JPH0996217A - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents

自動二輪車の排気装置

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JPH0996217A
JPH0996217A JP27672095A JP27672095A JPH0996217A JP H0996217 A JPH0996217 A JP H0996217A JP 27672095 A JP27672095 A JP 27672095A JP 27672095 A JP27672095 A JP 27672095A JP H0996217 A JPH0996217 A JP H0996217A
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JP
Japan
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exhaust
exhaust gas
engine
motorcycle
swing arm
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JP27672095A
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English (en)
Inventor
Yasushi Omika
靖 大美賀
Koji Mizuta
耕司 水田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ヘッドパイプ11から後方にメインフレ
ーム15を延出し、このメインフレームの後部に後輪用
スイングアーム21を上下揺動可能に取付け、一方、多
気筒エンジン4前部の各排気口から複数の前部排気管5
1…をエンジンの下方を迂回させて延出し、これら前部
排気管の出口を1個の集合筒52で集合し、この集合筒
を立上り部53aを含む後部排気管53を介して消音器
54に接続し、消音器を後輪6より高位置に配置し、立
上り部をスイングアームの揺動支点近傍且つ車幅中心近
傍に配置した。 【効果】 後部排気管がステップや操作部材と干渉する
ことがなので、ステップや操作部材の配置を排気装置と
干渉することなく自由に設定できる、自動二輪車の設計
の自由度が大きくなり、しかも、大きいバンク角を容易
に確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の排気装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車の排気装置は図11
に示すように構成されている。図11(a),(b)は
従来の自動二輪車の排気装置の構成図であり、(a)は
側面図、(b)は背面図である。(a)に示すように自
動二輪車100は、ヘッドパイプ101から後方にメイ
ンフレーム102を延出し、このメインフレーム102
の後部に後輪103用スイングアーム104を上下揺動
可能に取付け、一方、多気筒エンジン105前部の各排
気口から複数の前部排気管106…をエンジン105の
下方を迂回させて延出し、これら前部排気管106…の
出口を1個の集合筒107で集合し、この集合筒107
を後部排気管108を介して消音器109に接続したも
のである。
【0003】後部排気管108は、(b)に示すように
平面視略H字状のスイングアーム104の外側を通って
後方へ延出し、しかも、後輪103の車軸と略同一高さ
に配置した消音器109に接続する。このため、後部排
気管108はステップ111の近傍を通るので、ステッ
プ111と干渉しないように配慮する必要がある。
【0004】図12(a),(b)は従来の排気装置の
サポートの構成図である。(a)に示す後部排気管10
8は、ダウンチューブ113等の車体フレームの後部に
専用のブラケット114で取付けられる。(b)に示す
後部排気管108は、ダウンチューブ113等の車体フ
レームの前部に専用のブラケット115で取付けられ
る。なお、116はダウンチューブ113から左右に延
びたクロスパイプである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示す
上記従来の技術では、後部排気管108がステップ11
1の近傍を通るので、ステップ111付近に配置される
操作部材(チェンジペダル、ブレーキペダル等)にも干
渉しない位置を選定する必要がある。また、互いに干渉
を避けるために、ステップ111や操作部材が車体の外
側に出過ぎると、図11(b)に示すバンク角θ2が小
さくなり、このため、大きいバンク角を確保することが
困難である。このように従来の技術では、自動二輪車の
設計の自由度が小さい。
【0006】また、図12に示す上記従来の技術では、
エンジン105下方の狭いスペースに、後部排気管10
