JP2003136379A - 両頭研削盤 - Google Patents

両頭研削盤

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JP2003136379A
JP2003136379A JP2001337409A JP2001337409A JP2003136379A JP 2003136379 A JP2003136379 A JP 2003136379A JP 2001337409 A JP2001337409 A JP 2001337409A JP 2001337409 A JP2001337409 A JP 2001337409A JP 2003136379 A JP2003136379 A JP 2003136379A
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JP2001337409A
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Sadatsune Yasumi
貞恒 安味
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトのピン部を回転軸にして、
公転する複数箇所のピン部の加工部分の同時加工におい
て高精度の研削加工を施すことができる両頭研削盤を提
供する。 【解決手段】 長尺状のワークW上の複数箇所の加工部
分Wa〜Wdを複数の砥石車23A,23Bにより研削
加工する際に、各加工部分Wa〜Wdの外径寸法を測定
装置32A,32Bにより測定して、その測定結果に基
づいて各砥石車23A,23Bの形状誤差補償しながら
駆動制御する。ワークWの複数箇所の加工部分Wa〜W
dのうちで、研削加工の先行する加工部分Wa〜Wdに
おける測定装置32A,32Bの測定値が所定値になっ
たとき、その先行加工部分Wa〜Wdの研削加工を一時
中止して、研削加工の後続する加工部分Wa〜Wdにお
ける測定装置32A,32Bの測定値が所定値になるの
を待つ。そして、各砥石車23A,23Bによるワーク
Wの各加工部分Wa〜Wdの最終研削加工を同時に開始
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエンジン
用クランクシャフトのピンを回転軸としてピン部を研削
する場合に、加工時間短縮を目的として複数箇所の加工
部分を同時に研削加工する両頭研削盤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、両頭研削盤においては、長尺状
のワークを一端あるいは一対の主軸台間に支持した状態
でその軸線を中心に回転させながら、ワーク上の複数箇
所の加工部分に複数の砥石車を同時に接触させて、それ
らの加工部分の外周面を同時に研削加工するようになっ
ている。また、高精度の寸法管理を行うために、研削加
工中には、ワークの各加工部分の外径寸法が測定装置に
より測定される。そして、その測定結果に基づいて、複
数の砥石車による研削が、回転速度や切込速度が異なる
粗研削,中研削,仕上げ研削等の複数のステップを順次
経て実行され、終了されるようになっている。
【0003】さらに、この種の研削加工に際しては、加
工に対する形状誤差補償が実行される。この形状誤差補
償には、両砥石車の振動等が相互に影響し合うことによ
って生じる負荷干渉に起因した不適なプロファイルに対
する補償が含まれている。つまり、両砥石車の相互負荷
干渉によって、ワークの加工部分に不適なプロファイル
が現出するため、そのプロファイルに相反する研削が行
われるように、砥石車の送り動作がプログラム制御され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この両頭研
削盤において、ワークの各加工部分の寸法測定に基づい
て、各砥石車を独立して駆動制御した場合、ワークの捩
じれや各砥石車間の切れ味の違い等により、図5に示す
ように、前記各ステップの加工終了タイミングにバラツ
キが発生する。従って、一方の砥石車の研削加工が終了
した場合には、他方の砥石車のみによる研削加工とな
る。
【0005】その理由として、前述のように、各砥石車
の形状誤差補償は、両砥石車による同時加工時の負荷干
渉に対応する要素も含まれているため、先行する砥石車
による研削加工の終了後は、負荷干渉が生じ易く、後続
の研削部における砥石車は一方の砥石車による研削が終
了すると研削抵抗がなくなり、全体としてアンバランス
になることから加工精度が著しく低下するという問題が
