JP2001259965A - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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JP2001259965A
JP2001259965A JP2000067021A JP2000067021A JP2001259965A JP 2001259965 A JP2001259965 A JP 2001259965A JP 2000067021 A JP2000067021 A JP 2000067021A JP 2000067021 A JP2000067021 A JP 2000067021A JP 2001259965 A JP2001259965 A JP 2001259965A
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に、加工精度を低下させることなく、短
時間に加工を行うことができる加工装置を提供する。 【解決手段】 加工物としてのクランクシャフトWを保
持する主軸の回転速度を変更する場合には、まず、主軸
の最大加減速度で主軸の現在の回転速度から目標回転速
度に到達するまでの時間T0を算出する。次に、主軸を
目標回転速度で回転させた場合の、主軸の回転速度変更
開始時点における第1砥石台8及び第2砥石台9の目標
移動速度を算出する。そして、第1砥石台8及び第2砥
石台9がそれぞれの最大加減速度で第1砥石台及び第2
砥石台の現在の移動速度からそれぞれの目標回転速度に
到達するまでの時間T1、T2を算出する。さらに、時
間T0、T1、T2の中から最も長い時間を選択してT
maxとする。そして、主軸の加減速度αa=(目標回
転速度―現在回転速度)/tmaxを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置に関す
る。特に、主軸に保持された工作物を、それぞれ独立し
て移動する複数の加工手段によって加工する加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】主軸に工作物を保持し、工具を保持する
工具台を主軸の回転に同期して移動(前進あるいは後進
移動等)させることによって工作物の輪郭を加工する加
工装置として、カム研削盤、クランクピン研削盤等が知
られている。クランクピン研削盤の研削動作を図5に示
す。クランクシャフトは、ジャーナルが主軸Pに取り付
けられている。これにより、主軸Pの回転によって、ジ
ャーナルを中心にクランクシャフトのクランクピンが主
軸Pの回りに円軌跡Cに沿って回転する(図5では、矢
印eで示す反時計回転方向)。また、砥石は砥石台に保
持されている。砥石台を移動させることによって、砥石
を図5に示す矢印f方向(図5の左右方向)に前進移動
あるいは後退移動(進退移動)させることによって、砥
石14によりクランクピンの外周面を研削して輪郭を加
工する。
【0003】ここで、クランクピンの図5に示す矢印f
方向の進退移動量は、主軸Pの回転位相角に応じて変化
する。例えば、クランクピンが、主軸Pの回転位相角が
0度の位置(図5のAに示す位置)から、主軸Pが角度
θだけ回転した回転位相角がθ度の位置(図5のaに示
す位置)まで回転する間では、クランクピンの矢印f方
向の進退移動量はX1である。なお、本明細書では、主
軸Pの中心とクランクピンの中心とを結ぶ線が砥石の移
動方向(矢印f方向)と平行な位置で、砥石に近い側の
位置を回転位相角が0度の位置、砥石から遠い側の位置
を回転位相角が180度の位置という。一方、クランク
ピンが、主軸Pの回転位相角が90度の位置(図5のB
に示す位置)から、主軸Pが角度θだけ回転した回転位
相角が(90+θ)度の位置(図5のbに示す位置)ま
で回転する間では、クランクピンの矢印f方向の進退移
動量はX2である。このため、砥石によってクランクピ
ンを確実に研削するためには、砥石、従って砥石を保持
している砥石台の進退移動量をクランクピンの回転位置
に応じて制御する必要がある。通常は、主軸Pの回転位
相角に同期させて砥石台の進退移動量を制御している。
例えば図5に示すように、主軸Pの回転位相角が0度の
時には砥石を14で示す位置に移動させ(砥石とクラン
