JP3512130B2 - 自動二輪車用エアクリーナ装置 - Google Patents

自動二輪車用エアクリーナ装置

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JP3512130B2
JP3512130B2 JP26015295A JP26015295A JP3512130B2 JP 3512130 B2 JP3512130 B2 JP 3512130B2 JP 26015295 A JP26015295 A JP 26015295A JP 26015295 A JP26015295 A JP 26015295A JP 3512130 B2 JP3512130 B2 JP 3512130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車用エアク
リーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車はエンジン用エアクリーナを
備えているが、このエアクリーナを自動二輪車の限られ
たスペースに取付けるために種々の試みがなされ、例え
ば、特公昭62−16873号公報「エヤークリーナ」
の技術がある。この技術は、その公報の第1図によれ
ば、シート12(番号は公報に記載されたものを引用し
た。以下同じ。)の下方に且つシートピラチューブ14
とバックステー16との間に略三角形状の空間部を形成
し、この空間部にエヤークリーナ10を配置し、更に、
公報の第4図によれば、エヤークリーナ10の隣にバッ
テリ36を設置したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、自動二輪車の限られたスペースのうち、種々の
構成部材が集中し易いシート12下方の空間部に、比較
的大容量のエヤークリーナ10を配置するので、他の構
成部材を配置するための設計の自由度が小さい。
【0004】そこで本発明の目的は、比較的大容量のエ
アクリーナの配置を変えることにより、シート下方の空
間を一層有効活用して、自動二輪車の設計の自由度を高
めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、ヘッドパイプから後下方に車
幅中心を通る1本のメインフレームを延出し、このメイ
ンフレームを、前記ヘッドパイプから後方に延出した水
平部とこの水平部の後部から垂下した垂直部とで構成
し、前記メインフレームの前部にエンジンを配置し、こ
のエンジンに、エンジンのクランクケースから上方に延
びる気筒を備え、この気筒から後方に吸気通路を延出
し、この吸気通路の後端にエアクリーナを接続し、前記
エンジンと前記メインフレームとの間の空間に、且つ、
メインフレームの後部上部で前記水平部・垂直部にて成
すコーナ部の内側に沿わせて前記エアクリーナを配置
し、さらに、前記エンジンを、複数の気筒が互いに平行
に配置された多気筒エンジンとし、しかも、複数の気筒
に接続した各吸気通路を、互いに平行とし、前記コーナ
部の後部に、リヤサスペンションの上部を懸架するため
のピボット用孔を設けたことを特徴とする。
【0006】エンジンとメインフレームとの間の空間を
有効利用して、比較的大容量のエアクリーナを配置した
ので、シート下方の空間には、この位置に配置せざるを
得ないリヤサスペンション等の種々の構成部材を容易に
配置することができ、自動二輪車の設計の自由度が大き
い。
【0007】また、エアクリーナからエンジンまでの吸
気通路と、メインフレーム等の車体フレームとが、側面
視で重なり合うことがない。このため、吸気通路を大径
にしてエンジンへの供給空気量を増すことができる。し
かも、吸気通路を概ね直線的に配置できるので、吸気通
路の接続作業が簡単になる。
【0008】さらに請求項1によれば、エアクリーナか
らエンジンまでの吸気通路を概ね直線的に配置できるの
で、吸気通路の接続作業が簡単である。
【0009】さらに請求項1によれば、複数の吸気通路
を互いに平行に且つ概ね直線的に配置できるので、多気
筒エンジンに接続するための各吸気通路の接続作業が簡
単である。
