JP2001260019A - 研削装置及び研削方法 - Google Patents

研削装置及び研削方法

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JP2001260019A JP2000078225A JP2000078225A JP2001260019A JP 2001260019 A JP2001260019 A JP 2001260019A JP 2000078225 A JP2000078225 A JP 2000078225A JP 2000078225 A JP2000078225 A JP 2000078225A JP 2001260019 A JP2001260019 A JP 2001260019A
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一雄 田渕
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工作物の連続研削加工における砥石台切り込み
送り方向のX軸座標設定を正確に行い、高い加工精度を
もつ装置及び方法を提供する。 【解決手段】先行工作物の研削終了時の砥石台正寸位置
のX軸座標と次の工作物の研削終了時の砥石台正寸位置
のX軸座標の差が許容範囲内のときは、理論値と現在値
との差分だけ補正し、許容値を超えた場合には補正を行
わず、現状の送り座標系で次の加工を行い、次の工作物
の加工箇所が正寸になった時の砥石台位置と、前々回の
砥石台正寸位置とを比較する数値制御装置を備える。長
時間機械停止後の加工においては砥石台の正寸位置と前
回との比較は行わず、理論値と現在正寸値との差分だけ
補正を行い、現在正寸値をメモリの各加工箇所に対応し
た領域に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に複数の
加工箇所を有する工作物、例えばエンジン等のクランク
軸のピン部を加工するための研削装置及び研削方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】クランク軸のピン部の研削加工は、平面
内において進退送り移動可能な砥石台と、前記砥石台の
進退送り移動軸線に対し左右位置に一対の主軸台が対向
して設置され、前記それぞれの主軸台の主軸の軸線に対
し偏心した位置で長手方向に複数の加工箇所を有する工
作物を把持するチャックを備え前記砥石台の前方で砥石
台の進退移動方向に対し平面内において直交する軸線方
向に移動して前記工作物の各加工箇所を前記砥石台の砥
石による加工位置に割り出し位置決めするテーブルと、
前記各加工箇所の加工寸法を測定する定寸装置を備えた
研削装置により、ジャーナル部が主軸台の主軸軸線回り
に回転するようチャックで把持して行っている。
【0003】上記の加工において、熱変位等による砥石
台切り込み送り方向(X軸方向)のずれを補償するため
X軸座標設定を行っている。研削中は定寸装置を使用し
て定寸信号により砥石台切り込み送りを管理しており、
工作物の加工箇所の外径が正寸に仕上がったところで出
力される定寸信号により砥石台切り込み送りを完了して
いる。次の加工箇所を加工するときは、この時点でのX
軸座標を基準として砥石台切り込み送りの開始位置を決
めている。従って、定寸信号が出た時点でのX座標が変
化しても、それに合わせてX軸座標の基準が設定される
ことになり熱変位等によるずれは補償されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように定寸信号を基準にして各加工箇所のX軸座標
設定を行う方式では、研削中に定寸測定子にゴミ等のか
み込みによって定寸装置に異常があった場合や異常な工
作物を加工した場合には定寸装置は誤った定寸信号が出
力され、その信号を定寸と見なし次のX座標設定が行わ
れ、次の工作物の加工時に砥石台の早送りで砥石が工作
物に衝突する危険が生じる。また、前加工で振れが大き
い工作物を加工した場合、正寸に仕上がる前に定寸信号
が出力されてしまい、この時点でX軸座標の設定を行う
