JPH10104698A - ストロボ回路 - Google Patents

ストロボ回路

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JPH10104698A
JPH10104698A JP25943596A JP25943596A JPH10104698A JP H10104698 A JPH10104698 A JP H10104698A JP 25943596 A JP25943596 A JP 25943596A JP 25943596 A JP25943596 A JP 25943596A JP H10104698 A JPH10104698 A JP H10104698A
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JP
Japan
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oscillation
transistor
circuit
voltage
terminal
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JP25943596A
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English (en)
Inventor
Koji Hata
幸次 畑
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低くできる構成でコンデンサの充電
を停止する。 【解決手段】 ラッチ用トランジスタ24、発振周波数
監視回路28、停止用トランジスタ29、ループ用ダイ
オード30等は、1チップのIC35にまとめられてい
る。発振トランジスタ22と発振トランス23とは、ブ
ロッキング発振回路を形成しており、ストロボ充電スイ
ッチ26がいったんONとされて、すぐにOFFとされ
てもラッチ用トタンジスタ24の正帰還により、メイン
コンデンサ41の充電を継続する。発振周波数監視回路
28は、第1端子23aの電圧変化からブロッキング発
振回路の発振周波数を検出し、メインコンデンサが規定
充電電圧に達した時の発振周波数の大きさになると、停
止用トランジスタ29をONとする。これにより、発振
トランジスタ22がOFFとなり、これに伴いラッチ用
トランジスタ24もOFFとなって、発振トランジスタ
22の発振動作が停止し、メインコンデンサ41の充電
が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ回路に関
し、さらに詳しくは、メインコンデンサが規定充電電圧
まで充電された時に充電が停止されるストロボ回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】露光量が不足する被写体などを撮影する
場合には、ストロボを発光させると、良好なプリント写
真を得ることができるから、レンズのFNo.の大きい
カメラ例えばレンズ付きフイルムユニット等の低価格の
ものには、ストロボ装置が内蔵されているものがある。
ストロボ撮影を行う時には、メインコンデンサを規定電
圧まで予め充電しておく必要があるため、通常はストロ
ボ撮影に先立ってストロボ充電スイッチをオン操作する
ようにしている。
【0003】ストロボ充電スイッチが1回ONとなる
と、その後にストロボ充電スイッチがOFFとされても
メインコンデンサの充電を継続して行い、メインコンデ
ンサが規定充電電圧まで充電される時に充電を停止する
ようにしたストロボ回路(以下、自動停止型ストロボ回
路という)が知られている(例えば、特開平7−122
389号公報)。
【0004】図6に自動停止型ストロボ回路の一例を示
す。なお、この自動停止型ストロボ回路の回路構成は、
特開平7−122389号公報に記載の回路と多少異な
るが、充電の継続及び充電停止のための基本的な回路構
成は同じである。このストロボ回路では、ストロボ充電
スイッチ80をいったんONにすると、すぐにOFFに
しても充電が継続される。ストロボ充電スイッチ80が
ONになると、発振トランジスタ81が作動を開始し、
発振トランス82の正帰還作用により発振して一次コイ
