JP2001269864A - 半径測定式定寸装置を備えた工作機械 - Google Patents

半径測定式定寸装置を備えた工作機械

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JP2001269864A
JP2001269864A JP2000084655A JP2000084655A JP2001269864A JP 2001269864 A JP2001269864 A JP 2001269864A JP 2000084655 A JP2000084655 A JP 2000084655A JP 2000084655 A JP2000084655 A JP 2000084655A JP 2001269864 A JP2001269864 A JP 2001269864A
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diameter
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measurement
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Hirobumi Kato
博文 加藤
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半径測定式定寸装置を備えた工作機械におい
て、工具による加工を中断せずに測定ヘッドによる検出
を行って、加工サイクルタイムを短縮させる。 【解決手段】 回転しているワークWの円筒部Waに向
けて工具16を送り込んで同円筒部Waを加工するとと
もに、半径測定式定寸装置Sの測定ヘッド30を径方向
の一方から円筒部に当接してその径を測定する。測定ヘ
ッドは加工がなされている円筒部に常に当接されてその
径を検出し、検出された径の測定データは所定の測定時
間間隔で記憶手段に記憶され、この測定データと予め設
定された径データとを比較して工具の送り速度を制御す
る。記憶手段に蓄積された各測定データは、測定時間間
隔よりも大きい演算時間間隔ごとに平均値が演算され、
この平均値と予め設定された径データとを比較して工具
の送り速度を制御するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しているワー
クの円筒部を加工するとともに、その円筒部に測定ヘッ
ドを当接してその径を測定する半径測定式定寸装置を備
えた工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の工作機械としては、例えば図7
に示すような円筒研削盤がある。この円筒研削盤は、測
定棒2の先端にVブロック3を固定し、このVブロック
3の間から進退自在に突出するプローブ4を設けてなる
測定ヘッド1を備えている。この円筒研削盤では、加工
中に円筒部Waを研削する砥石車5のX方向送りを一旦
停止させ、この円筒部Waに径方向の一方から測定ヘッ
ド1のVブロック3を当接し、プローブ4の先端を弾性
的に当接させて円筒部Waの径を測定している。そして
この測定データに基づいて砥石車5の送り速度を切り換
えて、粗研削、精研削、微研削を行い、所定の研削終了
径となれば研削を終了するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の円
筒研削盤では、円筒部Waの径の測定の都度、砥石車5
の送りを一旦停止させて研削を中断し、円筒部Waを真
円化させてから測定ヘッド1による測定を行っているの
で、1個の工作物を研削するのに要する加工サイクルタ
イムが長くなるという問題がある。本発明はこのような
問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明の請
求項1による半径測定式定寸装置を備えた工作機械は、
回転しているワークの円筒部に向けて工具を送り込んで
同円筒部を加工するとともに、円筒部に径方向の一方か
ら測定ヘッドを当接して同円筒部の径を測定する半径測
定式定寸装置を備えた工作機械において、加工がなされ
ている円筒部に常に当接されてその径を検出する測定ヘ
ッドと、この測定ヘッドにより検出された径の測定デー
タを所定の測定時間間隔で記憶手段に記憶させる測定制
御手段と、測定データと予め設定された径データとを比
較して工具の送り速度を制御する送り制御手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0005】請求項1の発明は、請求項2に示すよう
に、所定の測定時間間隔よりも大きい所定の演算時間間
隔ごとに同演算時間間隔の間に記憶手段内に蓄積された
各測定データの平均値を演算する演算手段をさらに備
え、送り制御手段は演算手段による平均値と予め設定さ
