JPH0994708A - チャック装置及びそのチャック装置を用いる研削盤 - Google Patents

チャック装置及びそのチャック装置を用いる研削盤

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JPH0994708A
JPH0994708A JP25367395A JP25367395A JPH0994708A JP H0994708 A JPH0994708 A JP H0994708A JP 25367395 A JP25367395 A JP 25367395A JP 25367395 A JP25367395 A JP 25367395A JP H0994708 A JPH0994708 A JP H0994708A
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JP
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chuck
grinding
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center
work
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JP25367395A
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English (en)
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Hiroshi Sato
弘 佐藤
Matsukiku Kudou
松菊 工藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡素化が得られ、被加工物のクランプ
が大なるクランプ力により高精度で得られ、加工精度の
向上が確保できるチャック装置を提供する。 【解決手段】 回転駆動する割出し装置6と、割出し装
置6と同軸上で割出し装置6に設けられたセンタ12
と、割出装置6に設けられる流体圧作用によって上記軸
に向かって応動するピストン15を具備する一対のチャ
ックシリンダ13とを有し、センタ12によって支持さ
れるワークWを流体圧によって上記軸に向かって応動す
る前記チャックシリンダ13の各ピストン15のロッド
頂部15a間によって挟持クランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研削盤等の加工機械
で被加工物を加工する際、被加工物を把持するチャック
装置及びそのチャック装置を用いる研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば円筒形の被加工物の外周
面を研削する円筒研削盤が広く使用されている。この円
筒研削盤はテーブル上に相対向して配置されたヘッドス
トック及びテールストックに各々設けられた両センタ間
で被加工物を支持し、かつ回転駆動して回転する被加工
物の外周を回転するトイシ車によって研削するものであ
る。
【0003】このような円筒研削盤において被加工物を
回転駆動する手段としては、図7に要部断面図を示すよ
うにヘッドストック101の主軸102に設けられたセ
ンタ103とテールストック104に設けられたセンタ
105との間で被加工物wを支持するとともに主軸10
2の先端に丸棒106が突出する回し板107を取付け
る。一方、被加工物wにケレと称する回し金108を止
メネジ109で取付け、回転駆動する主軸102によっ
て回転する回し板107の丸棒106によって回し金1
08を押動することによって被加工物wを回転駆動する
方法がある。
【0004】他の被加工物を回転駆動する手段として
は、図8に要部断面図を示すようにヘッドストック10
1の主軸102に設けたセンタ103とテールストック
104に設けたセンタ105との間で被加工物wを支持
するとともに、主軸102の先端に丸棒106が突出す
る回し板107を取付け、駆動具120を介して被加工
物wを回転駆動する方法がある。
【0005】この駆動具120は、図8(a)に要部斜
視図を示すように相対向する一対のアーム部121、1
22を有し、アーム部121、122の上部には各々回
し板107に突設する丸棒106の挿通及び移動を許容
する長孔123、124が穿設され、長孔123、12
