JPH0999653A - 熱転写記録用受像シート及びその製造方法 - Google Patents

熱転写記録用受像シート及びその製造方法

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JPH0999653A
JPH0999653A JP7284442A JP28444295A JPH0999653A JP H0999653 A JPH0999653 A JP H0999653A JP 7284442 A JP7284442 A JP 7284442A JP 28444295 A JP28444295 A JP 28444295A JP H0999653 A JPH0999653 A JP H0999653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写記録用受像シート表面の表面平滑性に
優れ、記録画像の画像濃度・画像光沢度が高く階調再現
性に優れ、且つ常に色彩・色調の安定した安価な熱転写
記録用受像シートを提供すること。 【解決手段】 ベース紙上に、加熱により熱転写シート
から移行する昇華染料を受理する染料受理層を有する熱
転写記録用受像シートであって、該ベース紙と該染料受
理層との間には軟化点が45〜70℃であり、且つJIS−
P−8132号規格による伸度が3.0〜30.0%のポリエステ
ル樹脂の成膜フィルムをドライラミネート法により形成
したクッション層を有する熱転写記録用受像シート及び
その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱昇華性染料を含
有する色材層が設けられた熱転写シートの背後面からサ
ーマルヘッドの加熱により該色材層中の熱昇華性染料が
昇華転写して高品質の記録画像を得ることが出来る熱転
写記録用受像シート及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱昇華性染料を含有した色材層を有する
熱転写シートと該熱転写シートの背後面からサーマルヘ
ッドの加熱により移行する昇華染料を受理する熱転写記
録用受像シートとを用いる昇華型熱転写記録方式は、階
調再現性に優れたカラー写真に近いカラーハードコピー
を提供するものとして注目されている。
【0003】従来の熱転写記録用受像シートとしては、
ベース紙の両面にポリエチレン樹脂或いはポリプロピレ
ン樹脂を溶融押出コーティング法により形成させた積層
シートの片面に染料受理層を形成させた熱転写記録用受
像シートがある。しかしながら、この熱転写記録用受像
シートに於ける樹脂層は、溶融押出コーティング法によ
る未延伸状態で形成された樹脂層であるため同種の樹脂
を用い延伸処理された樹脂層とは樹脂の結晶化に伴う熱
的特性及び伸度・強度等の物性が劣るものである。我々
の研究結果に於いて、未延伸状態の樹脂層は、画像記録
時の昇華染料の染着性が延伸処理された樹脂層より優れ
ており、染料受理層のみならず樹脂層も染料染着される
ため昇華染料の染着密着の低下に伴い画像濃度(反射濃
度)が低下し易い。また、画像記録時に熱転写シートの
背後面からサーマルヘッドの熱で樹脂層が熱変形を起こ
し染料受理層表面の表面平滑性が低下し、結果として画
像光沢度及び階調再現性が劣る等の問題点を有している
ことが解明出来、前述の樹脂よりも軟化点が高く、より
硬度の高い樹脂を用いなければ問題点を解消出来ないこ
とを発見した。従って、従来の熱転写記録用受像シート
は、記録画像の画像濃度・画像光沢度及び階調再現性が
劣る問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の記録
画像の階調再現性、画像濃度特性及び画像光沢度等の問
題点を解消し、熱転写記録用受像シートの表面平滑性に
優れると共に記録画像が常に安定した色彩・色調値を示
す安価な熱転写記録用受像シート及びその製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、ベース紙上に、加
熱により熱転写シートから移行する昇華染料を受理する
染料受理層を有する熱転写記録用受像シートであって、
該ベース紙と該染料受理層との間には軟化点が45〜70℃
であり、且つJIS-P-8132号規格による伸度が3.0〜30.0
%のポリエステル樹脂から成る成膜フィルムをドライラ
ミネート法により貼合形成されたクッション層であるこ
とを特徴とするものである。また、該クッション層上の
染料受理層は、乾燥塗膜の形成厚みが0.5〜5.0μmであ
り、且つ染料受理層表面の平滑度が高平滑度計で10000
秒以上であることを特徴とすることにより、前述の従来
技術の問題点が解消されることを見い出し本発明に至っ
た。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を更に詳細に説明する。図1は、本発明の熱転写記録用
