JP2019042901A - 加工装置及びそれを用いた加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工装置を研削加工とホーニング加工とを1台で行うことができ、かつ小型で複雑な構成を要しないものにする。
【解決手段】研削砥石65を有する研削加工ユニット6と、ホーニング砥石75を有するホーニング加工ユニット7とが並列して設けられ、Z方向に移動可能なツールテーブル41を備える。また、ワークWを回転可能に支持して、研削加工位置とホーニング加工位置とに位置付けられるようX方向にワークWを送るワークテーブル52を備える。ワークW及び研削砥石65を回転させて研削加工した後、ホーニング加工位置にワークWを送り、ワークWを回転させるとともに、ホーニング砥石75をワークWとは逆方向に回転させつつ拡径させてホーニング加工する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークに形成された円筒内面を加工する加工装置及びそれを用いた加工方法に関するものである。
従来より、例えば、コンプレッサの軸受や油圧部品、燃料噴射ノズル等、高精度な加工が要求される円筒状のワークにおいて、その円筒内面に対して加工を施す際に、研削専用の研削加工装置と、仕上げとしてホーニング加工専用のホーニング加工装置とを設け、これら2台の装置間をローダやロボット等で接続して、ワークをそれぞれの装置に送って加工することが知られている。しかし、2台の装置を別々に設けるために、広いスペースを要するとともに、設備コストが高くなる。さらに、研削加工装置とホーニング加工装置とにワークを移載して位置決めを行う時間を要し、時間的なロスが問題となる。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、研削加工装置とホーニング加工装置とを備えた加工装置が提案されている。具体的には、120°間隔で放射状に延びる3本のアームを有する回転板を備える。これらのアームの先端位置に対応するように、研削盤(研削加工ユニット)、ホーニング盤(ホーニング加工ユニット)及びワーク交換部が配置される。そして、これらのアームの先端で加工済みのワークを把持して120°旋回させてワークを送り、研削盤、ホーニング盤、ワーク交換部それぞれに位置付けられたワークに対して作業を行うものとなっている。ホーニング盤においては、ワーク内に進入させたホーニング砥石を回転させてホーニング加工を行う。
そして、極小径のワークの円筒内面をホーニング加工する場合においては、ワークの内径に合わせて極細のホーニング砥石や砥石軸が用いられており、加工精度を確保するためには、大径のワーク加工時と同じ周速を維持してホーニング加工する必要がある。そのために、ホーニング砥石及び砥石軸を高速回転させることが求められている。
特開2000−127039号公報
しかし、上記従来の特許文献1のものでは、3本のアームの先端でワークを把持して120°ずつ旋回させた後、研削盤、ホーニング盤、ワーク交換部それぞれにワークを位置付けて作業を行うため、構造の複雑化や設備の大型化を招来し、コスト的にも不利となる。
また、上記特許文献1のものを極小径のワークのホーニング加工に適用した場合、大径のワークの加工時と同じ周速を維持するためにホーニング砥石や砥石軸を高速回転させる必要があるところ、これら自体の高速回転には限度があり、高精度なホーニング加工ができないおそれがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加工装置を1台で研削加工とホーニング加工とを行うことができ、さらにワークの円筒内面を高精度にホーニング加工できるものにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、1台の加工装置に研削加工ユニット及びホーニング加工ユニットを並列して設け、回転するワークをそれぞれに対応する位置に移動させるようにして、且つ回転するワークと逆方向にホーニング砥石を回転させる構成とした。
具体的には、第1の発明では、ワークに形成された円筒内面を加工する加工装置が前提である。そして、ワークに形成された円筒内面を加工する加工装置において、