4に挿通する丸棒106を介してアーム部121、12
2が互に開動自在に揺動可能に連結される。アーム部1
21、122には相対向する保持部125、126が形
成され、保持部125、126は被加工物wの外周面と
対応する形成であって、スプリング(図示せず)によっ
てアーム部121、122を閉鎖するよう付勢されてい
て保持部125、126によって工作物wの外周を保持
するよう構成されている。
【0006】そして、丸棒106に長孔123、124
が係合するアーム部121、122をスプリングの付勢
に抗して押し広げ、センタ103及び105によって支
持された被加工物wを保持部125、126間において
挟持し、回し板107を回転駆動することにより丸棒1
06及び駆動具120を介して被加工物wを回転駆動す
る。被加工物wの回転駆動にあたりアーム部121、1
22の相対移動を許容する長孔123、124と丸棒1
06によって回し板107と被加工物wが互に連結され
ることから両センタ103、105の軸心と被加工物w
の軸心とがズレることなく回転駆動される。なお符号1
27、128は、相対向するアーム部121、122の
下端に切欠形成された傾斜面であり、傾斜面127、1
28間に楔状の開放工具129を圧入することによりア
ーム部121、122間が開き、被加工物wの挟持を開
放するよう構成されている。
【0007】また各センタ間で被加工物を支持し、回転
駆動するための手段としてチャック装置が広く使用され
ている。チャック装置の先行技術としては例えば特開平
1−199709号公報がある。このチャック装置は、
センタを囲むように前面にジョーを取付けたクランクレ
バーをチャック本体に回転自在に枢支し、工作物を把持
する際にセンタを流体圧によって位置決めするととも
に、ドロースクリューを引くことによって連動するフロ
ーティングカムを介して前記クランクレバーを回動して
ジョーにより工作物を把持するものである。
【0008】他のチャック装置の先行技術としては、特
開平2−139106号公報がある。この先行技術は、
ワーククランプ軸線を中心にした求心方向に移動可能な
爪及び油圧をピストンに作用させることにより支持ピン
を中心に回動するレバーを介して爪を移動する流体圧機
構を複数組有し、複数組のクランク爪体で求心と加圧力
のバランスをとりながらクランプするように複数組の流
体圧機構へ供給する加圧流体の流体路が互に連結されて
いるものである。
【0009】一方、例えば被加工物がベルト式無段変速
機に用いられるプライマリプーリである場合には、ベル
ト式無段変速機が平行に配置されたプライマリ軸とセカ
ンダリ軸に設けられたプライマリプーリ及びセカンダリ
プーリと、両プーリの間に巻き掛けられた駆動ベルトと
を有し、各プーリのプーリ溝巾を変えることにより各プ
ーリに対する駆動ベルトの巻付け径の比率を変えて無段
階に変速することから、プライマリプーリは図9に断面
図を示すようにクラッチ等を介して回転駆動される固定
プーリWと、この固定プーリWに対して軸方向への移動
を可能に設けられた可動プーリW1 とを有している。
【0010】可動プーリW1 の背面に油圧室W2 が設け
られ、アクセル開度等によって制御されて油圧室W2
給排する作動油によって軸上を移動する可動プーリW1
によってプライマリプーリのプーリ溝巾Lを可変制御し
ている。
【0011】固定プーリWと可動プーリW1 とは変速装
置の円滑な無段変速を得るため駆動ベルトを所定のクラ
ンプ力によりトルクを伝達すると共にプーリ溝巾Lを円
滑に可変制御する必要があり、固定プーリWと可動プー
リW1 との摺動部は固定プーリWの軸部Wa及び可動プ
ーリW1 のボス部Wa1 に各々軸方向に延在する複数、
本実施形態では各々3個のボール溝を形成し、対向する
ボール溝間に介在するボールbを介してトルク伝達する
手段が採られている。
【0012】この場合、ボール溝は円周状に3箇所形成
され、各ボール溝によってトルクを分担し、かつ各プー
リW、W1 の同軸度、即ち同芯度の確保も図っている。
このため固定プーリWの軸部Wa及び可動プーリW1
ボス部Wa1 に形成されるボール溝の深さ、形状、相互
角度に各々高精度の加工が要求される。このためボール
溝を研削するには、被加工物を両センタで支持し、前工
程においてフライス加工によって形成された溝をセンサ
で検知し、その溝に研削加工を施している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記回転板に
