JP2005142093A - 照明装置およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 フライバックコンバータの安全な発振回路を構成する。
【解決手段】 1次巻線及び2次巻線で構成され、フィードバック巻線を持たない発振トランスと、発振トランスの2次電流を検出する検出回路と、微分信号回路と、発振トランスの1次電流を供給するためのスイッチ素子とを有し、所定期間のパルスによりスイッチ素子を駆動させその後の発振を行うフライバックコンバータを備えた照明装置であって、検出回路の検出動作中に微分信号回路のリセット動作を行い、検出回路での検出動作の終了に応じて微分信号回路の出力によりスイッチ素子を駆動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラに内蔵される照明装置に関するものである。
最近のカメラでは電子閃光装置が組み込まれているものが一般化している。また、カメラとしては携帯機器として小型化は必須で、小型カメラであっても高倍率化が進みそのためレンズのFナンバーが大きくなり、その分電子閃光装置のエネルギーがより必要になってきた。
小型化は、電池も例外でなく小型の電池が採用されることから撮影回数を増すために電子閃光装置もフォワードコンバータからより効率の良いフライバックコンバータを使用する傾向にある(例えば特許文献1参照)。
特開平07−130485号公報
しかしながら、フライバックコンバータはフォワードコンバータがトランスの1次巻線及び2次巻線比で決まる電圧以上に上昇しないのに対して非常に高い電圧が発生する特性を有するため、特にトランスの2次巻線のオープンやメインコンデンサのオープンなどで大きな電圧が発生し他の電気回路に不具合を生じさせることが無い様な安全な回路構成が必要である。
また、カメラ制御回路で比較的安価なマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)を使用する場合などは発振素子の導通・非導通を毎回制御することは時間的にも煩わしく、単純なパルスで発振の起動を行えることが望ましい。
本発明は前述の課題に対して、発振トランスの2次電流を検出する検出回路と微分信号回路と発振トランスの1次電流を供給するためのスイッチ素子で構成し、所定期間のパルスによりスイッチ素子を駆動させその後発振を行うフライバックコンバータで、2次電流を検出する検出回路の検出中に微分信号回路のリセットを行い検出の終了で微分信号回路の出力によりスイッチ素子を駆動することで2次電流が流れない場合には昇圧動作が停止するため、前述の不都合に対して安全なコンバータを提供することを目的としている。
本発明は、1次巻線及び2次巻線で構成され、フィードバック巻線を持たない発振トランスと、発振トランスの2次電流を検出する検出回路と、微分信号回路と、発振トランスの1次電流を供給するためのスイッチ素子とを有し、所定期間のパルスによりスイッチ素子を駆動させその後の発振を行うフライバックコンバータを備えた照明装置であって、前記検出回路の検出動作中に前記微分信号回路のリセット動作を行い、前記検出回路での検出動作の終了に応じて前記微分信号回路の出力により前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする。
本発明の照明装置は、カメラに設けることができる。
1次巻線及び2次巻線を有する4端子の発振トランスと発振トランスの2次電流を検出する検出回路と微分信号回路と発振トランスの1次電流を供給するためのスイッチ素子で構成され、所定期間のパルスによりスイッチ素子を駆動させその後の発振を行うフライバックコンバータで、2次電流を検出する検出回路の検出中に微分信号回路のリセットを行い検出の終了で微分信号回路の出力によりスイッチ素子を駆動することで、発振トランスの2次電流が流れないような場合、例えば、発振トランスの2次側のオープン、メインコンデンサのオープン時などでは微分回路のリセットが行われずカメラ制御部の制御とは無関係に昇圧動作が出来ないために安全な昇圧が可能となった。さらには、昇圧の駆動開始も所定期間の単純な信号で済むことからマイコンなども高機能である事を必要とせず、比較的安い低機能の物を使用出来メリットも出た。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1に本発明の実施例の回路ブロック図を示す。
電子閃光装置及びカメラ制御部との構成を説明すれば。1は電源であるところの電池、2は電池1と並列に接続された電源コンデンサ、3はスイッチ素子であるトランジスタ、4はトランジスタ3のベース=エミッタ間に接続される抵抗、5は抵抗、6はコンデンサ、7は発振トランスである。電池1の正極は発振トランス7の1次巻線Pを介してトランジスタ3のコレクタに接続されトランジスタ3のエミッタが電池1の負極に接続されている。
トランジスタ3のベースはコンデンサ6及び抵抗5を介して電池1の正極に接続されている。8はダイオード、9は高圧整流用ダイオードで、ダイオード8のカソードが抵抗5とコンデンサ6の接続点にアノードが電池1の負極に接続されている。ダイオード8のカソードは高圧整流用ダイオード9のアノードへも接続され、高圧整流用ダイオード9のカソードは発振トランス7の2次巻線Sに接続されている。
13はメインコンデンサである。発振トランス7の2次巻線Sの他の巻線はメインコンデンサ13の正極に接続されメインコンデンサ13の負極は電池1の負極に接続されている。10は電圧検出回路ブロック、11はトリガー回路ブロック、12は放電管でメインコンデンサ13に並列に接続されている。
