JPH10193805A - 熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents
熱転写受像シート及びその製造方法Info
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Abstract
転写受像シートであり、中間色の再現性や階調再現性に
優れ、特定の混色画像でピンホール状の色抜けが発生す
る階調不連続性を防止した高品質の画像を形成すること
が可能な熱転写転写受像シートとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 パルプを主体とした紙を基材1とし、該
基材1上に、少なくとも中間層3、受容層4をこの順序
で形成した熱転写受像シートの製造方法において、該中
間層3を微細な空隙を有する不連続構造であるように形
成し、該中間層3の上に受容層4を形成することを特徴
とする。また、パルプを主体とした紙を基材1とし、該
基材1上に、発泡層2、中間層3、受容層4をこの順序
で形成した熱転写受像シートにおいて、該中間層3が微
細な空隙を有する不連続構造であるように形成されたこ
とを特徴とする。
Description
合わせて使用される熱転写受像シートに関し、さらに詳
しくは、普通紙と同様の質感を有する熱転写受像シート
と、その製造方法に関するものである。
いるが、その一方式として昇華性染料を色材として、そ
れを記録信号に応じて発熱するサーマルヘッドを用い
て、該色材を熱転写受像シートに転写することにより画
像を得る昇華転写記録方式がある。現在、昇華転写記録
方式は様々な分野における情報記録手段として利用され
ているが、この記録方式は、昇華性染料を色材としてい
るため印字濃度の階調を自由に調節でき、原稿のフルカ
ラー画像を再現することができる。また、染料により形
成された画像は非常に鮮明で、かつ透明性に優れている
ため、中間色の再現性や階調再現性に優れ、銀塩写真画
像に匹敵する高品質の画像を形成することが可能であ
る。
トのひとつに、基材として通常の紙を用いた熱転写受像
シートが提案されている。この通常の紙基材を使用した
熱転写受像シート上に形成した画像形成物は、通常のオ
フセットやグラビア印刷によって、得られた印刷物と表
面の光沢や厚さ等の質感が同等であり、従来の合成紙を
基材とした熱転写受像シートと異なり、折り曲げが可能
であったり、数枚重ね合わせても製本やファイリングが
可能である等、様々な使用に適するものである。また、
通常の紙は合成紙よりも安価なため、熱転写受像シート
を低価格で製造することができる。
ション性、断熱性を補う為に、通常、基材と受容層との
間にクッション性の高い層、例えば樹脂と発泡剤からな
る発泡層を形成してクッション性を付与し、熱転写受像
シートと熱転写シートとの密着性を高めている。また、
この発泡層と受容層との間に、さらに中間層を設けて、
印字時の加熱、加圧により発泡層が潰れるのを防止して
いた。
に、発泡層、中間層、受容層をこの順序で積層した熱転
写受像シートにおいて、ある特定の画像を印画した際
に、下記のような画質不良が生じる問題がある。その特
定の画像は、混色画像(2次色、または3次色)におい
て、1色目が低階調、2色目が高階調の画像で、例え
ば、青みがかった緑色(薄い黄色と濃い藍色の混色)
や、青みがかった紫色(薄い紅色と濃い藍色の混色)の
画像である。この特定の画像において、1色目の画像の
ある特定の階調部分で、全色印画後の印画面にピンホー
ル状の色抜けが生じる。すなわち、2色目(または3色
目)の濃度が所定のものよりも低くなり、不連続な階調
の部分が生じる。この現象は、1色目の画像が低階調か
ら高階調のグラデーションであると、特に顕著に視認で
きる。(1色目の画像が、ある階調の部分にだけ、2色
目ないし3色目の濃度低下が生じるため、印画画像に白
っぽい線状の濃度低下した部分が現れる。)
低下させ、商品価値を極端に下げるものである。このよ
うな現象の原因は、印画物表面の顕微鏡による観察等か
ら、2色目または3色目の印画の際に受容層が熱転写シ
ートに融着し、中間層から剥離してしまうことによると
考えられる。1色目の階調値がある範囲内では、その熱
履歴により受容層−中間層の接着力と受容層−熱転写シ
ート間の離型性が変化し、 受容層−中間層の接着力<受容層−熱転写シート間の接
着力 となるためであると推定できる。そこで、本発明は、光
沢や表面形状等の質感が紙と同様の熱転写受像シートで
あり、中間色の再現性や階調再現性に優れ、上記のよう
な特定の混色画像でピンホール状の色抜けが発生する階
調不連続性を防止した高品質の画像を形成することが可
能な熱転写転写受像シートとその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
とした紙を基材とし、該基材上に、少なくとも中間層、
受容層をこの順序で形成した熱転写受像シートの製造方
法において、該中間層を微細な空隙を有する不連続構造
であるように形成し、該中間層の上に受容層を形成する
ことを特徴とすることにより、上記の課題を解決するも
のである。また、その製造方法は該中間層に直径0.1
〜2μmの樹脂粒子を含有させることにより、不連続構
造を形成することを特徴とすることが好ましい。また、
製造方法は該中間層を高分子樹脂と、その良溶媒と貧溶
媒からなる中間層塗工液を塗布し、乾燥することによ
り、不連続構造を形成することを特徴とすることが好ま
しい。さらに、製造方法は該基材と該中間層との間に、
発泡層を有することを特徴とすることが好ましい。
し、該基材上に、発泡層、中間層、受容層をこの順序で
形成した熱転写受像シートにおいて、該中間層が微細な
空隙を有する不連続構造であるように形成されたことを