クピンとの接触点はA1)、回転位相角がθ度の時には
砥石を14’の位置に移動させ(砥石とクランクピンと
の接触点はa1)、回転位相角が90度の時には15で
示す位置に移動させ(砥石とクランクピントの接触点は
B1)、回転位相角が(90+θ)度の時には15’で
示す位置に移動させる(砥石とクランクピンとの接触点
はb1)。また、加工開始時、加工終了時、主軸の回転
速度変更時等において主軸Pの回転速度を変更する場合
には、研削精度を低下させることなく、短時間で研削を
行えるようにするために、回転速度変更(加減速制御)
を開始する位置を考慮している。例えば、主軸Pの回転
位相角が0度あるいは180度の位置で加減速制御を開
始するようにしている。主軸Pの回転位相角が0度ある
いは180度の付近では、砥石台の進退移動量が小さい
ため、主軸Pの加減速度を大きく設定することができ
る。これにより、研削時間を短くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
砥石によって異なる回転位置にあるクランクピンを同時
に研削する双頭型クランクピン研削盤(ツインヘッドク
ランクピン研削盤)においては、複数のクランクピン
が、同時に主軸の回転位相角が0度あるいは180度の
位置、すなわち同時に進退移動量が最も小さい回転位置
にあるとは限らない。例えば、図5に示すように、クラ
ンクピンAとクランクピンBの位置が主軸Pに対して回
転位相角で90度離れている場合には、一方のクランク
ピンAが回転位相角0度の位置にあっても、他のクラン
クピンBは回転位相角が90度の位置にある。複数のク
ランクピンが回転位相角で90度離れている場合に、各
砥石(砥石台)の位置が主軸の回転位相角に応じてどの
ように変化するかを図6(a)に示す。このような場合
には、一方のクランクピンAが回転位相角0度あるいは
180度の位置にある時に主軸Pの回転速度を変更する
と、他方のクランクピンBを研削する砥石は、主軸Pの
回転速度変更直後から高速での進退移動が必要となる。
例えば、図6(c)に示すように、主軸Pの回転速度を
主軸の回転位相が0度の位置で開始する場合、回転位相
が0度の位置にあるクランクピンを研削している第2砥
石(第2砥石台)の進退移動量は少なくてよいが、回転
位相が90度の位置にあるクランクピンを研削している
第1砥石(第1砥石台)の進退移動量は多くする必要が
ある。すなわち、主軸の回転変更開始直後における、第
2砥石台の加減速度は小さくてよいが、第1砥石台の加
減速度は大きくする必要がある(図6のQ参照)。この
時、第1砥石台の最大加減速度を越えた加減速指令が出
力されると、第1砥石台によるクランクピンに対する同
期精度が悪化し、研削精度が悪化する。また、第1砥石
台の目標進退位置と検出進退位置との位置偏差が過大と
なって閾値を越えると、異常と判断し、停止してしま
う。このような問題点を防止する方法としては、移動能
力(最大加減速度)の高い砥石台を使用することが考え
られる。しかしながら、この方法は、加工装置全体の価
格が高くなる。また、位置偏差過大による異常停止を防
止する方法としては、閾値を大きくする方法が考えられ
る。しかしながら、この方法は、研削精度が悪化する。
このため、従来は、主軸の目標回転速度あるいは加減速
度を低く設定し、砥石台の主軸に対する同期精度を確保
している。しかしながら、この方法は、主軸の回転速度
あるいは加減速度を低く設定するため、研削時間が長く
なる。そこで、本発明は、安価に、加工精度を低下させ
ることなく、短時間に加工を行うことができる加工装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
加工装置である。請求項1に記載の加工装置では、主軸
の回転速度を変更する場合には、複数の加工手段が各々
の移動能力の範囲内で移動できるように主軸の加減速度
が制御される。これにより、主軸の加減速度を最適な加
減速度に設定することができるため、安価に、加工精度
を低下させることなく、短時間で加工を行うことができ
る。また、本発明の第2発明は、請求項2に記載された
とおりの加工装置である。請求項2に記載の加工装置を
用いれば、加工手段の最大加減速度の範囲内で加工手段
を加減速できるように主軸の加減速度を制御するため、