【0010】請求項2記載の発明は、前記エアクリーナ
を、マウントラバーを介してエンジンケースに載置した
ことを特徴とする。比較的重いエアクリーナはエンジン
ケースの上部で支えられる。このためエアクリーナを、
ブラケットやステイを介することなく、直接車体に取付
けたので、取付部材の数量を少なくでき、取付け作業を
容易にすることができるとともに、コストダウンを図る
ことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、前記エアクリーナ
を、車体後方に且つ前記メインフレームの側方に膨出し
た形状とすることで膨出部を有することを特徴とする。
エアクリーナは膨出した分だけ容量が増える。このた
め、メインフレームの側方の空きスペースを有効利用し
て、エアクリーナの容量を増すことができるので、自動
二輪車を大型にすることなく、エンジンへの供給空気量
を増すことができる。
【0012】請求項4記載の発明は、前記エアクリーナ
に、前記エンジンのブローバイガス排出口に接続するブ
ローバイガス取入口を備え、しかも、このブローバイガ
ス取入口を前記ブローバイガス排出口と概ね対向するよ
うに配置したことを特徴とする。ブローバイガス排出口
からブローバイガス取入口までの配管は、メインフレー
ム等の車体フレームと重なり合うことがない。このた
め、両者間の配管作業が簡単になる。
【0013】請求項5記載の発明は、前記メインフレー
ムの側方のうち、前記膨出部の配置側とは反 対側の側方
にバッテリを配置したことを特徴とする。メインフレー
ムの両側の空きスペースを有効利用することで、自動二
輪車を大型化することなく、膨出部並びにバッテリを備
えることができる。
【0014】請求項6記載の発明は、前記ブローバイガ
ス排出口を、前記エンジンの上部に備えたことを特徴と
する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪
車1は車体フレーム2と、この車体フレーム2を覆うボ
ディカバー3と、車体フレーム2に取付けられたエンジ
ン4、前輪5、後輪6、燃料タンク7、シート8等から
なる。
【0016】車体フレーム2はヘッドパイプ11と、ヘ
ッドパイプ11から後下方に延出された側面視略逆L字
状のメインフレーム15と、このメインフレーム15の
後部上部から後方に延出されシート8を載置するための
シートレール16とを主要構成とする。ヘッドパイプ1
1は、このヘッドパイプ11に操向可能に支承されたフ
ロントフォーク12と、このフロントフォーク12に連
結されたハンドル13とを備え、前記フロントフォーク
12は下端部に前輪5を懸架する。
【0017】メインフレーム15の前部に配置したエン
ジン4は、それの前部が、ガセット31から後下方に延
出したダウンチューブ17に取付けられ、後部が、メイ
ンフレーム15の後部下部に取付けられる。メインフレ
ーム15は後部下部に後輪用スイングアーム21を上下
揺動可能に取付け、このスイングアーム21は後端部に
後輪6を懸架する。22はリヤサスペンションであり、
スイングアーム21を支える。
【0018】ボディカバー3は、前輪5の上部を覆うた
めのフロントフェンダ24と、シートレール16の下部
に配置し後輪6の上部を覆うための図示せぬリヤフェン
ダと、シート8下方且つシートレール16の両側に配置
したリヤカウル26と、このリヤカウル26の前部から
前方へ延出したサイドカバー27とからなる。40はエ
アクリーナであり、詳細は図3にて後述する。なお、燃
料タンク7はメインフレーム15の上部水平部分を跨い
で取付けられる。61はキャブレタ、62はエンジン4
の下部に取付けたオイルパン、63は後輪6を駆動する
ためのドライブチェーン、64はマフラである。
【0019】図2は本発明に係る自動二輪車の車体フレ
ームの斜視図であり、メインフレーム15は車幅中心を
通る1本のフレームからなり、このフレームは幅広の矩
形中空断面体である。そしてメインフレーム15は、ヘ
ッドパイプ11から後方に延出した水平部15aと、こ
の水平部15aの後部から垂下した垂直部15bとから
なる。シートレール16は、メインフレーム15の後部