あった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、ワークの複数箇所の加工部分において高精度の研削
加工を施すことができる両頭研削盤を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、長尺状のワークを両端
にて支持した状態でその軸線を中心に回転させながら、
そのワークの複数箇所の外周面を形状誤差補償しながら
複数の独立して駆動される砥石車により同時に研削加工
するようにした両頭研削盤において、全ての砥石車によ
る研削加工が前記それぞれの所定値に達した時に、各砥
石車によるワークの各加工部分の最終研削加工が同時に
実行されるように、研削駆動部の動作を制御する制御手
段を設けたことを特徴とするを特徴とするものである。
【0008】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、ワークの複数箇所の加工部分において、各砥石車に
よる研削加工が同時に終了する。よって、少なくともワ
ークの各加工部分の加工終了時点において、負荷干渉に
対応した形状誤差補償を正確に行うことができて、各加
工部分を高精度に研削加工することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、研削加工中にワークの各加工部分の外
径寸法を測定するための測定手段をそれぞれの研削部に
設け、前記制御手段は、全ての砥石車による研削加工が
前記それぞれの所定値に達した時に、各砥石車によるワ
ークの各加工部分の最終研削加工が同時に実行されるよ
うに研削駆動部の動作を制御することを特徴としたもの
である。
【0010】従って、請求項2に記載の発明において
は、測定値が所定値になった時点から最終研削加工が同
時実行されるため、加工部分の寸法精度を確保したうえ
に、形状精度も確保でき、高精度研削が可能になる。
【0011】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または請求項2に記載の発明において、前記制御手段
は、前記最終研削加工の少なくとも研削終了が同時にな
るようにそれぞれの研削駆動部の送り速度を同一とする
ことを特徴としたものである。
【0012】従って、請求項3に記載の発明において
は、少なくとも研削加工の最終段階において負荷干渉に
対応した形状誤差補償が行われるため、高精度研削が可
能になる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記制御手段
は、ワークの複数箇所の加工部分のうちで、研削加工が
先行するそれぞれの加工部分における測定手段による測
定値が所定値になったとき、その先行加工部分の研削加
工を一時停止して、研削加工の後続する最終加工部分に
おける測定手段の測定値が所定値になるのを待つように
研削駆動部の動作を制御することを特徴とするものであ
る。
【0014】従って、請求項4に記載の発明において
は、先行加工部分の研削加工を所定加工状況にて中断す
れば、各加工部分の最終研削加工を同時に開始させるこ
とができて、寸法精度を確保したうえで、ワークの複数
箇所の加工部分を能率良く、かつ高精度に研削加工する
ことができる。
【0015】請求項5に記載の発明においては、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記制
御手段は、測定手段からの測定値に基づいて、各砥石車
をワークの各加工部分に対する複数の研削工程に切り換
えて駆動制御するとともに、各砥石車による各加工部分
の最終研削工程の研削加工を同時に開始させるように制
御することを特徴とするものである。
【0016】従って、請求項5に記載の発明において
も、各加工部分の寸法精度を確保したうえで、形状精度
を確保でき、高精度加工が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を両頭研削盤に
具体化した一実施形態を、図1〜図4に基づいて説明す
る。
【0018】図1に示すように、この両頭研削盤におい
ては、基台11上にワーク支持装置12が配設されてい
る。すなわち、基台11の上面には移動テーブル13が
一対のガイドレール14を介してX方向へ移動可能に支
持されている。移動テーブル13の上面には一対の主軸
台15,16がガイドレール17を介してX方向へ移動
可能に支持され、それらの対向端部にはクランクシャフ
トよりなるワークWを両端にて支持するためのチャック
15a,16aが設けられている。
【0019】前記ワーク支持装置12と対応するよう
に、基台11上には一対の砥石装置18A,18Bが配
設されている。すなわち、各砥石装置18A,18Bに
