JP5423411B2 - 旋削装置および旋削方法 - Google Patents
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Description
ここで、旋削装置は、装置全体の基部であるテーブルを有し、該テーブルの上面に主軸台や心押し台や刃物台などを配設して構成される。
前記主軸台と心押し台は、テーブル上面に各々対峙して配設されるとともに、これら主軸台と心押し台において、互いに対向する側の側面には、同軸上に突出されるセンタ部が各々嵌設される。また、主軸台のセンタ部の周囲には、複数の爪部を有するチャック装置が、回転駆動可能に配設される。
そして、これら主軸台と心押し台との近傍には、バイトを有する刃物台が配設され、該刃物台は、これら主軸台と心押し台との間を摺動移動可能に設けられる。
その後、高速回転する被加工物の所定の箇所に刃物台を移動させ、該被加工物の外周部にバイトの刃先を切り込むことで切削加工が行われる。
しかし、従来の旋削装置においては、被加工物に対する切削加工を、一度の「荒切削加工」のみによって実行しており、切削加工後における被加工物(カムシャフト)に対して、安定した芯振れ精度を確保することが困難であった。
前記残留応力は、厳密に言えば、被加工物の全ての領域に対して、同程度の値を有して均一に内在してはおらず、部分的にバラツキを生じて内在する。
このような被加工物に対して、複数箇所に及ぶジャーナル部を、一度の「荒切削加工」により連続的に形成しても、各ジャーナル部において、切削加工時に残留応力が与える影響は異なり、切削加工後における被加工物に対して安定した芯振れ精度を確保することが困難であった。
よって、被加工物がバイトより受ける反力に対して、十分対抗することができるように、チャック装置は高圧力にて被加工物をチャッキングする必要がある。
このような高圧力による被加工物のチャッキングを行う際、例えば、チャック装置の軸心と、センタ部の軸心との間に僅かなズレが生ずる場合には、被加工物に捩れが生じることとなり、被加工物に対して安定した芯振れ精度を確保することが困難であった。
例えば、「特許文献1」においては、砥石を用いた研削方法に関する技術ではあるが、同一軸線上に複数個のカムが配置された軸部材(カムシャフト)を支持した状態で、これらの各カムを砥石によって順次研削加工するカム研削加工であって、前記砥石に対してツルーイングを行った直後は前記の各カムのうち、支持剛性の高いカムから順に研削加工を行うことを特徴とする技術が開示されている。
また、各々の被加工物に対して、表面処理によって内在する残留応力の影響や、チャック装置とセンタ部との軸心のズレから生じる捻れの発生についてまでは、対応することが難しく、切削加工後における被加工物に対して安定した芯振れ精度を確保するべく、抜本的な解決には至っていない。
しかし、被加工物を切削加工するための工数が増加し、経済的ではない。また、旋削装置の切削加工において、切削加工後における被加工物に対して安定した芯振れ精度を確保するべく、抜本的な解決策とはなっていない。
先ず、本発明の一実施例に係る旋削装置100の構成について、図1を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては、便宜上、図1における矢印Aの方向を前方と規定して記載する。
即ち、旋削装置100は、軸心6aを中心として被加工物6を高速回転させながら、バイト33によって該被加工物6の外周面を切削加工するための装置である。
主軸台1は、被加工物6の軸心6aを中心にして、該被加工物6を高速回転させるための部位である。
主軸台1は筐体11を有し、該筐体11の後側面部には、チャック装置12が後方に向かって突出して配設される。また、筐体11の内部には図示せぬ駆動部や変速機構部などが内装され、該駆動部による回転駆動力が該変速機構部を介して伝達され、チャック装置12の回転部13は回転駆動される。
なお、被加工物6の他端部は、後述する心押し台2によって支持される。
本体部19は、筐体11の後側面部において、後方に突設して嵌設され、その後端面には回転部13が配設される。