設けた丸棒により被加工物に取付けられた回し金を押動
して被加工物を回転駆動する先行技術にあっては、被加
工物をヘッドストック及びテールストックに設けられた
両センタ間でのみ支持することから、所定量被加工物を
回転せしめた後、回転を停止し、その停止した状態で被
加工物の要求箇所を研削加工する場合その被加工物停止
状態において回し金と丸棒との間に間隙が生じることか
ら高精度での被加工物の停止及び充分なクランプ力の達
成は不可能であり、加工精度の確保は困難である。
【0014】また一対のアーム部により被加工物を挟持
する上記先行技術にあっては、丸棒と長孔との係合ガタ
及びスプリング力のアンバランス等に起因して被加工物
を高精度での停止位置決めを確保し得るものではなく、
また被加工物の外周面形状に相応する形状を有する保持
部の摩耗によってクランプ力の低下を招き、かつ両アー
ム部間にトイシ車の砥粒等が侵入して円滑な作業が妨げ
られるおそれがある。
【0015】更に上記先行技術、特開平1−19970
9号公報にあっては両センタ間で位置決めした被加工物
をジョーにより把持することから充分なクランプ力が得
られるものの、ドロースクリューと連動するフローティ
ングカムによって複数のクランクレバーを回動して工作
物を把持することからフローティングカムとクランクレ
バーとの間等の可動部にガタ乃至隙間が発生して被加工
物を高精度でクランプ維持することが困難であり、充分
な加工精度が得難く、また特開平2−139106号公
報の装置は、油圧によって回動するレバーにより爪を移
動させることから可動部にガタ乃至隙間が発生して被加
工物を高精度でクランプ維持することは困難であり、更
に構成が複雑である等の不具合がある。
【0016】従って本発明の目的は、構成の簡素化が得
られ、しかも被加工物のクランプ維持が高精度で得ら
れ、かつ充分な加工精度の向上が達成できるチャック装
置及び研削盤を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のチャック装置は、回転駆動装置によって回転駆動す
るチャック本体と、チャック本体と同軸上でチャック本
体に設けられたセンタと、チャック本体に設けられ、流
体圧作用によって上記軸の軸心に向って応動するピスト
ンを具備する上記軸を隔てて対向配置する一対のチャッ
クシリンダとを有し、センタによって支持される被加工
物を流体圧によって上記軸心に向って応動する前記一対
のチャックシリンダの各ピストンの頂部間によって挟持
クランプすることを特徴とするものであり、かつ本発明
による研削盤は、被加工物の外周面に形成された加工溝
を研削加工する研削装置において、ベース部と、ベース
部上の研削位置と退避位置との間を往復運動するオシレ
ーションテーブルと、オシレーションテーブル上に設け
られて割出し回転駆動装置によって回転駆動する割出し
装置と、割出し装置の軸上で割出し装置に設けられるセ
ンタと、上記軸の軸心を隔ててチャック本体に対向配置
されセンタによって支持される被加工物を対向する一対
のピストンのロッド頂部によって挟持クランプする一対
のチャックシリンダからなるチャック装置と、チャック
装置に挟持クランプされて回転する被加工物の前記加工
溝を検出して割出し装置の回転を停止固定する研削溝検
出装置と、研削位置に設けられオシレーションテーブル
の移動によって研削位置に移動する被加工物に研削加工
を施す加工工具とを有することを特徴とするものであ
る。
【0018】
【実施の形態】以下、本発明によるチャック装置とその
チャック装置を用いた研削盤の一実施形態を被加工物が
ベルト式無段変速機に用いられるプライマリプーリの固
定プーリであって、固定プーリの軸部に形成されるボー
ル溝を研削する研削盤に取付けられるチャック装置の場
合を例に説明する。
【0019】被加工物となる固定プーリ(以下ワークW
と称する)は図6に断面図を示し、同図(a)にそのE
−E線断面を示すように軸部Waと固定シーブWbを有
し、軸部Waの外周には研削加工を施すべき3個の加工
溝となるボール溝Wc1 、Wc2 、Wc3 が等間隔で軸
方向に沿って予めフライス加工等によって形成されてい
る。
【0020】図1はチャック装置11が設けられる研削
盤1の概要を示す全体側面図であって、図2は図1のA
部拡大説明図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図