ル82aに流れる一次側電流(発振トランジスタ81の
コレクタ電流)を増大させる。この一次側電流の増大に
よって、二次コイル82bには、起電力が発生して二次
側電流が流れ、ダイオード83を介してメインコンデン
サ84が充電される。
【0005】また、発振用トランジスタ81にコレクタ
電流が流れることによりラッチ用トランジスタ85がO
Nとなる。この後、一次側電流の変化が小さくなって、
二次コイル82bに逆起電力が発生すると、発振トラン
ス82から発振トランジスタ81への帰還電流(ベース
電流)が減少する。しかし、ONとなっているラッチ用
トランジスタ85を介して電池86の電圧が発振トラン
ジスタ81にベース電圧として与えられているため、発
振トランジスタ81は、完全にOFFとならない。これ
により、再び一次側電流が流れ始めて発振が継続され、
メインコンデンサ84の充電が継続される。
【0006】ツェナダイオード87は、ツェナ電圧が3
00Vのものであって、メインコンデンサ81が規定充
電電圧(300V)まで充電されると、この電圧がツェ
ナダイオード87に印加されてツェナ電流を流す。この
ため、メインコンデンサ81が規定充電電圧に達する
と、停止用トランジスタ88は、ベース電流が流れてO
Nとなり、発振トランジスタ81の入力端子(エミッ
タ,及びベース端子)間が接続される。発振トランジス
タ81が完全にOFFとされ、これにともないラッチ用
トランジスタ86もOFFとなる。このようにして、発
振トランジスタが発振が停止され、メインコンデンサ8
4の充電が停止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のスト
ロボ回路では、メインコンデンサの充電電圧をツェナダ
イオードに印加して、メインコンデンサが規定充電電圧
に達した時に、ツェナ電流を流して停止用トランジスタ
を作動させるようにしているため、規定充電電圧に合わ
せたツェナ電圧が高いツェナダイオードを用いなければ
ならい。しかしながら、ツェナ電圧の高いツェナダイオ
ードは高価であるため、ストロボ回路のコストが高くな
ってしまうといった問題があった。また、充電の継続,
停止等のための各種の部品を実装しなくてはならないの
で、実装スペースが多く必要であったり、実装するため
の作業工程が多くなるといった問題もある。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、コストを低く抑えることができ、また
省スペースな回路構成でメインコンデンサの充電を停止
するストロボ回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、発振回路の作動中に発振
回路の発振周波数を検出し、この発振周波数が所定の発
振周波数以上になることでメインコンデンサが規定充電
電圧に達したことを検知して、発振回路中の発振トラン
ジスタの作動を停止して発振回路の作動を停止する発振
停止手段を備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明では、発振回路は、発
振トランスを含んでおり、この発振トランスは、各々が
誘導結合された一次コイルと二次コイルと三次コイルと
を備え、前記一次コイルは、一端が電池のプラス端子に
他端が発振トランジスタのコレクタ・エミッタ間を介し
て前記電池のマイナス端子に接続され、前記二次コイル
は、一端がメインコンデンサに他端が前記発振トランジ
スタのベースに接続され、前記三次コイルは、前記電池
に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに、
一端がストロボ充電スイッチを介して前記電池のプラス
端子に他端が前記二次コイルの他端に接続され、発振停
止手段は、前記一次コイルの他端、二次コイルの他端、
又は三次コイルの一端に接続された入力端の電圧の変化
から発振周波数を検出し、この発振周波数が所定の発振
周波数に達した時に出力端から所定の電圧を出力する発
振周波数監視手段と、エミッタが前記二次コイルの他端
にコレクタが前記電池のマイナス端子に接続され、ベー
スが前記発振周波数監視手段の出力端に接続された停止
用トランジスタとからなり、メインコンデンサが規定充
