JP4157246B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工装置に関する。特に、主軸に保持された工作物を、それぞれ独立して移動する複数の加工手段によって加工する加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主軸に工作物を保持し、工具を保持する工具台を主軸の回転に同期して移動(前進あるいは後進移動等)させることによって工作物の輪郭を加工する加工装置として、カム研削盤、クランクピン研削盤等が知られている。
クランクピン研削盤の研削動作を図5に示す。クランクシャフトは、ジャーナルが主軸Pに取り付けられている。これにより、主軸Pの回転によって、ジャーナルを中心にクランクシャフトのクランクピンが主軸Pの回りに円軌跡Cに沿って回転する(図5では、矢印eで示す反時計回転方向)。また、砥石は砥石台に保持されている。砥石台を移動させることによって、砥石を図5に示す矢印f方向(図5の左右方向)に前進移動あるいは後退移動(進退移動)させることによって、砥石14によりクランクピンの外周面を研削して輪郭を加工する。
【0003】
ここで、クランクピンの図5に示す矢印f方向の進退移動量は、主軸Pの回転位相角に応じて変化する。例えば、クランクピンが、主軸Pの回転位相角が0度の位置(図5のAに示す位置)から、主軸Pが角度θだけ回転した回転位相角がθ度の位置(図5のaに示す位置)まで回転する間では、クランクピンの矢印f方向の進退移動量はX1である。なお、本明細書では、主軸Pの中心とクランクピンの中心とを結ぶ線が砥石の移動方向(矢印f方向)と平行な位置で、砥石に近い側の位置を回転位相角が0度の位置、砥石から遠い側の位置を回転位相角が180度の位置という。一方、クランクピンが、主軸Pの回転位相角が90度の位置(図5のBに示す位置)から、主軸Pが角度θだけ回転した回転位相角が(90+θ)度の位置(図5のbに示す位置)まで回転する間では、クランクピンの矢印f方向の進退移動量はX2である。
このため、砥石によってクランクピンを確実に研削するためには、砥石、従って砥石を保持している砥石台の進退移動量をクランクピンの回転位置に応じて制御する必要がある。通常は、主軸Pの回転位相角に同期させて砥石台の進退移動量を制御している。例えば図5に示すように、主軸Pの回転位相角が0度の時には砥石を14で示す位置に移動させ(砥石とクランクピンとの接触点はA1)、回転位相角がθ度の時には砥石を14’の位置に移動させ(砥石とクランクピンとの接触点はa1)、回転位相角が90度の時には15で示す位置に移動させ(砥石とクランクピンの接触点はB1)、回転位相角が(90+θ)度の時には15’で示す位置に移動させる(砥石とクランクピンとの接触点はb1)。
また、加工開始時、加工終了時、主軸の回転速度変更時等において主軸Pの回転速度を変更する場合には、研削精度を低下させることなく、短時間で研削を行えるようにするために、回転速度変更(加減速制御)を開始する位置を考慮している。例えば、主軸Pの回転位相角が0度あるいは180度の位置で加減速制御を開始するようにしている。主軸Pの回転位相角が0度あるいは180度の付近では、砥石台の進退移動量が小さいため、主軸Pの加速度を大きく設定することができる。これにより、研削時間を短くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の砥石によって異なる回転位置にあるクランクピンを同時に研削する双頭型クランクピン研削盤(ツインヘッドクランクピン研削盤)においては、複数のクランクピンが、同時に主軸の回転位相角が0度あるいは180度の位置、すなわち同時に進退移動量が最も小さい回転位置にあるとは限らない。例えば、図5に示すように、クランクピンAとクランクピンBの位置が主軸Pに対して回転位相角で90度離れている場合には、一方のクランクピンAが回転位相角0度の位置にあっても、他のクランクピンBは回転位相角が90度の位置にある。複数のクランクピンが回転位相角で90度離れている場合に、各砥石(砥石台)の位置が主軸の回転位相角に応じてどのように変化するかを図6(a)に示す。
このような場合には、一方のクランクピンAが回転位相角0度あるいは180度の位置にある時に主軸Pの回転速度を変更すると、他方のクランクピンBを研削する砥石は、主軸Pの回転速度変更直後から高速での進退移動が必要となる。例えば、図6(c)に示すように、主軸Pの回転速度を主軸の回転位相が0度の位置で開始する場合、回転位相が0度の位置にあるクランクピンを研削している第2砥石(第2砥石台)の進退移動量は少なくてよいが、回転位相が90度の位置にあるクランクピンを研削している第1砥石(第1砥石台)の進退移動量は多くする必要がある。すなわち、主軸の回転変更開始直後における、第2砥石台の加速度は小さくてよいが、第1砥石台の加速度は大きくする必要がある(図6のQ参照)。この時、第1砥石台の最大加速度を越えた加減速指令が出力されると、第1砥石台によるクランクピンに対する同期精度が悪化し、研削精度が悪化する。また、第1砥石台の目標進退位置と検出進退位置との位置偏差が過大となって閾値を越えると、異常と判断し、停止してしまう。
