JP2012091285A - 研削方法、研削システムおよび複合研削盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持装置20により回転可能に被加工物Wを支持された状態で、荒加工用砥石車73により荒加工工程を行い、仕上加工用砥石車74により仕上加工工程を行う研削方法であって、被加工物Wの研削部位は、外周面に曲率半径R1の凹状曲面を有するカム形状に形成され、荒加工用砥石車73の半径R2および仕上加工用砥石車74の半径R3は、凹状曲面の曲率半径R1より小さく形成される。
【選択図】図2
Description
(複合研削盤の構成)
第一実施形態の研削方法および複合研削盤について、図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、複合研削盤1は、砥石台トラバース型を例に挙げて説明する。複合研削盤1は、ベッド10と、支持装置20と、砥石支持装置60と、制御装置80とを備えて構成される。
次に、図2を参照して、被加工物Wであるカムシャフトのカム外周面と、荒加工用砥石車73および仕上加工用砥石車74について説明する。カムシャフトのカム外周面は、図2の実線にて示すように、2カ所の凹状曲面W1,W2を有している。具体的には、カムシャフトのカム外周面は、基準円の両端部とリフト量が最大となる位置とのそれぞれの中間付近に、凹状曲面W1,W2を有している。これらの凹状曲面W1,W2の曲率半径の最小値は、R1である。
次に、仕上加工用砥石車74により研削加工を行う仕上取代の設定方法について説明する。仕上取代は、仕上加工工程において仕上加工用砥石車74により研削加工する部分であり、荒加工工程において荒加工用砥石車73により削り残しとする部分である。
次に、第一実施形態における製造ラインにおける研削システムについて図4を参照して説明する。製造ラインは、被加工物Wであるカムシャフトを製造するラインである。当該製造ラインのうち複合研削盤1の配置される部分のみについて説明する。なお、当該部分を研削システムと称する。
第二実施形態の研削方法および研削盤について、図5を参照して説明する。本実施形態における研削盤は、第一実施形態における複合研削盤1に対して、複合砥石台62を単一の砥石車を有する砥石台としたものである。つまり、本実施形態の研削盤は、一つの砥石車を有する。
上記第一,第二実施形態におけるツールコストおよび製造ラインのサイクルタイムについて考察するために、参考例として、米国特許第5,392,566号明細書に記載されている複合研削盤を適用した場合を例に挙げる。参考例における製造ラインは、第一実施形態について説明した図4に示す製造ラインと同様の構成とし、上述した複合研削盤1を、当該公報に記載の複合研削盤に置き換えたものである。そして、参考例としての複合研削盤において、荒加工工程における荒加工用砥石車の半径が、被加工物Wであるカムシャフトのカム外周面における凹状曲面W1,W2の曲率半径の最小値R1より大きくされ、仕上加工工程における仕上加工用砥石車の半径は、曲率半径の最小値R1より小さくされる。
第一実施形態、第二実施形態および参考例について、製造ラインのサイクルタイムおよびツールコストについて検討する。第一,第二実施形態および参考例のそれぞれについて、図6(a)〜図6(c)に、荒加工工程の取代、研削加工時間、および、仕上加工工程の仕上取代、研削加工時間を示す。ここで、第一実施形態および参考例における各工程の研削加工時間は、それぞれの複合研削盤による研削加工時間を複合研削盤の台数分である2台分で除算した時間が、1つの被加工物Wに対する荒加工工程と仕上加工工程に要する時間となる。これに対して、第二実施形態における各工程は、それぞれ別の研削盤により行われているため、各工程の研削加工時間は、それぞれ対応する工程の研削加工時間そのものとなる。
上記実施形態において、複合研削盤1を砥石台トラバース型として、砥石支持装置60がトラバース送りをし、支持装置20に支持される被加工物Wをベッド10に対して固定する構成とした。この他に、複合研削盤1の支持装置20を載置するテーブルをトラバース送りする構成とし、複合砥石台62をベッド10に対してX軸方向のみに移動する構成においても同様に本発明を適用できる。
12:砥石台用Z軸ボールねじ、 13:砥石台用Z軸モータ
20:支持装置、 21:主軸台、 22:心押台
60:砥石支持装置、 61:砥石台トラバースベース、 62:複合砥石台
71:砥石台本体、 72:砥石台旋回機構、 73:荒加工用砥石車
74:仕上加工用砥石車、 75,76:砥石回転用モータ、 80:制御装置
W:被加工物(カムシャフト)、 W1,W2:凹状曲面
Claims (4)
- 支持装置により回転可能に被加工物を支持された状態で、荒加工用砥石車により荒加工工程を行い、仕上加工用砥石車により仕上加工工程を行う研削方法であって、
前記被加工物の研削部位は、外周面に曲率半径R1の凹状曲面を有するカム形状に形成され、
前記荒加工用砥石車の半径R2および前記仕上加工用砥石車の半径R3は、前記凹状曲面の曲率半径R1より小さく形成される研削方法。 - 請求項1において、
前記被加工物を加工する研削盤は、
前記被加工物を回転可能に支持する前記支持装置と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置され、選択的に使用可能な前記荒加工用砥石車および前記仕上加工用砥石車を備える複合砥石台と、
前記荒加工用砥石車と前記仕上加工用砥石車とを選択的に用いて前記被加工物を研削する制御装置と、