電電圧に達したときに、前記停止用トランジスタに前記
所定の電圧を与えることによって停止用トランジスタを
作動し、前記発振トランジスタのベース・エミッタ間を
接続して前記発振回路の作動を停止するものである。
【0011】請求項3記載の発明では、発振停止手段と
発振回路を継続して作動させるための発振継続手段とを
構成する少なくとも一部の回路素子を1個の集積回路に
集積したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のストロボ回路を内蔵した
レンズ付きフイルムユニットを示す図2において、レン
ズ付きフイルムユニット10は、簡単な撮影機構を備え
たユニット本体11に写真フイルムを内蔵しており、こ
のユニット本体11は外装紙12が巻かれている。外装
紙12は、撮影レンズ13,ファインダ14,撮影可能
枚数表示窓15等を露呈する開口が設けられ、また巻上
げノブ16,ストロボ発光部17,シャッタボタン1
8,操作ボタン19等を露呈させて巻かれているので、
外装紙12をユニット本体11に巻き付けたままで撮影
操作を行うことができるようになっている。
【0013】撮影レンズ13の右側にはストロボ充電ス
イッチ26(図1参照)をON,OFFさせる操作ボタ
ン19が設けられている。また、ファインダ14の接眼
側の近傍には、ストロボ発光が可能になったことを表示
するための表示窓(図示省略)が設けられている。
【0014】ストロボ撮影を行う場合には、撮影に先立
って、操作ボタン19を押圧操作して、メインコンデン
サ41(図1参照)の充電を行う。このレンズ付きフイ
ルムユニット10は、1度操作ボタン19を押圧して、
ストロボ充電スイッチ26をONとすれば、すぐに押圧
を解除してストロボ充電スイッチ26をOFFとして
も、メインコンデンサ41が規定充電電圧Vaまで充電
されるようになっている。また、いったんメインコンデ
サ41を充電してストロボ発光を行うと、このストロボ
発光の直後に自動的にメインコンデンサ41が再充電さ
れる。
【0015】レンズ付きフイルムユニット10に内蔵さ
れたストロボ回路を図1に示す。ストロボ回路は、大別
して昇圧部20と、充電発光部40とからなる。昇圧部
20は、電力供給源となる起電力1.5Vの電池21,
NPN型の発振トランジスタ22,発振トランス23,
PNP型のラッチ用トランジスタ24,充電用ダイオー
ド25,操作ボタン19が押圧されている時にだけON
となり発振トランジスタ22に充電開始信号を与えるス
トロボ充電スイッチ26,再充電用コンデンサ27,発
振周波数監視回路28、及び停止用トランジスタ29等
から構成されている。
【0016】発振トランス23は、それぞれが誘導結合
された一次コイル31,二次コイル32,三次コイル3
3とから構成されている。この発振トランス23では、
一次コイル31の各端子が第1端子23a,第2端子2
3bに、二次コイル32の一方の端子が第5端子23e
に、他方の端子が三次コイル33の一方の端子と共有端
子である第4端子23dに、三次コイル33の他方の端
子が第3端子23cになっている。
【0017】発振トランス23は、第1端子23aが発
振トランジスタ22のコレクタ端子に接続され、第2端
子23bが電池21のプラス端子と接続されている。第
3端子23cは、抵抗34a,ストロボ充電スイッチ2
6を介して電池21のプラス端子に接続され、第4端子
23dは、発振トランジスタ22のベース端子に接続さ
れている。また、第5端子23eは、充電用ダイオード
25を介して充電発光部40のマイナス側(メインコン
デンサ41のマイナス端子側)に接続されている。充電
用ダイオード25の接続の向きは、カソードが第5端子
23e側である。発振トランジスタ22のエミッタ端子
は、電池21のマイナス端子に接続されてグランド(G
ND)されている。
【0018】このようにして接続された発振トランジス
タ22と発振トランス23とは、電池21の低電圧を高
電圧に変換し、メインコンデンサ41を高電圧で充電す
るための周知のブロッキング発振回路を構成している。
発振トランジスタ22は、ストロボ充電スイッチ26が
ONとなると、作動を開始して一次コイル31に一次側
電流(コレクタ電流)を流す。そして、発振トランジス
