JPH10249686A - 円筒研削盤及びクランクシャフトの研削方法 - Google Patents

円筒研削盤及びクランクシャフトの研削方法

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JPH10249686A
JPH10249686A JP6119097A JP6119097A JPH10249686A JP H10249686 A JPH10249686 A JP H10249686A JP 6119097 A JP6119097 A JP 6119097A JP 6119097 A JP6119097 A JP 6119097A JP H10249686 A JPH10249686 A JP H10249686A
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JP
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grinding
journal
crankshaft
crankpin
grindstone
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JP6119097A
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Inventor
Takanori Yoneda
隆則 米田
Shigeru Yanagihara
茂 柳原
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒研削盤を使用して、クランクシャフトの
ジャーナル及びクランクピンを、所定の外径寸法となる
ように高精度に研削できるようにする。 【解決手段】 クランクシャフト200をそのジャーナ
ルの軸線を中心にして回転させ、砥石34を回転させな
がらクランクシャフト200のジャーナルまたはクラン
クピンに接近移動させて、そのジャーナル及びクランク
ピンを研削する。ジャーナルの研削時には、測定装置3
8によりジャーナルの外径が所定寸法となるように測定
する。ジャーナルの研削終了時に、エンコーダ61によ
り砥石34の原位置からの移動量を検出してRAMに記
憶させる。クランクピンの研削に際して、RAMに記憶
されたジャーナル研削時の砥石34の移動量、ジャーナ
ルとクランクピンとの偏心量及び外径寸法差に基づい
て、クランクピンの研削時における砥石34の原位置か
らの移動量を算出する。クランクピンの研削時には、測
定装置38によりクランクピンの外径寸法を測定するこ
となく、算出された移動量で砥石34を移動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒研削盤及び
それを使用するクランクシャフトの研削方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図28に示すようなクラ
ンクシャフト200のジャーナル201a〜201e及
びクランクピン202a〜202dを研削する場合に
は、以下のようにして行われる。
【0003】すなわち、各ジャーナル201a〜201
eの研削時には、クランクシャフト200の両端を軸支
した状態で、クランクシャフト200をそのジャーナル
201a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回転
させる。そして、各ジャーナル201a〜201eを図
示しない砥石との対応位置に位置決めし、その砥石を回
転させながら、各ジャーナル201a〜201eに向か
って接近移動させて、それらのジャーナル201a〜2
01eを研削している。
【0004】また、各クランクピン202a〜202d
の研削時には、クランクシャフト200の両端を軸支し
た状態で、クランクシャフト200を各クランクピン2
02a〜202dの軸線L2−L2,L3−L3,L4
−L4を中心にして回転させる。そして、各クランクピ
ン202a〜202dを砥石との対応位置に位置決め
し、その砥石を回転させながら、各クランクピン202
a〜202dに向かって接近移動させて、それらのクラ
ンクピン202a〜202dを研削している。
【0005】そして、この研削時には、測定装置により
各ジャーナル201a〜201e及び各クランクピン2
02a〜202dの外径寸法を測定して、それらの外径
寸法が所定寸法となるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
研削方法においては、前述のようにジャーナル201a
〜201eから偏心したクランクピン202a〜202
dを中心にクランクシャフト200を回転させる必要か
ら、言い換えれば、クランクシャフト200をその軸線
L1〜L1から外れたクランクピン202a〜202d
を中心に回転させる必要からクランクシャフト専用の研
削盤が使用されている。従って、その研削盤を他の用途
に適用することができず、汎用性に乏しいという問題が
あった。
【0007】そのため、一般に広く使用されている円筒
研削盤により、クランクシャフト200のジャーナル2
01a〜201e及びクランクピン202a〜202d
を研削するのが、従来から要望されていた。この円筒研
削盤によれば、クランクシャフト200をそのジャーナ
ル201a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回
転させながら、各ジャーナル201a〜201e及び各
クランクピン202a〜202dを研削することにな
る。このため、各ジャーナル201a〜201eの研削
時には、測定装置により各ジャーナル201a〜201
eの外径寸法を測定しながら、それらの外径寸法が所定
寸法となるように研削することができる。
【0008】しかしながら、各クランクピン202a〜
202dの研削時には、それらのクランクピン202a
〜202dがジャーナル201a〜201eの軸線L1
−L1の周りで公転される。このため、クランクピン2
02a〜202dに対する測定位置がジャーナル201
a〜201eに対する測定位置とは異なり、測定装置に
より各クランクピン202a〜202dの外径寸法を測
定しながら、それらの外径寸法が所定寸法となるように
研削することは困難であるという問題があった。
【0009】このような問題点を解消するために、測定
装置を移動可能に配設し、クランクピン202a〜20
2dの公転に関連して測定装置を移動させながら、各ク
ランクピン202a〜202dの外径寸法を測定するよ
うに構成することも提案される。
【0010】ところが、このように測定装置を移動可能
に構成した場合には、測定装置の構造が複雑になって、
円筒研削盤の構成を大幅に改造する必要があるととも
に、クランクピン202a〜202dの外径寸法を正確
に測定することができないで、研削精度が低下するとい
う新たな問題が発生した。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、円筒研削盤の構成を大幅に改造する必要
がないとともに、クランクシャフトのジャーナル及びク
ランクピンを、所定の外径寸法となるように高精度に研
削することができる円筒研削盤、及びそれを使用するク
ランクシャフトの研削方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、砥石の径を記憶する
ための第1記憶手段と、前記クランクシャフトのジャー
ナルを研削する際に、そのジャーナルの外径を測定する
測定手段と、前記ジャーナルの研削終了時に、砥石の原
位置からの移動量を記憶する第2記憶手段と、前記クラ
ンクシャフトのジャーナルの研削に引き続いて、クラン
クピンを研削する際に、前記第1記憶手段に記憶された
砥石の径,第2記憶手段に記憶されたジャーナル研削時
の砥石の移動量、ジャーナルに対するクランクピンの偏
心量、ジャーナルとクランクピンとの間の外径差に基づ
いて、クランクピンの研削時における砥石の原位置から
の移動量をクランクシャフト回転角度毎に算出する算出
手段とを備えたものである。
【0013】請求項2に記載の発明においては、請求項
1において、前記クランクシャフトのジャーナルを研削
する際に、そのジャーナルを保持する第1ワークレスト
と、クランクシャフトのクランクピンを研削する際に、
そのクランクピンの両側に位置する研削済みのジャーナ
ルを保持する一対の第2ワークレストとを備えたもので
ある。
