JP3521227B2 - 電波式情報用レーンマーカ装置およびその制御方法 - Google Patents

電波式情報用レーンマーカ装置およびその制御方法

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JP3521227B2 JP2001065667A JP2001065667A JP3521227B2 JP 3521227 B2 JP3521227 B2 JP 3521227B2 JP 2001065667 A JP2001065667 A JP 2001065667A JP 2001065667 A JP2001065667 A JP 2001065667A JP 3521227 B2 JP3521227 B2 JP 3521227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に敷設され、
位置等に関する情報を、その道路上の車両等に向けて送
信する電波式情報用レーンマーカ装置およびその制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電波式情報用レ−ンマ−カ装置と
しては、特開平11ー339187号公報等に記載され
ているものが知られている。
【0003】従来のレ−ンマ−カ装置の構成を図6に示
す。従来のレ−ンマ−カ装置600は、車両605に搭
載した車載送信機650からのマーカ探査信号を受信
し、車両605の接近を識別できる信号強度に達した時
点で車両接近信号を出力する受信部610と、車両接近
信号の入力が有れば位置情報を含んだ変調信号を発生す
る変調信号発生部624と、搬送波を変調してマーカ信
号を生成する発信変調部620と、マーカ信号を車載受
信機660に送信する送信部630とを備えている。
【0004】次に、図6と図7を用いて、従来のレ−ン
マ−カ装置の動作を説明する。図7は、従来例における
受信部610および車載受信機660での受信信号強度
と、マーカ情報との関係を示す。ここで、マーカ情報
は、送信部630が送信するマーカ信号を車載受信機6
60が受信して復調したものであり、横軸は、時間であ
る。マーカ情報は、発信変調部620で発信する搬送波
に、同期符号と位置滋養法を含む情報とバリティ符号と
で構成し、符号化された信号で変調を施した一群の情報
(以下、フレームという)で構成する。なお、フレーム
を繰り返し車両に向けて送信する方法が一般的である。
【0005】ここで、車載送信機650よりのマーカ探
査信号を受信した受信部610は、マーカ探査信号強度
710が車両605の接近を識別できる信号強度Cに達
した時点で、変調信号発生部624に車両接近信号を出
力する。車両接近信号を受信した変調信号発生部624
は、位置情報を含んだ変調信号(フレーム1からフレー
ム7)を、順次、発信変調部620に出力する。発信変
調部620は、変調信号発生部624からの変調新語で
変調し、マーカ信号を生成して、マーカ情報として送信
する。
【0006】車載発信機660が受信するマーカ情報の
強度720は、フレーム1およびフレーム2の途中まで
は車載受信機660が正常に復調できる信号強度Dに達
していないので、復調することができない。車両605
がレーンマーカ装置600にさらに接近し、受信信号強
度が強くなり、フレーム2の途中からは、マーカ情報強
度720が復調可能な信号強度Dに達するが、同期符号
および情報の一部が欠落しているので、フレーム2は復
調できず、フレーム3から正常に復調可能となり、続け
て、フレーム4およびフレーム5を復調する。
【0007】車両605がレーンマーカ装置600に最
も接近した後は、車両605は、レーンマーカ装置60
0からだんだん離れて行き、マーカ情報強度720は、
徐々に弱くなり、フレーム6を復調している途中で、マ
ーカ情報強度720は、信号強度D以下となって、車載
受信機660は、復調に失敗するが、送信部630から
のマーカ情報の発車は、受信部610におけるマーカ探
査信号強度C以下となるまで継続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のレ−
ンマ−カ装置600では、車載受信機660が受信した
マーカ情報の信号レベルが十分大きくないと、車載受信
機660は、送信された最初のフレームからの正常な復
調ができず、これを補償するため、レ−ンマ−カ装置6
00は、送信するフレーム数を多くして、同じフレーム
を繰り返し送信する必要がある。このために、伝送速度