タ22は、発振トランス23からの正帰還作用によって
ベース電流が増大することでコレクタ電流を増大させ発
振する。このブロッキング発振回路の発振周波数Fは、
メインコンデンサ41の充電電圧Vcが高くなるほど高
くなる。
【0019】二次コイル32には、発振トランジスタ2
2の発振中に、一次コイル31と二次コイル32との巻
線比に応じた高電圧例えば300V程度の起電力が発生
する。充電用ダイオード25は、この起電力によって第
5端子23eから第4端子23d方向に流れる二次側電
流だけを充電発光部40に給電する。
【0020】ラッチ用トランジスタ24は、ストロボ充
電スイッチ26が1度ONとなった後にOFFとなって
も、発振トランジスタ22のベース端子にバイアス電圧
を与えることにより、発振トランジスタ22の発振を継
続させるものである。このラッチ用トランジスタ24
は、エミッタ端子が電池21のプラス端子と接続され、
ベース端子が抵抗34bを介して発振トランジスタ22
のコレクタ端子と接続され、コレクタ端子が抵抗34a
と三次コイル33を介して発振トランジスタ22のベー
ス端子と接続されている。これにより、発振トランジス
タ22が一旦作動を開始すると、これに応答してラッチ
用トランジスタ24がONとなり、ストロボ充電スイッ
チ26がOFFとなっても、ラッチ用トランジスタ24
からの正帰還作用で発振トランジスタ22が継続して発
振することができる。なお、このラッチ用トランジスタ
24を省略することも可能である。
【0021】ストロボ充電スイッチ26がOFFの状態
で、三次コイル33に逆起電力が発生した時に、三次コ
イル33の逆起電力に対して電流ループ(電流の逃げ
道)がないと、ブロッキング発振回路の発振動作が不安
定になったり、充電時間が長くなるといった不都合が生
じる。このような不都合をなくすために、ループ用ダイ
オード30が接続されている。ループ用ダイオード30
は、アノードが抵抗34aを介して三次コイル33の第
3端子に接続され、カソードが電池21のプラス端子に
接続され、三次コイル33の逆起電力に対する電流ルー
プを形成している。
【0022】発振周波数監視回路28は、入力端子(I
N)が一次コイル31の第1端子23aに接続され、出
力端子(OUT)が停止用トランジスタ29のベース端
子に接続されている。停止用トランジスタ39は、エミ
ッタ端子が発振トランス23の第4端子23dに接続さ
れ、コレクタ端子がグランドされている。
【0023】発振周波数監視回路28は、例えばF(周
波数)−V(電圧)変換回路と、コンパレータとからな
る。F−V変換回路は、第1端子23aの電位変化に基
づいてブロッキング発振回路の発振周波数Fを検出し、
この発振周波数Fが高いほど大きな値の周波数電圧を出
力する。コンパレータには、F−V変換回路からの周波
数電圧と基準電圧とが入力され、これらの比較結果に基
づいたレベルの駆動制御信号を出力する。このコンパレ
ータは、周波数電圧が基準電圧よりも小さい場合には駆
動制御信号を電圧VH とし、逆に前者が後者と同じか大
きい場合には駆動制御信号を電圧VL とする。コンパレ
ータからの駆動制御信号は、停止用トランジスタ29に
送られ、その電圧レベルがベース端子に与えられる。な
お、発振周波数監視回路28は、発振トランジスタ22
の作動に連動したスイッチ回路を内蔵しており、ブロッ
キング発振回路の作動中にだけ作動される。
【0024】発振周波数監視回路28のコンパレータに
入力されている基準電圧は、規定充電電圧Vaまで充電
されているときの、ブロッキング発振回路の発振周波数
Faに応じた周波数電圧と同じ電圧に設定されている。
【0025】停止用トランジスタ29は、発振トランス
23に起電力が発生している期間でベース端子に電圧V
L が与えられたときにONとなる。発振トランス23に
起電力が発生している期間の第4端子23dの電圧をV
dとし、停止用トランジスタ29をONするために必要
なエミッタ・ベース間電圧をVonとした時に、電圧V
H ≧Vd,Vd−VL ≧Vonとなるように設定されて
いる。例えば、このストロボ回路では、Vd=0.7、
Von=0.7Vであるので、VH ≧0.7V,VL
0〜−1Vとなるように設定されている。
【0026】停止用トランジスタ29がONとなった場