このような問題点を防止する方法としては、移動能力(最大加速度)の高い砥石台を使用することが考えられる。しかしながら、この方法は、加工装置全体の価格が高くなる。また、位置偏差過大による異常停止を防止する方法としては、閾値を大きくする方法が考えられる。しかしながら、この方法は、研削精度が悪化する。
このため、従来は、主軸の目標回転速度あるいは加速度を低く設定し、砥石台の主軸に対する同期精度を確保している。しかしながら、この方法は、主軸の回転速度あるいは加速度を低く設定するため、研削時間が長くなる。
そこで、本発明は、安価に、加工精度を低下させることなく、短時間に加工を行うことができる加工装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの加工装置である。
請求項1に記載の加工装置では、主軸の回転速度を変更する場合には、2つの砥石台が各々の移動能力の範囲内で移動できるように主軸の加速度が制御される。これにより、主軸の加速度を最適な加速度に設定することができるため、安価に、加工精度を低下させることなく、短時間でクランクシャフトのクランクピンの加工を行うことができる。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの加工装置である。
請求項2に記載の加工装置を用いれば、砥石台の最大加速度の範囲内で砥石台を加減速できるように主軸の加速度を制御するため、主軸の加速度をより最適に制御することができる。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの各装置である。
請求項3に記載の加工装置では、主軸の最大加速度で主軸が目標回転速度に到達するまでの時間と、各砥石台の最大加速度で各砥石台が主軸の目標回転速度に対応する目標移動速度に到達するまでの時間の中で最も長い時間を選択し、選択した最も長い時間と主軸の目標回転数とに基づいて主軸の加速度を算出する。これにより、主軸の最適な加速度を容易に算出することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の加工装置を、双頭型クランクピン研削盤(ツインヘッドクランクピン研削盤)として構成したものである。
図1に示す双頭型クランクピン研削盤は、ベッド1上に第1テーブル6及び第2テーブル7が設けられている。第1テーブル6は、ベッド1に設けられた案内レール2上に送りねじ3によりZ軸方向(図1で左右方向)に移動自在に設けられている。第2テーブル7は、案内テーブル2上に送りねじ4によりZ軸方向に移動自在に設けられている。また、第1テーブル6には、第1砥石14を回転可能に保持する第1砥石台8が、送りねじ12によりZ軸方向と直交するX軸方向(図1では上下方向)に移動自在に設けられている。第2テーブル7には、第2砥石15を回転可能に保持する第2砥石台9が、送りねじ13によりX軸方向に移動自在に設けられている。
また、ベッド1上には、工作物であるクランクシャフトWを支持する、心押し台17及び主軸台18が設けられている。主軸台18には、工作物であるクランクシャフトWの軸端をチャック等によって支持する主軸を回転駆動するための、エンコーダ18E付きの主軸サーボモータ18Mが設けられている。一方、心押し台17は、そのセンターによりクランクシャフトWの軸端を支持するように構成されている。クランクシャフトWは、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)を有している。
【0007】
第1テーブル6をZ軸方向に移動させるための送りねじ3の端部には、エンコーダ70付きの第1Z軸サーボモータ60が設けられている。第2テーブル7をZ軸方向に移動させるための送りねじ4の端部には、エンコーダ72付きの第2Z軸サーボモータ68が設けられている。また、第1砥石台8をX軸方向に移動させるための送りねじ12の端部には、エンコーダ50付きの第1X軸サーボモータ44が設けられている。第2砥石台9をX軸方向に移動させるための送りねじ13の端部には、エンコーダ52付きの第2X軸サーボモータ48が設けられている。
