JPH0996192A - セグメントの継手構造 - Google Patents
セグメントの継手構造Info
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- JPH0996192A JPH0996192A JP7256607A JP25660795A JPH0996192A JP H0996192 A JPH0996192 A JP H0996192A JP 7256607 A JP7256607 A JP 7256607A JP 25660795 A JP25660795 A JP 25660795A JP H0996192 A JPH0996192 A JP H0996192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セグメントの継手構造を自動組立に好適なよ
うに簡単かつ確実なものとする。 【解決手段】 接合する双方のセグメント1、1の接合
端面1A、1Bを近付けると同時に雄型継手20の継手
ロッド21を雌型継手30の継手凹所に所定位置まで挿
入すると、雄型継手20のピン挿入孔に入り込む雌型継
手30のピン35のテーパ面によって、係合爪25が継
手ロッド21の径方向外方へ押し出されて突出して雌型
継手30内の段部に係合し、これにより、雌型継手30
に雄型継手20が抜け不能に係合してセグメント1、1
どうしが接合される。
うに簡単かつ確実なものとする。 【解決手段】 接合する双方のセグメント1、1の接合
端面1A、1Bを近付けると同時に雄型継手20の継手
ロッド21を雌型継手30の継手凹所に所定位置まで挿
入すると、雄型継手20のピン挿入孔に入り込む雌型継
手30のピン35のテーパ面によって、係合爪25が継
手ロッド21の径方向外方へ押し出されて突出して雌型
継手30内の段部に係合し、これにより、雌型継手30
に雄型継手20が抜け不能に係合してセグメント1、1
どうしが接合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数接合されて円
筒状のトンネル壁体を構成するトンネル壁体用セグメン
ト等のセグメントの継手構造に関する。
筒状のトンネル壁体を構成するトンネル壁体用セグメン
ト等のセグメントの継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シールドマシンによって所定深度の地盤
を掘削しながら、その後方で、多数のセグメントを順次
接合して円筒状のトンネル壁体を組み立てていくいわゆ
るシールド工法は、トンネル工法の主流をなしてきてい
る。セグメントは、鉄筋コンクリート製、スチール製等
があり、その形状は、平らな版状のものを湾曲させた円
弧版状のブロックが一般的であり、隣り合うものどうし
を連結させる継手構造としては、接合端面に沿って埋設
した継手プレートどうしをボルトで締結したり、セグメ
ントに貫通させた長ボルトによりセグメントどうしを直
接締結したりといったものがある。
を掘削しながら、その後方で、多数のセグメントを順次
接合して円筒状のトンネル壁体を組み立てていくいわゆ
るシールド工法は、トンネル工法の主流をなしてきてい
る。セグメントは、鉄筋コンクリート製、スチール製等
があり、その形状は、平らな版状のものを湾曲させた円
弧版状のブロックが一般的であり、隣り合うものどうし
を連結させる継手構造としては、接合端面に沿って埋設
した継手プレートどうしをボルトで締結したり、セグメ
ントに貫通させた長ボルトによりセグメントどうしを直
接締結したりといったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セグメント
同士は、通常ボルトで接合して組み立てるのが一般的で
あるが、ボルト継手の場合、ボルト・ナットの設置・締
結作業のために、セグメント内面側に箱抜きいわゆるボ
ルトボックスを形成する必要があるが、このボルトボッ
クスを形成すると、セグメントの強度低下を招いてしま
うという問題があった。また、最近では、ロボット等に
よる組み立ての自動化が進んでいるが、この自動化の際
に、セグメントの位置決め及び締結作業が最も困難な作
業となっている。
同士は、通常ボルトで接合して組み立てるのが一般的で
あるが、ボルト継手の場合、ボルト・ナットの設置・締
結作業のために、セグメント内面側に箱抜きいわゆるボ
ルトボックスを形成する必要があるが、このボルトボッ
クスを形成すると、セグメントの強度低下を招いてしま
うという問題があった。また、最近では、ロボット等に
よる組み立ての自動化が進んでいるが、この自動化の際
に、セグメントの位置決め及び締結作業が最も困難な作