研削砥石を有する研削加工ユニット及びホーニング砥石を有するホーニング加工ユニットが並列して設けられたツールテーブルと上記ホーニング加工ユニットに設けられ、上記ホーニング砥石を回転させるホーニング砥石回転機構と、上記ワークを回転可能に支持するワークテーブルと、上記ワークテーブルに支持された上記ワークに対して、上記研削砥石及び上記ホーニング砥石を進退させるように上記ツールテーブルを移動させるツールテーブル移動機構と、上記研削加工ユニット及び上記ホーニング加工ユニットの並列方向に上記ワークテーブルを移動させて上記ワークを送るワーク送り機構と、少なくとも上記ツールテーブル移動機構、上記ワーク送り機構及び上記ホーニング砥石回転機構を制御する制御装置とを備え、上記制御装置は、上記ワーク及び上記研削砥石を回転させて上記ワークの上記円筒内面を研削加工した後、上記ワークテーブルを移動させて上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に上記ワークを送り、該ワークを回転させるとともに上記ホーニング砥石を上記ワークとは逆方向に回転させて上記ワークの上記円筒内面をホーニング加工するように構成されている。
この第1の発明では、ワークに対して進退するように設けられたツールテーブルに、研削加工ユニット及びホーニング加工ユニットが並設されている。そしてその並列方向に、ワークを支持するワークテーブルが移動する。よって、回転するワークに対してツールテーブルを進退させて研削加工を行った後、ワークをホーニング加工ユニットに送って、回転するワークに対してツールテーブルを進退させて、ホーニング加工を行うことができる。よって、複雑な構成を要することなく、1台の加工装置でワークに研削加工及びホーニング加工を施すことができ、作業効率が向上する。また、加工装置の小型化やコスト削減に貢献する。さらに、ワークの回転とは逆方向にホーニング砥石を回転させることで、ワークの円筒内面に対するホーニング砥石の周速度を相対的に上げることができるので、高精度なホーニング加工が可能となる。
第2の発明では、第1の発明において、上記ワークテーブルに対して上記ワークを回転可能に支持するワーク回転機構を備え、上記ワーク送り機構は、上記ワーク回転機構によって上記ワークを回転させた状態で、該ワークを上記研削加工ユニットに対応する位置から上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に送るように上記ワークテーブルを移動させるよう、設けられている。
この第2の発明では、ワークを研削加工ユニットに対応する位置からホーニング加工ユニットに対応する位置に送るまでの間、ワークを回転した状態とすることができる。よって、ワークの研削加工後、ワークをホーニング加工ユニットに送ってホーニング加工がなされるまでの間に、ワークの回転数を調整することができるので、加工のサイクルタイムを短縮することができる。
第3の発明では、第1の発明において、上記ワークテーブルに対して上記ワークを回転可能に保持する主軸及び該主軸を回転させるワーク回転機構を備え、上記主軸は、該主軸の回転中心軸と上記ワークの回転中心軸とが一致した状態で上記ワークを保持するようになっており、上記ワーク送り機構は、上記主軸の回転中心軸が、上記ホーニング砥石の拡径中心軸と一致する位置に上記ワークテーブルを移動させるようになっている。
この第3の発明では、主軸とワークの回転中心軸が一致した状態で保持されているので、主軸とホーニング砥石の拡径中心軸とを一致させることで、ワークの回転中心軸とホーニング砥石の拡径中心軸とを一致させることができる。よって、ホーニング加工の際の位置合わせが容易であり、サイクルタイムの短縮化や作業効率の向上に有用である。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの加工装置を用いた加工方法において、上記研削砥石を上記ワークの上記円筒内面側に進入させて、上記ワーク及び上記研削砥石を回転させて上記ワークの上記円筒内面を研削加工した後、上記ワークを回転させたままの状態で上記ワークを上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に送り、上記ホーニング砥石を上記ワークの上記円筒内面側に進入させて、上記ワークを回転させるとともに上記ホーニング砥石を上記ワークとは逆方向に回転させて、上記ワークの上記円筒内面をホーニング加工する。
この第4の発明では、研削加工後のワークを回転させたままの状態で、ホーニング加工ユニットに対応する位置に送ることができる。そして、ホーニング砥石をワークの上記円筒内面側に進入させて拡径させるとともに回転しているワークとは逆方向にホーニング砥石を回転させることで、ワークの円筒内面に対するホーニング砥石の周速度を相対的に上げることができ、高精度なホーニング加工が可能となる。
