JP2004241840A - 車載用通信装置 - Google Patents

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育生 島田
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Abstract

【課題】狭域通信又は広域通信のいずれであっても、通信不成立を防止することができる車載用通信装置を提供する。
【解決手段】車載器11は、狭域用路側器及び広域用路側器を通信対象としている。車載器11は、狭域用路側器とは狭域領域にて、広域用路側器とは広域領域にて通信可能である。狭域用路側器及び広域用路側器は、それぞれ狭域領域及び広域領域にてパイロット信号を送出している。車載器11は、同パイロット信号を受信すると復調信号とし、判定回路19にて通信対象判定する。その結果、狭域用路側器であると通信対象判定された場合には、送信制御回路20にて、検波回路18から入力された受信レベルと、狭域用閾値Aとを比較して通信開始判定する。一方、広域用路側器であると通信対象判定された場合には、送信制御回路20にて、検波回路18から入力された受信レベルと、広域用閾値Bとを比較して通信開始判定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用通信装置に係り、詳しくは狭域通信及び広域通信可能な車載用通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、狭域通信を行うETC(Electronic Toll Collection)システム等は、有料道路等の料金所に設置された狭域用路側器と車側に搭載された車載器とを備え、同狭域用路側器及び車載器間で相互通信可能となっている。
【0003】
すなわち、狭域用路側器は、所定の狭域領域において、所定の符号に関連づけられたパイロット信号を送出する構成とされている。車載器は、前記狭域領域において、前記パイロット信号を受信可能とされている。また、車載器は、CPU、ROMを備えている。そして、車載器は、狭域用路側器と安定して通信可能となる受信レベルを閾値レベルCとしてROMに記憶し、パイロット信号を受信する度に、CPUにより、その受信レベルと閾値レベルCとの大きさを比較する構成となっている。そして、車載器は、例えば狭域領域の縁端等に位置され、パイロット信号は受信するがその受信レベルが閾値レベルCより小さいような場合には、狭域用路側器と通信を行わない。一方、車載器は、車の移動により狭域用路側器の近傍に位置し、受信するパイロット信号の受信レベルが閾値レベルCより大きくなった際には、狭域用路側器に通信開始信号を送信し、狭域用路側器と通信を開始する。
【0004】
従って、車載器は、パイロット信号の受信レベルと比較する狭域通信用の閾値レベルCを有することにより、狭域通信を行う狭域用路側器と安定して通信できるというものであった。
【0005】
また、車載器のユーザは、同車載器にて、狭域通信を行う狭域用路側器のみならず、広域通信を行う広域用路側器とも通信を行いたいような場合がある。広域用路側器は、一般にフリーフローETCシステム(例えば、大型車両を対象とした有料道路の料金割引システム等)に用いられている。このような広域用路側器は、例えば、車両が高速で移動する有料道路の本線上等に設けられている。そのため、広域用路側器は、広範囲に電波を送出する必要があり、図4に示すように、狭域用路側器に比して高い電波強度で通信を行う。
【0006】
車載器は、このような広域用路側器と広域通信する場合にも、前記狭域通信の場合と同様に、狭域通信用の閾値レベルCを用いて通信を開始するか否かを判定することは可能であった。
【0007】
なお、2つの閾値を持つものとして特許文献1に記載の技術がある。この技術については、後述する。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−221622号公報(段落番号「0012」〜「0023」、第3図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、広域用路側器は、送信する電波の電波強度を高くするため、通信を妨害し得る干渉波の電波強度をも高くしてしまうという問題がある。そのため、図4に示すように、狭域通信の場合には安定して通信できる受信レベルであっても、広域通信の場合には安定して通信できないような場合があった。従って、車載器は、狭域通信のみならず広域通信をも行う場合には、入力したパイロット信号の受信レベルを、狭域通信用の閾値レベルCと比較するだけでは、安定して広域通信できるか否かを正確に判断することができないという問題があった。