と、次の工作物を加工するときの砥石台切り込み送りの
開始位置が加工箇所から遠くなり空研削により加工時間
が長くなったり、研削が途中で完了してしまい工作物の
加工径は楕円あるいはプラス寸法となる問題点がある。
【0005】本発明の目的は、砥石台切り込み送り方向
(X軸方向)のX軸座標設定時に工作物や定寸装置の異
常による影響を解消し、砥石台の早送り衝突や空研削に
よるサイクルタイムのバラツキを最小にし、加工精度を
確保した研削装置及び研削方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の研削装置についてはは、長手方向に複数の
加工箇所を有する工作物に対して進退送り移動可能な砥
石台と、前記工作物を回転駆動する主軸台を備え前記工
作物の各加工箇所を前記砥石台の砥石による加工位置に
割り出し位置決めするテーブルと、前記工作物の各加工
箇所を測定する定寸装置とを備え前記工作物の各加工箇
所を連続加工する研削装置において、前記定寸装置によ
り各加工箇所が正寸になったかをみて、正寸になったと
きの砥石台位置の現在正寸値を読み取り、この現在正寸
値と前加工の工作物の前記加工箇所に対応する箇所が正
寸になったときの砥石台の正寸位置とを比較して前加工
正寸位置に対する許容範囲に入る差が許容範囲内かを判
断し、許容範囲内であれば次の工作物を加工するため
に、予め設定されている理論値と前記現在正寸値との差
分だけ砥石台の送り座標系の補正を行い、前記正寸にな
ったときの現在正寸値をメモリの各加工箇所に対応した
領域に格納する数値制御装置を備えたことを特徴とす
る。
【0007】前記研削装置において、現在正寸値が前加
工正寸位置に対する許容範囲を越えた異常限界内のとき
は、前記送り座標系の補正及び現在正寸値の格納を行わ
ず、現在の送り座標系及びメモリの内容を保持して次の
加工を行い前記次の工作物の各加工箇所が正寸になった
ときの砥石台の位置と前々工作物の前記加工箇所に対応
する箇所が正寸になったときの砥石台の位置とを比較す
る数値制御装置を備えたことを特徴とする。
【0008】前記研削装置において、長時間機械停止後
の工作物の加工のときは、前記現在正寸値と前工作物の
前記加工箇所に対応する箇所が正寸になったときの砥石
台の正寸位置との比較・判断を行わず、次の工作物を加
工するために前記理論値と前記現在正寸値との差分だけ
砥石台の送り座標系の補正を行い、前記現在正寸値を前
記メモリの各加工箇所に対応した領域に格納する数値制
御装置を備えたことを特徴とするものである。
【0009】上記の目的を達成するための本発明の研削
方法については、長手方向に複数の加工箇所を有する工
作物に対して進退送り移動可能な砥石台と、前記工作物
を回転駆動する主軸台を備え前記工作物の各加工箇所を
前記砥石台の砥石による加工位置に割り出し位置決めす
るテーブルと、前記工作物の各加工箇所を測定する定寸
装置とを備え前記工作物の各加工箇所を連続加工におい
て、前記定寸装置により各加工箇所が正寸になったかを
みて、正寸になったときの砥石台位置の現在正寸値を読
み取り、この現在正寸値と前加工の工作物の前記加工箇
所に対応する箇所が正寸になったときの砥石台の正寸位
置とを比較して前加工正寸位置に対する許容範囲に入る
差が許容範囲内かを判断し、許容範囲内であれば次の工
作物を加工するために、予め設定されている理論値と前
記現在正寸値との差分だけ砥石台の送り座標系の補正を
行い、前記正寸になったときの現在正寸値をメモリの各
加工箇所に対応した領域に格納することを特徴とする。
【0010】前記研削方法において、現在正寸値が前加
工正寸位置に対する許容範囲を越えた異常限界内のとき
は、前記送り座標系の補正及び現在正寸値の格納を行わ
ず、現在の送り座標系及びメモリの内容を保持して次の
加工を行い前記次の工作物の各加工箇所が正寸になった
ときの砥石台の位置と前々工作物の前記加工箇所に対応
する箇所が正寸になったときの砥石台の位置とを比較す
ることを特徴とする。
【0011】前記研削方法において、長時間機械停止後
の工作物の加工のときは、前記現在正寸値と前工作物の
前記加工箇所に対応する箇所が正寸になったときの砥石
