JPH11211768A - 電界強度送信装置、電界強度受信装置及び電界強度解析システム並びに電界強度解析方法 - Google Patents

電界強度送信装置、電界強度受信装置及び電界強度解析システム並びに電界強度解析方法

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JPH11211768A
JPH11211768A JP10023808A JP2380898A JPH11211768A JP H11211768 A JPH11211768 A JP H11211768A JP 10023808 A JP10023808 A JP 10023808A JP 2380898 A JP2380898 A JP 2380898A JP H11211768 A JPH11211768 A JP H11211768A
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field intensity
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JP10023808A
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Chiaki Aoyama
千秋 青山
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に電界強度の弱い地域を発見し、適切な基
地局の設置に供することができる電界強度送信装置、電
界強度受信装置及び電界強度解析システム並びに電界強
度解析方法提供する。 【解決手段】自車両の現在位置を検出するナビゲーショ
ンシステム12と、現在位置における電界の強度を検出
する受信装置11と、該受信装置11で検出された自車
両の現在位置を表す現在位置データ及び該電界強度検出
手段で検出された電界の強度を表す電界強度データを送
信する送信装置14とを備える電界強度送信装置と、車
両の現在位置を表す現在位置データ及び該車両の現在位
置における電界強度を表す電界強度データを受信する受
信装置31と、該受信手段で受信された現在位置データ
及び電界強度データに基づき電界強度の分布を表す電界
強度分布情報を生成する分析装置33とを備える電界強
度受信装置、とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界強度送信装置
及び電界強度受信装置並びにこれらを用いた電界強度解
析システム並びに電界強度解析方法に関し、特にサービ
スエリア内の電界強度の分布を明らかにして、最適な基
地局配置を可能にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車電話システム、携帯電話シ
ステム、PHS(Personal HandyhoneSystem)といった
移動通信システムが知られている。これらの移動通信シ
ステムでは、例えばセルラー方式が採用されている。こ
のセルラー方式を採用する移動通信システムでは、複数
の基地局を有し、各基地局が所定のゾーンをカバーする
ことにより大きなサービスエリアが形成される
【0003】そして、移動局としての電話機がこのサー
ビスエリア内を移動しながら固定された基地局との間で
無線通信が行われる。これにより、所望の相手との通話
が可能になっている。ところで、移動局(電話機)はサ
ービスエリア内を自由に移動するので、移動局が現在通
信している基地局から遠ざかると通信状態が劣化する。
このような不都合避けるために、移動局は常に電界強度
を測定し、この測定結果に基づき電界強度が所定レベル
以下になったことが判断された場合に、移動局が現在通
信している基地局のゾーンから他の基地局のゾーンに移
動したことを認識し、移動先のゾーンの基地局に通信チ
ャネルを切り換えるハンドオーバーが行われる。なお、
電界強度を測定する技術は、例えば特開平8−3748
3号公報に開示されている。
【0004】従来の移動通信システムは上記のように構
成されているので、常に良好な通信を行うためには、サ
ービスエリア内の各ゾーンにおける電界強度は一定レベ
ル以上であることが望ましい。各ゾーンの電界強度を一
定レベルに保つために、従来、種々のゾーン構成法が試
みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、基地局を配置
する祭は、サービスエリア内の何処においても良好な通
信ができるように考慮される。しかしながら、送信点か
ら発射された電波は建物や山岳等によって反射・回折し
た多数の電波の合成波として受信点で受信される。従っ
て、実際には電界強度の弱い地域が発生し、通信困難又
は通信不能となる場合が発生している。
【0006】このような場合、電界強度の弱い地域に基
地局を追加して設けるという方策がとられるが、そのよ
うな電界強度の弱い地域を見出すためにはサービスエリ
ア内のあらゆる箇所で電界強度の測定を行わなければな
らず、膨大な手間と時間を要するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、容易に電界強度の弱い
地域を発見し、適切な基地局の設置に供することができ
る電界強度送信装置、電界強度受信装置及び電界強度解
析システム並びに電界強度解析方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電界強度送信装置は、該自車両の現在位置
を検出する位置検出手段と、現在位置における電界の強
度を検出する電界強度検出手段と、該位置検出手段で検
出された自車両の現在位置を表す現在位置データ及び該
電界強度検出手段で検出された電界の強度を表す電界強
度データを送信する送信手段、とを備えている。
【0009】この電界強度送信装置は、例えば自動車電
話システムの移動局の一部として構成することができ
る。この電界強度送信装置によれば、該電界強度送信装
置を搭載した車両で、該自動車電話システムのサービス
エリア内をくまなく走行することにより、様々な地点の
電界強度を検出し、電界強度データとして送信すること
ができる。
【0010】この電界強度送信装置においては、上記位
置検出手段として、ナビゲーションシステムを用いるこ
とができる。この場合、現在位置データを該ナビゲーシ
ョンシステムから得ることができるので、電界強度送信
装置を構成するためのハードウェア及びソフトウェアが
少なくてすむという利点がある。
【0011】また、同様の目的で、本発明の電界強度受
信装置は、車両の現在位置を表す現在位置データ及び該
車両の現在位置における電界強度を表す電界強度データ
を受信する受信手段と、該受信手段で受信された現在位
置データ及び電界強度データに基づき電界強度の分布を
表す電界強度分布情報を生成する分布情報生成手段、と
を備えている。
【0012】この電界強度受信装置は、例えば自動車電
話システムの基地局の一部として構成することができ
る。この電界強度受信装置によれば、上記分布情報生成
手段で生成された電界強度分布情報を参照することによ
り、基地局に居ながらにして該自動車電話システムのサ
ービスエリア内の電波強度の弱い地点を知ることができ
る。
【0013】なお、電界強度受信装置における電界強度
分布情報の生成にあたっては、電界強度受信装置で受信
された複数の現在位置データ及び電界強度データに基づ
いて各地点(位置)の電界強度データを生成するように
構成することが好ましい。即ち、例えば電界強度送信装
置から送信されてくる複数の電界強度データを各現在位
置データ毎に収集して平均化した値を算出し、これを各
現在位置データに対応する電界強度データとすることが
好ましい。この構成によれば、サービスエリア内の各位
置におけるより正確な電界強度を知ることができる。
【0014】この電界強度受信装置は、地図情報を記憶
するための地図情報記憶手段を更に有し、前記分布情報
生成手段は、前記電界強度分布情報によって電界強度が
所定値以下であることが示されている位置を表す情報
を、該地図情報記憶手段に記憶された地図情報に組み込
んで出力するように構成できる。
【0015】この構成によれば、サービスエリア内の電
界強度が弱い位置を地図上で示すことができるので、例
えば基地局を追加設置すべき場所を容易に知ることがで
きる。
【0016】また、上記と同様の目的で、本発明の電界
強度解析システムは、自車両の現在位置を検出する位置
検出手段と、現在位置における電界の強度を検出する電
界強度検出手段と、該位置検出手段で検出された自車両
