JP5699537B2 - 研削方法および複合研削盤 - Google Patents
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Description
前記仕上取代は、前記荒加工用砥石車に起因する研削抵抗の変化量に基づいて設定される、もしくは、前記被加工物の研削部位がカム形状に形成される場合には、前記仕上取代は、研削抵抗による前記被加工物または前記複合研削盤の撓み変形量に起因するカムプロフィール研削誤差に基づいて設定される。
仕上取代が荒加工用砥石車に起因する研削抵抗の変化量に基づいて設定される場合には、仕上取代を少なくできる。
また、被加工物の研削部位がカム形状に形成される場合に、仕上取代が研削抵抗による被加工物または複合研削盤の撓み変形量に起因するカムプロフィール研削誤差に基づいて設定されることで、以下の効果を奏する。カム形状を研削加工する場合には、加工位置であるカムプロフィールは回転位相とリフト量によって表される。ここで、研削抵抗によって被加工物または複合研削盤の各構成部品が撓み変形する。そして、カムプロフィールは、当該撓み変形がないものとして設定されることが多い。ところで、被加工物の研削部位が円筒外周面の場合には、当該撓み変形があることによって、研削加工後の外径が目標の研削径よりも大きな径となってしまう。そのため、円筒研削においては、スパークアウトなどが行われる。しかし、カム形状を研削加工する場合には、被加工物の回転位相に応じて、砥石車の位置を変動させる必要がある。そのため、カム形状を研削加工する場合において、当該撓み変形を生じることによって、実際の研削加工後の形状がカムプロフィールに対して誤差(これを、カムプロフィール研削誤差と称する)を生じる。このカムプロフィール研削誤差は、カムプロフィールよりも切り込み方向(削りすぎとなる方向)に生じるおそれがある。そのため、本発明において、仕上取代は、カムプロフィール研削誤差に基づいて決定するものとしている。これにより、確実にカムプロフィール研削誤差を仕上加工工程において排除することができるため、仕上加工工程後の被加工物に影響を及ぼすことはない。
(複合研削盤の構成)
本実施形態の研削方法および複合研削盤について、図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、複合研削盤1は、砥石台トラバース型を例に挙げて説明する。複合研削盤1は、ベッド10と、支持装置20と、砥石支持装置60と、制御装置80とを備えて構成される。
次に、図2を参照して、被加工物Wであるカムシャフトのカム外周面と、荒加工用砥石車73および仕上加工用砥石車74について説明する。カムシャフトのカム外周面は、図2の実線にて示すように、2カ所の凹状曲面W1,W2を有している。具体的には、カムシャフトのカム外周面は、基準円の両端部とリフト量が最大となる位置とのそれぞれの中間付近に、凹状曲面W1,W2を有している。これらの凹状曲面W1,W2の曲率半径の最小値は、R1である。
次に、仕上加工用砥石車74により研削加工を行う仕上取代の設定方法について説明する。仕上取代は、仕上加工工程において仕上加工用砥石車74により研削加工する部分であり、荒加工工程において荒加工用砥石車73により削り残しとする部分である。
次に、本実施形態における製造ラインにおける研削システムについて図4を参照して説明する。製造ラインは、被加工物Wであるカムシャフトを製造するラインである。当該製造ラインのうち複合研削盤1の配置される部分のみについて説明する。なお、当該部分を研削システムと称する。
参考例1の研削方法および研削盤について、図5を参照して説明する。参考例1における研削盤は、本実施形態における複合研削盤1に対して、複合砥石台62を単一の砥石車を有する砥石台としたものである。つまり、本実施形態の研削盤は、一つの砥石車を有する。
上記本実施形態におけるツールコストおよび製造ラインのサイクルタイムについて考察するために、参考例2として、米国特許第5,392,566号明細書に記載されている複合研削盤を適用した場合を例に挙げる。参考例2における製造ラインは、本実施形態について説明した図4に示す製造ラインと同様の構成とし、上述した複合研削盤1を、当該公報に記載の複合研削盤に置き換えたものである。そして、参考例2としての複合研削盤において、荒加工工程における荒加工用砥石車の半径が、被加工物Wであるカムシャフトのカム外周面における凹状曲面W1,W2の曲率半径の最小値R1より大きくされ、仕上加工工程における仕上加工用砥石車の半径は、曲率半径の最小値R1より小さくされる。
本実施形態および参考例1,2について、製造ラインのサイクルタイムおよびツールコストについて検討する。本実施形態、参考例1,2のそれぞれについて、図6(a)〜図6(c)に、荒加工工程の取代、研削加工時間、および、仕上加工工程の仕上取代、研削加工時間を示す。ここで、本実施形態および参考例2における各工程の研削加工時間は、それぞれの複合研削盤による研削加工時間を複合研削盤の台数分である2台分で除算した時間が、1つの被加工物Wに対する荒加工工程と仕上加工工程に要する時間となる。これに対して、参考例1における各工程は、それぞれ別の研削盤により行われているため、各工程の研削加工時間は、それぞれ対応する工程の研削加工時間そのものとなる。