おいては、基台11の上面に砥石台19が各一対のガイ
ドレール20を介してY方向へ移動可能に支持され、そ
れらの上面には加工ヘッド21が配設されている。各加
工ヘッド21には回転軸22が回転可能に支持され、そ
れらの対向端部には第1及び第2の砥石車23A,24
Bが取り付けられている。
【0020】前記各砥石台19上には研削駆動部として
の第1及び第2の砥石回転用モータ24A,24Bが配
設され、これらのモータ24A,24Bにより、プーリ
25,26及びベルト27を介して各砥石車23A,2
3Bが回転されるようになっている。基台11の後端に
は研削駆動部としての第1及び第2の砥石移動用モータ
28A,28Bが配設され、これらのモータ28A,2
8Bにより、図示しないボールネジを介して各砥石台1
9がX方向へ移動されるようになっている。
【0021】そして、この実施形態においては、加工部
分Wa〜Wdがクランクシャフトのピンである。この加
工部分Wa〜Wdを研削加工する場合には、そのワーク
Wが一対の主軸台15,16間に装着された状態で、図
示しないテーブル移動用モータにより移動テーブル13
がZ方向に移動される。この移動により、ワークW上の
2箇所の加工部分Wa〜Wdが第1及び第2の砥石車2
3A,23Bと対応配置される。この状態で、主軸台1
5,16にそれぞれ内蔵の図示しないワーク回転用モー
タにより、ワークWが軸線Lを中心に、すなわちジャー
ナルを中心に回転される。
【0022】それとともに、第1及び第2の砥石車23
A,23Bが砥石回転用モータ24A,24Bにより所
定の回転速度で回転されながら、砥石移動用モータ28
A,28BによりワークWに向かってX方向に所定の切
込速度で往復移動される。この往復移動により、各砥石
車23A,23BがワークW上の2箇所の加工部分Wa
〜Wdに接触されて、それらの加工部分Wa〜Wdの外
周面が同時に研削されるようになっている。
【0023】図1及び図2に示すように、前記両砥石台
19上にはそれぞれワークレスト装置29A,29Bが
配設され、それらのワークレスト装置29A,29Bに
は2つのシュー30,31が装備されている。そして、
ワークW上の2箇所の加工部分Wa〜Wdが研削加工さ
れる際に、これらのワークレスト装置29A,29Bの
シュー30,31が、ワークWの各加工部分Wa〜Wd
の外周面に側方及び下方から当接される。この当接によ
り、ワークWの各加工部分Wa〜Wdが砥石車23A,
23Bと反対側から支持されるようになっている。
【0024】図2に示すように、前記両砥石台19上に
はピン径測定装置32A,32Bがそれぞれ配設されて
いる。そして、ワークWの各加工部分Wa〜Wdが研削
加工される際に、その各加工部分Wa〜Wdの外径寸法
がこのピン径測定装置39により測定されるようになっ
ている。
【0025】すなわち、砥石台19上にはブラケット4
1が取り付けられ、そのブラケット41には支持アーム
42が支軸43を介して回動可能に支持されている。支
持アーム42の先端には取付部材44が支軸45を介し
て回動可能に支持され、その先端下部にはゲージ36が
取り付けられている。このゲージ36には、クランクピ
ン18aの外周面に接触可能な一対の接触子36a及び
測定子36bが設けられている。
【0026】前記ブラケット41上にはゲージ用シリン
ダ37が配設され、そのピストンロッドが支持アーム4
2に作動連結されている。そして、このシリンダ37が
出没動作されることにより、支持アーム42が支軸43
を中心に回動されて、ゲージ36が上方の退避位置と、
下方の測定位置とに移動配置される。また、ゲージ36
が測定位置に移動配置された状態で、接触子36a及び
測定子36bが研削加工中のクランクピン18aに回転
砥石23の反対側から接触され、測定子36bを介して
クランクピン18aの外径寸法が測定されるようになっ
ている。
【0027】さらに、このゲージ36によるピン径測定
時には、クランクピン18aがジャーナル18bの軸線
L1を中心に公転されるのに追随して、取付部材34が
支軸35を中心に回動される。この回動により、ゲージ
36の測定位置がクランクピン18aに対して常にほぼ
定位置に保持されるようになっている。
【0028】次に、前記のように構成された両頭研削盤
の制御装置40の構成について説明する。図3に示すよ
うに、制御手段としての制御装置40には、研削盤の動
作を制御するのに必要な諸データ等を記憶するメモリ4
1、及び諸データ等の入力に使用するキーボード等の入
力装置42が接続されている。また、制御装置40に
は、前記第1及び第2の測定装置32A,32Bから、
ワークWの加工部分Wa〜Wdにおける外径寸法の測定
