JP2004310402A - 車載無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を低減して、電源バッテリの負荷を低減させること。
【解決手段】通常状態では、ETC受信部2とVICS受信部9および信号強度検出部17のみに電源を供給し、信号強度検出部17がETC信号を検出した場合には、ETC受信器のETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6にも電源を供給し、ETCの路側無線装置と通信を行う。信号強度検出部17がVICS信号を検出した場合には、VICS受信器の信号処理部10、表示部6にも電源を供給し、電波ビーコンから道路交通情報を受信する。
【選択図】 図1
【解決手段】通常状態では、ETC受信部2とVICS受信部9および信号強度検出部17のみに電源を供給し、信号強度検出部17がETC信号を検出した場合には、ETC受信器のETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6にも電源を供給し、ETCの路側無線装置と通信を行う。信号強度検出部17がVICS信号を検出した場合には、VICS受信器の信号処理部10、表示部6にも電源を供給し、電波ビーコンから道路交通情報を受信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波を使用した車載用路車間通信装置システムにおける車載無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロ波を使用した車載用路車間通信装置システムとして、例えば高速道路(有料道路)の料金所に設置された路側装置と車両に搭載された車載装置との間の通信により通行料金の精算を行う自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System、以下ETCという。)が知られており、そのための各種の車載無線装置が提案されている。また、FM放送の電波の一部や路側に設けられた電波ビーコンや光ビーコンから道路交通情報を提供するVICS(Vehicle Information and Communication Systems)も普及しており、これを受信するための車載装置を搭載した車両も増加している。したがって、ETC用車載装置とVICS用車載装置とを複合した車載装置も提案されている。また、現行のETCシステムでは、ICカードを用いて料金の決済が行われており(例えば、特許文献1参照)、このようなICカードを利用してサービスエリアの売店やガソリンスタンドにおける料金決済をDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭帯域通信)システムを利用して行うことも提案されている。DSRCは、ETCシステムと同じ5.8GHz帯の電波を使用するものである。
【0003】
図2は従来のETC車載器とVICS用の電波ビーコン受信器を複合した車載装置の構成を示している。図2において、ETC車載器としては、5.8GHz用の送受信アンテナ1と、ETC受信部2およびETC送信部3と、信号処理部4と、ソフトウエアで動作するマイクロプロセッサである制御部5と、液晶や発光ダイオードを用いた表示部6と、これらのETC受信部2、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5および表示部6に電源を供給する電源制御部7とを備えている。また、VICS受信器としては、2.5GHz用の受信アンテナ8と、VICS受信部9と、信号処理部10と、これらのVICS受信部9および信号処理部10に電源を供給する電源制御部11とを備えている。そして、各電源制御部7、11には共通の電源バッテリ12が接続されている。表示部6も制御部5および信号処理部10に接続されて共用になっており、電源制御部7または電源制御部11のいずれからでも表示部6をオン、オフできるようになっている。
【0004】
このように構成された車載無線装置の動作について説明すると、ETC受信部2およびETC送信部3では、送受信アンテナ1を介して路側無線装置との間で課金情報等のやり取りが行われ、送受信信号の復調および変調が信号処理部4で行われる。制御部5は、ソフトウエアによる通信制御や表示部6における表示制御を行い、電源制御部7は、それぞれの回路部に電源バッテリ12からの電源の供給を行う。ETC車載器では、路側無線装置の信号を車載器が受けて初めて通信動作が始まるので、常に受信状態で待機している。一方、VICS受信器では、受信アンテナ8を通じてVICS受信部9で高速道路上のビーコンアンテナから送信される2.5GHz帯の信号を受信し、信号処理部10でデータを復調して表示部6に表示する。ETC車載器は、料金所でのみの動作であり、その通信領域は約4m程度の範囲に限定されており、VICS受信器は、高速道路上の電波ビーコンアンテナの付近で受信するもので、電波ビーコンアンテナの手前50mから100mの範囲で受信可能である。