特徴とする。また、その熱転写受像シートは該中間層
が、直径0.1〜2μmの樹脂粒子を含有し、不連続構
造を形成していることを特徴とすることが好ましい。ま
た、その熱転写受像シートは該中間層が、高分子樹脂
と、その良溶媒と貧溶媒からなる中間層塗工液を塗布
し、乾燥することにより、不連続構造を形成しているこ
とを特徴とすることが好ましい。さらに、その熱転写受
像シートは該基材と該発泡層との間に、アンダーコート
層を有することを特徴とすることが好ましい。また、そ
の熱転写受像シートは該基材のもう一方の面に、カール
防止層を有することを特徴とすることが好ましい。
し、該基材上に、少なくとも中間層、受容層をこの順序
で形成した熱転写受像シートの製造方法において、該中
間層を微細な空隙を有する不連続構造であるように形成
し、該中間層の上に受容層を形成することにより、受容
層と中間層との接着力が向上して、混色印画時の画質不
良、すなわち印画階調の不連続を解消することができ
る。詳細には、上記の微細な空隙を有する不連続構造の
中間層の上に溶剤系の受容層塗工液を塗布することで、
その空隙に受容層塗工液が浸透し、さらには中間層バイ
ンダーを適度に溶解することで、中間層と受容層との界
面が適当に混じり合い、層間接着力が向上すると考えら
れる。また、本発明では、パルプを主体とした紙を基材
とし、該基材上に、発泡層、中間層、受容層をこの順序
で形成した熱転写受像シートにおいて、該中間層が微細
な空隙を有する不連続構造であるように形成することに
より、上記の理由と同様により、光沢や表面形状等の質
感が紙と同様であり、中間色の再現性や階調再現性に優
れ、上記のような特定の混色画像での階調不連続性を防
止した高品質の画像を形成することが可能である。
ト及びその製造方法に関し、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳述する。図1は、本発明の熱転写受像シート
の一つの実施形態を示す断面図である。本発明の熱転写
受像シートは、図1に示す通り、基材1と、この基材1
の一方の面に、基材1側から順次に発泡層2、中間層
3、受容層4を設ける。また、図2のように基材1と発
泡層2との間にアンダーコート層5を、また、基材1の
他方の面に、カール防止層6を設けることが望ましい。
パルプを主体とした紙、すなわち普通紙を使用する。例
えば、上質紙、アート紙、軽量コート紙、微塗工紙、コ
ート紙、キャストコート紙、合成樹脂またはエマルジョ
ン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添
紙、熱転写用紙等が挙げられ、この中で好ましいもの
は、上質紙、軽量コート紙、微塗工紙、コート紙、熱転
写用紙等である。なお、コート紙等は、基紙に炭酸カル
シウムやタルク等とSBRラテックス等の混合物を塗工
することにより得られるものである。このコート紙等に
アンダーコート層を設けて、発泡層塗工液の基材への浸
透を防止することができる。また、樹脂含浸紙やキャス
トコート紙などでは、耐水性を付与したものもあるが、
表面光沢や表面形状などの質感が、普通紙と異なり、さ
らにコストが高くなり望ましくない。
ット印刷、スクリーン印刷等各種印刷に使用される紙と
同じものを使用した場合には、校正印刷を行わずに、本
発明の熱転写受像シートを用いて、試し印刷をすること
ができる。これらの基材の厚みは、40〜300μm、
好ましくは60〜200μm程度である。得られる熱転
写受像シートに、普通紙の質感を高くもたせるには、熱
転写受像シートの全体厚さを80〜200μm程度にす
ることが望ましく、基材上に形成するアンダーコート
層、発泡層、中間層、受容層等の合わせた層の厚さ(固
形分でおよそ30〜80μm程度)を、前記の全体厚さ
から差し引いた値が基材の厚さとなる。また、90μm
以下の薄めの基材を使用する場合には、吸水時にシワが
発生しやすく、アンダーコート層を設けたほうが良い。
樹脂を主成分とするワニスに、必要に応じて離型剤等の
各種添加剤を加えて構成する。染着しやすい樹脂は、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、及
びその共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレ
ン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合
体、アイオノマー、セルロース誘導体等の単体、又は混
合物あるいは共重合体を用いることができる。これらの
中でも、ポリエステル系樹脂、及びビニル系樹脂が好ま
しい。
の熱融着を防ぐために、離型剤を配合することもでき
る。離型剤は、シリコーンオイル、リン酸エステル系可
塑剤やフッ素系化合物を用いることができるが、特にシ
リコーンオイルが好ましく用いられる。シリコーンオイ
ルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変
性、カルボキシル変性、アルコール変性、フッ素変性、
アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリ
エーテル変性、ポリエーテル変性等の変性シリコーンオ
イルが好ましく用いられるが、中でもビニル変性シリコ
ーンオイルとハイドロジェン変性シリコーンオイルとの
反応物が良い。離型剤の添加量は、受容層形成樹脂10
0重量部に対し、0.2〜30重量部が好ましい。受容
層や後述するその他の層の形成は、ロールコート、バー
コート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の
一般的な塗布方法で行われる。受容層の塗布量は、0.