信号が入力される。さらに、制御装置40からは、両砥
石装置18A,18Bの砥石回転用モータ24A,24
B及び砥石移動用モータ28A,28Bに駆動信号が出
力されるようになっている。
【0029】そして、前記制御装置40は、両測定装置
32A,32Bからの測定結果に基づいて、各モータ2
4A,24B,28A,28Bを駆動制御して、砥石車
23A,23Bの回転速度及び切込速度を制御する。こ
の回転速度及び切込速度制御により、図4に示すよう
に、各砥石車23A,23BによるワークW上の加工部
分Wa〜Wdの研削加工を、その外径寸法が所定値に達
するごとに、粗研削工程、中粗研削工程、仕上げ研削工
程及び精密研削工程に順に切り換えて実行させるように
なっている。
【0030】この場合、制御装置40は、ワークWの加
工部分Wa〜Wdの研削加工が、粗研削工程から中粗研
削工程及び仕上げ研削工程を経て精密研削工程に移行す
るのに伴って、砥石車23A,23Bの回転速度を順に
増加させるとともに、切込速度を順に減少させるように
制御する。
【0031】また、制御装置40は、両砥石装置18
A,18Bが保有する特有の研削特性や、同時加工時の
負荷干渉等に起因したプロファイル面での研削誤差を打
ち消すように、前記各研削工程において、砥石車23
A,23Bの回転速度及び切込速度について形状誤差補
償の動作を行わせる。例えば、加工部分Wa〜Wdの研
削加工面にプラス方向の誤差が生じる場合には、形状誤
差補償として、そのプラス部分が消滅するように、砥石
車23A,23Bの切込量が調整される。
【0032】さらに、このワークWの研削加工時には、
ワークWの捩じれや各砥石車23A,23B間の切れ味
の違い等により、図4に示すように、ワークWの各加工
部分Wa〜Wdにおいて、仕上げ研削工程の終了タイミ
ングに差が生じることがある。このような場合、前記制
御装置40は、先行する加工部分Wa〜Wdの研削加工
を中断して、後続する加工部分Wa〜Wdの仕上げ研削
工程の終了を待つ。そして、各砥石車23A,23Bに
よる各加工部分Wa〜Wdの最終研削工程である精密研
削工程を同一の送り速度で同時に開始させるようになっ
ている。
【0033】次に、前記のように構成された両頭研削盤
の動作を説明する。さて、この両頭研削盤において、ク
ランクシャフト等のワークWにおけるピン等の加工部分
Wa〜Wdを研削加工する場合には、そのワークWが一
対の主軸台15,16間に装着される。この状態で、移
動テーブル13の移動により、ワークW上の2箇所の加
工部分Wa〜Wdが第1及び第2の砥石車23A,23
Bと対応配置されるとともに、ワークWが軸線Lを中心
に、すなわち、加工部分Wa〜Wdであるピンを中心に
回転される。
【0034】それとともに、両砥石車23A,23Bが
砥石回転用モータ24A,24Bにより粗研削の回転速
度で回転されながら、砥石移動用モータ28A,28B
によりワークWに向かって粗研削の切込速度で接近移動
される。この接近移動により、図4に示すように、ワー
クW上の2箇所の加工部分Wa〜Wdの外周面が同時に
粗研削される。
【0035】この粗研削加工時には、各加工部分Wa〜
Wdの外径寸法が測定装置32A,32Bにより常時測
定される。そして、その測定寸法が予め設定された粗研
削完了寸法に達したとき、各砥石車23A,23Bの回
転速度及び切込速度が粗研削速度から中粗研削速度に変
更されて、図4に示すように、各加工部分Wa〜Wdに
対する加工が粗研削から中粗研削に順に切り換えられ
る。
【0036】さらに、この中粗研削加工時においても、
各加工部分Wa〜Wdの外径寸法が測定装置32A,3
2Bにより常時測定される。そして、その測定寸法が予
め設定された中粗研削完了寸法に達したとき、各砥石車
23A,23Bの回転速度及び切込速度が中粗研削速度
から仕上げ研削速度に変更されて、図4に示すように、
各加工部分Wa〜Wdに対する加工が中粗研削から仕上
げ研削に順に切り換えられる。
【0037】引き続き、この仕上げ研削加工時において
も、各加工部分Wa〜Wdの外径寸法が測定装置32
A,32Bにより常時測定される。そして、研削加工の
先行する加工部分の測定寸法が予め設定された仕上げ研
削完了寸法に達すると、図4に示すように、その先行加
工部分Wa〜Wdの研削加工が中断されて、後続する加
工部分Wa〜Wdの測定寸法が仕上げ研削完了寸法に達
するまで待たれる。その後、後続する加工部分Wa〜W
dの仕上げ研削が終了すると、両砥石車23A,23B
の回転速度及び切込速度が仕上げ研削速度から精密研削
速度に変更されて、図4に示すように、各加工部分Wa
〜Wdに対する精密研削加工が同時に開始される。