第1砥石台8、第2砥石台9には、それそれ第1砥石14、第2砥石15が回転可能に保持されている。第1砥石台8、第2砥石台9には、それぞれ第1砥石14、第2砥石15駆動用の駆動モータが内蔵されている。
【0008】
次に、図1に示した双頭型クランクピン研削盤の制御装置のブロック図を図2に示す。
制御装置は、数値制御装置78を備えている。数値制御装置78は、第1砥石制御用CPU80、第2砥石制御用CPU90、ROM109、RAM111等を有している。これらの装置は、バス88を介して相互に接続可能に構成されている。
また、バス88には、インターフェース101を介して、CRT等の表示手段103やテンキー等の入力手段105等を有する入出力装置107が接続されている。
ROM109には、システム制御プログラム等が記憶される。RAM111には、クランクピンCP(イ)〜クランクピンCP(ニ)の加工プログラム、主軸の目標回転速度等が記憶される。
【0009】
第1砥石制御用CPU80には、インターフェース82を介して、第1X軸サーボモータ用制御回路84、第1Z軸サーボモータ用制御回路86が接続されている。
第1X軸サーボモータ用制御回路84には、第1X軸サーボモータ44が接続されている。第1X軸サーボモータ44に設けられているエンコーダ50は、第1X軸サーボモータ用制御回路84に接続されている。これにより、第1砥石台8のX軸方向の位置制御系が構成されている。
第1Z軸サーボモータ用制御回路86には、第1Z軸サーボモータ60が接続されている。第1Z軸サーボモータ60に設けられているエンコーダ70は、第1Z軸サーボモータ用制御回路86に接続されている。これにより、第1砥石台8のZ軸方向の位置制御系が構成されている。
また、第2砥石制御用CPU90には、インターフェース92を介して第2X軸サーボモータ用制御回路94、第2Z軸サーボモータ用制御回路96、主軸サーボモータ用制御回路98が接続されている。
第2X軸サーボモータ用制御回路94には、第2X軸サーボモータ48が接続されている。第2X軸サーボモータ48に設けられているエンコーダ52は、第2X軸サーボモータ用制御回路94に接続されている。これにより、第2砥石台のX軸方向の位置制御系が構成されている。
第2Z軸サーボモータ用制御回路96には、第2Z軸サーボモータ68が接続されている。第2Z軸サーボモータ68に設けられているエンコーダ72は、第2Z軸サーボモータ用制御回路96に接続されている。これにより、第2砥石台9のZ軸方向の位置制御系が構成されている。
主軸サーボモータ用制御回路98には、主軸サーボモータ18Mが接続されている。主軸サーボモータ18Mに設けられているエンコーダ18Eは、主軸サーボモータ用制御回路98に接続されている。これにより、主軸サーボモータの回転速度制御系が構成されている。
【0010】
次に、本実施の形態の双頭型クランクピン研削装置の動作を説明する。
先ず、主軸の加速度を算出する方法を、図3に示すフローチャート図に基づいて説明する。
主軸の回転開始時、回転停止時、回転速度変更時等の主軸の回転速度、すなわち主軸サーボモータ18Mの回転速度を変更する場合には、まず、ステップS1で、主軸の最大能力で主軸が目標回転速度に到達するまでの時間T0を算出する。例えば、主軸(主軸サーボモータ18M)の最大能力(最大加速度αk)、主軸の現在の回転速度K1及び目標回転速度K2に基づいて、主軸の回転速度が目標回転速度K2に到達するまでの時間T0(T0=|[K2−K1]/αm|)を算出する。
【0011】
次に、ステップS2で、第1砥石14(第1砥石台8)が目標進退速度(目標移動速度)に到達するまでの時間T1を算出する。
例えば、まず、主軸の回転速度変更開始時点における、第1砥石14により研削されるクランクピンの位置を判別する。例えば、回転位相角が0度の位置で主軸の回転速度の変更を開始する場合、第1砥石14により研削されるクランクピンCP(イ)は、主軸の回転速度変更開始時点では回転位相角が90度の位置にあることを判別する。そして、主軸の回転速度変更開始時点における第1砥石14により研削されるクランクピンCP(イ)の位置(この場合90度)、そのクランクピンCP(イ)の加工形状及び主軸の目標回転速度K2に基づいて、主軸が目標回転速度K2で回転する場合の、主軸の回転速度変更開始時点における第1砥石14(第1砥石台8)の目標移動速度M2を算出する。そして、第1砥石14(第1砥石台8)の最大能力(最大加速度αm)、第1砥石14(第1砥石台8)の現在の移動速度M1及び目標移動速度M2に基づいて、第1砥石14(第1砥石台8)が目標移動速度M2に到達するまでの時間T1(|T1=[M2−M1]/αm|)を算出する。
【0012】