業となっている。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、セグメントの強度低下を招くことなく剛性の高いリ
ングを組み上げることができ、かつ施工面では位置決め
及び締結作業を簡素化することで施工精度の向上、安全
性の確保、組み立て時間の短縮及び自動化の容易化を図
ることが可能なセグメントの継手構造を提供することを
目的としている。
で、セグメントの強度低下を招くことなく剛性の高いリ
ングを組み上げることができ、かつ施工面では位置決め
及び締結作業を簡素化することで施工精度の向上、安全
性の確保、組み立て時間の短縮及び自動化の容易化を図
ることが可能なセグメントの継手構造を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1のセグメントの継
手構造は、一方のセグメントの接合端面に設けた雄型継
手を、他方のセグメントの接合端面に設けた雌型継手に
差し込んで、セグメントどうしを接合させるセグメント
の継手構造であって、前記雄型継手は、前記接合端面か
ら突出させた継手ロッドの先端部に、軸方向に延びて先
端に開口するピン挿入孔が形成されるとともに、該ピン
挿入孔に対して径方向に出没可能に係合爪が収納されて
なり、一方、前記雌型継手は、前記接合端面に、前記雄
型継手の継手ロッドが挿入され得るように形成された継
手凹所の底部に、雄型継手のピン挿入孔に挿入され、そ
の挿入時に、前記係合爪を押圧して継手ロッドの径方向
外方に進出させるピンと、進出した係合爪の後側に係合
する係合部が設けられてなり、前記雄型継手の継手ロッ
ドが前記雌型継手の継手凹所に挿入され、その状態で雄
型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入され、前記
係合爪が前記係合部に係合されることを特徴としてい
る。また、本発明の請求項2記載のセグメントの継手構
造は、請求項1記載のうちの前記前記雄型継手の継手ロ
ッドが、前記接合端面に対してねじ結合手段等により着
脱可能に設けられていることを特徴としている。また、
本発明の請求項3記載のセグメントの継手構造は、請求
項1記載のうちの前記係合爪および前記ピンの互いの接
触部分のうちの少なくとも一方側に、テーパ面が形成さ
れていることを特徴としている。これにより、接合する
双方のセグメントの接合端面を近付けると同時に雄型継
手の継手ロッドを雌型継手の継手凹所に挿入すると、雄
型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入されると同
時に係合爪が継手ロッドから径方向外方に進出して雌型
継手の係合部に係合し、これにより、雌型継手に雄型継
手が抜け不能に係合し、セグメントどうしが接合され
る。
するためになされたもので、請求項1のセグメントの継
手構造は、一方のセグメントの接合端面に設けた雄型継
手を、他方のセグメントの接合端面に設けた雌型継手に
差し込んで、セグメントどうしを接合させるセグメント
の継手構造であって、前記雄型継手は、前記接合端面か
ら突出させた継手ロッドの先端部に、軸方向に延びて先
端に開口するピン挿入孔が形成されるとともに、該ピン
挿入孔に対して径方向に出没可能に係合爪が収納されて
なり、一方、前記雌型継手は、前記接合端面に、前記雄
型継手の継手ロッドが挿入され得るように形成された継
手凹所の底部に、雄型継手のピン挿入孔に挿入され、そ
の挿入時に、前記係合爪を押圧して継手ロッドの径方向
外方に進出させるピンと、進出した係合爪の後側に係合
する係合部が設けられてなり、前記雄型継手の継手ロッ
ドが前記雌型継手の継手凹所に挿入され、その状態で雄
型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入され、前記
係合爪が前記係合部に係合されることを特徴としてい
る。また、本発明の請求項2記載のセグメントの継手構
造は、請求項1記載のうちの前記前記雄型継手の継手ロ
ッドが、前記接合端面に対してねじ結合手段等により着
脱可能に設けられていることを特徴としている。また、
本発明の請求項3記載のセグメントの継手構造は、請求
項1記載のうちの前記係合爪および前記ピンの互いの接
触部分のうちの少なくとも一方側に、テーパ面が形成さ
れていることを特徴としている。これにより、接合する
双方のセグメントの接合端面を近付けると同時に雄型継
手の継手ロッドを雌型継手の継手凹所に挿入すると、雄
型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入されると同
時に係合爪が継手ロッドから径方向外方に進出して雌型
継手の係合部に係合し、これにより、雌型継手に雄型継