【0014】請求項3に記載の発明においては、請求項
2において、第2ワークレストは、第1ワークレストの
両側に配置されている。請求項4に記載の発明において
は、請求項2または3において、第2ワークレストは、
それらの間隔がジャーナルの配列ピッチと同じである。
【0015】請求項5に記載の発明においては、請求項
2〜4のいずれかにおいて、第2ワークレストは、ジャ
ーナルをその上下から支持する一対のシュー及び回転砥
石の反対側においてジャーナルの側面を支持するシュー
を備えたものである。
【0016】請求項6に記載の発明においては、請求項
3または4において、測定手段は、第1ワークレストと
対応して配置されている。請求項7に記載の発明におい
ては、測定手段によりジャーナルの研削後の寸法を測定
し、ジャーナルの研削が終了したとき、砥石の原位置か
らの移動量を第2記憶手段に記憶し、前記ジャーナルの
研削に引き続くクランクピンの研削に際して、第2記憶
手段に記憶されたジャーナル研削時の砥石の移動量、ジ
ャーナルとクランクピンの外径差、ジャーナルに対する
クランクピンの偏心量に基づき、クランクピンの研削時
における砥石の原位置からの移動量を算出し、その後、
クランクピンの両側に位置するジャーナルを保持した状
態で、算出された移動量で砥石を移動制御して、クラン
クピンを研削するするものである。
【0017】請求項8に記載の発明においては、請求項
7において、クランクピンの研削が、その両側のジャー
ナルの研削を終了した後に行われるものである。請求項
9に記載の発明においては、請求項7または8におい
て、クランクピンを研削する場合には、研削済みのジャ
ーナルを保持するものである。
【0018】さて、この発明においては、円筒研削盤に
より、クランクシャフトがそのジャーナルの軸線を中心
にして回転されるとともに、砥石が回転されながら、ク
ランクシャフトのジャーナルまたはクランクピンに接近
移動されて、そのジャーナル及びクランクピンが研削さ
れる。このジャーナルの研削時には、測定手段によりジ
ャーナルの外径が所定寸法となったかどうかが測定され
る。また、ジャーナルの研削終了時には、検出手段によ
り砥石の原位置からの移動量が検出されて、第2記憶手
段に記憶される。
【0019】さらに、ジャーナルの研削に引き続くクラ
ンクピンの研削に際しては、算出手段により、第2記憶
手段に記憶されたジャーナル研削時の砥石の移動量、ジ
ャーナルに対するクランクピンの偏心量、及びジャーナ
ルとクランクピンとの外径寸法差に基づいて、クランク
ピンの研削時における砥石の原位置からの移動量が算出
される。そして、クランクピンの研削時には、測定手段
によるクランクピンの外径寸法の測定が行われることな
く、算出された移動量で砥石が移動制御される。
【0020】このため、円筒研削盤の構成を大幅に改造
することなく、円筒研削盤を使用して、クランクシャフ
トのジャーナル及びクランクピンを研削することができ
る。また、ジャーナルの研削時には、そのジャーナルの
外径寸法を測定しながら、所定寸法となるように高精度
に研削することができる。さらに、クランクピンの研削
時には、そのクランクピンの外径寸法を測定することな
く、砥石の移動量を算出制御することにより、そのクラ
ンクピンを所定の外径寸法となるように高精度に研削す
ることができる。
【0021】また、この発明においては、ジャーナルの
研削に際して、そのジャーナルが第1ワークレストによ
り所定位置に保持される。また、クランクピンの研削に
際しては、そのクランクピンの両側に位置する研削済み
のジャーナルが、一対の第2ワークレストにより所定位
置に保持される。このため、クランクシャフトのジャー
ナル及びクランクピンの研削時に、それらの研削部分を
位置ずれが生じることなく、所定位置に位置決め保持す
ることができて、研削精度を一層高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。 (円筒研削盤の概要)まず、この実施形態の円筒研削盤
の概要について説明する。図1に示すように、ワーク支
持装置32はフレーム31上に装設され、図28に例示
するようなワークとしてのクランクシャフト200を着
脱可能に支持する。このクランクシャフト200は、複
数のジャーナル201a〜201e及び複数のクランク
ピン202a〜202dを、クランクアーム203によ
り交互に連接して形成されている。また、両端及び中央
のクランクアーム203には、バランスウェイト204
が形成されている。砥石装置33はワーク支持装置32
に対向してフレーム31上に装設され、円板状の回転砥
石34を備えている。
【0023】そして、前記ワーク支持装置32により、
クランクシャフト200の所定のジャーナル201a〜
201eまたはクランクピン202a〜202dが、砥
石装置33の砥石34に対向配置された状態で、そのク
ランクシャフト200がジャーナル201a〜201e
の軸線L1−L1を中心にして回転される。それととも
に、砥石装置33の砥石34が回転されながら、ジャー
ナル201a〜201eまたはクランクピン202a〜
202dに接近移動されて、そのジャーナル201a〜
201eまたはクランクピン202a〜202dが研削
される。そして、クランクピン202a〜202dの研
削に際しては、クランクピン202a〜202dが公転
して投影面上においてジャーナル201a〜201eの
軸線L1−L1と直交する方向(以下、前後方向とす
る)に往復動するため、砥石装置33もそれに追随して
往復動する。
【0024】図1〜図4に示すように、ワークレスト装
置43は支持台36を介してフレーム31上に装着さ
れ、そのワークレスト装置43は第1,第2ワークレス
ト35,37を有している。そして、クランクシャフト
200のジャーナル201a〜201eが研削される際
に、第1ワークレスト装置35により、各ジャーナル2
01a〜201eが所定位置で保持される。
【0025】図1、図2及び図4に示すように、一対の
第2ワークレスト37は前記第1ワークレスト35の両
側に位置するように、支持台36上に装設されている。
そして、クランクシャフト200のジャーナル201a
〜201eのうち隣り合ういずれか二つのジャーナルの
研削に引き続いて、その隣り合う二つのジャーナルに挟
まれた位置にあるクランクピン202a〜202dのい
ずれか一つが研削される際に、この第2ワークレスト3
7により、各クランクピン202a〜202dの両側に
位置する研削済みのジャーナル201a〜201eが所
定位置において保持される。第2ワークレスト37の配
置間隔は、ジャーナル201a〜201eの配列ピッチ
と同一である。
【0026】図1、図2及び図5に示すように、測定手
段としての測定装置38は前記両ワークレスト35,3
7に隣接するように、支持台36上に装設されている。
そして、クランクシャフト200のジャーナル201a
〜201eが研削される際に、この測定装置38によ
り、各ジャーナル201a〜201eの外径が予め設定
された所定寸法になったか否かが測定される。
【0027】図6及び図7に示すように、同期運転検出
装置39は前記ワーク支持装置32及び砥石装置33に
対応して配設されている。そして、クランクシャフト2
00の各クランクピン202a〜202dの研削に際し
て、この同期運転検出装置39により、クランクピン2
02a〜202dの前後方向の位置及び砥石装置33の
前後移動位置が検出され、それらの前後動に同期ずれが
生じたときに研削運転が停止される。これにより、クラ
ンクシャフト200に対する砥石34の衝突事故等が防
止される。
【0028】図8〜図9に示すように、ワーク偏倚検出
装置40は前記クランクシャフト200の一端のテール
部205に近接対向するように、ワーク支持装置32上
に配設されている。そして、クランクシャフト200の
各クランクピン202a〜202d及びジャーナル20
1a〜201eの研削に際して、クランクシャフト20
0に位置ずれや変倚が生じたときに、このワーク偏倚検
出装置40によりワークの偏倚状態が検出される。これ
により、研削運転が停止されて、ワーク支持装置32か
らのクランクシャフト200の脱落事故等が防止され
る。
【0029】図1に示すように、砥石異常検出装置41
は前記砥石装置33上に配設されている。そして、クラ
ンクシャフト200の各クランクピン202a〜202
d及びジャーナル201a〜201eの研削に際して、
砥石34がクランクシャフト200のクランクアーム2
03等に衝突して、砥石装置33に異常振動が発生した