次に、ステップS3で、第2砥石15(第2砥石台9)が目標進退速度(目標移動速度)に到達するまでの時間T2を算出する。例えば、ステップS2と同様に、まず第2砥石15により研削されるクランクピンCP(ハ)は、主軸の回転速度変更開始時点では回転位相角が0度の位置にあることを判別する。そして、主軸の回転速度変更開始時点における第2砥石15により研削されるクランクピンCP(ハ)の位置(この場合0度)、そのクランクピンCP(ハ)の加工形状及び主軸の目標回転速度K2に基づいて、主軸が目標回転速度K2で回転する場合の、主軸の回転速度変更開始時点における第2砥石15(第2砥石台9)の目標移動速度N2を算出する。そして、第2砥石15(第2砥石台9)の最大能力(最大加速度αn)、第2砥石15(第2砥石台9)の現在の移動速度N1及び目標移動速度N2に基づいて、第2砥石15(第2砥石台9)が目標移動速度N2に到達するまでの時間T2(T2=|[N2−N1]/αn|)を算出する。
【0013】
次に、ステップS4で、時間T0、T1、T2の中から一番長い時間を選択し、時間tmaxとする。
次に、ステップS5で、主軸の目標回転速度K2、現在の回転速度K1及び時間tmaxに基づいて、主軸の加速度αa(αa=[K2−K1]/tmax)を算出する。αaの符号によってαaが加速度であるか減速度であるかが判別される。
【0014】
以上のような、主軸の加速度を算出する方法を用いて、図1に示す双頭型クランクピン研削盤によりクランクシャフトを研削する動作の一例を、図4に示すフローチャート図に基づいて説明する。
加工物の加工が指示されると(例えば、入出力装置107のテンキー105の加工開始キーが操作されると)、まず、ステップP1では、第1砥石14(第1砥石台8)及び第2砥石15(第2砥石台)を研削開始位置まで、早送り前進させる。この時、主軸(主軸サーボモータ18M)は適宜の回転速度で回転している。
次に、ステップP2では、図3に示した方法を用いて、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を現在の回転速度から粗研削時の目標回転速度に変更する場合における、回転速度変更開始時点(回転速度の変更を開始する回転位相角)からの主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度を算出する。
そして、ステップP3では、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)の粗研削プロフィールデータを作成し、粗研削プロフィールデータに基づいて第1砥石台8及び第2砥石台9を主軸の回転位相角に同期して進退移動させる粗研削同期制御を実行する。この時、ステップP2で算出した主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度により、回転速度変更開始時点から主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を粗研削時の目標回転速度に変更する。
【0015】
次に、ステップP4では、図3に示した方法を用いて、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を粗研削時の目標回転速度から精研削時の目標回転速度に変更する場合における、主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度を算出する。
そして、ステップP5では、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)の精研削プロフィールデータを作成し、精研削プロフィールデータに基づいて第1砥石台8及び第2砥石台9を主軸の回転位相角に同期して進退移動させる精研削同期制御を実行する。この時、ステップP4で算出した主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度により、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を精研削時の目標回転速度に変更する。
【0016】
次に、ステップP6では、図3に示した方法を用いて、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を精研削時の目標回転速度から微研削時の目標回転速度に変更する場合における、主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度を算出する。
そして、ステップP7では、クランクピンCP(イ)〜CP(ニ)の微研削プロフィールデータを作成し、微研削プロフィールに基づいて第1砥石台8及び第2砥石台9を主軸の回転位相角に同期して進退移動させる微研削同期制御を実行する。この時、ステップP6で算出した主軸(主軸サーボモータ18M)の加速度により、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を微研削時の目標回転速度に変更する。