台の正寸位置との比較・判断を行わず、次の工作物を加
工するために前記理論値と前記現在正寸値との差分だけ
砥石台の送り座標系の補正を行い、前記現在正寸値を前
記メモリの各加工箇所に対応した領域に格納することを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1において、1は研削装置のベッド
を示し、このベッド1上には砥石台2がエンコーダ6a
を備えた砥石台送りモータ6を駆動源とする送り機構に
よってX軸方向に進退送り可能に設置されている。前記
砥石台2にはダイヤモンドあるいはCBNのような超硬
質砥粒の砥石3が回転可能に支承されており、この砥石
3は砥石台2上に設置された砥石駆動用モータ4により
ベルト伝達装置5を介して回転駆動されるようになって
いる。
【0013】前記砥石台2の前方のベッド1上にはエン
コーダ8aを備えたテーブル送りモータ8を駆動源とす
る送り機構によって砥石台2のX軸方向の進退送り移動
方向に対し直交する軸線のZ軸方向に移動するテーブル
7が載置されている。このテーブル7の左右位置には一
対の主軸台9、10が対向して設置され、それぞれの主
軸台9、10に回転可能に軸承されている主軸11、1
2の前端にチャック13、14を備えている。このそれ
ぞれのチャック13、14は前記主軸11、12の軸線
に対し偏心した位置でクランク軸Wを把持するクランプ
装置を有し前記主軸11、12の軸線に対し偏心方向に
移動可能である。また、前記それぞれの主軸台9、10
の主軸11、12の後端はエンコーダ15a、16aを
備えた主軸モータ15、16に結合している。前記クラ
ンク軸Wは、そのジャーナル部を前記主軸11、12の
軸線に対して偏心した位置でチャック13、14によっ
てクランプし、複数の加工箇所であるピン部は主軸1
1、12と同一軸線上で回転して前記砥石3によって研
削加工される。17は定寸装置であり、砥石3によって
研削加工している加工箇所に接触して定寸測定する。
【0014】図1において、18は前記研削装置全体を
制御し、管理する数値制御装置っであり、中央処理装置
19、この中央処理装置19と接続した加工プログラム
や演算プログラムが記憶され、かつ記憶されるメモリ2
2、入出力装置21と中央処理装置19との間に接続し
た第1インタフェース20a、中央処理装置19と接続
した第2インタフェース20bとによって構成されてい
る。
【0015】前記第2インタフェース20bから砥石台
送りモータ制御装置23を介して砥石台送りモータ6に
配線接続され、砥石台送りモータ制御装置23のエンコ
ーダ6aは第2インタフェース20bに配線接続されて
いる。また、第2インタフェース20bから主軸回転モ
ータ制御装置24を介して主軸モータ15、16に配線
接続され、主軸モータ15、16のエンコーダ15a、
16aは第2インタフェース20bに配線接続されてい
る。さらに、第2インタフェース20bからテーブル送
りモータ制御装置25を介してテーブル送りモータ8に
配線接続され、テーブル送りモータ8のエンコーダ8a
は前記第2インタフェース20bに配線接続されてい
る。
【0016】上記の研削装置による本発明の概要につい
て説明する。図2で示すように、初期工作物のクランク
軸Wにおいては予め設定されている理論値で各加工箇所
のピン部を加工したときの正寸値における砥石台2の位
置の正寸値P〜P を数値制御装置18のメ
モリ22の各加工箇所に対応した領域に格納し、次に加
工する工作物のクランク軸Wは各加工箇所のピン部が正
寸になったときの砥石台2の位置の現在正寸値P
と前記メモリ22に格納されている前記初期工作物を加
工したときの正寸値における砥石台2の位置の正寸値P
〜P とを比較して前記前加工正寸位置に対
する許容範囲に入る差が許容範囲内かを判断し、許容範
囲内であれば次の工作物を加工するために、理論値と現
在正寸値Pとの差分だけ砥石台2の送り座標系の
補正を行い、この現在正寸値Pを数値制御装置1
8のメモリ22の各加工箇所に対応した領域に格納し、
これを繰り返し行って順次工作物を加工する。従って、