14はカメラ回路部でa〜dは後述するカメラ回路部14内のカメラ制御ブロックとの接続ラインである。この接続ラインaがトランジスタ3のベース電極に接続され、ラインbは電圧検出回路ブロック10に電圧検出開始信号を与えラインcからカメラ制御回路にメインコンデンサ13の電圧検出信号出力を与える。ラインdはトリガー回路ブロック11の起動端子としてそれぞれ接続され起動信号により放電管12のトリガー電極に高圧のトリガーパルスを与えるよう接続されている。
カメラ回路部14内のブロック構成を説明すれば120は定電圧ブロックで、125のマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)及びメモリEEPROM、A/D、D/Aコンバータ等からなるカメラ制御ブロックからVCCEN端子を介して制御され各回路ブロックに電源であるVCCを供給する。
121はスイッチ回路ブロックで電池1またはVcc電源により作動して各スイッチの状態や変化などの情報をラインSWDを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。122は温度検出回路ブロックでTHENラインからのイネーブル信号にて温度データをTHDラインを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。123はフィルム感度及び駒数などの情報を得るフィルム感度検出ブロックでFIMENラインからのイネーブル信号にてフィルムのデータをFIMDラインを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。
124はバッテリーの情報を得るバッテリーチェック回路ブロックで電池のデータをBATCKラインからのイネーブル信号にてBATDラインを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。126はシャッター駆動回路ブロックでSHDRVラインの出力信号にてシャッター駆動の制御を行う。127は測距回路ブロックでAFENラインからのイネーブル信号にて測距データをAFDラインを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。
128は測光回路ブロックであり、AEENラインからのイネーブル信号にて測光データをAEDラインを介してカメラ制御ブロック125へ伝達する。129は表示ブロッククであり、例えばラインDISPを介してLCD等に必要な情報をDISPEN信号により表示するものである。130はレンズを駆動するためのレンズ駆動回路であり、LNSDRVラインからの信号にてレンズの制御を行う。
131はフィルムを給送するためのフィルム駆動回路であり、FILMDRVラインからの信号にてフィルムの駆動を制御する。
以上の様な構成に於いて、図2のフローチャートに従い動作の説明を行う。ここでは、カメラ制御回路部14側の電源はすでに投入された状態であり、この状態ではカメラ制御ブロック125のマイコンは低消費モードとなっていて動作が停止しているものとして説明を行う。
スイッチ検知回路ブロック121内の電源スイッチが投入されるとSWDラインより信号がカメラ制御ブロック125に与えられ、マイコンで構成されるカメラ制御ブロック125は動作を開始する。カメラ制御ブロック125は低電圧回路ブロック120にVCCEN端子を介して信号を与え低電圧ブロック120は各回路ブロックに電源Vccを供給する。
ここで図2のフローチャートに従えば、カメラ制御ブロック125のマイコンに必要な初期設定を行う(S1)。次に、撮影準備を行う為のレリーズボタン(不図示)の半押し状態である第一ストローク信号(SW1信号)がスイッチ検知回路ブロックからSWDラインを介して出力されているかを判断する(S2)。SW1信号が発生すると、所定のカウンタを初期状態にセットする(S3)。SW1信号が出力されていなければ、出力されるまで待機する。所定のカウンタを初期状態にセットすると、バッテリーチェックを行って(S4)、カメラの撮影に必要な電源状態にあるか無いかを判断する(S5)。必要な電源状態に足りていない場合は、電源の状態が不十分であることを使用者に知らせるための警告を行って初期状態に戻る。電源が充分と判断されると端子AFENに信号を与え測距回路ブロック127を作動させて被写体までの距離を測距し、測距信号を得る(S6)。なお、この測距情報はラインAFDよりカメラ制御ブロック125に与えられる。
続いてラインAEENに信号を送ることで測光回路ブロック128を作動させ被写体の輝度を測定し、この情報をラインAEDを介してカメラ制御ブロック125に与える(S7)。そして、この輝度データより被写体輝度が所定輝度より明るいか暗いかを判定し(S8)、輝度が低い場合にはフラッシュモードに進み(S9)、十分な輝度を得られたのであればSW1信号が出力されたままであるかを判定する(S11)。
ここでフラッシュモードの動作についての説明を図3のフローチャートに従い行う。
ここでは先ず、充電時間が非常に長くなった場合に充電を打ち切るためのタイマーである充電タイマー(例えば10〜15秒程度の時間であるタイマー)をセット(S101)し、充電を開始する為、図1に示すカメラ制御ブロック125から接続ラインAに初期ハイインピーダンスの状態からハイレベルの信号を所定期間与え所定期間後ハイインピーダンス状態を保つ、これと共に接続ラインbにはハイレベルの信号を充電期間中与えることで電圧検出回路ブロック10を作動させ接続ラインCからカメラ制御ブロック125内のA/Dコンバータ回路にメインコンデンサ13の充電電圧情報を入力する(S102)。