5g/m2 〜10g/m2 (固形分換算、以下本発明の
塗布量は特に断りのない限り、固形分換算の数値であ
る)が好ましい。
基材と発泡層との間にアンダーコート層4(下引き層)
を形成することが望ましい。このアンダーコート層4に
より、発泡層塗工液を基材上に塗布しても、塗工液が基
材中に浸透することなく、発泡層を希望の厚さに形成す
ることができる。また、そのような発泡層を加熱により
発泡させた際には、発泡倍率を高くすることができ、熱
転写受像シート全体のクッション性も向上し、また、形
成後の発泡層の厚さに対して、発泡層塗工液を少なくす
ることができるため、経済的でもある。このアンダーコ
ート層4として使用しうる樹脂としては、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、ポリアミド樹脂など公知の樹脂およびその変
性樹脂などがあげられる。
ているため、水系の塗工液からなるアンダーコート層を
直接塗工すると、基材表面の吸水性のムラにより、基材
にしわやうねりが発生して、質感や印画品質に悪影響を
及ぼすことがある。この傾向は、特に100μm以下の
薄い基材を用いた時に顕著である。したがって、アンダ
ーコート層用の塗工液は、水系ではなく、有機溶剤に樹
脂を溶解または分散させた塗工液を使用することが好ま
しい。使用できる有機溶剤としては、トルエン、メチル
エチルケトン、イソプロパノール、ブタノール、酢酸エ
チル、ブタノール、その他一般的な工業用有機溶剤を挙
げることができる。
ン、硫酸バリウム等の体質顔料を添加して、アンダーコ
ート層自体の塗工適性の向上、基材や発泡層(発泡層に
水系の発泡剤を使用したときは特に)との密着性の向
上、または白色度を付与することができる。これら顔料
の添加量は樹脂固形分100部に対し、10部〜500
部の範囲が望ましい。10部を下回ると、顔料添加の効
果が現れず、500部を越えるとアンダーコート層の樹
脂の性能が発揮されない。このアンダーコート層の塗工
量は、1〜20g/m2 の範囲が好ましい。1g/m2
未満であると、アンダーコート層としての効果が得られ
ず、20g/m2を越えると効果は向上せず、基材の質
感に影響を与え、合成樹脂シートの様な質感が生じてし
まう。また、塗工量が多い分だけ、材料費等が高くな
り、不経済でもある。
樹脂と発泡剤とから形成されている。この発泡層2は高
いクッション性と断熱性を有するので、基材として紙を
用いた場合でも、印字感度の高い熱転写受像シートを得
ることができる。発泡層を構成する樹脂としては、ウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、変性オレフ
ィン樹脂等公知の樹脂、あるいはそれらを混合、または
共重合したものが使用できる。これらの樹脂を有機溶剤
または水に溶解または分散させたものを発泡剤と混合し
て塗工することにより、発泡層を形成する。ただし、あ
る種の有機溶剤、例えばアセトン、メチルエチルケトン
などのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、メタノール、エタノール等の低級アルコール等は
発泡剤の隔壁を侵す性質があるため、発泡層の塗工液は
発泡剤に影響を与えない水系塗工液であることが好まし
い。
は、水溶性樹脂、水分散性樹脂、もしくはSBRラテッ
クス、ウレタン系エマルジョン、ポリエステルエマルジ
ョン、酢酸ビニルおよびその共重合体のエマルジョン、
アクリルおよびアクリルスチレン等のアクリルの共重合
体のエマルジョン、塩化ビニルエマルジョン等のエマル
ジョン、またはこれらのディスパージョン等を用いるこ
とができる。但し、発泡剤として、後述するマイクロス
フェアを使用する場合には、上述の樹脂中、酢酸ビニル
およびその共重合体のエマルジョン、アクリルおよびア
クリルスチレン等のアクリルの共重合体のエマルジョン
を使用することが好ましい。
種類およびその配合比を変化させることにより、ガラス
転移点や柔軟性、造膜性を容易にコントロールすること
ができるため、可塑剤や造膜助剤を添加しなくても所望
する物性が得られる点、膜形成後の各種環境においての
保存時に色の変化が少ない点、物性の経時変化が少ない
点で適している。また、上述の樹脂中、SBRラテック
スは、一般にガラス転移点が低く、ブロッキングを起こ
しやすく、膜形成後や保存中に黄変が生じやすいために
好ましくない。ウレタン系エマルジョンは、NMP、D
MF等の溶剤を含むものが多く、発泡剤に悪影響を与え
やすいため、好ましくない。ポリエステルエマルジョン
またはディスパージョンや塩化ビニルエマルジョンは、
一般にガラス転移点が高く、マイクロスフィアの発泡性