上部のコーナ部15cから延出し、且つ、車幅中心を通
る1本のフレームからなり、このフレームは幅広の矩形
中空断面体である。
【0020】ダウンチューブ17,17は、ヘッドパイ
プ11とメインフレーム15とを接合するためのガセッ
ト31から、後下方にフォーク状に延出し、先端にエン
ジン4の前部を取付けるものである。垂直部15bは、
それの中間前部にエンジン用ハンガ32を備え、下部に
左右方向へ延びるクロスメンバ33を備えており、これ
らハンガ32並びにクロスメンバ33は、エンジン4の
後部を垂直部15bに連結する部材である。
【0021】なお、35はスイングアーム21(図1参
照)を垂直部15bに上下揺動可能に取付けるためのピ
ボット用孔、36はリヤサスペンション22(図1参
照)の上部をコーナ部15cに懸架するためのピボット
用孔、37はリヤフェンダ並びにリヤカウル26(図1
参照)をシートレール16に取付けるためのブラケット
であり、シートレール16の左右に延出したクロスメン
バ38に固定する。また、39は垂直部15bから後上
方に延出したサブフレームであり、シートレール16の
略中間部を支持するものである。以上の説明及び図1、
図2から明らかなように、コーナ部15cは、リヤサス
ペンション22の上部を懸架するためのピボット用孔3
6を、後部に設けたものである。
【0022】図3は本発明に係る自動二輪車用エアクリ
ーナ装置の左側面図であり、エンジン4とメインフレー
ム15との間の空間Sにエアクリーナ40を配置したも
のであり、エアクリーナ40は、図示しない浄化エレメ
ントを備えたクリーナケース41と、このクリーナケー
ス41の側部に取付けた吸気管42と、クリーナケース
41の上部前部に設けた吐出口43と、クリーナケース
41の最上部前部に設けたブローバイガス取入口44と
からなる。そして、エアクリーナ40はそれのクリーナ
ケース41を、メインフレーム15のコーナ部15cか
ら延出したしたハンガ15dにボルト45で固定してな
る。より具体的には、以上の説明及び図3から明らかな
ように、エンジン4とメインフレーム15との間の空間
Sに、且つ、メインフレーム15の後部上部で水平部・
垂直部15a,15bにて成すコーナ部15cの内側に
沿わせてエアクリーナ40を配置した。
【0023】吐出口43は、図6で詳しく説明するが、
キャブレタ61を介してエンジン4の吸気口4aと接続
するものである。吐出口43は吸気口4aと概ね対向す
るように配置する。
【0024】ところで、本実施例ではエンジン4にブロ
ーバイガスを還流させている。「ブローバイガス」と
は、エンジン4の燃焼室で発生したガスのうち、ピスト
ンリングの間隙を通って微量ずつクランクケース内に漏
れたガスのことをいう。図3に示すように、エンジン4
は上部にブローバイガス排出口4bを備える。ブローバ
イガス取入口44は、ホース46でエンジン4のブロー
バイガス排出口4bに接続するものである。なお、47
はエアクリーナ40最下部のドレン抜き口である。
【0025】図4は本発明に係る自動二輪車用エアクリ
ーナ装置の右側面図であり、上記図3に示すエアクリー
ナ装置を反対側から見た姿を示す。エンジン4は、マウ
ントラバー48を介してエアクリーナ40を載置するこ
とで、エアクリーナ40の重量を受けている。詳しく
は、クリーナケース41の底部にはゴム材料からなるマ
ウントラバー48が取付けられ、このマウントラバー4
8はエンジン4のエンジンケース4cに載置されてい
る。このためエアクリーナ40を、ブラケットやステイ
を介することなく、直接車体フレーム(車体)2に取付
けたので、取付部材の数量を少なくでき、取付け作業を
容易にすることができる。
【0026】図5は本発明に係る自動二輪車用エアクリ
ーナ装置の一部を断面した平面図であり、エアクリーナ
40のクリーナケース41は、車体後方に、且つメイン
フレーム15の左側方(この図の下側)に膨出した形状
とすることで、膨出部41aを有する。このため、メイ
ンフレーム15の側方の空きスペースを有効利用して、
エアクリーナ40の容量を増すことができるので、自動
二輪車を大型にすることなく、エンジン4への供給空気