この数値制御装置18のメモリ22の各加工箇所に対応
した領域に格納される前加工の工作物を加工したときの
正寸値における砥石台2の位置の正寸値PN−1
作物を加工する毎に現在正寸値Pに順次書き替え
られて格納されるものである。
【0017】前記現在正寸値Pが前加工正寸値に
対する許容範囲を越えた異状限界内の場合、すなわち、
図3で示すように、目標径を中心にして+α〜−αを許
容範囲Aとし、+α〜+β及び−α〜−βを異状限界B
1、B2とした場合、許容範囲Aを越えた異状限界B1
内の現在正寸値Pのときには、これを無視して前
記砥石台2の送り座標系の補正及び現在正寸値P
の格納を行わず、現在の送り座標系及びメモリ22の内
容を保持して次の加工を行い、次の工作物の加工箇所が
正寸になったときの砥石台2の位置の正寸値PnW
N+1と前々工作物の各加工箇所に対応する箇所が正寸
になったときの砥石台2の位置の正寸値PN−1
を比較して加工を行うものである。
【0018】さらに、長時間機械停止後の工作物の加工
においては、現在正寸値Pと前工作物と各加工箇
所に対応する箇所が正寸になったときの砥石台2の正寸
値P N−1との比較・判断を行わず次の工作物を加
工するために、理論値と現在正寸値Pとの差分だ
け砥石台2の送り座標系の補正を行い、現在正寸値P
をメモリ22の各加工箇所に対応した領域に格納す
るものである。
【0019】以下図4及び図5のフローチャートによっ
て説明する。図4は本発明の全行程のフローチャートで
あり、図5は前記全行程中に組み込んだ本発明の特徴と
するフローチャートである。図4において、スタートか
らステップ30で研削するピンP〜Pの識別を行っ
てステップ31に進み研削するピンに合わせてテーブル
7の位置決めを行う。このテーブル7の位置決めが完了
するとステップ32に進み砥石台2を送り開始位置間で
早送り前進させる。砥石台2の早送り前進端でステップ
33に進み定寸装置17を測定位置に前進しステップ3
4に進んで研削加工を開始しステップ35に進み研削完
了で定寸信号ありか否かを検知してYesではステップ
36に進み砥石台2の送りを停止するが、Noではステ
ップ34に戻り定寸信号ありになるまで再度研削加工を
繰り返し行う。
【0020】前記ステップ36で砥石台2の送りを停止
した後に砥石台2の位置を補正処理するステップ37に
進み砥石台2の位置補正を必要とするときには後述する
図5のフローチャートににより砥石台位置を補正しステ
ップ38に進み砥石台2を早送り後退し、ステップ39
に進み全ピン研削完了か否かを検知して完了の場合はエ
ンドとなり次の工作物を上記のフローチャートにより加
工するが、全ピンの研削を完了していない場合はステッ
プ30に戻り全ピンが研削完了するまでステップ30か
らステップ39までの全行程を繰り返し行うものであ
る。
【0021】上記ステップ37の砥石位置補正処理では
図5で示すように、ステップ40で加工箇所を確認す
る。すなわち、加工したピンがどれであるかを確認しス
テップ41に進み、そのピンを加工したときの砥石台2
の前進位置、すなわち、現在正寸値Pを読み込
む。次にステップ42に進んで長時間機械停止後の工作
物か否かを認識し、長時間機械停止後の工作物ではない
ときNoではステップ43に進んで前工作物の砥石台前
進位置、すなわち、前加工正寸値PN−1をメモリ
22の前記加工箇所に対応する領域から読み出してステ
ップ44で前記現在正寸値Pと比較し、前加工正
値PN−1に対する許容範囲A(図3参照)に入る
差が許容範囲A内かを判断して、これがYesの場合は
ステップ45に進む。前記ステップ42で長時間機械停
止後の工作物の場合のYesでは前記ステップ43及び
44を迂回して直接ステップ45に進む。
【0022】上記ステップ45では数値制御装置18で
指定された理論砥石台位置を読み出しステップ46で理
論値と現在正寸値Pと差による補正量を算出し、
ステップ47で算出した補正量だけ砥石台2の送り座標
系(X軸座標)の補正を行って現在正寸値Pを前
記加工箇所に対応する領域に格納してステップ37の砥
石位置補正処理をエンドとし図4で示すステップ38に
進む。前記ステップ44で現在正寸値Pが許容範
