり、 前記車載アンテナで受信されたビーコンアンテナから放
    射されている電波から前記エリア識別コードを抽出する
    ためのコード抽出手段をさらに含み、 前記通過検出手段は、前記コード抽出手段により抽出さ
    れたコードの変化に基づいて、車両がビーコンアンテナ
    の正面位置を通過したことを検出するものであることを
    特徴とする請求項1記載の車載通信機。
  5. 【請求項5】車両がビーコンアンテナのサービスエリア
    を退出したことを検出するための退出検出手段をさらに
    含み、 前記指向性切替手段は、前記退出検出手段で車両がサー
    ビスエリアを退出したと検出された場合に、前記車載ア
    ンテナのアンテナ指向性を第1アンテナ指向性に切り替
    えるものであることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3または請求項4記載の車載通信機。
  6. 【請求項6】前記退出検出手段は、 前記車載アンテナで受信されたビーコンアンテナから放
    射されている電波の受信レベルを検出するための手段
    と、 検出された受信レベルが予め定めるしきい値未満か否か
    を判別するための手段と、 検出された受信レベルが前記しきい値未満であると判別
    された場合に、車両はビーコンアンテナのサービスエリ
    アを退出したと検出する手段とを含むものであることを
    特徴とする請求項5記載の車載通信機。
  7. 【請求項7】前記退出検出手段は、 前記ビーコンアンテナとの通信が完了したか否かを判別
    するための手段と、 前記ビーコンアンテナとの通信が完了したと判別された
    場合に、車両はビーコンアンテナのサービスエリアを退
    出したと検出する手段とを含むものであることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載の車載通信機。
  8. 【請求項8】前記車載アンテナは、 所定間隔が空けられて配置された無指向性の一対のアン
    テナと、 この一対のアンテナがそれぞれ接続されたハイブリッド
    リング回路とを含むものであることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6または請求項7記載の車載通信機。
  9. 【請求項9】前記車載アンテナは、 所定間隔が空けられて配置され、車両の前後左右方向に
    対して線対称となる指向性を有する一対のアンテナと、 この一対のアンテナが接続されたハイブリッドリング回
    路とを含むものであることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または
    請求項7記載の車載通信機。
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