【0038】そして、この精密研削加工時においても、
各加工部分Wa〜Wdの外径寸法が測定装置32A,3
2Bにより常時測定され、その測定寸法が予め設定され
た精密研削完了寸法に達したとき、各砥石車23A,2
3Bの作動が停止されて、両加工部分Wa〜Wdの研削
加工が同時に終了する。そのため、各加工部分Wa〜W
dに対して最終研削工程の精密研削が同一のタイミング
で実行され、両砥石車23A,23Bの回転速度及び切
込速度が同一条件で正確に形状誤差補償される。よっ
て、ワークWの各加工部分Wa〜Wdを所定の外径寸法
に高精度に研削加工することができる。
【0039】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) この両頭研削盤においては、長尺状のワークW
の複数箇所の加工部分Wa〜Wdを複数の砥石車23
A,23Bにより研削加工する際に、ワークWの各加工
部分Wa〜Wdの外径寸法が測定装置32A,32Bに
より測定される。そして、この測定装置32A,32B
の測定結果に基づいて、制御装置40により複数の砥石
車23A,23Bが形状誤差補償されながら駆動制御さ
れるようになっている。また、ワークWの複数箇所の加
工部分Wa〜Wdにおいて測定装置32A,32Bの測
定値が所定値になった時点で、制御装置40の制御に基
づいて各砥石車23A,23BによるワークWの各加工
部分Wa〜Wdの最終研削加工が同時に開始されるよう
になっている。
【0040】このため、ワークWの複数箇所の加工部分
Wa〜Wdにおいて、各砥石車にかかる研削抵抗が同じ
となり、各砥石車23A,23Bによる研削加工を同時
に終了させることができる。よって、ワークWの各加工
部分Wa〜Wdの加工終了時点まで、負荷干渉分を含む
形状誤差補償を正確に行うことができて、各加工部分W
a〜Wdを高精度に研削加工することができる。
【0041】(2) この両頭研削盤においては、前記
制御装置40の制御に基づいて、ワークWの複数箇所の
加工部分Wa〜Wdのうちで、研削加工の先行する加工
部分Wa〜Wdにおける測定装置32A,32Bの測定
値が所定値になったとき、その先行加工部分Wa〜Wd
の研削加工が中断される。そして、研削加工の後続する
加工部分Wa〜Wdにおける測定装置32A,32Bの
測定値が所定値になるまで、先行加工部分Wa〜Wdの
研削加工が待たれるようになっている。
【0042】このため、先行加工部分Wa〜Wdの研削
加工を所定加工状況にて一時停止するのみで、各加工部
分Wa〜Wdの最終研削加工を同時に開始させることが
できて、ワークWの複数箇所の加工部分Wa〜Wdを能
率良く研削加工することができる。
【0043】(3) この両頭研削盤においては、前記
制御装置40の制御により、測定装置32A,32Bか
らの測定値に基づいて、各砥石車23A,23Bがワー
クWの各加工部分Wa〜Wdに対する複数の研削工程に
切り換えて駆動されるとともに、各砥石車23A,23
Bによる各加工部分Wa〜Wdの最終研削工程の研削加
工が同時に開始されるようになっている。
【0044】このため、ワークWの各加工部分Wa〜W
dに対する複数の研削工程のうちで、最終研削工程の研
削加工を同時に開始して砥石台送り速度も同一にするこ
とにより、各砥石車にかかる研削負荷抵抗が同一とな
り、各砥石車23A,23Bによる研削加工を同時に終
了させることができる。
【0045】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態においては、ワークWの各加工部分W
a〜Wdの外径寸法が仕上げ研削完了寸法に達したと
き、両加工部分Wa〜Wdに対する精密研削を同時に開
始するようにしている。これに対し、ワークWの各加工
部分Wa〜Wdの外径寸法が例えば仕上げ研削中に所定
寸法に達したとき、両加工部分Wa〜Wdに対する研削
終了までの精密研削を同一タイミングで行うようにする
こと。このようにしても、前記実施形態とほぼ同様な効
果を得ることができる。
【0046】・ 前記実施形態では、ワークWの各加工
部分Wa〜Wdに対する研削加工を、最終研削工程であ
る精密研削工程のみにおいて同時に開始させるようにし
ている。これに対し、中間研削工程である中粗研削工程
及び仕上げ研削工程においても同時に開始させるように
すること。このようにすれば、さらなる精度向上を期待
できる。
【0047】・ 前記実施形態においては、一対の砥石
車23A,23Bを備えた両頭研削盤に具体化している
が、3つ以上の複数の砥石車を備えた両頭研削盤に具体
化すること。このように構成した場合でも、前記実施形
