JP2000113257A - 自動料金収受用路側システム - Google Patents

自動料金収受用路側システム

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JP2000113257A
JP2000113257A JP28368998A JP28368998A JP2000113257A JP 2000113257 A JP2000113257 A JP 2000113257A JP 28368998 A JP28368998 A JP 28368998A JP 28368998 A JP28368998 A JP 28368998A JP 2000113257 A JP2000113257 A JP 2000113257A
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誠 長谷川
Kenji Yaegashi
賢治 八重樫
Kouji Nishikigi
耕司 錦木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速道路等で通行等により料金が発生する
際、走行する車両を停止させる事なく自動的に料金を収
受する自動料金収受システムにおいて、料金所のインフ
ラストラクチャ側システムの低消費電力化を図ることを
目的とする。 【解決手段】 料金所の各通行レーンの路側機の内の1
つを主路側機6とし、主路側機アンテナを、料金収受手
続きを行う情報をやり取りする狭域通信用ビーム形状
と、全ての車両と送受信できる広域のビーム形状の2つ
を満足するビーム成形アンテナとし、広域の送受信にお
いて料金所に進入してくる車載機4を搭載した車両3を
検出し、検出した車載機4搭載車両3の進入状況に応
じ、路側機電源供給制御部8が従路側機1の動作を制御
することで、車載機4を搭載した車両3が通信領域2内
に進入して来た時だけ路側機が応答要求信号を送信する
ことができ、料金所のインフラストラクチャ側システム
の低消費電力化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路あるいは
有料道路または駐車場、あるいはガソリンスタンドなど
車両の通行や駐車などにより料金が発生する既存または
新規の場所において、料金収受を行う例えば料金所を通
過あるいは停止する際に、走行する車両を停止させる事
なくあるいは硬貨や紙幣を運転者と収受員との間で交わ
さずに自動的に収受する自動料金収受システムに関わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動料金収受システムは、特開平
9−288750号に記載された電波を使ったものが知
られている。
【0003】図22に従来の自動料金収受システムを有
料道路の料金所に適用した場合の、料金所近傍の模式図
である。図22において、70は予告アンテナ装置、7
1は料金所を通過する車両、72は車両71に搭載され
た無線装置である車載機、73は料金所に設置された路
側機である。
【0004】料金所に進入してきた車両71は、まず予
告アンテナ装置70と車両71に搭載している車載機7
2との間で双方向の通信を行なう。車載機72と無線通
信を行なう予告アンテナ装置70の主な機能は、予告ア
ンテナ装置70の応答要求信号による車載機72の動作
開始と、適正な応答による車載機72の異常診断と、車
載機72に接続されたディスプレイまたはスピーカを通
じた画像またはテキスト表示あるいは音声による車両7
1の運転者への自動料金収受が可能な事の通知である。
【0005】指定された通行レーンを走行する車両71
に搭載された車載機72は、路側機73との間で無線に
よる双方向通信を行い、通行料金の収受を自動的に行な
う。具体的には、車載機72から運転者保有の銀行口座
等の情報を路側機73を介して取得し通行料金を当該口
座から引き落としたり、あるいは予め決められた形式の
ICカードに金銭情報を保持しておき、車載機72にこ
のICカードの情報を読み書きできる機能を付加させる
事で、路側機73から車載機72に送られてきた料金情
報に応じ、ICカードから所定の金額を減額する電子的
な支払い手続きにより可能となる。
【0006】なお、走行距離依存型有料道路の場合、入
口側料金所にて、路側機73は車載機72に入口情報を
送り記憶させ、出口側料金所の路側機73は車載機72
からこの入口情報を受け取ることで走行距離や経路を判
断し、通行料金を電子的に決済する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】路側機と車載機との無
線通信法の特徴は、限定された空間的範囲内を移動する
車載機とだけ路側機は無線通信を行なう事である。自動
料金収受システムの場合、概ね3×4mの範囲を通信領
域とし、道路面から4〜5m上方に設置された路側機ア
ンテナの送受信ビームを所望の形状に成形することで実
現している。また、別な特徴としては、基地局は一定の
時間間隔、例えば数ミリ秒〜数十ミリ秒間隔で繰り返し
応答要求信号を送信し続け、車両に搭載された車載機は
通信領域内に進入してきた時、車載機はこの応答要求信
号を受信し路側機に所定の応答信号を送信することで、
一連の双方向通信が開始されるものである。
【0008】この自動料金収受システムを有用に機能さ
せるためには、路側機アンテナなどの料金所のインフラ
ストラクチャ側システムを全国の料金所に設置する必要
がある。そして、各料金所には複数の通行レーンが存在
し、可能な限り全ての通行レーンに路側機を設置するこ
とが望ましい。従って、全国規模で考えれば24時間、
多数の路側機が応答要求信号を出し続ける事になる。1
日の通行量が多い料金所に於いては、24時間応答要求
信号を送信し続ける事は必然的な事であるが、通行料の
少ない料金所に於いては、無駄な電力消費につながる。
【0009】本発明は、車載機を搭載した車両が所定の
通信領域内あるいは近傍に進入して来た時だけ、路側機
が応答要求信号を送信させることで、料金所のインフラ
ストラクチャ側システムの低消費電力化を図る事を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、料金所の複数通行レーンに設置した複数の
路側機の内の1つを主路側機とし、主路側機アンテナの
送受信ビーム形状を、料金収受手続きを行なう情報をや
り取りする狭域通信用ビーム形状と、料金所に進入する
全ての車両と送受信できるような広域のビーム形状の2
つを満足するビーム成形アンテナとし、路側機電源供給
制御部を主路側機と全ての従路側機に接続させる事で、
広域の送受信において料金所に進入してくる車載機を搭
載した車両を検出し、路側機にて検出した料金所への車
載機搭載車両の進入状況に応じ、路側機電源供給制御部
は従路側機の動作を制御させるように構成したものであ
る。
【0011】これにより、料金所の複数の路側機の内、
主路側機だけが、常に送受信をしているだけで、残りの
路側機は車両の走行に応じ、即ち必要な期間のみ送受信
するようになり、結果として料金所のインフラストラク
チャ側システムの低消費電力化が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、車両の通行あるいは駐車などにより料金が発生する
場所の入口料金所と出口料金所の両方または片方の料金
所の複数の通行レーン毎に設置された路側機と、前記路
側機と無線により必要情報を双方向に通信する車両に搭
載された車載機とを用いて料金を自動的に収受する自動
料金収受システムにおいて、料金所に設置された前記複
数の路側機の内の1つを主路側機とし、残りの路側機を
従路側機とし、前記従路側機の従路側機アンテナの送受
信ビーム形状を限定された空間的領域を移動する車載機
とだけ通信可能なものとし、前記主路側機の主路側機ア
ンテナの送受信ビーム形状が前記従路側機アンテナの送
受信ビーム形状と料金所に進入して来る全ての車載機と
の通信が可能な広域な範囲を送受信する事が可能な2つ
のビーム形状とし、前記主路側機アンテナに接続された
共用器と前記共用器に接続された受信部と前記受信部に
接続された復調部と前記共用器に接続された送信部と前
記送信部に接続された変調部と前記復調部及び変調部に
接続された主路側機CPU部とを有し、前記主路側機と
前記全ての従路側機に接続され従路側機の電源のONと
OFFを制御する路側機電源供給制御部と、前記主路側
機と前記全ての従路側機と前記路側機電源供給制御部に
接続された中央演算装置とを設けた自動料金収受用路側
システムであり、料金所に進入して来る全ての車載機と
の通信が可能な広域な範囲に主路側機が送信した応答要
求信号に対し車載機が応答した場合、路側機電源供給制
御部にて全ての従路側機の電源をONにし、料金所のい
ずれかの通行レーンを通過する車載機と双方向通信を行
なえるようにし、いずれかの従路側機または主路側機と
車載機とで料金収受の手続きが終了した時点で、全てに
従路側機の電源をOFFさせる事で、車両の走行に応
じ、従路側機を動作させる事ができ、料金所のインフラ
ストラクチャ側システムの低消費電力化が図られるとい
う作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、主路側機が、主
路側機送信アンテナと主路側機受信アンテナの2つを有
し、前記主路側機送信アンテナに接続された送信部と、
前記送信部に接続された変調部と、前記主路側機受信ア
ンテナに接続された受信部と、前記受信部に接続された
復調部と、前記変調部と復調部に接続された主路側器C
PU部とを有する請求項1記載の自動料金収受用路側シ
ステムであり、送信、受信に対し専用の主路側機アンテ
ナを有することで、主路側機アンテナのアイソレーショ
ンを確保することで通信の信頼性を高めることができ、
また、料金所のインフラストラクチャ側システムの低消
費電力化が図られるという作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、主路側機が、狭
域送受信アンテナと広域送受信アンテナの2つのアンテ
ナを有し、前記狭域送受信アンテナに接続された狭域通
信用共用器と、前記狭域通信用共用器に接続された狭域
通信用送信部と、前記広域送受信アンテナに接続された
広域通信用共用器と、前記広域通信用共用器に接続され
た広域通信用送信部と、前記狭域通信用送信部と前記広
域通信用送信部に接続された変調部と、前記狭域通信用
共用器と前記広域通信用共用器に接続された信号合成器
と、前記信号合成器に接続された受信部と、前記受信部