とき、この砥石異常検出装置41により異常振動が検出
される。この検出により、研削運転が停止されて、異常
運転の続行が防止される。
【0030】図1、図11及び図12に示すように、ド
レス装置42は前記砥石34と対応するように、砥石装
置33上に装設されている。そして、砥石装置33の砥
石34によりクランクシャフト200の研削加工が所定
回数行われたとき等にこのドレス装置42によって、砥
石34がドレッシングされる。
【0031】そこで、前記各装置について順次詳細に説
明する。 (ワーク支持装置32)図1に示すように、前記ワーク
支持装置32の移動テーブル45はフレーム31上に設
けられた一対のレール46を介して移動可能に支持され
ている。一対の主軸台47a,47bは移動テーブル4
5上のレール48に支持され、それらの対向端部にはク
ランクシャフト200の両端を軸支するためのチャック
49a及びテールセンター49bが設けられるととも
に、主軸台47aの内部には図示しない主軸モータが装
備されている。
【0032】そして、クランクシャフト200の研削加
工時には、両主軸台47a,47bのチャック49aと
テールセンター49bの間にクランクシャフト200が
軸支された状態で、移動テーブル45が図示しない移動
用モータにより移動される。これによって、両主軸台4
7a,47bが一体的に移動されてクランクシャフト2
00上の所定のジャーナル201a〜201eまたはク
ランクピン202a〜202dが、砥石34と対応する
研削位置に配置される。この状態で、主軸台47aに内
装された図示しない主軸モータにより、クランクシャフ
ト200がジャーナル201a〜201eの軸線L1−
L1を中心にして回転される。
【0033】また、前記各主軸台47a,47bは図示
しない手動装置によりレール48上を互いに接近または
離間する方向へ移動されるようになっている。そして、
この主軸台47a,47bの接離移動によって、ワーク
の変更に対応できるようになっている。
【0034】(砥石装置33)図1及び図6に示すよう
に、前記砥石装置33の砥石台52はフレーム31上の
機台31b上に設けられた一対のレール53を介して、
ワーク支持装置32の移動テーブル45の移動方向と直
交する前後方向へ移動可能に支持され、その上面には加
工ヘッド54が配設されている。回転軸55は加工ヘッ
ド54に回転可能に支持され、その先端には前記砥石3
4が取り付けられている。砥石回転用モータ56は砥石
台52上に配設され、クランクシャフト200の研削加
工時に、このモータ56の回転により、プーリ57、ベ
ルト58及びプーリ59を介して砥石34が回転され
る。
【0035】砥石移動用モータ60は前記機台31b上
に配設され、クランクシャフト200の研削加工時に、
このモータ60の回転により、図示しないボールネジを
介して砥石台52が前後に移動される。この移動によ
り、砥石34が回転されながら、クランクシャフト20
0上の所定のジャーナル201a〜201eまたはクラ
ンクピン202a〜202dに接離移動されて、そのジ
ャーナル201a〜201eまたはクランクピン202
a〜202dの外周面が研削される。
【0036】検出手段としてのエンコーダ61は前記移
動用モータ60に配設されている。そして、クランクシ
ャフト200のジャーナル201a〜201e及びクラ
ンクピン202a〜202dの研削加工時の砥石台52
の移動の制御を行い、又、クランクシャフト200上の
所定のジャーナル201a〜201eの研削が終了した
とき、このエンコーダ61により、移動用モータ60の
回転量に基づいて、砥石34の原位置から研削位置まで
の移動量が検出される。
【0037】(ワークレスト装置43)図2及び図3に
示すように、ワークレスト装置43の第1ワークレスト
35の移動台64は支持台36上に設けられたレール6
5を介して、クランクシャフト200の軸線L1−L1
と直交する前後方向へ移動可能に支持されている。側部
シュー66はクランクシャフト200のジャーナル20
1a〜201eの側部に対し、砥石34と反対側から接
離可能に対応するように、移動台64上にブラケット6
7を介して固定配置されている。下部シュー68は側部
シューに対応するクランクシャフト200のジャーナル
201a〜201eの下部に接離可能に対応するよう
に、移動台64上にブラケット69を介して回動可能に
支持されている。
【0038】移動用シリンダ70は前記支持台36上に
配設され、そのピストンロッドが移動台64に連結され
ている。そして、クランクシャフト200の各ジャーナ
ル201a〜201eの研削時に、この移動用シリンダ
70により、移動台64がクランクシャフト200側に
接近移動される。これにより、側部シュー66がジャー
ナル201a〜201eの側部に接合されるとともに、
それに対応する下部ジャーナル201a〜201eの下
部に近接配置される。
【0039】プッシャシリンダ71は前記移動台64上
に配設され、そのピストンロッドが下部シュー68に連
結されている。そして、クランクシャフト200の各ジ
ャーナル201a〜201eの研削時に、このプッシャ
シリンダ71により、下部シュー68が回動されて、ジ
ャーナル201a〜201eの下部に接合される。この
接合により、図17、図18及び図20に示すように、
ジャーナル201a〜201eの研削時には、そのジャ
ーナル201a〜201eが、砥石34の反対側におい
て側部及び下部から保持される。
【0040】図2及び図4に示すように、前記一対の第
2ワークレスト37の移動台74は支持台36上に設け
られたレール75を介して、第1ワークレスト35の移
動台64の移動方向と同方向へ移動可能に支持されてい
る。側部シュー76はクランクシャフト200のジャー
ナル201a〜201eの側部に対し、砥石34と反対
側から接離可能に対応するように、移動台74上にブラ
ケット77を介して固定配置されている。
【0041】上部シュー78はクランクシャフト200
のジャーナル201a〜201eの上部に接離可能に対
応するように、前記移動台74上にブラケット79を介
して回動可能に支持されている。下部シュー80はジャ
ーナル201a〜201eの下部に接離可能に対応する
ように、移動台74上にブラケット81を介して回動可
能に支持されている。
【0042】移動用シリンダ82は前記支持台36上に
配設され、そのピストンロッドが移動台74に連結され
ている。そして、クランクシャフト200のジャーナル
201a〜201eのいずれか一つのジャーナルの研削
に引き続いて、クランクピン202a〜202dのいず
れか一つが研削される際に、この移動用シリンダ82に
より、移動台74がクランクシャフト200側に接近移
動される。これにより、側部シュー76がクランクピン
202a〜202dの両側に位置する一対の研削済みの
ジャーナル201a〜201eの側部に接合されるとと
もに、上下両シュー78,80が両側のジャーナル20
1a〜201eの上部及び下部に近接配置される。
【0043】一対のプッシャシリンダ83,84は前記
移動台74上に配設され、それらのピストンロッドが上
部シュー78及び下部シュー80に連結されている。そ
して、クランクシャフト200の各クランクピン202
a〜202dの研削時に、これらのプッシャシリンダ8
3,84により、上下両シュー78,80が回動され
て、両側のジャーナル201a〜201eの上部及び下
部に接合される。この接合により、図19及び図21に
示すように、クランクピン202a〜202dの研削時
には、その両側に位置する一対のジャーナル201a〜
201eが、砥石34の反対側において側部、上部及び
下部から保持される。
【0044】(測定装置38)図2及び図5に示すよう
に、前記測定装置38の支持板87は支持台36上のブ
ラケット500上に設けられたレール88を介して、ク
ランクシャフト200の軸線L1−L1と斜めに直交す
る前後方向へ移動可能に支持されている。測定器89は
支持板87上に配設され、その先端にはクランクシャフ
ト200のジャーナル201a〜201eに係合可能に
対応する一対の測定アーム90が突設されている。
【0045】移動用シリンダ91はブラケット500上
に配設され、そのピストンロッドが支持板87に連結さ
れている。そして、クランクシャフト200の各ジャー
ナル201a〜201eの研削時に、この移動用シリン
ダ91により、支持板87がクランクシャフト200側
に接近移動され、測定器89の測定アーム90がジャー
ナル201a〜201eに対して斜め上方から係合可能