この前述の接続ラインaの信号によりトランジスタ3のベース電極にはおよそ10μSEC〜20μSECの所定期間ハイレベル信号が与えられトランジスタ3はこの所定期間導通する。トランジスタ3の導通で電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pを介して電流が流れる。発振トランス7の2次巻線Sに発生する励起電圧は高圧整流用ダイオード9にブロックされ1次巻線に流れる電流によりコアにエネルギー(1/2*L*IP*IP、ここで、L;トランス11の1次インダクタンス、IP;トランス7の1次電流)が蓄積される。
所定期間のハイレベルの信号が終了しラインaがハイインピーダンスに戻るとトランジスタ3は非導通状態となりトランス7のコアに蓄積されたエネルギーは放出されメインコンデンサ13、ダイオード8及び高圧整流用ダイオード9を介してトランス7の2次電流が流れる。この電流によりメインコンデンサ13が充電される。又この2次電流が流れている期間ダイオード8のカソードは動作電圧(V)分マイナス電位となるため、電池1より抵抗5、抵抗4及びトランジスタ3のベース=エミッタ間を介して電池電圧に充電されていたコンデンサ6の電荷は高圧整流ダイオード9、発振トランス7の2次巻線S、メインコンデンサ13、抵抗4を介して放電を行う。このためトランジスタ3のベース=エミッタ間は抵抗4の電圧降下で逆バイアスが与えられトランジスタ3は発振トランス7の2次電流が流れている期間非導通状態となる。
発振トランス7の2次巻線Sのエネルギー放出が終了し2次電流が流れなくなると電池1より抵抗5及びトランジスタ3のベース=エミッタ間を介してコンデンサ6に充電が行われ抵抗4、抵抗5及びコンデンサ6の時定数で決定する所定期間トランジスタ3のベース電流が流れる。このことでトランジスタ3は導通し電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pに所定期間電流が流れる。この1次電流により発生する励起電圧は前述のように高圧整流用ダイオード9により電流放出が阻止され、従って2次側のエネルギー放出が阻止されるためコアにエネルギーが蓄積される。
トランジスタ3が所定期間の導通後非導通となると発振トランス7に蓄積されたエネルギーが前述の様に放出しメインコンデンサ13に充電される。この動作を繰り返しメインコンデンサ13の昇圧が行われる。メインコンデンサ13の充電電圧は電圧検出回路ブロック10の接続ラインcを介してカメラ制御回路ブロック125内のA/Dコンバータ回路に与えられている。
こうしてメインコンデンサ13へ充電が行われる間、図3のシーケンスでメインコンデンサ13の充電電圧が所定の電圧に達したか否かをチェック(S103)し、電圧が低い場合には、充電タイマーが所定時間をカウントしたかどうかを判定(S105)し、このループで充電タイマーのカウントアップ以前に充電が完了すると、充電が完了した事を示すフラグをたてて(S104)、充電を停止する(S107)。
尚、充電が完了する以前に充電タイマーがカウントアップすると(S105)、充電が完了しないNGフラグをたてて(S106)、充電を停止する(S107)。ここでは、充電を停止する為に、接続ラインaをハイインピーダンス状態から所定期間例えば数十μSECから数百μSEC程度の期間ローレベルとしトランジスタ3を非導通とし発振トランス7のコアのエネルギーを放出させると共にコンデンサ6を抵抗5を介して電池電圧に充電させる。このため以後のラインaがローレベルからハイインピーダンスへの変化時にトランジスタ3のベース電流が流れないため発振動作は停止する。更に接続ラインbをハイレベルからローレベルとしてメインコンデンサの充電電圧検出ブロック10の作動も停止させ充電を終了させる。
次に、充電タイマーをリセット(S108)して充電タイマーを停止させフラッシュモードを終了し図2のシーケンスにもどる。
フラッシュモードを抜けると、図3のステップS104あるいはS106でセットされたフラグを確認し、充電が完了していないNGの場合は初期設定後の状態に戻り、充電が完了していればSW1信号が出力されたままであるかを判定する(S11)。次にSW1信号が出力されたままであれば、レリーズボタン(不図示)の全押し状態である第二ストローク信号(SW2信号)がスイッチ検知回路ブロックからSWDラインを介して出力されているかを判定する。SW2信号が検出されると、測距データに基づき図1のレンズ駆動回路ブロック130をラインLNZDRVを介して制御して、レンズを駆動し、焦点調整を行う(S13)。さらに、被写体の輝度とフィルム感度データからの条件によりシャッター開口をシャッター駆動回路ブロック126をラインSHDRVを介して制御すると共に、主被写体の輝度が低く電子閃光装置が必要な場合には測距データとフィルム感度により適正な絞り値で電子閃光装置を発光させる(S14)。
電子閃光装置の発光は図1の端子dにハイレベル信号を与えて行う。端子dにハイレベル信号が与えられると、トリガー回路ブロック11の出力に高圧のパルス電圧が発生し放電管12のトリガー電極に与えられ、放電管12が励起される。この励起により放電管12は一気にインピーダンスが低下し、メインコンデンサ13の充電エネルギーが放電することで光エネルギーに変換され被写体を照明する。尚、電子閃光装置を使用した場合フラッシュフラグFALを1にセットする。
シャッターが閉成されると、焦点位置にあったレンズをレンズ駆動回路ブロック130をラインLNSDRVを介して制御し初期位置に戻す(S15)。そして、撮影の終了したフィルムをフィルム駆動回路ブロック131をラインFILMDRVを介して制御して1駒分巻き上げる(S16)。
次に、電子閃光装置を使用した事を示すS15でのフラッシュフラグに“1”が立っているかを確認する(S17)。ここでフラグ“1”が立っているときはフラッシュモードにして前記S10と同様に主コンデンサの充電を行なって一連のシーケンスを終了する(S18)。尚、閃光装置を使用しない場合にはS18を通過して初期状態設定後の状態に戻り、一連のシーケンスを終了する。