前記凹部13aは、円形断面を有しつつ、前方に向かってその断面積を徐々に窄めるテーパ(モールステーパ)形状にて形成される。
また、回転部13の後端面には、その中央部、即ち前記凹部13aより半径方向に向かって放射状に形成される複数のガイド部13b・13b・・・が形成される。
なお、円錐先端部14bの頂角(60°)については、本実施例のものに限定されるものではなく、例えば一般的に知られている規格や従来の経験則などから、あらゆる角度をもって形成してもよい。
つまり、回転部13の後端面において、センタ部14の周囲には複数の爪部15・15・・・が放射状に配設され、これら爪部15・15・・・は、ガイド部13b・13b・・・を介して、各々回転部13の半径方向に摺動移動可能に設けられる。
即ち、チャック装置12には油圧配管17の一端部が導かれ、該一端部は、チャック装置12の内部において、図示せぬ回転継手などを介して前記油圧駆動部に連通される。
そして、回転部13が主軸台1の筐体11内の駆動部(図示せず)によって回転駆動されることで、被加工物6は軸心6aを中心にして回転駆動されるのである。
心押し台2は、チャック装置12と対向する側において、被加工物6の他端部を支持し、主軸台1によって被加工物6を高速回転する際に発生する振れを抑制するための部位である。
心押し台2は筐体21を有し、該筐体21の前側面部にはセンタ部22が前方に向かって突出して配設される。
センタ部22の後部に配置されるシャンク部22aは略円柱形状の部材からなり、後方に向かって緩やかに断面寸法を窄めるテーパ(モールステーパ)形状に形成されている。一方、円錐先端部22bは、前方へ向かうに従って縮径する円錐形状に形成されていて、センタ部22の前部に配置されている。
そして、円錐先端部22bは、シャンク部22aの前端部において、該シャンク部22aと同軸上に配設され、前記軸受を介してテーパ部22dはホルダ部22cに対して回転可能に軸支される。
即ち、筐体21の内部には油圧配管24の一端部が導かれ、継手(図示せず)を介して該油圧配管16の一端部は前記油圧駆動部に連通される。
一方、油圧配管24の他端部は、図示せぬ油圧タンクや油圧ポンプなどと連通されるとともに、該油圧配管24の中途部には、電磁式バルブユニット25が配設される。
また、電磁式バルブユニット25の切替え操作を行い、油圧配管24を通じて前記油圧駆動部より作動油を排出することで、ハウジング部23は後方に摺動移動されるとともに、該ハウジング部23に同調してセンタ部22も後方に移動される。
その後、ハウジング部23を前方に摺動移動させ、被加工物6の他方の端面中央部に形成されるセンタ穴6cにセンタ部22のテーパ部22dを挿嵌するのである。
刃物台3は、被加工物6の外周部を切削するための切削手段として設けられる部位であり、主にベース部31やスライド部32やバイト33などにより構成される。
ベース部31は、刃物台3の基部となる部位であり、平面視矩形状の板状部材によって形成される。
スライド部32は平面視矩形状の板状部材によって形成され、その下面には複数のガイドブロック(図示せず)が配設される。
一方、ベース部31の上面には、被加工物6の軸心6aに対して直角方向に設けられる複数のガイドレール8・8が配設される。
バイト33・33・・・については、被加工物6の切削表面に関する仕上がり具合(表面粗さ)の違いから、各々刃先の形状が異なるものが複数本用意され、これら複数のバイト33・33・・・は、スライド部32の上面に設けられるタレット式の支持機構部34によって、各々固定保持される。
検出ユニット4は、被加工物6に関する軸心6aの「芯振れ度合い」を測定する部位であり、主にベース部41やスライド部42やレーザーセンサー43などにより構成される。
即ち、検出ユニット4のベース部41は、刃物台3のベース部31と同形状に形成される。また、ベース部41の下面には、複数のガイドブロック(図示せず)が設けられ、該ガイドブロックを介して、ベース部41はガイドレール7・7の上面を、被加工物6の軸心6aに対して平行に水平移動可能に備えられる。
レーザーセンサー43は、主に帯状のレーザー光43cを投射する投光器43aと、投射されたレーザー光43cを受光する受光器43bとにより構成される。