に接続された復調部と、前記変調部と前記復調部に接続
された主路側器CPU部とを有する請求項1記載の自動
料金収受用路側システムであり、狭域と広域の送信電力
を容易に変える事ができ、広域送信ではより高い電力で
広範囲に送信信号を照射でき、狭域側では所定の通信領
域に応じたビームを形成するのに最適な電力で送信する
事が可能となり、高精度な制御でかつ料金所のインフラ
ストラクチャ側システムの低消費電力化が図られるとい
う作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、主路側機が狭域
送受信アンテナと広域送受信アンテナの2つのアンテナ
を有し、前記狭域送受信アンテナと広域送受信アンテナ
に接続されたスイッチと、前記スイッチに接続された共
用器と、前記共用器に接続された狭域通信用受信部と広
域通信用受信部と、前記狭域通信受信部に接続された狭
域通信用復調部と、前記広域通信用受信部に接続された
広域通信用復調部と、前記共用器に接続された送信部
と、前記送信部に接続された変調部と、前記狭域通信用
復調部と前記広域通信用復調部と前記変調部に接続され
た主路側機CPU部とを有する請求項1記載の自動料金
収受用路側システムであり、主路側機から距離の差によ
って変化する車載機からの送信電波の強度に応じ感度の
異なる受信部に切り替える事で通信の信頼性を高めるこ
とができ、また、料金所のインフラストラクチャ側シス
テムの低消費電力化が図られるという作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、主路側機に、狭
域通信用送信部と広域通信用送信部に接続され主路側機
CPU部により制御される送信制御部を設けた請求項3
記載の自動料金収受用路側システムであり、主路側機の
狭域通信用送信部と広域通信用送信部を主路側機CPU
の制御により個別に制御させる事が可能となり、広範囲
に進入車両を検出する時は、狭域通信用送信部を停止さ
せ、逆に狭域通信時には広域通信用送信部を停止させる
事が可能となり、狭域及び広域の送信ビームによる干渉
等による通信信頼性の劣化を防ぎ、また、料金所のイン
フラストラクチャ側システムの低消費電力化が図られる
という作用を有する。
【0017】請求項6に記載の発明は、主路側機の狭域
送受信アンテナが狭域送信アンテナと狭域受信アンテナ
に分離され、狭域通信用共用器を無くし、前記狭域送信
アンテナが狭域通信用送信部に接続し、前記狭域受信ア
ンテナが信号合成器に接続された請求項3または5記載
の自動料金収受用路側システムであり、狭域通信用の送
信系と受信系のアイソレーションを充分に確保し通信信
頼性を高められ、また、料金所のインフラストラクチャ
側システムの低消費電力化が図られるという作用を有す
る。
【0018】請求項7に記載の発明は、主路側機の広域
送受信アンテナが広域送信アンテナと広域受信アンテナ
に分離され、広域通信用共用器を無くし、前記広域送信
アンテナが広域通信用送信部に接続し、前記広域受信ア
ンテナが信号合成器に接続された請求項3または5また
は6記載の自動料金収受用路側システムであり、広域通
信用の送信系と受信系のアイソレーションを充分に確保
し通信信頼性を高められ、また、料金所のインフラスト
ラクチャ側システムの低消費電力化が図られるという作
用を有する。
【0019】請求項8に記載の発明は、主路側機が、狭
域送信アンテナと狭域受信アンテナと広域送信アンテナ
と広域受信アンテナの4つのアンテナを有し、前記広域
送信アンテナに接続され送信信号を出力する増幅器と、
前記狭域送信アンテナと前記増幅器に接続され主路側機
CPU部によりスイッチング動作を制御されるスイッチ
と、前記スイッチに接続された送信部と、前記送信部に
接続された変調部と、前記広域受信アンテナと前記狭域
受信アンテナに接続された信号合成器と、前記信号合成
器に接続された受信部と、前記受信部に接続された復調
部と、前記変調部と前記復調部に接続された主路側機C
PU部とを有する請求項1記載の自動料金収受用路側シ
ステムであり、主路側機から離れた広域通信領域と近い
通新領域での車式の受信電力値をほぼ同程度にする事が
でき、また、料金所のインフラストラクチャ側システム
の低消費電力化が図られるという作用を有する。
【0020】請求項9に記載の発明は、路側機電源供給
制御部に接続され中央演算装置により計測時間の開始を
プリセットされる時間計測部を設けた請求項1から8の
いずれかに記載の自動料金収受用路側システムであり、
1台の車載機が通行料金の収受手続きを終了してから一
定の期間、路側機を動作させておく事ができ、連続して
走行する後続車の料金収受の手続きを確実に実施する事
ができ、また、料金所のインフラストラクチャ側システ
ムの低消費電力化が図られるという作用を有する。
【0021】請求項10に記載の発明は、主路側機が、
複数の素子から構成された広域送受信アンテナと、各素
子に接続された共用器と、前記各共用器に接続された受
信部と、前記各受信部に接続されたミキサ部と、前記各
ミキサ部に接続されたAD変換器と、前記各AD変換器
に接続されたメモリ部と、前記全てのメモリ部に接続さ
れメモリ部に記憶された車載機の送信電波のデータから
車載機の方向を検出しその情報を主路側機アンテナCP
U部に転送する電波到来方向検出部と、前記全てのメモ
リ部に接続され広域通信領域内に受信ビームが成形され
るように前記メモリ部に記憶されているデータの位相と
振幅を変化させて受信データを復調する広域通信用復調
部と、前記全ての共用器に接続された広域通信用送信部
と、前記広域通信用送信部に接続され主路側機CPU部
により変調信号を出力する広域通信用変調部と、狭域送
受信アンテナと、前記狭域送受信アンテナに接続された
狭域通信用共用器と、前記狭域通信用共用器に接続され
た狭域通信用送信部と、前記狭域通信用送信部に接続さ
れ主路側機CPU部により変調信号を送信部に出力する
変調部と、前記狭域通信用共用器に接続された狭域通信
用受信部と、前記狭域通信用受信部に接続され主路側機
CPU部に出力する復調部とを有する請求項3から6の
いずれかに記載の自動料金収受用路側システムであり、
車両の進行方向を判断でき、前記進行方向に位置する従
路側機だけを路側機電源供給制御部は動作させることが
可能となり、料金所のインフラストラクチャ側システム
の低消費電力化が図られるという作用を有する。
【0022】請求項11に記載の発明は、車両の通行あ
るいは駐車などにより料金が発生する場所の入口料金所
と出口料金所の両方または片方の料金所の複数の通行レ
ーン毎に設置された路側機と、前記路側機と無線により
必要情報を双方向に通信する車両に搭載された車載機と
を用いて料金を自動的に収受する自動料金収受システム
において、料金所に設置された前記複数の路側機の内の
1つを主路側機とし、残りの路側機を従路側機とし、前
記従路側機の従路側機アンテナの送受信ビーム形状を限
定された空間的領域を移動する車載機とだけ通信可能な
ものとし、前記主路側機の主路側機アンテナが複数の素
子からなるアレイ構造のビーム形成アンテナで構成さ
れ、各素子に各々接続された共用器と、前記各共用器に
接続された受信部と、前記全ての受信部に接続され各受
信部出力の位相と振幅を変化させて復調信号を生成する
復調部と、前記各共用器に接続された送信部と、前記全
ての送信部に接続された変調部と、前記復調部と前記変
調部に接続された主路側機CPU部と、前記主路側機と
前記全ての従路側機に接続された路側機電源供給制御部
と、前記主路側機と前記全ての従路側機と前記路側機電
源供給制御部に接続された中央演算装置とを設けた自動
料金収受用路側システムであり、主路側機CPU部によ
り各素子に出力する送信信号の位相と送信電力を各送信
部が制御することで、広域通信時の送信ビーム形状と狭
域通信時の送信ビーム形状を1つの主路側機アンテナで
実現でき、広域通信時の車載機の応答により、路側機電
源供給制御部により従路側機を制御することが可能とな
り、料金所のインフラストラクチャ側システムの低消費
電力化が図られるという作用を有する。
【0023】請求項12に記載の発明は、路側機電源供
給制御部に接続され、中央演算装置により計測時間の開
始をプリセットされる時間計測部を設けた請求項11記
載の自動料金収受用路側システムであり、1台の車載機
が通行料金の収受手続きを終了してから一定の期間、路
側機を動作させておく事ができ、連続して走行する後続
車の料金収受の手続きを確実に実施する事ができると言
う作用を有する。
【0024】請求項13に記載の発明は、主路側機が、
複数の素子から構成された主路側機アンテナと、各素子
に接続された共用器と、前記各共用器に接続された受信
部と、前記各受信部に接続されたミキサ部と、前記各ミ
キサ部に接続されたAD変換器と、前記各AD変換器に
接続されたメモリ部と、前記全てのメモリ部に接続され
メモリ部に記憶された車載機の送信電波のデータから車
載機の方向を検出しその情報を主路側機アンテナCPU
部に転送する電波到来方向検出部と、前記全てのメモリ
部に接続され特定の領域に受信ビームが成形されるよう
に前記メモリ部に記憶されているデータの位相と振幅を
変化させて受信データを復調する復調部と、前記各共用
器に接続された送信部と、前記全ての送信部に接続され
主路側機CPU部により変調信号を出力する変調部とを
設けた請求項11または12記載の自動料金収受用路側
システムであり、車両の進行方向を判断でき、前記進行
方向に位置する従路側機だけを路側機電源供給制御部は
動作させることが可能となり、料金所のインフラストラ
クチャ側システムの低消費電力化が図られるという作用
を有する。
【0025】請求項14に記載の発明は、車両の通行あ
るいは駐車などにより料金が発生する場所の両方または
片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
と、料金所の進入側に設置された予告アンテナ装置と、
前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信する車
両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収受す
る自動料金収受システムにおいて、前記予告アンテナ装
置に接続され全ての路側機の送受信を制御する路側機電
源供給制御部と、前記路側機と予告アンテナ装置に接続
された中央演算装置とを設けた自動料金収受用路側シス
テムであり、予告アンテナ装置で料金所へ進入する車両
を検出することができ、路側機電源供給制御部にて全て