量を増すことができる。なお、吸気管42の吸気口42
aは車幅中心側を指向する。
【0027】エアクリーナ40のクリーナケース41
は、右側方(この図の上側)にも膨出し、且つ、後面を
開放したボックス形状のバッテリ収納部51を一体的に
有する。このバッテリ収納部51は、バッテリBの略半
分を収納する奥行を有する。そして、バッテリ収納部5
1に収納したバッテリBは、バンド52で固定する。詳
しくは、メインフレーム15の右側面にフレーム側フッ
ク53が取付けられ、一方、クリーナケース41の右側
面にケース側フック54が取付けられ、これらのフック
53,54間にバンド52の両端のリング52a,52
bが掛けられることで、バッテリBは固定される。
【0028】このように、エアクリーナ40はメインフ
レーム15の両側の空きスペースを有効利用すること
で、自動二輪車を大型化することなく、膨出部41a並
びにバッテリBを備えることができる。なお、この図の
想像線は上記サイドカバー27,27を示す。
【0029】図4に戻って更に説明すると、バッテリ収
納部51は上部が車体前方(この図の右側)に向き下部
が車体後方(この図の左側)に向くように傾斜させた形
状である。このためバッテリ収納部51は、後面以外が
閉塞され且つ開放部分が斜め上向きとされたので、車体
が傾いたり、急停止時等に車体に大きな加速度が作用し
ても、バッテリBを収納状態に保持できる。また、バッ
テリ収納部51の開放部分(開口51a)が斜め上を向
いているので、バッテリBの出し入れが容易であり、し
かも、バッテリBの自重が斜め下方に作用し、バッテリ
Bはバッテリ収納部51に安定して収納される。更に、
バッテリ収納部51に安定して収納されたバッテリBを
バンド52で取付けるだけで、簡単に車体に固定でき、
また、バッテリBの着脱作業が簡単である。
【0030】図6は本発明に係るエンジンの吸気系の平
面図であり、エアクリーナ40からエンジン4までの吸
気通路70…(…は複数を示す。以下同じ。)の平面配
置関係を示す。エンジン4、キャブレタ61、及びエア
クリーナ40は、この図に示すように互いに平行に配置
している。エンジン4は、図示せぬクランクケースから
上方に延びる4つの気筒を、互いに平行に配置した4気
筒エンジンであり、各気筒から後方に延びる吸気口4a
…を備える。4つの吸気口4a…、キャブレタ61の4
つの入口61a…並びに出口61b…、エアクリーナ4
0の4つの吐出口43…は、互いに対向して配置する。
そして、吸気口4aとキャブレタ61の出入口61a,
61bとエアクリーナ40の吐出口43とを接続してな
る吸気通路70…は4つ有る。
【0031】従って、4つの気筒の後方に接続した各吸
気通路70…は互いに平行であり、これらの各吸気通路
70…の後端にエアクリーナ40を接続したものであ
る。このように、エアクリーナ40から多気筒エンジン
4までの複数の吸気通路70…を互いに平行に且つ概ね
直線的に配置できるので、多気筒エンジン4に接続する
ための各吸気通路70…の接続作業は簡単である。
【0032】ブローバイガス取入口44はブローバイガ
ス排出口4bと概ね対向するように配置しており、ブロ
ーバイガス排出口4bからブローバイガス取入口44ま
での配管は、メインフレーム15等の車体フレームと重
なり合うことがない。このため、ブローバイガス排出口
4bとブローバイガス取入口44との間の配管作業は簡
単である。
【0033】次にバッテリ収納部の作用を図7に基づき
説明する。図7(a)〜(c)は本発明に係るバッテリ
収納部の作用説明図である。先ず(a)で、バッテリB
を開口51aから挿入し、バッテリ収納部51に収納す
る。次に(b)で、バンド52のリング52aをフレー
ム側フック53に掛け、最後に(c)で、バンド52の
リング52bをケース側フック54に掛けて、バッテリ
Bの取付け作業を完了する。
【0034】なお、上記実施例において、エアクリーナ
40は膨出部41a、吸気管42、バッテリ収納部51
をメインフレーム15に対して左右どちらに配置しても
よい。また、エンジン4は多気筒エンジンであり、4気
筒に限定しない。そして、吸気通路70…の数量はエン