本実施例の閃光装置は、コンデンサ6に予め電池1より抵抗5及び4を介して充電されていた電荷を発振トランス7の2次巻線Sに流れる電流をダイオード8により検出してこの電荷を放電させており、発振トランス7のコアのエネルギーが放出した時点で、コンデンサ6が電池1より抵抗5を介して充電されこの充電電流がトランジスタ3のベース電流となることで抵抗5及びコンデンサ6の時定数で決まる所定時間トランジスタ3を駆動させ発振を行っているため、発振トランス7の2次巻線Sから2次電流が流れないような場合例えば発振トランスの2次側のオープンやメインコンデンサ13のオープン時には2次電流により放電を行うコンデンサ6の電荷放出がないためカメラ制御ブロック125の制御とは無関係にトランジスタ3のベース電流が流れない。
このため昇圧動作は行われず停止を維持するためトランス7の高圧も発生せず安全である。また、カメラ制御回路125内のマイコンはトランジスタ3に所定期間ハイレベル信号を与えるコンデンサ6の充電に伴う微分信号により所謂ワンショット信号を出すことで昇圧動作を行えるため比較的安い低機能のマイコンを使用しても安全な昇圧動作が可能となった。
図4に実施例2を示す。カメラ回路ブロック14内は図1で示した構成と同様である。また、前述の実施例と同様な機能を有するものは同一の符号にて示している。ここでは電子閃光装置に関して説明を行う。
1は電源であるところの電池、2は電池1と並列に接続された電源コンデンサ、4、5、14、31は抵抗、6はコンデンサ、3はスイッチ素子であるトランジスタ、トランジスタ3のベースには直列に抵抗及びベース=エミッタ間に抵抗4が並列に接続されている。30はゲート回路素子。抵抗31はゲート回路素子30の制御電極のプルダウン抵抗として挿入されている。
8はダイオード、9は高圧整流用ダイオード、7は発振トランス、10は電圧検出回路ブロックで、11はトリガー回路ブロック、12は放電管、13はメインコンデンサで前述の実施例と同様な構成で接続されている。14はカメラ回路部で前述の実施例と内部の構成は同一であるので説明は省く。a〜dはカメラ回路部14内のカメラ制御ブロック125との接続ラインである。
この様な構成で電子閃光装置の動作の説明を行う。この動作の説明は図3のフラッシュシーケンスに従い説明する。
ここでは先ず、充電時間が非常に長くなった場合に充電を打ち切るためのタイマーである充電タイマー例えば10〜15秒程度の時間であるタイマーをセット(S101)する。昇圧の開始は、カメラ回路ブロック14内のカメラ制御ブロック125の接続ラインaが初期ハイインピーダンス状態でありコンデンサ6は抵抗5及び抵抗31を介して電池1の電位に充電されている。
この前述の接続ラインaにおよそ10μSEC〜20μSECの所定期間ハイレベル信号がゲート回路素子30の入力に与えられゲート回路素子30はこの所定期間出力を発生することで抵抗14を介してトランジスタ3にベース電流を与えトランジスタ3を導通させる。トランジスタ3の導通で電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pを介して電流が流れる。
発振トランス7の2次巻線Sに発生する励起電圧は高圧整流用ダイオード9にブロックされ1次巻線に流れる電流によりコアにエネルギー(1/2*L*IP*IP、ここでL;トランス11の1次インダクタンス、IP;トランス7の1次電流)が蓄積される。所定期間のハイレベルの信号が終了し接続ラインaがハイインピーダンスに戻るとゲート回路素子30の入力がローレベルとなり出力もローレベルとなることからトランジスタ3は非導通状態となりトランス7のコアに蓄積されたエネルギーは放出されメインコンデンサ13、ダイオード8及び高圧整流用ダイオード9を介してトランス7の2次電流が流れる。
この電流によりメインコンデンサ13が充電される。又この2次電流が流れている期間ダイオード8のカソードは動作電圧(V)分マイナス電位となるため、電池1より抵抗5、抵抗31を介して電池電圧に充電されていたコンデンサ6の電荷は高圧整流ダイオード9、発振トランス7の2次巻線S、メインコンデンサ13、抵抗31を介して放電を行う。
発振トランス7の2次巻線Sの2次電流が流れている期間ゲート回路素子30の入力はローレベルとなり出力もローレベルとなることでトランジスタ3は同様にこの期間非導通状態となる。
発振トランス7の2次巻線Sのエネルギー放出が終了し2次電流が流れなくなると電池1より抵抗5及び抵抗31を介してコンデンサ6に充電が行われ抵抗5、抵抗31及びコンデンサ6の時定数で決定する所定期間抵抗31に電位が発生する。このコンデンサ6の充電に伴う抵抗31の微分電圧がゲート回路素子30の入力に与えられ所謂ワンショットパルスに波形整形されこの期間ゲート回路素子30の出力にはハイレベルの信号が発生する。
この信号により抵抗14を介してトランジスタ3のベース電流が流れる。このためトランジスタ3は導通し電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pに所定期間電流が流れる。この1次電流により発生する励起電圧は前述のように高圧整流用ダイオード9により電流放出が阻止され、従って2次側のエネルギー放出が阻止されるためコアにエネルギーが蓄積される。
トランジスタ3が所定期間の導通後非導通となると発振トランス7に蓄積されたエネルギーが前述の様に放出しメインコンデンサ13に充電される。この動作を繰り返しメインコンデンサ13の昇圧が行われる。メインコンデンサ13の充電電圧は電圧検出回路ブロック10の接続ラインcを介してカメラ制御回路ブロック125内のA/Dコンバータ回路に与えられている。