の路側機の電源をONにし、料金所のいずれかの通行レ
ーンを通過する車載機と双方向通信を行なえるように
し、いずれかの従路側機または主路側機と車載機とで料
金収受の手続きが終了した時点で、全ての路側機の電源
をOFFする事ができ、車両の走行に応じ、従路側機を
動作させる事ができ、料金所のインフラストラクチャ側
システムの低消費電力化が図られるという作用を有す
る。
【0026】請求項15に記載の発明は、路側機電源供
給制御部に接続され、中央演算装置により計測時間の開
始をプリセットされる時間計測部を設けた請求項14記
載の自動料金収受用路側システムであり、1台の車載機
が通行料金の収受手続きを終了して一定の期間路側機の
停止を遅らす事ができ、連続して走行する後続車の料金
収受の手続きを確実に実施する事ができるという作用を
有する。
【0027】請求項16に記載の発明は、予告アンテナ
装置のアンテナが複数の素子からなるアレイ構造のビー
ム形成アンテナで構成され、各素子に各々接続された共
用器と、前記各共用器に接続された受信部と、前記各受
信部に接続されたミキサ部と、前記ミキサ部に接続され
たAD変換器と、前記各AD変換器に接続されたメモリ
部と、前記全てのメモリ部に接続されメモリ部に記憶さ
れた車載機の送信電波のデータから車載機の方向を検出
しその情報を予告アンテナ装置CPU部に転送する電波
到来方向検出部を設けた請求項14または15記載の自
動料金収受用路側システムであり、車両の進行方向を判
断でき、前記進行方向に位置する路側機だけを路側機電
源供給制御部は動作させることが可能となり、料金所の
インフラストラクチャ側システムの低消費電力化が図ら
れるという作用を有する。
【0028】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図21を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態における自動料金
収受用路側システムを有料道路の料金所に適用した場合
の、料金所近傍を上から見た場合の模式図である。図1
において1は従路側機で、例えば車幅方向3m及び進行
方向4m程度の通信領域2を移動する車両3に搭載され
た車載機4との間で、通行料金収受手続きに関わる情報
のやり取りを無線を使い双方向に行なうものであり、各
通行レーン上数mの高さに例えばガントリ5を使い設置
してある。6は複数の路側機の内の1つである主路側機
で、主路側機6は送受信ビーム形状は、当該通行レーン
の通信領域2と広域通信領域7をカバーする2つのビー
ムから構成されている。8は主路側機6に接続された路
側機電源供給制御部で、路側機電源供給制御部8は複数
の従路側機1の動作を、例えば電源のON/OFF制御
などを行なう。9は従路側機1ならびに主路側機6に接
続され、車載機4との双方向通信で得られた情報から車
両3の走行に伴う料金収受の手続きを行なう中央演算装
置である。図1において、通行レーンE、Fは路側機が
設置されていないレーンであり、車載機を搭載してない
車両はこの通行レーンに進入し、金銭による支払い手続
きを行なう。
【0029】図2は、主路側機6の概略構成図である。
図2において、11は主路側機アンテナである。主路側
機アンテナ11は、例えば複数の素子から構成されたア
レイアンテナ構造で、各素子への電界強度と位相を制御
するような給電構造にする事で2つの送受信ビームを形
成することが実現できる。12は中央演算装置9と接続
された主路側機CPU部で、送信に必要なデータを生成
したり、車載機4からの情報を復調データから復元し中
央演算装置9に転送したりする。13は主路側機CPU
部12に接続され周波数変換機やスイッチから構成され
た変調部、14は変調部13に接続された送信部でアン
プなどで構成されている。15は共用器でスイッチやサ
ーキュレータで構成しても構わない。16は共用器15
に接続されたLNA(ローノイズアンプ)などから構成
された受信部、17は受信部に接続されたミキサや検波
器から構成された復調部で出力を主路側機CPU部12
に転送する。
【0030】図3は、従路側機1の概略構成図である。
図3に於いて、18は従路側機アンテナ、19は従路側
機CPU部であり、その他の構成は図2に示した主路側
機6の構成及び機能と同じである。
【0031】車載機4も、主路側機6や従路側機1と同
じように変調部、復調部を有する無線装置で、概ね図2
や図3に示した構成である。但し、車載機4は、電子的
に通行料金を支払うため、電子財布として用いるICカ
ードやクレジットカードとの情報をやり取りするカード
リーダライタ部を有している。
【0032】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。全ての従路側機1は、路側機電源供給制御
部8により電源をOFFにされている。主路側機6は応
答要求信号を一定間隔で主路側器CPU部12、変調部
13、送信部14、共用器15、主路側機アンテナ11
を介し送信する。主路側機アンテナ11から送波された
応答要求信号は、該当レーンである通行レーンC上の通
信領域2と広域通信領域7内に照射される。
【0033】図4に双方向に無線通信をすることにより
自動的に料金を収受する通信法の信号形態の模式図を示
す。図4において、20はスロットで、1スロット当た
り数百ビットのシリアルなデジタルデータ列から構成さ
れている。主路側機6と車載機4との通信は、複数のス
ロット20でフレーム24を構成し、このフレーム24
を繰り返し送受信することで所定の情報のやり取りを行
なう。最初のスロットは、主路側機6から送信する応答
要求信号を含むFCM(フレームコントロールメッセー
ジ)スロット21で、最後のスロットは車載機4から送
信する応答信号を含むACK(アック)スロット23で
あり、残りの複数のスロットは主路側機6と車載機4と
の双方向通信データを含むMDC(メッセージデータチ
ャネル)スロット22である。なお、ACKスロット2
3は、状況に応じMDCスロット22に変更される場合
もある。
【0034】例えば、各スロットは800ビットから構
成され、フレーム24が4つのスロット20から構成さ
れ、1ビットの伝送速度を1Mbpsとすれば、フレー
ム24は約3.2ミリ秒の時間構成になる。各フレーム
24のインターバルが0秒の場合、応答要求信号は、
3.2ミリ秒間隔で、通信領域2と広域通信領域7に照
射される。
【0035】車載機4を搭載した車両3が本線から外れ
料金所内に進入すれば、車載機4は広域通信領域7内で
主路側機6から送信された応答要求信号を受信し、応答
信号をACKスロット23を使い主路側機6に返答す
る。この応答信号を主路側機アンテナ11、信号分離機
15、受信部16、復調部17、主路側機CPU部12
を介して受信した主路側機6は、次のフレーム24内の
MDCスロット22を使い、車載機4に必要な情報を主
路側機CPU部12、変調部13、送信部14、共用器
15、主路側機アンテナ11を介して送信すると共に、
車載機4から必要な情報をMDCスロット22を使用し
て受信する。
【0036】広域通信領域7内を移動中の車載機4から
の応答信号を受信した主路側機6は、車載機4に自動料
金収受手続きの為、所定の通行レーンに進入するように
運転者に注意を促すための情報を車載機4に送信し、車
載機4に接続されたディスプレイスピーカを用い出力す
ると共に、車載機4の電子財布であるICカード内の残
高情報をチェックしたりする。この一連のやり取りによ
り、主路側機CPU部12は、正常な車載機4を搭載し
た車両3が料金所に進入してくる事が判断できる。
【0037】次に、主路側機CPU部12は路側機電源
供給制御部8に全ての従路側機1の電源をONするタイ
ミング信号を出力する。この信号を受けた路側機電源供
給制御部8は、全ての従路側機1の電源をONにさせ
る。全ての従路側機1及び主路側機6は、当該通信領域
2を移動する車載機4との通行料金収受手続きの為の双
方向通信の準備を開始する。具体的には前記の複数スロ
ット20で構成されたフレーム24による送受信法を利
用する。車載機4を搭載した車両3は、いずれかの通信
領域2に進入し、当該通信領域2を形成する従路側機1
または主路側機6と通行料金の収受手続きに必要な情報
のやり取りを行い、中央演算装置9により収受処理が実
施される。
【0038】中央演算装置9で実施される料金収受処理
は、例えば、車載機4から運転者保有の銀行口座等に情
報を従路側機1または主路側機6を介して取得し通行料
金を当該講座から引き落としたり、あるいは予め決めら
れた形式のICカードに金銭情報を保持しておき、車載
機4にこのICカードの情報を読み書きできる機能を付
加させる事で、従路側機1または主路側機6から車載機
4に料金情報を送信し、この情報を受信した車載機4は
ICカードから所定の金額を減額する電子的な支払い手
続きにより可能となる。また、走行距離依存型有料道路
の場合、入口側料金所にて、従路側機1または主路側機
6により車載機4に入口情報を送り記憶させ、出口側料
金所の従路側機1または主路側機6は車載機4からこの
入口情報を受け取ることで走行距離や経路を判断し、通
行料金を電子的に決済する。
【0039】次に、中央演算装置9は正常に通行料金の
収受が終了したタイミングを主路側機CPU部12に出
力する。このタイミングを受けた主路側機CPU部12
は、再び広域通信領域7内への車両3の進入検出を行う
動作に戻り、かつ路側機電源供給制御部8に従路側機1
の電源をOFFにするタイミング信号を出力する。この
タイミング信号を受けた路側機電源供給制御部8は、従
路側機1の電源をOFFにする。
【0040】以上のように、主路側機6が広域通信領域
7内を移動する車載機4を検出する事ができるため、車
載機4を搭載した車両2が料金所内を走行していない期
間、主路側機6以外の全ての従路側機1の電源をOFF
にすることが可能となり、料金所のインフラストラクチ
ャ側システムの低消費電力化が図れる。
【0041】なお、前記説明では路側機電源供給制御部
8は主路側機CPU部12の出力により従路側機1を制
御していたが、主路側機CPU部12の情報を受けてい
る中央演算装置9から制御タイミング情報を受けても構
わない。また、路側機電源供給制御部8の制御として、
従路側機1全体の電源のON/OFF制御を行うとして
説明したが、電源ON時の従路側機CPU部19の立ち
上がりに時間がかかる場合などは、従路側機1内の送信
部14や受信部16のアンプの電源のみでも構わない。
【0042】(実施の形態2)図5は本実施の形態での
主路側機6の概略構成図である。図5において、25は