【0017】
次に、ステップP8では、スパークアウト(仕上げ加工)同期制御を行実行する。
次に、ステップP9では、第1砥石14(第1砥石台8)及び第2砥石15(第2砥石台)を待機位置まで、早送り後退させる。
【0018】
以上のように、本発明では、主軸(主軸サーボモータ18M)の回転速度を変更する場合には、砥石(砥石台)の移動能力の範囲内で主軸に同期して進退移動できる最適な加速度で主軸の回転を制御する。この場合には、図6の(b)にRで示すように、砥石台の加減速指令がが砥石台の最大加速度を越えることがない。このため、加工精度を低下させることなく、短時間に加工を行うことができる。
【0019】
なお、以上の実施の形態では、クランクシャフトのクランクピンを2つの砥石で研削する研削盤について説明したが、砥石の数は2つに限定されず種々変更可能である。
また、砥石によって工作物を研削する研削盤について説明したが、本発明は、研削盤に限定されず、独立して移動可能な複数の加工手段によって工作物を加工する加工装置に適用することができる。
また、加工手段の移動能力を加工手段の最大加速度により判別したが、加工手段の移動能力は最大加速度に限定されず、種々のパラメータによって判別することができる。
また、主軸の加速度の算出方法は、前記した実施例に限定されず、加工手段の移動能力の範囲内で加工手段が加工状態を維持しながら主軸の回転に同期して移動することができれば、種々の方法で算出することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の加工装置を用いれば、主軸の加速度を最適に制御することができるため、加工精度を低下させることなく、短時間でクランクシャフトのクランクピンの加工を行うことができる。
また、請求項2に記載の加工装置を用いれば、主軸の加速度をより最適に制御することができる。
また、請求項3に記載の加工装置を用いれば、主軸の最適な加速度を容易に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】双頭型クランクピン研削盤の概略構成図である。
【図2】図1に示した双頭型クランクピン研削盤の制御装置のブロック図である。
【図3】主軸の加速度を算出する方法の一実施の形態を説明するためのフローチャート図である。
【図4】研削加工法の一実施の形態を説明するためのフローチャート図である。
【図5】双頭型クランクピン研削盤の加工動作を説明するための図である。
【図6】双頭型クランクピン加工装置における主軸位相角に対する砥石台位置の関係、主軸の回転速度を変更した時の時間に対する砥石台速度との関係を示す図である。
【符号の説明】
6、7 テーブル
8、9 砥石台
14、15 砥石
18 主軸台
18M、44、48、60、68 サーボモータ
78 数値制御装置
80、90 制御用CPU
84、86、94、96 サーボモータ用制御回路

Claims (3)

  1. クランクピンを有するクランクシャフトをそのジャーナル部を中心として回転させる主軸と、前記主軸の回転に同期して移動可能であり前記クランクシャフトの回転により前記主軸の回りの円軌跡に沿って異なる回転位相で移動する2箇所のクランクピンをそれぞれ独立して同時に研削加工可能な2つ砥石台と、前記主軸の回転を制御するとともに、前記2つ砥石台の移動を前記主軸の回転に同期して制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記主軸の回転開始時、回転停止時、および前記主軸の回転速度を各工程間で変更する回転速度変更時に、前記2つ砥石台がそれぞれの移動能力の範囲内で移動できるように前記主軸の加速度を制御する加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置であって、前記制御手段は、前記2つ砥石台がそれぞれの最大加速度を越えない加速度で移動できるように前記主軸の加速度を制御する加工装置。
  3. 請求項2に記載の加工装置であって、前記制御手段は、主軸の最大加速度で前記主軸が目標回転速度に到達するまでの時間と、各砥石台の最大加速度で各砥石台前記主軸の目標回転速度に対応する目標移動速度に到達するまでの時間の中で最も長い時間を選択し、選択した最も長い時間と前記主軸の目標回転速度とに基づいて算出した加速度で前記主軸の回転を制御する加工装置。
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