を速くするので、マーカ情報の周波数帯域が悪化し、ま
た、電源の消費量が増加するという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、最初のフレームから車載受信機で正常
に復調することにより、耐ノイズ特性、伝送品質の悪化
を招くことなく、また、無駄な送信フレーム数を削減す
ることにより、電源の消費量の少ない電波式情報用レー
ンマーカ装置およびその制御方法を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電波式情報用レ
ーンマーカ装置は、移動体からのマ−カ探査信号を受信
する受信手段と、変調信号を発生する変調信号発生手段
と、受信手段からの受信出力信号を変調信号発生手段で
発生した変調信号で変調してマ−カ信号を生成するマ−
カ信号生成手段と、マーカ信号を移動体にマーカ情報と
して送信する送信手段と、受信手段が受信したマーカ探
査信号の強度を予め設定した規定値と比較する信号強度
比較手段とを備え、信号強度比較手段が変調信号発生手
段の変調信号発生開始を制御し、受信手段が受信したマ
ーカ探査信号の強度が規定値以上となったとき、送信手
段が移動体受信手段にマーカ情報の送信を開始する構成
を有している。
【0011】この構成により、移動体からの信号が弱い
時点でのマーカ情報の送信を禁止することができ、ま
た、移動体受信手段は、マーカ情報を最初から復調でき
るので、転送速度を速めて何度もマーカ情報を送る必要
がなく、電源の消費量を削減できる。
【0012】また、本発明のレーンマーカ装置は、規定
値以上となる受信手段が受信したマーカ探査信号の強
度、および、受信手段が受信し出力した受信出力信号を
復調して移動体に送信した時のマーカ探査信号の強度
が、移動体がマーカ情報を正常に受信できる強度である
構成を有している。この構成により、車載受信手段でマ
ーカ情報を正常に復調できるレベルに合わせて、マーカ
情報の発信制御ができ、移動体受信手段は、マーカ情報
を最初から復調できる。
【0013】また、本発明のレーンマーカ装置は、受信
出力信号を変調信号で変調してマーカ信号の生成を開始
する時点に同期して、送信手段が移動体にマーカ情報の
送信を開始する構成としている。この構成により、マー
カ情報の送信タイミングを制御し、マーカ情報を最初か
ら完全なフレーム形式で発射することができ、無効なマ
ーカ情報の発射を防止できる。
【0014】また、本発明のレーンマーカ装置は、レー
ンマーカ装置を近接して複数個敷設して、一つのレーン
マーカ装置が移動体に送信する間は、残りのレーンマー
カ装置が送信を行わない構成を有している。この構成に
より、近接する他のレーンマーカ装置からの送信による
移動体受信手段への妨害を除去でき、先にマーカ情報を
受信している移動体に対し、平行して走行する他の移動
体に対し近接するレーンマーカ装置がマーカ情報を発射
することによって、先のマーカ情報受信に与える妨害を
除去できる。
【0015】また、本発明のレーンマーカ装置は、レー
ンマーカ装置を近接して複数個敷設し、一つのレーンマ
ーカ装置が移動体に送信する間は、隣接するレーンマー
カ装置が送信を行わない構成を有している。この構成に
より、隣接するレーンマーカ装置からの送信による移動
体受信手段への妨害を排除し、更に平行して離れたレー
ンマーカ装置からの送信は禁止せず、平行して走行する
移動体もマーカ情報を受信できる。
【0016】また、本発明のレーンマーカ装置は、マー
カ情報がレーンマーカ装置を敷設した道路横断方向位置
情報を含み、マーカ情報を受信した移動体受信手段は、
マーカ情報から道路横断方向位置情報を得る構成を有し
ている。この構成により、道路の進行方向だけでなく、
道路のセンタから右に何cmずれているといった横断方
向の位置情報も発信することができる。
【0017】また、本発明のレーンマーカ装置は、移動
体が車両である構成を有している。この構成により、車
両に向けてのより優れたレーンマーカ装置を実現でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態におけるレーンマーカ装置の具体構成を
示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の
形態におけるレーンマーカ装置の全体構成を示す概略図
である。
【0020】図2において、本実施の形態のおけるレ−
ンマ−カ装置100は、道路に一定間隔に埋設され、車
両110に搭載した車載送信機150および車両前方に