以上説明したように、本発明によると、ワーク及び研削砥石を回転させてワークの円筒内面を研削加工した後、ワークテーブルを移動させてホーニング加工ユニットに対応する位置にワークを送り、このワークを回転させるとともにホーニング砥石を拡径させてワークの円筒内面をホーニング加工するようにしたことにより、加工装置を、1台で研削加工とホーニング加工とを行うことができ、かつ小型で複雑な構成を要しないものにすることができる。さらに、ワークとホーニング砥石とを互いに逆方向に回転させることでワークの円筒内面に対するホーニング砥石の周速度が相対的に上がり、高精度なホーニング加工が可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る加工装置の概略斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る加工装置の概略斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る加工装置によるホーニング加工の作業状態を説明するための概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
本発明の加工装置1による被加工物であるワークWは、円筒状からなり、本発明の加工装置1においては、その円筒内面W1に加工を施す。本実施形態においては、特に、例えばワークWの内径の直径が5mmといった極小径のワークWを加工する場合を例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、加工装置1は、直方体形状のベッド2とベッド2の後方側に側方に立設された直方体形状のコラム3とを備え、ベッド2とコラム3とで側面視略L字形状をなすように構成されている。コラム3の前側には、後述するツールテーブル41がスライド可能に取付けられるツールガイド31が設けられている。
なお、以下においては、コラム3の正面側(図1における紙面手前側)を前側、背面側を後側、上下をそのまま上側、下側と称し、正面を向いた加工装置1から見た右側(図1における紙面左側)及び左側(図1における紙面右側)をそれぞれ右側、左側と称す。また、左右方向をX方向、前後方向をY方向、上下方向をZ方向と称す。
また、加工装置1は、コラム3の前側に設けられ、ワークWの円筒内面W1を加工する加工部4と、ベッド2上に設置され、ワークWを支持するワーク支持部5と、を備える。
次に、加工装置1の詳細構造を以下にて説明する。
ワーク支持部5は、ベッド2の上面側に固定されたスライドレール部51と、スライドレール部51にX方向にスライド可能に取付けられたワークテーブル52と、ワークテーブル52の上面側に、ワークWを保持する主軸53と、主軸53を支持する主軸台54と、を有する。ワークWは、例えば磁石やチャック等で、主軸53に、Z方向に延びる軸(以下、Z軸と称す)を回転中心軸として矢印で示す方向(図1において、上方からの平面視で反時計回り方向)に回転可能に保持される。
ワーク送り機構を構成するX軸モータ56、ワーク回転機構を構成する主軸回転モータ57及び加工装置1の全体を制御する制御装置58が、ベッド2の内部に設けられている。
ワークテーブル52は、X軸モータ56の作動により、X方向へスライド可能にスライドレール部51に取付けられている。具体的には、後述する研削加工ユニット6によってワークWの円筒内面W1が研削加工される内面研削位置から、後述するホーニング加工ユニット7によってワークWの円筒内面W1がホーニング加工されるホーニング位置に、ワークWを送るようにX方向へ移動する。また、主軸53は、主軸回転モータ57の作動により、Z軸を回転中心軸として、矢印で示す方向、すなわちワークWと同方向に回転可能に、主軸台54を介してワークテーブル52に支持されている。
このとき、ワークWの回転中心軸は、主軸53の回転中心軸と一致するように主軸53に保持されている。よって、主軸53及びワークWは、回転中心軸を同じくして回転することとなる。
加工部4は、コラム3の前面側に固定されたツールガイド31に対してZ方向へスライド移動可能に取付けられたツールテーブル41を備える。ツールテーブル41には、研削加工ユニット6及びホーニング加工ユニット7が左右(X方向)に近接して、並列に設けられている。そして、ツールテーブル移動機構を構成するZ軸モータ42が、コラム3の内部に設けられている。
研削加工ユニット6は、ツールテーブル41の前面側に取付けられた矩形状の内面研削本体部61と、内面研削本体部61のさらに前面側に取付けられた内面研削支持部62と、内面研削支持部62の内側に設けられたモータ63と、モータ63の下側に取付けられた研削砥石軸64と、研削砥石軸64の下端部に取付けられた研削砥石65と、を備える。