このVICS受信器も、ETC車載器と同様に、車両が動作している間は連続して電源バッテリ12からの電源が投入されて受信待機をしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−63625号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車載無線装置では、ETC車載器が、路側無線装置との通信を確実に行う必要があるため、常に電源が投入されている状態になっているだけでなく、車両走行のための補助的な情報を受信するVICS受信器も、同様に常に待機状態になっているため、消費電力が増大し、電源バッテリの負荷を軽減することが困難になるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することのできる車載無線装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車載無線装置は、DSRC信号を受信するDSRC受信部および前記DSRC信号を復調するDSRC信号処理部を有する狭域通信部と、前記DSRC信号処理部に供給する電源を制御する第1の電源制御手段と、VICS信号を受信するVICS受信部および前記VICS信号を復調するVICS信号処理部を有するVICS通信部と、前記VICS信号処理部に供給する電源を制御する第2の電源制御手段と、前記DSRC受信部または前記VICS受信部で受信した受信信号を交互に切り換えてそれぞれの信号を検出する信号強度検出部とを備え、前記信号強度検出部でDSRC信号が検出された場合に前記第1の電源制御手段が前記DSRC信号処理部へ電源を供給するとともに、前記信号強度検出部でVICS信号が検出された場合に前記第2の電源制御手段が前記VICS信号処理部へ電源を供給するように構成した。この構成により、DSRC信号処理部とVICS信号処理部とへ選択的に電源を供給することができ、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【0009】
また、本発明の車載無線装置は、前記信号強度検出部において、前記DSRC信号を検出する時間が、前記VICS信号を検出する時間より長くなるように構成した。この構成により、DSRC信号を優先して受信しながら、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【0010】
また、本発明の車載無線装置は、前記DSRC受信部が、道路に設置された路側無線装置から送信されるDSRC信号を受信するように構成した。この構成により、路側無線装置との間で課金情報等の通信を行い、自動料金収受システムなどを活用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における車載無線装置の構成を示している。本実施の形態における車載無線装置は、DSRC信号を処理する狭域通信部をETC車載器として構成したものであり、図2に示した従来例における車載無線装置と同様な構成には同様な符号を付してある。本実施の形態における車載無線装置は、路側無線装置との間でETC信号のやり取りを行うための5.8GHz用の送受信アンテナ1と、ETC受信部2およびETC送信部3と、送受信信号の復調および変調を行う信号処理部4と、ソフトウエアで動作するマイクロプロセッサである制御部5とを備え、ETC受信部2とETC送信部3と信号処理部4とで狭域通信部13が構成されている。これらETC受信部2、ETC送信部3、信号処理部4および制御部5には第1の電源制御部14から電源が供給される。また、VICS受信器は、高速道路上のビーコンアンテナから送信される2.5GHz帯の電波を受信するための受信アンテナ8と、受信した電波からVICS信号を受信するVICS受信部9およびデータを復調する信号処理部10を有するVICS通信部15と、これらVICS受信部9および信号処理部10に電源を供給する第2の電源制御部16とを備えている。第1および第2の電源制御部14、16には共通の電源バッテリ12が接続されている。また、表示部6は、ETC車載器の制御部5およびVICS受信器の信号処理部10に接続されて共用になっており、第1の電源制御部14または第2の電源制御部16のいずれからでも表示部6をオン、オフできるようになっている。
【0012】
ETC受信部2およびVICS受信部9には、信号強度検出部17が接続されている。信号強度検出部17の出力は、第1の電源制御部14および第2の電源制御部16に送出される。第1の電源制御部14は、ETC受信部2に常時電源を供給し、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6には、信号強度検出部17からの検出信号により選択的に電源が供給される。第2の電源制御部16は、VICS受信部9には常時電源を供給し、信号処理部10には信号強度検出部17からの検出信号により選択的に電源が供給される。信号強度検出部13は、ETC受信部2から電源供給を受けて常時動作している。
【0013】