すなわち、投光器43aから投射される帯状のレーザー光43cの上下幅寸法は、被加工物6の外径寸法よりも大きく構成されている。
つまり、前述の通り、レーザー光43cの幅方向に関する寸法は、被加工物6の断面形状に比べて十分大きく、且つ正面視において、レーザー光43cの幅方向中央部に軸心6aが位置することから、レーザー光43cは、受光器43bに到達する時点において、被加工物6によって幅方向の一端部と他端部とに分断された状態となる(受光器43bで受光されるレーザー光43cは、投光器43aから投射されたレーザー光43cのうち、幅方向の一端部および他端部のレーザー光43cとなり、幅方向中央部のレーザー光43cは被加工物6により遮られて受光器43bまで到達しない)。
制御装置5は、前述の主軸台1や心押し台2や刃物台3や検出ユニット4などと電気的に連結され、被加工物6の切削加工など、旋削装置100に関する運転全般を制御するためのものである。
記憶部には、旋削装置100の運転に関する様々なプログラムが格納される。また、記憶部には、演算処理部の命令により入力手段から入力された情報が一時的に保存されるようになっている。
その後、被加工物6の切削加工の開始命令が、入力手段を介して制御装置5に与えられると、該制御装置5は記憶部より加工条件に関する情報や、旋削装置100の運転に関して必要なプログラムなどを読み出して演算処理部で演算処理を実行し、演算結果に基づいて、各出力手段に指令を送信し、旋削装置100に関する切削加工が行われる。
次に、本実施例における旋削装置100の、切削加工に関する運転方法について、図1乃至図4を用いて説明する。
なお、本実施例においては、被加工物6の一例であるカムシャフトのジャーナル部6d・6d・・・(図1を参照)を加工する場合について以下説明するが、これに限定されるものではない。
即ち、本発明を具現化する旋削装置100は、例えばクランクシャフトなど、安定した芯振れ精度が要求される、あらゆる軸物部材からなる部品に対して対応可能な装置である。
そして、前記操作スイッチを介して制御装置5に信号が入力されると、制御装置5は電磁式バルブユニット18に出力信号を送信する。
その結果、チャック装置12は「チャッキング状態」となり、被加工物6の一端部をチャック装置12の爪部15・15・・・によって、「高圧力」にてチャッキングする(ステップS102)。
そして、前記出力信号を受信した電磁式バルブユニット25は切替え操作され、心押し台2に備えられる油圧駆動部(図示せず)に作動油が圧送され、ハウジング部23が前方に摺動移動される。
つまり、主軸台1のセンタ部14、および心押し台2のセンタ部22は、被加工物6を同軸上に配設しつつ、該被加工物6の両端部を挟持(センタクランプ)する(ステップS102)。
前記出力信号を受信した主軸台1は駆動部(図示せず)を始動させ、チャック装置12の回転部13を高速回転させる。これにより、チャック装置12によってチャッキングされた被加工物6は、軸心6aを中心にして高速回転することとなる。
具体的には、制御装置5からの出力信号を受信した刃物台3は、先ずベース部31の駆動機構部(図示せず)を始動させ、刃物台3全体を所定の位置にまで移動させる。
具体的には、制御装置5からの出力信号を受信した検出ユニット4は、先ずベース部41の駆動機構部(図示せず)を始動させ、検出ユニット4全体を所定の位置、即ち被加工物6において、刃物台3のバイト33によって「荒切削加工」がなされた箇所にまで移動させる。
その結果、心押し台2のセンタ部22は、テーパ部22dの先端部が被加工物6のセンタ穴6cに挿嵌された状態(図3(a)を参照)より、一旦僅かに後方へと摺動移動される(図3(b)を参照)。
その後、センタ部22は再び前方へと摺動移動され、被加工物6をリセンタクランプする(ステップS105)。
その結果、加工後の被加工物6に対して、安定した芯振れ精度を確保することができるのである。
また、制御装置5の演算処理部は、予め記憶部に格納された複数の「仕上げ切削加工」の加工条件に関する情報の中から最適な加工条件を選択する。