に対向配置される。この状態で、両測定アーム90が閉
じられてジャーナル201a〜201eの上下両面に接
触され、測定器89からジャーナル201a〜201e
の外径寸法の測定信号が出力される。
【0046】(同期運転検出装置39)図6及び図7に
示すように、前記同期運転検出装置39における一対の
ウェイト検出センサ94,95はクランクシャフト20
0に対応するように、ワーク支持装置32上に所定間隔
をおいて配設され、近接センサまたは光電センサから構
成されている。そして、クランクシャフト200のクラ
ンクピン202a〜202dの研削時に、これらのウェ
イト検出センサ94,95が、研削中のクランクピン2
02a〜202dに隣接するバランスウェイト204と
対向配置される。この状態で、クランクシャフト200
がジャーナル201a〜201eの軸線L1−L1を中
心に回転されるとき、バランスウェイト204がウェイ
ト検出センサ94,95に近接するたびに、両センサ9
4,95から検出信号が出力される。そして、クランク
シャフト200が常に回転していることを見るため、検
出センサー94,95が一定時間内にON/OFFを繰
り返さなくなったら、研削盤を停止する手段129を設
けている。
【0047】図6に示すように、ピン検出センサ96は
クランクシャフト200に対応するように、前記ワーク
支持装置32上に配設され、図示しない移動手段により
クランクシャフト200に接近離間可能である近接セン
サまたは光電センサから構成されている。そして、クラ
ンクシャフト200のクランクピン202a〜202d
の研削開始時に、このピン検出センサ96が前進する。
クランクシャフト200が微速回転され、クランクピン
202a〜202dのいずれか一つと対向配置され、検
出センサ96がONする。この状態で、砥石34が回転
を開始し、砥石台52がクランクシャフト200に接近
を開始する。これにより、各クランクピン202a〜2
02dの加工の開始時に位相チェックを行うので砥石装
置33のアプローチ中にクランクシャフト200と衝突
することなく安全である。
【0048】図7に示すように、一対のドック97,9
8は前記砥石装置33における砥石台52の下面の後端
及び前端に突設されている。後退検出センサ99は後端
ドック97と対応するように機台31b上に配設され、
近接センサまたは光電センサから構成されている。そし
て、クランクシャフト200のクランクピン202a〜
202dの研削時に、クランクシャフト200の回転に
同期して、砥石台52がクランクピン202a〜202
dに対し前進及び後退されて、後端ドック97が後退検
出センサ99に近接したとき、このセンサ99から検出
信号が出力される。
【0049】前進検出センサ100は前端ドック98と
対応するようにフレーム31上に配設され、近接センサ
または光電センサから構成されている。そして、クラン
クピン202a〜201dの研削時に、クランクシャフ
ト200の回転に同期して砥石台52が前進及び後退さ
れて、前端ドック98が前進検出センサ100に近接し
たとき、このセンサ100から検出信号が出力される。
【0050】図29(a)に示すように、後退検出セン
サー99がON中に、検出センサー94,95が同時に
ONする時間があった場合は、OK信号を出す手段12
9を設ける。図29(b)に示すように、後退検出セン
サー99がONの時、検出センサー94,95のいずれ
か又は両方がONしていなかった場合は、NG信号を出
す手段129を設ける。
【0051】(ワーク偏倚検出装置40)図1及び図8
〜図10に示すように、前記ワーク偏倚検出装置40の
チャック装置103はクランクシャフト200の一端の
テール部205に対応するように、ワーク支持装置32
の移動テーブル45上にチャック装置103が配設さ
れ、その両側には作動ロッド104が突設されている。
一対のチャック105は各作動ロッド104の外端に取
付板106を介して取り付けられ、チャック装置103
により、図10に示すように、クランクシャフト200
のテール部205を両側からチャックする位置と、図9
に示すように、テール部205から離間した位置とに移
動される。エア供給通路107は各チャック105に貫
通形成され、供給パイプ108を介して図示しないエア
供給源に接続されている。
【0052】そして、クランクシャフト200の各クラ
ンクピン202a〜202d及びジャーナル201a〜
201eの研削時には、チャック105が図8及び図1
0に示すチャック位置に移動された状態で、エア供給源
110から供給パイプ108及びエア供給通路107を
介して、チャック105とテール部205との間隙にエ
アが供給される。さらに、このクランクピン202a〜
202d及びジャーナル201a〜201eの研削に際
して、ワーク支持装置32と砥石装置33との同期ずれ
やその他に起因して、クランクシャフト200に位置ず
れや変形が生じたとき、供給エアの圧力変動が圧力スイ
ッチ109により検知されて、クランクシャフト200
の偏倚状態が検出される。
【0053】(砥石異常検出装置41)図1に示すよう
に、前記砥石異常検出装置41の振動センサ111は砥
石装置33の加工ヘッド54上に配設されている。そし
て、クランクシャフト200に対する砥石装置33のア
プローチ時や、クランクシャフト200の研削時に、ク
ランクアーム203と砥石34との衝突や、ワーク支持
装置32と砥石装置33との同期ずれ等により、砥石3
4が異常な加工状態となり、加工ヘッド54に異常振動
が発生したとき、この振動センサ111から異常振動の
検出信号が出力される。
【0054】(ドレス装置42)図1、図11及び図1
2に示すように、前記ドレス装置42の支持板114は
砥石34と対応するように、砥石装置33の砥石台52
の後端に取り付けられている。移動板115は支持板1
14上に一対のレール116を介して、砥石34の回転
軸線と同方向へ移動可能に支持されている。ドレス台1
17は移動板115上に設けられた一対のレール118
を介して、砥石34の回転軸線と直交する方向へ前後移
動可能に支持されている。ドレス用モータ119はドレ
ス台117の外側にアーム120を介して装着され、そ
のモータ軸にはドレッサ121が取り付けられている。
【0055】第1移動用モータ122は前記支持板11
4上に配設され、砥石装置33の砥石34をドレッシン
グする際に、この第1移動用モータ122の回転によ
り、ボールネジ123を介して移動板115が移動され
て、ドレッサ121が砥石34に対応配置される。第2
移動用モータ124は移動板115上に配設され、ドレ
ッサ121が砥石34に対応配置された状態で、この第
2移動用モータ124の回転により、ボールネジ125
を介してドレス台117が移動されて、ドレッサ121
が砥石34に接近移動される。そして、ドレッサ121
及び砥石34の回転により、砥石34の外周面がドレッ
シングされる。エンコーダ126は第2移動用モータ1
24の回転によるドレッサ121に移動量を検出する。
【0056】(制御回路)次に、前記のように構成され
た円筒研削盤の制御回路について説明する。図13に示
すように、算出手段を構成する中央処理装置(CPU)
128には、同じく算出手段及び第1記憶手段を構成す
るリードオンリメモリ(ROM)129及び第2記憶手
段としてのランダムアクセスメモリ(RAM)130が
接続されている。ROM129には、研削盤全体の動作
を制御するためのプログラム等が記憶されている。RA
M130には、クランクシャフト200のジャーナル2
01a〜201eの軸線L1−L1に対する各クランク
ピン202a〜202dの軸線の偏心量、ジャーナル2
01a〜202eの研削外径寸法、及びクランクピン2
02a〜202dの研削外径寸法等、円筒研削盤の稼働
にともなって発生する各種データが記憶される。
【0057】また、前記CPU128には、砥石装置3
3のエンコーダ61、測定装置38、同期運転検出装置
39、ワーク偏倚検出装置40、砥石異常検出装置4
1、ドレス装置42のエンコーダ126及び圧力スイッ
チ109が接続され、それらの各種機器からCPU12
8に測定信号または検出信号が入力される。さらに、C
PU128には、砥石装置33の砥石回転用モータ5
6、砥石移動用モータ60、ワーク支持装置32、第1
ワークレスト装置35、第2ワークレスト装置37及び
ドレス装置42が接続され、それらに対してCPU12
8から駆動制御信号が出力される。
【0058】そして、CPU128は、クランクシャフ