8を取付けるための専用のブラケット114,115を
設けるので、隣接する他の構成部材と干渉しないように
配置することが困難であり、自動二輪車の設計の自由度
が小さく、しかも、取付け部材数も多く、コストアップ
の要因となる。
【0007】そこで本発明の目的は、(1)ステップや
操作部材の配置を、排気装置と干渉することなく自由に
設定でき、自動二輪車の設計の自由度を高め、しかも、
大きいバンク角を容易に確保することができること、
(2)エンジン下方の狭いスペースに、容易に排気装置
を取付けることができ、自動二輪車の設計の自由度を高
め、しかも、取付け部材数を少なくすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、ヘッドパイプから後方にメイ
ンフレームを延出し、このメインフレームの後部に後輪
用スイングアームを上下揺動可能に取付け、一方、多気
筒エンジン前部の各排気口から複数の前部排気管をエン
ジンの下方を迂回させて延出し、これら前部排気管の出
口を1個の集合筒で集合し、この集合筒を立上り部を含
む後部排気管を介して消音器に接続した自動二輪車の排
気装置において、前記消音器を後輪より高位置に配置
し、前記立上り部を前記後輪用スイングアームの揺動支
点近傍且つ車幅中心近傍に配置したことを特徴とする。
ステップやステップ回りの操作部材(チェンジペダル、
ブレーキペダル等)の近傍を通る後部排気管の一部が立
上り、この立上り部がスイングアームの揺動支点近傍且
つ車幅中心近傍を通るので、後部排気管がステップや操
作部材と干渉することがない。このため、ステップや操
作部材の配置を、排気装置と干渉することなく自由に設
定できるので、自動二輪車の設計の自由度が大きくな
り、しかも、大きいバンク角を容易に確保することがで
きる。また、立上り部が車幅中心近傍を通るので、排気
装置はバンク角の確保に与える影響が少ない。
【0009】請求項2記載の発明は、前記後部排気管
を、前記立上り部の途中で且つ前記後輪用スイングアー
ムの下側で分割可能にしたことを特徴とする。排気装置
は、立上り部がスイングアームの揺動支点近傍且つ車幅
中心近傍を通るが、この立上り部の途中で2分割するこ
とにより、車体への配管が容易である。また、スイング
アームとの配置関係が複雑な立上り部のうち、最も分割
・結合作業の容易なスイングアームの下側で2分割した
ので、排気装置の分割・結合箇所が少なくてすみ、部品
数も少なく、分割・結合作業も簡単である。
【0010】請求項3記載の発明は、前記集合筒と前部
排気管の少なくとも一方を、取付部材にて前記エンジン
とともに前記メインフレームに取付けたことを特徴とす
る。エンジンをメインフレームに取付けるための取付部
材が、排気装置を取付けるための役割を兼ねるので、エ
ンジン下方の狭いスペースに、容易に排気装置を取付け
ることができ、自動二輪車の設計の自由度が大きく、し
かも、取付け部材数も少なくなり、コストダウンを図る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪
車1は車体フレーム2と、この車体フレーム2を覆うボ
ディカバー3と、車体フレーム2に取付けられたエンジ
ン4、前輪5、後輪6、燃料タンク7、シート8等から
なる。
【0012】車体フレーム2はヘッドパイプ11と、ヘ
ッドパイプ11から後下方に延出された側面視略逆L字
状のメインフレーム15と、このメインフレーム15の
後部上部から後方に延出されシート8を載置するための
シートレール16とを主要構成とする。ヘッドパイプ1
1は、このヘッドパイプ11に操向可能に支承されたフ
ロントフォーク12と、このフロントフォーク12に連
結されたハンドル13とを備え、前記フロントフォーク
12は下端部に前輪5を懸架する。
【0013】メインフレーム15の前部に配置したエン
ジン4は、それの前部が、フロントフォーク12から後
下方に延出したダウンチューブ17に取付けられ、後部
が、メインフレーム15の後部下部に取付けられる。メ
インフレーム15は後部下部に後輪用スイングアーム2
1を上下揺動可能に取付け、このスイングアーム21は
後端部に後輪6を懸架する。22はリヤサスペンション
であり、スイングアーム21を支える。
【0014】ボディカバー3は、前輪5の上部を覆うた
めのフロントフェンダ24と、シートレール16の下部
に配置し後輪6の上部を覆うための図示せぬリヤフェン
ダと、シート8下方且つシートレール16の両側に配置
したリヤカウル26と、このリヤカウル26の前部から
前方へ延出したサイドカバー27とからなる。なお、燃
料タンク7はメインフレーム15の上部水平部分を跨い
で取付けられる。41はエアクリーナ、42はキャブレ
タ、43はエンジン4の下部に取付けたオイルパン、4
4は後輪6を駆動するためのドライブチェーンである。
【0015】図2は本発明に係る自動二輪車の車体フレ
ームの斜視図であり、メインフレーム15は車幅中心を