設置した送信アンテナ(図示せず)により送信したマ−
カ探査信号11を受信する受信ブロック110と、受信
ブロック110が受信したマ−カ探査信号11を加工
し、マ−カ情報18として車両110に搭載した受信ア
ンテナ(図示せず)に向けて送信する送信ブロック13
0とから構成されている。
【0021】図1において、レ−ンマ−カ装置100
は、車両110に搭載された車載送信機150から送信
されるマ−カ探査信号11を受信してマ−カ探査信号強
度情報12を出力する受信部210と、マ−カ探査信号
強度情報12の値が別途設定した値に到達すれば強度到
達信号13を出力する信号強度比較部212と、強度到
達信号13を受信して変調許可信号14を出力する制御
信号発生部214と、変調許可信号14を受信して位置
情報を含む変調信号15をフレ−ム形式で出力する変調
信号発生部222と、受信部210で受信したマ−カ探
査信号、または逓倍した受信信号16を変調信号15で
変調したマ−カ信号17を出力するマ−カ信号生成部2
20と、マ−カ信号17を入力してマ−カ情報18を車
載受信機160に発射する送信部230とにより構成し
ている。
【0022】次に、図1〜図3を用いて本発明の第1の
実施の形態におけるレ−ンマ−カ装置の動作を説明す
る。図3は、本発明の第1の実施の形態における受信部
210および車載受信機160での受信信号強度と、送
信部230が送信するマ−カ情報と車載受信機160が
受信し復調できたマ−カ情報との関係を示す相関図であ
る。なお、図3における横軸は時間であり、同じく縦軸
は受信部210および車載受信機160における受信信
号強度である。
【0023】信号強度比較部212は、車載送信機15
0が発射したマ−カ探査信号11を受信した受信部21
0からマ−カ探査信号強度情報12を受け取り(マ−カ
探査信号強度情報12の時間的変化をマ−カ探査信号強
度310として図3に示す)、その値が予め設定した規
定値である信号強度A以上になった時点で、制御信号発
生部214に信号強度が規定値以上となったことを示す
強度到達信号13を出す。
【0024】強度到達信号13を受けた制御信号発生部
214は、変調信号発生部222に位置情報を含む変調
信号15の生成を許可する変調許可信号14を出す。変
調信号発生部222は、制御信号発生部214から変調
許可信号14を受け、同期信号と位置情報を含むデ−タ
とバリティ符号とからなるフレ−ムより形成される変調
信号15をフレ−ム1から順次生成してマ−カ信号生成
部220に送る。マ−カ信号生成部220は、受信部2
10が受信した車載送信機150からのマ−カ探査信号
11そのものでも良いが、好ましくは、マ−カ探査信号
の影響を避けるため、逓倍した受信信号16を搬送波と
して用いる。変調信号発生部222からのフレ−ムで順
次変調をかけマ−カ信号17を生成する。ここで、フレ
−ムは、同期信号以外の情報や符号を含んでも良い。送
信部230がマ−カ信号を車載受信機160に向けてマ
−カ情報として順次送信する。
【0025】ここで、規定値の一つの設定方法について
説明する。車両110をレ−ンマ−カ装置100に除々
に近づけて行き、車載送信機150からのマ−カ探査信
号を受信部210で受信し、変調信号発生部222で試
験用の変調信号を連続的に発生させる。マ−カ信号生成
部220は、受信部210からのマ−カ探査信号を変調
信号発生部222からの変調信号で変調して試験用マ−
カ信号を生成し、送信部230は、試験用マ−カ信号を
車載受信機160に試験用マ−カ情報を送信する。車載
受信機160は、試験用マ−カ情報を受信して復調動作
を開始する。
【0026】ここで、車両110がレ−ンマ−カ装置1
00に接近すると、車載受信機160が受信する試験用
マ−カ情報の信号強度が上昇し、復調できる信号強度に
到達する。車載受信機160が試験用マ−カ情報を復調
できる最低の受信信号強度を信号強度Bとし、その時の
受信部210が車載送信機150から受信するマ−カ探
査信号の信号強度を信号強度Aとする。受信部210が
出力するマ−カ探査信号強度情報12が信号強度A以上
の時、信号強度比較部212が強度到達信号13を出す
ように規定値を設定する。実用的には、装置間の性能バ
ラツキや天候等のレ−ンマ−カ装置の設置環境の変動等
を考慮して、規定値の設定は、適度なマ−ジンを取って
高めに設定することが好ましい。また、車両110の代
わりに擬似的にマ−カ探査信号11の強度を、マ−カ情
報18を監視しながら変化させる治具を用いても良い。
【0027】以上のようにして、規定値を設定したレ−