の現在位置を表す現在位置データ及び該電界強度検出手
段で検出された電界の強度を表す電界強度データを送信
する送信手段、とを備える電界強度送信装置と、車両の
現在位置を表す現在位置データ及び該車両の現在位置に
おける電界強度を表す電界強度データを受信する受信手
段と、該受信手段で受信された現在位置データ及び電界
強度データに基づき電界強度の分布を表す電界強度分布
情報を生成する分布情報生成手段、とを備えた電界強度
受信装置、とで構成されている。
【0017】この場合、前記電界強度送信装置の前記位
置検出手段はナビゲーションシステムで構成することが
できる。また、前記電界強度受信装置は地図情報を記憶
する地図情報記憶手段を更に有し、前記分布情報生成手
段は、該地図情報記憶手段に記憶された地図情報により
道路であることが示された位置における電界強度が所定
値以下であることが前記電界強度分布情報によって示さ
れている場合に、該位置を表す情報を出力するように構
成できる。
【0018】更に、上記と同様の目的で、本発明の電界
強度解析方法は、自車両の現在位置を検出し、現在位置
における電界の強度を検出し、該検出された自車両の現
在位置を表す現在位置データ及び電界の強度を表す電界
強度データを送信し、該車両の現在位置を表す現在位置
データ及び該車両の現在位置における電界強度を表す電
界強度データを受信し、該受信された現在位置データ及
び界強度データに基づき電界強度の分布を表す電界強度
分布情報を生成するように構成されている。
【0019】この電界強度解析方法は、地図情報を記憶
するステップを更に有し、前記分布情報を生成するステ
ップは、前記電界強度分布情報によって電界強度が所定
値以下であることが示されている位置を表す情報を、該
地図情報に組み込んで出力するように構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電界強度送信装置、電界強度受信装置及び電界強度解析
システム並びに電界強度解析方法を、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る電界強度
解析システムは、上記電界強度送信装置と電界強度受信
装置とにより構成されている。
【0021】先ず、本発明の実施の形態に係る電界強度
送信装置について説明する。この電界強度送信装置は、
自動車電話システムの移動局の一部として構成されてい
るものとする。従って、通常は車両に搭載されて使用さ
れる。
【0022】図1は、電界強度送信装置の構成を示すブ
ロック図である。この電界強度送信装置は、アンテナ1
0、受信装置11、ナビゲーションシステム12、情報
蓄積装置13、送信装置14及びアンテナ15で構成さ
れている。また、ナビゲーションシステム12は、車速
センサ20、ヨーレートセンサ21、GPS(GlobalPo
sitioning System)装置22及びナビゲーション装置2
3で構成されている。
【0023】アンテナ10は基地局からの無線信号電波
を受信し、これを無線周波帯信号に変換して受信装置1
1に供給する。
【0024】受信装置11は、本発明の電界強度検出手
段に対応する。この受信装置11は、例えば自動車電話
システムにおける移動局装置と同様の構成及び機能を有
する。即ち、受信装置11は、受信した無線周波帯信号
に含まれる有意な信号成分を復調し、この復調された信
号を解析し、その解析結果に応じた各種処理を行う。
【0025】例えば、受信装置11は、キャリア信号を
受信したことが判断すると電界強度を測定する。そし
て、この測定結果に基づいて、受信されたキャリア信号
の信号レベルに対応する電界強度データを生成する。こ
の生成された電界強度データは、情報蓄積装置13に転
送される。また、受信装置11は、上記解析結果に応じ
て、位置登録処理、通話処理、メッセージ表示処理、そ
の他の制御処理を行うが、これらの処理については周知
であるので説明は省略する。
【0026】ナビゲーションシステム12は、上述した
ように、ナビゲーション装置23並びにこれに接続され
た車速センサ20、ヨーレートセンサ21及びGPS装
置22から構成されている。このナビゲーションシステ
ム12は、例えば自動車に搭載される通常のナビゲーシ
ョンシステムと共用することができる。この場合、電界