こうしてメインコンデンサ13へ充電が行われる間、図3のシーケンスでメインコンデンサ13の充電電圧が所定の電圧に達したか否かをチェック(S103)し、電圧が低い場合には、充電タイマーが所定時間をカウントしたかどうかを判定(S104)し、このループで充電タイマーのカウントアップ以前に充電が完了すると、充電が完了した事を示すフラグをたてて(S105)、S106に進む。
尚、S104で充電が完了以前に充電タイマーがカウントアップすると、充電が完了しないNGフラグをたてて(S108)、S106に進む。S106では充電を停止する為に、接続ラインaをハイインピーダンス状態から所定期間例えば数十μSECから数百μSEC程度の期間ローレベルとしてゲート回路素子30の入力端子に与えられるためゲート回路素子30の出力はローレベルとなりトランジスタ3は非導通となる。
トランジスタ3の非導通により発振トランス7のコアのエネルギーを放出させると共にコンデンサ6を抵抗5を介して電池電圧に充電させる。このため以後の接続ラインaがローレベルからハイインピーダンスへの変化しても抵抗31には電位が発生しないためゲート回路素子30の出力の変化なく従ってトランジスタ3のベース電流が流れないため発振動作は完全に停止する。
更に接続ラインbをハイレベルからローレベルとしてメインコンデンサの充電電圧検出ブロック10の作動も停止させ充電を終了させる(S106)。
次に、充電タイマーをリセット(S107)して充電タイマーを停止させフラッシュモードを終了する。
本実施例では、発振トランス7の2次巻線Sに流れる電流によりトランジスタ3の導通/非導通を制御しているため、発振トランス7の2次電流が流れないような場合、例えば、発振トランス7の2次側のオープン、または電流が少ない場合、例えば、メインコンデンサ13のオープン時にはカメラ制御ブロック125の制御とは無関係に昇圧動作が停止するため実施例1と同様に安全な昇圧が可能となり、カメラ制御回路125内のマイコンを比較的安い低機能の物を使用しても安全な昇圧動作が出来る様になった。
さらにゲート回路素子を用いたため前述の実施例でコンデンサ6の充電時に発生する抵抗4の微分電圧をそのまま使用せずゲート回路素子30で波形整形しているためトランジスタ3のオフ時の切れ特性を改善するのとオン時のベース電流も十分に供給が可能としている。
図5に実施例3を示す。カメラ回路ブロック14内は図1で示した構成と同様であるためここでも省略し図示した。また、前述の実施例と同様な機能を有するものは同一の符号にて示している。ここでは電子閃光装置の動作に関して説明を行う。
1は電源であるところの電池、2は電池1と並列に接続された電源コンデンサ、4、5、31は抵抗、6はコンデンサ、3はスイッチ素子である電界効果型トランジスタ所謂FETで、FETのゲートには抵抗4がプルダウン抵抗として接続されている。30はゲート回路素子、抵抗31はゲート回路素子30の制御電極のプルダウン抵抗として挿入されている。
8はダイオード、9は高圧整流用ダイオード、7は発振トランス、10は電圧検出回路ブロックで、11はトリガー回路ブロック、12は放電管、13はメインコンデンサで前述の実施例と同様な構成で接続されている。14はカメラ回路部で前述の実施例と内部の構成は同一であるので説明は省く。a〜dはカメラ回路部14内のカメラ制御ブロック125との接続ラインである。
この様な構成で電子閃光装置の動作の説明を行う。この動作の説明は図3のフラッシュシーケンスに従い説明する。
ここでは先ず、充電時間が非常に長くなった場合に充電を打ち切るためのタイマーである充電タイマーをセット(S101)する。昇圧の開始は、カメラ回路ブロック14内のカメラ制御ブロック125の接続ラインaが初期ハイインピーダンス状態でありコンデンサ6は抵抗5及び抵抗31を介して電池より昇圧された定圧電源VCCの電位に充電されている。
この前述の接続ラインaにおよそ10μSEC〜20μSECの所定期間ハイレベル信号がゲート回路素子30の入力に与えられゲート回路素子30はこの所定期間ハイレベルの出力を発生することでFET3にゲート信号を与えFET3を導通させる。FET3の導通で電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pを介して電流が流れる。発振トランス7の2次巻線Sに発生する励起電圧は高圧整流用ダイオード9にブロックされ1次巻線に流れる電流によりコアにエネルギーが蓄積される。
所定期間のハイレベルの信号が終了し接続ラインaがハイインピーダンスに戻るとFET3は非導通状態となりトランス7のコアに蓄積されたエネルギーは放出されメインコンデンサ13、ダイオード8及び高圧整流用ダイオード9を介して発振トランス7の2次電流が流れる。
この電流によりメインコンデンサ13が充電される。又この2次電流が流れている期間ダイオード8のカソードは動作電圧(V)分マイナス電位となるため、電池1より抵抗5、抵抗31を介して電池電圧に充電されていたコンデンサ6の電荷は高圧整流ダイオード9、発振トランス7の2次巻線S、メインコンデンサ13、抵抗31を介して放電を行う。発振トランス7の2次巻線Sの2次電流が流れている期間ゲート回路素子30の入力はローレベルとなり出力もローレベルとなることでFET3は同様にこの期間非導通状態となる。
発振トランス7の2次巻線Sのエネルギー放出が終了し2次電流が流れなくなるとVCCより抵抗5及び抵抗31を介してコンデンサ6に充電が行われ抵抗5、抵抗31及びコンデンサ6の時定数で決定する所定期間抵抗31に微分電位が発生する。この電位はゲート回路素子30の入力に与えられこの期間ゲート回路素子30の出力にはハイレベルの信号が発生する。