2の矢視C方向からの要部説明図である。
【0021】研削盤1はベース部2と、ベース部2上に
往復動可能に設けられたオシレーションテーブル3と、
オシレーションテーブル3上に対峙して設けられたヘッ
ドストック4及びテールストック7と、ベース2上に立
設するコラム9に設けられ、オシレーションテーブル3
の往復動方向と直交する回転軸を具備し、かつヘッドス
トック4に配設されたセンタ12とテールストック7に
設けられたセンタ8との軸a上で回転駆動するトイシ車
10と、後述する研削溝検出装置21とを主要部として
いる。
【0022】ヘッドストック4は、図2に示すようにオ
シレーションテーブル3に取付られたヘッドストック本
体5と、ヘッドストック本体5に設けられたサーボモー
タ等の回転駆動装置によって回転駆動する円板状のチャ
ック本体となる割出し装置6と、割出し装置6に取付け
られたチャック装置11とを有している。
【0023】チャック装置11は上記割出し装置6の回
転軸と同軸で割出し装置6の頂面6aに固設されたセン
タ12と、センタ12を隔てて対向する割出し装置6の
頂面6aに設けられる一対のチャックシリンダ13とを
有し、チャックシリンダ13は図2のD部の要部断面拡
大図を図5に示すようにシリンダ本体14と、シリンダ
本体14内の円筒状内周面14aに摺動自在に嵌合して
シリンダ本体14内をクランプ室14b、アンクランプ
室14cの2つのシリンダ室に区画し、円柱状のロッド
部15aが前記軸心aに向ってシリンダ本体14から突
出するピストン15によって形成される。シリンダ本体
14のピストンロッド支持部14f及びこれに嵌合する
ピストンロッド15aの外周面は円筒状或いは円柱状で
あることから高精度で容易に加工できる。
【0024】そして流体圧供給源からヘッドストック本
体5及び割出し装置6内に形成される第1供給路19a
を介してクランプ室14b内に供給される圧搾空気或い
は作動油等の流体、例えば作動油によってピストン15
が前進移動してアンクランプ室14c内の作動油を割出
し装置6内及びヘッドストック本体5内に形成される第
2供給路19bを介して排出する。そしてピストン15
のロッド部15aがシリンダ本体14から所定量突出す
るクランプ位置へ達する。また第2供給路19bを介し
てアンクランプ室14cに供給される作動油によってピ
ストン15が応動してクランプ室14b内の作動油を第
1供給路19aを介して排出することによってピストン
15のロッド部15aを後退させるアンクランプ位置へ
退避するよう構成されている。
【0025】ピストン15のロッド部15aの先端には
頂面18aが平面状に形成される当接駒18が設けてあ
る。更にシリンダ本体14の開口端14dに形成された
シール溝14eに環状のシール材17が配設され、シー
ル材17がピストン15のロッド部15a外周面に気密
的に摺接してアンクランプ室14b内へ砥粒等粉塵の侵
入を防止している。
【0026】また一対のチャックシリンダ13の各ピス
トン15に同一の油圧が均衡を保持して作用するために
各シリンダ本体14内のクランプ室14aに連結する第
一供給路19aは互に連通し、かつ各シリンダ本体14
内のアンクランプ室14bに連結する第二供給路19b
も互に連通している。
【0027】テールストック7に設けられるセンタ8
は、ヘッドストック4のセンタ12に対して接離方向に
移動可能に形成されていてヘッドストック4のセンタ1
2側へ接近移動することによりセンタ12と協働してワ
ークWの両端に形成されたセンタ穴Wdに各々挿入して
ワークWの両端を支持し、かつ離間移動することにより
ワークWのセンタ穴Wdから抜け出してワークWを離脱
するよう構成されている。そしてヘッドストック4とテ
ールストック7との間においてオシレーションテーブル
3上に立設する一対のワーク受け20上に載置されたワ
ークWをその両側端側から挟持保持し、かつセンタ8及
び12によって支持されたワークWをワーク受20上へ
戻すようになっている。
【0028】更にヘッドストック4とテールストック7
との間のオシレーションテーブル3上には図3に示す研
削溝検出装置21が設けられている。
【0029】研削溝検出装置21は、オシレーションテ
ーブル3に設けられた支持台22と、トイシ車10の位
置する研削位置から軸aに対して所定角度、具体的には
ワークWの軸心に対する互に異なるボール溝、例えばW
1 、Wc2 とのなす角度、即ち120°偏位した方向