研削砥石軸64は、Z軸を回転中心軸として矢印で示す方向(図1において、上方からの平面視で時計回り方向)に回転可能に取付けられている。モータ63の作動により、研削砥石軸64がZ軸を中心に平面視で時計回りに回転し、研削砥石軸64と一緒に研削砥石65が回転する。研削砥石65は円筒状からなり、その外径はワークWの円筒の内径よりも小さくなっている。この研削砥石65を、ワークWの円筒内に進入させて、円筒内面W1に研削砥石65が押し付けられつつ、ワークWとともに回転させることによって、ワークWの円筒内面W1が研削加工されるようになっている。このとき、ワークWの回転方向は平面視で反時計回りであり、すなわち研削砥石軸64及びワークWの回転方向が互いに逆方向となるため、相対的に回転数が高まり、高精度な加工ができるようになっている。
ホーニング加工ユニット7は、ツールテーブル41の前面側に取付けられた矩形状のホーニング本体部71と、ホーニング本体部71のさらに前面側に取付けられたホーニング支持部72と、ホーニング支持部72の内側に設けられたホーニング砥石回転機構としてのホーニング砥石回転モータ73と、ホーニング砥石回転モータ73の下側に取付けられたホーニング砥石軸74と、ホーニング砥石軸74のさらに下端部に設けられたホーニング砥石75とを備える。
ホーニング砥石回転モータ73によって、ホーニング砥石軸74及びホーニング砥石75がZ軸を回転中心として、図2に矢印で示す方向(図2において、上方からの平面視で時計回り方向)に回転可能となっている。このとき、ワークWの回転方向は平面視で反時計回りであり、すなわちホーニング砥石75及びワークWの回転方向が互いに逆方向となるため、相対的に回転数が高まり、高精度な加工ができるようになっている。
特に、本実施形態のように、極小径のワークWを加工する場合には、ホーニング砥石軸74が極細でホーニング砥石75が1つのものを用いる。そして、極細のホーニング砥石軸74は撓みやすく、それ自体を高速回転させることに限度がある。そうしたところ、本実施形態によると、ワークWとホーニング砥石75とを互いに逆回転させることにより、相対的に回転数を高めることができる。
制御装置58は、加工装置1の各種機器の作動を制御するものであり、本実施形態では、例えば、ツールテーブル移動機構を構成するZ軸モータ42、ワーク送り機構を構成するX軸モータ56、ワーク回転機構を構成する主軸回転モータ57、ホーニング砥石回転機構を構成するホーニング砥石回転モータ73を制御するように設けられている。
次に、ホーニング加工ユニット7の詳細構造を図3に基づいて説明する。
ホーニング砥石75は、ホーニング砥石軸74の下端部に一体に形成された保持枠体79と、保持枠体79の下部に形成されたスリット79aから出入りする砥石片78とを備える。
ホーニング砥石軸74及び保持枠体79の内部に、例えば、NC制御や油圧等によって上下(Z方向)に摺動可能な駆動シャフト76が設けられている。駆動シャフト76の下部には、下方に向かって縮径する円錐状のテーパー部77が上下に2つ設けられている。
砥石片78は、ホーニング砥石75の周方向に1つ設けられている。また、砥石片78は、駆動シャフト76のテーパー部77のテーパー面77aに接触可能なテーパー面78aを備える。この砥石片78が、保持枠体79に形成されたスリット79aから出入りすることで、ホーニング砥石75がZ軸を中心に拡径するようになっている。以下、この拡径の中心となるZ軸を拡径中心軸と称す。
具体的には、テーパー部77(駆動シャフト76)がZ方向下方に摺動することによって、テーパー部77に接触した砥石片78が拡径中心軸を中心として周方向外側に飛び出して、拡径するようになっている。また、テーパー部77がZ方向上方に摺動することによって、テーパー部77に接触する砥石片78が拡径中心軸を中心として周方向内側に引っ込んで、元の径に戻るようになっている。ワークWをホーニング加工する際には、ワークWの円筒内に進入したホーニング砥石75の砥石片78が飛び出して、すなわちホーニング砥石75が拡径してワークWの円筒内面W1に当接した状態でホーニング砥石75及びワークWが回転することにより、ホーニング加工できるようになっている。
次に、ワークWの加工方法について説明する。
ワークWの円筒内面W1を研削加工するときには、図1に示すように、主軸53と回転中心軸を同じくして保持されたワークWが、研削加工ユニット6に対応する位置、すなわち研削加工ユニット6に対向する内面研削位置に位置付けられるよう、X軸モータ56を作動させてX方向にワークテーブル52を動かす。このとき、主軸53及びワークWは、主軸回転モータ57の作動により回転した状態となっている。そして、ワークWが内面研削位置にある状態で、Z軸モータ42の作動により、ツールテーブル41をZ軸方向に下降させる。そうすると、研削砥石65がワークWの円筒内面W1内に進入する。そして、モータ63の作動により、研削砥石65がZ軸回りに回転しながら、回転するワークWの円筒内面W1に押し付けられて、ワークWの円筒内面W1を研削加工する。なお、研削砥石65をワークWの円筒内面W1内に進入させた後で、ワークWをZ軸回りに回転させるようにしてもよい。また、研削砥石65をワークWの円筒内面W1内に進入させた後で、研削砥石65を回転させるようにしてもよいが、加工時間の短縮のためには、研削砥石65を回転させながらワークWの円筒内面W1に進入させる方が好ましい。