主路側機送信アンテナで、例えば複数の素子から構成さ
れたアレイアンテナ構造で実現でき各素子への電界強度
と位相を制御するような給電構造にすることで(実施の
形態1)で説明した通信領域2と広域通信領域7の2種
類の送信ビームを形成することが可能となる。26は主
路側機受信アンテナで、同じようにアレイ構造にし各素
子への電界強度と位相を制御する事で2つの受信ビーム
を形成することが可能となる。12は中央演算装置9や
路側機電源供給制御部8に接続された主路側機CPU部
で、送信に必要なデータを生成したり、復調データから
車載機4からの情報を復元し中央演算装置9に転送した
りする。13は主路側機CPU部12に接続され周波数
変換機やスイッチから構成された変調部、14は変調部
13に接続された送信部でアンプなどで構成され主路側
機送信アンテナ25に出力される。16は主路側機受信
アンテナ26に接続されたLNAなどから構成された受
信部、17は受信部に接続されたミキサや検波器から構
成された復調部で出力を主路側機CPU部12に転送す
る。
【0043】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。主路側機6は主路側機CPU12が発生する送信
信号に応じ、通信領域2及び広域通信領域7に主路側機
送信アンテナ25を介し電波を照射する。通信領域2ま
たは広域通信領域7内を移動する車両に搭載された車載
機4から送信された電波は、主路側機受信アンテナ26
により受波され、受信部16、復調部17を介し主路側
機CPU部12に転送される。具体的な通行料金収受の
手続きや路側機電源供給制御部8による従路側機1の制
御に関しては、(実施の形態1)で詳細に説明した方式
で実施する。
【0044】以上のように主路側機6のアンテナを主路
側機送信アンテナ25と主路側機受信アンテナ26に分
離することで、送受信のアイソレーションを確保すると
共に、送信ビーム形状と受信ビーム形状を個別に成形す
ることが可能となり、車載機4と主路側機6との通信信
頼性を高める事ができ、また、料金所のインフラストラ
クチャ側システムの低消費電力化が図れる。
【0045】なお、従路側機1の構成を図5のように、
送信アンテナと受信アンテナの2つのアンテナを有する
構成にしても構わない。
【0046】(実施の形態3)図6は本実施の形態での
主路側機6の概略構成図である。図6において27は通
信領域2内を移動する車両3に搭載された車載機4とだ
け無線通信が可能になるように送受信ビームを成形した
狭域送受信アンテナ、28は狭域送受信アンテナ25に
接続された狭域通信用共用器、29は狭域通信用共用器
28に接続された狭域通信用送信部、30は広域通信領
域7内を移動する車両3に搭載された車載機4とだけ無
線通信が可能になるように送受信ビームを成形した広域
送受信アンテナ、31は広域送受信アンテナ30に接続
された広域通信用共用器、32は広域通信用共用器31
に接続された広域通信用送信部、13は狭域通信用送信
部29と広域通信用送信部32に接続された変調部、3
3は狭域通信用共用器28と狭域通信用共用器31に接
続された信号合成器である。
【0047】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。狭域送受信アンテナ27と広域送受信アンテナ3
0からの送信電力が同じ場合、距離や指向特性により、
車載機4は通信領域2内に比して広域通信領域7内の方
が極めて低い電力しか受信できない。広域通信領域7で
の正常な送受信を優先し車載機4の受信感度を設定した
場合、通信領域2に進入した場合、車載機4は複数の路
側機からの微弱な送信電波を受信してしまう可能性を有
し、結果として正常な通信を阻害する要因になる。従っ
て、広域通信領域7と通信領域2での車載機4の主路側
機6からの受信電力値はほぼ同程度にする事が望まし
い。
【0048】即ち、図6に示すように広域通信用送信部
32と狭域通信用送信部29の2つの送信部を有し、広
域通信用送信部32の送信電力を狭域通信用送信部29
より高めに設定しておく事により、広域通信領域7と通
信領域2での車載機4の受信電力値をほぼ同程度にする
事が実現できる。具体的な通行料金収受の手続きや路側
機電源供給制御部8による従路側機1の制御に関して
は、(実施の形態1)で詳細に説明した方式で実施す
る。
【0049】以上のような構成にすることで、主路側機
6が広域通信領域7内を移動する車載機4に対し適正な
受信電力を満足させ、かつ車載機4を搭載した車両2が
主路側機6が管轄する通信領域2内を移動しても、他の
従路側機1と誤通信する事なく主路側機6は双方向通信
が可能となり、また、料金所のインフラストラクチャ側
システムの低消費電力化が図れる。
【0050】(実施の形態4)図7は本実施の形態での
主路側機6の概略構成図である。図7において27は狭
域送受信アンテナ、30は広域送受信アンテナ、34は
狭域送受信アンテナ27及び広域送受信アンテナ30に
接続され主路側機CPU部12によりスイッチング動作
を制御されるスイッチ、35はスイッチ34に接続され
た共用器でサーキュレータで構成しても構わない。12
は主路側機CPU部、13は主路側機CPU部12に接
続された変調部、14は変調部13に接続され共用器3
5に出力する送信部、36は共用器35に接続された狭
域通信用受信部、37は狭域通信用受信部36に接続さ
れ主路側機CPU部12に復調結果を出力する狭域通信
用復調部、38は共用器35に接続され狭域通信用受信
部36より受信感度の高い広域通信用受信部、39は広
域通信用受信部38に接続され主路側機CPU部12に
復調結果を出力する狭域通信用復調部である。
【0051】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。距離や指向特性により、主路側機6が受信する車
載機4からの送信電波は、通信領域2内に比して広域通
信領域7内からの方が低い。主路側機CPU部12は、
広域通信領域7内の車載機4と送受信する場会は、広域
送受信アンテナ30と共用器35が接続されるようにス
イッチ34動作させ、変調部13、送信部14、共用器
35、スイッチ34、広域通信用アンテナ30を介し、
広域通信領域7に照射させる。車載機4からの送信信号
は、受信感度の高い広域通信用受信部38で増幅され、
広域通信用復調部39で復調された後、主路側機CPU
部12で取得される。
【0052】次に、通信領域2内の車載機4と送受信す
る場会、主路側機CPU部12は、狭域送受信アンテナ
27と共用器35が接続されるようにスイッチ34動作
させると共に、狭域通信用受信部35により増幅された
受信信号を復調する狭域通信用復調部36から復調デー
タを取得する。具体的な通行料金収受の手続きや路側機
電源供給制御部8による従路側機1の制御に関しては、
(実施の形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0053】以上のような構成にすることで、主路側機
6が広域通信領域7内を移動する車載機4からの微弱な
電波でも復調することが可能となり、また、料金所のイ
ンフラストラクチャ側システムの低消費電力化が図れ
る。なお、広域通信領域7での主路側機6と車載機4と
の無線通信の伝送速度を通信領域2でのそれより遅くす
ることで、狭帯域の信号を用いることができ結果として
雑音帯域が減少し更に受信感度を向上させることができ
る。
【0054】(実施の形態5)図8は本実施の形態での
主路側機6の概略構成図である。図8において図6と異
なる部分は、狭域通信用送信部29と広域通信用送信部
32に接続され主路側機CPU部12により動作を制御
される送信制御部40を設けた事である。
【0055】広域通信領域7内の移動中の車載機4と通
信する場合、送信制御部40は主路側機CPU部12の
発生するタイミングにより、狭域通信用送信部29をO
FFにする。具体的には、狭域通信用送信部29内のパ
ワーアンプをOFFにする事で可能になる。これによ
り、狭域送受信アンテナ27から電波は送波されず、結
果として通信領域2には応答要求信号が照射されない。
【0056】次に、主路側機CPU部12は、広域通信
領域7内に進入してきた車両3に搭載した車載機4が広
域送受信アンテナ30からの応答要求信号の応答を検出
した後、第2のタイミング信号を送信制御部40に出力
する。この第2のタイミング信号を受けた送信制御部4
0は、広域通信用送信部32内のパワーアンプをOFF
にすると共に狭域通信用送信部29内のパワーアンプを
ONにし、広域通信領域7への電波の照射を停止し、逆
に狭域通信領域2へ電波を照射させることで、通信領域
2内を移動する車両3に搭載された車載機4と主路側機
6は狭域送受信アンテナ27を介し通信することが可能
となる。具体的な通行料金収受の手続きや路側機電源供
給制御部8による従路側機1の制御に関しては、(実施
の形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0057】以上のように、主路側機6は車載機4の移
動に応じ、狭域送受信アンテナ27と広域送受信アンテ
ナ30からの電波の照射を制御させることで狭域及び広
域の送信ビームの干渉等による通信信頼性の劣化を防ぐ
ことができ、また、料金所のインフラストラクチャ側シ
ステムの低消費電力化が図れる。
【0058】(実施の形態6)図9は本実施の形態での
主路側機6の概略構成図である。図9において41は通
信領域2内を移動する車両3に搭載された車載機4とだ
け無線通信が可能になるように送信ビームを成形した狭
域送信アンテナ、42は通信領域2内を移動する車両3
に搭載された車載機4とだけ無線通信が可能になるよう
に受信ビームを成形した狭域受信アンテナ、30は広域
送受信アンテナ、31は広域送受信アンテナ30に接続
された広域通信用共用器、32は広域通信用共用器31
に接続された広域通信用送信部、29は狭域送信アンテ
ナ41に接続された狭域通信用送信部、13は広域通信
用送信部32と狭域受信アンテナ42に接続された変調
部、33は広域送受信アンテナ30と狭域受信アンテナ
42に接続された信号合成器、16は信号合成器33に
接続された受信部、17は受信部16に接続された復調
部、12は変調部13と復調部17に接続された主路側
機CPU部である。
【0059】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。自動料金収受システムで通信される情報
は、料金に関わる情報であるため信頼性の高い無線通信