【0010】
なお、特許文献1には、電波の受信レベルに対して2つの閾値を用いることにより、送信側の情報を受信するか否かを決定する無線カードシステムが開示されている。しかしながら、この無線カードシステムの受信側は、狭域通信の場合には、料金所等の狭域領域でのみ通信できればよいので、狭域用の閾値を高く設定している。それに対し、広域通信の場合には、広域領域にて通信可能にするべく、広域用の閾値を狭域用の閾値よりも低く設定している。そのため、この公報に記載される2つの閾値設定の技術的思想は、狭域用通信の場合には狭域領域に限定して通信開始するため、また、広域用通信の場合にはできるだけ遠方から通信開始するためのものである。従って、この公報に記載の無線カードシステムでは、本発明の奏する効果は予想されず、本発明が解決しようとする課題を解決するものではない。
【0011】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、狭域通信又は広域通信のいずれであっても、通信不成立を防止することができる車載用通信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、狭域領域にて通信する狭域通信装置、及び、広域領域にて通信する広域通信装置を、路側に配置された通信対象として含み、前記通信対象から送信されるパイロット信号に基づいて、前記パイロット信号を送信した通信対象を通信対象判別する通信対象判別手段と、前記パイロット信号の受信レベルを検出するレベル検出手段と、前記受信レベルの大きさに基づいて通信開始判定する通信開始判定手段とを備え、前記通信開始判定に基づいて、前記通信対象判別された通信対象と通信を開始する車載用通信装置であって、前記通信開始判定手段は、前記通信対象判別された通信対象が前記狭域通信装置の場合には、前記受信レベルを、狭域用閾値と比較して通信開始判定するとともに、前記通信対象判別された通信対象が前記広域通信装置の場合には、前記受信レベルを、前記狭域閾値より大きくされた広域用閾値と比較して通信開始判定することを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0014】
図2に示すように、車載用通信装置としての車載器11は、車12の例えばフロントガラスに対向するようにして設置されている。また、本実施形態における車載器11は、狭域通信装置としての狭域用路側器13及び広域通信装置としての広域用路側器14を通信対象としている。車載器11は、狭域用路側器13とETCシステム15を構成している。また、車載器11は、広域用路側器14とフリーフローETCシステム16を構成している。同ETCシステム15及びフリーフローETCシステム16はTDMA方式(時分割)により通信されており、車載器11は多重通信可能である。
【0015】
ETCシステム15について説明する。
狭域用路側器13は、例えば有料道路の料金所等の各車線上に設置されている。狭域用路側器13は、路側器アンテナ13aを備え、同路側器アンテナ13aにより狭域領域X内にて、DSRC(dedicated short−range communication )方式により車載器11と通信する。また、狭域用路側器13は、狭域領域X内にて、例えばASK方式により変調したパイロット信号を無線送出する。
【0016】
車載器11は、狭域領域X内にて、狭域用路側器13により送出されたパイロット信号を受信可能とされるとともに、そのパイロット信号の受信レベルを判定可能とされている。また、車載器11は、図示はしないが、そのユーザに関連づけられた情報(ユーザデータ)を記憶するICカードが装着される装着部を備え、同ICカードが装着されることによりそのユーザデータを得る構成となっている。そして、図3に示すように、車載器11は、受信したパイロット信号の受信レベルが狭域用閾値Aを超えると狭域用路側器13にユーザデータ等の情報を送信して通信を開始する。
【0017】