強度受信装置を構成するハードウェア及びソフトウェア
を少なくすることができる。なお、ナビゲーションシス
テム12は必ずしも共用する必要はなく、独立の装置と
して構成できることは勿論である。
【0027】ナビゲーションシステムの構成及び動作は
周知であるが、以下簡単に説明する。このナビゲーショ
ンシステムは、GPSと推測航法とのハイブリッド航法
により位置検出を行う。このハイブリッド航法は、ビル
街やトンネル内でGPS信号を受信できない場合にも正
確に現在位置を知ることができるという利点を有する。
【0028】車速センサ20は、この電界強度送信装置
の移動速度を検出する。推測航法で現在位置を求めよう
とする場合移動距離が必要である。この移動距離は、車
速センサ20により検出された移動速度に基づいて求め
られる。この車速センサ20としては、例えば、ホール
効果素子、光素子、発電器等といった車輪の回転速度を
求めるセンサ、ドップラーレーダー、空間フィルタ等と
いった速度を求めるセンサ、或いは加速度センサ等を用
いることができる。
【0029】ヨーレートセンサ21は、車両の進行方位
を検出する。ヨーレートセンサ21としては、例えば振
動形レートジャイロ、機械式レートジャイロ、かすレー
トジャイロ、光ファイバジャイロ等といったレートジャ
イロタイプ方位センサ、マグネットコンパス、ジャイロ
コンパス等といった絶対方位を知ることのできる方位セ
ンサ等を用いることができる。
【0030】GPS装置22は、この電界強度送信機の
現在位置を検出する。ナビゲーション装置23は、GP
S信号が得られる状況では、GPS装置22から得られ
る現在位置情報に基づいて現在位置データを生成する。
一方、GPS信号が得られない状況になった場合に、先
にGPS装置22から得られた現在位置情報を基準に、
車速センサ20及びヨーレートセンサ21から得られる
データに基づいて推測航法で現在位置を求め、現在位置
データを生成する。このナビゲーション装置23で生成
された現在位置データは、情報蓄積装置13に送られ
る。
【0031】情報蓄積装置13は、ナビゲーションシス
テム12からの現在位置データと受信装置11からの電
界強度データとを対応付けて記憶する。また、この情報
蓄積装置13は、受信装置11で受信された各種デー
タ、例えば制御データ、音声データ、表示データ等をも
記憶する。この情報蓄積装置13に記憶されたデータ
は、送信装置14に供給される。
【0032】送信装置14は、本発明の送信手段に対応
する。この送信装置14は、所定の時間間隔で情報蓄積
装置13から現在位置データ及び電界強度データを読み
出す。そして、読み出されたこれら現在位置データ及び
電界強度データを符号化し、変調し、更に電力増幅等を
行った後にアンテナ15に供給する。
【0033】アンテナ15は、送信装置14からの信号
を無線信号電波として空中に放出する。これにより、現
在位置データ及び電界強度データが電界強度受信装置に
送信される。なお、このアンテナ15は、上記アンテナ
10と共用してもよい。
【0034】次に、本発明の実施の形態に係る電界強度
受信装置について説明する。この電界強度受信装置は、
自動車電話システムのサービスエリア内に固定的に適当
に配置され、基地局として使用される。
【0035】図2は、電界強度受信装置の構成を示すブ
ロック図である。この電界強度受信装置は、アンテナ3
0、受信装置31、地図情報記憶装置32、解析装置3
3及び出力装置34から構成されている。
【0036】アンテナ30は移動局からの無線信号電波
を受信し、これを無線周波帯信号として受信装置31に
供給する。
【0037】受信装置31は本発明の受信手段に対応す
る。この受信装置31は、上述した電界強度受信装置に
含まれる受信装置11と同様の構成及び機能を有する。
即ち、受信装置31は、受信した無線周波帯信号に含ま
れる有意な信号成分を復調し、この復調された信号を解
析し、その解析結果に応じた各種処理を行う。
【0038】例えば、受信装置31は、現在位置データ
及び電界強度データを受信したことを判断すると、これ
ら現在位置データ及び電界強度データを解析装置33に
供給する。また、受信装置31は、上記解析結果に応じ
て、位置登録処理、通話処理、その他の制御処理を行う
が、これらの処理については周知であるので説明は省略