上記実施形態において、複合研削盤1を砥石台トラバース型として、砥石支持装置60がトラバース送りをし、支持装置20に支持される被加工物Wをベッド10に対して固定する構成とした。この他に、複合研削盤1の支持装置20を載置するテーブルをトラバース送りする構成とし、複合砥石台62をベッド10に対してX軸方向のみに移動する構成においても同様に本発明を適用できる。
また、上記実施形態において、被加工物Wをカムシャフトとし、研削部位をカム外周面として説明した。この他に、本発明は、被加工物Wの研削部位を円筒状外周面、例えば、クランクシャフトのクランクジャーナルに適用することもできる。
12:砥石台用Z軸ボールねじ、 13:砥石台用Z軸モータ
20:支持装置、 21:主軸台、 22:心押台
60:砥石支持装置、 61:砥石台トラバースベース、 62:複合砥石台
71:砥石台本体、 72:砥石台旋回機構、 73:荒加工用砥石車
74:仕上加工用砥石車、 75,76:砥石回転用モータ、 80:制御装置
W:被加工物(カムシャフト)、 W1,W2:凹状曲面
Claims (4)
- 被加工物を支持する支持装置と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置され、選択的に使用可能な荒加工用砥石車および仕上加工用砥石車を備える複合砥石台と、
前記荒加工用砥石車と前記仕上加工用砥石車とを選択的に用いて前記被加工物を研削する制御装置と、
を備える複合研削盤を用いた研削方法において、
前記被加工物を前記支持装置により支持した状態で、設定された仕上取代を残すように前記荒加工用砥石車を用いて前記被加工物に対して荒加工を行う荒加工工程と、
前記荒加工工程の後に、前記被加工物を前記支持装置により継続して支持した状態で、前記仕上加工用砥石車を用いて前記仕上取代を取り除くように仕上加工を行う仕上加工工程と、
を実行し、
前記荒加工用砥石車は、前記仕上加工用砥石車により仕上加工された後における前記被加工物の形状の加工を可能とする外径を有し、
前記荒加工工程は、前記荒加工用砥石車の形状の外径に依存しない形状であって、前記被加工物において前記仕上取代を残した形状となるように荒加工を行い、
前記仕上取代は、前記荒加工用砥石車に起因する研削抵抗の変化量に基づいて設定される、もしくは、前記被加工物の研削部位がカム形状に形成される場合には、前記仕上取代は、研削抵抗による前記被加工物または前記複合研削盤の撓み変形量に起因するカムプロフィール研削誤差に基づいて設定される複合研削盤を用いた研削方法。 - 請求項1において、
製造ラインにおいて1つの前工程と1つの後工程との間に複数の前記複合研削盤が配置され、
それぞれの前記複合研削盤は、前記製造ラインの前記前工程から搬送された前記被加工物に対して前記荒加工工程と前記仕上加工工程を順に行い、前記仕上加工工程の後に前記被加工物を前記製造ラインの前記後工程に排出し、
複数の前記複合研削盤は、前記前工程と前記後工程との間において並列に実行する複合研削盤を用いた研削方法。 - 請求項1または2において、
前記被加工物の研削部位は、外周面に曲率半径R1の凹状曲面を有するカム形状に形成され、
前記荒加工用砥石車の半径R2および前記仕上加工用砥石車の半径R3は、前記凹状曲面の曲率半径R1より小さく形成され、
前記荒加工工程は、前記荒加工用砥石車を用いて荒加工を行い、前記凹状曲面に対して設定された仕上取代を残した荒凹状曲面を形成し、
前記仕上加工工程は、前記荒加工工程の後に前記仕上加工用砥石車を用いて前記荒凹状曲面に対して仕上加工を行い、前記仕上取代を取り除いて前記凹状曲面を形成する複合研削盤を用いた研削方法。 - 被加工物を支持する支持装置と、
前記支持装置に対して相対移動可能に配置され、選択的に使用可能な荒加工用砥石車および仕上加工用砥石車を備える複合砥石台と、
前記荒加工用砥石車と前記仕上加工用砥石車とを選択的に用いて前記被加工物を研削する制御装置と、
を備える複合研削盤において、
前記荒加工用砥石車は、前記仕上加工用砥石車により仕上加工された後における前記被加工物の形状の加工を可能とする外径を有し、
前記制御装置は、
前記被加工物を前記支持装置により支持した状態で、前記荒加工用砥石車の形状の外径に依存しない形状であって設定された仕上取代を残した形状となるように、前記荒加工用砥石車を用いて前記被加工物に対して荒加工を行い、
前記荒加工の後に、前記被加工物を前記支持装置により継続して支持した状態で、前記仕上加工用砥石車を用いて前記仕上取代を取り除くように仕上加工を行い、
前記仕上取代は、前記荒加工用砥石車に起因する研削抵抗の変化量に基づいて設定される、もしくは、前記被加工物の研削部位がカム形状に形成される場合には、前記仕上取代は、研削抵抗による前記被加工物または前記複合研削盤の撓み変形量に起因するカムプロフィール研削誤差に基づいて設定される複合研削盤。
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