次にフリーフローETCシステム16について説明する。このフリーフローETCシステム16は、所定の有料道路を通行する大型車の通行料金を値下げするシステムである。
【0018】
広域用路側器14は、例えば有料道路の本線上等に設置されている。広域用路側器14は、路側器アンテナ14aを備え、同路側器アンテナ14aにより広域領域Y内にて、車載器11と相互通信可能とされている。また、広域用路側器14は、広域領域Y内にて、例えばASK(Amplitude Shift Keying)方式により変調したパイロット信号を無線送出する。
【0019】
車載器11は、広域領域Y内にて、広域用路側器14により送出されたパイロット信号を受信可能とされるとともに、そのパイロット信号の受信レベルを判定可能とされている。そして、図3に示すように、車載器11は、受信したパイロット信号の受信レベルが広域用閾値Bを超えると広域用路側器14にユーザデータ等の情報を送信して通信を開始する。このユーザデータには、車12が大型車であるか否かの情報も含まれる。すなわち、車載器11は、ETCシステム15では狭域通信し、フリーフローETCシステム16では広域通信する。また、前記狭域用閾値A及び広域用閾値Bは、車載器11が受信するパイロット信号の受信レベルが狭域用閾値A又は広域用閾値Bを超えたときに、ETCシステム15又はフリーフローETCシステム16がそれぞれ安定して通信される値に設定されている。
【0020】
さて、次に車載器11の電気的構成を図1に基づいて説明する。
車載器11は、車載器アンテナ17、レベル検出手段としての検波回路18、通信対象判別手段としての判定回路19、通信開始判定手段としての送信制御回路20、CPU21、受信回路22、送信回路23及び表示部24を備えている。
【0021】
車載器アンテナ17は、路側器アンテナ13a,14aと対応するものであり、ETCシステム15、フリーフローETCシステム16における通信を可能とする公知のアンテナである。すなわち、車載器アンテナ17は、狭域領域X内にて狭域用路側器13から送出された情報、及び、広域領域Y内にて広域用路側器14から送出された情報を受信可能とされている。また、車載器アンテナ17は、検波回路18、受信回路22及び送信回路23と電気的に接続されている。
【0022】
検波回路18は、電波の受信強度を測定する公知のRSSI回路から構成され、車載器アンテナ17が受信したパイロット信号を入力するとともに、その入力したパイロット信号の受信レベルを直流電圧に変換する構成とされている。また、検波回路18は送信制御回路20と電気的に接続されている。
【0023】
受信回路22は、車載器アンテナ17が受信したパイロット信号を入力するとともに、その入力したパイロット信号を復調する公知の回路である。また、受信回路22は、判定回路19及びCPU21と電気的に接続され、受信したパイロット信号の受信レベルに関わらず、復調したパイロット信号(以下、復調信号という。)を同判定回路19及びCPU21に出力する。
【0024】
送信回路23は、送信制御回路20を介してCPU21と電気的に接続され、同CPU21から入力された情報を変調するとともに車載器アンテナ17を介して狭域用路側器13又は広域用路側器14に送信する公知の回路である。
【0025】
判定回路19は、受信回路22から入力した復調信号に基づいて、そのパイロット信号を送信した通信対象を判定する通信対象判定を行う構成となっている。従って、本実施形態でいう通信対象判定とは、通信対象判別に相当し、判定回路19は、狭域用路側器13又は広域用路側器14を通信対象として通信対象判定する。また、判定回路19は、送信制御回路20と電気的に接続され、同送信制御回路20にその判定結果を出力する。
【0026】
送信制御回路20は、CPU21及び送信回路23と電気的に接続されている。また、送信制御回路20は、所定の閾値設定回路を含み、同閾値設定回路にて狭域用閾値Aと、同狭域用閾値Aよりも大きく設定された広域用閾値Bとを記憶している。そして、送信制御回路20は、判定回路19から入力した判定結果に基づいて、検波回路18から入力したパイロット信号の受信レベルを狭域用閾値A又は広域用閾値Bと比較して通信を開始するか否かを判定する通信開始判定を行う。
【0027】
