JP3172573B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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Description
し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性、耐熱性等の耐久性に優
れた記録画像を形成することが出来る熱転写受像シート
の提供を目的とする。
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成した受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに転移
させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を
再現するものである。この様に形成された画像は、使用
する色材が染料であることから非常に鮮明であり、且つ
透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再現性
や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷
による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹
敵する高品質の画像が形成可能となっている。
写方法を有効に実施する為には、熱転写シートの構成は
勿論、画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重
要である。熱転写受像シートの従来技術としては、例え
ば、特開昭57−169370号、同57−20725
0号及び同60−25793号公報等においてポリエス
テル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、
アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂等を用いて染料受容層を形成し
た樹脂が開示されている。以上の如き熱転写受像シート
において、転写される染料の染着性を良好にする手段と
しては、染着性の良好な樹脂から染料受容層を形成した
り、染料受容層中の可塑剤を含有させたりして、熱転写
時の染料の拡散性を良好にすればよいが、この様に染料
染着性の良好な樹脂からなる染料受容層中では、形成さ
れた画像が保存中に滲み、画像の保存性が劣り、又、染
料の定着性が劣る為、染料が表面にブリードアウトして
その表面と接触する他の物品を汚染し易いという問題が
ある。
する方法としては、染着した染料が染料受容層内で移行
しにくい樹脂を選択すればよいが、この場合には染料の
染着性が劣り、高濃度且つ高鮮明性の画像を形成するこ
とが出来ないという問題がある。又、別の大きな問題と
して、染着した染料の耐光性及び画像部に手で触れた
際、画像面に移行した汗や皮脂の影響で画像が変色した
り、更に染料受容層自体が膨潤やひび割れたりするとい
った問題、即ち耐指紋性の問題や、消しゴムや軟質塩化
ビニル樹脂製品の如く可塑剤を含む物質と接触した際の
染料の移行性、即ち耐可塑剤性の問題がある。以上の如
き染着性及び染料の定着性に優れ、且つ耐指紋性、耐可
塑剤性にも優れた染料受容層を形成することが出来る樹
脂として、従来からポリエステル樹脂が知られている。
しかしながら、これらのポリエステル樹脂の場合には、
形成された画像の耐光性が、ポリビニルブチラール樹脂
やポリカーボネート樹脂からなる染料受容層に形成した
染料画像に比較して劣るという問題がある。又、耐指紋
性、耐可塑剤性についても、ポリエステル樹脂はポリカ
ーボネート樹脂やポリビニルブチラール樹脂等の他の樹
脂に比べて優れているが、十分とは云えない。これらの
耐光性、耐可塑剤性及び耐指紋性は、染料受容層を形成
する樹脂の構造に大きく依存している。従って本発明の
目的は、昇華性染料を使用する熱転写方法において、十
分に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも形成された画
像が優れた諸堅牢性、特に優れた耐光性、耐指紋性、耐
可塑剤性等を示す熱転写受像シートを提供することであ
る。
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受
像シートにおいて、上記染料受容層が、アルデヒド変性
ポリビニルアルコール樹脂と数平均分子量1万以下のポ
リエステル樹脂とを含み、上記アルデヒド変性ポリビニ
ルアルコール樹脂のアルデヒド変性率が30〜50%で
あることを特徴とする熱転写受像シートである。
変性ポリビニルアルコール樹脂と数平均分子量1万以下
のポリエステル樹脂とによって形成することにより、形
成される画像の濃度、耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等
の耐久性が向上する。
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像シート
は、基材シートの少なくとも一方の面に設けた染料受容
層とからなる。本発明で使用する基材シートとしては、
合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質
紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏
打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラ
テックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース
繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の各種のプラスチックのフイル
ム又はシート等が使用出来、又、これらの合成樹脂に白
色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フイルム或
いは発泡させた発泡シート等も使用することが出来、特