が悪くなるため、好ましく使用されない。また、柔らか
いものもあるが、これらは可塑剤の添加によって柔軟性
を付与しているため、好ましく使用されない。
影響される。発泡剤が望ましい発泡倍率まで発泡するた
めには、ガラス転移点が−30〜20℃、又は最低造膜
温度が20℃以下のものが望ましい。ガラス転移点が2
0℃以上のものは、柔軟性が不足し発泡剤の発泡性能が
低下してしまう。また、ガラス転移点が─30℃以下の
ものは、粘着性に起因するブロッキング(発泡層形成後
の基材を巻き取った際に発泡層と基材の裏面にて発生)
を起こしたり、熱転写受像シートをカットする際に、不
良(熱転写受像シートを裁断する際に、カッターの刃に
発泡層の樹脂がこびりついて、受像シートの外観が悪く
なる。また、裁断の寸法に狂いが生じる等)が発生する
ことがある。また、最低造膜温度が20℃以上のもの
は、塗工・乾燥時に造膜不良を起こし、表面のヒビ割れ
等の不具合が生じる。
素、炭酸ガス、窒素等のガスを発生するジニトロペンタ
メチレンテトラメン、ジアゾアミノベンゼン、アゾビス
イソブチロニトリル、アゾジカルボアミド等の分解性発
泡剤、ブタン、ペンタン等の低沸点液体をポリ塩化ビニ
リデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂で覆って、マイ
クロカプセルとしたマイクロスフェア等公知の発泡剤が
挙げられる。これらの中でも、ブタン、ペンタン等の低
沸点液体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル
等の樹脂で覆ってマイクロカプセルとしたマイクロスフ
ェアが好ましく使用される。これらの発泡剤は、発泡層
形成後加熱により発泡し、発泡後は高いクッション性お
よび断熱性を有する。これら発泡剤の使用量は、発泡層
を形成する樹脂100重量部当たり、0.5〜100重
量部の範囲が好ましい。0.5重量部以下では、発泡層
のクッション性が低く発泡層形成の効果が得られない。
100重量部以上では、発泡後の中空率が大きくなりす
ぎ、発泡層の機械的強度が低下して、通常の取扱いに耐
えられなくなる。また、発泡層表面が平滑さを失い、外
観、印画品質に悪影響を及ぼす。また、発泡層全体の厚
さは、30μm〜100μm(乾燥固形分)の範囲が好
ましい。30μm未満では、クッション性や断熱性が不
足し、100μmを越えると、発泡層の効果が向上せず
に強度が低下してしまい、耐スクラッチ性が低くなるの
で好ましくない。
積平均粒径が5〜15μm程度のもの、発泡後の粒径が
20〜50μm程度のものが好ましい。発泡前の体積平
均粒径が5μm未満、発泡後の粒径が20μm未満のも
のは、クッション効果が低く、発泡前の体積平均粒径が
15μmを越え、発泡後の粒径が50μmを越えると、
発泡層表面を凹凸にし、ひいては形成された画像の品質
に悪影響を及ぼす等好ましくない。発泡剤の中でも特に
好ましくは、隔壁の軟化温度および発泡開始温度が10
0℃以下、最適発泡温度(加熱時間1分間で、最も発泡
倍率が高くなる温度)が140℃以下の低温発泡型のマ
イクロスフェアを用いて、発泡時の加熱条件をなるべく
低いものとするのが好ましい。発泡温度の低いマイクロ
スフェアを用いることにより、発泡時の基材の熱シワや
カールを防止することができる。この発泡温度の低いマ
イクロスフェアは、隔壁を形成するポリ塩化ビニリデン
やポリアクリロニトリル等の熱可塑性樹脂の配合量を調
節することにより得ることができ、発泡前の体積平均粒
径が5〜15μm程度が好ましい。このようなマイクロ
スフェアを用いた発泡層は、発泡により得られる気泡が
独立気泡であること、加熱のみの簡単な工程で発泡する
こと、マイクロスフェアの配合量で発泡層の厚さが容易
に制御できること等の利点がある。
に弱く、発泡層として有機溶剤を使用した塗工液を用い
ると、マイクロスフェアの隔壁が侵食されてしまい、発
泡性が低下してしまう。したがって、上記のようなマイ
クロスフェアを使用した場合には、隔壁を侵すような有
機溶剤、例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、酢酸エチル等のエステル類、メタノール、エタノ
ール等の低級アルコール等の有機溶剤を含まない水系の
塗工液を使用するのが良い。したがって、水系の塗工
液、具体的には、水溶性か水分散性の樹脂を使用したも
の、もしくは樹脂のエマルジョン、好ましくはアクリル
スチレンエマルジョンや変成酢酸ビニルエマルジョンを
用いるのが良い。また、水系の塗工液にて発泡層を形成
しても、助溶剤や造膜助剤、可塑剤としてNMP、DM
F、セロソルブ等の高沸点高極性溶媒を添加したもの