通る1本のフレームからなり、このフレームは幅広の矩
形中空断面体である。そしてメインフレーム15は、ヘ
ッドパイプ11から後方に延出した水平部15aと、こ
の水平部15aの後部から垂下した垂直部15bとから
なる。シートレール16は、メインフレーム15の後部
上部のコーナ部15cから延出し、且つ、車幅中心を通
る1本のフレームからなり、このフレームは幅広の矩形
中空断面体である。
【0016】ダウンチューブ17,17は、ヘッドパイ
プ11とメインフレーム15とを接合するためのガセッ
ト31から、後下方にフォーク状に延出し、先端にエン
ジン4の前部を取付けるものである。垂直部15bは、
それの中間前部にエンジン用ハンガ32を備え、下部に
左右方向へ延びるクロスメンバ33を備えており、これ
らハンガ32並びにクロスメンバ33は、エンジン4の
後部を垂直部15bに連結する部材である。
【0017】なお、35はスイングアーム21(図1参
照)を垂直部15bに上下揺動可能に取付けるための軸
用孔、36はリヤサスペンション22(図1参照)の上
部をコーナ部15cに懸架するためのピボット用孔、3
7はリヤフェンダ並びにリヤカウル26(図1参照)を
シートレール16に取付けるためのブラケットであり、
シートレール16の左右に延出したクロスメンバ38に
固定する。また、39は垂直部15bから後上方に延出
したサブフレームであり、シートレール16の略中間部
を支持するものである。
【0018】図3は本発明に係る自動二輪車の排気装置
の側面図であり、4気筒エンジン4は、前部上部に4つ
の排気口4a…(…は複数を示す。以下、同じ。)が左
右1列に配列している。排気装置50は、エンジン4の
各排気口4a…から4つの前部排気管51…を、エンジ
ン4の下方を迂回させて延出し、これら前部排気管51
…の出口を1個の集合筒52で集合し、この集合筒52
を、後部排気管53を介して消音器54に接続したもの
である。後部排気管53は立上り部53aを含む。消音
器54は後輪6より高位置に配置され、シートレール1
6に固定される。
【0019】図4は本発明に係る自動二輪車の排気装置
の平面図であり、スイングアーム21はクロスアーム2
1aから前方へ前サイドアーム21b,21bを延出
し、後方へ後サイドアーム21c,21cを延出してな
る、平面視略H形状部材である。前サイドアーム21
b,21bの前端部は、揺動軸21dにてメインフレー
ム15の後部に上下揺動可能に支持される。ここで、ス
イングアーム21の揺動支点は、揺動軸21dを図2に
示す軸用孔35にて支持する点である。
【0020】前部排気管51は、前端部に入口フランジ
51aを備え、後端部(出口)が集合筒52(集合筒5
2は車幅中心から右寄りに配置されている。)に接続す
る。集合筒52から後部排気管53が延出し、この後部
排気管53はクロスアーム21aと揺動軸21dとの間
のスペースSまで延出し、更に、このスペースSから立
上り部53aを立上げ、後輪6の右側に配置された消音
器54に接続する。なお、46はステップ、47はブレ
ーキペダルである。
【0021】図5は本発明に係る自動二輪車の排気装置
の背面図であり、集合筒52並びに消音器54が車体右
側にあり、しかも、後部排気管53の立上り部53aが
車幅中心近傍を通るので、立上り部53aは背面視逆く
字状を呈する。
【0022】図6は本発明に係る自動二輪車の排気装置
の斜視図であり、排気装置50の全体姿を示す。立上り
部53aは上述のように、スイングアーム21の揺動支
点(揺動軸21d位置)近傍且つ車幅中心近傍位置にあ
る。後部排気管53は、立上り部53aの途中で且つス
イングアーム21の下側で分割可能であり、ソケット5
5にて接続している。このソケット55は、立上り部5
3aの直管部に設けられ、図示しないバンドにて締付け
るものであって、バンドを締付けるための締付ボルト
を、作業が容易な位置に配置する。
【0023】図7(a),(b)は本発明に係る排気装
置のハンガの構成図であり、(a)は排気装置の取付け
状態の背面図、(b)は排気装置の取付け状態の斜視図
であって、共に車体右側のみを示す。上記クロスメンバ
33は、それの両端部にハンガプレート(取付部材)5
6を固定しており、このハンガプレート56はエンジン
4並びに排気装置50をメインフレーム15の垂直部1
5bに取付ける部材である。
【0024】詳しくは、集合筒52はそれの上部に固定
されたステー57を、ハンガプレート56にボルト止め
すること、で垂直部15bに取付いている。このよう
に、エンジン4をメインフレーム15に取付けるための
ハンガプレート56が、排気装置50を取付けるための
役割を兼ねるので、エンジン4下方の狭いスペースに、
容易に排気装置50を取付けることができる。
【0025】図8は本発明に係る消音器の断面図であ
り、消音器54は、円筒状の内筒61と、この内筒61
の両端部に接続したガス入口部62並びにガス出口部6
3と、内筒61内を長手方向に3つの室(第1室64、