すなわち、送信制御回路20は、判定回路19により通信対象判定された通信対象が狭域用路側器13の場合には、検波回路18から入力した受信レベルと狭域用閾値Aとを比較して通信開始判定する。その結果、送信制御回路20は、狭域用閾値Aよりも入力した受信レベルのほうが小さいと通信開始判定すると、CPU21及び送信回路23間を開放状態とする。一方、送信制御回路20は、狭域用閾値Aよりも入力した受信レベルのほうが大きいと通信開始判定すると、CPU21及び送信回路23間を導通状態とする。
【0028】
また、送信制御回路20は、判定回路19により通信対象判定された通信対象が広域用路側器14の場合には、検波回路18から入力した受信レベルと広域用閾値Bとを比較して通信開始判定する。その結果、送信制御回路20は、広域用閾値Bよりも入力した受信レベルのほうが小さいと通信開始判定すると、CPU21及び送信回路23間を開放状態とする。一方、送信制御回路20は、広域用閾値Bよりも入力した受信レベルのほうが大きいと通信開始判定すると、CPU21及び送信回路23間を導通状態とする。従って、通信開始判定とは、判定回路19の通信対象判定に基づいて、検波回路18から入力したパイロット信号の受信レベルと、狭域用閾値A又は広域用閾値Bとの大小関係を判定することをいう。
【0029】
図3に示すグラフは、CPU21が、受信したパイロット信号の受信レベルに基づいて処理を行うことを説明するものである。図3において、横軸は、狭域用路側器13又は広域用路側器14と車載器11との距離を示している。初め、縦軸との交点から離れるほど距離は小さくなるが、受信レベルが減少に転じる辺りで再び距離は大きくなる。また、縦軸は、受信したパイロット信号の受信レベルの大きさを示す。初め、路側器からの距離が大きい範囲では受信レベルは小さく、電界の不安定な領域が存在する。そして、路側器からの距離が前記電界の不安定な領域が存在する距離より小さくなると、受信レベルが安定する領域が存在する。そして、車12が路側器を通り過ぎて路側器からの距離が再び大きくなると、受信レベルが急激に減少に転じる。なお、図3に示す、狭域通信時の受信レベル及び広域通信時の受信レベルは、検波回路18によりその時々において直流電圧に変換された受信レベルである。以下、図3に基づいて、CPU21の説明を行う。
【0030】
CPU21は、車載器アンテナ17がパイロット信号を受信すると、判定回路19による通信対象判定、送信制御回路20による通信開始判定にかかわらず受信回路22から復調信号を入力し、周波数チャンネルを特定してロックする。そして、CPU21は、送信制御回路20の通信開始判定の結果に基づいて、所定の通信対象とロックした周波数チャンネルにて通信を開始する。すなわち、CPU21は、送信制御回路20が開放状態の場合には、送信回路23と電気的に切断されるため通信しない。一方、送信制御回路20がこの開放状態から導通状態になると、CPU21は、送信回路23と電気的に接続されるため、ICカードから得たユーザデータ等の情報を送信回路23にて変調して通信を開始する。このときの通信対象は、送信制御回路20に入力された通信対象判定に基づいて決定される。また、ユーザデータ等の情報を受信した狭域用路側器13又は広域用路側器14の通信対象は、その情報に基づいて通行料金等の情報を特定し、車載器11に送信する。すると、車載器11はその情報を受信してCPU21に入力する。
【0031】
従って、狭域通信時の車載器11は、パイロット信号の受信レベルが狭域用閾値A未満の状態では、送信制御回路20は開放状態であるため、狭域用路側器13と通信しない。一方、狭域通信時の車載器11は、パイロット信号の受信レベルが狭域用閾値A以上となると、送信制御回路20が導通状態となってCPU21及び送信回路23が電気的に接続されるため、ロックした周波数チャンネルにて狭域用路側器13と通信を開始する。
【0032】
また、広域通信時の車載器11は、パイロット信号の受信レベルが広域用閾値B未満の状態では、送信制御回路20は開放状態であるため、広域用路側器14と通信しない。一方、広域通信時の車載器11は、パイロット信号の受信レベルが広域用閾値B以上となると、送信制御回路20が導通状態となってCPU21及び送信回路23が電気的に接続されるため、ロックした周波数チャンネルにて広域用路側器14と通信を開始する。
【0033】
表示部24は、CPU21と電気的に接続され、公知のディスプレイを有するものである。そして、表示部24は、CPU21が狭域用路側器13又は広域用路側器14から送信された通行料金等のデータを入力した際に、その通行料金を前記ディスプレイに表示する構成とされている。