から前記軸心aに先端23aが接離するようリニアガイ
ドを介して支持台22に設けられた研削溝検出ヘッド2
3と、研削溝検出ヘッド23の先端23aに設けられた
近接センサ24と、支持台22に取付けられて研削溝検
出ヘッド23を前記軸心aに対して接離する方向へ移動
せしめる検出ヘッド出入シリンダ25とによって構成さ
れ、ワークに形成された各ボール溝Wc1 、Wc2 、W
3 の間隔に相応して研削位置から偏位したボール溝を
検出するように構成され、両センタ8、12に支持され
て回転駆動するワークWの軸部Wa周面に形成されたボ
ール溝Wc1 、Wc2 、Wc3 を近接センサ24で検出
するよう構成されている。
【0030】そして近接センサ24が回転駆動するワー
クWの軸部Wa外周面に形成されたボール溝Wc1 、W
2 、Wc3 のいずれかを検出すると、その検出信号に
よってヘッドストック本体5によるワークWの回転を停
止するよう構成するとともに、上記各部の作動を制御す
る制御部を有している。
【0031】次に上記のように構成された研削盤の作動
について説明する。
【0032】先ず、軸部Waの外周に研削加工を施すべ
きボール溝Wc1 、Wc2 、Wc3が予め等間隙で軸方
向に沿ってフライス加工等によって形成されたワークW
をオシレーションテーブル3上に立設する1対のワーク
受け20上に載置する。
【0033】続いてテールストック7に設けられたセン
タ8をヘッドストック4側へ突出せしめて前進させ、前
進するセンタ8の先端と、ヘッドストック4に設けられ
たセンタ12の先端を各々ワークWの両端に形成された
各々のセンタ穴Wdに挿入することにより、センタ8、
12の先端の押し込みに追従してワークWはワーク受け
20上から浮上して更にセンタ8、12と各センタ穴W
dが嵌合することによりワークWは軸心aと同軸上に位
置決め支持される。
【0034】センタ8、12によるワークWの位置決め
が終了すると、続いて油圧供給源からヘッドストック本
体5及び割出し装置6内に形成される第一供給路19a
を経由して対向する各チャックシリンダ13の各々のク
ランプ室14bに作動油が供給される。
【0035】各クランプ室14bへの作動油の供給に伴
って対向する各チャックシリンダ13のピストン15が
互に接近するよう前進移動して各ロッド部15aの先端
に取付けた当接駒18の頂面18aがワークWの軸部W
aの外周面に圧接挟持してワークWを所定圧でクランプ
する。
【0036】対向する一対のチャックシリンダ13によ
る上記クランプは、ワークWの軸部Waに圧接する当接
駒18の頂面18aがピストン15の移動方向と直交す
る平面状に形成され、かつピストン15の移動中心軸上
に位置し、ワークWの軸部Waを相対向する両側から等
しく挟持することによってワークWにモーメントが生じ
ることなく、また両ピストン15に同一の油圧が作用す
る均衡が取れたクランプ力でしかもワークWと各当接駒
18との当接によって各ピストン15がワークWに倣っ
て移動することからワークWを軸心aと同軸上で確実に
クランプする。
【0037】続いて研削溝検出装置21に設けられた検
出ヘッド出入シリンダ25を伸長せしめて研削溝検出ヘ
ッド23をリニアガイドに従って軸心a方向に前進移動
させ、近接センサ24がワークWの軸部Wa外周面に接
近した位置で停止させて研削溝検出装置21を準備す
る。
【0038】しかる後、ヘッドストック本体4に設けら
れたサーボモータ等の回転駆動装置によって割出し装置
6を回転駆動させて、ワークWの軸部Waをクランプし
た対向する一対のチャックシリンダ13を回転駆動せし
めてワークWを軸心aと同軸上で回転駆動する。
【0039】ワークWの回転に伴って研削溝検出装置2
1の近接センサ24と対向する位置に移行するいずれか
1つのボール溝、例えばWc1 が近接センサ24と対向
する位置まで移動すると、そのボール溝Wc1 を近接セ
ンサ24が検出し、その検出信号によってヘッドストッ
ク本体5に設けられた回転駆動装置による割出し装置6
の回転を停止する。そして、ボール溝Wc1 が近接セン
サ24と対向した状態で割出し装置6を固定する。この
状態において軸部Waに形成された他のボール溝Wc2
は、軸心aの上方でトイシ車10と対応する位置に固定
維持される。
【0040】次にコラム9に設けられるトイシ車10を
回転駆動するとともにオシレーションテーブル3をワー
クWがトイシ車10に接近する研削位置方向Fへ移動せ