に限定されない。又、上記基材シートの任意の組み合わ
せによる積層体も使用することが出来る。代表的な積層
体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロ
ース繊維紙とプラスチックフイルム又はシートとの合成
紙が挙げられる。これらの基材シートの厚みは任意でよ
く、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的であ
る。上記の如き基材シートは、その表面に形成する染料
受容層との密着力が乏しい場合には、その表面にプライ
マー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。本発明
を主として特徴づける染料受容層は、アルデヒド変性が
30〜50%のアルデヒド変性ポリビニルアルコール樹
脂と数平均分子量1万以下のポリエステル樹脂とを主要
材料として形成する。アルデヒド変性ポリビニルアルコ
ール樹脂は、ホルマリン、アセトアルデヒド、プロピオ
ンアルデヒト、ブチルアルデヒド、フェニルアルデヒド
等によって、ポリビニルアルコール樹脂中の水酸基がア
セタール化されたものであって、種々のものが本発明に
おいて使用可能である。好ましいアルデヒド変性ポリビ
ニルアルコール樹脂は、ホルマリン、アセトアルデヒ
ド、又はブチルアルデヒドで変性されたポリビニルアル
コール樹脂であり、これらの中で特に好ましいものはア
セトアルデヒド又はブチルアルデヒドで変性されたポリ
ビニルアルコール樹脂である。アルデヒド変性ポリビニ
ルアルコール樹脂のアルデヒド変性率は30〜50%で
ある。該変性率が上記範囲未満であると、染料の染着
率、染料受容層の耐水性、ポリエステル樹脂との相溶性
が不十分である。一方、上記範囲を越えると、染料の染
着性が低く高濃度の画像が形成されない、耐指紋性、耐
可塑剤性、保存性等が不十分である、画像形成時に熱転
写シートと融着し易い等の不都合が発生する。上記アル
デヒド変性ポリビニルアルコール樹脂の重合度は特に限
定されないが、平均重合度として200〜3,000の
範囲であることが好ましい。
樹脂と併用するポリエステル樹脂は数平均分子量が1万
以下であれば、公知のいずれのポリエステルでも使用可
能であるが、特に好ましいポリエステル樹脂は、該樹脂
のジオール成分又は酸成分の少なくとも一部が脂環族化
合物であるポリエステル樹脂である。これらの脂環族化
合物の例としては、酸成分の場合、2個以上のカルボキ
シル基を有し、ジオール成分の場合、2個以上の水酸基
を有する限りいずれの脂環族化合物を用いてもよいが、
本発明において好適な例としては、例えば、トリシクロ
デカンジメタノール(略称TCM−D)、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、シクロヘキサンジメタノール又はシク
ロヘキサンジオール等が挙げられ、特に限定されない
が、特に好適なジオールの例は、TCD−M(別名 ト
リシクロ[5.2.1.02.6]デカン−4,8−ジメ
タノール)である。
としては、例えば、エチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、2,3,4−トリメチエル−1,3−ペンタンジ
オール、3−メチルペンテン−1,5−ジオール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA又
は水素化ビスフェノールAのエチレンオキシド又はプロ
ピレノキシド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ポリブチレングリコール、2,2−ジエチル−1,3−
プロパンジオール、2−n−ブチル−エチル−1,3−
プロパンジオール等が挙げられる。尚、耐指紋性及び耐
可塑剤性をより良く向上させる為には、ジオール成分の
うち、エチレングリコールを60〜90重量%含む様な
配合で使用することが好ましい。あまり多量に使用する
と、耐光性や耐熱性の向上効果が不十分となり、耐光性
や耐熱性を重視する場合には、脂環族化合物の割合を大
とすることが好ましい。
ジカルボン酸以外の他の酸成分としては、例えば、テレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナ
フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香
酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸等の芳香族オ
キシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、テト
ラヒドロフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸等の不飽和脂肪族及び脂環族ジカルボン酸、トリメリ
ット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等のトリ及びテ
トラカルボン酸等が使用可能である。これらのポリカル
ボン酸のうちでは特に芳香族ジカルボン酸が好ましい。
ポリエステルの製造方法自体は公知の方法でよく、脱水
縮合、エステル交換縮合等の公知の方法でよい。これら
のポリエステル樹脂の分子量は数平均分子量で1万以
下、好ましくは2,000〜10,000の範囲であ
り、Tgが70〜90℃の範囲であることが好ましい。
分子量は1万を越えるとアルデヒド変性ポリビニルアル
コール樹脂との相溶性が不十分となる。前記アルデヒド
変性ポリビニルアルコール樹脂と上記ポリエステルの使
用重量比は9/1〜1/1の範囲であることが好まし
く、ポリエステル樹脂が多すぎると、耐光性及び耐熱性
等が不十分であり、一方、ポリエステル樹脂が少なすぎ
ると、耐指紋性、耐可塑剤性等が劣り、且ついずれにし
ても高品質及び高濃度の画像が得られない。
ニルアルコール樹脂又はポリエステル樹脂はそのままで
もよいし、又、ウレタン化等の変性を施して使用するこ
とも出来、又、単独でも混合物としても使用することが