以上のように構成された車載無線装置の動作について説明する。ETC車載器は、料金所でのみの動作であり、その通信領域は約4m程度の範囲に限定されている。VICS受信器は、高速道路上の電波ビーコンアンテナの付近で受信するもので、電波ビーコンアンテナの手前50mから100mの範囲で受信可能である。ETC車載器では、路側無線装置からの信号を受けてから通信動作が始まるので、車両が動作している間、ETC受信部2は常に受信状態で待機している。また、VICS受信部9は、電波ビーコンからの電波を受信するため、車両が動作している間は常に受信状態で待機している。信号強度検出部17は、ETC受信部2から電源供給を受けて、ETC受信部2とVICS受信部9とを交互に切り換え、ETC信号またはVICS信号があるかどうかを、それぞれのキャリア周波数の信号レベルを基準値と比較することにより検出している。この場合、ETC信号は、通信領域が狭いので、ETC信号を優先的に検出するようにし、VICS信号の方は領域が広いため、検出する頻度は少なくて済むように、検出インターバルを制御している。ETC信号を優先的に検出するためには、ETC受信部2とVICS受信部9とを交互に切り換える間隔について、ETC受信部2を選択している時間をVICS受信部9を選択している時間より長くしたり、VICS受信部9を選択するいくつかのタイミングでは、ETC受信部2を選択するようにして、ETC受信部2を選択している頻度を高くするように制御する。
【0014】
信号強度検出部17により路側無線装置からETC信号が検出された場合には、信号強度検出部17からのオン信号により、第1の電源制御部14が、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6にも電源を供給し、路側無線装置との間で課金情報に関する通信を行い、表示部6に表示する。ETC信号が検出されなくなった場合には、信号強度検出部17からのオフ信号により、第1の電源制御部14が、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6への電源を遮断する。一方、信号強度検出部17により電波ビーコンアンテナからVICS信号が検出された場合には、信号強度検出部17からのオン信号により、第2の電源制御部16が、信号処理部10、表示部6にも電源を供給し、表示部6に道路交通情報を表示する。VICS信号が検出されなくなった場合には、信号強度検出部17からのオフ信号により、第2の電源制御部16が、信号処理部10および表示部6への電源を遮断する。
【0015】
このように、本実施の形態によれば、通常状態では、ETC受信部2とVICS受信部9および信号強度検出部17のみに電源を供給し、信号強度検出部17がETC信号を検出した場合には、ETC受信器の各部へ電源を供給し、VICS信号を受信した場合には、VICS受信器の各部へ電源を供給するようにしたので、ETC車載器およびVICS受信器における無駄な消費電力を低減して、電源バッテリ12における負荷を低減させることができる。
【0016】
なお、上記実施の形態では、狭域通信部13として、高速道路の料金所に設置された路側無線装置と通信を行うETC車載器を例に説明したが、駐車場やドライブスルー型ショップ等に設置された他の路側無線装置と通信する車載器であってもよい。また、VICS受信器としては、光ビーコンやFM多重放送を受信するものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車載無線装置は、DSRC受信部またはVICS受信部で受信した受信信号を交互に切り換えてそれぞれの信号を検出する信号強度検出部を備え、信号強度検出部でDSRC信号が検出された場合に第1の電源制御手段がDSRC信号処理部へ電源を供給するとともに、信号強度検出部でVICS信号が検出された場合には第2の電源制御手段がVICS信号処理部へ電源を供給するようにしたので、DSRC信号処理部とVICS信号処理部とへ選択的に電源を供給することができ、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車載無線装置の構成を示すブロック図
【図2】従来例における車載無線装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 送受信アンテナ
2 ETC受信部
3 ETC送信部
4 信号処理部
5 制御部
6 表示部
8 VICS用のアンテナ
9 VICS受信部
10 信号処理部
12 電源バッテリ
13 狭域通信部
14 第1の電源制御部
15 VICS通信部
16 第2の電源制御部
17 信号強度検出部
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波を使用した車載用路車間通信装置システムにおける車載無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロ波を使用した車載用路車間通信装置システムとして、例えば高速道路(有料道路)の料金所に設置された路側装置と車両に搭載された車載装置との間の通信により通行料金の精算を行う自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System、以下ETCという。)が知られており、そのための各種の車載無線装置が提案されている。