する。
【0039】地図情報記憶装置32は本発明の地図情報
記憶手段に対応する。この地図情報記憶装置32は、地
図情報を記憶する。地図情報は、道路の各部分をノード
情報とリンク情報の形式で保有している。例えば、ノー
ドAとノードB間の道路部分は、ノードAの位置を示す
ノード情報と、ノードBの位置を示すノード情報と、及
びノードAとノードBとの間を結ぶ線の種類を示す線種
データと、その線の色を指定する色データとからなって
いる。この地図情報記憶装置32から読み出された地図
情報は解析装置33に供給される。
【0040】解析装置33は本発明の分布情報生成手段
に対応する。この分析装置33は、例えばコンピュータ
で構成することができる。この解析装置33は、受信装
置31から送られてきた現在位置データ及び電界強度デ
ータを内部の図示しないメモリに蓄積する。そして、こ
の蓄積が一定量に達すると、各位置データに対応する複
数の電界強度データの平均化を行い、最終的な電界強度
データを求める。電界強度送信装置で測定される電界強
度は、変動している信号レベルの瞬時値である。このよ
うな瞬時値で電界強度を評価することは妥当でない。そ
こで、測定区間を定めて、その区間で測定した受信レベ
ルの瞬時値を平均化した値を最終的な電界強度データと
して用いる。平均化は、上記測定した区間の中央値を採
用するという方法で行うことができる。
【0041】このようにして求められた電界強度データ
は、図3(A)に示すような、メッシュの一辺に対応さ
せられ、電界強度分布情報として図示しないメモリに記
憶される。図3(A)に示すメッシュは、上記地図情報
に基づいて作成される地図の縮尺に対応するように作成
される。図3においては、メッシュの各辺の濃度が濃い
程、電界強度が強いことを示している。図3(A)で
は、座標(X1、Y2)、(X2、Y2)、(X2、Y1)及
び(X1、Y1)で囲まれる領域、座標(X5、Y5)を中
心とする4メッシュの領域並びに座標(X8、Y1)を中
心とする4メッシュの領域に電界強度の最も弱い部分が
存在し、座標(X4、Y3)、(X6、Y3)、(X6
2)及び(X4、Y2)で囲まれる領域に、その次に電
界強度が弱い部分が存在することを示している。
【0042】また、解析装置33は、地図情報記憶装置
32から地図情報を読み出し、この地図情報に、上記の
ようにして生成されたメッシュを表すデータを重ね合わ
せる。これによりメッシュが重ね合わされた地図を表す
データが生成される。このデータは、出力装置34に供
給される。
【0043】出力装置34は、例えばディスプレイ装
置、印刷装置等で構成される。この出力装置34は、解
析装置33からのデータを表示又は印刷する。これによ
り、ユーザは、地図上で電界強度の弱い部分を容易に認
識することができる。
【0044】次に、上記の構成において、電界強度送信
装置及び電界強度受信装置でなる電界強度解析システム
の動作を説明する。
【0045】ユーザは、電界強度送信装置が搭載された
車両を運転し、サービスエリア内の電界強度を測定した
い領域を走行する。これにより、電界強度送信装置の受
信装置11は、アンテナ10によって受信されたキャリ
ア信号の信号レベルに基づいて電界強度データを生成
し、ナビゲーションシステム12から供給される、当該
車両つまり電界強度送信装置の現在の位置を表す現在位
置データと対にして情報蓄積装置13に蓄積する。
【0046】この情報蓄積装置13に所定量のデータが
蓄積されると、送信装置14は、該情報蓄積装置13か
ら現在位置データ及び電界強度データを読み出し、アン
テナ15を介して電界強度受信装置に送信する。なお、
電界強度の測定にあたっては、1台の電界強度送信装置
が搭載された車両に限らず、複数台を同時に走行させ、
特定の電界強度受信装置に現在位置データ及び電界強度
データを送信するようにしてもよい。この場合、測定時
間を短縮できるという効果がある。
【0047】電界強度受信装置の受信装置31は、電界
強度送信装置から送られてきた現在位置データ及び電界
強度データをアンテナ30を介して受信し、解析装置3
3に供給する。解析装置33は、これら現在位置データ
及び電界強度データを順次メモリに蓄積し、これらが一
定量に達すると上述した方法で、図3(A)に示すよう