出来、更に他の熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等を併用することも出来
る。本発明の熱転写受像シートは、前記の基材シートの
少なくとも一方の面に、上記の如き2種の樹脂及び他の
必要な添加剤、例えば、離型剤、架橋剤、硬化剤、触
媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等
を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有
機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロ
ールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥し
て染料受容層を形成することによって得られる。上記染
料受容層の形成に際しては、染料受容層の白色度を向上
させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉
末シリカ等の顔料や充填剤を添加することが出来る。以
上の如く形成される染料受容層は任意の厚さでよいが、
一般的には1〜50μmの厚さである。又、この様な染
料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマル
ジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形
成してもよい。
成することも出来る。即ち、基材シートとして、例え
ば、パルプ紙等を用いる場合には、該基材は表面平滑性
が不足する場合があり、この場合には上記塗工方法では
形成される染料受容層に凹凸やピンホール等が発生する
場合があるが、転写方法によれば、この様な問題は発生
しない。転写方法は、例えば、ポリエステルフイルム等
の離型性のよいフイルム面に上記の染料受容層を形成
し、更にその表面に適当な粘着剤層又は接着剤層を形成
しておき、この粘着剤層を前記パルプ紙基材面に対向さ
せてラミネーター等で貼り合わせ、その後上記ポリエス
テルフイルムを剥離する方法である。又、中間層を形成
する場合には予めパルプ紙表面に中間層を形成しておい
てもよいし、染料受容層転写シートの染料受容層表面に
設けておいてもよい。
適宜選択することにより、熱転写記録可能な連続又は枚
葉シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種
用途に適用することも出来る。更に、本発明の受像シー
トは必要に応じて基材シートと染料受容層との間にクッ
ション層を設けることが出来、この様なクッション層を
設けることによって、印字時にノイズが少なく画像情報
に対応した画像を再現性良く転写記録することが出来
る。上記の如き本発明の熱転写受像シートを使用して熱
転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙やポリエス
テルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設けたもの
であり、従来公知の熱転写シートはいずれも本発明でそ
のまま使用することが出来る。又、熱転写時の熱エネル
ギーの付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用
出来、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作
所製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置に
よって、記録時間をコントロールすることにより、5〜
100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与すること
によって所期の目的を十分に達成することが出来る。
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1 基材シートとして合成紙(王子油化製、厚さ110μ
m)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液をワイ
ヤーバーにより乾燥時5.0g/m2になる割合で塗布
及び乾燥させて本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; ポリビニルアセトアセタール樹脂(アルデヒド変性率40%) 10.0部 ポリエステル樹脂(分子量8,000) 3.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部
し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリビニルブチラール樹脂(アルデヒド変性率35%) 10.0部 ポリエステル樹脂(分子量5,000) 3.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部 実施例3 実施例1における塗工液に代えて下記の塗工液を使用
し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリビニルアセトアセタール樹脂(アルデヒド変性率45%) 5.0部 ポリビニルブチラール樹脂(アルデヒド変性率35%) 5.0部 ポリエステル樹脂(分子量8,800) 3.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部
し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリビニルアセトアセタール樹脂(アルデヒド変性率45%) 4.0部 ポリビニルブチラール樹脂(アルデヒド変性率35%) 4.0部 ポリエステル樹脂(分子量8,800) 3.4部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学製) 2.0部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部
ー」、東レ製)の表面に、実施例1の染料受容層用塗工