そして、この研削加工の後で、ワークWの円筒内面W1をホーニング加工する。具体的には、Z軸モータ42の作動により、ツールテーブル41をZ軸方向に上昇させて、図1に示す状態に戻す。すなわち、研削砥石65をワークWの円筒内面W1から退避させる。そして、ワークWが回転している状態のままでX軸モータ56を作動させて、ワークWが、ホーニング加工ユニット7に対応する位置、すなわちホーニング加工ユニット7に対向するホーニング加工位置に位置付けられるよう、ワークテーブル52をX方向に動かす(図2)。
このとき、ワークWの回転中心軸と主軸53の回転中心軸とは一致した状態となっているため、ワークテーブル52を、主軸53の回転中心軸とホーニング砥石75の拡径中心軸とが一致する位置に動かすことで、ワークWの回転中心軸とホーニング砥石75の拡径中心軸とが一致することとなる。よって、ホーニング加工位置へのワークWの位置決めが容易となり、高精度かつ短時間で位置決めすることができる。
また、ワークWが回転した状態のままでホーニング加工位置にワークを送るので、例えば、ワークWの移動中やホーニング加工位置への位置決めの間に、ワークWの回転数の加減の調整が可能であり、サイクルタイムを短縮できる。
そして、ワークWがホーニング加工位置に位置付けられると、Z軸モータ42の作動により、ツールテーブル41をZ軸方向に下降させる。そうすると、ホーニング砥石75がワークWの円筒内面W1内に進入する。それから、図3に示すように、ホーニング砥石75を拡径中心軸を中心として周方向外側に拡径させて、ワークWの円筒内面W1に当接させる。それとともに、ホーニング砥石回転モータ73を作動させる。そうすると、ホーニング砥石軸74及びホーニング砥石75が図2における平面視で時計回り方向、すなわちワークWの回転と逆方向に回転する。このことによって、ワークWの円筒内面W1に対するホーニング砥石75の周速度が相対的に上がり、すなわちワークWとホーニング砥石75との相対回転速度が上がるので、ワークWの円筒内面W1を高精度にホーニング加工できる。
以上述べたように、本実施形態によると、Z軸モータ42の作動によりZ方向に往復動するツールテーブル41に、左右に並列して研削加工ユニット6及びホーニング加工ユニット7が設けられている。そのため、1つのZ軸モータ42で、研削加工ユニット6とホーニング加工ユニット7とをZ方向に往復動させることができる。また、ワークWを回転させるようになっているため、ホーニング砥石75をワークWとは逆方向に回転させつつ拡径させることで、相対的な回転数が高くなり、高精度なホーニング加工を行うことができる。
特に、本実施形態のように極小径のワークWのホーニング加工においては、精度を高めるためにこれよりも大径のワークと同じ周速度でホーニング砥石75を回転させることが要求されるところ、従来のようにホーニング砥石側のみが回転するものでは、このような高速回転が達成できなかった。それに対して、本実施形態では、ワークWがホーニング砥石75とは逆方向に回転するため、相対回転速度を高速にすることが可能となり、極小径のワークWにおいても高精度なホーニング加工を行うことができる。
このように、複雑な構造を要しないので、加工装置1の小型化及びコスト削減に有用であり、1台の加工装置1で、研削加工と高精度なホーニング加工とを行うことができる。
(その他の実施形態)
本実施形態では、ワーク支持部5のワークテーブル52がX方向に移動可能で、研削加工ユニット6及びホーニング加工ユニット7がZ方向に移動可能としているが、移動方向はこれに限られるものではない。例えば、どちらか少なくとも一方を前後方向、すなわちY方向に移動可能に設けてもよい。
また、本実施形態では、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向としているが、これに限られるのものではなく、例えば、X方向が上下方向となるように構成してもよい。
また、本実施形態では、研削加工が終わった後、ワークWの回転を維持したままホーニング加工位置に送ってホーニング加工を開始するようにしているが、研削加工後からホーニング加工開始までの間に、一旦ワークWの回転を止めてもよい。
また、本実施形態では、X軸モータ56、主軸回転モータ57及び制御装置58をベッド2の内部に設けたが、設置場所はこれに限られるものではなく、外付けであってもよい。