合には、発振トランジスタ22のベース端子とエミッタ
端子が等電位となり、発振トランジスタ22がOFFと
され、これにともないラッチ用トランジスタ24がOF
Fとなる。これらの発振周波数監視回路28と、停止用
トランジスタ29とで発振停止手段を構成している。
【0027】周波数監視回路28の回路構成は、回路素
子数が増えてしまうが、回路素子の集積化が容易なため
コストダウンを図りやすい。このため、ツェナ電圧が高
いツェナダイオードを用いるよりも安価にすることがで
きる。このストロボ回路では、昇圧部20の発振周波数
監視回路28とともに、ラッチ用トランジスタ24と、
停止用トランジスタ29と,ループ用ダイオード30
と、抵抗34bとを1チップの集積回路にまとめて、小
型なIC(集積回路)35とすることで、より効果的な
コストダウンを行っている。なお、IC35に集積する
回路素子としては、例えば、発振周波数変換回路28だ
けでもよく、また集積可能な他の部品を各種組み合わせ
てもよい。
【0028】充電発光部40は、メインコンデンサ4
1,ストロボ放電管42,トリガ電極42a,ネオン管
43,トリガコンデンサ44,トリガトランス45,ト
リガスイッチ46等とから構成されている。メインコン
デンサ41は、その両端子がストロボ放電管42の両電
極に接続されるとともに、プラス端子は電池21のマイ
ナス側に接続されて接地(GND)され、マイナス端子
は充電用ダイオード25のアノードに接続されている。
本実施形態のストロボ回路では、メインコンデンサ41
の規定充電電圧Vaが例えば300Vに設定されてお
り、メインコンデンサ41が規定充電電圧Vaまで充電
された時にストロボ放電管42を設計上の光量で発光す
ることが可能となっている。
【0029】昇圧部20から給電された電流(二次側電
流)は、メインコンデンサ41を充電するとともに、ト
リガコンデンサ44を充電する。ネオン管43は、メイ
ンコンデンサ41が規定充電電圧Vaまで充電された時
に点灯する。このネオン管43からの光は、ライトガイ
ド等を介してファインダ14近傍の表示窓に導光され
る。撮影者は、このネオン管43の点灯でストロボ発光
の準備が完了したことを知ることができる。
【0030】トリガスイッチ46は、シャッタの作動に
連動してON,OFFされ、シャッタが全開した時にO
Nとなる。トリガスイッチ46がONとなると、トリガ
コンデンサ44が放電し、この放電された電流がトリガ
トランス45の一次コイル45aに電流が流れる。これ
により、二次コイル45bに高電圧例えば4KVのトリ
ガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、ストロボ放電管
42に近接して配置されたトリガ電極42aを介してス
トロボ放電管42に印加される。このトリガ電圧の印加
によって、ストロボ放電管42内のXeガスがイオン化
してストロボ放電管42の両電極間の抵抗が破れ、メイ
ンコンデンサ41が放電してストロボ放電管42が発光
する。
【0031】昇圧部20の再充電用コンデンサ27は、
メインコンデンサ41と同様に、二次コイル32に流れ
る二次側電流によって充電される。この充電用コンデン
サに27に充電された電荷は、ストロボ放電管42が発
光した際に放電され、発振トランジスタ22に充電開始
信号としてのベース電流を流し、発振トランジスタ22
をONとする。これにより、メインコンデンサ41が再
充電される。
【0032】上記ストロボ回路の各種部品をプリント基
板に組み付けたストロボ装置を図3に示す。プリント基
板51は、ストロボ放電管42を内蔵したストロボ発光
部17が組み付けられるとともに、その裏面に発振トラ
ンジスタ22、発振トランス23、メインコンデンサ4
1、ネオン管43、トリガコンデンサ44、トリガトラ
ンス45、トリガスイッチ46、電池21が装着される
1対の電極52、及びIC35とが実装されている。こ
れらの各部品はプリント基板51の表面でハンダ付けさ
れている。
【0033】このように、1個のIC35を実装するこ
とで、それぞれがパッケージ化された個々の部品を実装
するよりも実装スペースが少なく、レンズ付きフイルム
ユニットを小型化するのに有利となる。さらには、1個