しめ、オシレーションテーブル3上にヘッドストック4
と、テールストック7によって保持せしめられたワーク
Wのボール溝Wc2 をトイシ車10と対向させ、かつオ
シレーションテーブル3を往復揺動することによりワー
クWに軸心aに沿うオシレーションを付与しつつ回転す
るトイシ車10による研削加工をボール溝Wc 2 に施
す。
【0041】ボール溝Wc2 の研削が完了すると、トイ
シ車10からワークWが離間するようオシレーションテ
ーブル3を退避位置方向Gへ移動させ、ヘッドストック
4及びテールストック7に保持されたワークWを退避位
置に移動する。
【0042】退避位置において、割出し装置6が次のボ
ール溝Wc3 の研削加工のため回転駆動装置によって所
定角度割出し装置6を回転駆動してワークWを軸心aと
同軸上で回転させ、そして軸部Waに形成されたボール
溝Wc3 がトイシ車10と対応する位置に位置決め固定
する。
【0043】次に前記同様、トイシ車10を回転駆動す
るとともにオシレーションテーブル3を研削位置へ移動
し、ワークWのボール溝Wc3 とトイシ車10とを対向
させてオシレーションテーブル3を往復揺動することに
よってワークWにオシレーションを付与しつつボール溝
Wc3 をトイシ車10によって研削加工する。
【0044】ボール溝Wc3 の研削終了後、前記同様オ
シレーションテーブル3を退避位置へ移動し、ワークW
を退避させ、退避位置において次のボール溝Wc1 研削
のため割出し装置6の固定を解除する。
【0045】そして、再び前記同様回転駆動装置によっ
てワークWを割出し所定角度回転駆動する。そしてボー
ル溝Wc1 とトイシ車10とを相対位置決め固定し、前
記同様オシレーションテーブル3を研削位置へ移動し、
ボール溝Wc1 とトイシ車10とを対向させてワークW
にオシレーションを付与しつつボール溝Wc1 を回転す
るトイシ車10によって研削加工する。
【0046】ボールWc1 、Wc2 、Wc3 の研削加工
が終了すると、続いてオシレーションテーブル3を退避
位置へ移動させてワークWが研削位置から退避するとと
もに、研削溝検出装置21の検出ヘッド出入シリンダ2
5を収縮せしめ、研削溝検出ヘッド23を後退移動させ
ることにより近接センサ24をワークWから離間した退
避位置へ移動する。
【0047】続いて、流体圧供給源からヘッドストック
本体5及び割出し装置6内に形成する第2供給路19b
を介して各チャックシリンダ13の各アンクランプ室1
4cに作動油を供給する。従って各チャックシリンダ1
3のピストン15は各クランプ室14b内の作動油を第
1供給路19aを介して排出しつつ互に離間するよう後
退移動してワークWをアンクランプする。
【0048】次にテールストック7に設けられたセンタ
8をヘッドストック4側から離れるよう後退させる。セ
ンタ8の後退移動に伴ってワークWの両端に各々形成さ
れた各センタ穴Wdから次第にセンタ8及び12の先端
が抜き出され、この抜き出しに追従してワークWは降下
してワーク受け20上に載置される。
【0049】以上説明ではワークWの軸部Waにその周
方向に沿って等間隙で延設された3個のボール溝Wc
1 、Wc2 、Wc3 をトイシ車で研削する例について述
べたが、3個のボール溝に限らず割出し装置に設けられ
たサーボモータ(N/C)のプロクラムを変更すること
で他の複数又は単数のボール溝を研削することも可能で
あり、トイシ車に代えて他の加工工具を用いることによ
りボール溝以外の他の研削加工を行うことが可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明のチャック装置によ
ると、回転駆動するチャック本体の回転軸と同軸上にセ
ンタを設け、かつチャック本体にその軸を隔てて一対の
チャックシリンダを設け上記センタに支持された被加工
物をチャックシリンダのピストンロッド頂部によって挟
持クランプすることから、ピストンロッド頂部によるク
ランプ力が被加工物にモーメントを発生せずに作用し、
被加工物のクランプが大なるクランプ力でかつ高精度で
得られ、加工精度の向上が図れ、かつ対向する一対のチ
ャックシリンダにより被加工物を直接クランプすること
から構成の簡素化が得られる等本発明特有の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明する研削盤の全体側
面図である。