【0034】
次に、車載器11の電気的作用について説明する。
さて、図2に示すように、狭域用路側器13は、狭域領域X内においてパイロット信号を無線送出している。また、広域用路側器14は、広域領域Y内においてパイロット信号を無線送出している。そして、車12に設置された車載器11は、狭域領域X、広域領域Y外に位置する状態では、パイロット信号を受信しない。そのため、車載器11は通信しない。
【0035】
その後、車12が移動し、図2に示すように、車載器11が狭域領域X又は広域領域Y内に位置すると、車載器11は狭域用路側器13又は広域用路側器14により送出されたパイロット信号を受信する。すると、車載器11のCPU21は、受信回路22にて復調したパイロット信号に基づいて周波数チャンネルをロックする。また、車載器11の判定回路19は、復調信号に基づいて通信対象判定する。すると、パイロット信号を送信した通信対象が判定され、その判定結果は送信制御回路20に入力される。
【0036】
通信対象判定された通信対象が狭域用路側器13の場合には、車載器11は、送信制御回路20による通信開始判定に基づいて、狭域用路側器13との通信を開始する。すなわち、狭域用閾値Aよりも受信レベルのほうが小さいと通信開始判定されると、車載器11は、狭域用路側器13と通信を開始しない。一方、狭域用閾値Aよりも受信レベルのほうが大きいと通信開始判定されると、車載器11は、狭域用路側器13と通信を開始する。従って、車載器11は、図2に示すように、狭域通信時の電界が不安定な領域(受信BERが高い領域)にて通信してしまうことを防止できる。
【0037】
また、通信対象判定された通信対象が広域用路側器14の場合には、車載器11は、送信制御回路20による通信開始判定に基づいて、広域用路側器14との通信を開始する。すなわち、広域用閾値Bよりも受信レベルのほうが小さいと通信開始判定されると、車載器11は、広域用路側器14と通信を開始しない。一方、広域用閾値Bよりも受信レベルのほうが大きいと通信開始判定されると、車載器11は、広域用路側器14と通信を開始する。従って、車載器11は、図2に示すように、広域通信時の電界が不安定な領域(受信BERが高い領域)にて通信してしまうことを防止できる。
【0038】
その後、通信対象判定された狭域用路側器13又は広域用路側器14が、車載器11からユーザデータ等の情報を受信すると、その情報に基づいて通行料金等の情報を特定し、車載器11に送信する。車載器11は、その情報を受信すると表示部24に通行料金を表示する。
【0039】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、狭域用路側器13及び広域用路側器14を通信対象として含む車載器11に、狭域用閾値A及び広域用閾値Bを記憶するとともにこれらに基づいて通信開始判定する送信制御回路20を備えた。
【0040】
従って、車載器11は、図2に示すように、狭域通信時の電界が不安定な領域(受信BERが高い領域)にて狭域通信を開始してしまうことを防止できる。また、車載器11は、広域通信時の電界が不安定な領域(受信BERが高い領域)にて広域通信を開始してしまうことを防止できる。その結果、車載器11は、狭域通信又は広域通信のいずれであっても、通信不成立を防止することができる。
【0041】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、車載器11は、2種類の通信装置(狭域用路側器13、広域用路側器14)を通信対象としたが、3種類以上の通信装置を通信対象として含んでもよい。このとき、車載器11は、狭域用閾値A、広域用閾値Bの2種類の閾値のみに基づいて、送信制御回路20にて通信開始判定を行ってもよい。この場合には、車載器11は、狭域用路側器13、広域用路側器14以外の通信装置(以下、その他の通信装置という。)と通信する際にも、送信制御回路20にて、受信レベルと、狭域用閾値A又は広域用閾値Bとを比較して通信開始判定することとなる。
【0042】
これに対して、3種類以上の通信装置を通信対象とする場合には、その他の通信装置ごとに、狭域用閾値A、広域用閾値B以外の新たな閾値を対応して設定してもよい。このようにすれば、車載器11は各通信装置と安定して通信できる。
【0043】