また、FM放送の電波の一部や路側に設けられた電波ビーコンや光ビーコンから道路交通情報を提供するVICS(Vehicle Information and Communication Systems)も普及しており、これを受信するための車載装置を搭載した車両も増加している。したがって、ETC用車載装置とVICS用車載装置とを複合した車載装置も提案されている。また、現行のETCシステムでは、ICカードを用いて料金の決済が行われており(例えば、特許文献1参照)、このようなICカードを利用してサービスエリアの売店やガソリンスタンドにおける料金決済をDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭帯域通信)システムを利用して行うことも提案されている。DSRCは、ETCシステムと同じ5.8GHz帯の電波を使用するものである。
【0003】
図2は従来のETC車載器とVICS用の電波ビーコン受信器を複合した車載装置の構成を示している。図2において、ETC車載器としては、5.8GHz用の送受信アンテナ1と、ETC受信部2およびETC送信部3と、信号処理部4と、ソフトウエアで動作するマイクロプロセッサである制御部5と、液晶や発光ダイオードを用いた表示部6と、これらのETC受信部2、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5および表示部6に電源を供給する電源制御部7とを備えている。また、VICS受信器としては、2.5GHz用の受信アンテナ8と、VICS受信部9と、信号処理部10と、これらのVICS受信部9および信号処理部10に電源を供給する電源制御部11とを備えている。そして、各電源制御部7、11には共通の電源バッテリ12が接続されている。表示部6も制御部5および信号処理部10に接続されて共用になっており、電源制御部7または電源制御部11のいずれからでも表示部6をオン、オフできるようになっている。
【0004】
このように構成された車載無線装置の動作について説明すると、ETC受信部2およびETC送信部3では、送受信アンテナ1を介して路側無線装置との間で課金情報等のやり取りが行われ、送受信信号の復調および変調が信号処理部4で行われる。制御部5は、ソフトウエアによる通信制御や表示部6における表示制御を行い、電源制御部7は、それぞれの回路部に電源バッテリ12からの電源の供給を行う。ETC車載器では、路側無線装置の信号を車載器が受けて初めて通信動作が始まるので、常に受信状態で待機している。一方、VICS受信器では、受信アンテナ8を通じてVICS受信部9で高速道路上のビーコンアンテナから送信される2.5GHz帯の信号を受信し、信号処理部10でデータを復調して表示部6に表示する。ETC車載器は、料金所でのみの動作であり、その通信領域は約4m程度の範囲に限定されており、VICS受信器は、高速道路上の電波ビーコンアンテナの付近で受信するもので、電波ビーコンアンテナの手前50mから100mの範囲で受信可能である。このVICS受信器も、ETC車載器と同様に、車両が動作している間は連続して電源バッテリ12からの電源が投入されて受信待機をしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−63625号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車載無線装置では、ETC車載器が、路側無線装置との通信を確実に行う必要があるため、常に電源が投入されている状態になっているだけでなく、車両走行のための補助的な情報を受信するVICS受信器も、同様に常に待機状態になっているため、消費電力が増大し、電源バッテリの負荷を軽減することが困難になるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することのできる車載無線装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車載無線装置は、DSRC信号を受信するDSRC受信部および前記DSRC信号を復調するDSRC信号処理部を有する狭域通信部と、前記DSRC信号処理部に供給する電源を制御する第1の電源制御手段と、VICS信号を受信するVICS受信部および前記VICS信号を復調するVICS信号処理部を有するVICS通信部と、前記VICS信号処理部に供給する電源を制御する第2の電源制御手段と、前記DSRC受信部または前記VICS受信部で受信した受信信号を交互に切り換えてそれぞれの信号を検出する信号強度検出部とを備え、前記信号強度検出部でDSRC信号が検出された場合に前記第1の電源制御手段が前記DSRC信号処理部へ電源を供給するとともに、前記信号強度検出部でVICS信号が検出された場合に前記第2の電源制御手段が前記VICS信号処理部へ電源を供給するように構成した。この構成により、DSRC信号処理部とVICS信号処理部とへ選択的に電源を供給することができ、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【0009】
また、本発明の車載無線装置は、前記信号強度検出部において、前記DSRC信号を検出する時間が、前記VICS信号を検出する時間より長くなるように構成した。この構成により、DSRC信号を優先して受信しながら、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【0010】