なメッシュ状の電界強度分布情報を作成する。
【0048】また、解析装置33は、地図情報記憶装置
32から地図情報を読み出し、これに上記メッシュ状の
電界強度分布情報を重ね合わせる。これにより、メッシ
ュが重ね合わされた地図を表すデータが生成されて出力
装置34に供給される。これにより、地図上に電界強度
分布が示された画像又は印刷物が得られる。従って、ユ
ーザは、この画像又は印刷物を参照することにより、道
路が存在するところで十分な電界強度が得られない場所
を知ることができる。
【0049】なお、解析装置33は、十分な電界強度が
得られない場所の地図及び電界強度情報みを抽出して出
力装置34に供給するように構成することもできる。こ
の場合、電界強度の弱い部分の発見が、より容易にな
る。
【0050】以上説明した本発明の実施の形態に係る電
界強度解析システムによれば、電界強度の測定結果を電
波で基地局に送信し、基地局でこれを解析して電界強度
の弱い部分を表示又は印刷するようにしたので、短時間
且つ容易に電界強度の弱い部分を発見できる。従って、
電界強度の弱い地域に基地局を追加して設けるという作
業が簡単になる。図3(B)は、座標(X1、Y2)、
(X2、Y2)、(X2、Y1)及び(X1、Y1)で囲まれ
る領域、座標(X5、Y5)を中心とする4メッシュの領
域並びに座標(X8、Y1)を中心とする4メッシュの領
域の各近傍に基地局を追加して設置した場合の電界強度
分布を示す。この図3(B)から、電界強度が最も弱か
った地域が消滅しているのが分かる。
【0051】なお、上記実施の形態では、基地局として
の電界強度受信装置に地図情報記憶装置32、解析装置
33及び出力装置34を設ける構成としたが、複数の基
地局を統括的に制御するために各基地局に有線で接続さ
れた基地局制御装置(図示しない)にこれらを設けるよ
うに構成してもよい。この構成によれば、各基地局の構
成を簡単にすることができるので、例えばPHSのよう
に極小ゾーン構成の移動通信システムに有効に活用でき
る。
【0052】また、上記実施の形態では、情報蓄積装置
13を電界強度送信装置(移動局)に設ける構成とした
が、この情報蓄積装置は電界強度受信装置(基地局)に
設ける構成としてもよい。この場合、電界強度送信装置
は、受信装置11から電界強度データが得られる都度、
ナビゲーションシステム12から得られる現在位置デー
タと対にして送信装置14及びアンテナ15を介して電
界強度受信装置に送信する。電界強度受信装置は、この
受信された電界強度データ及び現在位置データの対を順
次情報蓄積装置に格納する。そして、この情報蓄積装置
の内容を順次読み出して解析することにより電界強度分
布情報を作成する。この構成によれば、移動局としての
電界強度送信装置の構成を簡単にすることができると共
に、システム全体として情報蓄積装置の容量を小さくで
きる。
【0053】また、上記実施の形態では、電界強度送信
装置及び電界強度受信装置が自動車電話システムの一部
として構成された場合について説明したが、例えば携帯
電話システム、PHS等の一部として構成することもで
き、この場合も自動車電話システムの場合と同様の効果
を奏する。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
容易に電界強度の弱い地域を発見し、適切な基地局の設
置に供することができる電界強度送信装置、電界強度受
信装置及び電界強度解析システム並びに電界強度解析方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電界強度送信装置及
び電界強度解析システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る電界強度受信装置及
び電界強度解析システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る電界強度解析システ
ムで得られる電界強度分布情報を表す図であり、(A)
は基地局装置を増設する前の電界強度分布を示し、
(B)は基地局装置を増設した後の電界強度分布を示
す。
【符号の説明】