主軸の加減速度をより最適に制御することができる。ま
た、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおり
の各装置である。請求項3に記載の加工装置では、主軸
の最大加減速度で主軸が目標回転速度に到達するまでの
時間と、各加工手段の最大加減速度で各加工手段が主軸
の目標回転速度に対応する目標移動速度に到達するまで
の時間の中で最も長い時間を選択し、選択した最も長い
時間と主軸の目標回転数とに基づいて主軸の加減速度を
算出する。これにより、主軸の最適な加減速度を容易に
算出することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の加工装置を、双頭
型クランクピン研削盤(ツインヘッドクランクピン研削
盤)として構成したものである。図1に示す双頭型クラ
ンクピン研削盤は、ベッド1上に第1テーブル6及び第
2テーブル7が設けられている。第1テーブル6は、ベ
ッド1に設けられた案内レール2上に送りねじ3により
Z軸方向(図1で左右方向)に移動自在に設けられてい
る。第2テーブル7は、案内テーブル2上に送りねじ4
によりZ軸方向に移動自在に設けられている。また、第
1テーブル6には、第1砥石14を回転可能に保持する
第1砥石台8が、送りねじ12によりZ軸方向と直交す
るX軸方向(図1では上下方向)に移動自在に設けられ
ている。第2テーブル7には、第2砥石15を回転可能
に保持する第2砥石台9が、送りねじ13によりX軸方
向に移動自在に設けられている。また、ベッド1上に
は、工作物であるクランクシャフトWを支持する、心押
し台17及び主軸台18が設けられている。主軸台18
には、工作物であるクランクシャフトWの軸端をチャッ
ク等によって支持する主軸を回転駆動するための、エン
コーダ18E付きの主軸サーボモータ18Mが設けられ
ている。一方、心押し台17は、そのセンターによりク
ランクシャフトWの軸端を支持するように構成されてい
る。クランクシャフトWは、クランクピンCP(イ)〜
CP(ニ)を有している。
【0007】第1テーブル6をZ軸方向に移動させるた
めの送りねじ3の端部には、エンコーダ70付きの第1
Z軸サーボモータ60が設けられている。第2テーブル
7をZ軸方向に移動させるための送りねじ4の端部に
は、エンコーダ72付きの第2Z軸サーボモータ68が
設けられている。また、第1砥石台8をX軸方向に移動
させるための送りねじ12の端部には、エンコーダ50
付きの第1X軸サーボモータ44が設けられている。第
2砥石台9をX軸方向に移動させるための送りねじ13
の端部には、エンコーダ52付きの第2X軸サーボモー
タ48が設けられている。第1砥石台8、第2砥石台9
には、それそれ第1砥石14、第2砥石15が回転可能
に保持されている。第1砥石台8、第2砥石台9には、
それぞれ第1砥石14、第2砥石15駆動用の駆動モー
タが内蔵されている。
【0008】次に、図1に示した双頭型クランクピン研
削盤の制御装置のブロック図を図2に示す。制御装置
は、数値制御装置78を備えている。数値制御装置78
は、第1砥石制御用CPU80、第2砥石制御用CPU
90、ROM109、RAM111等を有している。こ
れらの装置は、バス88を介して相互に接続可能に構成
されている。また、バス88には、インターフェース1
01を介して、CRT等の表示手段103やテンキー等
の入力手段105等を有する入出力装置107が接続さ
れている。ROM109には、システム制御プログラム
等が記憶される。RAM111には、クランクピンCP
(イ)〜クランクピンCP(ニ)の加工プログラム、主
軸の目標回転速度等が記憶される。
【0009】第1砥石制御用CPU80には、インター
フェース82を介して、第1X軸サーボモータ用制御回
路84、第1Z軸サーボモータ用制御回路86が接続さ
れている。第1X軸サーボモータ用制御回路84には、
第1X軸サーボモータ44が接続されている。第1X軸
サーボモータ44に設けられているエンコーダ50は、
第1X軸サーボモータ用制御回路84に接続されてい
る。これにより、第1砥石台8のX軸方向の位置制御系
が構成されている。第1Z軸サーボモータ用制御回路8
6には、第1Z軸サーボモータ60が接続されている。