ンマ−カ装置100の送信部230が発射したマ−カ情
報を車載受信機160で受信する。この場合、送信部2
30からのマ−カ情報の信号強度320は、正常な復調
に必要な信号強度Bに到達しているため、車載受信機1
60は、図3に示すように、受信したマ−カ情報の最初
のフレ−ム1から正常に復調することができる。フレ−
ム1に続き、フレ−ム2、フレ−ム3が順次受信され
る。車両110がレ−ンマ−カ装置100の上を通過し
て離れて行くと、受信部210で受信するマ−カ探査信
号は、除々に弱くなり、受信部210のマ−カ探査信号
強度310が信号強度A以下となる。
【0028】受信部210のマ−カ探査信号強度310
が信号強度A以下となった時点で、信号強度比較部21
2は、強度到達信号の出力を停止する。強度到達信号が
停止したことにより、制御信号発生部214は、変調許
可信号の出力を停止する。変調信号発生部222は、変
調許可信号の停止でマ−カ信号生成部220へのフレ−
ム形式による変調信号の出力を現在出力中のフレ−ムで
あるフレ−ム4の出力完了後、以降のフレ−ムの出力を
停止する。フレ−ム4の変調信号で変調して送信部23
0からマ−カ情報として送信した信号を車載受信機16
0で受信する。車載受信機160で受信したマ−カ情報
強度320は、フレ−ム4の最後で正常復調するのに必
要な信号強度B以下となり、フレ−ム4は復調されな
い。
【0029】図7および図3に示す例で比較すると、図
7の従来のレ−ンマ−カ装置では、65個のフレ−ムを
送信して、車両は3個のフレ−ムを正常復調するのに対
し、図3に示す本実施の形態では、レ−ンマ−カ装置は
4つのフレ−ムを送信して、車両は3つのフレ−ムを正
常復調することができる。
【0030】以上のように、本実施の形態では、無効な
フレ−ムの送信をすることなく、効率よくマ−カ情報を
送信できるので、消費電力の低減ができる。さらに、従
来のレ−ンマ−カ装置のように、1つのフレ−ムの送信
時間を短くして、多くのフレ−ムを送信するために、変
調周波数を上げる必要がないので、車載受信機の受信帯
域を狭くでき、妨害を受ける確率が低下すると共に、信
号対ノイズ比(S/N比)を改善できる。
【0031】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態におけるレ−ンマ−カ装置は、車載受信機が正常
に復調できる信号強度になるように、受信部が車両送信
機から受信するマ−カ探査信号の信号強度を予め設定し
ているので、車載受信機は、最初のフレ−ムから復調で
き、伝送速度を速めて、同じフレ−ムを多く送信する必
要がなく、これにより、送信フレ−ム数を削減でき、電
源の消費量を低減することができる。
【0032】なお、上記実施の形態では、情報マ−カの
フレ−ム数を4つの場合で説明したが、本発明は、この
フレ−ム数に限定されることなく、同様の効果が得られ
る。また、移動体が車両である場合について説明した
が、本発明は、車両に限定することなく、歩行者でも誘
導するル−トにレ−ンマ−カを埋設し、歩行者が可搬型
の送信機と受信機を携帯することにより、同様の効果が
得られるものである。
【0033】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態におけるレ−ンマ−カ装置は、レ−ンマ−カ装置
を道路横断方向に複数個並べたレ−ンマ−カ装置郡であ
る点が、第1の実施の形態と異なる。レ−ンマ−カ装置
単体での構成および作用効果は、第1の実施の形態と同
じであるので、複数個並べたことによる処理・動作に関
して異なる点を説明する。
【0034】図4は、本発明の第2の実施の形態におけ
るレ−ンマ−カ装置の道路への敷設配列を示す模式図で
ある。レ−ンマ−カ装置群410は、第1のレ−ンマ−
カ装置411から第5のレ−ンマ−カ装置415の集合
体で、各レ−ンマ−カ装置を道路を横断する方向に配列
し、各レ−ンマ−カ装置411から415は、道路横断
方向の位置情報をマ−カ情報の一部として有している。
【0035】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る複数個のレ−ンマ−カ装置よりなるレ−ンマ−カ装置
群の構成を示すブロック図である。信号強度比較部51
22〜5124は、本発明の第1の実施の形態のレ−ン
マ−カ装置212とは異なり、強度到達信号を同じレ−
ンマ−カ装置内の制御信号発生部に対してだけでなく、
隣接するレーンマーカ装置内の制御信号発生部に対して
も送る。
【0036】制御信号発生部5142〜5144も同様