また、本発明の車載無線装置は、前記DSRC受信部が、道路に設置された路側無線装置から送信されるDSRC信号を受信するように構成した。この構成により、路側無線装置との間で課金情報等の通信を行い、自動料金収受システムなどを活用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における車載無線装置の構成を示している。本実施の形態における車載無線装置は、DSRC信号を処理する狭域通信部をETC車載器として構成したものであり、図2に示した従来例における車載無線装置と同様な構成には同様な符号を付してある。本実施の形態における車載無線装置は、路側無線装置との間でETC信号のやり取りを行うための5.8GHz用の送受信アンテナ1と、ETC受信部2およびETC送信部3と、送受信信号の復調および変調を行う信号処理部4と、ソフトウエアで動作するマイクロプロセッサである制御部5とを備え、ETC受信部2とETC送信部3と信号処理部4とで狭域通信部13が構成されている。これらETC受信部2、ETC送信部3、信号処理部4および制御部5には第1の電源制御部14から電源が供給される。また、VICS受信器は、高速道路上のビーコンアンテナから送信される2.5GHz帯の電波を受信するための受信アンテナ8と、受信した電波からVICS信号を受信するVICS受信部9およびデータを復調する信号処理部10を有するVICS通信部15と、これらVICS受信部9および信号処理部10に電源を供給する第2の電源制御部16とを備えている。第1および第2の電源制御部14、16には共通の電源バッテリ12が接続されている。また、表示部6は、ETC車載器の制御部5およびVICS受信器の信号処理部10に接続されて共用になっており、第1の電源制御部14または第2の電源制御部16のいずれからでも表示部6をオン、オフできるようになっている。
【0012】
ETC受信部2およびVICS受信部9には、信号強度検出部17が接続されている。信号強度検出部17の出力は、第1の電源制御部14および第2の電源制御部16に送出される。第1の電源制御部14は、ETC受信部2に常時電源を供給し、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6には、信号強度検出部17からの検出信号により選択的に電源が供給される。第2の電源制御部16は、VICS受信部9には常時電源を供給し、信号処理部10には信号強度検出部17からの検出信号により選択的に電源が供給される。信号強度検出部13は、ETC受信部2から電源供給を受けて常時動作している。
【0013】
以上のように構成された車載無線装置の動作について説明する。ETC車載器は、料金所でのみの動作であり、その通信領域は約4m程度の範囲に限定されている。VICS受信器は、高速道路上の電波ビーコンアンテナの付近で受信するもので、電波ビーコンアンテナの手前50mから100mの範囲で受信可能である。ETC車載器では、路側無線装置からの信号を受けてから通信動作が始まるので、車両が動作している間、ETC受信部2は常に受信状態で待機している。また、VICS受信部9は、電波ビーコンからの電波を受信するため、車両が動作している間は常に受信状態で待機している。信号強度検出部17は、ETC受信部2から電源供給を受けて、ETC受信部2とVICS受信部9とを交互に切り換え、ETC信号またはVICS信号があるかどうかを、それぞれのキャリア周波数の信号レベルを基準値と比較することにより検出している。この場合、ETC信号は、通信領域が狭いので、ETC信号を優先的に検出するようにし、VICS信号の方は領域が広いため、検出する頻度は少なくて済むように、検出インターバルを制御している。ETC信号を優先的に検出するためには、ETC受信部2とVICS受信部9とを交互に切り換える間隔について、ETC受信部2を選択している時間をVICS受信部9を選択している時間より長くしたり、VICS受信部9を選択するいくつかのタイミングでは、ETC受信部2を選択するようにして、ETC受信部2を選択している頻度を高くするように制御する。
【0014】
信号強度検出部17により路側無線装置からETC信号が検出された場合には、信号強度検出部17からのオン信号により、第1の電源制御部14が、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6にも電源を供給し、路側無線装置との間で課金情報に関する通信を行い、表示部6に表示する。ETC信号が検出されなくなった場合には、信号強度検出部17からのオフ信号により、第1の電源制御部14が、ETC送信部3、信号処理部4、制御部5、表示部6への電源を遮断する。一方、信号強度検出部17により電波ビーコンアンテナからVICS信号が検出された場合には、信号強度検出部17からのオン信号により、第2の電源制御部16が、信号処理部10、表示部6にも電源を供給し、表示部6に道路交通情報を表示する。VICS信号が検出されなくなった場合には、信号強度検出部17からのオフ信号により、第2の電源制御部16が、信号処理部10および表示部6への電源を遮断する。