法が要求される。図8で示した実施の形態5での狭域通
信用共用器28は数十dBのアイソレーションを有する
ものの、送信信号の一部は受信系に漏れてしまい受信感
度を劣化させる要因になる。
【0060】図9に示すように、狭域送受信アンテナ2
7を狭域送信アンテナ41と狭域受信アンテナ42に分
離する事で、狭域通信用共用器28の特性以上にアイソ
レーション特性を向上させる事が可能となる。具体的な
通行料金収受の手続きや路側機電源供給制御部8による
従路側機1の制御に関しては、(実施の形態1)で詳細
に説明した方式で実施する。
【0061】以上のような構成にすることで、通信領域
2を移動する車載機4と主路側機6との通信信頼性を高
める事ができ、また、料金所のインフラストラクチャ側
システムの低消費電力化が図れる。
【0062】(実施の形態7)図10は本実施の形態で
の主路側機6の概略構成図である。図10において43
は広域通信領域7内を移動する車両3に搭載された車載
機4とだけ無線通信が可能になるように送信ビームを成
形した広域送信アンテナ、44は広域通信領域7内を移
動する車両3に搭載された車載機4とだけ無線通信が可
能になるように受信ビームを成形した広域受信アンテ
ナ、41は狭域送信アンテナ、42は狭域受信アンテ
ナ、32は広域送信アンテナ43に接続された広域通信
用送信部、29は狭域送信アンテナ41に接続された狭
域通信用送信部、13は広域通信用送信部32と狭域通
信用送信部29に接続された変調部、33は広域受信ア
ンテナ44と狭域受信アンテナ42に接続された信号合
成器、16は信号合成器33に接続された受信部、17
は受信部に接続された復調部、12は変調部13と復調
部17に接続された主路側機CPU部である。
【0063】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。図10に示すように広域送受信アンテナ3
0を広域送信アンテナ43と広域受信アンテナ44に分
離する事で、図8で示した実施の形態5での広域通信用
共用器31の特性以上にアイソレーション特性を満足す
る事が可能となり信頼性の高い無線通信法が可能とな
る。具体的な通行料金収受の手続きや路側機電源供給制
御部8による従路側機1の制御に関しては、(実施の形
態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0064】以上のような構成にすることで、広域通信
領域7を移動する車載機4と主路側機6との通信信頼性
を高める事ができ、また、料金所のインフラストラクチ
ャ側システムの低消費電力化が図れる。
【0065】(実施の形態8)図11は本実施の形態で
の主路側機6の概略構成図である。図11において43
は広域送信アンテナ、44は広域受信アンテナ、41は
狭域送信アンテナ、42は狭域受信アンテナ、62は広
域送信アンテナ43に送信信号を出力する増幅器、61
は狭域送信アンテナ41と増幅器62に接続され主路側
機CPU部12によりスイッチング動作を制御されるス
イッチ、14はスイッチ61に接続された送信部、13
は送信部に接続され変調部、33は広域受信アンテナ4
4と狭域受信アンテナ42に接続された信号合成器、1
6は信号合成器33に接続された受信部、17は受信部
に接続された復調部、12は変調部13と復調部17に
接続された主路側機CPU部である。
【0066】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。主路側機CPU部12は、広域通信領域7
内の車載機4と送受信する場会は、広域送信アンテナ3
0に送信信号を出力する増幅器62と送信部14が接続
されるようにスイッチ61を動作させ、変調部13、送
信部14、スイッチ61、増幅器62、広域通信用アン
テナ30を介し、広域通信領域7に送信電波を照射させ
る。広域通信領域7内の車載機4からの送信電波は広域
受信アンテナ44、信号合成器33、受信部16、復調
部17を介し主路側機CPU部12で取得される。
【0067】次に、通信領域2内の車載機4と送受信す
る場会、主路側機CPU部12は、狭域送受信アンテナ
27と送信部14が接続されるようにスイッチ61動作
させると通信領域2に送信電波を照射させると共に、狭
域受信アンテナ42、信号合成器33、受信部16、復
調部17を介し復調データを取得する。
【0068】送信部14で生成した送信電力は、増幅器
62により、狭域送信アンテナ42に比べ広域送信アン
テナ43からの送信電力を高めることができ、主路側機
6からの距離が離れた広域通信領域7と近い通信領域2
での車載機4の受信電力値はほぼ同程度にする事が可能
となる。具体的な通行料金収受の手続きや路側機電源供
給制御部8による従路側機1の制御に関しては、(実施
の形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0069】以上のような構成にすることで、主路側機
6が広域通信領域7内を移動する車載機4に対し適正な
受信電力を満足させ、かつ車載機4を搭載した車両2が
主路側機6が管轄する通信領域2内を移動しても、他の
従路側機1と誤通信する事なく主路側機6は双方向通信
が可能となり、また、料金所のインフラストラクチャ側
システムの低消費電力化が図れる。
【0070】(実施の形態9)図12は本実施の形態で
の自動料金収受用路側システムを有料道路の料金所に適
用した場合の、料金所近傍を上から見た場合の模式図で
ある。図12において図1と異なる部分は、路側機電源
供給制御部8と中央演算装置9に接続された時間計測部
45を設け、路側機電源供給制御部8の出力を新たに主
路側機6にも接続したものである。
【0071】主路側機6は(実施の形態1)で説明した
ように、広域通信領域7を移動する車載機4と双方向通
信すると共に、路側機電源供給制御部8に従路側機1の
電源をONするタイミングを出力する。当該車載機4を
搭載した車両2は、電源がONされた従路側機1と主路
側機6のいずれかの通信領域2を通行し走行料金の収受
手続きが成される。
【0072】料金収受が終了した後、中央演算装置9は
時間計測部45にプリセット信号を出力する。このプリ
セツト信号を受けた時間計測部45は、このプリセット
信号を基点に、予め設定された時間、例えば60秒、を
計測する。時間計測部45は設定した時間の計測終了タ
イミングを路側機電源供給制御部8に出力し、路側機電
源供給制御部8はこのタイミングに同期して従路側機1
の電源をOFFにすると共に、主路側機6は、再び広域
通信領域7に新たな車載機4の進入を検出すべく、応答
要求信号を継続的に出力する。
【0073】なお、中央演算装置9は時間計測部45が
時間を計測している間に、新たな車載機4との料金収受
手続きが成された場合、再度プリセット信号を時間計測
部45に出力する。時間計測部45は、このプリセット
信号により計測時間をリセットし、再度ゼロからの時間
計測動作を開始する。
【0074】以上のように、車載機4との料金収受手続
き終了後一定期間の間、従路側機1及び主路側機6は当
該通信領域2を移動する車載機4との通信が可能な状態
を継続させる事ができ、連続して走行する後続車が存在
する場合でも、後続車の料金収受の手続きを確実に実施
する事ができ、また、料金所のインフラストラクチャ側
システムの低消費電力化が図れる。
【0075】(実施の形態10)図13は本実施の形態
での主路側機6の概略構成図である。図13において、
30は広域送受信アンテナ、46(n)は広域送受信ア
ンテナ30を構成する素子、47(n)は各素子46
(n)に接続された共用器、48(n)は各共用器47
(n)毎に接続された受信部、49(n)は各受信部4
8(n)毎に接続されたミキサ、50(n)は各ミキサ
49(n)毎に接続されたAD変換器、51(n)は各
AD変換器50(n)毎に接続されたメモリ部、32は
全ての共用器47(n)に接続された広域通信用送信
部、58は広域通信用送信部32に接続された広域通信
用変調部、27は狭域送受信アンテナ、28は狭域送受
信アンテナ27に接続された狭域通信用信号分離機、2
9は狭域通信用共用器28に接続された狭域通信用送信
部、59は狭域通信用送信部29に接続された狭域通信
用変調部、35は狭域通信用共用器28に接続された狭
域通信用受信部、37は狭域通信用受信部35に接続さ
れた狭域通信用復調部、52はメモリ部51(n)に接
続されメモリ部に記憶された車載機の送信電波のデータ
から車載機の方向を信号処理で検出する電波到来方向検
出部、39はメモリ部51(n)に接続され広域通信領
域7内に受信ビームが成形されるように各メモリ部51
(n)に記憶されているデータの位相と振幅を変化させ
て受信データを復調する広域通信用復調部、12は電波
到来方向検出部52と狭域通信用変調部59と狭域通信
用復調部59と広域通信用復調部39に接続された主路
側機CPU部である。
【0076】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。(実施の形態1)で説明したように主路側
機6は、広域通信領域7に応答要求信号を継続的に広域
通信用変調部58、広域通信用送信部32、共用器47
(n)、広域送受信アンテナ30を介し送信する。広域
通信領域7内に移動してきた車載機4は、この応答要求
信号に応じた応答信号を主路側機6に送信する。車載機
4から送信された一連の電波は、広域送受信アンテナ3
0を構成する素子46(n)で同時に受信される。素子
46(n)で受信された電波は、共用器47(n)を通
り、受信部48(n)で所望の周波数帯域に制限された
り電圧増幅されたりしながらミキサ部49(n)にて低
周波数帯の信号にダウンコンバートされ、AD変換器5
0(n)で所定の量子化精度にてデジタル信号に変換さ
れ、メモリ部51(n)に記憶される。メモり部51
(n)で記憶された受信データは、広域通信用復調部3
9で広域通信領域7に受信ビームが成形されるように位
相と振幅を変化させながら復調信号に変換され、主路側
機CPU部12に転送され、車載機4が送信した情報を
取得し、双方向通信が可能となる。
【0077】また、メモリ部51(n)に記憶されたデ
ジタル信号は、広域通信用復調部39に転送されると共
に電波到来方向検出部52に転送される。電波到来方向
検出部52は、各素子46(n)のデータ間の位相関係
を考慮しながら相関関係を求める事や、相関行列の固有
値展開による信号処理を成す事で、広域送受信アンテナ
30に対する車載機4からの電波到来方向を求める。具
体的には、例えば、IEEE Trans.、Vol.