○上記実施形態では、判定回路19、送信制御回路20をCPU21と別に設けたが、CPU21の一部として設けてもよい。
○上記実施形態では、ETCシステム15及びフリーフローETCシステム16は、ASK方式により通信したが、例えばQPSK方式等の他の変調方式にて通信してもよい。
【0044】
○また、車載器11に、送信制御回路20と電気的に接続され、少なくとも狭域用閾値A又は広域用閾値Bの値を変更する閾値可変回路を設けてもよい。このようにすれば、車載器11の取付位置や取付車種に応じて予め狭域用閾値A又は広域用閾値Bを最適値に調整することができるため、車載器11の通信安定性能を十分に発揮することが容易となる。
【0045】
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
(1)前記通信対象は、3種類以上の通信装置を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の車載用通信装置。
【0046】
(2)前記通信開始判定手段は、前記各通信装置ごとに対応した閾値を設定し、前記パイロット信号の受信レベルを、該パイロット信号を送信した通信対象と対応して設定された閾値と比較して通信開始判定することを特徴とする技術的思想(1)に記載の車載用通信装置。
【0047】
従って、この(2)に記載の発明によれば、車載用通信装置は各通信装置と安定して通信することができる。
(3)前記狭域通信装置とETCシステムを構成していることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1),(2)のうちいずれか一つに記載の車載用通信装置。
【0048】
(4)前記狭域用閾値又は広域用閾値は、変更可能であることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1),(2),(3)に記載の狭域通信システム。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、狭域通信又は広域通信のいずれであっても、通信不成立を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における電気的構成を示すブロック図。
【図2】ETCシステム及びフリーフローETCシステムを示す概念図。
【図3】パイロット信号の受信レベルに基づく、CPUの処理を説明するグラフ。
【図4】パイロット信号の受信レベルに基づく、従来のCPUの処理を説明するグラフ。
【符号の説明】
11…車載用通信装置としての車載器、13…狭域通信装置としての狭域用路側器、14…広域通信装置としての広域用路側器、18…レベル検出手段としての検波回路、19…通信対象判別手段としての判定回路、20…通信開始判定手段としての送信制御回路、X…狭域領域、Y…広域領域、A…狭域用閾値、B…広域用閾値。

Claims (1)

  1. 狭域領域にて通信する狭域通信装置、及び、広域領域にて通信する広域通信装置を、路側に配置された通信対象として含み、
    前記通信対象から送信されるパイロット信号に基づいて、前記パイロット信号を送信した通信対象を通信対象判別する通信対象判別手段と、
    前記パイロット信号の受信レベルを検出するレベル検出手段と、
    前記受信レベルの大きさに基づいて通信開始判定する通信開始判定手段とを備え、
    前記通信開始判定に基づいて、前記通信対象判別された通信対象と通信を開始する車載用通信装置であって、
    前記通信開始判定手段は、
    前記通信対象判別された通信対象が前記狭域通信装置の場合には、前記受信レベルを、狭域用閾値と比較して通信開始判定するとともに、
    前記通信対象判別された通信対象が前記広域通信装置の場合には、前記受信レベルを、前記狭域用閾値より大きくされた広域用閾値と比較して通信開始判定することを特徴とする車載用通信装置。
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JP2019525562A (ja) * 2016-07-07 2019-09-05 ユニバーシティ オブ サリー 無線通信ネットワークにおけるデータの送信と受信
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