ト200のジャーナル201a〜201eの研削に際し
て、測定装置38にジャーナル201a〜201eの外
径寸法を測定させ、その測定データをRAM130に記
憶された研削外径寸法と比較する。また、CPU128
は、この外径寸法の比較結果に基づいて砥石移動用モー
タ60を駆動制御し、ジャーナル201a〜201eの
外径寸法が所定寸法となるように、砥石34を原位置か
ら研削位置まで移動させる。さらに、CPU128は、
クランクシャフト200のジャーナル201a〜201
eの研削終了時において、エンコーダ61に砥石34の
原位置から研削位置までの移動量を検出させ、その検出
データをRAM130に記憶させる。
【0059】一方、CPU128は、クランクシャフト
200のジャーナル201a〜201eの研削に引き続
く、クランクピン202a〜202dの研削に際して、
RAM130に記憶された諸データに基づいて、クラン
クピン202a〜202dの研削時における砥石34の
原位置から研削位置までの移動量を算出する。この移動
量の算出は、先のジャーナル201a〜201eの研削
時における砥石34の移動量、ジャーナル201a〜2
01eに対するクランクピン202a〜202dの偏心
量、及びジャーナル201a〜201eとクランクピン
202a〜202dとの研削外径寸法の差に基づいて行
う。
【0060】そして、CPU128は、クランクシャフ
ト200のクランクピン202a〜202dの外径寸法
を測定させることなく、砥石移動用モータ60を駆動制
御して、クランクピン202a〜202dの外径寸法が
所定寸法となるように、砥石34を移動させる。
【0061】また、CPU128は、クランクピン20
2a〜202dの研削時において、同期運転検出装置3
9のウェイト検出センサ94,95及びピン検出センサ
96から、一定周期でオンオフの検出信号が入力しない
とき、研削運転を停止させる。さらに、CPU128
は、クランクピン202a〜202dの研削時におい
て、同期運転検出装置39の後退検出センサ99からオ
ン検出信号を入力している内に、ウェイト検出センサ9
4,95からオン検出信号を入力したかを判別して、砥
石34の移動とクランクシャフト200の回転との同期
を検知し、同期ずれが生じたときに研削運転を停止させ
る。しかも、CPU128は、クランクピン202a〜
202dの研削開始時において、同期運転検出装置39
のピン検出センサ96からオン検出信号を入力したのを
確認して、砥石34を原位置から前進移動させる。
【0062】その上、CPU128は、クランクピン2
02a〜202d及びジャーナル201a〜201eの
研削時において、前記ワーク偏倚検出装置40からクラ
ンクシャフト200の偏倚状態の検出信号を入力したと
き、研削運転を直ちに停止させて、ワーク支持装置32
からのクランクシャフト200の脱落事故等を防止す
る。さらに、CPU128は、クランクピン202a〜
202d及びクランクシャフト200の研削時におい
て、砥石異常検出装置41から砥石装置33の異常振動
の検出信号を入力したとき、研削運転を直ちに停止させ
て、異常運転の続行を防止する。
【0063】次に、前記のように構成された円筒研削盤
を使用して、クランクシャフト200のジャーナル20
1a〜201e及びクランクピン202a〜202dを
研削する場合の動作について説明する。
【0064】さて、この円筒研削盤においては、図1及
び図2に示すように、ワーク支持装置32のチャック4
9aとテールセンター49bの間にクランクシャフト2
00が軸支された状態で、そのクランクシャフト200
がジャーナル201a〜201eの軸線L1−L1を中
心にして回転される。そして、クランクシャフト200
の各ジャーナル201a〜201e及びクランクピン2
02a〜202dが順に砥石34に対向配置され、この
対応状態で砥石34が回転されながら、ジャーナル20
1a〜201e及びクランクピン202a〜202dに
接近移動される。この動作により、ジャーナル201a
〜201e及びクランクピン202a〜202dが順に
研削される。
【0065】この場合、図17〜図21,図22〜図2
4に示す研削工程の順序に従って研削が行われる。すな
わ、最初は図22のステップS1(以下、単にS1,S
2,S3・・・・・・とする)において、図17に示す
ように、クランクシャフト200の端部に位置するジャ
ーナル201aが研削される。次に、S2において、図
18に示すように、端部から2番目に位置するジャーナ
ル201bが研削される。さらに、S3において、図1
9に示すように、研削済みのジャーナル201a,20
1b間に位置するクランクピン202aが研削される。
続いて、S4において、図20に示すように、端部から
3番目に位置するジャーナル201cが研削される。そ
の後、S5において、図21に示すように、研削済みの
ジャーナル201b,201c間に位置するクランクピ
ン202bが研削される。
【0066】以下は同様にして、S6〜S9に示すよう
に、S6の端部から4番目に位置するジャーナル201
d、S7の研削済みのジャーナル201c,201d間
に位置するクランクピン202c、S8の端部から5番
目に位置するジャーナル201e、S9の研削済みのジ
ャーナル201d,201e間に位置するクランクピン
202dの順で研削が行われる。つまり、クランクピン
202a〜202dの研削は、その両側のジャーナル2
01a〜201eが終了した後に行われる。
【0067】さて、ジャーナル201a〜201e及び
クランクピン202a〜202dの研削に際しては、所
定回数の研削が終了するごとに、砥石34のドレッシン
グが行われる。すなわち、砥石34の修正タイミングに
達すると、図23のS11を経て、S12において砥石
34が図14〜図16に2点鎖線で示す原位置Pに配置
され、この状態で、ドレス台117が前進して、砥石3
4の表面のドレッシングが行われる。
【0068】次いで、S13においてエンコーダ126
からの検出信号により、ドレス台42の位置データが取
り込まれて、S14においてその位置データから砥石3
4の径が算出され、その砥石34の径のデータがROM
129の所定の領域にメモリされる。
【0069】ジャーナル201a〜201eの研削に際
しては、図14、図17、図18及び図20に示すよう
に、第1ワークレスト35がジャーナル201a〜20
1eのいずれか一つの外周面に対向する作用位置に移動
される。そして、この第1ワークレスト35により、研
削されるジャーナル201a〜201eのいずれか一つ
が、砥石34の反対側において側部及び下部から保持さ
れる。この状態で、図24のS21に示すように、砥石
装置33がジャーナル201a〜201eのいずれかに
対してアプローチされて、そのジャーナル201a〜2
01eの研削が行われる。そして、S22において、測
定装置38により加工されたジャーナル201a〜20
1eのいずれかの外径が測定され、その外径が所定寸法
に達しない場合はS23の判断を経て再度研削が行われ
る。
【0070】このようにして、S23の判断が諾になる
と、すなわち加工中のジャーナル201a〜201eの
いずれかが所定の外径寸法になると、そのジャーナルの
研削が終了するとともに、S24において、砥石装置3
3上のエンコーダ61により、砥石34の原位置Pから
研削位置までの移動量T1が検出される。次いで、S2
5において、その検出データがRAM130の所定の領
域に設定記憶される。
【0071】また、ジャーナル201a〜201eに隣
接するいずれか2個の研削に引き続くそのジャーナル2
01a〜201eの間のクランクピン202a〜202
dの研削に際しては、図25のS31において、RAM
130に記憶された諸データに基づいて、クランクピン
202a〜202dの研削時における砥石34の原位置
Pから研削位置までの必要移動量が算出される。この移
動量の算出は、先のジャーナル201a〜201eの研
削時における砥石34の移動量T1、図16におけるジ
ャーナル201a〜202eに対するクランクピン20
2a〜202dの偏心量E1、及び研削済みのジャーナ
ル201a〜201eのいずれかの研削外径寸法D1と
これから研削するクランクピン202a〜202dの研
削外径寸法D2との差D2−D1に基づいて行われる。
【0072】すなわち、図15,図14に示すように、
クランクピン202a〜202dのいずれかがジャーナ
ル201a〜201eの軸線L1−L1に対して、砥石
34側に公転された状態における砥石34の原位置Pか