に、同じレーンマーカ装置内の信号強度比較部からだけ
でなく、隣接するレーンマーカ装置内の信号強度比較部
からも入力される。
【0037】また、各レーンマーカ装置412〜414
における受信部5102〜5104、マーカ信号発生部
5202〜5204、送信部5302〜5304、変調
信号発生部5222〜5224については、上記第1の
実施の形態と同様の構成を有する。
【0038】次に、図4と図5を用いて、本発明の第2
の実施の形態におけるレーンマーカ装置の動作を説明す
る。レーンマーカ装置413の信号強度比較部5123
は、受信部5103が車両505に搭載した車載送信機
550から発射されたマーカ探査信号を受信する受信信
号強度情報を受け取り、その値が予め設定した規定値以
上の信号強度になったとき、強度到達信号を制御信号発
生部5142〜5144に出す。この時点で、隣接する
レーンマーカ装置412および414においても、車載
送信機550からのマーカ探査信号を受信しているが、
レーンマーカ装置413よりも車両505からの距離が
遠いために、受信部5102および5104に入力する
マーカ探査信号の強度は弱くなり、信号強度比較部51
22および5124は、強度到達信号を出す状態に至っ
ていない。
【0039】レーンマーカ装置413の制御信号発生部
5143は、同じレーンマーカ装置413内の信号強度
比較部5123からの強度到達信号を受け取るが、隣接
のレーンマーカ装置412および414からの強度到達
信号は届いていないので、変調信号発生部5223に変
調許可信号を出し、変調信号発生部5223は、変調信
号をマーカ信号発生部5203に出力する。マーカ信号
発生部5203は、受信部5103が受信した受信出力
信号を搬送波として変調信号発生部5223からの変調
信号で変調し、送信部5303からマーカ情報を車両5
05の車載受信機560に向けて送信する。
【0040】さらに、車両505がレーンマーカ装置群
に接近すると、レーンマーカ装置412の信号強度比較
部5122は、受信部5102の信号行度が予め設定し
た規定値以上になったことを認知し、自分と同じレーン
マーカ装置412および隣接するレーンマーカ装置41
3と反対側に隣接するレーンマーカ装置(図示せず)の
制御信号発生部に強度到達信号を出す。このとき、強度
到達信号を受け取った制御信号発生部5142は、隣接
するレーンマーカ装置からの強度到達信号が既に届いて
いれば、自分と同じレーンマーカ装置413の信号強度
比較部5123からの強度到達信号が出ているため、変
調信号発生部5222へは変調許可信号は出さず、レー
ンマーカ装置412はマーカ情報を送信しない。
【0041】かかる構成により、既に送信しているレー
ンマーカ装置413からのマーカ情報に妨害を与えるこ
とがなく、車両505は安定したレーン情報を取得でき
る。レーンマーカ装置414も同様の動作を行う。
【0042】以上のように、道路の端を走行する車両に
対しても、正確な情報伝達ができるように、道路に複数
のレーンマーカ装置を敷設する場合、各々のレーンマー
カ装置から同時に変調された信号が車両に向けて送信さ
れると、相互に干渉する恐れが出るので、最初に車両に
向けてマーカ情報の送信を開始したレーンマーカ装置以
外が送信を行わない構成にするとよい。
【0043】さらに、最初に車両に向けてマーカ情報の
送信を開始したレーンマーカ装置に隣接する2つのレー
ンマーカ装置のみ送信を停止するようにすれば、自動車
の走行に並行して自動二輪車が走行している状態でも、
両者がそれぞれレーンマーカ情報を受け取ることができ
る。また、各レーンマーカ装置411から415は、そ
れぞれ道路のセンタ線から左右に何cmずれているか、
といった概略の道路横断方向の位置情報をマーカ情報の
一部として有していて、車両は、その情報を受信できる
ので、情報交信に使われるレーンマーカ装置を位置検出
用として兼ねることができる。
【0044】以上のように、本発明の第2の実施形態に
おけるレーンマーカ装置は、一つのレーンマーカ装置が
マーカ情報の送信を行っている間は、残りのレーンマー
カ装置の隣接装置を含む他の一部または全部は、マーカ
情報の送信を行なわないので、既に送信しているレーン
マーカ装置からのマーカ情報に妨害を与えることがな
く、車両は安定してレーン情報を取得できる。また、道
路横断方向の位置情報をマーカ情報の一部として持つこ
とで、情報交信用レーンマーカとしてだけではなく、概
略の道路横断方向位置をしるための位置検出用レーンマ