は、マイクロスフェアに影響を与えるので、使用する水
性樹脂組成、高沸点溶媒添加量を把握し、マイクロカプ
セルに悪影響がないか確認する等の注意が必要である。
刷用紙と校正出力用材料としての熱転写受像シートの表
面の色調が同様であることが望ましいが、各種着色顔
料、染料、蛍光増白剤などの色材を発泡層に適宜含有さ
せることで熱転写受像シートの表面を所望の色調に調整
することができる。色材は所望の色調を得るために必要
なだけ含有させれば良く、特に制限はない。顔料として
は、例えば炭酸カルシウム、タルク、カオリン、酸化チ
タン、酸化亜鉛その他公知のものがあげられる。顔料配
合比は、樹脂固形分100重量部に対し、10重量部〜
200重量部が好ましい。10重量部未満であると、色
調調整の効果が乏しく、200重量部を越えると、顔料
の発泡層中の分散安定性に欠け、また発泡層中の樹脂の
もつ性能が得られないことがある。
を印画時の熱的、機械的衝撃から保護するために中間層
5を設ける。受容層用塗工液が、有機溶剤系の塗工液で
あると、発泡層上に受容層を塗工する場合、発泡層を侵
してしまい、発泡層によるクッション性等の効果が得ら
れないことがある。したがって、発泡層と受容層との間
の中間層は、水系の塗工液から形成することにより、こ
の問題を解決することができる。この水系の塗工液と
は、有機溶剤、例えばアセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類、メタノール、エタノール等の低級アルコール等の有
機溶剤を含まない、水系の塗工液にて形成することが好
ましい。具体的には、水溶性か水分散性の樹脂を使用し
たもの、もしくは樹脂のエマルジョン、好ましくはアク
リルスチレンエマルジョンを用いるのが良い。
白色性を付与するために、また熱転写受像シートの質感
を調節するために、無機顔料として、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ムその他公知の無機顔料や、蛍光増白剤、色材を含有さ
せてもよい。配合比は、樹脂固形分100重量部に対し
て、10〜200重量部が好ましい。10重量部未満で
あると、隠蔽性や白色性の効果が乏しく、200重量部
を越えると、塗工液の分散安定性に欠け、また樹脂のも
つ性能が得られないことがある。
性の解決のために、中間層中には直径0.1〜2μmの
樹脂粒子を含有させることが好ましい。該樹脂粒子は例
えばスチレン−アクリル共重合体樹脂その他の熱可塑性
樹脂、あるいはその架橋物より形成されたものが知られ
ており、具体的な製品としては三井東圧化学株式会社製
ミューティクルやロームアンドハース社製ローペイク等
が挙げられる。これらの樹脂粒子には真球状、中空状、
偏平状、多粒子集合体状等種々の形状のものがあるが、
いずれも効果的に使用できる。粒子径は0.1〜2μm
程度が好ましい。この範囲より小さいと、中間層形成後
に粒子の周りに充分な空隙が形成されず、中間層−受容
層の接着性向上効果が充分に得られない。前記範囲より
大きいと、中間層表面に突出し、印画面の品質に悪影響
を与える。さらに、一般に該樹脂粒子の密度は水より大
きく、粒径が大きくなると、塗工液中で分離することが
ある。
樹脂固形分100重量部に対して、10〜300重量部
が好ましい。10重量部以下であると効果が乏しく、3
00重量部以上であると、分散安定性に欠け、また、バ
インダー樹脂のもつ柔軟性等の性能を阻害することがあ
る。また、微細な空隙を有する不連続構造である中間層
は、高分子樹脂と、その良溶媒と貧溶媒からなる中間層
塗工液を塗布し、乾燥することにより形成することがで
きる。詳細には、この中間層は、高分子樹脂成分と、そ
の樹脂に対する溶解性が高い良溶媒と、樹脂に対する溶
解性の低い貧溶媒を併用し、中間層を形成する工程で、
まず沸点の低い良溶媒が蒸発し、樹脂を溶解している溶
媒のバランスが崩れて、一部の樹脂が、不溶解、白濁、
析出、局部的にゲル化された状態となり、さらに乾燥工
程が進むにつれて、貧溶媒が蒸発することによって得ら
れる多孔質な層が好ましい。
孔径は、0.1〜3μm程度が好ましい。細孔径をこの
範囲に収めるには、乾燥温度、乾燥風量、乾燥時間、さ
らに良溶媒と貧溶媒の混合比等を最適化することによっ
て行われる。細孔径が0.1μm未満であると、良好な
白化状態が得られないため、充分な微細な空隙を有する
不連続構造が得られない。一方、細孔径が3μmを越え
ると、膜強度が低下してくる。このような中間層に用い
られる高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、あるいは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が