手が抜け不能に係合し、セグメントどうしが接合され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1の符号1は、多数接合されて
筒状のトンネル壁体となるセグメントである。セグメン
ト1は鉄筋コンクリート製で円弧版状に成形されてお
り、図1は、周方向に沿った接合端面1A、1Bどうし
が接合された状態を示している。
施の形態を説明する。図1の符号1は、多数接合されて
筒状のトンネル壁体となるセグメントである。セグメン
ト1は鉄筋コンクリート製で円弧版状に成形されてお
り、図1は、周方向に沿った接合端面1A、1Bどうし
が接合された状態を示している。
【0007】セグメント1の主体はコンクリート部2で
できており、双方の接合端面1A、1Bには、第1、第
2の継手板11、12が、それぞれ埋設されている。図
2は第2の継手板12を示している。これら継手板1
1、12の背面には、アンカー板15を介してアンカー
筋16が連結され、セグメント1のコンクリート部2と
の強固な結合が図られている。第1の継手板11の中央
には雄型継手20が、第2の継手板10Bの中央には雌
型継手30が、それぞれ設けられている。
できており、双方の接合端面1A、1Bには、第1、第
2の継手板11、12が、それぞれ埋設されている。図
2は第2の継手板12を示している。これら継手板1
1、12の背面には、アンカー板15を介してアンカー
筋16が連結され、セグメント1のコンクリート部2と
の強固な結合が図られている。第1の継手板11の中央
には雄型継手20が、第2の継手板10Bの中央には雌
型継手30が、それぞれ設けられている。
【0008】雄型継手20は、図3ないし図6に示すよ
うに、円柱棒状の継手ロッド21を主体として構成され
ている。継手ロッド21は、一端部外周にねじ22が設
けられ、この一端部が、第1の継手板11の中央の透孔
11aを通されて背面に溶接された袋ナット11bにね
じ込まれ、これによって雄型継手20は接合端面1Aか
ら直交して突出する状態に第1の継手板11に設けられ
ている。継手ロッド21は袋ナット11bにねじ結合さ
れているので、着脱可能である。継手ロッド21の先端
部には、軸方向に延びて先端に開口するピン挿入孔22
が、軸心と同軸的に形成されている。
うに、円柱棒状の継手ロッド21を主体として構成され
ている。継手ロッド21は、一端部外周にねじ22が設
けられ、この一端部が、第1の継手板11の中央の透孔
11aを通されて背面に溶接された袋ナット11bにね
じ込まれ、これによって雄型継手20は接合端面1Aか
ら直交して突出する状態に第1の継手板11に設けられ
ている。継手ロッド21は袋ナット11bにねじ結合さ
れているので、着脱可能である。継手ロッド21の先端
部には、軸方向に延びて先端に開口するピン挿入孔22
が、軸心と同軸的に形成されている。
【0009】ピン挿入孔22を形成する周壁23には、
継手ロッド21の径方向に延びる複数(この場合4つ)
の収納孔24が、円周を等分する放射状に貫通形成され
ている。収納孔24は丸孔で、ピン挿入孔22に対し、
その長さのおよそ中央部分に形成されている。収納孔2
4には、係合爪25が出没可能に収納されている。この
係合爪25は、収納孔24に摺動的に挿入され、ある程
度の力を与えない限り摩擦で動かないようになってい
る。係合爪25は、先端面が周壁23の外面に沿う状態
がセット位置とされ、そのセット位置において、対向し
合うものの末端の間が、適宜の間隔をおいて離れるよう
に設定されている。また、その末端の周縁は、テーパ面
26とされている。
継手ロッド21の径方向に延びる複数(この場合4つ)
の収納孔24が、円周を等分する放射状に貫通形成され
ている。収納孔24は丸孔で、ピン挿入孔22に対し、
その長さのおよそ中央部分に形成されている。収納孔2
4には、係合爪25が出没可能に収納されている。この
係合爪25は、収納孔24に摺動的に挿入され、ある程
度の力を与えない限り摩擦で動かないようになってい
る。係合爪25は、先端面が周壁23の外面に沿う状態
がセット位置とされ、そのセット位置において、対向し
合うものの末端の間が、適宜の間隔をおいて離れるよう
に設定されている。また、その末端の周縁は、テーパ面
26とされている。
【0010】一方、雌型継手30は、図3ないし図5に
示すように、雄型継手20の継手ロッド21が挿入され
得る継手凹所30Aを主体として構成されている。この
継手凹所30Aは、有底の第1の筒体31に、両端が開
口する第2の筒体32が途中まで挿入されて固着されて
なるスリーブ33により形成されている。第1の筒体3
1内における第2の筒体32の端面により、環状の段部
(係合部)34が形成されている。スリーブ33は、第
2の筒体32が、第2の継手板12の中央に形成された