を備える複合研削盤であり、
前記研削方法は、
前記被加工物を前記支持装置により支持した状態で、設定された仕上取代を残すように前記荒加工用砥石車を用いて前記被加工物に対して荒加工を行う荒加工工程と、
前記荒加工工程の後に、前記被加工物を前記支持装置により継続して支持した状態で、前記仕上加工用砥石車を用いて前記仕上取代を取り除くように仕上加工を行う仕上加工工程と、
を実行する研削方法。 - 被加工物を支持する支持装置と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置された荒加工用砥石車と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置された仕上加工用砥石車と、
を備える研削システムにおいて、
前記被加工物の研削部位は、外周面に曲率半径R1の凹状曲面を有するカム形状に形成され、
前記荒加工用砥石車の半径R2および前記仕上加工用砥石車の半径R3は、前記凹状曲面の曲率半径R1より小さく形成される研削システム。 - 被加工物を支持する支持装置と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置され、選択的に使用可能な荒加工用砥石車および仕上加工用砥石車を備える複合砥石台と、
前記荒加工用砥石車と前記仕上加工用砥石車とを選択的に用いて前記被加工物を研削する制御装置と、
を備える複合研削盤であって、
前記被加工物の研削部位は、外周面に曲率半径R1の凹状曲面を有するカム形状に形成され、
前記荒加工用砥石車の半径R2および前記仕上加工用砥石車の半径R3は、前記凹状曲面の曲率半径R1より小さく形成され、
前記制御装置は、
前記被加工物を前記支持装置により支持した状態で、設定された仕上取代を残すように前記荒加工用砥石車を用いて前記被加工物に対して荒加工を行い、
前記荒加工の後に前記仕上加工用砥石車を用いて前記仕上取代を取り除くように仕上加工を行う複合研削盤。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP2010241158A JP2012091285A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 研削方法、研削システムおよび複合研削盤 |
CN201110319300.2A CN102452030B (zh) | 2010-10-27 | 2011-10-13 | 磨削方法、磨削系统以及多功能磨削机床 |
US13/273,483 US9050701B2 (en) | 2010-10-27 | 2011-10-14 | Grinding method, grinding system and multifunction grinding machine |
EP11186728.9A EP2447002B1 (en) | 2010-10-27 | 2011-10-26 | Grinding method, grinding system and multifunction grinding machine |
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JP2010241158A JP2012091285A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 研削方法、研削システムおよび複合研削盤 |
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JP2010241158A Pending JP2012091285A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 研削方法、研削システムおよび複合研削盤 |
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JP (1) | JP2012091285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106903579A (zh) * | 2017-03-30 | 2017-06-30 | 燕山大学 | 一种非圆曲面零件自适应打磨机 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11333689A (ja) * | 1998-05-26 | 1999-12-07 | Zexel:Kk | 研削加工装置 |
JP2009095911A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-07 | Jtekt Corp | 旋回装置およびそれを備えた円筒研削盤 |
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2010
- 2010-10-27 JP JP2010241158A patent/JP2012091285A/ja active Pending
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JP2009095911A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-07 | Jtekt Corp | 旋回装置およびそれを備えた円筒研削盤 |
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