好ましい。これらの樹脂のガラス転移点は30℃以上、
150℃以下、特に50〜130℃の範囲のものが好ま
しい。ガラス転移点が150℃を越えると、樹脂の柔軟
性が欠け、固くなってきて、中間層のクッション性が劣
化してくる。また、ガラス転移点が30℃未満のものを
用いると保存性の点で、劣化しやすく好ましくない。上
記の樹脂成分に対し、貧溶媒としては脂肪族炭化水素、
芳香族炭化水素、テルペン系炭化水素等炭化水素系溶
剤、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類が挙げられ
る。
ては、溶剤可溶性樹脂に対しては、アセトン、メチルエ
チケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエ
ーテル等のエステル類、あるいは、樹脂によっては、芳
香族炭化水素、アルコール類が該当する。そして、水溶
性樹脂を用いる場合は、溶剤可溶性に対する貧溶媒が良
溶媒となり、良溶媒が貧溶媒となるように樹脂との相溶
性によって適宜用いられる。また、良溶媒と貧溶媒を併
用する場合、ワニスの分散状態を安定に保つように、相
互に溶解性があり、貧溶媒の沸点は良溶媒の沸点より高
く、かつ蒸発の遅いものを使用する。尚、微細な空隙を
有する不連続構造を良好に形成するため、樹脂成分10
0重量部に対し、貧溶媒10〜70重量部を用いて樹脂
ワニスを形成する。
有させることにより、不連続構造を形成する中間層と、
高分子樹脂と、その良溶媒と貧溶媒からなる中間層塗工
液を塗布し、乾燥することにより、不連続構造を形成す
る中間層の何れでも、中間層の塗工量は、1〜20g/
m2 の範囲が好ましく、1g/m2 未満であると、発泡
を保護する機能が充分に発揮されない。また、20g/
m2 を越えると発泡層の断熱性、クッション性等の効果
が発揮されなくなり好ましくない。
材を使用した場合、基材の受容層側に複数の樹脂層が形
成され、裏面側に普通紙等の基材がそのまま露出してい
ると、環境中の湿度・温度により、熱転写受像シートが
カールしてしまうことがある。そのため基材の裏面側に
はポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、グ
リセリン等の保水効果を有する樹脂を主成分とするカー
ル防止層6を形成することが好ましい。また、使用する
プリンターの熱転写受像シートの搬送系に合わせて、熱
転写受像シートの受容層の反対側の面に、剛性付与、滑
性付与等の目的でカール防止層6を設けても良い。カー
ル防止層6に滑性を付与するには、カール防止層6の樹
脂中に無機または有機フィラーを分散させたものを用い
る。剛性付与、滑性付与のために用いる樹脂としては、
従来知られている樹脂あるいはそれらをブレンドした樹
脂を使用することができる。また、カール防止層6中に
は、シリコーン等の滑剤または、離型剤を添加しても良
い。これらカール防止層6の塗工量は、0.05〜3g
/m2 程度が好ましい。
熱転写受像シートの製造方法は、パルプを主体とした紙
を基材とし、該基材上に、少なくとも中間層、受容層を
この順序で形成するもので、該中間層を微細な空隙を有
する不連続構造であるように形成し、該中間層の上に受
容層を形成することを特徴としている。また、該中間層
に直径0.1〜2μmの樹脂粒子を含有させることによ
り、不連続構造を形成することが好ましい。また、該中
間層を高分子樹脂と、その良溶媒と貧溶媒からなる中間
層塗工液を塗布し、乾燥することにより、不連続構造を
形成することが好ましい。さらに、熱転写受像シートの
製造方法で、該基材と該中間層との間に、発泡層を設け
ることが好ましい。上記の微細な空隙を有する不連続構
造の中間層の形成方法は、前記の中間層の説明で行った
方法と同じであるため、ここでは説明を省略する。ま
た、同様に発泡層の形成方法も省略する。
転写をおこなう際に使用する熱転写シートとしては、昇
華転写記録方式において使用する昇華型熱転写シートの
他に、顔料等を熱溶融するバインダーにて担持した熱溶
融インキ層を、基材上に形成塗布し、加熱によって該イ
ンキ層ごと被転写物に転写する、熱溶融型熱転写シート
が使用できる。また、熱転写時の熱エネルギーの付与手
段は、従来公知の付与手段がいずれも使用でき、例え
ば、サーマルプリンター(例えば株式会社日立製作所製
ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によっ
て、記録時間をコントロールすることにより、5〜10
0mJ/mm2 程度の熱エネルギーを付与することによ
って画像を形成することができる。
詳述する。 (実施例1)基材として、坪量104.7g/m2 のコ