受像シートの断面構成図であって、熱転写記録用受像シ
ート5はベース紙1の上に接着剤層2及びクッション層
3及び染料受理層4を有している。本発明の熱転写記録
用受像シートのベース紙1に使用される原紙としては、
コート紙、アート紙、合成紙、キャスト紙等の公知のも
のを使用可能であり、50〜200g/m2の重量のものが好
ましい。本発明に於いて、ベース紙1上に形成される接
着剤層2は、ベース紙1とクッション層3との接着性を
成すために形成した塗工層であり、一般的にはポリウレ
タン系若しくはアクリル系の2液型接着剤等の公知のも
のが使用可能であり、3〜7g/m2の形成厚みで良い。
【0007】本発明に於いて、ベース紙1上に形成され
るクッション層3は軟化点が45〜70℃であり、且つJIS-
P-8132号規格による伸度が3.0〜30.0%のポリエステル
樹脂から成る成膜フィルムをドライラミネート法により
貼合形成した樹脂層である。クッション層の樹脂厚み
は、10〜70μmの範囲のものをベース紙上に貼合形成さ
せることが好ましい。特に好ましくは非染料染着性、適
度なクッション性及び熱的特性等のクッション層性能を
満足しベース紙との貼合作業性及びベース紙上に貼合形
成した積層体にカール発生の無い樹脂厚みの15〜30μm
が最適である。また、樹脂の形成厚みをこの範囲に抑さ
えることによりカール防止を目的とした裏面処理を省略
出来、低コスト化を図れることも本発明の特徴の一つで
ある。
【0008】本発明に於いて、軟化点が45℃未満であ
り、且つ伸度が30.0%超のものでは、画像記録時のサー
マルヘッドからの加熱により樹脂層が熱変形を起こし、
その影響で染料受理層の表面平滑性が低下するため画像
光沢度及び画像濃度(反射濃度)が劣る記録画像となる
問題点がある。また、昇華染料の染料染着性に優れるた
め染料受理層のみならずクッション層自身も染料染着さ
れることから昇華染料の染着密度低下に伴い画像濃度が
低い記録画像となる等の問題点がある。逆に軟化点が70
℃超であり、且つ伸度が3.0%未満のものは、樹脂層の
クッション性(柔軟性)が低下し画像記録時の熱転写シ
ートと熱転写記録用受像シートとの密着性が悪く階調再
現性の劣る記録画像となる問題点があり、ベース紙と積
層された積層体の収縮歪みに伴うカール発生が大きく好
ましくない等の問題点を有している。
【0009】尚、軟化点は、Thermomechanical Analyze
r,商品名TMA-2940(Dupont社製)にて測定した軟化
温度で表示する。また、クッション層には炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ等の無機顔料、蛍光増白剤、酸
化防止剤を添加することは公知であり、本発明に於いて
も、クッション層にこれ等の添加剤を添加することは可
能である。本発明に於いて、クッション層上に形成され
る染料受理層4は、熱転写シートからサーマルヘッドの
加熱により移行して来る昇華染料を受理する働きを成す
ものである。そのため、本発明の染料受理層には、染料
染着性に優れる樹脂が含まれている。染料染着性に優れ
る樹脂としては、ポリエステル、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル/無水マレイン酸の三元共重合体樹脂を用いることが
好ましく、その他ポリ酢酸ビニル、スチレンアクリレー
ト、エチレンビニルアセテート樹脂等の様な昇華染料を
染着し得る樹脂を用いることが出来る。
【0010】本発明に於いて、染料受理層に使用される
その他の成分として、染料受理層の白色度及び画像のコ
ントラストを向上させる目的で炭酸カルシウム、酸化チ
タン、シリカなどの無機顔料及びポリスチレン、ポリエ
チレン、尿素/ホルマリン樹脂、メチルセルロースなど
の有機顔料を用いることも可能であり、画像記録時の熱
転写シートの背後面からサーマルヘッドの加熱により昇
華染料が移行し画像記録を行う際の熱転写記録用受像シ
ートの染料受理層と熱転写シートの色材層面との融着を
防止するために、非反応型のメチルスチリル変成シリコ
ーンオイル或いはアクリル/シリコーンのグラフトポリ
マー、ポリウレタン/シリコーンのグラフトポリマー、
自己架橋型シリコーン変成アクリル樹脂、フッソパウダ
ー、シリコーンパウダー等の各種添加剤を添加すること
も可能である。
【0011】本発明の染料受理層は、染料受理層面の表
面平滑性に優れると共に記録画像の階調再現性、画像濃
度特性及び画像光沢度が高く、且つ安定した色彩・色調
を示す様にするためにクッション層上に染料受理層を乾
燥塗膜の形成厚みが0.5〜5.0μm形成したものであり、
且つ染料受理層表面の平滑度が王研式高平滑度計で1000
0秒以上となる様に形成させたものが好ましい。特に好
ましくは乾燥塗膜の形成厚みが1.0〜3.0μmである。乾
燥塗膜の形成厚みが0.5μm未満では昇華染料の染料受理
層への染料染着が不充分で画像濃度が低く階調再現性も