第2室65、第3室66からなる。)に仕切る第1仕切
壁67並びに第2仕切壁68と、ガス出口部63と第3
室66との間を仕切る第3仕切壁69と、第1室64と
第3室66とを連通する第1連通管71と、第3室66
からガス出口部63を通り且つガス出口部63から突出
した排出管72と、第1室64と第2室65とを連通す
る第2連通管73と、内筒61をガス入口部62からガ
ス出口部63にかけて覆う外筒74とからなる。
【0026】第1・第3室64,66は膨張室の役割を
果たし、第2室65並びに第2連通管73はレゾネータ
(共鳴室)の役割を果たす。第1・第2連通管71,7
3並びに排出管72は、内筒61内に配置する。第1連
通管71は、第1室64から第2室65を通って第3室
66と連通することにより、第1室64内では第2連通
管73と長手方向にオーバーラップし、第3室66内で
は排出管72と長手方向にオーバーラップする。
【0027】次に、上記構成の排気装置50の作用を図
3、図5、図8に基づき説明する。図3に示すように、
エンジン4の各排気口4a…から排出された排気は前部
排気管51…→集合筒52→後部排気管53→消音器5
4の経路で流れる。そして、図8に示すように、消音器
54のガス入口部62から入った排気は、この図の白抜
き矢印のように第1室64→第1連通管71→第3室6
6→排出管72の経路で流れた後、大気に排出する。ま
た、上記消音器54を通過する排気の排気音は、第1連
通管71を通る際に、共鳴室(第2室65並びに第2連
通管73)の共鳴作用により特定周波数成分が打ち消さ
れて減衰し、更に、第3室(膨張室)66に入った際の
膨張作用により減衰(消音)する。
【0028】このように、本実施例の消音器54は、排
気音を共鳴作用による減衰効果と、膨張作用による減衰
効果との、複合効果で減衰(消音)させることができ
る。このため、消音器54は膨張作用だけで消音効果を
高める場合のように、第1連通管71の径を極端に小さ
くする必要がないので、圧力損失が少なく、効率良くエ
ンジン出力を得ることができる。また共鳴室は、第2室
65の容量や、第2連通管73の径、長さを変えること
で、任意の特定周波数の排気音を減衰させることがで
き、また、排気音の音色を自由に設定することもでき
る。
【0029】一方、図5に示すように排気装置50は、
ステップ46やステップ46回りの操作部材(チェンジ
ペダル、ブレーキペダル47等)の近傍を通る後部排気
管53の一部が立上り、この立上り部53aがスイング
アーム21の揺動支点近傍且つ車幅中心近傍を通るの
で、後部排気管53がステップ46や操作部材と干渉す
ることがない。このため、ステップ46や操作部材の配
置を排気装置50と干渉することなく自由に設定できる
ので、干渉を避けるためにステップ46や操作部材が車
体の外側に出過ぎてバンク角θ1が小さくなることがな
い。従って、大きいバンク角θ1を容易に確保すること
ができる。また、立上り部53aが車幅中心近傍を通る
ので、排気装置50はバンク角θ1の確保に与える影響
が少ない。
【0030】次に、上記消音器54の変形例を図9に基
づき説明する。図9(a)〜(e)は本発明に係る消音
器の変形例図であり、各変形例の構成を模式的に示す。
なお、特に説明しない構成については、上記図8に示す
消音器54と同構成である。
【0031】(a)の消音器54は、上記第2連通管7
3を設ける代りに、第1仕切壁67に孔67aを開けた
構成である。(b)の消音器54は、上記第2連通管7
3を設ける代りに、第2室65内で第1連通管71の途
中に孔71aを開けた構成である。(c)の消音器54
は、上記第2連通管73が第2室65と第3室66とを
連通した構成である。(d)の消音器54は、上記排出
管72が第2室65と連通した構成である。これによ
り、第2室65は膨張室の役割を果たし、第1連通管7
1並びに第3室66はレゾネータ(共鳴室)の役割を果
たす。(e)の消音器54は、上記(d)の構成におい
て、第1連通管71が第2室65と第3室66とを連通
した構成である。
【0032】なお、上記実施例において、図4に示す後
部排気管53の立上り部53aは、スイングアーム21
の揺動支点近傍且つ車幅中心近傍に配置した構成であれ
ばよいものであり、例えば、図10に示す変形例の配置
でもよく、更に、形状も背面視逆く字状に限定されな
い。図10(a)〜(c)は本発明に係る自動二輪車の
排気装置の変形例図であり、スイングアーム21回りの
平面姿を示す。
【0033】(a)は、前サイドアーム21b又は後サ
イドアーム21cに、車幅中心側に窪んだ凹部21eを
設け、この凹部21eを立上り部53aが通る構成であ
る。(b)は、後輪6とクロスアーム21aとの間を、
立上り部53aが通る構成である。(c)は、クロスア
ーム21aの前部を、立上り部53aが通る構成であ
る。
【0034】また、上記実施例において、多気筒エンジ
ン4は4気筒に限定するものではない。そして、排気装