ート紙(三菱製紙株式会社製、ニューVマット)を使用
し、該基材上に、下記組成からなる発泡層をグラビアコ
ートにて25g/m2 (固形分、以下同様)の厚さに塗
工後、熱風ドライヤーにて140℃、1分間加熱乾燥を
行い、マイクロスフェアを発泡させた。尚、組成を示す
単位は特に断りのない限り重量部とする。 <発泡層> スチレン−アクリルエマルジョン 100部 (日本カーバイト工業株式会社製、RX941A) マイクロスフェア 10部 (松本油脂製薬株式会社製、F30VS) 水 20部
グラビアコートにて5g/m2 塗工後、熱風ドライヤー
にて加熱乾燥した。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン 100部 (日本カーバイト工業株式会社製、RX832A) 真球状樹脂粒子 100部 (三井東圧化学株式会社製、ミューティクルPP204P 粒子径0.2μm) 水 20部
グラビアコートにて3g/m2 塗工後、熱風ドライヤー
にて乾燥し、実施例1の熱転写受像シートを得た。 <受容層> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100部 (電気化学工業株式会社製、#1000D) アミノ変性シリコーン(信越化学工業株式会社製、X−22−349) 3部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業株式会社製、KF−393) 3部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 400部
に変更し、基材と発泡層との間に、下記組成のアンダー
コート層をグラビアコートにて5g/m2 塗工後、熱風
ドライヤーにて乾燥し、アンダーコート層を設けた。ま
た、発泡層をグラビアコートにて20g/m2 の厚さに
塗工した以外は、実施例1と同様にして実施例2の熱転
写受像シートを作成した。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン 100部 (日本カーバイト工業株式会社製、RX941A) 真球状樹脂粒子 150部 (三井東圧化学株式会社製、ミューティクルPP102P 粒子径0.6μm) 水 20部 <アンダーコート層> ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製、V600) 100部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 400部
に変更し、基材の受容層を形成しない側に、下記組成の
カール防止層をグラビアコートにて0.05g/m2 塗
工し、冷風ドライヤーにて乾燥しカール防止層を設けた
以外は、実施例1と同様にして実施例3の熱転写受像シ
ートを得た。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン(トウペ製、XA4270C) 100部 中空樹脂粒子 150部 (ロームアンドハース社製、ローペイクHP91 粒子径1.0μm) 酸化チタン(石原産業株式会社製、TT−055(A)) 50部 水 20部 <カール防止層> ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、PVA124) 2部 水 100部
に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例4の熱
転写受像シートを得た。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン(トウペ製、XA4270C) 100部 中空樹脂粒子 150部 (ロームアンドハース社製、ローペイクOP84J 粒子径0.55μm) 酸化チタン(石原産業株式会社製、TT−055(A)) 50部 水 20部
に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例5の熱
転写受像シートを得た。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン(トウペ製、XA4270C) 100部 中空樹脂粒子 150部 (ロームアンドハース社製、ローペイクOP62 粒子径0.45μm) 酸化チタン(石原産業株式会社製、TT−055(A)) 50部 水 20部
に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1の熱