よって、「仕上げ切削加工」の実行の際に被加工物6の内部に発生する内部応力を極力抑えることができ、加工後の被加工物6に対して、安定した芯振れ精度を確保することができるのである。
前記出力信号を受信した電磁式バルブユニット18は切替え操作され、選択された何れかの低圧用油圧配管16bによって送油された「低圧力」の作動油が、チャック装置12に圧送される。
前記出力信号を受信した主軸台1は再び駆動部(図示せず)を始動させ、チャック装置12の回転部13を高速回転させる。チャック装置12によってチャッキングされた被加工物6は、軸心6aを中心にして高速回転することとなる。
具体的には、制御装置5からの出力信号を受信した刃物台3は、先ずベース部31の駆動機構部(図示せず)を始動させ、刃物台3全体を所定の位置にまで移動させる。
この際、該被加工物6へのバイト33の切り込み量や切り込み速度については、前述の「仕上げ切削加工」の加工条件に関する情報に基づいて実行される。
そして、前記出力信号を受信した電磁式バルブユニット25は切替え操作され、心押し台2に備えられる油圧駆動部(図示せず)より作動油が排出し、ハウジング部23が後方に摺動移動される。
即ち、本実施例における旋削装置100においては、被加工物6に対する切削加工を、「荒切削加工」と「仕上げ切削加工」との二段階に分けて実行し、「荒切削加工」の終了後、且つ「仕上げ切削加工」の実行前に、アンチャッキングを行うこととしており、「荒切削加工」の際に被加工物6の内部に発生し内部応力を効果的に外部に開放することが可能となる。
よって、内部応力の影響によって、「仕上げ切削」の終了後に被加工物6に歪みが発生することもなく、加工後の被加工物6に対して、安定した芯振れ精度を確保することができる。
即ち、「仕上げ切削加工」が終了し、被加工物6(カムシャフト)の形成が完了した状態において、再度完成検査として検出ユニット4によって「芯振れ度合い」を測定することもできる。
このような、旋削装置100の運転方式とすることで、切削加工後の被加工物6の完成検査を行う装置などを旋削装置100と別途設ける必要もなくなり、被加工物6の成形設備全体として経済性を向上させることができる。
なお、従来の旋削装置による運転方法は、被加工物6の両端部をセンタクランプするとともに、高圧力のチャッキング圧によって該被加工物6の一端部をチャッキングした後、一回の「荒切削加工」によって最終形状を形成するようになっている。
このようなチャック装置12の構成とすれば、「仕上げ切削加工」の加工条件に対して、より適切なチャッキング圧によって被加工物6をチャッキングすることが可能となり、加工後の被加工物6に対して、より安定した芯振れ精度を確保することができる。
即ち、「荒切削加工」の終了後に測定される「芯振れ度合い(R1)」に基づいて、その後の「仕上げ切削加工」に関する加工条件を設定するため、切削加工前に被加工物6に施される表面処理による残留応力の影響を受けることはない。
また、「仕上げ切削加工」の際には、一種類ではあるが、低圧力のチャッキング圧によって被加工物6をチャッキングするため、チャック装置とセンタ部との軸心のズレから生じる捻れの影響を受けることもない。
更に、「荒切削加工」の終了後、且つ「仕上げ切削加工」の実行前に、チャック装置12のアンチャッキングを実行するため、「荒切削加工」の際に発生する内部応力などの影響を受けることもない。
よって、「仕上げ切削加工」の実行の際に被加工物6の内部に発生する内部応力を極力抑えることができ、加工後の被加工物6に対して、安定した芯振れ精度を確保することができるのである。
その結果、加工後の被加工物6に対して、安定した芯振れ精度を確保することができるのである。
4 検出ユニット(測定手段)
6 被加工物
6a 軸心
12 チャック装置(チャッキング手段)
43c レーザー光
100 旋削装置
S102 高圧チャッキング工程
S103 荒切削工程
S104 第一測定工程
S105 アンチャッキング工程
S106 第二測定工程
S108 低圧チャッキング工程
S109 仕上げ切削工程
Claims (6)
- 軸物部材からなる被加工物の旋削装置であって、