囲Aを越えているときのNoの場合は、ステップ49に
進み、これが異常限界B1、B2(図3参照)内か異常
限界B1、B2越えている異常かを判断し、異常限界B
1、B2内のYesでは前記ステップ45、46、4
7、48を迂回してエンドとし図4で示すステップ38
に進む。つまり、異常限界B1、B2の場合はこれを無
視して砥石台の補正や現在正寸値P をメモリ22
に格納を行わず、次の工作物の加工は現在の送り座標系
及びメモリ22の内容を保持して行い、前記次の工作物
の加工箇所が正寸になったときの砥石台2の前進位置と
前々工作物の加工箇所が正寸になったときの砥石台2の
前進位置とを比較する。尚、ステップ49で異常限界B
1、B2越えている異常のNoの場合は、その工作物は
不良品として異常処理する。
【0023】従来のプログラムでは1段前の研削サイク
ル終了時に設定されたX軸座標に基づいて次の段を研削
しているが、上記本発明はこれに加えて前工作物の全て
の段の研削終了時のX軸座標を記憶しているため、各段
のX軸座標の差、すなわち、工作物のたわみ量や傾きを
X軸座標設定に反映させ、各段の研削中心に、より合わ
せた形でX軸座標設定することができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、前工
作物の研削終了後における砥石台正寸位置のX軸座標を
記憶し、これと次の工作物の研削終了後における砥石台
現在正寸位置のX軸座標とを比較して、その差が許容範
囲内のときには工作物の加工のために、理論値と現在正
寸値との差分だけ砥石台の送り座標系を補正してこれを
記憶し、前記比較した差が許容範囲を越えた異常限界内
及び異常では砥石台の送り座標系の補正を行わず、異常
限界内では現在の送り座標系で次の加工を行って次の工
作物の加工箇所が正寸になったときの砥石台位置と前々
工作物の前記加工箇所に対応する箇所の砥石台正寸位置
と比較するようにしたものであるから、X軸座標の設定
時に定寸装置の異常や工作物の異常による砥石台の早送
り前進の際の衝突を防ぐと共に、次の工作物の加工の際
の空研削量が最小となりサイクルタイムのバラツキをな
くすことができる。また、定寸でのX軸座標が前工作物
と比較して大き変化した場合に異常として捕捉すること
ができ、砥石の割れや研削残し等の不具合をなくすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による研削装置及びその数値制御装置の
平面図
【図2】本発明方法を示す説明図
【図3】本発明方法による各加工箇所の前加工正寸位置
に対する許容範囲と異常限界情況を示す説明図
【図4】本発明方法の全行程を示すフローチャート
【図5】本発明方法による砥石台位置補正処理を示すフ
ローチャート
【符号の説明】
1 ベッド 2 砥石台 7 テーブル 9 主軸台 10 主軸台 17 定寸装置 18 数値制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 綱一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C001 KA01 KA05 KB01 TA02 TB02 TD01 3C034 AA01 CA03 CB03 DD01 3C043 AC25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に複数の加工箇所を有する工作
    物に対して進退送り移動可能な砥石台と、前記工作物を
    回転駆動する主軸台を備え前記工作物の各加工箇所を前
    記砥石台の砥石による加工位置に割り出し位置決めする
    テーブルと、前記工作物の各加工箇所を測定する定寸装
    置とを備え前記工作物の各加工箇所を連続加工する研削
    装置において、前記定寸装置により各加工箇所が正寸に
    なったかをみて、正寸になったときの砥石台位置の現在
    正寸値を読み取り、この現在正寸値と前加工の工作物の
    前記加工箇所に対応する箇所が正寸になったときの砥石
    台の正寸位置とを比較して前加工正寸位置に対する許容