AP−34、No.3、pp276−280(198
6)に記載されている“Multiple Emitt
er Location and Signal Pa
rameter Estimation”に開示されて
いるような信号処理により求める事ができる。
【0078】主路側機6は、電波到来方向検出部52に
て広域通信領域7を移動する車載機4からの送信信号に
基づき経時的な到来方向の変化を検出する。この到来方
向の経時的な動きから、主路側機CPU部12は車載機
4を搭載している車両3が進入する通行レーンを推定
し、この推定結果と従路側機1の電源をONにするタイ
ミングを路側機電源供給制御部8に転送する。
【0079】路側機電源供給制御部8、主路側機CPU
部12の車両3が進入する通行レーンの推定結果から、
推定された通行レーン上の従路側機1だけ、あるいはこ
の従路側機1の近傍、例えば左右の従路側機1を含めた
複数の従路側機1の電源だけONにする。
【0080】主路側機6の通信領域2内に車両3が進入
してきた場合は、狭域送信アンテナ27、狭域通信用共
用器28、狭域通信用送信部29、狭域通信用変調部5
9、狭域通信用受信部35、狭域通信用復調部37を介
し、車載機4と双方向に無線通信を行う。
【0081】以上のように、主路側機6の電波到来方向
検出部52により広域通信領域7内を進行している車両
3の進行方向を推定でき、推定結果から路側機電源供給
制御部8は特定の従路側機1だけを動作させることが可
能となり、料金所のインフラストラクチャ側システムの
低消費電力化が可能になる。
【0082】なお、上記説明では広域送受信アンテナ3
0は送受信兼用のアレイアンテナとしていたが、送受信
別々なアンテナでも構わない。
【0083】(実施の形態11)図14は本実施の形態
での主路側機の概略構成図である。図14において、1
1は主路側機アンテナ、46(n)は主路側機アンテナ
11を構成する素子、47(n)は各素子46(n)に
接続された共用器、48(n)は各共用器47(n)毎
に接続された受信部、17は受信部48(n)に接続さ
れ広域通信領域7内または通信領域2内に受信ビームが
成形されるように各メモリ部51(n)に記憶されてい
るデータの位相と振幅を変化させて受信データを復調す
る復調部、53(n)は各共用器47(n)毎に接続さ
れた送信部、13は全ての送信部53(n)に接続され
た変調部、12は変調部13と復調部17と受信部48
(n)と送信部53(n)に接続された主路側機CPU
部、8は主路側機6に接続された路側機電源供給制御部
で、路側機電源供給制御部8は図示していない複数の従
路側機1の動作を、例えば電源のON/OFF制御など
を行なう。9は従路側機1ならびに主路側機6接続さ
れ、車載機4との双方向通信で得られた情報から車両2
の走行に伴う料金収受の手続きを行なう中央演算装置で
ある。また、自動料金収受システムを有料道路の料金所
に応用した場合の料金所近傍を上から見た場合の模式図
は図1と同じである。
【0084】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。最初に、従路側機1は路側機電源供給制御
部8により電源をOFFにされている。主路側機CPU
部12は、主路側機アンテナ11の送信ビームが広域通
信領域7に照射されるように各素子46に対応した送信
部53の送信信号の位相と振幅を制御し、応答要求信号
を一定間隔で主路側器CPU部12、変調部13、送信
部53、共用器47、主路側機アンテナ11を介し送信
する。即ち、主路側機アンテナ11から送波された応答
要求信号は広域通信領域7内にだけ照射される。
【0085】車載機4を搭載した車両3が本線から外れ
料金所内に進入すれば、車載機4は広域通信領域7内で
主路側機6から送信された応答要求信号を受信し、応答
信号をACKスロット23を使い主路側機6に返答す
る。車載機4から送信された応答信号や双方通信用の信
号は、主路側機アンテナ11を構成する素子46(n)
で同時に受信される。素子46(n)で受信された電波
は、共用器47(n)を介し受信部48(n)に出力さ
れる。主路側機CPU部12は広域通信領域7内に受信
ビームが形成されるように各受信部48(n)の位相と
受信信号の振幅を変化させ復調部17から復調信号を得
る。この一連のやり取りにより、主路側機CPU部12
は、正常な車載機4を搭載した車両3が料金所に進入し
てくる事が判断できる。
【0086】次に、主路側機CPU部12は路側機電源
供給制御部8に従路側機1の電源をONするタイミング
信号を出力する。この信号を受けた路側機電源供給制御
部8は、全ての従路側機1の電源をONにさせる。全て
の従路側機1及び主路側機6は、当該通信領域2を移動
する車載機4との通行料金収受手続きの為の双方向通信
の準備を開始する。また、主路側機6は、主路側機アン
テナ11の送信ビームが通信領域2に照射されるように
各素子46に対応した送信部53のおいて送信信号の位
相と振幅を制御するとともに、通信領域2内に受信ビー
ムが形成されるように各受信部48(n)の位相と受信
信号の振幅を変化させ復調部17から復調信号を得る。
【0087】車載機4を搭載した車両3は、いずれかの
通信領域2に進入し、当該通信領域2を形成する従路側
機1または主路側機6と通行料金の収受手続きに必要な
情報のやり取りを行い、中央演算装置9により収受処理
が実施される。
【0088】正常に通行料金の収受が終了したタイミン
グを、中央演算装置9は主路側機CPU部12に出力す
る。このタイミングを受けた主路側機CPU部12は、
再び広域通信領域7内への車両3の進入検出を行う動作
に戻り、かつ路側機電源供給制御部8に従路側機1の電
源をOFFにするタイミング信号を出力する。このタイ
ミング信号を受けた路側機電源供給制御部8は、従路側
機1の電源をOFFにする。
【0089】以上のように、主路側機6が広域通信領域
7内を移動する車載機4を検出する事ができるため、車
載機4を搭載した車両2が料金所内を走行していない期
間、主路側機6以外の全ての従路側機1の電源をOFF
にすることが可能となり、また、料金所のインフラスト
ラクチャ側システムの低消費電力化が図れる。
【0090】(実施の形態12)図15は本実施の形態
での主路側機の概略構成図である。図15において図1
4と異なる点は、路側機電源供給制御部8と中央演算装
置9に接続された時間計測部45を設けた点である。時
間計測部45は実施の形態9で説明した機能を有する。
また、自動料金収受システムを有料道路の料金所に応用
した場合の料金所近傍を上から見た場合の模式図は図1
2と同じである。
【0091】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。(実施の形態11)で説明したように、車
載機4と主路側機6または従路側機1とは無線による双
方向通信がなされ、通行料金収受の手続きが処理され
る。時間計測部45の動作及び機能は、(実施の形態
9)で説明した内容と同じである。従って車載機4との
料金収受手続き終了後一定期間の間、従路側機は該当通
信領域2を移動する車載機4との通信が可能な状態を継
続させる事ができ、連続して走行する後続車が存在する
場合でも、後続車の料金収受の手続きを確実に実施する
事ができ、また、料金所のインフラストラクチャ側シス
テムの低消費電力化が図れる。
【0092】(実施の形態13)図16は本実施の形態
での主路側機の概略構成図である。図13において、1
1は主路側機アンテナ、46(n)は主路側機アンテナ
11を構成する素子、47(n)は各素子46(n)に
接続された共用器、48(n)は各共用器47(n)毎
に接続された受信部、49(n)は各受信部48(n)
毎に接続されたミキサ、50(n)は各ミキサ49
(n)毎に接続されたAD変換器、51(n)は各AD
変換器50(n)毎に接続されたメモリ部、、53
(n)は各共用器47(n)毎に接続された送信部、1
3は全ての送信部53(n)に接続された変調部、17
は受信部48(n)に接続され広域通信領域7内または
通信領域2内に受信ビームが成形されるように各メモリ
部51(n)に記憶されているデータの位相と振幅を変
化させて受信データを復調する復調部、、52はメモリ
部51(n)に接続されメモリ部に記憶された車載機の
送信電波のデータから車載機の方向を信号処理で検出す
る電波到来方向検出部、12は変調部13と復調部17
と受信部48(n)と送信部53(n)に接続された主
路側機CPU部である。
【0093】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。主路側機CPU部12は、主路側機アンテ
ナ11の送信ビームが広域通信領域7に照射されるよう
に各素子46に対応した送信部53の送信信号の位相と
振幅を制御し、応答要求信号を一定間隔で主路側器CP
U部12、変調部13、送信部53、共用器47、主路
側機アンテナ11を介し送信する。即ち、主路側機アン
テナ11から送波された応答要求信号は広域通信領域7
内だけに照射される。
【0094】広域通信領域7内に移動してきた車載機4
は、この応答要求信号に応じた応答信号を主路側機6に
送信する。車載機4から送信された一連の電波は、主路
側機アンテナ11を構成する素子46(n)で同時に受
信される。素子46(n)で受信された電波は、共用器
47(n)を通り、受信部48(n)で所望の周波数帯
域に制限されたり電圧増幅されたりしながらミキサ部4
9(n)にて低周波数帯の信号にダウンコンバートさ
れ、AD変換器50(n)で所定の量子化精度にてデジ
タル信号に変換され、メモリ部51(n)に記憶され
る。メモり部51(n)で記憶された受信データは、復
調部17で広域通信領域7に受信ビームが成形されるよ
うに位相と振幅を変化させながら復調信号に変換され、
主路側機CPU部12に転送され、車載機4が送信した
情報を取得する事ができ、双方向通信が可能となる。
【0095】メモリ部51(n)に記憶されたデジタル
信号は、復調部17に転送されると共に電波到来方向検
出部52に転送される。図16に示した電波到来方向検
出部52の機能は、実施の形態10で説明した機能と同
じである。即ち、広域通信領域7内の移動中の車載機4
からの受信信号から電波到来方向検出部52は、車両3
の進行方向を推定でき、路側機電源供給制御部8は前記
進行方向推定結果に応じ、特定の従路側機1を動作させ
ることが可能となる。
【0096】また、主路側機6は、主路側機アンテナ1
1の送信ビームが通信領域2に照射されるように各素子
46に対応した送信部53のおいて送信信号の位相と振
幅を制御するとともに、通信領域2内に受信ビームが形
成されるように各受信部48(n)の位相と受信信号の
振幅を変化させ復調部17から復調信号を得るようにす
る。具体的な通行料金収受の手続きや路側機電源供給制
御部8による従路側機1の制御に関しては、(実施の形
態11)で詳細に説明した方式で実施する。
【0097】以上のように、主路側機6の電波到来方向
検出部52により広域通信領域7内を進行している車両
3の進行方向を推定でき、推定結果から路側機電源供給
制御部8は特定の従路側機1だけを動作させることが可
能となり、また、料金所のインフラストラクチャ側シス
テムの低消費電力化が可能になる。
【0098】(実施の形態14)図17は本実施の形態
での自動料金収受用路側システムを有料道路の料金所に
適用した場合の、料金所近傍を上から見た場合の模式図
である。図17において54は料金所のガントリ5に設
置され通信領域2内を移動する車両3に搭載された車載