ーカとしても機能できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、移動体
受信手段が正常に復調できる信号強度に到達した時点
で、マーカ情報をフレーム形式で送信できるので、移動
体受信手段は、最初のフレームから復調でき、電波が弱
い段階での無駄なマーカ情報の送信を禁止し、伝送速度
を速める必要がなく、電源の消費量を削減することがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電波式情報
用レーンマーカ装置の具体的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電波情報用
レーンマーカ装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における受信信号強
度とマーカ情報の関係を示す相関図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における電波式情報
用レーンマーカ装置の道路への敷設配列を示す模式図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態における複数のレー
ンマーカ装置よりなる電波式情報用レーンマーカ装置群
の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のレーンマーカシステムの構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来のレーンマーカ装置のシステムの受信信号
強度とマーカ情報の関係を示す相関図である。
【符号の説明】
100 レーンマーカ装置 110 車両 150,550 車載送信機 160,560 車載受信機 210,5102,5103,5104 受信部 212,5122,5123,5124 信号強度比較
部 214,5142,5143,5144 制御信号発生
部 220,5202,5203,5204 マーカ信号生
成部 222,5222,5223,5224 変調信号発生
部 230,5302,5303,5304 送信部 310 マーカ探査信号強度 320 マーカ情報強度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−154293(JP,A) 特開 平10−261193(JP,A) 特開 平11−342845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/09 G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体からのマ−カ探査信号を受信する
    受信手段と、変調信号を発生する変調信号発生手段と、
    前記受信手段からの受信出力信号を前記変調信号発生手
    段で変調してマ−カ信号を生成するマ−カ信号生成手段
    と、前記マーカ信号を前記移動体にマーカ情報として送
    信する送信手段と、前記受信手段が受信したマーカ探査
    信号を所定の規定値と比較する信号強度比較手段とを備
    え、前記信号強度比較手段が変調信号の開始を制御し、
    前記受信手段が受信したマーカ探査信号が前記規定値以
    上となったとき、前記送信手段が前記マーカ情報の送信
    を開始することを特徴とする電波式情報用レーンマーカ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体が前記マーカ情報を正常に受
    信できるときの前記マーカ探査信号の値を、前記規定値
    とすることを特徴とする請求項1に記載の電波式情報用
    レーンマーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記受信出力信号の変調の開始により、
    前記送信手段が前記マーカ情報の送信を開始することを
    特徴とする請求項1に記載の電波式情報用レーンマーカ
    装置。
  4. 【請求項4】 近接して複数個の前記レーンマーカ装置
    を一群として敷設し、その中の一つの前記レーンマーカ
    装置が前記移動体に送信する間は、前記一つのレーンマ
    ーカ装置と隣接する前記レーンマーカ装置が送信を行わ
    ないことを特徴とする請求項1に記載の電波式情報用レ
    ーンマーカ装置の制御方法。
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