置50はエンジン4の気筒数に合せて前部排気管51…
の数量が変わることになる。更に、排気装置50は前部
排気管51と集合筒52の少なくとも一方を、取付部材
にてエンジン4とともにメインフレーム15に取付ける
構成であればよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1記載の発明は、消音器を後輪より高位置
に配置し、立上り部を後輪用スイングアームの揺動支点
近傍且つ車幅中心近傍に配置したことにより、ステップ
やステップ回りの操作部材(チェンジペダル、ブレーキ
ペダル等)の近傍を通る後部排気管の一部が立上り、こ
の立上り部がスイングアームの揺動支点近傍且つ車幅中
心近傍を通るので、後部排気管がステップや操作部材と
干渉することがない。このため、ステップや操作部材の
配置を排気装置と干渉することなく自由に設定できるの
で、自動二輪車の設計の自由度が大きくなり、しかも、
大きいバンク角を容易に確保することができる。また、
立上り部が車幅中心近傍を通るので、排気装置はバンク
角の確保に与える影響が少ない。
【0036】請求項2記載の発明は、後部排気管を、立
上り部の途中で且つ後輪用スイングアームの下側で分割
可能にした。このため、排気装置は、立上り部がスイン
グアームの揺動支点近傍且つ車幅中心近傍を通るが、こ
の立上り部の途中で2分割することにより、車体への配
管が容易である。また、スイングアームとの配置関係が
複雑な立上り部のうち、最も分割・結合作業の容易なス
イングアームの下側で2分割したので、排気装置の分割
・結合箇所が少なくてすみ、部品数も少なく、分割・結
合作業も簡単である。
【0037】請求項3記載の発明は、集合筒と排気管の
少なくとも一方を、取付部材にてエンジンとともにメイ
ンフレームに取付けたことにより、エンジンをメインフ
レームに取付けるための取付部材が、排気装置を取付け
るための役割を兼ねるので、エンジン下方の狭いスペー
スに、容易に排気装置を取付けることができ、自動二輪
車の設計の自由度が大きく、しかも、取付け部材数も少
なくなり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の車体フレームの斜視
【図3】本発明に係る自動二輪車の排気装置の側面図
【図4】本発明に係る自動二輪車の排気装置の平面図
【図5】本発明に係る自動二輪車の排気装置の背面図
【図6】本発明に係る自動二輪車の排気装置の斜視図
【図7】本発明に係る排気装置のハンガの構成図
【図8】本発明に係る消音器の断面図
【図9】本発明に係る消音器の変形例図
【図10】本発明に係る自動二輪車の排気装置の変形例
【図11】従来の自動二輪車の排気装置の構成図
【図12】従来の排気装置のサポートの構成図
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体フレーム、4…多気筒エンジ
ン、4a…排気口、6…後輪、11…ヘッドパイプ、1
5…メインフレーム、15b…垂直部、21…後輪用ス
イングアーム、21a…クロスアーム、21b…前サイ
ドアーム、21c…後サイドアーム、21d…揺動軸、
21e…凹部、33…クロスメンバ、35…ピボット用
孔、46…ステップ、47…ブレーキペダル、50…排
気装置、51…前部排気管、52…集合筒、53…、5
3a…立上り部、54…消音器、55…ソケット、56
…ハンガプレート、57…ステー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプから後方にメインフレーム
    を延出し、このメインフレームの後部に後輪用スイング
    アームを上下揺動可能に取付け、一方、多気筒エンジン
    前部の各排気口から複数の前部排気管をエンジンの下方
    を迂回させて延出し、これら前部排気管の出口を1個の
    集合筒で集合し、この集合筒を立上り部を含む後部排気
    管を介して消音器に接続した自動二輪車の排気装置にお
    いて、前記消音器を後輪より高位置に配置し、前記立上
    り部を前記後輪用スイングアームの揺動支点近傍且つ車
    幅中心近傍に配置したことを特徴とする自動二輪車の排
    気装置。
  2. 【請求項2】 前記後部排気管は、前記立上り部の途中
    で且つ前記後輪用スイングアームの下側で分割可能にし
    たことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の排気装
    置。
  3. 【請求項3】 前記集合筒と前部排気管の少なくとも一
    方は、取付部材にて前記エンジンとともに前記メインフ
    レームに取付けられていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の自動二輪車の排気装置。
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