この信号により抵抗14を介してFET3のゲート電圧が印加される。このためFET3は導通し電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pに所定期間電流が流れる。この1次電流により発生する励起電圧は前述のように高圧整流用ダイオード9により電流放出が阻止され、従って2次側のエネルギー放出が阻止されるためコアにエネルギーが蓄積される。
FET3が所定期間の導通後非導通となると発振トランス7に蓄積されたエネルギーが前述の様に放出しメインコンデンサ13に充電される。この動作を繰り返しメインコンデンサ13の昇圧が行われる。メインコンデンサ13の充電電圧は電圧検出回路ブロック10の接続ラインcを介してカメラ制御回路ブロック125内のA/Dコンバータ回路に与えられている。
こうしてメインコンデンサ13へ充電が行われる間、図3のシーケンスでメインコンデンサ13の充電電圧が所定の電圧に達したか否かをチェック(S103)し、電圧が低い場合には、充電タイマーが所定時間をカウントしたかどうかを判定(S104)し、このループで充電タイマーのカウントアップ以前に充電が完了すると、充電が完了した事を示すフラグをたてて(S105)、S106に進む。
尚、S104で充電が完了以前に充電タイマーがカウントアップすると、充電が完了しないNGフラグをたてて(S108)、S106に進む。S106では充電を停止する為に、接続ラインaをハイインピーダンス状態から所定期間例えば数十μSECから数百μSEC程度の期間ローレベルとしてゲート回路素子30の入力端子に与えられるためゲート回路素子30の出力はローレベルとなりFET3は非導通となる。
FET3の非導通により発振トランス7のコアのエネルギーを放出させると共にコンデンサ6を抵抗5を介してVCCに充電させる。このため以後の接続ラインAがローレベルからハイインピーダンスへの変化しても抵抗31には電位が発生しないためゲート回路素子30の出力の変化なく従ってFET3のゲート電圧が印加されないため発振動作は完全に停止する。更に接続ラインbをハイレベルからローレベルとしてメインコンデンサの充電電圧検出ブロック10の作動も停止させ充電を終了させる(S106)。
次に、充電タイマーをリセット(S107)して充電タイマーを停止させフラッシュモードを終了する。
本実施例では、トランジスタの代わりにFETを用いてゲート回路素子で駆動しているため実施例1でコンデンサ6の充電時に発生する抵抗4の微分電圧をそのまま使用している場合よりスイッチング性能が改善されFETであるためトランジスタのように大きなベース電流を与える必要も無いため効率もよく、また速い周波数でスイッチ素子であるFET3が駆動出来るよう改善されている。
図6に実施例4を示す。カメラ回路ブロック14内は図1で示した構成と同様である。また、前述の実施例と同様な機能を有するものは同一の符号にて示している。ここでは電子閃光装置に関して説明を行う。
1は電源であるところの電池、2は電池1と並列に接続された電源コンデンサ、4、5、33は抵抗、6はコンデンサ、3はスイッチ素子であるトランジスタ、32はFETでゲートにプルアップ抵抗33が挿入されている。トランジスタ3のベース=エミッタ間に抵抗4が並列に接続されている。8はダイオード、9は高圧整流用ダイオード、7は発振トランス、10は電圧検出回路ブロックで、11はトリガー回路ブロック、12は放電管、13はメインコンデンサで前述の実施例と同様な構成で接続されている。
14はカメラ回路部で前述の実施例と内部の構成は同一であるので説明は省く。a〜dはカメラ回路部14内のカメラ制御ブロック125との接続ラインである。
この様な構成で電子閃光装置の動作の説明を行う。この動作の説明は図3のフラッシュシーケンスに従い説明する。
ここでは先ず、充電時間が非常に長くなった場合に充電を打ち切るためのタイマーである充電タイマー例えば10〜15秒程度の時間であるタイマーをセット(S101)する。昇圧の開始は、カメラ回路ブロック14内のカメラ制御ブロック125の接続ラインaが初期ハイインピーダンス状態でありコンデンサ6は抵抗5及び抵抗4を介して電池1の電位に充電されている。この前述の接続ラインaにおよそ10μSEC〜20μSECの所定期間ハイレベル信号をトランジスタ3のベース電流として与えトランジスタ3を導通させる。
トランジスタ3の導通でFET32は導通し電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pを介して電流が流れる。発振トランス7の2次巻線Sに発生する励起電圧は高圧整流用ダイオード9にブロックされ1次巻線に流れる電流によりコアにエネルギーが蓄積される。所定期間のハイレベルの信号が終了し接続ラインaがハイインピーダンスに戻るとトランジスタ3及びFET32は非導通状態となりトランス7のコアに蓄積されたエネルギーは放出されメインコンデンサ13、ダイオード8及び高圧整流用ダイオード9を介してトランス7の2次電流が流れる。
この電流によりメインコンデンサ13が充電される。又この2次電流が流れている期間ダイオード8のカソードは動作電圧(V)分マイナス電位となるため、電池1より抵抗5、トランジスタ3のベース及び抵抗4を介して電池電圧に充電されていたコンデンサ6の電荷は高圧整流ダイオード9、発振トランス7の2次巻線S、メインコンデンサ13、抵抗4を介して放電を行う。発振トランス7の2次巻線Sの2次電流が流れている期間トランジスタ3のベース電位はローレベルとなりトランジスタ3及びFET32はこの期間非導通状態となる。
発振トランス7の2次巻線Sのエネルギー放出が終了し2次電流が流れなくなると電池1より抵抗5及び抵抗4を介してコンデンサ6に充電が行われ抵抗5、抵抗4及びコンデンサ6の時定数で決定する所定期間抵抗4に微分電位が発生する。これによりトランジスタ3のベース電流が与えられこの期間トランジスタ3は導通する。このためFET32は導通し電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pに所定期間電流が流れる。