【0015】
このように、本実施の形態によれば、通常状態では、ETC受信部2とVICS受信部9および信号強度検出部17のみに電源を供給し、信号強度検出部17がETC信号を検出した場合には、ETC受信器の各部へ電源を供給し、VICS信号を受信した場合には、VICS受信器の各部へ電源を供給するようにしたので、ETC車載器およびVICS受信器における無駄な消費電力を低減して、電源バッテリ12における負荷を低減させることができる。
【0016】
なお、上記実施の形態では、狭域通信部13として、高速道路の料金所に設置された路側無線装置と通信を行うETC車載器を例に説明したが、駐車場やドライブスルー型ショップ等に設置された他の路側無線装置と通信する車載器であってもよい。また、VICS受信器としては、光ビーコンやFM多重放送を受信するものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車載無線装置は、DSRC受信部またはVICS受信部で受信した受信信号を交互に切り換えてそれぞれの信号を検出する信号強度検出部を備え、信号強度検出部でDSRC信号が検出された場合に第1の電源制御手段がDSRC信号処理部へ電源を供給するとともに、信号強度検出部でVICS信号が検出された場合には第2の電源制御手段がVICS信号処理部へ電源を供給するようにしたので、DSRC信号処理部とVICS信号処理部とへ選択的に電源を供給することができ、消費電力を低減して電源バッテリの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車載無線装置の構成を示すブロック図
【図2】従来例における車載無線装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 送受信アンテナ
2 ETC受信部
3 ETC送信部
4 信号処理部
5 制御部
6 表示部
8 VICS用のアンテナ
9 VICS受信部
10 信号処理部
12 電源バッテリ
13 狭域通信部
14 第1の電源制御部
15 VICS通信部
16 第2の電源制御部
17 信号強度検出部
Claims (3)
- DSRC信号を受信するDSRC受信部および前記DSRC信号を復調するDSRC信号処理部を有する狭域通信部と、前記DSRC信号処理部に供給する電源を制御する第1の電源制御手段と、VICS信号を受信するVICS受信部および前記VICS信号を復調するVICS信号処理部を有するVICS通信部と、前記VICS信号処理部に供給する電源を制御する第2の電源制御手段と、前記DSRC受信部または前記VICS受信部で受信した受信信号を交互に切り換えてそれぞれの信号を検出する信号強度検出部とを備え、前記信号強度検出部でDSRC信号が検出された場合に前記第1の電源制御手段が前記DSRC信号処理部へ電源を供給するとともに、前記信号強度検出部でVICS信号が検出された場合に前記第2の電源制御手段が前記VICS信号処理部へ電源を供給することを特徴とする車載無線装置。
- 前記信号強度検出部は、前記DSRC信号を検出する時間が、前記VICS信号を検出する時間より長いことを特徴とする請求項1に記載の車載無線装置。
- 前記DSRC受信部が、道路に設置された路側無線装置から送信されるDSRC信号を受信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載無線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003102528A JP2004310402A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 車載無線装置 |
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JP2003102528A JP2004310402A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 車載無線装置 |
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Family Applications (1)
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JP2003102528A Pending JP2004310402A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 車載無線装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007049487A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Hitachi Ltd | 車載通信装置 |
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2003
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