のIC35を組み付けるだけで、複数の回路素子が組み
付けられるので、部品を実装する際の工程数を少なくす
ることができ、製造コストを下げることができる。な
お、IC35は、プリント基板51の表面のパターンに
直接ハンダ付けする表面実装としてもよい。
【0034】次に、上記実施例の作用について説明す
る。撮影者は、レンズ付きフイルムユニット10の巻上
げノブ16を回動操作して、写真フイルムの巻き上げを
するとともに、シャッタチャージを行い撮影の準備をす
る。そして、ストロボを発光させて撮影する必要がある
場合には、操作ボタン19を押圧して、ストロボ充電ス
イッチ26をONにする。この操作ボタン19の押圧
は、すぐに解除してよい。
【0035】ストロボ充電スイッチ26がONになる
と、抵抗34a,三次コイル33を介して発振トランジ
スタ22にベース電流が流れる。これにより、発振トラ
ンジスタ13が作動を開始し、ベース電流に応じたコレ
クタ電流を流すようになる。このコレクタ電流は、第2
端子23bから第1端子23a方向の一次側電流として
一次コイル31に流れる。
【0036】また、一次側電流が流れる始める(増加す
る)ことによって、二次コイル32に高電圧の起電力が
発生し、第5端子23eから第4端子23d方向に二次
側電流が流れる。この二次電流は、発振トランジスタ2
2のベース電流として流れ込むので、一次コイル31か
らのコレクタ電流(一次側電流)がさらに増加する。
【0037】ラッチ用トランジスタ24は、発振トラン
ジスタ22がコレクタ電流を流すようになると、このコ
レクタ電流がラッチ用トランジスタ24のベース電流と
して供給される。このため、ラッチ用トランジスタ24
がONとなり、電池21の電圧が抵抗34a,三次コイ
ル33を介して発振トランジスタ22のベース電圧とし
て与えられる。また、発振周波数監視回路28が作動を
開始する。
【0038】発振トランジスタ22は、発振トランス2
3との正帰還作用によって、ベース電流が増大され、コ
レクタ電流すなわち一次側電流を増大するが、発振トラ
ンジスタ22が飽和状態に近づくと、コレクタ電流の変
化が小さくなる。これにより、一次側電流の変化が小さ
くなり、発振トランス23の各コイル31〜33には、
逆起電力が発生する。この逆起電力のために、発振トラ
ンジスタ22は、二次コイル32からのベース電流が急
激に減少するので、コレクタ電流を急激に減少させる。
【0039】しかし、発振用トランジスタ22は、ラッ
チ用トランジスタ24からベース電圧が与えれられてい
るため、完全にOFFとなることはなく、発振トランス
23の逆起電力の発生が停止した後、再びコレクタ電流
を増加させて、一次側電流を増加させる。このようにし
て、ストロボ充電スイッチ26がOFFとなっていて
も、発振トランジスタ22が発振し、ブロッキング発振
回路の発振動作が継続して行われる。
【0040】発振動作中に二次コイル16で発生した高
電圧の起電力による第5端子23eから第4端子23d
方向に流れる二次側電流は、充電用ダイオード25を介
して充電発光部40に給電され、メインコンデンサ41
とトリガコンデンサ32を充電する。また、再充電用コ
ンデンサ27も同時に充電される。
【0041】このようにメインコンデンサ41を充電し
ている間、すなわちブロッキング発振回路が発振動作を
継続している間では、発振動作により発振トランス23
が起電力と逆起電力とを交互に繰り返して発生するた
め、一次コイル31の第1端子23aの電圧は周期的に
変化する。図4に示すように、第1端子23aの電圧
は、発振トランス23に起電力が発生している期間では
一定であるが、逆起電力が発生した時には、パルス状に
電圧が上昇する。この電圧変化の周期Tは、ブロッキン
グ発振回路の発振周期(1/F)である。
【0042】図5(a)、図5(b)に示すように、メ
インコンデンサ41の充電電圧Vcの上昇したがって、
二次コイル32にかかる負荷が大きくなるため発振周波
数Fが高く(発振周期Tが短く)なるが、規定充電電圧
Vaに達する前では、発振周波数Fが周波数Faよりも
低いので、発振周波数監視回路28は、図5(c)に示
すように、充電開始直後から電圧VH の駆動制御信号を
出力する。したがって、停止用トランジスタはOFFと