れた径データとを比較して工具の送り速度を制御するよ
うにすることが好ましい。
【0006】また請求項1または請求項2の発明は、請
求項3に示すように、工具は回転している砥石車であ
り、送り制御手段は砥石車の送り速度を、円筒部の研削
開始時期には所定の粗研削送り速度とし、測定データま
たは平均値が所定の精研削開始径に達した後は所定の精
研削送り速度とし、測定データまたは平均値が所定の微
研削開始径に達した後は所定の微研削送り速度とし、測
定データまたは平均値が所定の研削終了径に達した後は
0とし、所定時間経過後に砥石車を後退させるようにす
ることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図6にに示す実施の
形態により、本発明の説明をする。この実施の形態は、
クランク軸のクランクピン部を研削する円筒研削盤に本
発明を適用したものである。
【0008】図1に示すように、円筒研削盤のベッド1
0上には、X方向に往復動可能に砥石台11が案内支持
され、その底部に固定されたナット13は、軸受(図示
省略)を介してベッド10に対し回転のみ可能に支持さ
れた送りねじ12と螺合されている。砥石台11は送り
ねじ12を回転駆動するX軸サーボモータ14によりX
方向に往復移動され、その移動量はX軸サーボモータ1
4のエンコーダ14aにより検出される。砥石台11に
は、X方向と直交する水平な回転軸線O3回りに回転自
在に砥石車(工具)16が軸承され、砥石モータ(図示
省略)により回転駆動される。砥石車16は、円盤状基
板の外周に厚さ5〜10mm程度の超砥粒層を接着した
もので、超砥粒層はダイヤモンドなどの砥粒、好適には
CBN砥粒を例えばビトリファイドボンドで結合したも
のである。
【0009】砥石車16と対向するベッド10上には、
クランク軸(工作物)Wが支持されている。図3に示す
ように、クランク軸Wはその両端に位置するジャーナル
部Wbの回転軸線O2が砥石車16の回転軸線O3と平
行となるように、ベッド10上に設けた主軸台および心
押台(何れも図示省略)により支持され、主軸台に設け
た主軸サーボモータ15(図2参照)により回転駆動さ
れる。クランク軸Wの中間部に位置するクランクピン部
(円筒部)Waの中心軸心O1はジャーナル部Wbの回
転軸線O2に対し平行に偏心している。なお、1個のク
ランク軸Wに対するクランクピン部Waは複数箇所であ
っても差し支えない。
【0010】主軸サーボモータ15を作動させれば、ク
ランク軸Wの回転にともないクランクピン部Waはジャ
ーナル部Wbの回転軸線O2を中心として周回運動し、
砥石台11は砥石車16の回転軸線O3とクランクピン
部Waの中心軸心O1の距離が一定となるように、数値
制御装置40のCPU41(図2参照)により制御され
るX軸サーボモータ14により、クランクピン部Waの
周回運動と同期して往復動される。すなわち、図3に示
すように、クランク軸Wが回転軸線O2回りに回転して
クランクピン部Waが実線の位置(中心軸心はO1)か
ら二点鎖線WaA(中心軸線はO1A)の位置まで移動す
れば、砥石車16は実線の位置(回転軸線はO3)から
二点鎖線16a(回転軸線はO3A)の位置まで移動
し、中心軸心O1と回転軸線O3の間の距離は一定であ
る。X軸サーボモータ14は、この往復動に重合して砥
石台11にクランク軸Wに向かう切込み送り(後述)を
与えて、砥石車16によりクランクピン部Waを研削す
る。
【0011】またこの実施の形態の円筒研削盤は、図1
に示すように、クランクピン部Waに対し径方向の一方
から当接される馬乗りゲージ式の測定ヘッド30を有す
る半径測定式の定寸装置Sが、砥石台11の上に設けら
れている。砥石台11上に固定した支持台17には、砥
石車16の回転軸線O3と平行な軸線を有する枢支軸2
5を介して回動部材20が支持されている。この回動部
材20に基端部が固定されてクランク軸W側に向かって
延びる第1アーム21の先端部には、枢支軸25と平行
な枢支軸26を介して、測定ヘッド30を取り付ける第
2アーム22の基端部が連結されている。第1アーム2
1の先端部下側には、第2アーム22の下向きの回動を
制限する突起24aを設けた支持片24が固定されてい
る。また回動部材20の上部後側には上方に延びる操作
片23が固定されている。
【0012】測定ヘッド30は、第2アーム22の先端
部に直交して取り付けられて下方に延びる測定棒31
と、その下端に固定されたVブロック32を備えてお
り、Vブロック32の下側にV形に配置された1対の当
接面32aはクランクピン部Waの外周面と同時に当接
可能である。Vブロック32の両当接面32aの間から
下方に向かって突出するプローブ33は進退自在であ
り、その最突出位置に弾性的に付勢されている。この測
定ヘッド30は、各当接面32aをクランクピン部Wa