機4と双方向通信する複数の路側機、55は広域通信領
域7内を移動する車両3に搭載された車載機4と双方向
通信する予告アンテナ装置、9は路側機54ならびに予
告アンテナ装置55に接続され車載機4との双方向通信
で得られた情報から車両3の走行に伴う料金収受の手続
きを行なう中央演算装置である。8は予告アンテナ装置
55と中央演算装置に接続された路側機電源供給制御部
で、路側機電源供給制御部8は複数の路側機54の動作
を、例えば電源のON/OFF制御などを行なう。図1
7において、通行レーンE、Fは路側機が設置されてい
ないレーンであり、車載機4を搭載してない車両3はこ
の通行レーンに進入し、金銭による支払い手続きを行な
う。
【0099】図18は、路側機54の概略構成図であ
り、図2に示した主路側機6の構成と同じものでよい。
図18において、57は路側機アンテナ、60は中央演
算装置9と接続された路側機CPU部で、送信に必要な
データを生成したり、復調データから車載機4からの情
報を復元し中央演算装置9に転送したりする。13は路
側機CPU部60に接続され周波数変換機やスイッチか
ら構成された変調部、14は変調部13に接続された送
信部でアンプなどで構成されている。15は共用器でス
イッチやサーキュレータで構成しても構わない。16は
共用器15に接続されたLNAなどから構成された受信
部、17は受信部に接続されたミキサや検波器から構成
された復調部で出力を路側機CPU部60に転送する。
【0100】図19は、予告アンテナ装置55の概略構
成図であり、図18に示した路側機54の構成と同じも
のでよい。図19に於いて、56は予告アンテナ、61
は予告アンテナ装置CPU部19であり、その他の構成
は図18に示した路側機54の構成及び機能と同じであ
る。
【0101】予告アンテナ装置55は、予告アンテナ5
6の送受信ビームを成形し広域通信領域7内に進入して
くる車載機4とだけ双方向に無線通信できるようにす
る。予告アンテナ装置55が、広域通信領域7内に進入
してきた車載機4を検出したら、路側機電源供給制御部
8にタイミング信号を出力する。このタイミング信号を
受けた路側機電源供給制御部8は、すべての路側機54
の電源をONさせ、通信領域2内に移動してくる車載機
4との通信が可能な状態にさせる。車載機4を搭載した
車両3はいずれかの通行レーンに進入し、当該路側機5
4と車載機4との間で無線による情報のやり取りを行
い、料金収受の手続きを行なう。料金収受の手続きが終
了した時点で路側機電源供給制御部8は全ての路側機5
4の電源をOFFさせる。具体的な通行料金収受の手続
きに関しては、(実施の形態11)で詳細に説明した方
式で実施する。
【0102】以上のように、予告アンテナ装置55で料
金所へ進入する車両3を検出することができ、路側機電
源供給制御部8にて全ての路側機54の電源をONに
し、料金所のいずれかの通行レーンを通過する車載機4
と双方向通信を行なえるようする事が可能となり、車両
3の走行に応じ、路側機54を動作させる事ができ、料
金所のインフラストラクチャ側システムの低消費電力化
が図れる。
【0103】なお、前記説明では路側機電源供給制御部
8は予告アンテナ装置55の出力により路側機54を制
御していたが、中央演算装置9から制御タイミング情報
を受けても構わない。また、路側機電源供給制御部8の
制御として、路側機54全体の電源のON/OFF制御
を行うとして説明したが、電源ON時の従路側機CPU
部19の立ち上がりに時間がかかる場合などは、路側機
54内の送信部14や受信部16のアンプの電源のみで
も構わない。
【0104】(実施の形態15)図20は本実施の形態
での自動料金収受用路側システムを有料道路の料金所に
適用した場合の、料金所近傍を上から見た場合の模式図
である。図20において図17と異なる部分は、路側機
電源供給制御部8と中央演算装置9に接続された時間計
測部45を設けたものである。(実施の形態14)で説
明したように、車載機4と路側機54または予告アンテ
ナ装置55とは無線による双方向通信がなされ、通行料
金収受の手続きが処理される。
【0105】時間計測部45の動作及び機能は、(実施
の形態9)で説明した内容と同じである。従って車載機
4との料金収受手続き終了後一定期間の間、路側機54
は該当通信領域2を移動する車載機4との通信が可能な
状態を継続させる事ができ、連続して走行する後続車が
存在する場合でも、後続車の料金収受の手続きを確実に
実施する事ができ、また、料金所のインフラストラクチ
ャ側システムの低消費電力化が可能になる。
【0106】(実施の形態16)図21は本実施の形態
での予告アンテナ装置55の概略構成図である。図21
の構成は、図13に示した(実施の形態10)での主路
側機6の広域送受信アンテナ30とその送受信系の概略
構成図とほぼ同じである。図20に於いて57は予告ア
ンテナ、64はメモリ部51(n)に接続され広域通信
領域7内に受信ビームが成形されるように各メモリ部5
1(n)に記憶されているデータの位相と振幅を変化さ
せて受信データを復調する予告通信用復調部、62はメ
モリ部51(n)及び電波到来方向検出部52に接続さ
れた予告アンテナ装置CPU部である。実施の形態14
で説明したように、車載機4と路側機54または予告ア
ンテナ装置55とは無線による双方向通信がなされ、通
行料金収受の手続きが処理される。
【0107】図21に示したアレイ構造の予告アンテナ
装置55の動作及び機能は、(実施の形態10)で説明
した主路側機6内の広域通信用送受信方法と同じであ
る。即ち、予告アンテナ装置55内の電波到来方向検出
部52の信号処理結果に基づき、予告アンテナCPU部
61は車両3の進行方向を推定でき、路側機電源供給制
御部8は前記進行方向推定結果に応じ、特定の路側機5
4を動作させることが可能となり、料金所のインフラス
トラクチャ側システムの低消費電力化を図ることができ
る。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、主路側機
が広域通信領域内を移動する車載機と送受信する事で、
車載機を搭載した車両の料金所への進入を検出でき、ま
た路側機電源供給制御部により従路側機の電源のON/
OFF動作を制御する事が可能となり、料金所のインフ
ラストラクチャ側システムの低消費電力化を図れるとい
う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による料金所近傍の自動
料金収受システムを上から見た場合の模式図
【図2】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図3】本発明の一実施の形態による従路側機の概略構
成図
【図4】本発明の一実施の形態による路側機と車載機と
の通信フォーマットを示す図
【図5】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図6】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図7】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図8】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図9】本発明の一実施の形態による主路側機の概略構
成図
【図10】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図11】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図12】本発明の一実施の形態による料金所近傍の自
動料金収受システムを上から見た場合の模式図
【図13】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図14】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図15】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図16】本発明の一実施の形態による主路側機の概略
構成図
【図17】本発明の一実施の形態による料金所近傍の自
動料金収受システムを上から見た場合の模式図
【図18】本発明の一実施の形態による路側機の概略構
成図
【図19】本発明の一実施の形態による予告アンテナ装
置の概略構成図
【図20】本発明の一実施の形態による料金所近傍の自
動料金収受用路側システムを上から見た場合の模式図
【図21】本発明の一実施の形態による予告アンテナ装
置の概略構成図
【図22】従来の自動料金収受用路側システムの模式図
【符号の説明】
1 従路側機 2 通信領域 3 車両 4 車載機 5 ガントリ 6 主路側機 7 広域通信領域 8 路側機電源供給制御部 9 中央演算装置 11 主路側機アンテナ 12 主路側機CPU部 13 変調部 14 送信部 15 共用器 16 受信部 17 復調部 18 従路側機アンテナ 19 従路側機CPU部 20 スロット 21 FCMスロット 22 MDCスロット 23 ACKスロット 24 フレーム 25 主路側機送信アンテナ 26 主路側機受信アンテナ 27 狭域送受信アンテナ 28 狭域通信用共用器 29 狭域通信用送信部 30 広域送受信アンテナ 31 広域通信用共用器 32 広域通信用送信部 33 信号合成器 34 スイッチ 35 共用器 36 狭域通信用受信部 37 狭域通信用復調部 38 広域通信用受信部 39 広域通信用復調部 40 送信制御部 41 狭域送信アンテナ 42 狭域受信アンテナ 43 広域送信アンテナ 44 広域受信アンテナ 45 時間計測部 46 素子 47 共用器 48 受信部 49 ミキサ 50 AD変換器 51 メモリ部 52 電波到来方向検出部 53 送信部 54 路側機 55 予告アンテナ装置 56 予告アンテナ 57 路側機アンテナ 58 広域通信用変調部 59 狭域通信用変調部 60 路側機CPU部 61 スイッチ 62 増幅器 63 予告アンテナ装置CPU部 64 予告通信用復調部 70 予告アンテナ装置 71 車両 72 車載機 73 路側機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 誠 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 八重樫 賢治 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 錦木 耕司 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 3E027 EA01 EA03 EB01 EB02 EC07 EC08 EC10 5H180 AA01 BB04 BB08 CC12 EE10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の通行あるいは駐車などにより料金
    が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方または
    片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
    と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信す
    る車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収