前記被加工物の端部を、高圧力のチャッキング圧と、該高圧力のチャッキング圧に比べて低圧力のチャッキング圧との何れかのチャッキング圧を選択してチャッキングしつつ、前記被加工物の軸心を中心にして前記被加工物を駆動回転させるチャッキング手段と、
前記被加工物の軸心と交差する方向に沿って前記被加工物に向かって移動し、前記チャッキング手段によって駆動回転する前記被加工物に対して、荒切削加工、および該荒切削加工の終了後に実行される仕上げ切削加工を行う切削手段と、
前記切削手段によって切削加工された前記被加工物の軸心の芯振れ度合いを測定する測定手段と、
を備え、
前記荒切削加工は、前記チャッキング手段が前記被加工物を高圧力のチャッキング圧でチャッキングした状態で実行され、
前記仕上げ切削加工は、前記チャッキング手段が前記被加工物を低圧力のチャッキング圧でチャッキングした状態で実行され、
前記荒切削加工の終了後、且つ前記仕上げ切削加工の実行前において、
前記チャッキング手段は、前記被加工物を一旦アンチャッキングした後、低圧力のチャッキング圧で前記被加工物を再びチャッキングし、
前記荒切削加工の終了後、且つ前記アンチャッキングの実行前において、
前記測定手段は、前記被加工物の軸心に関する第一の芯振れ度合いを測定し、
前記第一の芯振れ度合いの測定結果に基づいて、前記仕上げ切削加工に関する加工条件が設定される、
ことを特徴とする旋削装置。 - 前記チャッキング手段は、前記低圧力のチャッキング圧として、前記高圧力のチャッキング圧に比べて低圧力な複数種類の圧力を設定可能とし、
前記測定手段は、前記アンチャッキングの実行後、且つ前記チャッキングの実行前に、前記被加工物の軸心に関する第二の芯振れ度合いを測定し、
前記チャッキング手段は、前記第一の芯振れ度合い、および前記第二の芯振れ度合いに関する測定結果に基づいて、前記仕上げ切削加工を行う際の低圧力のチャッキング圧を、前記複数種類の低圧力のチャッキング圧から選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の旋削装置。 - 前記測定手段は、レーザー光を用いて前記被加工物の軸心の芯振れ度合いを測定する、
ことを特徴とする、請求項1、または請求項2に記載の旋削装置。 - 軸物部材からなる被加工物の旋削方法であって、
前記被加工物の端部を高圧力のチャッキング圧によってチャッキングする高圧チャッキング工程と、
前記高圧チャッキング工程によってチャッキングされた前記被加工物を、軸心を中心にして駆動回転させつつ荒切削加工を実行する荒切削工程と、
前記荒切削工程によって荒切削加工された前記被加工物の軸心に関する第一の芯振れ度合いを測定する第一測定工程と、
前記第一測定工程の終了後、前記被加工物の端部をアンチャッキングするアンチャッキング工程と、
前記アンチャッキング工程によってアンチャッキングされた前記被加工物の端部を、前記高圧チャッキング工程に比べて低圧力のチャッキング圧によって再びチャッキングする低圧チャッキング工程と、
前記低圧チャッキング工程によってチャッキングされた前記被加工物を、軸心を中心にして駆動回転させつつ、前記第一の芯振れ度合いの測定結果に基づいて設定された加工条件によって仕上げ切削加工を実行する仕上げ切削工程と、
を有する、
ことを特徴とする旋削方法。 - 前記低圧チャッキング工程によるチャッキング圧には、前記高圧チャッキング工程によるチャッキング圧に比べて低圧力な複数種類の圧力が用意され、
前記アンチャッキング工程と前記低圧チャッキング工程との間には、前記アンチャッキング工程によってアンチャッキングした前記被加工物の軸心に関する第二の芯振れ度合いを測定する第二測定工程を有し、
前記第一の芯振れ度合い、および前記第二の芯振れ度合いに関する測定結果に基づいて、前記低圧チャッキング工程にて用いる低圧力のチャッキング圧を、前記複数種類の低圧力のチャッキング圧から選択する、
ことを特徴とする請求項4に記載の切削方法。 - 前記被加工物の軸心の芯振れ度合いの測定を、レーザー光を用いて行う、
ことを特徴とする、請求項4、または請求項5に記載の旋削方法。
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