第1Z軸サーボモータ60に設けられているエンコーダ
70は、第1Z軸サーボモータ用制御回路86に接続さ
れている。これにより、第1砥石台8のZ軸方向の位置
制御系が構成されている。また、第2砥石制御用CPU
90には、インターフェース92を介して第2X軸サー
ボモータ用制御回路94、第2Z軸サーボモータ用制御
回路96、主軸サーボモータ用制御回路98が接続され
ている。第2X軸サーボモータ用制御回路94には、第
2X軸サーボモータ48が接続されている。第2X軸サ
ーボモータ48に設けられているエンコーダ52は、第
2X軸サーボモータ用制御回路94に接続されている。
これにより、第2砥石台のX軸方向の位置制御系が構成
されている。第2Z軸サーボモータ用制御回路96に
は、第2Z軸サーボモータ68が接続されている。第2
Z軸サーボモータ68に設けられているエンコーダ72
は、第2Z軸サーボモータ用制御回路96に接続されて
いる。これにより、第2砥石台9のZ軸方向の位置制御
系が構成されている。主軸サーボモータ用制御回路98
には、主軸サーボモータ18Mが接続されている。主軸
サーボモータ18Mに設けられているエンコーダ18E
は、主軸サーボモータ用制御回路98に接続されてい
る。これにより、主軸サーボモータの回転速度制御系が
構成されている。
【0010】次に、本実施の形態の双頭型クランクピン
研削装置の動作を説明する。先ず、主軸の加減速度を算
出する方法を、図3に示すフローチャート図に基づいて
説明する。主軸の回転開始時、回転停止時、回転速度変
更時等の主軸の回転速度、すなわち主軸サーボモータ1
8Mの回転速度を変更する場合には、まず、ステップS
1で、主軸の最大能力で主軸が目標回転速度に到達する
までの時間T0を算出する。例えば、主軸(主軸サーボ
モータ18M)の最大能力(最大加減速度αk)、主軸
の現在の回転速度K1及び目標回転速度K2に基づい
て、主軸の回転速度が目標回転速度K2に到達するまで
の時間T0(T0=|[K2−K1]/αm|)を算出す
る。
【0011】次に、ステップS2で、第1砥石14(第
1砥石台8)が目標進退速度(目標移動速度)に到達す
るまでの時間T1を算出する。例えば、まず、主軸の回
転速度変更開始時点における、第1砥石14により研削
されるクランクピンの位置を判別する。例えば、回転位
相角が0度の位置で主軸の回転速度の変更を開始する場
合、第1砥石14により研削されるクランクピンCP
(イ)は、主軸の回転速度変更開始時点では回転位相角
が90度の位置にあることを判別する。そして、主軸の
回転速度変更開始時点における第1砥石14により研削
されるクランクピンCP(イ)の位置(この場合90
度)、そのクランクピンCP(イ)の加工形状及び主軸
の目標回転速度K2に基づいて、主軸が目標回転速度K
2で回転する場合の、主軸の回転速度変更開始時点にお
ける第1砥石14(第1砥石台8)の目標移動速度M2
を算出する。そして、第1砥石14(第1砥石台8)の
最大能力(最大加減速度αm)、第1砥石14(第1砥
石台8)の現在の移動速度M1及び目標移動速度M2に
基づいて、第1砥石14(第1砥石台8)が目標移動速
度M2に到達するまでの時間T1(|T1=[M2−M
1]/αm|)を算出する。
【0012】次に、ステップS3で、第2砥石15(第
2砥石台9)が目標進退速度(目標移動速度)に到達す
るまでの時間T2を算出する。例えば、ステップS2と
同様に、まず第2砥石15により研削されるクランクピ
ンCP(ハ)は、主軸の回転速度変更開始時点では回転
位相角が0度の位置にあることを判別する。そして、主
軸の回転速度変更開始時点における第2砥石15により
研削されるクランクピンCP(ハ)の位置(この場合0
度)、そのクランクピンCP(ハ)の加工形状及び主軸
の目標回転速度K2に基づいて、主軸が目標回転速度K
2で回転する場合の、主軸の回転速度変更開始時点にお
ける第2砥石15(第2砥石台9)の目標移動速度N2
を算出する。そして、第2砥石15(第2砥石台9)の
最大能力(最大加減速度αn)、第2砥石15(第2砥
石台9)の現在の移動速度N1及び目標移動速度N2に
基づいて、第2砥石15(第2砥石台9)が目標移動速
度N2に到達するまでの時間T2(T2=|[N2−N
1]/αn|)を算出する。