らの移動量T2は、次の(1)式によって算出される。
【0073】なお、このT1はROM129にメモリー
されているドレス後の砥石径Dにより補正した値であ
る。 T2=T1−E1+(D1−D2)/2 ……(1) また、図16,図14に示すように、クランクピン20
2a〜202dがジャーナル201a〜201eの軸線
L1−L1に対して、砥石34と反対側に公転された状
態における砥石34の原位置Pからの移動量T3は、次
の(2)式によって算出される。
【0074】 T3=T1+E1+(D1+D−D2)/2 ……(2) なお、式(1),(2)はクランクシャフトの該当クラ
ンクピンが水平になっている時の値を示す。同じ様に、
このT1もROM129にメモリーされているドレス後
の砥石径Dにより補正した値である。
【0075】さらに、クランクピン202a〜202d
のいずれかの研削時には、図15、図16、図19及び
図21に示すように、一対の第2ワークレスト37が作
用位置に前進移動される。そして、これらの第2ワーク
レスト37により、研削するクランクピン202a〜2
02dのいずれかの両側に位置する一対の研削済みのジ
ャーナル201a〜201eのいずれかが、砥石34の
反対側において側部、上部及び下部から所定位置に位置
決め保持される。
【0076】一方、クランクピン202a〜202dの
いずれかの研削開始時においては、クランクシャフト2
00は、そのクランクピン202a〜202dのいずれ
かが図16に示すように、原位置Pから最も遠ざかった
位置に配置される。そして、この状態において、砥石3
4が原位置Pから移動量T3に達する直前まで早送りさ
れた後に、加工送りに切替られてこれから加工される砥
石34から最も遠ざかったクランクピン202a〜20
2dのいずれかに接する。そして、図25に示すS32
においてクランクシャフト200がジャーナル201a
〜201eの軸線L1‐L1を中心に回転されてクラン
クピン202a〜202dが公転するとともに、砥石3
4がクランクピン202a〜202dの公転範囲分だけ
往復動される。そして、図25に示すS33において所
要量の研削が終了する。このようにして、加工されたい
ずれかのクランクピン202a〜202dの外径寸法を
測定することなく、砥石34が前記の算出された移動量
でクランクシャフト200側に移動されて、クランクピ
ン202a〜202dの研削が行われる。
【0077】また、円筒研削盤の稼働が開始されると、
図26に示すプログラムが定時割り込みで実行される。
すなわち、S41において、圧力スイッチ109の動作
の有無が判別され、S42において振動センサ111の
動作の有無が判別され、S43においてウェイト検出セ
ンサ94,95が所定の周期でオン・オフ動作を断続し
ているか否かが判別され、S44においてウェイト検出
センサ94,95の検出タイミングと、後退,前進検出
センサ99,100の検出タイミングと一致しているか
否かが比較される。
【0078】そして、クランクシャフト200が斜めに
なって圧力スイッチ109が動作された場合、砥石34
がクランクアーム203等の不要箇所に接触して振動セ
ンサ111が動作された場合、クランクシャフト200
の回転数が変動してウェイト検出センサ94,95のオ
ン・オフ動作の周期が変動した場合、砥石装置33の前
後動タイミングとクランクシャフト200の回転周期が
ずれてウェイト検出センサ94,95の検出タイミング
と、後退,前進検出センサ99,100の検出タイミン
グとがずれた場合には、S45において円筒研削盤の稼
働がただちに停止され、不測の事態が防止される。
【0079】また、クランクシャフト200に対する砥
石装置33の研削開始時のアプローチ時には図27に示
すプログラムが実行される。すなわち、S51において
ピン検出センサ96のオンが検出され、つまり、クラン
クピン202a〜202dが砥石34から最も離れた後
端位置にある時にS52において早送りアプローチが開
始され、そのアプローチ量が所定値になると、すなわち
砥石34が研削されようとしているジャーナル201a
〜201eのいずれかまたはクランクピン202a〜2
02dのいずれかの位置に達すると、S53及びS54
を経て早送りアプローチが停止される。一方、アプロー
チ中に振動センサ111が動作されると、S55におい
てアプローチ動作が停止される。従って、例えば、砥石
装置33のアプローチ中に砥石34がクランクアーム2
03に接触したりすると、その接触による振動により、
アプローチがただちに停止され、砥石34の破損等が防
止される。
【0080】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この実施形態の円筒研削盤及びクランクシャフ
トの研削方法においては、円筒研削盤により、クランク
シャフト200がそのジャーナル201a〜201eの
軸線L1−L1を中心にして回転される。これととも
に、砥石34が回転されながら、クランクシャフト20
0のジャーナル201a〜201eのいずれかまたはク
ランクピン202a〜202dのいずれかに接近移動さ
れて、そのジャーナル201a〜201eのいずれか及
びクランクピン202a〜202dのいずれかが研削さ
れるようになっている。
【0081】そして、ジャーナル201a〜201eの
研削時には、測定手段としての測定装置38によりジャ
ーナル201a〜201eの外径が所定寸法となったか
どうか測定される。また、ジャーナル201a〜201
eの研削終了時には、エンコーダ61により砥石34の
原位置Pからの移動量が検出されて、第2記憶手段とし
てのRAM130に記憶されるようになっている。
【0082】さらに、ジャーナル201a〜201eの
隣接するいずれか2個の研削に引き続くそのジャーナル
の中間に位置するクランクピン202a〜202dのい
ずれかの研削に際しては、算出手段としてのCPU12
8により、RAM130に記憶されたジャーナル201
a〜201eの研削時における砥石34の移動量、ジャ
ーナル201a〜201eに対するクランクピン202
a〜202dの偏心量、及びジャーナル201a〜20
1eとクランクピン202a〜202dとの外径寸法差
に基づいて、クランクピン202a〜202dの研削時
における砥石34の原位置Pからの移動量が算出され
る。そして、クランクピン202a〜202dのいずれ
かの研削時には、測定装置38により加工されたクラン
クピン202a〜202dのいずれかの外径寸法の測定
が行われることなく、算出された移動量で砥石34が移
動制御されるようになっている。
【0083】このため、測定装置38として、クランク
ピン202a〜202dの公転範囲をカバーできるよう
な可動タイプのものは必要なく、円筒研削盤の構成を大
幅に改造することなく、汎用タイプの円筒研削盤を使用
して、クランクシャフト200のジャーナル201a〜
201e及びクランクピン202a〜202dを研削す
ることができる。また、ジャーナル201a〜201e
の研削時には、そのジャーナル201a〜201eの外
径寸法を測定しながら、所定寸法となるように高精度に
研削することができる。さらに、クランクピン202a
〜202dの研削時には、そのクランクピン202a〜
202dの外径寸法を測定することなく、砥石34の移
動量を算出制御することにより、そのクランクピン20
2a〜202dを所定の外径寸法となるように高精度に
研削することができる。
【0084】(b) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、ジャーナル201a〜201eの研削に際して、
そのジャーナル201a〜201eが、第1ワークレス
ト35により所定位置に保持されるようになっている。
また、クランクピン202a〜202dの研削に際して
は、そのクランクピン202a〜202dの両側に位置
する研削済みのジャーナル201a〜201eのいずれ
か2個が、一対の第2ワークレスト装置37の上、中、
下の各部78,76,80により所定位置に確実に保持
されるようになっている。このため、クランクシャフト
200のジャーナル201a〜201e及びクランクピ
ン202a〜202dの研削時に、それらの研削部分を
位置ずれが生じることなく、所定位置に位置決め保持す
ることができて、研削精度を一層高めることができる。
【0085】(c) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、第2ワークレスト37がいずれか2個のクランク