劣り好ましくない。また、乾燥塗膜の形成厚みが5.0μm
超では昇華染料の染料受理層への染着密度低下に伴う画
像濃度及び画像光沢度の低下となり好ましくない。次
に、染料受理層表面の平滑度が10000秒未満のもので
は、画像記録時の熱転写シートと熱転写記録用受像シー
トとの密着が悪く画像濃度低下及びハイライト部に転写
抜けが発生し階調再現性の劣る記録画像となり好ましく
ない。
【0012】尚、本発明に於いて、クッション層3上の
染料受理層4の塗料を形成させる方法としては、マイヤ
ーバーコーティング、グラビアコーティング、エアーナ
イフコーティング、ロールコーティング等のコーティン
グ方法により塗布、乾燥させて形成することが出来る。
【0013】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、具体例によって限定されるものではない。
尚、実施例中の部は、固形分重量比率を示す。
【0014】実施例1〜4及び比較例1〜6 ガラス転移点70℃のポリエステル樹脂(三井デュポンポ
リケミカル(株)製)を溶融温度300℃でキャスト法によ
りラミネート後、縦横の延伸倍率を調整し樹脂厚みが25
μmで軟化点と伸度の異なる3種類のクッション層用フ
ィルムを作成した。 実施例1 軟化点が70℃で伸度が3.0%のフィルム 実施例2 軟化点が45℃で伸度が30.0%のフィルム 比較例1 軟化点が72℃で伸度が2.0%のフィルム 比較例2 軟化点が40℃で伸度が40.0%のフィルム 次いで、ドライラミネーターによりベース紙としてコー
ト紙(日本製紙(株)製、商品名NPiスーパーアート 1
27.9g/m2)の一方の面にポリウレタン系の2液型の接
着剤を乾燥厚みが5g/m2となる様に接着剤を形成し、
接着剤面とクッション層フィルムとを重ね合わせラミネ
ートを行い4種類の積層体を作成した。
【0015】次いで、得られた積層体のクッション層上
に下記の組成から成る染料受理層用塗料を塗布乾燥して
乾燥塗膜の形成厚みが0.5μmとなる様に染料受理層を形
成し熱転写記録用受像シートを得た。 塗料組成 成分 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、商品名エリーテルUE3320) 10部 シリコーン樹脂(信越化学(株)製、商品名KF-410) 1部 有機顔料(日本触媒化学(株)製、商品名エポスターS) 2部 トルエン 40部 酢酸エチル 30部 メチルエチルケトン 17部
【0016】上記の染料受理層の乾燥塗膜の形成厚みを
0.4μm、5.0μm、5.5μmとした以外は実施例1と同様に
して染料受理層を形成したものを夫々比較例3及び実施
例3及び比較例4とした。また、クッション層形成用樹
脂としてビカット軟化点150℃のポリプロピレン樹脂
(三井石油化学工業(株)製、商品名ハイポールF309)
を用い溶融温度を270℃として樹脂厚み25μmの軟化点が
44℃で伸度が25.0%の成膜フィルムとした以外は実施例
1と同様にして熱転写記録用受像シートを作成したもの
を比較例5とした。
【0017】また、クッション層形成用樹脂として離型
フィルム上にガラス転移点90℃のポリエステル樹脂(東
洋紡(株)製、商品名バイロン3690)を乾燥塗膜の形成厚
みが25μmで軟化点が73℃で伸度が8.0%の成膜フィルム
を形成した。その樹脂層上に、ドライラミネーターによ
りベース紙としてコート紙(日本製紙(株)製、商品名N
Piスーパーアート 127.9g/m2)の一方の面にポリウ
レタン系の2液型の接着剤を乾燥厚みが5g/m2となる
様に接着剤層を形成し、接着剤面とクッション層フィル
ムとを重ね合わせラミネートを行い、離型フィルムを剥
離除去し積層体を作成した。更に、得られた積層体のク
ッション層上に実施例1で使用した染料受理層用塗料を
塗布乾燥して乾燥塗膜の形成厚みが0.5μmとなる様に染
料受理層を形成し熱転写記録用受像シートを作成したも
のを比較例6とした。また、下記に記載の如く、実施例
1の染料受理層用塗料の中に無機顔料を2部配合した以
外は実施例1と同様にして熱転写記録用受像シートを作
成し実施例4とした。
【0018】実施例4 塗料組成 成分 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、商品名エリーテルUE3320) 10部 酸化チタン(古河機械金属(株)製、粒子径0.3μm) 2部 シリコーン樹脂(信越化学(株)製、商品名KF-410) 1部 有機顔料(日本触媒化学(株)製、商品名エポスターS) 2部 トルエン 40部 酢酸エチル 30部 メチルエチルケトン 17部
【0019】次いで、各熱転写記録用受像シートに就い
て、下記の方法により積層体及び各熱転写記録用受像シ
ートのカール状態、光沢度、平滑度、画像濃度、階調再
現性、保存性、融着発生の有無等の評価を行った。