【0013】次に、ステップS4で、時間T0、T1、
T2の中から一番長い時間を選択し、時間tmaxとす
る。次に、ステップS5で、主軸の目標回転速度K2、
現在の回転速度K1及び時間tmaxに基づいて、主軸
の加減速度αa(αa=[K2−K1]/tmax)を算
出する。αaの符号によってαaが加速度であるか減速
度であるかが判別される。
【0014】以上のような、主軸の加減速度を算出する
方法を用いて、図1に示す双頭型クランクピン研削盤に
よりクランクシャフトを研削する動作を動作の一例を、
図4に示すフローチャート図に基づいて説明する。加工
物の加工が指示されると(例えば、入出力装置107の
テンキー105の加工開始キーが操作されると)、ま
ず、ステップP1では、第1砥石14(第1砥石台8)
及び第2砥石15(第2砥石台)を研削開始位置まで、
早送り前進させる。この時、主軸(主軸サーボモータ1
8M)は適宜の回転速度で回転している。次に、ステッ
プP2では、図3に示した方法を用いて、主軸(主軸サ
ーボモータ18M)の回転速度を現在の回転速度から粗
研削時の目標回転速度に変更する場合における、回転速
度変更開始時点(回転速度の変更を開始する回転位相
角)からの主軸(主軸サーボモータ18M)の加減速度
を算出する。そして、ステップP3では、クランクピン
CP(イ)〜CP(ニ)の粗研削プロフィールデータを
作成し、粗研削プロフィールデータに基づいて第1砥石
台8及び第2砥石台9を主軸の回転位相角に同期して進
退移動させる粗研削同期制御を実行する。この時、ステ
ップP2で算出した主軸(主軸サーボモータ18M)の
加減速度により、回転速度変更開始時点から主軸(主軸
サーボモータ18M)の回転速度を粗研削時の目標回転
速度に変更する。
【0015】次に、ステップP4では、図3に示した方
法を用いて、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速
度を粗研削時の目標回転速度から精研削時の目標回転速
度に変更する場合における、主軸(主軸サーボモータ1
8M)の加減速度を算出する。そして、ステップP5で
は、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)の精研削プロ
フィールデータを作成し、精研削プロフィールデータに
基づいて第1砥石台8及び第2砥石台9を主軸の回転位
相角に同期して進退移動させる精研削同期制御を実行す
る。この時、ステップP4で算出した主軸(主軸サーボ
モータ18M)の加減速度により、主軸(主軸サーボモ
ータ18M)の回転速度を精研削時の目標回転速度に変
更する。
【0016】次に、ステップP6では、図3に示した方
法を用いて、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速
度を精研削時の目標回転速度から微研削時の目標回転速
度に変更する場合における、主軸(主軸サーボモータ1
8M)の加減速度を算出する。そして、ステップP7で
は、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)の微研削プロ
フィールデータを作成し、微研削プロフィールに基づい
て第1砥石台8及び第2砥石台9を主軸の回転位相角に
同期して進退移動させる微研削同期制御を実行する。こ
の時、ステップP6で算出した主軸(主軸サーボモータ
18M)の加減速度により、主軸(主軸サーボモータ1
8M)の回転速度を微研削時の目標回転速度に変更す
る。
【0017】次に、ステップP8では、スパークアウト
(仕上げ加工)同期制御を行実行する。次に、ステップ
P9では、第1砥石14(第1砥石台8)及び第2砥石
15(第2砥石台)を待機位置まで、早送り後退させ
る。
【0018】以上のように、本発明では、主軸(主軸サ
ーボモータ18M)の回転速度を変更する場合には、砥
石(砥石台)の移動能力の範囲内で主軸に同期して進退
移動できる最適な加減速度で主軸の回転を制御する。こ
の場合には、図6の(b)にRで示すように、砥石台の
加減速指令がが砥石台の最大加減速度を越えることがな
い。このため、加工精度を低下させることなく、短時間
に加工を行うことができる。
【0019】なお、以上の実施の形態では、クランクシ
ャフトのクランクピンを2つの砥石で研削する研削盤に