の外周面に同時に当接させた状態で、この外周面にプロ
ーブ33の先端を弾性的に当接させてプローブ33の進
退量に基づき、この外周面の径を検出して電気信号とし
て出力するものである。Vブロック32の前側となる一
側には、後述するように定寸装置Sが休止位置から測定
位置に移動する際に、Vブロック32の両当接面32a
がクランクピン部Waと確実に係合するように案内する
ガイド部材34が固定されている。
【0013】また砥石台11上に固定されて立ち上がる
支持部材18の上部には、定寸装置Sを二点鎖線で示す
休止位置と、実線で示す測定位置の間で移動させる油圧
シリンダ27が取り付けられている。X方向に沿って設
けられた油圧シリンダ27から後方に突出するピストン
ロッド27aの先端は操作片23の前面と当接可能であ
る。休止位置では油圧シリンダ27のピストンロッド2
7aは最突出位置にあり、操作片23の前面に当接して
回動部材20を時計回転方向に回動させ、定寸装置Sを
二点鎖線で示す休止位置とする。この状態では測定ヘッ
ド30を取り付ける第2アーム22は、支持片24の突
起24aと当接してほゞ水平に支持される。
【0014】測定位置では油圧シリンダ27のピストン
ロッド27aは最後退位置となってその先端は操作片2
3の前面から離れ、実線に示すように第1アーム21は
自重により反時計回転方向に回動され、第2アーム22
は支持片24の突起24aから離れ、第2アーム22に
取り付けられれた測定ヘッド30のVブロック32の両
当接面32aはクランクピン部Waと係合して、プロー
ブ33によりクランクピン部Waの外周面の径を測定す
る。この状態でクランク軸Wが回転してクランクピン部
Waがジャーナル部Wbの回転軸線O2回りに周回運動
しても、重力により両当接面32aがクランクピン部W
aの外周面に係合しているVブロック32は、第1およ
び第2アーム21,22の揺動によりクランクピン部W
aに追随して移動してクランクピン部Waとの係合が離
れることはなく、クランクピン部Waの径の測定は連続
して行われる。
【0015】次に、図2により、この円筒研削盤の作動
を制御する制御システムの説明をする。この制御システ
ムの数値制御装置40は、中央処理装置(CPU)4
1、読出し専用メモリ(ROM)43および書込み可能
メモリ(RAM)44をバス42を介して相互に接続し
て構成されている。CPU41はインターフェイス47
を介してX軸サーボモータ駆動回路48および主軸サー
ボモータ駆動回路49に接続され、各駆動回路48,4
9はそれぞれX軸サーボモータ14および主軸サーボモ
ータ15を駆動し、各サーボモータ14,15の回転は
エンコーダ14a,15aにより検出されて各駆動回路
48,49にフィードバックされるようになっている。
【0016】上述したバス42には、インターフェイス
46を介して、テンキー45a、CRTモニタ45b、
スイッチおよびパイロットランプなどを備えた入出力装
置45が接続され、インターフェイス50を介して前述
した定寸装置Sが接続され、またインターフェイス52
を介してシーケンスコントローラ51が接続されてい
る。ROM43にはシステム制御プログラムなどが記憶
されている。RAM44には、前述のようにクランクピ
ン部Waの周回運動と同期して砥石台11を往復動させ
る制御プログラムなどが記憶され、また測定ヘッド30
により検出された測定データを記憶する定寸データエリ
アおよび、測定開始径、精研削開始径、微研削開始径、
研削終了径などの設定値を記憶する領域などが設けられ
ている。シーケンスコントローラ51は、前述した油圧
シリンダ27を制御して、定寸装置Sを休止位置と測定
位置の間で移動させるものである。特許請求の範囲との
関連において、CPU41、ROM43およびRAM4
4の一部が、測定制御手段、送り制御手段、演算手段お
よび記憶手段を構成している。
【0017】次にこの実施の形態の作動を図4〜図6に
より説明する。 数値制御装置40のCPU41は、図
5のフローチャートによる加工フローと、図6のフロー
チャートによるによる定寸フローとを並行して実行す
る。
【0018】先ず図5のフローチャートにより、加工の
全体の流れを説明する。入出力装置45から研削開始の
指令が与えられれば、CPU41は主軸サーボモータ1
5を作動させてクランク軸Wを回転させ(回転速度は例
えば30rpm)、X軸サーボモータ14を作動させ
て、前述のように砥石台11をクランクピン部Waの周
回運動と同期して往復動させ、この往復動と重合して砥
石台11にクランク軸Wに対する所定の切込み送り速度
(後述)を与えて(ステップ101)、砥石車16によ
るクランクピン部Waの研削を開始する。次いでCPU
41は、所定時間(演算時間間隔)が経過してクランク
軸Wがn回転したか否かを判断し(ステップ102)、