    範囲に入る差が許容範囲内かを判断し、許容範囲内であ
    れば次の工作物を加工するために、予め設定されている
    理論値と前記現在正寸値との差分だけ砥石台の送り座標
    系の補正を行い、前記正寸になったときの現在正寸値を
    メモリの各加工箇所に対応した領域に格納する数値制御
    装置を備えたことを特徴とする研削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研削装置において、現
    在正寸値が前加工正寸位置に対する許容範囲を越えた異
    常限界内のときは、前記送り座標系の補正及び現在正寸
    値の格納を行わず、現在の送り座標系及びメモリの内容
    を保持して次の加工を行い前記次の工作物の各加工箇所
    が正寸になったときの砥石台の位置と前々工作物の前記
    加工箇所に対応する箇所が正寸になったときの砥石台の
    位置とを比較する数値制御装置を備えたことを特徴とす
    る研削装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の研削装置におい
    て、長時間機械停止後の工作物の加工のときは、前記現
    在正寸値と前工作物の前記加工箇所に対応する箇所が正
    寸になったときの砥石台の正寸位置との比較・判断を行
    わず、次の工作物を加工するために前記理論値と前記現
    在正寸値との差分だけ砥石台の送り座標系の補正を行
    い、前記現在正寸値を前記メモリの各加工箇所に対応し
    た領域に格納する数値制御装置を備えたことを特徴とす
    る研削装置。
  4. 【請求項4】 長手方向に複数の加工箇所を有する工作
    物に対して進退送り移動可能な砥石台と、前記工作物を
    回転駆動する主軸台を備え前記工作物の各加工箇所を前
    記砥石台の砥石による加工位置に割り出し位置決めする
    テーブルと、前記工作物の各加工箇所を測定する定寸装
    置とを備え前記工作物の各加工箇所を連続加工におい
    て、前記定寸装置により各加工箇所が正寸になったかを
    みて、正寸になったときの砥石台位置の現在正寸値を読
    み取り、この現在正寸値と前加工の工作物の前記加工箇
    所に対応する箇所が正寸になったときの砥石台の正寸位
    置とを比較して前加工正寸位置に対する許容範囲に入る
    差が許容範囲内かを判断し、許容範囲内であれば次の工
    作物を加工するために、予め設定されている理論値と前
    記現在正寸値との差分だけ砥石台の送り座標系の補正を
    行い、前記正寸になったときの現在正寸値をメモリの各
    加工箇所に対応した領域に格納することを特徴とする研
    削方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の研削方法において、現
    在正寸値が前加工正寸位置に対する許容範囲を越えた異
    常限界内のときは、前記送り座標系の補正及び現在正寸
    値の格納を行わず、現在の送り座標系及びメモリの内容
    を保持して次の加工を行い前記次の工作物の各加工箇所
    が正寸になったときの砥石台の位置と前々工作物の前記
    加工箇所に対応する箇所が正寸になったときの砥石台の
    位置とを比較することを特徴とする研削方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の研削方法におい
    て、長時間機械停止後の工作物の加工のときは、前記現
    在正寸値と前工作物の前記加工箇所に対応する箇所が正
    寸になったときの砥石台の正寸位置との比較・判断を行
    わず、次の工作物を加工するために前記理論値と前記現
    在正寸値との差分だけ砥石台の送り座標系の補正を行
    い、前記現在正寸値を前記メモリの各加工箇所に対応し
    た領域に格納することを特徴とする研削方法。
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