ジン4の気筒数と同数である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1記載の発明は、ヘッドパイプから後下方
に車幅中心を通る1本のメインフレームを延出し、この
メインフレームを、ヘッドパイプから後方に延出した水
平部とこの水平部の後部から垂下した垂直部とで構成
し、メインフレームの前部にエンジンを配置し、このエ
ンジンとメインフレームとの間の空間に、且つ、メイン
フレームの後部上部で水平部・垂直部にて成すコーナ部
の内側に沿わせてエアクリーナを配置したことにより、
エンジンとメインフレームとの間の空間を有効利用し
て、比較的大容量のエアクリーナを配置したので、シー
ト下方の空間には、この位置に配置せざるを得ないリヤ
サスペンション等の種々の構成部材を容易に配置するこ
とができ、自動二輪車の設計の自由度が大きい。また、
エアクリーナからエンジンまでの吸気通路と、メインフ
レーム等の車体フレームとが、側面視で重なり合うこと
がない。このため、吸気通路を大径にしてエンジンへの
供給空気量を増すことができる。しかも、吸気通路を概
ね直線的に配置できるので、吸気通路の接続作業が簡単
になる。
【0036】さらに請求項1記載の発明は、エンジン
に、エンジンのクランクケースから上方に延びる気筒を
備え、この気筒から後方に吸気通路を延出し、この吸気
通路の後端にエアクリーナを接続したことにより、エア
クリーナからエンジンまでの吸気通路を概ね直線的に配
置できるので、吸気通路の接続作業が簡単になる。
【0037】さらにまた、請求項1記載の発明は、エン
ジンを、複数の気筒が互いに平行に配置された多気筒エ
ンジンとし、しかも、複数の気筒に接続した各吸気通路
を、互いに平行としたことにより、複数の吸気通路を互
いに平行に且つ概ね直線的に配置できるので、多気筒エ
ンジンに接続するための各吸気通路の接続作業が簡単に
なる。
【0038】請求項2記載の発明は、エアクリーナを、
マウントラバーを介してエンジンケースに載置したこと
により、比較的重いエアクリーナをエンジンケースの上
部で支えることができる。このためエアクリーナを、ブ
ラケットやステイを介することなく、直接車体に取付け
たので、取付部材の数量を少なくでき、取付け作業を容
易にすることができるとともに、コストダウンを図るこ
とができる。
【0039】請求項3記載の発明は、エアクリーナを、
車体後方に且つメインフレームの側方に膨出した形状
することで膨出部を有することにより、膨出した分だけ
エアクリーナの容量が増える。このため、メインフレー
ムの側方の空きスペースを有効利用して、エアクリーナ
の容量を増すことができるので、自動二輪車を大型にす
ることなく、エンジンへの供給空気量を増すことができ
る。
【0040】請求項4記載の発明は、エアクリーナに、
エンジンのブローバイガス排出口に接続するブローバイ
ガス取入口を備え、しかも、このブローバイガス取入口
をブローバイガス排出口と概ね対向するように配置した
ことにより、ブローバイガス排出口からブローバイガス
取入口までの配管は、メインフレーム等の車体フレーム
と重なり合うことがない。このため、両者間の配管作業
が簡単になる。
【0041】請求項5記載の発明は、メインフレームの
側方のうち、膨出部の配置側とは反対側の側方にバッテ
リを配置したことにより、メインフレームの両側の空き
スペースを有効利用することで、自動二輪車を大型化す
ることなく、膨出部並びにバッテリを備えることができ
る。
【0042】請求項6記載の発明は、ブローバイガス排
出口をエンジンの上部に備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の車体フレームの斜視
【図3】本発明に係る自動二輪車用エアクリーナ装置の
左側面図
【図4】本発明に係る自動二輪車用エアクリーナ装置の
右側面図
【図5】本発明に係る自動二輪車用エアクリーナ装置の
一部を断面した平面図
【図6】本発明に係るエンジンの吸気系の平面図
【図7】本発明に係るバッテリ収納部の作用説明図
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ボディカバ