n回転するまではそのまま、またn回転すればクランク
軸Wがn回転したことを知らせる信号を所定のバッファ
に出力して(ステップ103)制御動作をステップ10
4に進める。CPU41は、ステップ104では、定寸
フローの実行結果より与えられる測定データの平均値の
判定結果に基づき、クランク軸Wに対する砥石台11の
切込み送り速度(後述)を設定し、クランクピン部Wa
が所定の研削終了径となって研削を終了する(ステップ
105)までは以上の動作を繰り返す。
【0019】ステップ101の切込み速度は、加工開始
時は早送り速度であり、砥石車16が所定距離までクラ
ンクピン部Waに接近した後は粗研削送り速度であり、
その後はステップ104により設定された送り速度であ
る(図4参照)。
【0020】次に図6のフローチャートにより、定寸動
作の流れを説明する。この定寸動作は、粗研削送り状態
で砥石車16がクランクピン部Waに達して粗研削が開
始される位置を越えたところ(図4の測定開始径S0と
なった時点)から開始され、前述した演算時間間隔より
短い所定時間間隔(測定時間間隔)(例えば5ミリ秒)
毎に繰り返して実行される。CPU41は、先ず測定ヘ
ッド30により検出された定寸測定データを読みとって
これをRAM44内の定寸データバッファ(記憶手段)
に格納し(ステップ201)、図5のステップ103の
出力先のバッファにn回転した旨の信号が入力されてい
れば制御動作をステップ203に進め、いなければ図6
のフローチャートの動作を一旦終了する(ステップ20
2)。ステップ203に進んだ場合は、CPU41はn
回転した旨の信号をクリヤし、定寸データバッファから
それまでに蓄積された各測定データを取り出して、その
平均値Dmを演算した後、定寸データバッファ内の各測
定データをクリヤする(ステップ203,204,20
5)。
【0021】次いでCPU41は、Dm≦S1 or S2
or S3であるか否かを判断し(ステップ206)、D
m≦S1 or S2 or S3でなければ図6のフローチャ
ートの動作を一旦終了する。なおS1は粗研削から精研
削に切り換える際の精研削開始径であり、S2は精研削
から微研削に切り換える際の微研削開始径であり、S3
は研削終了径である(図4参照)。Dm≦S1 or S2
or S3であれば、CPU41はさらに平均値Dmの値
に基づき、砥石台11の切込み送り速度を次のように切
り換える。すなわち、粗研削状態においてDm≦S1と
なれば切込み送り速度を粗研削送り速度から精研削送り
速度に切り換え(ステップ210,211)、精研削状
態においてDm≦S2となれば切込み送り速度を精研削
送り速度から微研削送り速度に切り換え(ステップ22
0,221)、微研削状態においてDm≦S3となれば
切込み送り速度を0として所定時間のスパークアウト行
ってから砥石台11を所定の後退速度で後退させる(ス
テップ230,231)。
【0022】以上により砥石車16は、図4に示すよう
に、加工開始時は早送り速度でクランクピン部Waに接
近し、所定距離までクランクピン部Waに接近すれば粗
研削送り速度となってからクランクピン部Waに当接し
て粗研削を行い、測定ヘッド30により検出されるクラ
ンクピン部Waの径が減少して精研削開始径S1に達す
れば精研削送りとなって精研削を行い、引き続き検出さ
れるクランクピン部Waの径がさらに減少して微研削開
始径S2に達すれば微研削送りとなって微研削を行い、
引き続き検出されるクランクピン部Waの径がさらに減
少して研削終了径S3に達すれば切込み送り速度を0と
して所定時間のスパークアウト行ってから所定の後退速
度で後退して、クランク軸Wのクランクピン部Waの研
削加工を終了する。
【0023】上述した実施の形態では、砥石台11の切
込み送りは研削加工の間中連続して与えられ、研削を中
断することなく測定ヘッド30によるクランクピン部W
aの径の検出を行っているので、1個の工作物を研削す
るのに要する加工サイクルタイムが短縮され、加工能率
は向上する。また上述した実施の形態では、クランク軸
Wがn回転する所定の期間中に定寸データバッファ内に
蓄積された各測定データの平均値を演算しているので、
個々の測定データの誤差は相殺されてなくなるので測定
結果の精度は向上し、この平均値を予め設定された各段
階の研削開始径S1,S2,S3と比較して工具16の
送り速度を制御しているので、制御の精度も向上する。
【0024】上記実施の形態ではクランク軸のクランク
ピン部の研削する円筒研削盤に本発明を適用した場合に
つき説明したが、本発明は偏心部のない軸の円筒部を研
削する円筒研削盤にも適用できるし、また偏心している
または偏心していない円筒部を加工する円筒研削盤以外
の工作機械に適用することもできる。またこの実施の形
態では定寸装置Sを砥石台11上に設けたが、砥石台1