態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0048】・ 前記実施形態では、ワークWがクラン
クシャフトであったが、その他のもの、例えばカムシャ
フトをワークとすること。カムシャフトがワークの場合
には、加工部分は、カム面となる。
【0049】・ 前記実施形態では、両頭研削盤におい
てこの発明を具体化したが、砥石車が3枚以上備えられ
た両頭研削盤においてこの発明を具体化すること。
【0050】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、ワークの複数箇所の加工部分において
高精度の研削加工を施すことができるという優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の両頭研削盤を示す平面図。
【図2】 図1の両頭研削盤のゲージ装置を拡大して示
す要部断面図。
【図3】 両頭研削盤の回路構成を示すブロック図。
【図4】 図1の両頭研削盤の研削加工動作を説明する
説明図。
【図5】 従来の両頭研削盤の研削加工動作を説明する
説明図。
【符号の説明】
11…基台、12…ワーク支持装置、13…移動テーブ
ル、15,16…主軸台、18A,18B…砥石装置、
19…砥石台、21…加工ヘッド、23A…第1砥石
車、23B…第2砥石車、24A…駆動制御部としての
第1砥石回転用モータ、24B…駆動制御部としての第
2砥石回転用モータ、28A…駆動制御部としての第1
砥石移動用モータ、28B…駆動制御部としての第2砥
石移動用モータ、32A…測定手段としての第1測定装
置、32B…測定手段としての第2測定装置、36…測
定器、40…制御手段としての制御装置、W…ワーク、
Wa〜Wd…加工部分、L…軸線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のワークを両端にて支持した状態
    でその軸線を中心に回転させながら、そのワークの複数
    箇所の外周面を形状誤差補償しながら複数の独立して駆
    動される砥石車により同時に研削加工するようにした両
    頭研削盤において、 前記ワークの複数箇所の加工部分がそれぞれの所定値ま
    で研削加工され、全ての砥石車による研削加工が前記そ
    れぞれの所定値に達した時に、各砥石車によるワークの
    各加工部分の最終研削加工が同時に実行されるように、
    研削駆動部の動作を制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする両頭研削盤。
  2. 【請求項2】 研削加工中にワークの各加工部分の外径
    寸法を測定するための測定手段をそれぞれ研削部に設
    け、前記制御手段は、全ての砥石車による研削加工が前
    記それぞれの所定値に達した時に、各砥石車によるワー
    クの各加工部分の最終研削加工が同時に実行されるよう
    に研削駆動部の動作を制御することを特徴とした請求項
    1に記載の両頭研削盤。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記最終研削加工の少
    なくとも研削終了が同時になるようにそれぞれの研削駆
    動部の送り速度を同一とすることを特徴とした請求項1
    または請求項2に記載の両頭研削盤。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、ワークの複数箇所の加
    工部分のうちで、研削加工が先行するそれぞれの加工部
    分における測定手段による測定値が所定値になったと
    き、その先行加工部分の研削加工を一時停止して、研削
    加工の後続する最終加工部分における測定手段の測定値
    が所定値になるのを待つように研削駆動部の動作を制御
    することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の両頭研削盤。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、測定手段からの測定値
    に基づいて、各砥石車をワークの各加工部分に対する複
    数の研削工程に切り換えて駆動制御するとともに、各砥
    石車による各加工部分の最終研削工程の研削加工を同時
    に開始させるように制御することを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載の両頭研削盤。
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