ジャーナル201a〜201eの各々を上中下の3カ所
から支持するため、動バランスの悪いクランクシャフト
200が回転しても確実に支持でき、振動等を生じるこ
となく、高精度加工が可能になる。
【0086】(d) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、いずれかのクランクピン202a〜202dの両
側のいずれかのジャーナル201a〜201eの加工が
終了してから同クランクピン202a〜202dの加工
が開始される。従って、正規の寸法に加工されたジャー
ナル201a〜201eを一対の第2ワークレスト37
で受けた状態で加工が行われるため、クランクピン20
2a〜202dが傾斜したりすることがなく、クランク
ピン202a〜202dの加工を精度よくできる。
【0087】(e) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、クランクピン202a〜202dの研削時に、同
期運転検出装置39及び検出素子99,100により、
クランクシャフト200の回転位置及び砥石装置33の
移動位置が検出され、それらの間に同期ずれが生じたと
きに研削運転が停止されるようになっている。このた
め、クランクシャフト200の回転と砥石装置33の移
動との間に同期ずれが生じたままの状態で研削運転が行
われて、砥石34がクランクシャフト200に衝突する
等の事故が発生するおそれを防止することができ、クラ
ンクシャフト200や砥石34の破損を未然の防止でき
る。
【0088】(f) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、ジャーナル201a〜201e、クランクピン2
02a〜202dの研削時に、ワーク支持装置32の不
具合や、砥石装置33の過負荷等に起因して、クランク
シャフト200に位置ずれや変形が生じた場合、その偏
倚状態がワーク偏倚検出装置40により検出されて、研
削運転が停止されるようになっている。このため、クラ
ンクシャフト200に位置ずれや変形が生じたままの状
態で研削運転が行われて、ワーク支持装置32からクラ
ンクシャフト200が脱落する等の事故が発生するおそ
れを防止することができる。
【0089】(g) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、クランクピン202a〜202dやクランクジャ
ーナル201a〜201eの研削時に、ワーク支持装置
32と砥石装置33との位置ずれ等により、砥石34が
クランクシャフト200のクランクアーム203等に衝
突して、砥石装置33に異常振動が発生したとき、その
異常振動が砥石異常検出装置41により検出されて、研
削運転が停止されるようになっている。このため、砥石
装置33に異常振動が発生したままの状態で、研削運転
が続行されるおそれを防止することができる。
【0090】(h) この実施形態の円筒研削盤におい
ては、クランクシャフト200に対する砥石34のアプ
ローチ中に、砥石34がクランクシャフト200のクラ
ンクアーム203等に接触した場合、その砥石34のア
プローチが停止され、砥石34やクランクシャフト20
0の破損が防止される。
【0091】なお、この発明は、前記実施形態に限定さ
れるものではなく、砥石34の径を測定するために専用
の測定装置を設けたりする等、発明の主旨を逸脱しない
範囲内で変更して具体化することも可能である。
【0092】前記実施形態から把握される技術的思想を
以下に述べる。 (1)クランクシャフト200をそのジャーナル201
a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回転させる
とともに、砥石34を回転させながらクランクシャフト
200のジャーナル201a〜201eのいずれかまた
はクランクピン202a〜202dのいずれかに接近移
動させて、そのジャーナル201a〜201e及びクラ
ンクピン202a〜202dを研削するようにした円筒
研削盤において、クランクシャフト200のテール部2
05の偏奇を検出するための検出手段109と、その検
出手段109による検出に基づいて装置の運転を停止さ
せる停止手段128,129とを備えた円筒研削盤。
【0093】このように構成すれば、クランクシャフト
が何らかの原因により偏倚したときに破損等を防止でき
る。 (2)クランクシャフト200をそのジャーナル201
a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回転させる
とともに、砥石34を回転させながらクランクシャフト
200のジャーナル201a〜201eまたはクランク
ピン202a〜202dに接近移動させて、そのジャー
ナル201a〜201e及びクランクピン202a〜2
02dを研削するようにした円筒研削盤において、砥石
装置34に生じる異常振動を検出する検出手段111
と、その検出手段111による検出に基づいて装置の運
転を停止させる停止手段128,129とを備えた円筒
研削盤。
【0094】このように構成すれば、何らかの原因によ
り異常振動が生じたときに破損等を防止できる。 (3)クランクシャフト200をそのジャーナル201
a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回転させる
とともに、砥石を回転させながらクランクシャフト20
0のジャーナル201a〜201eまたはクランクピン
202a〜202dに接近移動させて、そのジャーナル
201a〜201e及びクランクピン202a〜202
dを研削するようにした円筒研削盤において、クランク
ピン202a〜202dの回転周期と砥石34の前後動
タイミングを検出する検出手段94,95,99,10
0と、その検出手段94,95,99,100による検
出に基づいて装置の運転を停止させる停止手段128,
129とを備えた円筒研削盤。
【0095】このように構成すれば、クランクシャフト
の回転と砥石との間に同期ずれが生じたときに装置を停
止でき、クランクシャフト等の破損等を防止できる。 (4)クランクシャフト200をそのジャーナル201
a〜201eの軸線L1−L1を中心にして回転させる
とともに、砥石34を回転させながらクランクシャフト
200のジャーナル201a〜201eまたはクランク
ピン202a〜202dに接近移動させて、そのジャー
ナル201a〜201e及びクランクピン202a〜2
02dを研削するようにした円筒研削盤において、クラ
ンクシャフト200に対する砥石34のアプローチ開始
時にクランクピン202a〜202dの位置を検出する
検出手段と、その検出手段による検出に基づいてクラン
クピン202a〜202dの位置が正規の位置から外れ
ている場合には砥石34のアプローチを開始させない停
止手段128,129とを備えた円筒研削盤。
【0096】このように構成すれば、クランクピンと砥
石との衝突を防止でき、クランクシャフトの破損等を防
止できる。 (5)クランクシャフト200をそのジャーナル201
a〜201eの軸線を中心にして回転させるとともに、
砥石34を回転させながらクランクシャフト200のジ
ャーナル201a〜201eまたはクランクピン202
a〜202dに接近移動させて、そのジャーナル201
a〜201e及びクランクピン202a〜202dを研
削するようにした円筒研削盤において、クランクピン2
02a〜202dに対する砥石34のアプローチ時に異
常振動を検出する検出手段111と、その検出手段11
1による検出動作に基づいて装置の運転を停止させる停
止手段128,129とを備えた円筒研削盤。
【0097】このように構成すれば、砥石のアプローチ
中におけるクランクアーム等と砥石との衝突を防止で
き、砥石破損等を防止できる。
【0098】
【発明の効果】この発明は、以上の実施形態からあきら
かなように、次のような効果を奏する。
【0099】請求項1及び請求項7に記載の発明によれ
ば、砥石の径、ジャーナル研削時の砥石の移動量、ジャ
ーナルに対するクランクピンの偏心量、及びジャーナル
とクランクピンとの外径寸法差に基づいて、クランクピ
ンの研削時における砥石の原位置からの移動量を算出し
てクランクピンを研削するものである。従って、クラン
クピンを測定するための測定装置を設ける必要がなく、
汎用の円筒研削盤を用いて、クランクシャフトのジャー
ナル及びクランクピンを、所定の外径寸法となるように
高精度に研削することができる。
【0100】請求項2〜4に記載の発明によれば、クラ