【図2】図1のA部拡大説明図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図2の矢視C方向からの要部説明図である。
【図5】図2のD部の要部断面拡大図である。
【図6】固定プーリの説明図である。
【図7】従来の研削盤における被加工物回転駆動手段の
説明図である。
【図8】他の従来の研削盤における被加工物回転駆動手
段の説明図である。
【図9】プライマリプーリの説明図である。
【符号の説明】
1‥‥‥‥‥研削盤 2‥‥‥‥‥ベース部 3‥‥‥‥‥オシレーションテーブル 6‥‥‥‥‥割出し装置 9‥‥‥‥‥コラム 10‥‥‥‥トイシ車 11‥‥‥‥チャック装置 12‥‥‥‥センタ 13‥‥‥‥チャックシリンダ 15‥‥‥‥ピストン 15a‥‥‥ピストンロッド 21‥‥‥‥研削溝検出装置 a‥‥‥‥‥軸 W‥‥‥‥‥固定プーリ Wc1 ‥‥‥ボール溝 Wc2 ‥‥‥ボール溝 Wc3 ‥‥‥ボール溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動装置によって回転駆動するチャ
    ック本体と、チャック本体と同軸上でチャック本体に設
    けられたセンタと、チャック本体に設けられ、流体圧作
    用によって上記軸の軸心に向って応動するピストンを具
    備する上記軸を隔てて対向配置する一対のチャックシリ
    ンダとを有し、センタによって支持される被加工物を流
    体圧によって上記軸心に向って応動する前記一対のチャ
    ックシリンダの各ピストンのロッド頂部間によって挟持
    クランプすることを特徴とするチャック装置。
  2. 【請求項2】 各チャックシリンダへ流体圧を供給する
    供給路が互に連通している請求項1に記載のチャック装
    置。
  3. 【請求項3】 各ピストンのロッド頂部に頂面が平面状
    の当接駒が取付けられる請求項1または2に記載のチャ
    ック装置。
  4. 【請求項4】 被加工物の外周面に形成された加工溝を
    研削加工する研削装置において、ベース部と、ベース部
    上の研削位置と退避位置との間を往復運動するオシレー
    ションテーブルと、オシレーションテーブル上に設けら
    れて割出し回転駆動装置によって回転駆動する割出し装
    置と、割出し装置の軸上で割出し装置に設けられるセン
    タと、上記軸の軸心を隔ててチャック本体に対向配置さ
    れセンタによって支持される被加工物を対向する一対の
    ピストンのロッド頂部によって挟持クランプする一対の
    チャックシリンダからなるチャック装置と、チャック装
    置に挟持クランプされて回転する被加工物の前記加工溝
    を検出して割出し装置の回転を停止固定する研削溝検出
    装置と、研削位置に設けられオシレーションテーブルの
    移動によって研削位置に移動する被加工物に研削加工を
    施す加工工具とを有することを特徴とする研削盤
  5. 【請求項5】 研削溝検出装置が、被加工物に形成され
    る各加工溝間の間隔に相応して研削位置から偏位する加
    工溝を検出する請求項4に記載の研削盤。
  6. 【請求項6】 加工工具が、ベース部に立設するコラム
    に設けられるトイシ車である請求項4または5に記載の
    研削盤。
JP25367395A 1995-09-29 1995-09-29 チャック装置及びそのチャック装置を用いる研削盤 Pending JPH0994708A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104551067A (zh) * 2015-01-07 2015-04-29 池州共康汽车零部件有限公司 一种车削带浮动顶尖夹紧装置
CN110340414A (zh) * 2019-07-12 2019-10-18 马鞍山正复安电子科技有限公司 一种多轴联动加工中心的六刃平铣刀用加工装置
JP2021037603A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 ジヤトコ株式会社 回転センタおよび研削装置
WO2024095430A1 (ja) * 2022-11-03 2024-05-10 株式会社ジェイテクト 工作機械および加圧力設定方法

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