【0020】(1)カール ベース紙とクッション層用フィルムをドライラミネート
法により貼合形成した積層体をA4サイズにサンプリン
グしサンプルの4角のカール高さを測定し、その最大高
さ(mm)を表記した。目標値は3mm以下である。 (2)光沢度 記録画像の光沢度は、(株)堀場製作所製の商品名グロス
チェッカーIG−310を使用し、照射角度60度に於ける
マゼンタ色の画像光沢度を測定した。 (3)平滑度 染料受理層表面の平滑性は、王研式高平滑度計にて測定
した。 (4)画像濃度 マクベス(株)製のマクベスRD−918型反射濃度計を使
用しマゼンタ色の反射濃度を測定した。
【0021】(5)階調再現性 記録画像を目視で確認し転写抜けの発生の無い部分をD
OT%で表記した。目標値は10%DOT再現である。 (6)記録画像の保存性 記録画像物を20℃、65%RHの環境下に30日間保存し
た。保存前後に於けるマゼンタ色の画像濃度差を表記し
た。画像濃度差目標値は0.10以下である。(画像濃度測
定:マクベスRD918型反射濃度計) (7)熱転写記録時の融着発生の有無 画像記録の際の熱転写シートの色材層面と各熱転写記録
用受像シートの染料受理層面との融着に就いては、剥離
音の発生の有無により評価した。各熱転写記録用受像シ
ートに就いての性能評価結果を表1及び表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】*尚、表中の光沢度、画像濃度、平滑度は
表記した数値が大きい値程良好な評価結果を示し、階調
再現性、保存性及びカール高さは表記した数値が低い値
程良好な評価結果を示す。 *また、○は目標範囲内であり良好な評価結果を示し、
△及び×は1或いは複数以上の性能項目に於ける性能が
目標未達であることを示す。
【0025】表2から明らかな様に、クッション層とし
て軟化点が45〜70℃で、且つ伸度が3.0〜30.0%のポリ
エステル樹脂から成る成膜フィルムをベース紙に積層し
た積層体は、本発明の主目的である熱転写記録用受像シ
ートの表面平滑性に優れると共に記録画像の階調再現
性、画像濃度特性及び画像光沢度に優れた色彩・色調の
安定した熱転写記録用受像シートを得ることが出来た。
また、比較例では、何れのものでも記録画像の画像光沢
度、画像濃度或いは階調再現性及びカールが大きい等の
何れか、または複数の性能が本発明の目標範囲外の熱転
写記録用受像シートであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の熱転写記録用受像シートは、ベ
ース紙上に軟化点と伸度が限定されたポリエステル樹脂
から成るクッション層(成膜フィルム)をドライラミネ
ート法で貼合形成させ積層体を作成し、そのクッション
層上に染料受理層を塗布形成することにより作成するこ
とが出来る。本発明による熱転写記録用受像シートは、
染料受理層の表面平滑性に優れることは勿論のことであ
るが従来品の問題点であった記録画像の階調再現性、画
像濃度特性及び画像光沢度等の問題点を解消し、記録画
像が常に安定した色彩・色調値を示す等優れた特徴を有
するものである。また、ベース紙にクッション層を30μ
m以下に形成するものでは、その積層体のカールは殆ど
発生しないため従来品の如く両面に樹脂加工を行う必要
が無く低コスト化を図れることも特徴である。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱転写記録用受像シートの断面構成図である。
【符号の説明】
1 ベース紙 2 接着剤層 3 クッション層 4 染料受理層 5 熱転写記録用受像シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース紙上に、加熱により熱転写シート
    から移行する昇華染料を受理する染料受理層を有する熱
    転写記録用受像シートであって、該ベース紙と乾燥塗膜
    の形成厚みが0.5〜5.0μmであり且つ染料受理層表面の
    平滑度が王研式高平滑度計で10000秒以上である該染料
    受理層との間に、軟化点が45〜70℃であり、且つJIS-P-
    8132号規格による伸度が3.0〜30.0%のポリエステル樹
    脂から成る成膜フィルムを貼合形成されたクッション層
    を有する熱転写記録用受像シート。
  2. 【請求項2】 ベース紙上に、加熱により熱転写シート
    から移行する昇華染料を受理する染料受理層を有する熱
    転写記録用受像シートの製造方法であって、該ベース紙
    と該染料受理層との間にポリエステル樹脂から成る成膜
    フィルムをドライラミネート法によって貼合形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録用受像シー
    トの製造方法。
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