液をバーコーターにより乾燥時3.0g/m2になる割
合で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブ
ン中で30分間乾燥して染料受容層を形成し、更に染料
受容層上に下記粘着剤溶液を同様にして乾燥時15g/
m2の割合で塗布及び乾燥して接着剤層を形成し、本発
明で使用する染料受容層転写フイルムを得た。粘着剤層用塗工液組成 ; エマルジョン系粘着剤(E−1054、綜研化学製) 100部 水 30部 上記の染料受容層転写フイルムをコピー用紙(ゼロック
スM紙、厚み90μm)の表面に重ね、両者をラミネー
ター中に通して貼り合わせた後、基材フイルムを剥離し
て染料受容層を転写させ、本発明の熱転写受像シートを
得た。
し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン290、東洋紡製) 13.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部 比較例2 実施例1における塗工液に代えて下記の塗工液を使用
し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリビニルアセトアセタール樹脂(アルデヒド変性率45%) 13.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部
し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリビニルブチラール樹脂(アルデヒド変性率35%) 13.4部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 0.25部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業製)0.25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 84.8部 一方、下記組成の染料担持層形成用インキ組成物を調製
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2
になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥して熱転写
シートを得た。インキ組成; C.I.ディスパーズブルー24 1.0部 ポリビニルブチラール樹脂 10.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部
受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向さ
せて重ね合せ、熱転写シートの裏面からサーマルヘッド
を用いて、ヘッド印加電圧11.0V、印加パルス幅1
6msec./lineから1msec.毎に順次減少
させるステップパターン、副走査方向6line/mm
(33.3msec./line)の条件でサーマルヘ
ッドで記録を行ってシアン画像を形成した後の両者の各
種保存性等を調べ、下記表1の結果を得た。 (1)耐光性試験方法 印字物を、キセノンフェードオメーター(アトラス社
製、Ci−35A)で、100KJ/m2(420n
m)照射し、照射の前後における光学濃度の変化を、光
学濃度計(マクベス社製、RD−918)により測定
し、下記式により光学濃度の残存率を算出した。 残存率(%)={[照射後の光学濃度]/[照射前の光
学濃度]}×100 ○;残存率が85%以上 △;残存率が80%以上85%未満 ×;残存率が80%未満
指紋押捺部の変色及び濃度変化の度合いを目視にて評価
した。 A:指紋押捺部と非押捺部の差が殆ど認められなかっ
た。 B:変色若しくは濃度変化が認められた。 C:指紋押捺部を中心として、白抜けが発生し、同時に
染料の凝集が認められた。 (3)耐可塑剤性評価方法 印字物表面の同一部分を、市販のプラスチック消しゴム
で5回軽く擦り、濃度変化の度合いを目視にて判定し
た。 ○:濃度変化が殆ど認められなかった。 △:濃度変化が認められた。 ×:濃度が大きく変化し、低濃度部から中濃度部にかけ
ては白抜けとなった。
定範囲の変性率のアルデヒド変性ポリビニルアルコール
樹脂と数平均分子量1万以下のポリエステル樹脂とによ
って形成することにより、形成される画像の濃度、耐光
性、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐久性が向上する。
Claims (5)
- 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記
染料受容層が、アルデヒド変性ポリビニルアルコール樹
脂と数平均分子量1万以下のポリエステル樹脂とを含
み、上記アルデヒド変性ポリビニルアルコール樹脂のア
ルデヒド変性率が30〜50%であることを特徴とする
熱転写受像シート。 - 【請求項2】 アルデヒド変性ポリビニルアルコール樹
脂の平均重合度が200〜3,000範囲である請求項
1に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項3】 アルデヒド変性ポリビニルアルコール樹
脂とポリエステル樹脂との重量比が9/1〜1/1の範
囲である請求項1に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項4】 ポリエステル樹脂のポリオール成分及び
/又は酸成分の少なくとも1部が脂環族化合物である請
求項1に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項5】 脂環族化合物が、トリシクロデカンジメ
タノール、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサ
ンジメタノール又はシクロヘキサンジオールである請求
項1に記載の熱転写受像シート。
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1992
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