透孔12aに合わせてその第2の継手板12の背面に直
交して溶接されている。
示すように、雄型継手20の継手ロッド21が挿入され
得る継手凹所30Aを主体として構成されている。この
継手凹所30Aは、有底の第1の筒体31に、両端が開
口する第2の筒体32が途中まで挿入されて固着されて
なるスリーブ33により形成されている。第1の筒体3
1内における第2の筒体32の端面により、環状の段部
(係合部)34が形成されている。スリーブ33は、第
2の筒体32が、第2の継手板12の中央に形成された
透孔12aに合わせてその第2の継手板12の背面に直
交して溶接されている。
【0011】第1の筒体31の中央には、先端が傘状の
テーパ面36に形成されたピン35が、第1の筒体31
の底部に固着された、ピン35と略同径のベース35a
に、圧縮スプリング35bによって連結されている。こ
のピン35は、雄型継手20の継手ロッド21のピン挿
入孔22に挿入されるものであり、その外径は、雄型継
手20の対向し合う係合爪25の末端の間の間隔よりも
十分に大きく設定され、かつ、先端の径は小さく設定さ
れている。
テーパ面36に形成されたピン35が、第1の筒体31
の底部に固着された、ピン35と略同径のベース35a
に、圧縮スプリング35bによって連結されている。こ
のピン35は、雄型継手20の継手ロッド21のピン挿
入孔22に挿入されるものであり、その外径は、雄型継
手20の対向し合う係合爪25の末端の間の間隔よりも
十分に大きく設定され、かつ、先端の径は小さく設定さ
れている。
【0012】次いで、雄型継手20と雌型継手30によ
りセグメント1どうしを接合させる作用を説明する。図
3〜図4に示すように、各セグメント1の接合端面1
A、1Bを近付け、係合爪25をセット位置としてある
雄型継手20の継手ロッド21を、雌型継手30の継手
凹所30Aに挿入していく。すると、雌型継手30のピ
ン35が、係合爪25によって圧縮スプリング35bの
付勢力に反して第1の筒体31の底部方向へ押し込まれ
る。さらに継手ロッド21が挿入され、係合爪25の位
置が段部34よりも第1の筒体31の底部側へ移動され
ると、これら係合爪25の外周方向への移動の規制が解
除されることにより、これら係合爪25が、ピン35の
テーパ面36によって外周側へ押し出され、継手ロッド
21の外周側へ突出する。図5に示すように、突出した
係合爪25はスリーブ33の段部34の奥側に位置し、
逆に言うと、突出した係合爪25の後側に段部34が存
する。この状態で、雌型継手30に雄型継手20が差し
込まれて抜け不能に係合し、これと同時に、第1、第2
の継手板11、12どうしおよび接合端面1A、1Bど
うしが密着する。
りセグメント1どうしを接合させる作用を説明する。図
3〜図4に示すように、各セグメント1の接合端面1
A、1Bを近付け、係合爪25をセット位置としてある
雄型継手20の継手ロッド21を、雌型継手30の継手
凹所30Aに挿入していく。すると、雌型継手30のピ
ン35が、係合爪25によって圧縮スプリング35bの
付勢力に反して第1の筒体31の底部方向へ押し込まれ
る。さらに継手ロッド21が挿入され、係合爪25の位
置が段部34よりも第1の筒体31の底部側へ移動され
ると、これら係合爪25の外周方向への移動の規制が解
除されることにより、これら係合爪25が、ピン35の
テーパ面36によって外周側へ押し出され、継手ロッド
21の外周側へ突出する。図5に示すように、突出した
係合爪25はスリーブ33の段部34の奥側に位置し、
逆に言うと、突出した係合爪25の後側に段部34が存
する。この状態で、雌型継手30に雄型継手20が差し
込まれて抜け不能に係合し、これと同時に、第1、第2
の継手板11、12どうしおよび接合端面1A、1Bど
うしが密着する。
【0013】上記接合構造によれば、ボルト締結手段を
用いず、雌型継手30に雄型継手20を差し込むだけセ
グメント1どうしの接合がなされるので、その接合動作
が単純なものながら確実にセグメントどうしの接合がで
き、その結果、自動組立にきわめて好適である。雄型継
手20の継手ロッド21が、セグメント1の第1の継手
板11に対し着脱可能であるから、運搬時、ストック時
等は継手ロッド21をまだ装着しないでおけば、突出す
る継手ロッド21が邪魔にならずに済み、そして、現場
において継手ロッド21をねじ込んで装着するようにす
れば継手ロッド21が傷ついたり、あるいは曲がったり
するおそれがない。さらに、係合爪25およびこれを進
出させるピン35が互いに接触する部分がテーパ面2
6、36となっているから、ピン35による係合爪25
の進出動作がスムーズに行われる。
用いず、雌型継手30に雄型継手20を差し込むだけセ
グメント1どうしの接合がなされるので、その接合動作