この1次電流により発生する励起電圧は前述のように高圧整流用ダイオード9により電流放出が阻止され、従って2次側のエネルギー放出が阻止されるためコアにエネルギーが蓄積される。トランジスタ3が所定期間の導通後非導通となると発振トランス7に蓄積されたエネルギーが前述の様に放出しメインコンデンサ13に充電される。この動作を繰り返しメインコンデンサ13の昇圧が行われる。
メインコンデンサ13の充電電圧は電圧検出回路ブロック10の接続ラインcを介してカメラ制御回路ブロック125内のA/Dコンバータ回路に与えられている。こうしてメインコンデンサ13へ充電が行われる間、図3のシーケンスでメインコンデンサ13の充電電圧が所定の電圧に達したか否かをチェック(S103)し、電圧が低い場合には、充電タイマーが所定時間をカウントしたかどうかを判定(S104)し、このループで充電タイマーのカウントアップ以前に充電が完了すると、充電が完了した事を示すフラグをたてて(S105)、S106に進む。
尚、S104で充電が完了以前に充電タイマーがカウントアップすると、充電が完了しないNGフラグをたてて(S108)、S106に進む。S106では充電を停止する為に、接続ラインaをハイインピーダンス状態から所定期間例えば数十μSECから数百μSEC程度の期間ローレベルとしてトランジスタ3のベースを短絡するためトランジスタ3は非導通となる。
トランジスタ3の非導通によりFET32も非導通となり発振トランス7のコアのエネルギーを放出させると共にコンデンサ6を抵抗5を介して電池電圧に充電させる。このため以後の接続ラインaがローレベルからハイインピーダンスへの変化しても抵抗4には電位が発生しないためトランジスタ3のベース電流が流れないため発振動作は完全に停止する。更に接続ラインbをハイレベルからローレベルとしてメインコンデンサの充電電圧検出ブロック10の作動も停止させ充電を終了させる(S106)。
次に、充電タイマーをリセット(S107)して充電タイマーを停止させフラッシュモードを終了する。
本実施例では、発振トランス7の2次巻線Sに流れる電流によりトランジスタ3及びFET32の導通/非導通を制御しているため、発振トランス7の2次電流が流れないような場合、例えば、発振トランス7の2次側のオープン、または電流が少ない場合、例えば、メインコンデンサ13のオープン時にはカメラ制御ブロック125の制御とは無関係に昇圧動作が停止するため実施例1と同様に安全な昇圧が可能となり、カメラ制御回路125内のマイコンを比較的安い低機能の物を使用しても安全な昇圧動作が出来る。
さらにコンデンサ6の充電時に発生する抵抗4の微分電圧で駆動するトランジスタ3を介してFET32を制御しているため導通/非導通のスイッチング性能を改善出来る。
図7に実施例5を示す。カメラ回路ブロック14内は図1で示した構成と同様である。また、前述の実施例と同様な機能を有するものは同一の符号にて示している。ここでは電子閃光装置に関して説明を行う。
1は電源であるところの電池、2は電池1と並列に接続された電源コンデンサ、4、5、35は抵抗、6はコンデンサ、3はスイッチ素子であるトランジスタ、34はトランジスタでベース=エミッタ間に抵抗35が挿入されている。トランジスタ3のベース=エミッタ間に抵抗4が並列に接続されている。8はダイオード、9は高圧整流用ダイオード、7は発振トランス、10は電圧検出回路ブロックで、11はトリガー回路ブロック、12は放電管、13はメインコンデンサで前述の実施例と同様な構成で接続されている。
14はカメラ回路部で前述の実施例と内部の構成は同一であるので説明は省く。a〜dはカメラ回路部14内のカメラ制御ブロック125との接続ラインである。
この様な構成で電子閃光装置の動作の説明を行う。この動作の説明は図3のフラッシュシーケンスに従い説明する。
ここでは先ず、充電時間が非常に長くなった場合に充電を打ち切るためのタイマーである充電タイマーをセット(S101)する。昇圧の開始は、カメラ回路ブロック14内のカメラ制御ブロック125の接続ラインaが初期ハイインピーダンス状態でありコンデンサ6は抵抗5及び抵抗4を介して電池1の電位に充電されている。この前述の接続ラインaにおよそ10μSEC〜20μSECの所定期間ハイレベル信号をトランジスタ3のベース電流として与えトランジスタ3を導通させる。
トランジスタ3の導通で電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pを介して電流が流れる。発振トランス7の2次巻線Sに発生する励起電圧は高圧整流用ダイオード9にブロックされ1次巻線に流れる電流によりコアにエネルギーが蓄積される。所定期間のハイレベルの信号が終了し接続ラインaがハイインピーダンスに戻るとトランジスタ3は非導通状態となりトランス7のコアに蓄積されたエネルギーは放出されメインコンデンサ13、ダイオード8、トランジスタ34のベース=エミッタ及び高圧整流用ダイオード9を介してトランス7の2次電流が流れる。
この電流によりメインコンデンサ13が充電される。又この2次電流が流れている期間トランジスタ34は導通しトランジスタ34のコレクタ電位はダイオード8の動作電圧(V)及びトランジスタ34のベース電圧(VBE)の和からトランジスタ34のコレクタ=エミッタ電圧(VCE)を差し引いた分のマイナス電位となるため、電池1より抵抗5、トランジスタ3のベース及び抵抗4を介して電池電圧に充電されていたコンデンサ6の電荷はトランジスタ34のコレクタ=エミッタ間、高圧整流ダイオード9、発振トランス7の2次巻線S、メインコンデンサ13、抵抗4を介して放電を行う。