なっている。なお、充電開始直後(Vc≒0)では、発
振周波数Fは,1KHz(T=約1000μsec)程
度である。また、逆起電力が発生している期間では、第
4端子23dの電圧は、電圧VH よりも低いので、停止
用トランジスタ29がONとなることはない。
【0043】メインコンデンサ41の充電が進み、そし
て、メインコンデンサ41が規定充電電圧Vaに達する
と、ブロッキング発振回路は、発振周波数Faで発振す
るようになる。例えば、発振周波数Faは、約10KH
z(T=100μsec)である。
【0044】発振周波数監視回路28は入力端の電圧が
発振周波数Faで変化することに応答して、駆動制御信
号を電圧VL とし、この電圧VL を停止用トランジスタ
29のベース端子に与える。そして、電圧VL が停止用
トランジスタ29に与えられている間に、発振トランス
23に起電力が発生して、第4端子23dの電圧がVd
となると、停止用トランジスタ29のエミッタ・ベース
間に動作電圧Von以上の電圧が印加される。これによ
り、停止用トランジスタ29がONとなる。
【0045】停止用トランジスタ29がONとなると、
発振トランジスタ22のベース・エミッタ間が停止用ト
ランジスタ29によって接続されて等電位となり、発振
トランジスタ22がOFFとなる。発振トランジスタ2
2がOFFとなると、ラッチ用トランジスタ24にベー
ス電流が流れなくなるから、このラッチ用トランジスタ
23もOFFとなり、発振トランジスタ22の発振継続
されなくなり、メインコンデンサ41の充電が停止す
る。また、メインコンデンサ41への充電が停止した時
点で、発振周波数監視回路28が作動を停止し、停止用
トランジスタ29がOFFとなる。もちろん、停止用ト
ランジスタ29がOFFとなっても、発振トランジスタ
22が再び発振を開始することはない。
【0046】また、メインコンデンサ41が規定充電電
圧Vaまで充電されると、ネオン管43が点灯する。撮
影者は、このネオン管43の点灯によりストロボ発光の
準備ができたことを確認し、この確認後に、ファインダ
14で構図を決めてから、シャッタボタン18を押圧操
作して撮影を行う。
【0047】シャッタボタン18が押圧されるとシャッ
タが作動し、シャッタが全開になった瞬間にトリガスイ
ッチ46がONとなる。トリガスイッチ46がONとな
ると、トリガコンデンサ44が放電し、この放電による
電流がトリガトランス45の一次コイル45aに流れ、
二次コイル45bにトリガ電圧が発生する。このトリガ
電圧がトリガ電極42aを介して、ストロボ放電管42
に印加にされる。これにより、ストロボ放電管42の両
電極間でメインコンデンサ41の電荷が放電され、スト
ロボ放電管42が発光し、ストロボ発光部17からスト
ロボ光が照射され、ストロボ撮影が行われる。
【0048】また、ストロボ放電管42が発光すると同
時に、再充電用コンデンサ27がストロボ放電管42を
介して放電し、この時の放電電流が発振トランジスタ2
2のベース電流として流れる。これにより、発振トラン
ジスタ22が作動する。この発振トランジスタ22の作
動により、ストロボ充電スイッチ26を瞬間的にONと
した時と同様にして、ラッチ用トランジスタ24がON
となり、発振トランジスタ22の発振が継続されるよう
になって、メインコンデンサが41が再び規定充電電圧
Vaまで充電される。
【0049】上記実施形態では、発振トランス23の第
1端子23aの電圧変化を基に発振周波数を検出してい
るが、第3端子23cまたは第4端子24dでもブロッ
キング発振回路の発振動作に応じて電圧が変化するの
で、これらのいずれかから発振周波数を検出して充電を
停止してもよい。
【0050】また上記実施形態では、ストロボ装置を内
蔵したレンズ付きフイルムユニットについて説明してい
るが、本発明は、ストロボを内蔵したカメラやカメラに
装着されるストロボ装置にも利用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のストロボ
回路によれば、発振停止手段で発振回路の発振周波数を
検出して、この検出した発振周波数が所定の周波数より
も高くなった時に発振回路の作動を停止することで、メ
インコンデンサが規定充電電圧に達した時に充電を停止