転写受像シートを作成した。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン 100部 (日本カーバイト工業株式会社製、RX832A) 水 20部
に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2の熱
転写受像シートを作成した。 <中間層> スチレン−アクリルエマルジョン(トウペ製、XA4270C) 100部 酸化チタン(石原産業株式会社製、TT−055(A)) 50部 水 20部
下記のプリンター、染料熱転写シートを用いて印画の画
質評価に供した。評価方法は以下の通りである。 <昇華型カラープリンター>住友スリーエム(株)製
レインボー2720 <染料熱転写シート>住友スリーエム(株)製 レイン
ボー2720用カラーリボン(YMCBk4色)
100%から50%/100%階調のグラデーションを
印画し、次にMg単色で60%/100%階調のベタを
印画した。印画画質は目視によって、官能評価した。評
価の判断基準は以下の通りである。 ◎:画像に階調の不連続性が全く見られず、画質が良好
である。 ○:画像に階調の不連続性がほとんど見られず、実用上
支障は無い。 ×:画像に階調の不連続性が目立ち、実用上支障有り。
た熱転写受像シートを上記の印画条件で印画したものに
ついて、横軸にYeの印画階調値(%/100)をと
り、縦軸にMgの光学濃度測定値(測定器マクベスRD
−918使用)をとった、Yeの印画階調値に対するM
gの光学濃度測定値の変化をグラフにすると、下記の通
りである。
して、実施例2では基材上に、アンダーコート層、発泡
層、中間層、受容層をこの順序で形成したので、アンダ
ーコート層があり、発泡層塗工液が基材中に浸透するこ
とがないため、アンダーコート層のない実施例のものと
比べ、発泡層の塗工量を減らすことができ、経済的であ
った。また、実施例3では基材の受容層を形成しない側
に、カール防止層を設けたので、上記の印字物におい
て、他の実施例のものと比べ、低湿度の環境下でカール
の発生程度が小さく、カールを防止することができた。
主体とした紙を基材とし、該基材上に、発泡層、中間
層、受容層をこの順序で形成し、該中間層が微細な空隙
を有する不連続構造であるように形成されているので、
受容層と中間層との接着力が向上し、混色印画時の階調
の不連続性を防止し、光沢や表面形状等の質感が紙と同
様の熱転写転写受像シートであり、中間色の再現性や階
調再現性に優れた高品質の画像を形成することができ
る。
示す断面図である。
示す断面図である。
す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 パルプを主体とした紙を基材とし、該基
材上に、少なくとも中間層、受容層をこの順序で形成し
た熱転写受像シートの製造方法において、該中間層を微
細な空隙を有する不連続構造であるように形成し、該中
間層の上に受容層を形成することを特徴とする熱転写受
像シートの製造方法。 - 【請求項2】 該中間層に直径0.1〜2μmの樹脂粒
子を含有させることにより、不連続構造を形成すること
を特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写受像シー
トの製造方法。 - 【請求項3】 該中間層を高分子樹脂と、その良溶媒と
貧溶媒からなる中間層塗工液を塗布し、乾燥することに
より、不連続構造を形成することを特徴とする上記の請
求項1に記載する熱転写受像シートの製造方法。 - 【請求項4】 該基材と該中間層との間に、発泡層を有
することを特徴とする上記の請求項1、2、3に記載す
る熱転写受像シートの製造方法。 - 【請求項5】 パルプを主体とした紙を基材とし、該基
材上に、発泡層、中間層、受容層をこの順序で形成した
熱転写受像シートにおいて、該中間層が微細な空隙を有
する不連続構造であるように形成されたことを特徴とす
る熱転写受像シート。 - 【請求項6】 該中間層が、直径0.1〜2μmの樹脂
粒子を含有し、不連続構造を形成していることを特徴と
する上記の請求項5に記載する熱転写受像シート。 - 【請求項7】 該中間層が、高分子樹脂と、その良溶媒
と貧溶媒からなる中間層塗工液を塗布し、乾燥すること
により、不連続構造を形成していることを特徴とする上
記の請求項5に記載する熱転写受像シート。 - 【請求項8】 該基材と該発泡層との間に、アンダーコ
ート層を有することを特徴とする上記の請求項5、6、
7に記載する熱転写受像シート。 - 【請求項9】 該基材のもう一方の面に、カール防止層
を有することを特徴とする上記の請求項5、6、7、8
に記載する熱転写受像シート。
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