    受する自動料金収受システムにおいて、料金所に設置さ
    れた前記複数の路側機の内の1つを主路側機とし、残り
    の路側機を従路側機とし、前記従路側機の従路側機アン
    テナの送受信ビーム形状を限定された空間的領域を移動
    する車載機とだけ通信可能なものとし、前記主路側機の
    主路側機アンテナの送受信ビーム形状が前記従路側機ア
    ンテナの送受信ビーム形状と料金所に進入して来る全て
    の車載機との通信が可能な広域な範囲を送受信する事が
    可能な2つのビーム形状とし、前記主路側機アンテナに
    接続された共用器と前記共用器に接続された受信部と前
    記受信部に接続された復調部と前記共用器に接続された
    送信部と前記送信部に接続された変調部と前記復調部及
    び変調部に接続された主路側機CPU部とを有し、前記
    主路側機と前記全ての従路側機に接続され従路側機の電
    源のONとOFFを制御する路側機電源供給制御部と、
    前記主路側機と前記全ての従路側機と前記路側機電源供
    給制御部に接続された中央演算装置とを設けた自動料金
    収受用路側システム。
  2. 【請求項2】 主路側機が、主路側機送信アンテナと主
    路側機受信アンテナの2つを有し、前記主路側機送信ア
    ンテナに接続された送信部と、前記送信部に接続された
    変調部と、前記主路側機受信アンテナに接続された受信
    部と、前記受信部に接続された復調部と、前記変調部と
    復調部に接続された主路側器CPU部とを有する請求項
    1記載の自動料金収受用路側システム。
  3. 【請求項3】 主路側機が、狭域送受信アンテナと広域
    送受信アンテナの2つのアンテナを有し、前記狭域送受
    信アンテナに接続された狭域通信用共用器と、前記狭域
    通信用共用器に接続された狭域通信用送信部と、前記広
    域送受信アンテナに接続された広域通信用共用器と、前
    記広域通信用共用器に接続された広域通信用送信部と、
    前記狭域通信用送信部と前記広域通信用送信部に接続さ
    れた変調部と、前記狭域通信用共用器と前記広域通信用
    共用器に接続された信号合成器と、前記信号合成器に接
    続された受信部と、前記受信部に接続された復調部と、
    前記変調部と前記復調部に接続された主路側器CPU部
    とを有する請求項1記載の自動料金収受用路側システ
    ム。
  4. 【請求項4】 主路側機が狭域送受信アンテナと広域送
    受信アンテナの2つのアンテナを有し、前記狭域送受信
    アンテナと広域送受信アンテナに接続されたスイッチ
    と、前記スイッチに接続された共用器と、前記共用器に
    接続された狭域通信用受信部と広域通信用受信部と、前
    記狭域通信受信部に接続された狭域通信用復調部と、前
    記広域通信用受信部に接続された広域通信用復調部と、
    前記共用器に接続された送信部と、前記送信部に接続さ
    れた変調部と、前記狭域通信用復調部と前記広域通信用
    復調部と前記変調部に接続された主路側機CPU部とを
    有する請求項1記載の自動料金収受用路側システム。
  5. 【請求項5】 主路側機に、狭域通信用送信部と広域通
    信用送信部に接続され主路側機CPU部により制御され
    る送信制御部を設けた請求項3記載の自動料金収受用路
    側システム。
  6. 【請求項6】 主路側機の狭域送受信アンテナが狭域送
    信アンテナと狭域受信アンテナに分離され、狭域通信用
    共用器を無くし、前記狭域送信アンテナが狭域通信用送
    信部に接続し、前記狭域受信アンテナが信号合成器に接
    続された請求項3または5記載の自動料金収受用路側シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 主路側機の広域送受信アンテナが広域送
    信アンテナと広域受信アンテナに分離され、広域通信用
    共用器を無くし、前記広域送信アンテナが広域通信用送
    信部に接続し、前記広域受信アンテナが信号合成器に接
    続された請求項3または5または6記載の自動料金収受
    用路側システム。
  8. 【請求項8】 主路側機が、狭域送信アンテナと狭域受
    信アンテナと広域送信アンテナと広域受信アンテナの4
    つのアンテナを有し、前記広域送信アンテナに接続され
    送信信号を出力する増幅器と、前記狭域送信アンテナと
    前記増幅器に接続され主路側機CPU部によりスイッチ
    ング動作を制御されるスイッチと、前記スイッチに接続
    された送信部と、前記送信部に接続された変調部と、前
    記広域受信アンテナと前記狭域受信アンテナに接続され
    た信号合成器と、前記信号合成器に接続された受信部
    と、前記受信部に接続された復調部と、前記変調部と前
    記復調部に接続された主路側機CPU部とを有する請求
    項1記載の自動料金収受用路側システム。
  9. 【請求項9】 路側機電源供給制御部に接続され中央演
    算装置により計測時間の開始をプリセットされる時間計
    測部を設けた請求項1から8のいずれかに記載の自動料
    金収受用路側システム。
  10. 【請求項10】 主路側機が、複数の素子から構成され
    た広域送受信アンテナと、各素子に接続された共用器
    と、前記各共用器に接続された受信部と、前記各受信部
    に接続されたミキサ部と、前記各ミキサ部に接続された
    AD変換器と、前記各AD変換器に接続されたメモリ部
    と、前記全てのメモリ部に接続されメモリ部に記憶され
    た車載機の送信電波のデータから車載機の方向を検出し
    その情報を主路側機アンテナCPU部に転送する電波到
    来方向検出部と、前記全てのメモリ部に接続され広域通
    信領域内に受信ビームが成形されるように前記メモリ部
    に記憶されているデータの位相と振幅を変化させて受信
    データを復調する広域通信用復調部と、前記全ての共用
    器に接続された広域通信用送信部と、前記広域通信用送
    信部に接続され主路側機CPU部により変調信号を出力
    する広域通信用変調部と、狭域送受信アンテナと、前記
    狭域送受信アンテナに接続された狭域通信用共用器と、
    前記狭域通信用共用器に接続された狭域通信用送信部
    と、前記狭域通信用送信部に接続され主路側機CPU部
    により変調信号を送信部に出力する変調部と、前記狭域
    通信用共用器に接続された狭域通信用受信部と、前記狭
    域通信用受信部に接続され主路側機CPU部に出力する
    復調部とを有する請求項3から6のいずれかに記載の自
    動料金収受用路側システム。
  11. 【請求項11】 車両の通行あるいは駐車などにより料
    金が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方また
    は片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側
    機と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信
    する車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に
    収受する自動料金収受システムにおいて、料金所に設置
    された前記複数の路側機の内の1つを主路側機とし、残
    りの路側機を従路側機とし、前記従路側機の従路側機ア
    ンテナの送受信ビーム形状を限定された空間的領域を移
    動する車載機とだけ通信可能なものとし、前記主路側機
    の主路側機アンテナが複数の素子からなるアレイ構造の
    ビーム形成アンテナで構成され、各素子に各々接続され
    た共用器と、前記各共用器に接続された受信部と、前記
    全ての受信部に接続され各受信部出力の位相と振幅を変
    化させて復調信号を生成する復調部と、前記各共用器に
    接続された送信部と、前記全ての送信部に接続された変
    調部と、前記復調部と前記変調部に接続された主路側機
    CPU部と、前記主路側機と前記全ての従路側機に接続
    された路側機電源供給制御部と、前記主路側機と前記全
    ての従路側機と前記路側機電源供給制御部に接続された
    中央演算装置とを設けた自動料金収受用路側システム。
  12. 【請求項12】 路側機電源供給制御部に接続され、中
    央演算装置により計測時間の開始をプリセットされる時
    間計測部を設けた請求項11記載の自動料金収受用路側
    システム。
  13. 【請求項13】 主路側機が、複数の素子から構成され
    た主路側機アンテナと、各素子に接続された共用器と、
    前記各共用器に接続された受信部と、前記各受信部に接
    続されたミキサ部と、前記各ミキサ部に接続されたAD
    変換器と、前記各AD変換器に接続されたメモリ部と、
    前記全てのメモリ部に接続されメモリ部に記憶された車
    載機の送信電波のデータから車載機の方向を検出しその
    情報を主路側機アンテナCPU部に転送する電波到来方
    向検出部と、前記全てのメモリ部に接続され特定の領域
    に受信ビームが成形されるように前記メモリ部に記憶さ
    れているデータの位相と振幅を変化させて受信データを
    復調する復調部と、前記各共用器に接続された送信部
    と、前記全ての送信部に接続され主路側機CPU部によ
    り変調信号を出力する変調部とを設けた請求項11また
    は12記載の自動料金収受用路側システム。
  14. 【請求項14】 車両の通行あるいは駐車などにより料
    金が発生する場所の両方または片方の料金所の複数の通
    行レーン毎に設置された路側機と、料金所の進入側に設
    置された予告アンテナ装置と、前記路側機と無線により
    必要情報を双方向に通信する車両に搭載された車載機と
    を用いて料金を自動的に収受する自動料金収受システム
    において、前記予告アンテナ装置に接続され全ての路側
    機の送受信を制御する路側機電源供給制御部と、前記路
    側機と予告アンテナ装置に接続された中央演算装置とを
    設けた自動料金収受用路側システム。
  15. 【請求項15】 路側機電源供給制御部に接続され、中
    央演算装置により計測時間の開始をプリセットされる時
    間計測部を設けた請求項14記載の自動料金収受用路側
    システム。
  16. 【請求項16】 予告アンテナ装置のアンテナが複数の
    素子からなるアレイ構造のビーム形成アンテナで構成さ
    れ、各素子に各々接続された共用器と、前記各共用器に
    接続された受信部と、前記各受信部に接続されたミキサ
    部と、前記ミキサ部に接続されたAD変換器と、前記各
    AD変換器に接続されたメモリ部と、前記全てのメモリ
    部に接続されメモリ部に記憶された車載機の送信電波の
    データから車載機の方向を検出しその情報を予告アンテ
    ナ装置CPU部に転送する電波到来方向検出部を設けた
    請求項14または15記載の自動料金収受用路側システ
    ム。
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