する構成としたから、発振停止手段内の回路素子数が増
えるが、これらの回路素子の集積化が容易なので、集積
化を行ってストロボ回路のコストダウンを図ることがで
きる。また、発振停止手段と発振継続手段とを構成する
少なくとも一部の回路素子を1チップの集積回路とする
ことにより、部品コストを低く抑えることができるのは
もちろんとして、部品の実装スペースを少なくすること
ができるとともに、部品を組み付ける工程を少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路の回路図であ
る。
【図2】ストロボ装置を内蔵したレンズ付きフイルムユ
ニットの外観図である。
【図3】各部品が実装されたストロボ回路を示す斜視図
である。
【図4】発振トランスの第1端子の電圧変化を示す波形
図である。
【図5】充電電圧と発振周波数と駆動制御信号の変化を
示すグラフである。
【図6】従来のストロボ回路を示す回路図である。
【符号の説明】
21 電池 22 発振トランジスタ 23 発振トランス 23a〜23e 端子 24 ラッチ用トランジスタ 28 発振周波数監視回路 29 停止用トランジスタ 35 IC 41 メインコンデンサ 42 ストロボ放電管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電開始信号の入力により作動し、電池
    からの給電により高電圧でメインコンデンサを充電する
    する発振トランジスタを有した発振回路を備え、充電開
    始信号の1回の入力で前記発振回路を継続して作動させ
    メインコンデンサを規定充電電圧に達するまで充電する
    ように前記発振回路を継続して作動させるストロボ回路
    において、 前記発振回路の作動中に発振回路の発振周波数を検出
    し、この発振周波数が所定の発振周波数以上になること
    でメインコンデンサが前記規定充電電圧に達したことを
    検知して、前記発振トランジスタの作動を停止して前記
    発振回路の作動を停止する発振停止手段を備えたことを
    特徴とするストロボ回路。
  2. 【請求項2】 前記発振回路は、発振トランスを含んで
    おり、この発振トランスは、各々が誘導結合された一次
    コイルと二次コイルと三次コイルとを備え、前記一次コ
    イルは、一端が前記電池のプラス端子に他端が前記発振
    トランジスタのコレクタ・エミッタ間を介して前記電池
    のマイナス端子に接続され、前記二次コイルは、一端が
    メインコンデンサに他端が前記発振トランジスタのベー
    スに接続され、前記三次コイルは、前記電池に対して前
    記一次コイルと並列に接続されるとともに、一端がスト
    ロボ充電スイッチを介して前記電池のプラス端子に他端
    が前記二次コイルの他端に接続され、 前記発振停止手段は、前記一次コイルの他端、二次コイ
    ルの他端、又は三次コイルの一端に接続された入力端の
    電圧の変化から発振周波数を検出し、この発振周波数が
    所定の発振周波数に達した時に出力端から所定の電圧を
    出力する発振周波数監視手段と、エミッタが前記二次コ
    イルの他端にコレクタが前記電池のマイナス端子に接続
    され、ベースが前記発振周波数監視手段の出力端に接続
    された停止用トランジスタとからなり、 メインコンデンサが前記規定充電電圧に達したときに、
    前記停止用トランジスタに前記所定の電圧を与えること
    によって停止用トランジスタを作動し、前記発振トラン
    ジスタのベース・エミッタ間を接続して前記発振回路の
    作動を停止することを特徴とする請求項1記載のストロ
    ボ回路。
  3. 【請求項3】 前記発振停止手段と前記発振回路を継続
    して作動させるための発振継続手段とを構成する少なく
    とも一部の回路素子を1個の集積回路に集積したことを
    特徴とする請求項1または2記載のストロボ回路。
JP25943596A 1996-09-20 1996-09-30 ストロボ回路 Pending JPH10104698A (ja)

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