が単純なものながら確実にセグメントどうしの接合がで
き、その結果、自動組立にきわめて好適である。雄型継
手20の継手ロッド21が、セグメント1の第1の継手
板11に対し着脱可能であるから、運搬時、ストック時
等は継手ロッド21をまだ装着しないでおけば、突出す
る継手ロッド21が邪魔にならずに済み、そして、現場
において継手ロッド21をねじ込んで装着するようにす
れば継手ロッド21が傷ついたり、あるいは曲がったり
するおそれがない。さらに、係合爪25およびこれを進
出させるピン35が互いに接触する部分がテーパ面2
6、36となっているから、ピン35による係合爪25
の進出動作がスムーズに行われる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明のセグメント
の継手構造によれば、一方のセグメントの接合端面に設
けた雄型継手を、他方のセグメントの接合端面に設けた
雌型継手に差し込んでセグメントどうしを接合させるセ
グメントの継手構造であって、前記雄型継手は、前記接
合端面から突出させた継手ロッドの先端部に、軸方向に
延びて先端に開口するピン挿入孔が形成されるととも
に、該ピン挿入孔に対して径方向に出没可能に係合爪が
収納されてなり、一方、前記雌型継手は、前記接合端面
に、前記雄型継手の継手ロッドが挿入され得るように形
成された継手凹所の底部に、雄型継手のピン挿入孔に挿
入され、その挿入時に、前記係合爪を押圧して継手ロッ
ドの径方向外方に進出させるピンと、進出した係合爪の
後側に係合する係合部が設けられてなり、前記雄型継手
の継手ロッドが前記雌型継手の継手凹所に挿入され、そ
の状態で雄型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入
され、前記係合爪が前記係合部に係合されることを特徴
とするから、ボルト締結手段を用いず、雌型継手へ雄型
継手を差し込むだけといった簡単な動作でセグメントど
うしの接合が確実になされ、その結果、自動組立にきわ
めて好適であるといった効果を奏する。
の継手構造によれば、一方のセグメントの接合端面に設
けた雄型継手を、他方のセグメントの接合端面に設けた
雌型継手に差し込んでセグメントどうしを接合させるセ
グメントの継手構造であって、前記雄型継手は、前記接
合端面から突出させた継手ロッドの先端部に、軸方向に
延びて先端に開口するピン挿入孔が形成されるととも
に、該ピン挿入孔に対して径方向に出没可能に係合爪が
収納されてなり、一方、前記雌型継手は、前記接合端面
に、前記雄型継手の継手ロッドが挿入され得るように形
成された継手凹所の底部に、雄型継手のピン挿入孔に挿
入され、その挿入時に、前記係合爪を押圧して継手ロッ
ドの径方向外方に進出させるピンと、進出した係合爪の
後側に係合する係合部が設けられてなり、前記雄型継手
の継手ロッドが前記雌型継手の継手凹所に挿入され、そ
の状態で雄型継手のピン挿入孔に雌型継手のピンが挿入
され、前記係合爪が前記係合部に係合されることを特徴
とするから、ボルト締結手段を用いず、雌型継手へ雄型
継手を差し込むだけといった簡単な動作でセグメントど
うしの接合が確実になされ、その結果、自動組立にきわ
めて好適であるといった効果を奏する。
【図1】本発明の実施の形態の継手構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】雌型継手が設けられた側の接合端面の斜視図で
ある。
ある。
【図3】雄型継手と雌型継手の断面図である。
【図4】雌型継手に雄型継手を係合させる直前状態の断
面図である。
面図である。
【図5】雌型継手に雄型継手が係合した状態の断面図で
ある。
ある。
【図6】図4のVIーVI線矢視図である。
1 セグメント 1A、1B 接合端面 2 コンクリート部 11 第1の継手板 12 第2の継手板 20 雄型継手 21 継手ロッド 22 ピン挿入孔 23 周壁 24 収納孔 25 係合爪 26、36 テーパ面 30 雌型継手 30A 継手凹所 33 スリーブ 34 段部(係合部) 35 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 染谷 洋樹 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 浅野 裕輔 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 安本 匡剛 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 宮内 政男 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 宇都宮 洋一 東京都中央区八重洲2丁目8番7号 石川 島建材商事株式会社内 (72)発明者 森田 佳祐 東京都港区芝2−5−10 芝公園NDビル 株式会社ケー・エフ・シー内 (72)発明者 平松 剛 東京都港区芝2−5−10 芝公園NDビル 株式会社ケー・エフ・シー内