ー、4…多気筒エンジン、4a…吸気口、4b…ブロー
バイガス排出口、11…ヘッドパイプ、15…メインフ
レーム、15a…水平部、15b…垂直部、15c…コ
ーナ部、22…リヤサスペンション、36…ピボット用
孔、40…エアクリーナ、41…クリーナケース、41
a…膨出部、43…吐出口、44…ブローバイガス取入
口、45…ボルト、46…ホース、48…マウントラバ
ー、51…バッテリ収納部、52…バンド、53…フレ
ーム側フック、54…ケース側フック、61…キャブレ
タ、70…吸気通路、B…バッテリ、S…空間。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−69264(JP,A) 特開 昭55−127269(JP,A) 特開 昭60−71382(JP,A) 特開 昭57−15083(JP,A) 特開 平6−299920(JP,A) 特開 平4−78680(JP,A) 特開 昭55−164578(JP,A) 特開 昭62−1682(JP,A) 実開 平4−71394(JP,U) 実開 昭58−66161(JP,U) 実開 昭61−100692(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 F02M 35/16 B62J 9/00 B62J 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプから後下方に車幅中心を通
    る1本のメインフレームを延出し、このメインフレーム
    を、前記ヘッドパイプから後方に延出した水平部とこの
    水平部の後部から垂下した垂直部とで構成し、前記メイ
    ンフレームの前部にエンジンを配置し、このエンジン
    に、エンジンのクランクケースから上方に延びる気筒を
    備え、この気筒から後方に吸気通路を延出し、この吸気
    通路の後端にエアクリーナを接続し、前記エンジンと前
    記メインフレームとの間の空間に、且つ、メインフレー
    ムの後部上部で前記水平部・垂直部にて成すコーナ部の
    内側に沿わせて前記エアクリーナを配置し、 さらに、前記エンジンは、複数の気筒が互いに平行に配
    置された多気筒エンジンであり、しかも、複数の気筒に
    接続した各吸気通路は、互いに平行であり、 前記コーナ部は、リヤサスペンションの上部を懸架する
    ためのピボット用孔を、後部に設けた ことを特徴とする
    自動二輪車用エアクリーナ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアクリーナは、マウントラバーを
    介してエンジンケースに載置したことを特徴とする請求
    項1記載の自動二輪車用エアクリーナ装置。
  3. 【請求項3】 前記エアクリーナは、車体後方に且つ前
    記メインフレームの側方に膨出した形状とすることで膨
    出部を有することを特徴とした請求項1記載の自動二輪
    車用エアクリーナ装置。
  4. 【請求項4】 前記エアクリーナは、前記エンジンのブ
    ローバイガス排出口に接続するブローバイガス取入口を
    備え、しかも、このブローバイガス取入口は前記ブロー
    バイガス排出口と概ね対向するように配置したものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用エアク
    リーナ装置。
  5. 【請求項5】 前記メインフレームの側方のうち、前記
    膨出部の配置側とは反対側の側方にバッテリを配置した
    ことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車用エアクリ
    ーナ装置。
  6. 【請求項6】 前記ブローバイガス排出口は、前記エン
    ジンの上部に備えた構成であることを特徴とした請求項
    4記載の自動二輪車用エアクリーナ装置。
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