ンクシャフトのジャーナル及びクランクピンの研削時
に、それらの研削部分を所定位置に位置決め保持するこ
とができて、研削精度を一層高めることができる。
【0101】請求項5に記載の発明においては、ジャー
ナルをその上下から支持する一対のシュー及び回転砥石
の反対側においてジャーナルの側面を支持するシューを
備えた第1ワークレストにより確実に保持できる。
【0102】請求項6に記載の発明においては、測定手
段は、第1ワークレストと対応して配置されているた
め、第1ワークレストで保持されたジャーナルを確実に
測定できる。
【0103】請求項8に記載の発明においては、クラン
クピンの研削が、その両側のジャーナルの研削を終了し
た後に行われるものであるため、クランクピンの研削に
際してその両側に位置する正規寸法のジャーナルを支持
できるため、研削を精度よく行うことができる。
【0104】請求項9に記載の発明においては、正規寸
法のジャーナルが支持されるため、高精度加工が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の円筒研削盤の一実施形態を示す平
面図。
【図2】 ワークレスト装置及び測定装置を拡大して示
す要部平面図。
【図3】 第1ワークレストを示す要部側面図。
【図4】 第2ワークレストを示す要部側面図。
【図5】 測定装置を示す要部側面図。
【図6】 同期運転検出装置の一部を示す要部側面図。
【図7】 同期運転検出装置の他の部分を示す要部側面
図。
【図8】 ワーク偏倚検出装置を示す要部平断面図。
【図9】 そのワーク偏倚検出装置の側面図。
【図10】 ワーク偏倚検出装置の動作状態を示す側面
図。
【図11】 ドレス装置を拡大して示す要部平面図。
【図12】 そのドレス装置の側面図。
【図13】 円筒研削盤の制御回路を示すブロック図。
【図14】 クランクシャフトのジャーナルの研削動作
を示す側断面図。
【図15】 クランクピンの研削動作を示す側断面図。
【図16】 クランクピンの研削動作の異なった状態を
示す側断面図。
【図17】 クランクシャフトの研削工程を示す要部平
面図。
【図18】 図17に続く研削工程を示す要部平面図。
【図19】 図18に続く研削工程を示す要部平面図。
【図20】 図19に続く研削工程を示す要部平面図。
【図21】 図20に続く研削工程を示す要部平面図。
【図22】 ジャーナル及びクランクピンの切削行程の
フローチャート。
【図23】 ドレッシング工程を示すフローチャート。
【図24】 砥石移動量の検出工程を示すフローチャー
ト。
【図25】 砥石移動量の算出工程を示すフローチャー
ト。
【図26】 装置の異常停止動作を示すフローチャー
ト。
【図27】 アプローチ時の異常停止動作を示すフロー
チャート。
【図28】 ワークとしてのクランクピンを例示する正
面図。
【図29】 同期運転時のセンサーの関係を示す動作
図。
【符号の説明】
31…フレーム、32…ワーク支持装置、33…砥石装
置、34…砥石、35…第1ワークレスト、37…第2
ワークレスト、38…測定手段としての測定装置、43
…ワークレスト装置、61,126…エンコーダ、66
…側部シュー、68…下部シュー、76…側部シュー、
78…上部シュー、80…下部シュー、89…測定器、
90…測定アーム、128…算出手段としてのCPU、
129…算出手段及び第1記憶手段としてのROM、1
30…第2記憶手段としてのRAM、200…ワークと
してのクランクシャフト、201a〜201e…ジャー
ナル、202a〜202d…クランクピン、L1…軸
線、P…原位置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトをそのジャーナルの軸
    線を中心にして回転させるとともに、砥石を回転させな
    がらクランクシャフトのジャーナルまたはクランクピン
    に接近移動させて、砥石によりそのジャーナル及びクラ
    ンクピンを研削するようにした円筒研削盤において、 前記砥石の径を記憶する第1記憶手段と、 前記クランクシャフトのジャーナルを研削する際に、そ
    のジャーナルの外径を測定する測定手段と、 前記ジャーナルの研削終了時に、砥石の原位置からの移
    動量を記憶する第2記憶手段と、 前記クランクシャフトのジャーナルの研削に引き続い
    て、クランクピンを研削する際に、第1記憶手段に記憶
    された砥石の径,第2記憶手段に記憶された砥石の移動
    量、ジャーナルに対するクランクピンの偏心量及びジャ
    ーナルとクランクピンとの外径差に基づいて、クランク
    ピンの研削時における砥石の移動量をクランクシャフト
    回転角度毎に算出する算出手段とを備えた円筒研削盤。
  2. 【請求項2】 前記クランクシャフトのジャーナルを研
    削する際に、そのジャーナルを保持する第1ワークレス
    トと、クランクシャフトのクランクピンを研削する際
    に、そのクランクピンの両側に位置するジャーナルを保
    持する一対の第2ワークレストとを備えた請求項1に記
    載の円筒研削盤。
  3. 【請求項3】 第2ワークレストは、第1ワークレスト
    の両側に配置されている請求項2に記載の円筒研削盤。
  4. 【請求項4】 第2ワークレストは、それらの間隔がジ
    ャーナルの配列ピッチと同じである請求項2または3に
    記載の円筒研削盤。
  5. 【請求項5】 第2ワークレストは、ジャーナルをその
    上下から支持する一対のシュー及び回転砥石の反対側に
    おいてジャーナルの側面を支持するシューを備えた請求
    項2〜4のいずれかに記載の円筒研削盤。
  6. 【請求項6】 測定手段は、第1ワークレストと対応し
    て配置されている請求項3または4に記載の円筒研削
    盤。
  7. 【請求項7】 円筒研削盤により、クランクシャフトを
    そのジャーナルの軸線を中心にして回転させるととも
    に、砥石を回転させながらクランクシャフトのジャーナ
    ルまたはクランクピンに接近移動させて、その砥石によ
    りジャーナル及びクランクピンを研削するクランクシャ
    フトの研削方法において、 測定手段によりジャーナルの研削後の寸法を測定し、 ジャーナルの研削が終了したとき、砥石の原位置からの
    移動量を第2記憶手段に記憶し、 前記ジャーナルの研削に引き続くクランクピンの研削に
    際して、第2記憶手段に記憶されたジャーナル研削時の
    砥石の移動量、ジャーナルに対するクランクピンの偏心
    量に基づき、クランクピンの研削時における砥石の原位
    置からの移動量を算出し、 ジャーナルとクランクピンの外径差を求め、 その後、クランクピンの両側に位置するジャーナルを保
    持した状態で、算出された移動量で砥石を移動制御し
    て、クランクピンを研削する円筒研削盤を使用したクラ
    ンクシャフトの研削方法。
  8. 【請求項8】 クランクピンの研削が、その両側のジャ
    ーナルの研削を終了した後に行われる請求項7に記載の
    クランクシャフトの研削方法。
  9. 【請求項9】 クランクピンを研削する場合には、研削
    済みのジャーナルを保持する請求項7または8に記載の
    クランクシャフトの研削方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002034466A1 (de) * 2000-10-23 2002-05-02 Boehringer Werkzeugmaschinen Gmbh Kombimaschine
JP2004142013A (ja) * 2002-10-24 2004-05-20 Kondo:Kk 円筒研削盤における予防保全装置
JP2008207260A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Jtekt Corp ワークのジャーナル部の研削方法
JP2008279542A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Jtekt Corp 研削盤および非真円形状または偏心形状のワークの研削方法
CN104802086A (zh) * 2015-04-09 2015-07-29 北京第二机床厂有限公司 曲轴连杆颈的相位自动在线测量装置

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