Claims (3)
- 【請求項1】 一方のセグメントの接合端面に設けた雄
型継手を、他方のセグメントの接合端面に設けた雌型継
手に差し込んで、セグメントどうしを接合させるセグメ
ントの継手構造であって、 前記雄型継手は、前記接合端面から突出させた継手ロッ
ドの先端部に、軸方向に延びて先端に開口するピン挿入
孔が形成されるとともに、該ピン挿入孔に対して径方向
に出没可能に係合爪が収納されてなり、 一方、前記雌型継手は、前記接合端面に、前記雄型継手
の継手ロッドが挿入され得るように形成された継手凹所
の底部に、雄型継手のピン挿入孔に挿入され、その挿入
時に、前記係合爪を押圧して継手ロッドの径方向外方に
進出させるピンと、進出した係合爪の後側に係合する係
合部が設けられてなり、 前記雄型継手の継手ロッドが前記雌型継手の継手凹所に
挿入され、その状態で雄型継手のピン挿入孔に雌型継手
のピンが挿入され、前記係合爪が前記係合部に係合され
ることを特徴とするセグメントの継手構造。 - 【請求項2】 前記雄型継手の継手ロッドが、前記接合
端面に対してねじ結合手段等により着脱可能に設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載のセグメントの継
手構造。 - 【請求項3】 前記係合爪および前記ピンの互いの接触
部分のうちの少なくとも一方側に、テーパ面が形成され
ていることを特徴とする請求項1記載のセグメントの継
手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25660795A JP3637112B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | セグメントの継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25660795A JP3637112B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | セグメントの継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996192A true JPH0996192A (ja) | 1997-04-08 |
JP3637112B2 JP3637112B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=17294989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25660795A Expired - Fee Related JP3637112B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | セグメントの継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3637112B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056289A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Minoru Yamamoto | セグメント等の接合装置 |
KR200469001Y1 (ko) * | 2013-05-30 | 2013-09-11 | 삼표건설 주식회사 | 터널용 세그먼트 연결구 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP25660795A patent/JP3637112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056289A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Minoru Yamamoto | セグメント等の接合装置 |
KR200469001Y1 (ko) * | 2013-05-30 | 2013-09-11 | 삼표건설 주식회사 | 터널용 세그먼트 연결구 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3637112B2 (ja) | 2005-04-13 |
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