1とは別の場所に定寸装置を設けてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、加工がなされ
ている円筒部に常に当接された測定ヘッドにより検出さ
れた測定データを所定の測定時間間隔で記憶手段に記憶
させ、この測定データと予め設定された径データとを比
較して工具の送り速度を制御しており、円筒部の径の測
定の都度、工具の送り一旦停止させて加工を中断する必
要はないので、1個の工作物を加工するのに要する加工
サイクルタイムが短縮され、加工能率を向上させること
ができる。
【0026】請求項2の発明によれば、所定の演算時間
間隔の間に記憶手段内に蓄積された各測定データの平均
値を演算し、これを予め設定された径データと比較して
工具の送り速度を制御しているが、各測定データを平均
化することにより個々の測定データの誤差は相殺されて
なくなるので測定結果の精度は向上する。従って請求項
1の発明の各効果に加えて、工具の送り速度の制御の精
度を向上させることができる。
【0027】また請求項3の発明によれば、粗研削送り
速度による粗研削、精研削送り速度による精研削および
微研削送り速度による微研削を行う円筒研削盤におい
て、請求項1および請求項2と同様な効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半径測定式定寸装置を備えた工
作機械を円筒研削盤に適用した一実施形態の要部の構造
を示す側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の制御システムを示すブ
ロック図である。
【図3】 図1に示す実施形態の加工部分の詳細図であ
る。
【図4】 図1に示す実施の形態の作動を説明するタイ
ムチャートである。
【図5】 図1に示す実施の形態の加工の全体の流れを
示すフローチャートである。
【図6】 図1に示す実施の形態の定寸動作の流れを示
すフローチャートである。
【図7】 従来技術による半径測定式定寸装置を備えた
工作機械の一例の要部を示す図である。
【符号の説明】
16…工具(砥石車)、30…測定ヘッド、S…定寸装
置、S1…精研削開始径、S2…微研削開始径、S3…
研削終了径、W…工作物(クランク軸)、Wa…円筒部
(クランクピン部)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しているワークの円筒部に向けて工
    具を送り込んで同円筒部を加工するとともに、前記円筒
    部に径方向の一方から測定ヘッドを当接して同円筒部の
    径を測定する半径測定式定寸装置を備えた工作機械にお
    いて、加工がなされている前記円筒部に常に当接されて
    その径を検出する前記測定ヘッドと、この測定ヘッドに
    より検出された前記径の測定データを所定の測定時間間
    隔で記憶手段に記憶させる測定制御手段と、前記測定デ
    ータと予め設定された径データとを比較して前記工具の
    送り速度を制御する送り制御手段を備えたことを特徴と
    する半径測定式定寸装置を備えた工作機械。
  2. 【請求項2】 前記所定の測定時間間隔よりも大きい所
    定の演算時間間隔ごとに同演算時間間隔の間に前記記憶
    手段内に蓄積された前記各測定データの平均値を演算す
    る演算手段をさらに備え、前記送り制御手段は前記演算
    手段による前記平均値と予め設定された前記径データと
    を比較して前記工具の送り速度を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の半径測定式定寸装置を備えた工作
    機械。
  3. 【請求項3】 前記工具は回転している砥石車であり、
    前記送り制御手段は前記砥石車の送り速度を、前記円筒
    部の研削開始時期には所定の粗研削送り速度とし、前記
    測定データまたは平均値が所定の精研削開始径に達した
    後は所定の精研削送り速度とし、前記測定データまたは
    平均値が所定の微研削開始径に達した後は所定の微研削
    送り速度とし、前記測定データまたは平均値が所定の研
    削終了径に達した後は0とし、それより所定時間経過後
    に前記砥石車を後退させることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の半径測定式定寸装置を備えた工作
    機械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102198635A (zh) * 2010-03-26 2011-09-28 霍梅尔-埃塔米克有限公司 测量装置
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