ついて説明したが、本発明は、クランクシャフト以外の
工作物を研削する研削盤に適用することができ、さらに
砥石の数は2つに限定されず種々変更可能である。ま
た、砥石によって工作物を研削する研削盤について説明
したが、本発明は、研削盤に限定されず、独立して移動
可能な複数の加工手段によって工作物を加工する加工装
置に適用することができる。また、加工手段の移動能力
を加工手段の最大加減速度により判別したが、加工手段
の移動能力は最大加減速度に限定されず、種々のパラメ
ータによって判別することができる。また、主軸の加減
速度の算出方法は、前記した実施例に限定されず、加工
手段の移動能力の範囲内で加工手段が加工状態を維持し
ながら主軸の回転に同期して移動することができれば、
種々の方法で算出することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
加工装置を用いれば、主軸の加減速度を最適に制御する
ことができるため、加工精度を低下させることなく、短
時間で加工を行うことができる。また、請求項2に記載
の加工装置を用いれば、主軸の加減速度をより最適に制
御することができる。また、請求項3に記載の加工装置
を用いれば、主軸の最適な加減速度を容易に算出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】双頭型クランクピン研削盤の概略構成図であ
る。
【図2】図1に示した双頭型クランクピン研削盤の制御
装置のブロック図である。
【図3】主軸の加減速度を算出する方法の一実施の形態
を説明するためのフローチャート図である。
【図4】研削加工法の一実施の形態を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図5】双頭型クランクピン研削盤の加工動作を説明す
るための図である。
【図6】双頭型クランクピン加工装置における主軸位相
角に対する砥石台位置の関係、主軸の回転速度を変更し
た時の時間に対する砥石台速度との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
6、7 テーブル 8、9 砥石台 14、15 砥石 18 主軸台 18M、44、48、60、68 サーボモータ 78 数値制御装置 80、90 制御用CPU 84、86、94、96 サーボモータ用制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C034 AA01 CA15 CB07 DD20 3C043 AC21 AC25 CC03 DD06 9A001 BB02 BB03 BB04 JJ49 KK32 KK37 KK54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を保持する主軸と、主軸の回転に
    同期して移動可能であり、それぞれ独立して工作物を加
    工可能な複数の加工手段と、主軸の回転を制御するとと
    もに、複数の加工手段の移動を主軸の回転に同期して制
    御する制御手段とを備え、制御手段は、主軸の回転速度
    を変更する場合には、複数の加工手段がそれぞれの移動
    能力の範囲内で移動できるように主軸の加減速度を制御
    する加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加工装置であって、制
    御手段は、複数の加工手段がそれぞれの最大加減速度を
    越えない加減速度で移動できるように主軸の加減速度を
    制御する加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の加工装置であって、制
    御手段は、主軸の最大加減速度で主軸が目標回転速度に
    到達するまでの時間と、各加工手段の最大加減速度で各
    加工手段が主軸の目標回転速度に対応する目標移動速度
    に到達するまでの時間の中で最も長い時間を選択し、選
    択した最も長い時間と主軸の目標回転速度とに基づいて
    算出した加減速度で主軸の回転を制御する加工装置。
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