10 アンテナ 11 受信装置 12 ナビゲーションシステム 13 情報蓄積装置 14 送信装置 15 アンテナ 20 車速センサ 21 ヨーレートセンサ 22 GPS装置 23 ナビゲーション装置 30 アンテナ 31 受信装置 32 地図情報記憶装置 33 解析装置 34 出力装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車両の現在位置を検出する位置検出手段
    と、 該現在位置における電界の強度を検出する電界強度検出
    手段と、 該位置検出手段で検出された自車両の現在位置を表す現
    在位置データ及び該電界強度検出手段で検出された電界
    の強度を表す電界強度データを送信する送信手段、とを
    備えた電界強度送信装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出手段はナビゲーションシステ
    ムである請求項1に記載の電界強度送信装置。
  3. 【請求項3】車両の現在位置を表す現在位置データ及び
    該車両の現在位置における電界強度を表す電界強度デー
    タを受信する受信手段と、 該受信手段で受信された現在位置データ及び電界強度デ
    ータに基づき電界強度の分布を表す電界強度分布情報を
    生成する分布情報生成手段、とを備えた電界強度受信装
    置。
  4. 【請求項4】地図情報を記憶するための地図情報記憶手
    段を更に有し、 前記分布情報生成手段は、前記電界強度分布情報によっ
    て電界強度が所定値以下であることが示されている位置
    を表す情報を、該地図情報記憶手段に記憶された地図情
    報に組み込んで出力する請求項3に記載の電界強度受信
    装置。
  5. 【請求項5】自車両の現在位置を検出する位置検出手段
    と、 現在位置における電界の強度を検出する電界強度検出手
    段と、 該位置検出手段で検出された自車両の現在位置を表す現
    在位置データ及び該電界強度検出手段で検出された電界
    の強度を表す電界強度データを送信する送信手段、とを
    備える電界強度送信装置と、 車両の現在位置を表す現在位置データ及び該車両の現在
    位置における電界強度を表す電界強度データを受信する
    受信手段と、 該受信手段で受信された現在位置データ及び電界強度デ
    ータに基づき電界強度の分布を表す電界強度分布情報を
    生成する分布情報生成手段、とを備えた電界強度受信装
    置、とで成る電界強度解析システム。
  6. 【請求項6】前記電界強度送信装置の前記位置検出手段
    はナビゲーションシステムである請求項5に記載の電界
    強度解析システム。
  7. 【請求項7】前記電界強度受信装置は地図情報を記憶す
    る地図情報記憶手段を更に有し、 前記分布情報生成手段は、該地図情報記憶手段に記憶さ
    れた地図情報により道路であることが示された位置にお
    ける電界強度が所定値以下であることが前記電界強度分
    布情報によって示されている場合に、該位置を表す情報
    を出力する請求項5に記載の電界強度解析システム。
  8. 【請求項8】自車両の現在位置を検出し、 現在位置における電界の強度を検出し、 該検出された自車両の現在位置を表す現在位置データ及
    び電界の強度を表す電界強度データを送信し、 該車両の現在位置を表す現在位置データ及び該車両の現
    在位置における電界強度を表す電界強度データを受信
    し、 該受信された現在位置データ及び電界強度データに基づ
    き電界強度の分布を表す電界強度分布情報を生成する電
    界強度解析方法。
  9. 【請求項9】地図情報を記憶するステップを更に有し、 前記分布情報を生成するステップは、該地図情報により
    道路であることが示された位置における電界強度が所定
    値以下であることが前記電界強度分布情報によって示さ
    れている場合に、該位置を表す情報を出力する請求項8
    に記載の電界強度解析方法。
JP10023808A 1998-01-20 1998-01-20 電界強度送信装置、電界強度受信装置及び電界強度解析システム並びに電界強度解析方法 Withdrawn JPH11211768A (ja)

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