発振トランス7の2次巻線Sの2次電流が流れている期間トランジスタ3のベース電位はローレベルとなりトランジスタ3はこの期間非導通状態となる。
発振トランス7の2次巻線Sのエネルギー放出が終了し2次電流が流れなくなるとトランジスタ34が非導通となり電池1より抵抗5及び抵抗4を介してコンデンサ6に充電が行われ抵抗5、抵抗4及びコンデンサ6の時定数で決定する所定期間抵抗4に微分電位が発生する。これによりトランジスタ3のベース電流が与えられこの期間トランジスタ3は導通する。
このため電池1及び電源コンデンサ2より発振トランス7の1次巻線Pに所定期間電流が流れる。この1次電流により発生する励起電圧は前述のように高圧整流用ダイオード9により電流放出が阻止され、従って2次側のエネルギー放出が阻止されるためコアにエネルギーが蓄積される。トランジスタ3が所定期間の導通後非導通となると発振トランス7に蓄積されたエネルギーが前述の様に放出しメインコンデンサ13に充電される。
この動作を繰り返しメインコンデンサ13の昇圧が行われる。メインコンデンサ13の充電電圧は電圧検出回路ブロック10の接続ラインcを介してカメラ制御回路ブロック125内のA/Dコンバータ回路に与えられている。こうしてメインコンデンサ13へ充電が行われる間、図3のシーケンスでメインコンデンサ13の充電電圧が所定の電圧に達したか否かをチェック(S103)し、電圧が低い場合には、充電タイマーが所定時間をカウントしたかどうかを判定(S104)し、このループで充電タイマーのカウントアップ以前に充電が完了すると、充電が完了した事を示すフラグをたてて(S105)、S106に進む。
尚、S104で充電が完了以前に充電タイマーがカウントアップすると、充電が完了しないNGフラグをたてて(S108)、S106に進む。S106では充電を停止する為に、接続ラインaをハイインピーダンス状態から所定期間例えば数十μSECから数百μSEC程度の期間ローレベルとしてトランジスタ3のベースを短絡するためトランジスタ3は非導通となる。トランジスタ3の非導通により発振トランス7のコアのエネルギーを放出させると共にコンデンサ6を抵抗5を介して電池電圧に充電させる。
このため以後の接続ラインaがローレベルからハイインピーダンスへの変化しても抵抗4には電位が発生しないためトランジスタ3のベース電流が流れないため発振動作は完全に停止する。更に接続ラインbをハイレベルからローレベルとしてメインコンデンサの充電電圧検出ブロック10の作動も停止させ充電を終了させる(S106)。
次に、充電タイマーをリセット(S107)して充電タイマーを停止させフラッシュモードを終了する。
本実施例では、発振トランス7の2次巻線Sに流れる電流によりトランジスタ34を介してトランジスタ3の導通/非導通を制御しているため発振トランス7の2次放電電流検出を抵抗35によって制御が可能でありトランジスタ34のベース=エミッタ間のベースドライブ電圧VBEとすれば
I=VBE/R35
ここで、R35;抵抗35の抵抗値
により1次電流の流すタイミングを2次電流がほぼ完全に放電する以前に開始可能となる。
例えば、VBE=0.6V、R35=15Ωとすれば2次電流が放出開始のピーク電流から40mAに減少した時点でトランジスタ34が非導通となりコンデンサ6への充電が始まることでトランジスタ3の導通を開始することが可能となる。勿論、抵抗35の抵抗値を大きくしてほぼ完全に2次電流が減少した時点でトランジスタ3の駆動を行えることは言うまでもない。
尚、実施例中でゲート回路素子30はバッファととして説明したが波形整形が可能な素子であれば特にゲート回路の構成は問わない。
本発明の実施例1を示す 本発明を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明のフラッシュシーケンスのフローチャートを示す。 本発明の実施例2を示す。 本発明の実施例3を示す。 本発明の実施例4を示す。 本発明の実施例5を示す。
符号の説明
1、電源電池
2、電源コンデンサ
3、スイッチ素子
7、発振トランス
9、高圧整流用ダイオード
12、放電管
13、メインコンデンサ
14、カメラ回路部

Claims (6)

  1. 1次巻線及び2次巻線で構成され、フィードバック巻線を持たない発振トランスと、
    発振トランスの2次電流を検出する検出回路と、
    微分信号回路と、
    発振トランスの1次電流を供給するためのスイッチ素子とを有し、
    所定期間のパルスによりスイッチ素子を駆動させその後の発振を行うフライバックコンバータを備えた照明装置であって、
    前記検出回路の検出動作中に前記微分信号回路のリセット動作を行い、前記検出回路での検出動作の終了に応じて前記微分信号回路の出力により前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする照明装置。
  2. 前記微分信号回路は、コンデンサを含むことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記微分信号回路は、コンデンサ及びゲート回路素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記スイッチ素子は、FET或いはトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記検出回路は、トランジスタまたはダイオードを用いて前記発振トランスの2次電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の照明装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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