また、本実施形態では、ツールテーブル移動機構としてZ軸モータ、ワーク送り機構としてX軸モータ、ワーク回転機構として主軸回転モータ、ホーニング砥石回転機構としてホーニング砥石回転モータ73を設けるようにしたが、それぞれを作動させる機能を果たせばよいものであり、モータに限られるものではない。
また、本実施形態では、極小径のワークWを挙げて説明したため、ホーニング砥石75は1つとしたが、これに限られるものではなく、極小径のワークWよりも大径のワークにも適用できるものであり、その場合には、周方向に複数のホーニング砥石を設けたものを用いればよい。
1 加工装置
41 ツールテーブル
42 Z軸モータ(ツールテーブル移動機構)
52 ワークテーブル
53 主軸
56 X軸モータ(ワーク送り機構)
57 主軸回転モータ(ワーク回転機構)
58 制御装置
6 研削加工ユニット
65 研削砥石
7 ホーニング加工ユニット
73 ホーニング砥石回転モータ(ホーニング砥石回転機構)
75 ホーニング砥石
W ワーク
W1 円筒内面

Claims (4)

  1. ワークに形成された円筒内面を加工する加工装置において、
    研削砥石を有する研削加工ユニット及びホーニング砥石を有するホーニング加工ユニットが並列して設けられたツールテーブルと、
    上記ホーニング加工ユニットに設けられ、上記ホーニング砥石を回転させるホーニング砥石回転機構と、
    上記ワークを回転可能に支持するワークテーブルと、
    上記ワークテーブルに支持された上記ワークに対して、上記研削砥石及び上記ホーニング砥石を進退させるように上記ツールテーブルを移動させるツールテーブル移動機構と、
    上記研削加工ユニット及び上記ホーニング加工ユニットの並列方向に上記ワークテーブルを移動させて上記ワークを送るワーク送り機構と、
    少なくとも上記ツールテーブル移動機構、上記ワーク送り機構及び上記ホーニング砥石回転機構を制御する制御装置とを備え、
    上記制御装置は、上記ワーク及び上記研削砥石を回転させて上記ワークの上記円筒内面を研削加工した後、上記ワークテーブルを移動させて上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に上記ワークを送り、該ワークを回転させるとともに上記ホーニング砥石を上記ワークとは逆方向に回転させて上記ワークの上記円筒内面をホーニング加工するように構成されていることを特徴とする加工装置。
  2. 請求項1において、
    上記ワークテーブルに対して上記ワークを回転可能に支持するワーク回転機構を備え、
    上記ワーク送り機構は、上記ワーク回転機構によって上記ワークを回転させた状態で、該ワークを上記研削加工ユニットに対応する位置から上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に送るように上記ワークテーブルを移動させるよう、設けられていることを特徴とする加工装置。
  3. 請求項1において、
    上記ワークテーブルに対して上記ワークを回転可能に保持する主軸及び該主軸を回転させるワーク回転機構を備え、
    上記主軸は、該主軸の回転中心軸と上記ワークの回転中心軸とが一致した状態で上記ワークを保持するようになっており、
    上記ワーク送り機構は、上記主軸の回転中心軸が、上記ホーニング砥石の拡径中心軸と一致する位置に上記ワークテーブルを移動させるようになっていることを特徴とする加工装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つの加工装置を用いた加工方法において、
    上記研削砥石を上記ワークの上記円筒内面側に進入させて、上記ワーク及び上記研削砥石を回転させて上記ワークの上記円筒内面を研削加工した後、
    上記ワークを回転させたままの状態で上記ワークを上記ホーニング加工ユニットに対応する位置に送り、
    上記ホーニング砥石を上記ワークの上記円筒内面側に進入させて、上記ワークを回転させるとともに上記ホーニング砥石を上記ワークとは逆方向に回転させて、上記ワークの上記円筒内面をホーニング加工することを特徴とする加工装置を用いた加工方法。
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CN112108967A (zh) * 2020-09-09 2020-12-22 李岑丽 一种橡胶密封制品制造精加工处理机械及处理工艺
CN112959190A (zh) * 2021-02-01 2021-06-15 瑞安市展鹏机械有限公司 一种电梯挂轮的侧面抛光机构
CN113601385A (zh) * 2021-08-12 2021-11-05 西安沅泓机床科技有限公司 一种复合加工的珩磨机床

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